JPH0576805A - 塗装ロボツト制御変数の設定方法 - Google Patents

塗装ロボツト制御変数の設定方法

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JPH0576805A
JPH0576805A JP24620091A JP24620091A JPH0576805A JP H0576805 A JPH0576805 A JP H0576805A JP 24620091 A JP24620091 A JP 24620091A JP 24620091 A JP24620091 A JP 24620091A JP H0576805 A JPH0576805 A JP H0576805A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】塗装ロボットに対するティーチングをシミュレ
ーション手法を用いて行うに際し、高精度な動作制御デ
ータに基づいた制御プログラムが設定されることにな
る、動作制御データを形成するための制御変数を設定で
きるものとする。 【構成】各ティーチング・ポイントにおける塗装ロボッ
ト(10)に対する動作制御信号を形成するための制御
変数を、当該ティーチング・ポイントにおける被塗装体
についての塗料塗着効率(Pμ)を算出し、当該ティー
チング・ポイントに対する入力変数データと算出された
塗料塗着効率(Pμ)とに基づいて設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、塗装ガンが装着され、
その塗装ガンを予め設定された軌跡を描くものとして移
動させて、被塗装体に対する塗装を行う塗装ロボットに
ついてのティーチングを、シミュレーション手法により
行うにあたって用いられる、ロボットに対する動作制御
信号を形成するための制御変数を設定する方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】車体の製造ラインにおいては、各種の作
業が産業用ロボットにより行われるようにされて、車体
の塗装工程、あるいは、組立工程における自動化が図ら
れており、例えば、塗装工程において車体に対する塗装
作業を行うべく、塗料を吐出する塗装ガンが装着される
ものとなされる塗装ロボットは、装着された塗装ガンを
予め設定されて記憶せしめられた経路に沿って移動させ
るプレイバック式のものとされることが多い。このよう
なプレイバック式の塗装ロボットは、コンピュータを内
蔵した制御ユニットによる制御のもとに、実際に車体に
対する塗装作業を行うものとされるに先立ち、車体に適
正な塗装膜が形成されることになる塗装を行うべく塗装
ガンを移動させる動作を行うようにされるためのティー
チングが行われるものとされる。
【0003】斯かるプレイバック式の塗装ロボットにつ
いてのティーチングは、車体の塗装がなされるべき部分
の形状及び位置に応じて塗装ガンが描くべき軌跡が設定
されてそれをあらわす軌跡データが制御ユニットの記憶
手段に格納され、さらに、設定された軌跡上に多数のテ
ィーチング・ポイントが設けられて、車体に良好な塗装
膜が形成されることになる塗装を行うために塗装ガンが
各ティーチング・ポイントにおいてとるべき移動速度,
塗料吐出状態,塗料吐出方向等が予め設定され、それら
を夫々あらわす動作データが制御ユニットの記憶手段に
格納されたもとで、塗装ロボットに塗装ガンを軌跡デー
タ及び動作データに従って移動させる動作を行わせるた
めの動作制御信号が形成され、それらをあらわす動作制
御データを含んだ制御プログラムが設定されることによ
ってなされる。
【0004】そして、ティーチング行われた後、塗装ロ
ボットは、制御ユニットによる制御のもとに設定された
制御プログラムに従って作動せしめられ、装着された塗
装ガンを設定された軌跡を描かせるべく移動させるとと
もに、各ティーチング・ポイントにおいて、塗装ガンに
当該ティーチング・ポイントに関して設定された移動速
