JPH0576928B2 - - Google Patents
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- JPH0576928B2 JPH0576928B2 JP62502136A JP50213687A JPH0576928B2 JP H0576928 B2 JPH0576928 B2 JP H0576928B2 JP 62502136 A JP62502136 A JP 62502136A JP 50213687 A JP50213687 A JP 50213687A JP H0576928 B2 JPH0576928 B2 JP H0576928B2
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- A61K9/5078—Microcapsules having a gas, liquid or semi-solid filling; Solid microparticles or pellets surrounded by a distinct coating layer, e.g. coated microspheres, coated drug crystals having two or more different coatings optionally including drug-containing subcoatings with drug-free core
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Description
請求の範囲
1 選択された生物学的活性形の蛋白質系材料を
経口投与するのに適合した、下記を含む組成物: (a) 固体乳化剤および界面活性剤から本質的に成
る粒子ならびに脂肪蛋白質を含む粒子からなる
群から選ばれた、平均直径1ミクロンないし1/
2ミリメートルを有する粒子; (b) 該粒子の表面に結合剤によつて結合された、
選択された生物学的に活性な蛋白質系材料;お
よび (c) 該粒子の表面に結合された該蛋白質系材料を
有する粒子を囲む、厚さ0.05ないし1.0ミクロ
ンを有する脂質コーチング。 2 さらに下記を含む、請求の範囲第1項の組成
物: (d) 該粒子上の該脂質コーチングを取り囲む腸溶
皮層。 3 上記の蛋白質系材料がインシユリンである、
請求の範囲第1または2項の組成物。 4 平均直径1ミクロンないし1/2ミリメートル
の該粒子が該乳化剤および界面活性剤から本質的
になる粒子である、請求の範囲第1、2または3
項の組成物。 5 平均直径1ミクロンないし1/2ミリメートル
の該粒子が低密度脂肪蛋白質を含む粒子である、
請求の範囲第1、2または3項の組成物。 6 該脂質コーチングを適用する前に該粒子を水
溶性コーチングで被覆した、請求の範囲第1〜5
項のいずれかの組成物。 7 上記の生物学的に活性な蛋白質系組成物がイ
ンシユリン、ウロキナーゼ、因子、ロイツプロ
リド、ガングリオシド、ビンクリスチン、ベロマ
イエイン、リドカイン、ゲンタミシン、ブレチリ
ウム、トシレート、セチエダイル、シクランデレ
ート、エリスロマイシン、クロラムフエニコー
ル、マドリアマイシン、ストレプトキナーゼ、お
よびセフアロスポリジンから成る群から選ばれ
る、請求の範囲第1〜6項のいずれかの組成物。 8 上記の結合剤がナトリウムカルボキシメチル
セルロース、微結晶性セルロース、エチルセルロ
ース、ゼラチン、ヒドロキシプロピルメチルセル
ロース、メチルセルロース、ポビドンおよびヒド
ロキシプロピルセルロースから成る群から選ばれ
る材料を含む、請求の範囲第1〜6項のいずれか
の組成物。 9 上記の脂質コーチングがポリエチレングリコ
ール脂肪酸エステル、グリセロホスフアチド、ホ
スフアチジロホスフエート、卵黄レシチン、オレ
イン酸、モノー、ジー、およびトリ−グリセリ
ド、ステアリン酸、パルミテート、コレステロー
ル、コレステロールエステル、およびスロメタン
から成る群から選ばれる材料を含む、請求の範囲
第1〜6項のいずれかの組成物。 10 上記の腸溶皮層がヒドロキシプロピルメチ
ルセルロースフタレート、ポリエチレングリコー
ル−6000、セラミツク、セルロースフタレート、
およびポリビニルアセテートフタレートから成る
群から選ばれる材料を含む、請求の範囲第2項の
組成物。 11 上記の組成物が更に殺菌剤を含む、請求の
範囲第1〜6項のいずれかの組成物。 12 上記の殺菌剤がデヒドロ酢酸、メチルパラ
ベン、エチルパラベン、フエノール、フエニルエ
チルアルコール、プロピルパラベン、安息香酸ナ
トリウム、ソルビン酸、チモール、チメロザー
ル、デヒドロ酢酸ナトリウム、ベンジルアルコー
ルおよびブチルパラベンから成る群から選ばれ
る、請求の範囲第11項の組成物。 13 脂肪分解酵素を含む、請求の範囲第1〜6
項のいずれかの組成物。 14 上記の脂肪分解酵素がリパーゼ、膵臓リパ
ーゼ、アミラーゼ、プロテアーゼ、および胆汁酸
塩から成る群から選ばれる、請求の範囲第13項
の組成物。 15 上記の組成物が更に酵素防止剤を含む、請
求の範囲第1〜6項のいずれかの組成物。 16 上記の酵素阻止剤がステアリルアミン、ス
テアリルアルコール、トリエチルアミンHcl、ク
エン酸、乳酸、ピリホスフエート、トリエタノー
ルアミン、エチルアミンテトラアセテート、ヨー
ドアセトアミド、フエニルヒドラジン、ヒドロキ
シルアミン、3および8−ヒドロキノリンから成
る群から選ばれる請求の範囲第15項の組成物。 17 上記の組成物が更に消泡剤を含む、請求の
範囲第1〜6項のいずれかの組成物。 18 上記の消泡剤がステアリルアルコールおよ
びシリコーンから成る群から選ばれる請求の範囲
第17項の組成物。 19 ゲルカプセルを含み、上記の脂質コーチン
グ剤が該ゲルカプセル内に詰められている、請求
の範囲第1〜6項のいずれかの組成物。 20 上記のゲルカプセルが腸溶皮で被覆されて
いる、請求の範囲第19項の組成物。 21 上記の固体乳化剤がコレステロール、グリ
セリルモノステアレート、オレイン酸、ポロエチ
レン50ステアレート、ポリオキシ40ステアレー
ト、ポリソルベート20、ポリソルベート40、ポリ
ソルベート60、ポリソルベート80、プロピレング
リコールジアセテート、プロピレングリコールモ
ノステアレート、アルギニンHCl、アラビアゴ
ム、コレステロールエステル、リン脂質および脂
肪酸から成る群から選ばれる、請求の範囲第1、
2、3、4または6項の組成物。 22 上記界面活性剤がラウリル硫酸ナトリウ
ム、ステアリン酸ナトリウム、ステアリン酸、ソ
ルビタンモノラウレート、ソルビタンモノステア
レート、および乳化ワツクスから成る群れから選
ばれる請求の範囲第1、2、3、4または6項の
組成物。 23 下記を含む請求の範囲第1、2、3、4又
は6項の組成物: (a) 平均直径1ないし100ミクロンを有しそして
コレステロール、ラウリル硫酸ナトリウム、お
よびメチル−およびプロピルパラベンから本質
的に成る粒子; (b) ヒドロプシキロピルセルロース、ラウリル硫
酸ナトリウム、トリエチルアミンHClおよびク
エン酸から本質的に成る溶液を用いて上記粒子
の表面に結合されたインシユリン; (c) 厚さ0.1ないし0.3ミクロンを有する脂質コー
チング:および (d) ヒドロキシプロピルメチルセルロースフタレ
ート、セラツクおよびPEG−6000を含み、該
粒子上の該ポリエチレングリコールモノステア
レートコーチングを取り囲む、厚さ0.05ないし
1.0ミクロンの腸溶皮層。 24 上記の脂肪蛋白質が少なくとも1種のアミ
ノ酸を含む、請求の範囲第1、2、3、5または
6項の組成物。 25 上記の脂肪蛋白質が脂質およびアミノ酸を
含む、請求の範囲第24項の組成物。 26 上記の脂質がコレステロール、オレイン
酸、ステアリン酸、ラウリル硫酸ナトリウム、レ
シチン、ホスフアチド、ラウリル硫酸ナトリウム
とレシチン、パルミチン酸およびホスフアチドフ
オスフエートコリンから成る群から選ばれる、請
求の範囲第25項の組成物。 27 上記のアミノ酸がアルギニン、リジン、ヒ
スチジン、およびアスパラギン酸から成る群から
選ばれる、請求の範囲第24、25または26項
の組成物。 28 選択された生物学的活性形の蛋白質系材料
を経口投与するのに適合した組成物の、下記の工
程を含む製造法: (a) 平均直径1ミクロンないし1/2ミリメートル
を有しそして固体乳化剤および界面活性剤から
本質的に成る粒子を形成し; (b) 選択された生物学的に活性な蛋白質系材料を
結合剤により該粒子の表面に結合させ;そして (c) 表面に該蛋白質系材料が結合された該粒子を
厚さ0.05ないし1.0ミクロンの脂質コーチング
層で被覆する工程。 29 更に下記の工程を含む、請求の範囲第28
項の方法: (d) 該粒子を該脂質コーチング層を取り囲む腸溶
皮層で被覆する工程。 30 更に下記の工程を含む、請求の範囲第28
または29項の方法: 該粒子を該脂質コーチング層を適用する前に水
溶性コーチングで被覆する工程。 31 生物学的活性形の選択された蛋白質系材料
を経口投与するのに適合した組成物の、下記の工
程を含む製造法: (a) 平均直径1ミクロンないし1/2ミリメートル
を有する低密度脂肪蛋白質粒子を形成し; (b) 選択された生物学的に活性な蛋白質系材料を
結合剤で該粒子の表面に結合し;そして (c) 表面に結合された該蛋白質系材料を有する粒
子を厚さ0.05ないし1.0ミクロンの脂質コーチ
ング層で被覆する工程。 32 下記の工程を更に含む、請求の範囲第31
項の方法: (d) 上記の粒子を、上記の脂質コーチング層を取
り囲む腸溶皮層で被覆する工程。 33 脂質コーチングを適用する前に該粒子を水
溶性コーチングで被覆する工程を含む、請求の範
