JPH0576684U - 溶接用位置決め治具 - Google Patents
溶接用位置決め治具Info
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- JPH0576684U JPH0576684U JP1270092U JP1270092U JPH0576684U JP H0576684 U JPH0576684 U JP H0576684U JP 1270092 U JP1270092 U JP 1270092U JP 1270092 U JP1270092 U JP 1270092U JP H0576684 U JPH0576684 U JP H0576684U
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Abstract
(57)【要約】
【構成】非磁性金属のガイドピン31と、このガイドピ
ン31が挿通するセラミック製の溶接用位置決め部材3
3と、ガイドピン31の下端部を支持する電気絶縁性の
絶縁部材35とを備えてなるもので、上記溶接用位置決
め部材は、例えば、平均結晶粒径が2μm 以下のAl2
O3 を主成分とする焼結体より構成される。 【効果】溶接に際して位置決め部材にかかるあらゆる機
械的、電気的あるいは熱的作用に対して優れた耐久性を
有するものでこれにより、位置決め部材の長寿命化を図
ることができる。
ン31が挿通するセラミック製の溶接用位置決め部材3
3と、ガイドピン31の下端部を支持する電気絶縁性の
絶縁部材35とを備えてなるもので、上記溶接用位置決
め部材は、例えば、平均結晶粒径が2μm 以下のAl2
O3 を主成分とする焼結体より構成される。 【効果】溶接に際して位置決め部材にかかるあらゆる機
械的、電気的あるいは熱的作用に対して優れた耐久性を
有するものでこれにより、位置決め部材の長寿命化を図
ることができる。
Description
【0001】
本考案は、溶接時に被溶接部材同士を位置決めするために用いられる溶接用位 置決め治具に関するものである。
【0002】
従来より、溶接方法として、例えば被溶接部材の溶接場所を電極により挟圧し つつ、被溶接部材間に電流を流して溶着する抵抗溶接法が知られている。この方 法を用いて、例えば鉄板の所定位置にナット等の部材を溶接する方法について説 明すると、図2に示すように、先ず、鉄板1の所定の位置に予め開けられた位置 決め孔2とナット3とに溶接用位置決め治具のピン4を嵌入する。ピン4は下部 よりスプリング5により上方に付勢されているために鉄板1とナット3とは相対 的に位置決め固定される。その後、鉄板1およびナット3とを上部電極6と下部 電極7により挟圧し、両電極間に電流を流すことにより鉄板1とナット3は溶接 される。
【0003】 このような溶接法において、被溶接部材を位置決めするために用いられる溶接 用位置決め治具は、被溶接部材との接触による衝撃に耐え得るために高強度で、 耐摩耗性に優れた材料であることが要求され、さらには繰り返し使用による絶縁 性の劣化により電食することのない耐久性に優れた材料であることも要求される 。
【0004】 このような溶接用位置決め治具は、これまで金属製の治具本体の表面にAl2 O3 等のセラミック絶縁体を溶射したものや、Al2 O3 にガラス等を添加して 焼結した焼結体等が用いられている(例えば、特開昭62−142086号公報 参照)。
【0005】
【考案が解決しようとする問題点】 しかしながら、治具本体に絶縁体を溶射したものは、被溶接部材との接触によ り表面の絶縁体が削り取られて絶縁性が劣化し、通電すると電食を生じる問題が ある。また、前記Al2 O3 系焼結体では、強度が低いために溶接作業中に被溶 接部材との当接により折損し易いという問題があった。
【0006】 よって、本考案は抵抗溶接における繰り返し使用において優れた耐久性を有す るとともに電食等の生じない長期絶縁性に優れた溶接用位置決め治具を提供する ことを目的とするものである。
【0007】
本考案は、非磁性金属のガイドピンと、このガイドピンが挿通するセラミック 製の溶接用位置決め部材と、ガイドピンの下端部を支持する電気絶縁性の絶縁部 材とを備えてなるものである。そして、溶接用位置決め部材は、場合により、平 均結晶粒径が2μm 以下のAl2 O3 を主成分とする焼結体より構成される。