度,塗料吐出状態,塗料吐出方向等をとらせて、車体に
対する塗装を行うものとされる。
【0005】上述の如くのプレイバック式の塗装ロボッ
トについての車体の塗装のためのティーチングは、通
常、実際の塗装ロボットと実際の車体とが使用されて行
われるが、その際にティーチング・ポイントが極めて多
数とされてそれに要される工数が著しく大とされ、ま
た、実際の塗装ロボットと実際の車体とが使用されるこ
とによる種々の動作上のあるいは時間的な制約が伴われ
て、本来あるべき姿の制御プログラムの設定が困難とさ
れるという問題がある。そこで、このような問題に対処
すべく、塗装ロボットについての車体の塗装のためのテ
ィーチングを、実際の塗装ロボットと実際の車体とを使
用することなく、コンピュータによるシミュレーション
の手法を用いて行うことが提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、塗装ロ
ボットについての車体の塗装のためのティーチングがコ
ンピュータによるシミュレーションの手法が用いられて
行われる場合においては、設定された軌跡上に多数のテ
ィーチング・ポイントが設けられて、各ティーチング・
ポイントにおいて塗装ガンに車体に良好な塗装膜が形成
されることになる移動速度,塗料吐出状態,塗料吐出方
向等をとらせるための塗装ロボットに対する動作制御信
号をあらわす動作制御データが形成されるにあたり、車
体に形成される塗装膜が良好か否かの評価が車体におけ
る塗装の仕上り具合に基づいてなされるものであること
からして、車体に形成される塗装膜が良好であることを
動作制御データに反映させることが困難であり、そのた
め、ティーチングにより設定される制御プログラムが比
較的低い精度の動作制御データに基づいたものとなって
しまうという問題がある。
【0007】斯かる点に鑑み、本発明は、塗装ガンが装
着され、その塗装ガンを予め設定された軌跡を描かせる
べく移動させて、被塗装体に対する塗装を行う塗装ロボ
ットについてのティーチングをシミュレーション手法を
用いて行うにあたり、塗装ロボットに対する動作制御信
号をあらわす動作制御データが被塗装体に形成される塗
装膜が良好であることが適正に反映された高精度なもの
とされ、その高精度な動作制御データに基づいた制御プ
ログラムが設定されることになる、動作制御データを形
成するための制御変数を設定することができる塗装ロボ
ット制御変数の設定方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段及び作用】上述の目的を達
成すべく、本発明に係る塗装ロボット制御変数の設定方
法は、装着された塗装ガンを予め設定された軌跡を描く
ものとして移動させて被塗装体に対する塗装作業を行う
ものとされる塗装ロボットについてのティーチングを、
シミュレーション手法を用いて行うに際して用いられ
る、各ティーチング・ポイントにおける塗装ロボットに
対する動作制御信号をあらわす動作制御データを形成す
るための制御変数を、当該ティーチング・ポイントにお
ける被塗装体についての塗料塗着効率を算出し、当該テ
ィーチング・ポイントに対する入力変数データと算出さ
れた塗料塗着効率とに基づいて設定するものとされる。
【0009】塗料塗着効率は、塗装ガンから被塗装体に
対して吐出された塗料の量に対する実際に被塗装体にお
ける塗装膜を形成する塗料の量の割合をあらわすもので
あって予め設定された、例えば、少なくとも塗装ロボッ
トに装着された塗装ガンにおける塗料霧化圧力及び塗装
静電圧を変数項として用いた、あるいは、これら塗料霧
化圧力及び塗装静電圧に加えて塗装ガンからの塗料の吐
出量及び塗装ガンから被塗装体までの距離を変数項とし
て用いた重回帰分析の手法により算出される。なお、斯
かる際における被塗装体における塗装膜とは、被塗装体
に付着した塗料が乾燥せしめられて所定の収縮率を呈し
た状態のもとで形成する塗料層をいうものとされる。
【0010】上述の如くにして設定される制御変数が入
力変数データと塗料塗着効率とにも基づくものとされる