囲第31または32項の方法。 明細書 本発明は一般に、生物学的活性形の蛋白質系材
料の経口投与用組成物、その製法およびその製造
用の装置に関する。更に詳しくは、本発明にイン
シユリンの経口投与による糖尿病治療のための組
成物に関する。 多くの薬剤、医薬および療法は、非経口投与さ
れていた。何故なら、それらは胃および胃腸管内
で分解するか或いは適切に吸収されず、従つて経
口投与できないからである。例えば以下に詳しく
論じるように、インシユリンは糖尿症をわずらう
多くの患者に皮下注射により投与される。 糖尿症は炭水化物、脂肪および蛋白質代謝に影
響する慢性の疾病である。それは、欠陥のある又
は不完全なインシユリン分泌反応から生じる過血
糖症および糖尿により特徴づけられる。その疾病
には二つの主な変形が存在する。糖尿病と診断さ
れた患者の数は米国内だけで一千万人と推定さ
れ、この数は1年当り6%の割合で増加している
と思われる。 全ての自然発生的糖尿病の約10%に見られる一
つの変形は、インシユリン依存性糖尿症
(“IDDM”)又は若年性初期糖尿病と呼ばれる。
この変形は初めに若者にしばしば顕われ、そして
膵臓のベータ細胞によるインシユリン分泌機能が
進行的に失われることを特徴とし、従つて炭水化
物代謝の維持に外からのインシユリンに進行的に
“依存性”を示すことを特徴とする。(この特徴
は、元来膵臓疾病に不調がある、自然発生的でな
い、或いは“二次的な”糖尿病患者にも表われ
る。)第二の自然発生的糖尿症は、非インシユリ
ン依存性糖尿症(“NIDDM”)又は成人初期糖尿
症と呼ばれ、自然発生的糖尿症人口の残りを占め
る。 遺伝的および環境上の背景又は糖尿病の初期の
年令に関係なく、全ての糖尿病は共通してインシ
ユリンの明らかな欠乏又は適切でないインシユリ
ン機能を有する。血液から筋肉および脂肪組織へ
のグルコースの輸送はインシユリンに依存するの
で、糖尿病患者はグルコースを適切に利用する能
力に欠けている。更に、糖原分解は通常インシユ
リンにより阻止されるので、糖原分解が糖尿病患
者においては高められる。正常な代謝作用のこれ
らの両者の“障害”のため、腎グルコース再吸収
容量を超えそして糖尿が生じるまで血液中にグル
コースが蓄積する(過血糖症)ことになる。従つ
て糖尿病患者の主なエネルギー源は、脂肪組織に
貯蔵されたトリグリセリドから誘導された脂肪酸
となる。 肝臓においては、脂肪酸は酸化されてケトン体
となり、該ケトン体は循環されそして組織により
エネルギー源として使用される。IDDM患者にお
いてそして時々NIDDM患者において、ケトン体
の形成速度はその利用速度を越えることがあり、
そしてケトージスが代謝性アシドージスと共に起
り得る。組織はグルコースに飢えているように見
えるので、蛋白質の食餌および組織源が糖原分解
によるブドウ糖産出に使用される。グリコーゲ
ン、トリグリセリドおよび蛋白質の合成のような
同化過程が、糖原分解、糖質新生および脂肪の易
動化を含む異化作用活性のための犠牲となる。従
つて、本来“単純”なインシユリン欠乏であつた
糖尿病状態が、身体のほぼ全ての器官および組織
に長期間の病理的効果を有する広範囲の代謝障害
となる。事実、糖尿病状態は、心筋梗塞、腎不
全、脳血管性疾病、アテローム性動脈硬化心臓疾
病、および全身感染により引き起こされる死亡に
対して寄与する主なものの一つである。 糖尿病疾病の過血糖症および糖尿の状態は、食
餌療法、体重の制御、および物理的活動の調整に
よつて治療し得る。幾人かの糖尿病患者、特に
NIDDMを患う患者においては、過血糖症および
糖尿の状態は、スルホニルウレア、スルホンアミ
ド、ビグアニドおよびその他の化合物の誘導体の
ような抗過血糖剤を経口投与することにより管理
できる。しかしながら、IDDMおよび進行した
NIDDMを患う糖尿病患者については、治療法は
外からのインシユリンの投与に焦点が合わされて
いる。 インシユリンは、膵臓に位置するランゲルハン
ス小島で生成されるポリペプチドである。インシ
ユリン分子は初めは単一ポリペプチド鎖として合
成されるが、その活性形は二つのアミノ酸鎖が二
つのシステインジスルフイド結合で結合されたも
のから成るように加工される。二つの鎖の一方
は、第3のジスルフイド結合の結果、その端を折
り返されている。分子全体で分子量5734を有し、
生物学的活性構造を維持するために、ジスルフイ
ド結合に依存する。 過去においては外からのインシユリンは主とし
て牛および豚源から誘導していたが、最近は組換
えDNA技術の結果、“人間”の形体で得られるよ
うになつた。組換え源から誘導された“人間”イ
ンシユリンを入手できることは、動物源から誘導
されたインシユリンに不耐性の糖尿病患者に非常
に有益であることが示された。 それにもかかわらず、インシユリン療法に関す
る最も重大な問題はインシユリンの源に関するの
ではなく、むしろ体内へのそれの導入方法に関す
る。インシユリンの最も一般的な投与方法は、皮
下注入である。この方法は不便で、苦痛であり、
そして病気の苦痛を激化させることがある。イン
シユリンの皮下注入は周辺の組織に比較的高いイ
ンシユリンレベルを生じさせ、そして外からのイ
ンシユリン活性の主要部位である肝臓を循環する
インシユリンが比較的低レベルとなる。周辺組織
での高レベルのインシユリンは、血管病変(例え
ば血管収縮および透過性の変化)および周辺組織
に病的影響、例えば糖尿網膜症、を伴う。皮下投
与されたインシユリンの周辺の循環組織に及ぼす
“湿潤(swamping)”効果は、肝臓に循環するイ
ンシユリンの量を減少させ得る…その結果、再び
所望の代謝効果を達成するために、投与量を増加
することが必要となる。これらの種々の理由のた
め、インシユリンの投与方法としての注入の代替
法が長い間探究された。 インシユリン注入の代替法として、幾人かの研
究者は、坐薬によるインシユリンの直腸内投与に
努力を向けた。ブラン(Brahn)による米国特許
第2373625号には、乳酸又はクエン酸のような弱
有機酸を界面活性剤と組合せて含有するインシユ
リン坐薬が開示されている。 サポニン、とうもろこし油、ポリオキシエチレ
ン−9−ラウリル−アルコールおよびポリオキシ
エチレンラウリル−エーテル等の種々の成分を利
用したインシユリン坐薬もまた当業界で知られて
いる。インシユリンはまた、アクリル酸−ベース
水溶性ゲルおよび界面活性剤を含む軟質ゲルカプ
セルにカプセル化された。インシユリンの直腸内
投与法は有望の兆しを示したが、生物有効性テス
トの結果は予盾があり、その方は不便である。 イシダ等によるChem.Pharm.Bull.、29巻、810
頁、は、インシユリンを口の頬粘膜を経て投与す
る方法を開示している。インシユリンは、頬粘膜
へ投与する前に、ココア脂肪ベースおよび界面活
性剤と混合された。犬への実験で、このようにし
て投与したインシユリンの生物有効性は低いこと
が例証された。 他の研究者は、インシユリンの肺臓内投与に努
力を指向した。ウイグレー(Wigley)等による
“糖尿病”、第20巻、552頁(1971年)は、インシ
ユリン噴霧器により、直径2μmの粒状で500U/
ml投与することを開示している。30U/Kg(体
重)(全生物有効性がほぼ7ないし16%)の投与
後、低血糖症反応が観察された。ヨシダ等による
J.Pharm.Sci.68巻、670頁(1979年)には、フル
オロエタンに溶解されたラクトースおよびアセチ
ルグリセリンモノステアレートと組合せてインシ
ユリンを肺臓内導入することが開示されている。
このエアーゾルは、ラビツトに2.5U/Kg(体重)
の量で投与した場合、低血糖症反応を引き起こし
た。 有望の兆しを示した他のインシユリン投与法
は、インシユリンの鼻内投与である。ヒライ等に
よるInt.J.Pharm.、9巻、165頁(1981年)には、
インシユリンをナトリウムグリココレート溶液の
ような界面活性剤と組合せて鼻内投与することが
開示されている。ナガイ等によるジヤーナル オ
ブ コントロールド リリーズ(Journal of
Controlled Release)、1巻、15頁(1984年)に
は、犬にインシユリンを鼻内投与した場合、イン
シユリンの高い生物有効性が開示されている。こ
の方法においては、結晶性インシユリンを0.1N
のHCl溶液に溶解し、それに界面活性剤を添加し
た。次に該溶液を、0.01NのNaHCl溶液の添加に
よりPH7.4に調節し、そして凍結乾燥した。次に
該溶液を、鼻内投与前に結晶性セルロースと混合
した。 インシユリン投与の代替法の探究で最も注目さ
れたのはインシユリンの経口投与である。インシ
ユリンの経口投与方法は、安全性、便利さ、およ
び心地良さの理由で非常に望ましく、そしてイン
シユリンの注入を含む方法の多くの欠点を回避す
るであろう。インシユリンの経口投与法が明らか
に望ましいにかかわらず、二つの主な難点が経口
インシユリン療法を成立させる試みの成功を制限
した。 経口インシユリン療法を成立させる際の第1の
主な難点は、インシユリンポリペプチドが胃腸管
内でトリプシン、キモトリプシンおよびその他の
渙散性酵素のような酵素により不活性化されるこ
とである。インシユリンポリペプチドは比較的簡
単なポリペプチドで、二つのジスルフイド結合を
有するために、胃及び胃腸管の苛酷な条件下で容
易に分解する。 インシユリンの経口投与の第2の難点は、ポリ
ペプチドの胃および胃腸管内での分解が回避され
たとしても、胃腸膜を通して僅かしかそして一定
した量で吸収されない。生物学的有効性が低いた
め、低血糖症効果を確実にするためには多量の経
口投与量を与えなければならない。種々の量のイ
ンシユリンが有効とされるため、経口投与法の利
点よりも、インシユリンの過少又は過術投与量は
インシユリンを全く与えないよりも健康上危険で
あるという事実の方が重要であり得る。 経口インシユリン投与固有の難点を克服するた