【0008】 以下、本考案を詳述する。 非磁性金属のガイドピンは、例えば、ステンレス,アルミニウム等が用いられ る。また、電気絶縁性の絶縁部材としては、例えば、ステンレスをAl2 O3 や 他のセラミックスで被覆したもの,ポリブチレンテレフタレート等の耐高温プラ スチック等が使用される。
【0009】 さらに、セラミック製の溶接用位置決め部材としては、例えば、アルミナ磁器 や窒化珪素や窒化アルミでも良いが、上記の通りAl2 O3 を主成分とする焼結 体より構成されることが好ましい。この焼結体は、組成上は、Al2 O3 が50 〜99.99重量%、特に60〜90重量%の割合で存在し、粒成長抑制成分を 0.01〜50重量%、特に10〜40重量%の割合で添加することが好ましい 。この粒成長抑制成分は、Al2 O3 の粒子の粒成長を抑制する作用を成し、こ れによりAl2 O3 結晶粒子径が小さい焼結体となる。具体的には焼結体のAl2 O3 結晶の平均粒径が2μm以下、特に1μm以下であることが望ましい。
【0010】 上記のように、各成分の組成を上記の範囲に限定したのはAl2 O3 が50重 量%より少ないか、または粒成長抑制成分が50重量%を越えると焼結性が低下 するために高温での焼成が必要となり、それに伴いAl2 O3 の粒成長が促進さ れ焼結体の強度や硬度が低下し易くなる。また、Al2 O3 が99.99重量% を越えるか、または粒成長抑制成分が0.01重量%より少ないとAl2 O3 の 粒成長を充分に抑制することができず、焼結体の強度、硬度および耐久性が低下 する傾向にあるためである。
【0011】 また、Al2 O3 結晶の平均粒径を2μm以下に限定したのは、これより粒径 が大きいと焼結体の強度、硬度が低下し、被溶接部材との接触により折損し易く 、また繰り返し使用により摩耗を生じる等の問題が発生し易いからである。
【0012】 本考案において用いられる粒成長抑制成分としてはTiCやZrO2 等が挙げ られ、さらにTiNを添加するか、またはTiCの炭素の一部が窒素等により置 換されたものを添加すると靱性をも付与することができるために衝撃に対する耐 久性が向上する。
【0013】 また、本考案において用いられる焼結体は、相対密度95%以上の高密度を有 することが望ましく、そのためにMgO、TiO2 、NiO、SiO2 、Y2 O3 等の周期律表第3a族酸化物等を焼結助剤として2重量%以下の割合で添加し てもよい。ただし、焼結体の絶縁性を劣化させるような成分の添加は避けるべき で、焼結体の絶縁抵抗を1×10-3Ω−cm以上に維持することが望ましい。
【0014】 このような位置決め部材を製造する方法としては、原料粉末としてAl2 O3 粉末、粒成長抑制成分粉末および所望により焼結助剤粉末を準備し、これらを上 記特定の組成に秤量し、充分に混合する。その後、混合粉末を所定の位置決め部 材形状に成形する。成形手段としてはプレス成形、射出成形、鋳込み成形、押出 成形等周知の成形手段を用いることができる。
【0015】 次に上記成形体を例えばAl2 O3 −TiC系では不活性雰囲気中で1600 〜1900℃で、Al2 O3 −ZrO2 系では大気中等の酸化性雰囲気中で14 00〜1750℃で焼成する。各焼成温度が上記範囲より低いと焼結体の緻密化 が不十分で本考案における効果が達成されず、それぞれ焼成温度が高すぎるとA l2 O3 の粒成長が促進されるために微細な組織が得られず、優れた特性が発揮 されない。
【0016】 なお、焼結体の密度をさらに高めるために、上記の方法により得られた焼結体 を1000気圧以上の不活性雰囲気中で1350〜1600℃で熱間静水圧焼成 することが望ましい。
【0017】
本考案の溶接用位置決め治具では、溶接用位置決め部材内を非磁性金属からな るガイドピンが挿通しているので、溶接用位置決め部材の靱性不足を補充し、折 損等を阻止することが可能となるとともに、ガイドピンの下端部が電気的に絶縁 性を有する絶縁部材に支持されているので、治具自体の絶縁性を確保することが 可能となる。
【0018】 また、溶接用位置決め部材をセラミック製としたので、溶接時に被溶接部材間 に印加される高電流に対してもなんら特性の劣化が生ぜず、電食が生じない。特 に、上述したようにAl2 O3 を主成分とし、粒成長抑制成分を添加した特定の 焼結体より構成することにより、それ自体が高強度となり、被溶接部材との接触 により折損することがなく、しかも溶接時に被溶接部材間に印加される高電流に 対してもなんら特性の劣化が生ぜず、電食が全く生じない。また、使用時に被溶 接部材の位置決め孔にバリ等があっても硬度が高いために摩耗することがない。