ことにより、その制御変数に基づいて形成される動作制
御データが、車体に形成される塗装膜が良好であること
が適正に反映された高精度なものとされることになり、
従って、塗装ロボットに対する高精度な動作制御データ
に基づいた制御プログラムが設定されることになる。
【0011】
【実施例】図2は、本発明に係る塗装ロボット制御変数
の設定方法の一例が適用されたもとで、シミュレーショ
ン手法が用いられてのティーチングが行われる塗装ロボ
ット装置を示す。
【0012】図2においては、多関節型でプレイバック
式の塗装ロボット10がロボット搬送コンベア12上に
設置されており、塗装ロボット10は、基部14,基部
14により支持された可動アーム部16、及び、可動ア
ーム部16の先端部に連結された可動リスト部18を備
えたものとされており、基部14に、外部からの動作制
御信号が供給されて、各部にその動作制御信号に基づく
動作を行わせるロボット内制御部が内蔵されている。ま
た、可動リスト部18には、塗装ガン20が装着されて
いる。
【0013】塗装ガン20は静電塗装を行うものとされ
ており、斯かる塗装ガン20には、電圧発生部22から
の静電塗装用高電圧が供給されるとともに、塗装パター
ン切換制御弁24が設けられた第1のエアー通路25を
通じた塗装パターンの切換制御を行う制御エアー、及
び、塗料霧化圧力切換制御弁26が設けられた第2のエ
アー通路27を通じた塗料霧化圧力の切換制御を行う制
御エアー供給され、また、塗料色選択部30において色
選択された塗料が、開閉弁32及び吐出量制御部34が
設けられた塗料通路35を通じて供給されて、吐出量制
御部34には、塗料吐出量切換制御弁28が設けられた
第3のエアー通路29を通じた塗装ガン20からの塗料
吐出量の切換制御を行う制御エアーが供給される。
【0014】さらに、塗装ロボット10に対するロボッ
ト制御ユニット40が設けられており、ロボット制御ユ
ニット40は、塗装ロボット10による塗装が行われる
とき、塗料通路35に設けられた開閉弁32にそれにつ
いての開閉制御を行う動作制御信号Saを,塗装パター
ン切換制御弁24に動作制御信号Spを,電圧発生部2
2に制御信号Svを,塗料吐出量切換制御弁28に動作
制御信号Scを、さらに、塗料霧化圧力切換制御弁26
に動作制御信号Sqを夫々供給するとともに、塗装ロボ
ット10の基部14に内蔵されたロボット内制御部に動
作制御信号SXを供給する。そして、これらの開閉弁3
2,塗装パターン切換制御弁24,電圧発生部22,塗
料吐出量切換制御弁28,塗料霧化圧力切換制御弁2
6、及び、塗装ロボット10の基部14に内蔵されたロ
ボット内制御部に夫々供給される動作制御信号Sa,S
p,Sv,Sc,Sq及びSXの各々が、塗装ロボット
10についてのシミュレーション手法を用いたティーチ
ングによって設定され、斯かるティーチングに際して本
発明に係る塗装ロボット制御変数の設定方法の一例が適
用される。
【0015】図1は、本発明に係る塗装ロボット制御変
数の設定方法の一例が適用される、塗装ロボット10に
ついてのシミュレーション手法を用いたティーチングを
行うティーチング・システムを示し、このティーチング
・システムは、ロボット制御ユニット40を含んで構成
されている。
【0016】図1に示されるティーチング・システムに
あっては、ロボット制御ユニット40に加えて、CAD
/CAM装置51及びそれに付随したデータ選択部5
3,データ入力部55,制御変数設定部57、及び、塗
装ロボットシミュレーション装置61が備えられて構成
されている。CAD/CAM装置51は、塗装ロボット
10に装着された塗装ガン20による塗装の対象とされ
る車体等の各種の被塗装体の各々に関しての、その形状
をあらわすイメージデータ及びその塗装にあたって塗装
ガン20が描くべき軌跡をあらわす軌跡データが予め設
定されて格納されている。また、制御変数設定部57
は、塗料塗着効率算出部58,塗装速度・時間設定部5
9及び塗装条件設定部60を内蔵したものとされてい