めに、いくつかの方法がなされた。これらの方法
のいくつかは、インシユリン機能の不活性化の原
因となる渙散性胃腸酵素を不活性化するか、或い
はかかる酵素による不活性化に対して耐性のある
インシユリン類似物を提供する試みが含まれる。
シチリ(Sichiri)等による“糖尿病”(日本糖尿
病刊行物)、18:619、1975年には、ラビツトに
150IU/Kg(体重)の割合で投与した場合に低血
糖症反応を引き起すインシユリン類似物(ベータ
ーナフチル−アゾ−ポリステアリイレ−インシユ
リン)が開示されている。他の研究者は、トリエ
チルアミンHCl並びに界面活性剤を添加すること
によりインシユリンのアルキル化合物を作ること
を試みた。テング(Teng)による、アメリカ糖
尿病患者総会(American Diabetic Society
Meeting)、1983年5月、テキサス州サンアント
ニオ、での経口提案がある。 胃腸管内での渙散性酵素の不活性化によりイン
シユリン分解を防ぐ試みは幾分成功した。ダンフ
オース(Danforth)等による内分泌学、65巻、
118頁(1959年)には、イソプロピル フルオロ
ホスフエート(トリプシンおよびキモトリプシン
の阻止剤)およびインドール−3−アセテート
(肝臓内に見出される“インシユリナーゼ”とし
て知られる酵素の阻止剤)と共に経口投与するイ
ンシユリン組成物が開示されている。該組成物
は、ラツトに経口投与した場合、低血糖症効果を
引き起すことが見出された。他の研究者は、イン
シユリンを膵臓不活性化剤と共に経口投与した
後、穏やかな(インシユリンの生物学的有効性の
3%と同等)低血糖症反応を開示した〔ラスコー
スキイ(Laskowski)等、サイエンス、127巻、
1115頁(1958年)〕。他の研究者は、インシユリン
の経口投与が、胃内でのペプシンによるインシユ
リン不活性化の結果および腸膜を通過しての吸収
が乏しいために、生物学的活性が低くなることを
見出した〔クレーン(Crane)等による“糖尿
病”、17巻、625頁(1968年)〕。 研究者等は、インシユリンを界面活性剤と共に
投与することにより、経口投与されたインシユリ
ンの生物学的有効性を増大させることをも試み
た。ポリエチレングリコール−1000モノアセチル
エーテルおよびラウリル硫酸ナトリウムのような
界面活性剤とトリエチルアミンHClとの併用は、
ある程度インシユリンの生物学的有効性を増大す
る能力があることが示された;但し、経口投与さ
れた35単位のインシユリンは血糖レベルについて
静脈内投与されたインシユリンのわずか4単位と
同等の効果を有するにすぎなかつた[トウイトウ
(Touitou)等によるJ.Pharm.Pharmacol.、32
巻、108頁(1980年)]。 努力は、インシユリンをエマルジヨン系を組合
せて経口投与することにも向けられた。研究者の
一つのグループ(シチリ等、Acta Diabet.Lat.、
15巻、175頁(1978年))は、水/油/水エマルジ
ヨン系を添加したインシユリンをラツトに投与す
ることにより、低血糖効果が観察されたことを開
示した。250IU/Kg(体重)の投与量は、筋肉内
投与された10IU/Kg投与量と同等の効果を生じ
ることが報告された。インシユリンはまた、脂溶
性ビタミンを用いて他のエマルジヨンにより投与
されたが、犬のような動物での低血糖効果は穏や
かで、投与量に敏感でない。 経口投与されたインシユリンの生物学的有効性
を増大させるために向けられた最も有望な努力の
いくつかは、マイクロカプセル化されたインシユ
リン材料に対する努力である。インシユリンはア
クリル酸エステル中にマイクロカプセル化され
(シチリ等、Acta Diabet.Lat.、15巻、175頁
(1978年))、そして高分子ポリマーの使用も開示
された。他の研究者は、インシユリンを種々の脂
質組成物からなる細胞内脂肪粒子内にマイクロカ
プセル化した。細胞内脂肪粒子を含むインシユリ
ンは、ホスホチジルコリン、コレステロールおよ
びステアリルアミン;ジミリストイル ホスフア
チジルコリン;ジミリストイル ホスフアチジル
コリンおよびコレステロールのような組成物、並
びにレシチンおよびコレステロールおよびその他
の材料を用いて形成された。 ドブレ(Dobre)等によるRev.Roumanian
Med.−Encdocrinal22巻、253頁(1984年)には、
経口投与用にインシユリンを細胞内脂肪粒子内へ
捕える方法が開示されている。下記を含む、細胞
内脂肪粒子を構成するための材料が開示されてい
る;卵黄ホスフアチジルコリン、コレステロー
ル、ステアリルアミン、およびジパルミトイルホ
スフアチジルコリン。しかしながら、細胞内脂肪
粒子コーチングでさえも、封入されたインシユリ
ンを、胃内に見られる塩酸および胃腸管内に見ら
れるペプシン、トリプシンおよびキモトリプシン
のような酵素の分解作用から完全に保護すること
はできなかつた。 ヨシダ等による欧州特許出願第140085号は、リ
ン脂質の水溶液又は水性懸濁液の形体にある内部
水性相から構成される脂質小胞を含む脂質小胞製
剤を含むインシユリンを開示している。 本発明は、経口摂取された場合に薬学的に有効
量の蛋白質系化合物を与えるのに適合した組成物
を提供する。驚くべきことに、胃腸管内で分解さ
れ易くそして胃腸管を通じて体内に首尾よく吸収
される能力のない薬剤が、薬学的に有効な量で体
内に吸収されるように被覆できることが見出され
た。 改良された組成物は下記を含む:(a)薬剤;およ
び(b)脂質コーチング材;そして(c)腸溶皮材料を含
んでもよい。該薬剤は、脂質コーチング材を含む
内部コーチングと腸溶皮コーチング材を含む外部
コーチングとにより被覆されている。該組成物は
脂肪分解(lipolytic)酵素を含んでもあるいは該
酵素と共に投与してもよい。該組成物は更に水溶
性コーチング材、結合材、界面活性材料、乳化
剤、安定剤、殺菌剤、および酵素阻止剤を含んで
もよい。 本発明の別の態様において、改良された組成物
は、(a)薬剤;(b)脂肪蛋白質材料;および(c)脂質コ
ーチングを含み、そして(d)水溶性コーチングおよ
び(e)腸溶皮材料を含んでもよい。該薬剤は該脂肪
蛋白質に結合され、そして得られた生成物は水溶
性コーチングで被覆されそして次に脂質内部コー
チングで被覆されていてもよく、該内部コーチン
グは外部腸溶皮コーチングで被覆されていてもよ
い。該組成物は脂肪分解酵素を含んでもよく;或
は該酵素と共に投与することができる。該組成物
は更に結合材、界面活性材料、乳化剤、安定剤、
殺菌剤および酵素阻止剤を含んでもよい。 すなわち本発明の好ましい態様によれば、選択
された生物学的活性形の蛋白質系栄材料を経口投
与するのに適合した、下記を含む組成物およびそ
の製法が提供される: (a) 固体乳化剤および界面活性剤から本質的に成
る粒子ならびに脂肪蛋白質を含む粒子からなる
群から選ばれた平均直径約1ミクロンないし1/
2ミリメートルを有する粒子; (b) 該粒子の表面に結合剤によつて結合された、
選択された生物学的に活性な蛋白質系材料:お
よび (c) 該粒子の表面に結合された該蛋白質系材料を
有する粒子を囲む、厚さ約0.05ないし約1.0ミ
クロンを有する脂質コーチング。 本発明の一態様において、インシユリンは乳化
剤/可溶化剤、界面活性剤、酵素阻止剤、消泡剤
および殺菌剤を含む組成物と混合される。該混合
物は次に、ポリエチレングルコール脂肪酸エステ
ルを含む脂質コーチングで被覆される。該材料は
次に腸溶皮で更に被覆され、次に硬質ゲルカプセ
ル又は錠剤中に入れられるか、或いはカプセル又
は錠剤に入れられそして次に被覆される。各錠剤
又はカプセルは250mgの重さであり、そして豚の
結晶性インシユリンを16国際単位含む。 本発明の別の態様において、インシユリンは、
脂質;アミノ酸;結合剤;酵素阻止剤;消泡剤;
および水溶性材料の少なくとも1種を含む組成物
と混合される。該混合物は次に、トリグリセリ
ド、リン脂質およびコレステロールを含む脂質コ
ーチングで被覆される。得られた生成物は次にゲ
ルカプセル内に入れられ、そして腸溶皮で被覆さ
れる。 本発明の更に別の態様において、経口インシユ
リン配合物は約2.00mmの大きさの粒状物からな
る。好ましくはクエン酸粒子を重炭酸ナトリウム
で被覆して粒子を形成し、それを次に脂質で被覆
する。得られた粒子を経口インシユリン配合物で
被覆し、そして次に腸溶皮溶液で被覆する。 更に別の態様において、脂質コーチング層およ
び次に腸溶皮で被覆されたインシユリン粒子を、
リパーゼおよび胆汁酸塩の腸溶皮被覆粒子と共に
カプセルに入れる。好ましくは、重炭酸ナトリウ
ムおよびクエン酸もまた該カプセルに加える。 上記組成物を製造するための装置は、室を有す
る容器を含む。該室の底部には、穴をあけた回転
円板、空気流動(エアーフロー)手段および細断
機がある。該室の底部の上にノズルが位置する。
組成物を生成するために、粒子を該室の底部に置
き、そして細断機で細断する。空気流動手段は粒
子を該室内に浮遊させる。薬剤をノズルから噴霧
して、該薬剤を該粒子と結合させる。薬剤が粒子
と結合した後、結合粒子を次に、ノズルから噴霧
された脂質コーチング材で被覆する。脂質コーチ
ングを適用した後、腸溶皮を適用することができ
る。 第1図は、ジエツトミルの断面略図を示す。 第2図は、第1図のジエツトミルの断面図を示
す。 第3図は、スピル−ア−フロー(Spir−A−
Flow)の断面略図を示す。 第4図は、例1の組成物のクロマトグラフであ
る。 第5図は、例1の組成物の顕微鏡写真である。 第6図は、例1の組成物の顕微鏡写真である。 第7図は、二頭の豚の静脈血清糖レベルの比較
であり、一方は例1の組成物を与えられ、そして
他方はアクトラピツド(Actrapid)を与えられ
ている。例1の組成物を与えられた豚の静脈血清