【0019】 さらに、溶接時に生じる熱衝撃に対しても欠損が生じ難い等の優れた特性を有す る。
【0020】
本考案の溶接用位置決め治具を図に基づいて詳細に説明する。 図1は、本考案の溶接用位置決め治具の一実施例を示すもので、溶接用位置決 め治具は、ガイドピン31と、溶接用位置決め部材33と、絶縁部材35とから 構成されている。
【0021】 ガイドピン31は、非磁性金属であるステンレスにより形成されている。この ガイドピン31は、鉄板等の被溶接部材の位置決め孔を案内する頭部37と、こ の頭部37よりも小さい直径を有する脚部39とから構成され、脚部39の下端 部は雄螺子部となっている。
【0022】 また、絶縁部材35は円柱状に形成されており、この絶縁部材35はステンレ スをAl2 O3 で被覆して構成され、その中央部には貫通孔が形成され、雌螺子 部となっている。
【0023】 そして、ガイドピン31の脚部39の雄螺子部が、絶縁部材35の雌螺子部に 螺合しており、これにより、溶接用位置決め部材33は、絶縁部材35とガイド ピン31の頭部37により挟持され、固定されている。ガイドピン31は、その 脚部39の下端が絶縁部材35よりも下方に突出しないように形成され、これに より、溶接用位置決め治具の絶縁性が保持されている。
【0024】 溶接用位置決め部材33は円筒状に形成されており、その内部をガイドピン3 1が挿通している。この溶接用位置決め部材33は、以下のようにして形成され る。先ず、原料粉末として、Al2 O3 粉末、TiC粉末、TiN粉末、ZrO2 粉末、NiO粉末、MgO粉末、Dy2 O3 粉末、Y2 O3 粉末を用いて、こ れらを表1に示す割合で秤量後、ボールミルにより混合し、押出成形法により、 特性評価用の成形体とともに図1に示したような円筒状の位置決め部材形状に成 形した。その後、その成形体を所定長さで切断し、予備焼成した後、表1に示す 条件で焼成後、さらに2000気圧のアルゴン雰囲気中で1550℃で熱間静水 圧焼成した。表中、試料No,9は従来品である。
【0025】 得られた焼結体に対して特性評価用の焼結体を用いて密度、Al2 O3 結晶の 平均粒径、JISR1601による抗折強度、ビッカース硬度を測定した。その 結果を表2に示した。また、位置決め部材33を用いて欠損が生じるまでのショ ット数を示した。
【0026】
【表1】
【0027】
【表2】
【0028】 表1および表2によれば、従来品は溶接ショット数1万回で欠損が生じたのに 対して、本考案に基づき粒成長抑制成分を添加した試料はいずれも優れた耐久性 を示した。しかしながら、ガイドピン31を磁性金属である鉄で形成した試料N o,1については、分流が生じ、消費電力が多くなった。尚、表1の試料の絶縁抵 抗を測定したところ、すべて1×10-3Ω−cm以上であった。
【0029】 以上のように構成された溶接用位置決め治具では、溶接用位置決め部材33内 を非磁性金属からなるガイドピン31が挿通しているので、溶接用位置決め部材 33の靱性不足を補充し、折損等を確実に防止することができるとともに、分流 の発生を確実に防止することができ、このため、消費電力を低減することができ る。また、ガイドピン31の一端部が電気的に絶縁性を有する絶縁部材35に支 持されているので、治具自体の絶縁性を確保することができる。
【0030】 さらに、溶接用位置決め部材33がセラミック製であるため、溶接時に被溶接 部材間に印加される高電流に対してもなんら特性の劣化が生ぜず、電食が生じな い。特に、上述したようにAl2 O3 を主成分とし、粒成長抑制成分を添加した 特定の焼結体より構成することにより、被溶接部材との接触による折損を確実に 防止することができ、しかも溶接時に被溶接部材間に印加される高電流に対して もなんら特性の劣化が生ぜず、電食の完全に防止することができる。また、使用 時に被溶接部材の位置決め孔にバリ等があっても硬度が高いために摩耗せず、溶 接時に生じる熱衝撃に対しても欠損の発生を確実に防止することができる。
【0031】 尚、上記実施例では、溶接用位置決め部材33を、Al2 O3 を主成分とし、 粒成長抑制成分を添加した特定の焼結体より構成した例について説明したが、本 考案は上記実施例に限定されるものではなく、溶接用位置決め部材を他のセラミ ックにより形成しても良い。