る。
【0017】斯かるもとで、塗装ロボット10について
のシミュレーション手法を用いたティーチングが行われ
るにあたっては、データ選択部53が塗装対象として設
定された被塗装体に応じて操作され、それによりデータ
選択信号CLをCAD/CAM装置51に供給する。C
AD/CAM装置51においては、データ選択部53か
らのデータ選択信号CLに応じたイメージデータ及び軌
跡データの検索がなされて塗装対象として設定された被
塗装体についてのイメージデータDI及び軌跡データD
Oが選択され、選択されたイメージデータDI及び軌跡
データDOがCAD/CAM装置51から制御変数設定
部57に供給される。
【0018】また、データ入力部55が操作されて、デ
ータ入力部55から制御変数設定部57に、軌跡データ
DOがあらわす軌跡上における複数のティーチング・ポ
イントの夫々を設定する座標データIDPが順次入力さ
れるとともに、複数のティーチング・ポイントの夫々に
ついての、塗装ガン20がとるべき姿勢をあらわす姿勢
データIDA,塗装ガン20から塗料が吐出されるべき
か否かを指示する塗装実行/停止データIDC,当該テ
ィーチング・ポイントの直前のティーチング・ポイント
と当該ティーチング・ポイントとの間の位置についての
補間形式を指示する補間形式データIDI,被塗装体に
おける塗装パターンの縦幅をあらわす塗装パターン縦幅
データIDL,被塗装体における塗装パターンの横幅を
あらわす塗装パターン横幅データIDW,塗装ガン20
における塗装静電圧をあらわす塗装静電圧データID
V,塗装ガン20から被塗装体までの距離をあらわす塗
装ガン距離データIDD、及び、要求される塗装膜厚を
あらわす要求塗装膜厚デーIDRが入力される。
【0019】制御変数設定部57は、データ入力部55
からの座標データIDP,姿勢データIDA,塗装実行
/停止データIDC及び補間形式データIDIを、夫
々、座標データDP,姿勢データDA,塗装実行/停止
データDC及び補間形式データDIとして塗装ロボット
シミュレーション装置に供給する。また、制御変数設定
部57にあっては、塗装条件設定部60が、データ入力
部55からの塗装パターン縦幅データIDL,塗装パタ
ーン横幅データIDW,塗装静電圧データIDV,塗装
ガン距離データIDD及び要求塗装膜厚データIDRに
基づいて、軌跡データDOがあらわす軌跡上における座
標データIDPによってあらわされる各ティーチング・
ポイントについての、被塗装体における塗装パターンを
示す塗装パターン制御変数,塗装ガン20における塗装
静電圧を示す塗装静電圧制御変数,塗装ガン20からの
塗料の吐出量を示す塗料吐出量制御変数、及び、塗装ガ
ン20における塗料霧化圧を示す塗料霧化圧制御変数を
設定し、設定された塗装パターン制御変数,塗装静電圧
制御変数,塗料吐出量制御変数及び塗料霧化圧制御変数
を夫々あらわす塗装パターンデータDPP,塗装静電圧
データDVV,塗料吐出量データDCC及び塗料霧化圧
データDQQを設定して、それらを塗装ロボットシミュ
レーション装置61に供給する。
【0020】また、制御変数設定部57にあっては、塗
料塗着効率算出部58が、軌跡データDOがあらわす軌
跡上における座標データIDPによってあらわされる各
ティーチング・ポイントについての塗料塗着効率Pμを
算出する。塗料塗着効率Pμは、各ティーチング・ポイ
ントにおける塗装ガン20から被塗装体に対して吐出さ
れた塗料の量に対する実際に被塗装体における塗装膜を
形成する塗料の量の割合をあらわすものであり、ここで
の被塗装体における塗装膜とは、被塗装体に付着した塗
料が乾燥せしめられて所定の収縮率を呈した状態のもと
で形成する塗料層、即ち、仕上げられた塗料層をいうも
のとされる。
【0021】制御変数設定部57における塗料塗着効率
算出部58による、各ティーチング・ポイントについて
の塗料塗着効率Pμの算出は、塗装条件設定部60にお
いて設定された塗料霧化圧データDQQ,塗料吐出量デ
ータDCC及び塗装静電圧データDVVとデータ入力部