糖レベルは“〇”で表わされ、そしてアクトラピ
ツドを与えられた豚の静脈血清糖レベルは“X”
で表わされる。x軸は分であり、そしてy軸は血
清グルコースのミリモルである。 第8図は、例1の経口インシユリンであるタン
グーシン(Tong−Shin)インシユリンと、試験
1−Dの試験に準拠するノボ(NOVO)インシ
ユリンとの比較である。 第9図は、例1の経口インシユリンと試験1−
Eに準拠する通常に注入されたインシユリンとの
比較である。 第10図は、例1の経口インシユリンと試験2
−Bに準拠する例2の経口インシユリンとの比較
である。 第11図は、例1の経口インシユリンと試験2
−Bに準拠する例2の経口インシユリンとの比較
を示す。 第12図は、例6の血液グルコースレベルに対
する影響を示す。 第13図は、注入可能なインシユリンと例6と
の比較を示す。 第14図は、注入可能なインシユリンと例6と
の比較を示す。 第15図は、注入可能なインシユリンと例6と
の比較を示す。 第16図は、例6の血液グルコースレベルに対
する影響を示す。 第17図は、例6の血液グルコースレベルに対
する影響を示す。 第18図は、例6の血液グルコースレベルに対
する影響を示す。 第19図は、注入可能なインシユリンと例6と
の比較を示す。 第20図は、注入可能なインシユリンと例6と
の比較を示す。 第21図は、注入可能なインシユリンと例6と
の比較を示す。 第22図は、例7の経口インシユリンと通常の
注入可能なインシユリンとの比較を示す。 第23図は、CF造粒機の断面略図を示す。 第24図は、例12の経口インシユリン粒状物の
略図である。 第25図は、例12のインシユリン配合物を投与
された犬の血液内のインシユリンレベルを示す。 第26図は、例12の経口インシユリン粒状物が
犬の血糖レベルに及ぼす影響を示す。 第27図は、例12の経口インシユリンが犬の血
漿グルコースレベルに及ぼす影響を示す。 第28図は、例11の経口インシユリン配合物と
例12の経口インシユリン配合物との血糖に及ぼす
影響を示す。 第29図は、例13の経口インシユリン配合物が
血糖に及ぼす影響を示す。 本発明は、生物学的活性形の選択された蛋白質
系化合物材料を経口投与するのに適合した組成物
を提供する。前に論じたように、多くの薬剤、薬
物および治療法は経口投与できなかつた。何故な
ら、それらは胃および/又は胃腸管内で分解され
るか或るいは十分に吸収されなかつたからであ
る。これらの薬剤の例には特に次のものが含まれ
る:インシユリン−糖尿病治療用;ウロキナーゼ
(urokinase)−血栓症治療用;因子(Factor)
−血友病治療用;ロイプロリド(leuprolid)−腸
(prostrate)ガン治療用;ガングリオシド
(gangliocides)−神経伝達改善溶;ビンクロスチ
ン(vincrostine)−ガン治療用;ベロマイエイン
(belomyein)−ガン治療用;アドリアマイシン
(adriamycin)−ガン治療用;リドカイン
(lidocaine)−心臓不整脈治療用;およびセフア
ロスポリジン(cephalosporidines)−感染治療
用。他の薬剤及び薬物は、経口投与された場合、
あまり吸収されない、例えばゲンタミシン
(gentamicin)、エリスロマイシン
(erythromycin)、ブレチリウム トシレート
(bretyliumtosylate)、セチエダイル
(cetiedile)、シクランデレート(cyclandelate)、
およびクロラムフエニコール
(chloramphenicol)である。 殆んどの患者に対してこれらの薬剤の経口投与
はより便利であり、そして幾人かに対して治療効
果があるであろう。本発明は、以前非経口投与し
なければならなかつた蛋白質系化合物を薬学的に
有効な量で経口投与できる組成物を提供する。 このために、本発明の一態様において、該組成
物は固体の乳化剤および界面活性剤から本質的に
成る粒子を含み、この粒子に選ばれた生物学的に
活性な蛋白質系材料が該粒子の表面に結合剤によ
つて結合されている。次に脂質コーチングが該粒
子および蛋白質系材料上に適用される。該粒子は
平均直径約1ミクロンないし約1/2ミリメートル
を有することができるが、好ましくは該粒子は平
均直径約1ないし約100ミクロンを有する。脂質
コーチングは、好ましくは該粒子および蛋白質系
材料上に約0.05ないし1.0ミクロンの厚さで被覆
する。該脂質コーチングは腸溶皮層で被覆するこ
とができる。 本発明の別の態様において、蛋白質系材料は脂
肪蛋白質粒子に結合されている。該粒子は平均直
径1ミクロンないし1/2ミリメートルを有するこ
とができるが、好ましくは該粒子は平均直径1な
いし100ミクロンを有する。該粒子は次に水溶性
材料で被覆され、そして得られた生成物は脂質コ
ーチングで被覆される。該脂質コーチングは好ま
しくは厚さ約0.1ないし約0.3ミクロンを有する。
得られた生成物をゲルカプセル内に入れ、そして
次に腸溶皮で厚さ約0.1ミクロンないし約0.3ミク
ロンに被覆することができる。 別の態様において、蛋白質材料は粒状物上に被
覆される。該粒状物はクエン酸の粒子(好ましく
は100〜150グラムの大きさ)上に重炭酸ナトリウ
ムおよび所望により少量の澱粉を被覆することに
より形成される。蛋白質系材料を含む配合物を次
に該粒状物上に被覆する。得られた生成物を次に
腸溶皮で被覆する。得られた粒状物は好ましくは
2.0mm未満の大きさを有する。生理学的には、2.0
mm未満の粒サイズが急速に十二指腸内に入れるこ
とができる。粒状物を大きいゲルカプセルではな
く小さい硬質ゲルカプセルに入れることにより、
腸内吸収も増大する。重炭酸ナトリウムおよびク
エン酸を、粒状物の製造において或いは配合物と
共に粉末として使用すると、該カプセル又は粒状
物の急速な破裂および開口が促進され、従つて蛋
白質系材料が十二指腸内で放出される。勿論、例
えば、クエン酸ナトリウムおよびその他の重炭酸
塩(例えば重炭酸カリウム)のような他の化合物
をこの破裂効果を促進するために使用できる。 腸溶皮は、組成物が胃内で分解されることなく
腸管に入るのを確実にする。腸管内で腸溶皮は溶
解する。脂質コーチングは、組成物が使用者のリ
ンパ管系へ入るのを確実にする。このために、脂
質コーチングは組成物に絨毛(villae)(腸膜内
のリンパ管系の末端開口部)との親和性を付与す
る。薬剤が脂肪蛋白質粒子に結合されると、これ
らの粒子は該薬剤の組織への吸収を増大させる。
脂肪蛋白質は細胞膜を容易に浸透し、従つて該薬
剤を使用者の組織に運ぶベヒクルとなることが見
出された。 この時、薬剤がインシユリンであると、脂肪分
解酵素も投与すべきであると思われる。脂肪分解
酵素は組成物と組合せるか、或いは別個の錠剤又
はカプセルの形で投与することができる。脂肪分
解酵素は、脂質被覆材料が絨毛内に吸収されるの
を高める。 本発明の組成物の好ましい成分を以下に示す。 蛋白質系材料 本発明で有用な生物学的活性の蛋白質系材料又
は薬剤は、胃腸管内で分解され易い薬剤又は胃腸
管から体内に十分に吸収されない薬剤を含み得る
が、これらに限定されない。これらの薬剤には動
物又は組換え源からのインシユリン、並びに特に
以下のものを含むその他の薬剤が含まれる:ウロ
キナーゼ(urokinase)、因子(Factor)、ロ
イプロリド(leuprolid)、ガングリオシド
(gangliocides)、ビンクリスチン(vincristine)、
ベロマイエイン(belomyein)、リドカイン
(lidocaine)、セフアロスポリジン
(cephalosporidines)、ゲンタミシン
(gentamicin)、ブレチリウム トシレート
(bretylium tosylate)、セタイダイル
(ceteidile)、シクランデレート(cyclandelate)、
エリスロマイシン(erythromycin)、クロラムフ
エニコール(chloramphenicol)、アドリアマイ
シン(adriamycin)、およびストレプトキナーゼ
(streptokinase)。 脂質コーチング材 本発明で有用な脂質コーチング材には、小腸の
絨毛(villae)により引き寄せられそしてそれに
引き寄せられる、チクロミクロン
(chyclomicron)様の物質が含まれる。かかる物
質には次のものが含まれるが、それらに限定され
ない:ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、
グリセロホスフアチド、ホスフアチジイルホスフ
エート、卵黄レシチン、オレイン酸、ステアリン
酸、パルミチン酸エステル、コレステロール、モ
ノー、ジー、およびトリーグリセリド、コレステ
ロールエステル、卵黄レシチン含有5〜20%ホス
フアチジン酸、リノール酸、リノレン酸、ラウリ
ン酸、ホスフアチジイレ ホスフエート、グリセ
リン、大豆油、ごま種油、およびスロメタン
(thromethan)。これらの脂質コーチング材は薬
剤の表面上に被覆された後、薬剤を封入するばか
りでなく、かかる薬剤粒子の絨毛、即ち腸膜での
リンパ管の末端開口部、に対する“親和性”およ
び絨毛への吸収”を増大させ、従つて薬剤はリン
パ系に吸収される。 十分に機能することが見出された脂質コーチン
グ組成物は次の通りである: モノー、ジー、およびトリーグリセリドの形体
であり得る脂質80〜90%; リン脂質6〜9%; コレステロール−エステル2%および遊離コレ
ステロール1%;および 遊離脂肪酸(NEFA)1%未満。 低分子量蛋白質/アミノ酸約2%を添加しても
よい。 上記のコレステロール−エステルは下記の通り
である: コレステロール−リノール酸エステルとして30
%; コレステロール−オレイン酸エステルとして20
%;およびコレステロール−パルミチン酸エステ