【0032】 また、上記実施例では、非磁性金属からなるガイドピン31をステンレスによ り形成した例について説明したが、これに限定されるものではない。
【0033】 さらに、上記実施例では、絶縁部材35としてステンレスをAl2 O3 で被覆 したものを使用した例について説明したが、本考案は上記実施例に限定されるも のではなく、絶縁部材は、電気絶縁性を有し、耐熱性を有するものであれば何で も良い。
【0034】
以上詳述した通り、本考案によれば、溶接に際して位置決め部材にかかるあら ゆる機械的、電気的あるいは熱的作用に対して優れた耐久性を有するものでこれ により、位置決め部材の長寿命化を図ることができる。
【図1】本考案の溶接用位置決め治具の縦断面図であ
る。
る。
【図2】抵抗溶接法を説明するための図である。
31 ガイドピン 33 溶接用位置決め部材 35 絶縁部材
Claims (2)
- 【請求項1】非磁性金属のガイドピンと、このガイドピ
ンが挿通するセラミック製の溶接用位置決め部材と、前
記ガイドピンの下端部を支持する電気絶縁性の絶縁部材
とを備えてなることを特徴とする溶接用位置決め治具。 - 【請求項2】溶接用位置決め部材は、平均結晶粒径が2
μm 以下のAl2 O3 を主成分とする焼結体よりなるこ
とを特徴とする請求項1記載の溶接用位置決め治具。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1270092U JPH0576684U (ja) | 1992-03-13 | 1992-03-13 | 溶接用位置決め治具 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1270092U JPH0576684U (ja) | 1992-03-13 | 1992-03-13 | 溶接用位置決め治具 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0576684U true JPH0576684U (ja) | 1993-10-19 |
Family
ID=11812673
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1270092U Pending JPH0576684U (ja) | 1992-03-13 | 1992-03-13 | 溶接用位置決め治具 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0576684U (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2010205751A (ja) * | 2009-02-27 | 2010-09-16 | Nippon Avionics Co Ltd | センタリング装置 |
| JP2015030997A (ja) * | 2013-07-31 | 2015-02-16 | 株式会社山田精密製作所 | レール仮置き台 |
| JP2017206955A (ja) * | 2017-07-31 | 2017-11-24 | 株式会社山田精密製作所 | レール仮置き台 |
| JP2019127648A (ja) * | 2018-01-25 | 2019-08-01 | 新光機器株式会社 | 位置決めピン |
-
1992
- 1992-03-13 JP JP1270092U patent/JPH0576684U/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2010205751A (ja) * | 2009-02-27 | 2010-09-16 | Nippon Avionics Co Ltd | センタリング装置 |
| JP2015030997A (ja) * | 2013-07-31 | 2015-02-16 | 株式会社山田精密製作所 | レール仮置き台 |
| JP2017206955A (ja) * | 2017-07-31 | 2017-11-24 | 株式会社山田精密製作所 | レール仮置き台 |
| JP2019127648A (ja) * | 2018-01-25 | 2019-08-01 | 新光機器株式会社 | 位置決めピン |
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