55からの塗装ガン距離データIDDとを変数項として
の重回帰分析の手法により算出される。具体的には、例
えば、塗料霧化圧データDQQがあらわす塗装ガン20
における塗料霧化圧をQq(g/cm2 ),塗料吐出量
データDCCがあらわす塗装ガン20からの塗料の吐出
量をCc(cc/min),塗装静電圧データDVVが
あらわす塗装ガン20における塗装静電圧をVv(k
V),塗装ガン距離データIDDがあらわす塗装ガン2
0から被塗装体までの距離をDd(mm)とすると、塗
装ガン20における塗装静電圧Vvが0〜60kVであ
るもとでの塗料塗着効率Pμ(塗料塗着効率Pμaとす
る)は、 Pμa=−K1・Qq+K2・Cc+K3・Vv−K4・Dd+K5 (但し、K1,K2,K3,K4及びK5は定数) ───── (1) としてあらわされ、また、塗装ガン20における塗装静
電圧Vvが60〜90kVであるもとでの塗料塗着効率
Pμ(塗料塗着効率Pμbとする)は、 Pμb=−K6・Qq+K7・Cc+K8・Vv−K9・Dd+K10 (但し、K6,K7,K8,K9及びK10は定数) ──── (2) としてあらわされる。
【0022】実験結果の一例によれば、上記の式(1)
における定数K1〜K5は、 K1 = 0.00313095 K2 = 0.00002380 K3 = 0.57665200 K4 = 0.02725000 K5 =43.48620000 とされ、また、上記の式(2)における定数K6〜K1
0は、 K6 = 0.00574375 K7 = 0.01593750 K8 = 0.30620400 K9 = 0.03133330 K10=65.59380000 とされる。
【0023】さらに、制御変数設定部57にあっては、
塗料速度・時間設定部59が、データ入力部55からの
塗装パターン縦幅データIDL,塗装パターン横幅デー
タIDW,塗装静電圧データIDV,塗装ガン距離デー
タIDD及び要求塗装膜厚データIDRと、上述の如く
にして塗料塗着効率算出部58において算出された塗料
塗着効率Pμとに基づいて、軌跡データDOがあらわす
軌跡上における座標データIDPによってあらわされる
各ティーチング・ポイントについての、塗装ガン20か
ら所定容積の塗料が吐出されるのに要される時間、即
ち、塗装時間を示す塗装時間制御変数Tgと、塗装ガン
20の移動速度を示す塗装ガン速度制御変数Vgとを、
各ティーチング・ポイントにおいて被塗装体上に要求塗
装膜厚データIDRがあらわす要求される塗装膜厚が得
られるためのものとして設定する。即ち、各ティーチン
グ・ポイントについての塗装ガン20に関する塗装時間
制御変数Tgと塗装ガン速度制御変数Vgとが、データ
入力部55からの入力データに塗料塗着効率算出部58
において算出された塗料塗着効率Pμが加味されて設定
されるのである。
【0024】斯かる塗装時間制御変数Tgと塗装ガン速
度制御変数Vgとの設定は、例えば、以下に示される如
くの関係式をもってなされる。 Tg=Km〔γd ・Rp・{BL・BW+LW(BL・ cosθ+BW・ sinθ)}〕/ Pμ・ NV・γw ・Up Vg=LW/Tg 但し、γd は塗料の乾燥時の比重、γw は塗料の液状時
の比重、Rpは要求される塗装膜厚、BL及びBWは塗装パタ
ーンの縦幅及び横幅、θは図3に示される如くの、塗装
ガン20の軌跡上のティーチング・ポイント(PN ) にお
いて設定される塗装パターンである長方形a−b−c−
dの中心軸ALとティーチング・ポイント(PN ) におい
て実際に形成される塗装パターンである長方形a’−
b’−c’−d’の中心軸AL’との間の角度、NVは塗
料の液体状態から乾燥状態に変化する際における体積収
縮率、Upは塗料の吐出量, LWは図3に示される如くのテ
ィーチング・ポイント(PN ) の直前のティーチング・ポ
イント(PN-1)からティーチング・ポイント(PN ) への塗
装ガン20の移動距離、Kmは演算定数である。
【0025】そして、塗料速度・時間設定部59は、設