ルとして22%。 腸溶皮材料 本発明で有用な腸溶皮材料には、胃内での分解
に耐性であるが腸管の条件では分解して被覆され
た材料を露出するコーチング材が含まれる。かか
る腸溶皮材料には下記の成分の一つ又は組合せた
ものが含まれるが、これらに限定されない:ヒド
ロキシプロピルメチルセルロース フタレート、
ポリエチレングリコール−6000、およびセラツ
ク。それらはジクロロメタン、エタノールおよび
水、セルロース フタレート、又はポリビニルア
セテート フタレートを含む溶媒中に溶解しても
よい。 インシユリンを被覆するのに好ましい腸溶皮材
料は、4.5重量部のヒドロキシメチルセルロース、
0.5重量部のセラツク、0.5重量部のポリエチレン
グリコールー6000を含む。この材料を47.3部のジ
クロロメタンと37.8部のエタノール中に溶解す
る。次に腸溶皮材料を水で希釈して最適濃度と
し、そして本発明の組成物に塗布する。 脂肪蛋白質材料 本発明で有用な脂肪蛋白質材料は、結合して低
密度脂肪蛋白質を形成することができる脂質およ
び蛋白質を含む。好ましくは、低密度脂肪蛋白質
は人間の低密度脂肪蛋白質側面を模倣したもので
ある。 脂質成分にはコレステロール、オレイン酸、ス
テアリン酸、ラウリル硫酸ナトリウム、レシチ
ン、ラウリル硫酸ナトリウムとレシチン、ホスフ
アチド、パルミチン酸およびホスフアチドホスフ
エートコリンが含まれるが、これらに限定されな
い。 蛋白質成分にはあらゆるアミノ酸又は低分子量
蛋白質が含まれるが、これらに限定されない。最
も好ましいアミノ酸にはアルギニン、リジン、ヒ
スチジンおよびアスパラギン酸が含まれ、そして
最も好ましい蛋白質としてはアルブミンおよびグ
ロブリンが含まれる。 好ましくは、脂質は低分子量蛋白質又はアミノ
酸と、分子量で1:1ないし約3:1の割合で結
合される。好ましい態様においては、脂質と蛋白
質は1:1の割合で結合されている。 コレステロールエステル(46%)、遊離コレス
テロール(14%)、リン脂質(25%)、脂肪(14
%)、およびNEFA(FFA)約1%からなる脂質
組成物が20〜25重量%のアミノ酸と結合された場
合、申し分なく作用することが見出された。 水溶性コーチング材料 本発明で有用な水溶性コーチング材料には、親
水性コーチングを与える化合物が含まれ、次のも
のが含まれるが、それらに限定されない:ジクロ
ロメタン、エタノールおよび水、セルロースフタ
レート、およびポリビニルアセテートフタレート
中に溶解した、ヒドロキシプロピルセルメチルロ
ースフタレート、ポリエチレングリコール−
6000、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒ
ドロキシプロピルセルロース、結晶性セルロース
およびセラツク。蛋白質系材料が脂肪蛋白質に結
合され、そして水溶性コーチングで被覆される場
合には、好ましくは該材料は約0.05ないし約0.5
ミクロンの厚さを有するコーチングで被覆する。 結合材料 本発明で有用な結合材料は、ペプチドを脂質又
は脂肪蛋白質に結合する化合物である。これらに
は、微結晶性セルロース、メチルセルロース、エ
チルセルロース、ナトリウムカルボキシメチルセ
ルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、メチ
ルヒドロキシプロピルセルロースゼラチン、ポビ
ドン(povidone)、およびポリエチレングリコー
ル脂肪酸エステル群が含まれるが、これらに限定
されない。 脂肪分解酵素 本発明で有用な脂肪分解酵素は、脂質が絨毛へ
吸収されるのを促進する酵素である。これらの酵
素には、特に膵臓リパーゼを含めたリパーゼ、ア
ミラーゼ、プロテアーゼ、および胆汁酸塩が含ま
れる。脂肪酸および脂質の腸吸収は、胆汁酸塩の
存在下で膵臓リパーゼにより高められそして促進
される。従つて、蛋白質系材料が胆汁酸塩の存在
下で脂肪蛋白質膵臓リパーゼで被覆されると、蛋
白質系材料の吸収が増加するであろう。必要に応
じて、脂肪分解酵素を組成物と組合わせるか或い
は別個の錠剤又はカプセルとして投与してもよ
い。薬剤がインシユリンの場合に満足に作用する
ことが見出された脂肪分解酵素混合物には、膵臓
リパーゼ、アミラーゼ、プロテアーゼおよび胆汁
酸塩が含まれる。 充填剤 蛋白質系材料が脂肪蛋白質に結合される場合に
は、充填剤を使用し得る。充填剤は物理的結合剤
として使用しても或いはかかる結合剤として使用
されなくてもよい。充填剤にはアラビアゴム、結
晶性セルロース、ヒドロキシプロピルセルロー
ス、およびヒドロキシプロピルメチルセルロース
が含まれるが、これらに限定されない。 界面活性材料 本発明に有用な界面活性材料は、絨毛への吸収
をより促す化合物を含み、カチオン性、アニオン
性又は非イオン性界面活性剤、例えばラウリル硫
酸ナトリウム、ステアリルアミン、ポリグリセリ
ン脂肪酸エステル、ポリエチレンアルキルエステ
ル、ポリオキシエチレンアルキルフエニルエステ
ル、脂肪酸モノグリセリド、ソルビタン脂肪酸エ
ステル、ポリオキシエチレン脂肪酸アミン、およ
びポリエチレングリコール脂肪酸エステルが含ま
れるが、これらに限定されない。 乳化剤 本発明で有用な乳化剤には、イン ヴイボでエ
マルジヨンを生成する化合物が含まれ、下記の物
質又は該物質の組合せが含まれるが、それらに限
定されない:コレステロール、ステアリン酸、ス
テアリン酸ナトリウム、パルミチン酸、パルミチ
ン酸ナトリウム、オレイン酸、オレイン酸ナトリ
ウム、グリセリル モノステアレート、ポリエチ
レン50ステアレート、ポリオキシ40ステアレー
ト、ポリソルベート20、ポリソルベート40、ポリ
ソルベート60、ポリソルベート80、プロピレング
リコールジアセテートおよび、プロピレングリコ
ールモノステアレート。乳化剤はまた、人間の血
漿に見られる“低密度脂肪蛋白質”に似たものと
なる化学物物質および成分を含み、例えばアルギ
ニンHCl、アラビアゴム、コレステロール、コレ
ステロールエステル、リン脂質、および脂肪酸を
含む。 安定剤および酵素阻止剤 本発明で有用な安定剤および酵素阻止剤は分解
哺乳類酵素、例えばペプチターゼ、プロテアー
ゼ、ホスホリラーゼ、グルタチオン−インシユリ
ン−トランスヒドロゲナーゼ、およびインシユリ
ン分解酵素、即ちインシユリナーゼの作用を不活
性化又は阻止することができる化合物である。安
定剤化合物にはステアリルアミン、ステアリルア
ルコール、クエン酸、乳酸、トリエチルアミン
HClピロホスフエート、トリエタノールアミン、
オボムコイド、エチレンジアミンテトラアセテー
ト、ヨードアセトアミド、フエニルヒドラジン、
ヒドロキシルアミンおよび8−ヒドロキノリンが
含まれるが、これらに限定されない。 殺菌剤 本発明で有用な殺菌剤は、微生物の混入、およ
び薬剤化合物およびそれに結合した結合剤、コー
チングおよび添加剤の微生物分解を防止すること
ができる化合物である。殺菌剤を選ぶ際には、該
剤の微生物活性を、薬剤組成物の他の化合物との
適合性並びに処理すべき生物に対するその殺菌剤
固有の毒性と釣り合せなければならない。これら
の要件を一般に満す殺菌性化合物にはメチルパラ
ベン、エチルパラベン、プロピルパラベン、ブチ
ルパラベン、フエノール、デヒドロ酢酸、フエニ
ルエチルアルコール、安息香酸ナトリウム、ソル
ビン酸、チモール、チメロザール、デヒドロ酢酸
ナトリウム、ベンジルアルコール、ブチルパラベ
ン、クレゾール、p−クロロ−m−クレゾール、
クロロブタノール、酢酸フエニル水銀、ホウ酸フ
エニル水銀、硝酸フエニル水銀およびベンジルア
ルコニウムクロリドが含まれるが、これらに限定
されない。 本発明は、下記の例を参照すると一層良く理解
されるであろう。 例 1 この例では、インシユリンの経口投与に適する
組成物を本発明に従つて製造する。平均直径ほぼ
50ミクロンを有する粒子をコレステロール、ラウ
リル硫酸ナトリウム、および抗菌性防腐剤として
のメチルおよびプロピルパラベン(PH6)の混合
物から製造した。この粒子は、日本国、東京、フ
ロイント インターナシヨナル社(Freund
International ltd.)から入手できるジエツト・
ミル(Jet Mill)を使用することにより製造し
た。 第1および2図は、ジエツト・ミル10を図解
して示している。製造されるべき粒子を振動供給
装置により送込室に送る。この送込室中の粒子を
空気ノズル13を通る気流によつて微粉砕室12
内に運ぶ。懸濁している粒子を運ぶ気流に対抗し
て、空気ノズル14を通してカウンター気流を適
用する。これらの気流は、矢印によつて示されて
いる。これにより、円形微粉砕室12内で粒子の
微粉砕作用が起こる。ノズルを通る気流はこの室
内での微粉砕作用を調整するように調節される。
粒子は所望直径大まで微粉砕されてから、微粉砕
室の中央の排気口15へ運び出される。分離器6
は、粉砕した粒子を、空気は排気管の口8を通し
て排出されるけれども粒子は集塵びん7中に堆積
させられるように、管理する。 次に、結晶性の単一成分豚インシユリン[デン
マーク国、ベイガーベヤード、ノボ(NOVO)
から得た]を8重量%のヒドロキシープロピルセ
ルロースおよび0.005Mのラウリル硫酸ナトリウ
ム、0.005MのトリエチルアミンHClおよび
0.005Mのクエン酸より成る溶液を用いてこの粒
子に結合させた。その表面にインシユリンを結合
させた粒子を、次に、6重量%のポリエチレング
リコールモノステアレート[日本国、東京、花王
(KAO)から得たエマノン(EMANON)−3199]
より成る溶液で被覆して、ほぼ0.1ミクロンの厚
さの脂質コーチングを形成させる。次に47.3容量
部のジクロロメタンおよび37.8容量部のエタノー
ルより成る溶液に4.5W/W%のヒドロキシメチ
ルセルロースフタレート(HPC−55)、0.5W/W
%のセラツク[日本国、シンエツ・ケミカル
(Shin−Etsu Chemical)]および0.5W/W%の
ポリエチレングリコール−6000[日本国、シン
ワ・ヤクヒン(ShinWha Yakuhin)]を溶解さ
せることによつて、腸溶皮溶液を製造した。次い
でこの溶液を水で希釈して、脂質被覆粒子を次
に、ほぼ0.1ミクロンの厚さの腸溶皮で被覆する
ように、最適濃度にする。次いで250mgの腸溶皮
被覆粒子を手で硬質ゼラチンカプセル内に詰め
た。 この組成物は、改造された“フロイント
(Freund)”スピールーアーフロー(Spir−A−
Flow)、モデルSFC−Mini−S220V、60Hz 3P
[日本国、東京、フロイント・インターナシヨナ
ル(Freund International)から入手可能]を使
用して製造した。標準のスピールーアーフロー
(Spir−A−Flow)は、次のように改造された。
ローター内のメツシユ穴が大きすぎることがわか
つた。従つて、2つのメツシユ環を追加した。こ
れらのメツシユ環も、粒子が通りぬけて落ちない
ように方向をつけた。 スピールーアーフロー(Spir−A−Flow)も
ポンプで送られる空気が乾燥され、すべての油が
粒状除去されるように改造された。空気は絶対湿
度20%まで乾燥させた。気流圧も毎分920リツト
ルまで増加させ、この気流を、それが底を通つて
吹き上がるように方向づけた。 さらには、底面の1つの空気送込口の代りに、
4つの口を使用した。これらの口は、底面で0゜、
90゜、180゜および270゜に方向づけた。バツグフイル
ターおよびパルシングフイルターもまた、その長
さの1/2に切つた。 その上、容器の底にある1つのノズルの代り
に、3つのノズルを容器の底で方向づけた。第4
の被覆用ノズルも容器の頂部に位置を定めた。底
のノズルは結合のために使用し、頂部のノズルは
被覆に使用した。 第3図は、スピールーアーフロー(Spir−A−
Flow)装置20を具体的に示している。簡単に
いえば、スピールーアーフロー(Spir−A−
Flow)装置20は、次のように機能する。粒子
を回転デイスク22の上に置く。この回転デイス
ク22にはメツシユ穴31がある。チヨツパー2
9と攪拌機21とはデイスク22と共働して、粒
子を与えられた大きさにする。次に気流を出して
粒子を容器26内に懸濁させる。スリツト空気と
流体空気の2つの型の気流を発生させる。スリツ
ト気流は口33を通つて入るが、一方流体空気は
口32を通つて入る。懸濁した粒子は、次に下方
のノズル27から噴霧される結合溶液により被覆
されることができる。下方のノズル27は一つだ
けが改造スピールーアーフロー(Spir−A−
Flow)20中に示されているけれども、3つの
下方の噴霧ノズル27を使用した。粒子は被覆さ
れるとともにデイスク22に落ちてもどる。一旦
粒子がすべて結合剤で被覆されたら、気流を増大
させ、被覆された粒子を再被覆することができ、
これをくり返すことができる。本明細書中で後に
論ずる通り、粒子はまた上方のノズル28から噴
霧される溶液により被覆することもできる。 粉末状粒子の結合および被覆におけるくり返し
運動のため、粒子は、十分に混合され、湿潤さ
れ、混練され、そして非常に有効に混転されて、
極めて迅速に高品質の顆粒に変わる。デイスクの
有孔部を通る熱気流がこの顆粒を能率的にそして
有効に乾燥させる。もし、微粉状の物質が発生し
て頂部まで上がるならば、この微粉をバツクフイ
ルター24によつて集める。エアジエツト清浄可
ノズル25は、フイルターによつて集められた微
粉状物質を必要に応じての底のデイスク22に吹
きもどすために使用される。 回転デイスク22およびチヨツパー29は、組
合わさつて、高いい機械的強度、高い嵩密度およ
び狭い粒子サイズ分布の、球状でなめらかな面を
有する粒子を形成する。この例の組成物を製造す
るために、固体の乳濁液−可溶化剤、界面活性
剤、抗菌性防腐剤を、送込口を通じて容器内に入
れた。粉末原料が容器内に入れられたとき、ゆる
い気流が、回転デイスクの有孔部および、回転デ
イスクと室(容器)の内壁との間の円周方向の間
〓を通つて吹き上げられた。空気の流れが、原料
がこの間〓および有孔部を通つて落下するのを妨
げる。 回転デイスク22、攪拌機21、およびチヨツ
パー29は、原料が挿入された後に始動させた。
例1の組成物を製造するために、ローターは(従
つて有孔デイスクは)毎分300回転の速度(r.p.
m.)で回転させ、チヨツパーは2000r.p.m.で、そ
して攪拌機は500r.p.m.で回転させた。温度32な
いし35℃で気流は、流速毎分8ないし10リツトル
でローター内の開口部を通過し(“流体空気”)、
7ないし8リツトル/分でローターと壁との間の
スリツトを通過する(“スリツト空気”)。結合し
た粒子は30分間乾燥させた。 結晶性インシユリン(ノボの単一成分豚結晶性
インシユリンバツチ番号833115、ロツト番号
69195−01)を、ヒドロキシープロピルセルロー
ス、ラウリル硫酸ナトリウム、クエン酸、および
トリエチルアミンHCl、PH2.0を含有する溶液に
完全に溶解させた。 粒子が“スリツト空気”および“流体空気”に
よつて被覆ならびに結合装置の壁内で吹き上げら
れている間に、結合溶液を微細な霧として、噴霧
気圧3.0Kg/M2、空気の流速10リツトル/分で、
2重噴霧ノズルから噴霧した。 次に、インシユリン結合した固体乳化粒子を、
ポリエチレングリコール脂肪酸エステル類[日本
国、花王石鹸(KAO SEKKEN):エマノン
(EMANON)3199、ロツト番号12744Y]の溶液
より成る脂質皮膜で、噴霧気流速10リツトル/分
および噴霧気圧3.0Kg/M2で被覆した。 次に上で被覆したインシユリン−結合固体乳化
粒子を硬質ゲルカプセル内に入れ、これらのカプ
セルを次に腸溶皮被覆した。 こうして得られる各350mgカプセルは、次のも
のを含有した: (350mgカプセル) コレステロール[スイス国、フルカ・エー・ジー
(Fuluka、A.G.);ロツト番号24657−784]
−6.76×10-4M ラウリル硫酸ナトリウム[日本国、ヤクリ、カガ
ク(Yakuri、Kagaku);S316−06]
−1.377×10-4M トリエチルアミンHCl[日本国、ワコー・セイヤ
ク(Wako Sei−Yaku)] −4.089×10-6M クエン酸[日本国、ヤクリ、カガク(Yakuri、
Kagaku);KA9105] −5.965×10-6M ヒドロキシプロピルセルロース−L[日本国、シ
ンワ・ヤクヒン(Shin−wa Yakuhin);191184]
−1.234×10-2Gm ポリエチレングリコール脂肪酸エステル類[日本
国、花王石鹸;エマノン(EMANON)3199、
12744Y] −1.543×10-2Gm インシユリン[ノボ(NOVO)] −8単位 クエン酸は、インシユリン安定化剤およびPH調
整剤と同様、インシユリン不活性化酵素の阻害剤
として使用される。 トリエチルアミンHClは、インシユリン安定化
剤としてそして消泡剤として、使用される。 試験1−A この試験では例1の経口用インシユリン組成物
を、アクトリピツド(Actripid)静脈内用インシ
ユリン溶液〔ノボ(NOVO)〕の試料と化学的に
比較した。例1に従つて製造したノボ(NOVO)
単一成分豚の結晶性インシユリン8国際単位(I.
U.)を含有する経口用インシユリン組成物1カ
プセルを、5分間ウルトラソニフアー
(ultrasonifer)を用いる音波発生によつて、水に
溶解させた。この溶液の半分(1/2)−−4I.U.の
経口用インシユリン組成物を含有する−−を、逆
相(reversephase)クロマトグラフイーを用いて
分析した。4I.U.のノボ(NOVO)アクトリピツ
ドインシユリンも、逆相クロマトグラフイーを用
いて分析した。この結果は、両方の試料が同一量
の化学的に当量のインシユリンを含有することを
示した。(第4図参照)。 試験1−B この試験では、走査電子顕微鏡を用いて、例1
の経口用インシユリン組成物の顕微鏡写真を写し
た。粒子の腸溶皮および脂質コーチングを、水中
のジクロロメタン47.3容量部およびエタノール
37.8容量部より成る溶媒により除去した。500×
倍率での粒子の顕微鏡写真は、比較的大きなコレ
ステロールおよびラウリル硫酸ナトリウム材料の
粒子(平均直径約50ミクロン)に付着した比較的
小さなインシユリンおよびヒドロキシプロピルセ
ルロース結合剤材料の粒子(平均直径約5ないし
10ミクロン)を示した。(第5図参照)。3000×の
倍率では、棒の形のインシユリン結晶が、ヒドロ
キシプロピルセルロース粒子内に含浸されて見え
る。(第6図参照)。 試験1−C この試験では、例1の経口用インシユリン組成
物を生物検査において、アクトリピツド静脈内用
インシユリン溶液[ノボ(NOVO)]と比較し
た。2匹のヨークシヤー豚を一晩絶食させ、一方
の豚には8I.U.のアクトリピツドインシユリンを
静脈内投与した。もう一方の豚には50mlの水に溶
解させた例1の経口用インシユリン8I.U.を15分
かけて静脈内注入した。その対の豚から血液をと
り、血清糖レベルを測定した。例1の組成物に対
する低血糖作用の期間は、アクトリピツドインシ
ユリンの低血糖作用の期間よりもいくらか長いけ
れども、この2匹の豚の静脈血清糖レベルはおお
ざつぱには同程度減少した。(第7図参照)。 試験1−D この試験では、例1の経口用インシユリン組成
物を静脈内の兎による生物検査において、ノボ
(NOVO)単一成分豚結晶性インシユリンおよび
通常の注射用インシユリン−40[トン−シン・フ
アーマシユーテイカル社(Tong−Shin
Pharmaceutical Co.)]と比較した。各々体重
1.8Kgの3匹の白兎を一晩絶食させ、各々4I.U.の
ノボ(NOVO)インシユリン、トン−シン
(Tong−Shin)インシユリン−40、または例1