定された塗装ガン速度制御変数Vgをあらわす塗装ガン
速度データDSS及び設定された塗装時間制御変数Tg
をあらわす塗装時間データDTTとを設定して、それら
を塗装ロボットシミュレーション装置61に供給する。
【0026】このようにして、制御変数設定部57にお
いて、軌跡データDOがあらわす軌跡上における座標デ
ータIDPによってあらわされる各ティーチング・ポイ
ントについての塗装ガン20に関する各種の制御変数を
設定するにあたり、塗料塗着効率算出部58により塗料
塗着効率Pμを算出し、その後、塗装速度・時間設定部
59により、塗装ガン20の移動速度を示す塗装ガン速
度制御変数Vg、及び、塗装ガン20から所定容積の塗
料が吐出されるのに要される時間である塗装時間を示す
塗装時間制御変数Tgとを、データ入力部55からの塗
装パターン縦幅データIDL,塗装パターン横幅データ
IDW,塗装静電圧データIDV,塗装ガン距離データ
IDD及び要求塗装膜厚データIDRと塗料塗着効率算
出部57において算出された塗料塗着効率Pμとに基づ
いて設定することにおいて、本発明に係る塗装ロボット
制御変数の設定方法が適用されているのである。
【0027】塗装ロボットシミュレーション装置61
は、制御変数設定部57から供給される座標データD
P,姿勢データDA,塗装実行/停止データDC,補間
形式データDI,塗装パターンデータDPP,塗装静電
圧データDVV,塗料吐出量データDCC,塗料霧化圧
データDQQ,塗装ガン速度データDSS及び塗装時間
データDTTに基づいて、塗装ロボット10についての
被塗装体に対して塗装ガン20を移動させるとともに塗
装ガン20から塗料を吐出させて行われるものとされる
塗装動作のシミュレーションを行い、その過程におい
て、制御変数設定部57からの座標データDP,姿勢デ
ータDA,塗装実行/停止データDC,補間形式データ
DI,塗装パターンデータDPP,塗装静電圧データD
VV,塗料吐出量データDCC及び塗料霧化圧データD
QQ,塗装ガン速度データDSS及び塗装時間データD
TTの夫々に必要に応じた修正を加える。そして、シミ
ュレーションの終了時には、座標データDP,姿勢デー
タDA,塗装実行/停止データDC,補間形式データD
I,塗装パターンデータDPP,塗装静電圧データDV
V,塗料吐出量データDCC,塗料霧化圧データDQ
Q,塗装ガン速度データDSS及び塗装時間データDT
Tに夫々対応する座標データDXP,姿勢データDX
A,塗装実行/停止データDXC,補間形式データDX
I,塗装パターンデータDXPP,塗装静電圧データD
XVV,塗料吐出量データDXCC,塗料霧化圧データ
DXQQ,塗装ガン速度データDXSS及び塗装時間デ
ータDXTTを得るとともに、新たな制御データDXX
を形成して、それらをロボット制御ユニット40に供給
する。
【0028】ロボット制御ユニット40は、塗装ロボッ
トシミュレーション装置61から供給される各データを
記憶し、塗装実行/停止データDXCに基づいて動作制
御信号Saを形成し、また、塗装パターンデータDXP
Pに基づいて動作制御信号Spを,塗装静電圧データD
XVVに基づいて動作制御信号Svを,塗料吐出量デー
タDXCCに基づいて動作制御信号Scを、さらに、塗
料霧化圧データDXQQに基づいて動作制御信号Sqを
夫々形成し、さらに、座標データDXP,姿勢データD
XA,補間形式データDXI,塗装ガン速度データDX
SS,塗装時間データDXTT及び制御データDXXに
基づいて動作制御信号SXを形成して、それらを、塗装
ロボット10に関連して設けられた開閉弁32,塗装パ
ターン切換制御弁24,電圧発生部22,塗料吐出量切
換制御弁28,塗料霧化圧力切換制御弁26及び塗装ロ
ボット10の基部14に内蔵されたロボット内制御部に
適宜供給する動作制御プログラムを設定する。
【0029】
【発明の効果】以上の説明から明らか如く、本発明に係
る塗装ロボット制御変数の設定方法によれば、装着され
た塗装ガンを予め設定された軌跡を描くものとして移動