の経口用インシユリン組成物より成る乳濁液のい
ずれかを10分かけて静脈内注入することにより処
置した。インシユリン注入の30分前および注入完
了後0、15、30、45、60、75、90および105分で
これらの兎の各々の耳の静脈から静脈血試料を集
めた。 3つの形のインシユリンは各々、注入の開始の
30分以内に起こる低血糖作用の初期についてはほ
ぼ同じ低血糖効果を示した。ノボ(NOVO)イ
ンシユリンのピークの低血糖効果の時間は注入の
完了後30分以内であると決定されたが、トン−シ
ン(Tong−Shin)インシユリン−40について
は、それは60分であつた。例1の経口用インシユ
リン組成物の乳濁液は、ノボ(NOVO)インシ
ユリンとトン−シン(Tong−Shin)インシユリ
ンとの中間でその低血糖活性のピークに行き当た
つた。(第8図参照)。 試験1−E この試験では、例1の経口用インシユリン組成
物を2人の健康な男性志願者に経口的に投与し
た。経口用インシユリンの投与は、当量の注射用
インシユリン[トン−シン(Tong−Shin)]の
皮下注射によりひき起こされるものに匹敵する低
血糖効果をひき起こした。 2人の健康な男性志願者(年令37才および38
才、体重52および54Kg)が、この研究に関係し
た。各被検者はこの研究中に例1の経口用インシ
ユリン組成物16I.U.の投与を受けた。例1の経口
用インシユリン組成物とともに、各々の関係者
は、2カプセルの脂肪分解酵素を受けた。各カプ
セルは350mgのカプセルあたり: 膵臓リパーゼ 1000単位 アミラーゼ 7500単位 プロテアーゼ 7500単位 および 胆汁酸塩 40mg より成り、“賦形薬”としてとうもろこしでん粉
を使用していた。 酵素カプセルは次のようにして製造した: 膵臓リパーゼは0.1ないし0.3ミクロンの厚さの
ヒドロキシプロピルセルロースコーチングで被覆
し、そして例1のコーチングで腸溶皮被覆した。
次に、アミラーゼおよびプロテアーゼを加えた。
次いで、こうして得られた組成物を0.1ミクロン
のヒドロキシプロピルセルロースで被覆した。
0.1ミクロンのヒドロキシプロピルセルロースで
被覆した胆汁酸塩をその後、膵臓リパーゼから得
た生成物とともに硬質ゲルカプセルに加えた。 試験の日焼午前7:30に、各関係者は目玉焼き
卵2個、ベーコン2枚、焼いた黒パン2きれ、茶
さじ1杯のバター、およびブラツクコーヒー1杯
の標準的な朝食を全部食べた。例1のインシユリ
ン組成物を両被検者に午前10:00に経口投与し
た。経口用インシユリンは16I.U.のノボ
(NOVO)結晶性単一成分豚インシユリンを含む
カプセルで投与した。12:00に両被検者は、ビー
フステーキ180gm、油および酢のドレツシング
をかけたかんたんに料理したグリーンサラダ、黒
パン1きれおよびブラツクコーヒーより成る標準
昼食をたいらげた。 血液試料を10:00、13:00および16:00に被検
者から集め血中グルコースレベルについて分析し
た。試料は経口用インシユリン組成物は、3時間
後には両被検者に強い低血糖効果を示すが、6時
間後には血中グルコースレベルが彼らの処置前の
レベルにもどつたことを示した。 インシユリンの投与の3時間後には、血中グル
コースレベルは両方の被検者について劇的に落ち
た。10:45頃には、第一の被検者が視界がぼやけ
ること、集中することができないこと、および吐
気がすること、を訴え始めた。11:20までに、同
じ被検者が、腕および脚の痙攣および震え、およ
び冷汗が出ること、を訴え始めた。第二の被検者
もだいたい同じような症状を訴えたが、それほど
強くはなかつた。11:30に、両被検者に、250ml
の純粋なオレンジジユースを与え、第一の被検者
はさらに250mlのアルコール分のない飲み物を飲
んだ。 1週間後に両志願者は、同じ時間に標準朝食
(すなわち、試験の第1日にとつた朝食)をとつ
た。10:00に、両被検質は、16I.U.のトン−シン
(Tong−Shin)の通常の注射用インシユリン−
40の皮下注射を受けた。10:30頃に、両被検者は
2時間ほど続く低血糖反応を経験し始めた。両被
検者は、11:20に、純粋オレンジジユースを供さ
れ、12:00には標準昼食を供された。10:00、
13:00および16:00に測定した血中グルコースレ
ベルは、注射されたインシユリンが投与後3時間
ほどでピークの低血糖効果を生じること、および
例1の経口用インシユリン組成物と同様、この効
果は投与後6時間までに消失することを示した。
(第9図参照) 試験1−F この試験では、例1の経口用インシユリン組成
物をインシユリン依存糖尿病(IDDM)にかかつ
ている5人の個体および非−インシユリン依存糖
尿病(NIDDM)にかかつている5人の個体に投
与した。IDDMの患者は、試験の前に最低3日間
入院して世話をうけ、彼らの血糖レベルを適当な
病院治療食と一連の通常のインシユリントン−シ
ン(Tong−Shin)の皮下注射とによつて調整し
た。NIDDM患者は、病院治療食およびクロロプ
ロパミド[ニユーヨーク州、ニユーヨーク市、フ
アイザー・ラボラトリーズ・デイヴイジヨン
(Pfizer Laboratories Division)により製造さ
れたジアビナーゼ(Diabinase)]のような経口
用低血糖剤の経口投与により調節された血糖レベ
ルを有していた。 試験の第1日の朝、各々の患者は通常の朝食を
平らげたが、経口用低血糖剤およびインシユリン
の皮下注射は患者に与えるのをさし控えた。代わ
りに、患者は、適当な投与量の例1の経口用イン
シユリン組成物および試験1−Eで述べた脂肪分
解酵素組成物2カプセル、の経口投与を受けた。
血液試料は、経口用インシユリン組成物の投与直
前および、投与後2時間および4時間で各個体か
ら取つた。次に、これらの試料を血中グルコース
レベルについて測定した。標準化された病院昼食
が、経口用インシユリン組成物の投与の2時間後
に各々の患者に供された。 試験の結果を表1に示す。
経口投与するのに適合した、下記を含む組成物: (a) 固体乳化剤および界面活性剤から本質的に成
る粒子ならびに脂肪蛋白質を含む粒子からなる
群から選ばれた、平均直径1ミクロンないし1/
2ミリメートルを有する粒子; (b) 該粒子の表面に結合剤によつて結合された、
選択された生物学的に活性な蛋白質系材料;お
よび (c) 該粒子の表面に結合された該蛋白質系材料を
有する粒子を囲む、厚さ0.05ないし1.0ミクロ
ンを有する脂質コーチング。 2 さらに下記を含む、請求の範囲第1項の組成
物: (d) 該粒子上の該脂質コーチングを取り囲む腸溶
皮層。 3 上記の蛋白質系材料がインシユリンである、
請求の範囲第1または2項の組成物。 4 平均直径1ミクロンないし1/2ミリメートル
の該粒子が該乳化剤および界面活性剤から本質的
になる粒子である、請求の範囲第1、2または3
項の組成物。 5 平均直径1ミクロンないし1/2ミリメートル
の該粒子が低密度脂肪蛋白質を含む粒子である、
請求の範囲第1、2または3項の組成物。 6 該脂質コーチングを適用する前に該粒子を水
溶性コーチングで被覆した、請求の範囲第1〜5
項のいずれかの組成物。 7 上記の生物学的に活性な蛋白質系組成物がイ
ンシユリン、ウロキナーゼ、因子、ロイツプロ
リド、ガングリオシド、ビンクリスチン、ベロマ
イエイン、リドカイン、ゲンタミシン、ブレチリ
ウム、トシレート、セチエダイル、シクランデレ
ート、エリスロマイシン、クロラムフエニコー
ル、マドリアマイシン、ストレプトキナーゼ、お
よびセフアロスポリジンから成る群から選ばれ
る、請求の範囲第1〜6項のいずれかの組成物。 8 上記の結合剤がナトリウムカルボキシメチル
セルロース、微結晶性セルロース、エチルセルロ
ース、ゼラチン、ヒドロキシプロピルメチルセル
ロース、メチルセルロース、ポビドンおよびヒド
ロキシプロピルセルロースから成る群から選ばれ
る材料を含む、請求の範囲第1〜6項のいずれか
の組成物。 9 上記の脂質コーチングがポリエチレングリコ
ール脂肪酸エステル、グリセロホスフアチド、ホ
スフアチジロホスフエート、卵黄レシチン、オレ
イン酸、モノー、ジー、およびトリ−グリセリ
ド、ステアリン酸、パルミテート、コレステロー
ル、コレステロールエステル、およびスロメタン
から成る群から選ばれる材料を含む、請求の範囲
第1〜6項のいずれかの組成物。 10 上記の腸溶皮層がヒドロキシプロピルメチ
ルセルロースフタレート、ポリエチレングリコー
ル−6000、セラミツク、セルロースフタレート、
およびポリビニルアセテートフタレートから成る
群から選ばれる材料を含む、請求の範囲第2項の
組成物。 11 上記の組成物が更に殺菌剤を含む、請求の
範囲第1〜6項のいずれかの組成物。 12 上記の殺菌剤がデヒドロ酢酸、メチルパラ
ベン、エチルパラベン、フエノール、フエニルエ
チルアルコール、プロピルパラベン、安息香酸ナ
トリウム、ソルビン酸、チモール、チメロザー
ル、デヒドロ酢酸ナトリウム、ベンジルアルコー
ルおよびブチルパラベンから成る群から選ばれ
る、請求の範囲第11項の組成物。 13 脂肪分解酵素を含む、請求の範囲第1〜6
項のいずれかの組成物。 14 上記の脂肪分解酵素がリパーゼ、膵臓リパ
ーゼ、アミラーゼ、プロテアーゼ、および胆汁酸
塩から成る群から選ばれる、請求の範囲第13項
の組成物。 15 上記の組成物が更に酵素防止剤を含む、請
求の範囲第1〜6項のいずれかの組成物。 16 上記の酵素阻止剤がステアリルアミン、ス
テアリルアルコール、トリエチルアミンHcl、ク
エン酸、乳酸、ピリホスフエート、トリエタノー
ルアミン、エチルアミンテトラアセテート、ヨー
ドアセトアミド、フエニルヒドラジン、ヒドロキ
シルアミン、3および8−ヒドロキノリンから成
る群から選ばれる請求の範囲第15項の組成物。 17 上記の組成物が更に消泡剤を含む、請求の