させて被塗装体に対する塗装作業を行うものとされる塗
装ロボットについてのティーチングを、シミュレーショ
ン手法を用いて行うに際して用いられる、各ティーチン
グ・ポイントにおける塗装ロボットに対する動作制御信
号をあらわす動作制御データを形成するための制御変数
が、当該ティーチング・ポイントにおける塗装ガンから
被塗装体に対して吐出された塗料の量に対する実際に被
塗装体における塗装膜を形成する塗料の量の割合をあら
わす塗料塗着効率が算出され、当該ティーチング・ポイ
ントに対する入力変数データと算出された塗料塗着効率
とに基づいて設定されることにより、その制御変数に基
づいて形成される動作制御データが、車体に形成される
塗装膜が良好であることが適正に反映された高精度なも
のとされることになり、従って、塗装ロボットに対する
高精度な動作制御データに基づいた制御プログラムが設
定されることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る塗装ロボット制御変数の設定方法
の一例が適用される、塗装ロボットについてのシミュレ
ーション手法を用いたティーチングを行うティーチング
・システムを示すブロックダイアグラムである。
【図2】本発明に係る塗装ロボット制御変数の設定方法
の一例が適用されたもとで、シミュレーション手法が用
いられてのティーチングが行われる塗装ロボットを示す
概略構成図である。
【図3】図1に示されるティーチング・システムに適用
された本発明に係る塗装ロボット制御変数の設定方法の
一例の説明に供される概念図である。
【符号の説明】
10 塗装ロボット 14 基部 20 塗装ガン 22 電圧発生部 24 塗装パターン切換制御弁 26 塗料霧化圧力切換制御弁 28 塗料吐出量切換制御弁 30 塗料色選択部 32 開閉弁 40 ロボット制御ユニット 51 CAD/CAM装置 53 データ選択部 55 データ入力部 57 制御変数設定部 58 塗料塗着効率算出部 59 塗装速度・時間設定部 60 塗装条件設定部 61 塗装ロボットシミュレーション装置

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】装着された塗装ガンを予め設定された軌跡
    を描くものとして移動させて被塗装体に対する塗装作業
    を行うものとされる塗装ロボットについてのティーチン
    グを、シミュレーション手法を用いて行うに際して用い
    られる、各ティーチング・ポイントにおける上記ロボッ
    トに対する動作制御信号を形成するための制御変数を、
    当該ティーチング・ポイントにおける被塗装体について
    の塗料塗着効率を算出し、当該ティーチング・ポイント
    に対する入力変数データと算出された塗料塗着効率とに
    基づいて設定することを特徴とする塗装ロボット制御変
    数の設定方法。
  2. 【請求項2】塗料塗着効率を、少なくとも塗装ロボット
    に装着された塗装ガンにおける塗料霧化圧力、及び、塗
    装静電圧を変数項として用いた重回帰分析の手法により
    算出することを特徴とする請求項1記載の塗装ロボット
    制御変数の設定方法。
  3. 【請求項3】塗料塗着効率を、塗装ロボットに装着され
    た塗装ガンにおける塗料霧化圧力,上記塗装ガンにおけ
    る塗装静電圧,上記塗装ガンからの塗料の吐出量、及
    び、上記塗装ガンから被塗装体までの距離を変数項とし
    て用いた重回帰分析の手法により算出することを特徴と
    する請求項1記載の塗装ロボット制御変数の設定方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007000689A (ja) * 2005-06-21 2007-01-11 Anest Iwata Corp 塗装制御方法及び塗装制御システム
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