範囲第1〜6項のいずれかの組成物。 18 上記の消泡剤がステアリルアルコールおよ
びシリコーンから成る群から選ばれる請求の範囲
第17項の組成物。 19 ゲルカプセルを含み、上記の脂質コーチン
グ剤が該ゲルカプセル内に詰められている、請求
の範囲第1〜6項のいずれかの組成物。 20 上記のゲルカプセルが腸溶皮で被覆されて
いる、請求の範囲第19項の組成物。 21 上記の固体乳化剤がコレステロール、グリ
セリルモノステアレート、オレイン酸、ポロエチ
レン50ステアレート、ポリオキシ40ステアレー
ト、ポリソルベート20、ポリソルベート40、ポリ
ソルベート60、ポリソルベート80、プロピレング
リコールジアセテート、プロピレングリコールモ
ノステアレート、アルギニンHCl、アラビアゴ
ム、コレステロールエステル、リン脂質および脂
肪酸から成る群から選ばれる、請求の範囲第1、
2、3、4または6項の組成物。 22 上記界面活性剤がラウリル硫酸ナトリウ
ム、ステアリン酸ナトリウム、ステアリン酸、ソ
ルビタンモノラウレート、ソルビタンモノステア
レート、および乳化ワツクスから成る群れから選
ばれる請求の範囲第1、2、3、4または6項の
組成物。 23 下記を含む請求の範囲第1、2、3、4又
は6項の組成物: (a) 平均直径1ないし100ミクロンを有しそして
コレステロール、ラウリル硫酸ナトリウム、お
よびメチル−およびプロピルパラベンから本質
的に成る粒子; (b) ヒドロプシキロピルセルロース、ラウリル硫
酸ナトリウム、トリエチルアミンHClおよびク
エン酸から本質的に成る溶液を用いて上記粒子
の表面に結合されたインシユリン; (c) 厚さ0.1ないし0.3ミクロンを有する脂質コー
チング:および (d) ヒドロキシプロピルメチルセルロースフタレ
ート、セラツクおよびPEG−6000を含み、該
粒子上の該ポリエチレングリコールモノステア
レートコーチングを取り囲む、厚さ0.05ないし
1.0ミクロンの腸溶皮層。 24 上記の脂肪蛋白質が少なくとも1種のアミ
ノ酸を含む、請求の範囲第1、2、3、5または
6項の組成物。 25 上記の脂肪蛋白質が脂質およびアミノ酸を
含む、請求の範囲第24項の組成物。 26 上記の脂質がコレステロール、オレイン
酸、ステアリン酸、ラウリル硫酸ナトリウム、レ
シチン、ホスフアチド、ラウリル硫酸ナトリウム
とレシチン、パルミチン酸およびホスフアチドフ
オスフエートコリンから成る群から選ばれる、請
求の範囲第25項の組成物。 27 上記のアミノ酸がアルギニン、リジン、ヒ
スチジン、およびアスパラギン酸から成る群から
選ばれる、請求の範囲第24、25または26項
の組成物。 28 選択された生物学的活性形の蛋白質系材料
を経口投与するのに適合した組成物の、下記の工
程を含む製造法: (a) 平均直径1ミクロンないし1/2ミリメートル
を有しそして固体乳化剤および界面活性剤から
本質的に成る粒子を形成し; (b) 選択された生物学的に活性な蛋白質系材料を
結合剤により該粒子の表面に結合させ;そして (c) 表面に該蛋白質系材料が結合された該粒子を
厚さ0.05ないし1.0ミクロンの脂質コーチング
層で被覆する工程。 29 更に下記の工程を含む、請求の範囲第28
項の方法: (d) 該粒子を該脂質コーチング層を取り囲む腸溶
皮層で被覆する工程。 30 更に下記の工程を含む、請求の範囲第28
または29項の方法: 該粒子を該脂質コーチング層を適用する前に水
溶性コーチングで被覆する工程。 31 生物学的活性形の選択された蛋白質系材料
を経口投与するのに適合した組成物の、下記の工
程を含む製造法: (a) 平均直径1ミクロンないし1/2ミリメートル
を有する低密度脂肪蛋白質粒子を形成し; (b) 選択された生物学的に活性な蛋白質系材料を
結合剤で該粒子の表面に結合し;そして (c) 表面に結合された該蛋白質系材料を有する粒
子を厚さ0.05ないし1.0ミクロンの脂質コーチ
ング層で被覆する工程。 32 下記の工程を更に含む、請求の範囲第31
項の方法: (d) 上記の粒子を、上記の脂質コーチング層を取
り囲む腸溶皮層で被覆する工程。 33 脂質コーチングを適用する前に該粒子を水
溶性コーチングで被覆する工程を含む、請求の範
囲第31または32項の方法。 明細書 本発明は一般に、生物学的活性形の蛋白質系材
料の経口投与用組成物、その製法およびその製造
用の装置に関する。更に詳しくは、本発明にイン
シユリンの経口投与による糖尿病治療のための組
成物に関する。 多くの薬剤、医薬および療法は、非経口投与さ
れていた。何故なら、それらは胃および胃腸管内
で分解するか或いは適切に吸収されず、従つて経
口投与できないからである。例えば以下に詳しく
論じるように、インシユリンは糖尿症をわずらう
多くの患者に皮下注射により投与される。 糖尿症は炭水化物、脂肪および蛋白質代謝に影
響する慢性の疾病である。それは、欠陥のある又
は不完全なインシユリン分泌反応から生じる過血
糖症および糖尿により特徴づけられる。その疾病
には二つの主な変形が存在する。糖尿病と診断さ
れた患者の数は米国内だけで一千万人と推定さ
れ、この数は1年当り6%の割合で増加している
と思われる。 全ての自然発生的糖尿病の約10%に見られる一
つの変形は、インシユリン依存性糖尿症
(“IDDM”)又は若年性初期糖尿病と呼ばれる。
この変形は初めに若者にしばしば顕われ、そして
膵臓のベータ細胞によるインシユリン分泌機能が
進行的に失われることを特徴とし、従つて炭水化
物代謝の維持に外からのインシユリンに進行的に
“依存性”を示すことを特徴とする。(この特徴
は、元来膵臓疾病に不調がある、自然発生的でな
い、或いは“二次的な”糖尿病患者にも表われ
る。)第二の自然発生的糖尿症は、非インシユリ
ン依存性糖尿症(“NIDDM”)又は成人初期糖尿
症と呼ばれ、自然発生的糖尿症人口の残りを占め
る。 遺伝的および環境上の背景又は糖尿病の初期の
年令に関係なく、全ての糖尿病は共通してインシ
ユリンの明らかな欠乏又は適切でないインシユリ
ン機能を有する。血液から筋肉および脂肪組織へ
のグルコースの輸送はインシユリンに依存するの
で、糖尿病患者はグルコースを適切に利用する能
力に欠けている。更に、糖原分解は通常インシユ
リンにより阻止されるので、糖原分解が糖尿病患
者においては高められる。正常な代謝作用のこれ
らの両者の“障害”のため、腎グルコース再吸収
容量を超えそして糖尿が生じるまで血液中にグル
コースが蓄積する(過血糖症)ことになる。従つ
て糖尿病患者の主なエネルギー源は、脂肪組織に
貯蔵されたトリグリセリドから誘導された脂肪酸
となる。 肝臓においては、脂肪酸は酸化されてケトン体
となり、該ケトン体は循環されそして組織により
エネルギー源として使用される。IDDM患者にお
いてそして時々NIDDM患者において、ケトン体
の形成速度はその利用速度を越えることがあり、
そしてケトージスが代謝性アシドージスと共に起
り得る。組織はグルコースに飢えているように見
えるので、蛋白質の食餌および組織源が糖原分解
によるブドウ糖産出に使用される。グリコーゲ
ン、トリグリセリドおよび蛋白質の合成のような
同化過程が、糖原分解、糖質新生および脂肪の易
動化を含む異化作用活性のための犠牲となる。従
つて、本来“単純”なインシユリン欠乏であつた
糖尿病状態が、身体のほぼ全ての器官および組織
に長期間の病理的効果を有する広範囲の代謝障害
となる。事実、糖尿病状態は、心筋梗塞、腎不
全、脳血管性疾病、アテローム性動脈硬化心臓疾
病、および全身感染により引き起こされる死亡に
対して寄与する主なものの一つである。 糖尿病疾病の過血糖症および糖尿の状態は、食
餌療法、体重の制御、および物理的活動の調整に
よつて治療し得る。幾人かの糖尿病患者、特に
NIDDMを患う患者においては、過血糖症および
糖尿の状態は、スルホニルウレア、スルホンアミ
ド、ビグアニドおよびその他の化合物の誘導体の
ような抗過血糖剤を経口投与することにより管理
できる。しかしながら、IDDMおよび進行した
NIDDMを患う糖尿病患者については、治療法は
外からのインシユリンの投与に焦点が合わされて
いる。 インシユリンは、膵臓に位置するランゲルハン
ス小島で生成されるポリペプチドである。インシ
ユリン分子は初めは単一ポリペプチド鎖として合
成されるが、その活性形は二つのアミノ酸鎖が二
つのシステインジスルフイド結合で結合されたも
のから成るように加工される。二つの鎖の一方
は、第3のジスルフイド結合の結果、その端を折
り返されている。分子全体で分子量5734を有し、
生物学的活性構造を維持するために、ジスルフイ
ド結合に依存する。 過去においては外からのインシユリンは主とし
て牛および豚源から誘導していたが、最近は組換
えDNA技術の結果、“人間”の形体で得られるよ
うになつた。組換え源から誘導された“人間”イ
ンシユリンを入手できることは、動物源から誘導
されたインシユリンに不耐性の糖尿病患者に非常
に有益であることが示された。 それにもかかわらず、インシユリン療法に関す
る最も重大な問題はインシユリンの源に関するの
ではなく、むしろ体内へのそれの導入方法に関す
る。インシユリンの最も一般的な投与方法は、皮
下注入である。この方法は不便で、苦痛であり、
そして病気の苦痛を激化させることがある。イン
シユリンの皮下注入は周辺の組織に比較的高いイ
ンシユリンレベルを生じさせ、そして外からのイ
ンシユリン活性の主要部位である肝臓を循環する
インシユリンが比較的低レベルとなる。周辺組織
での高レベルのインシユリンは、血管病変(例え
ば血管収縮および透過性の変化)および周辺組織
に病的影響、例えば糖尿網膜症、を伴う。皮下投
与されたインシユリンの周辺の循環組織に及ぼす
“湿潤(swamping)”効果は、肝臓に循環するイ
ンシユリンの量を減少させ得る…その結果、再び
所望の代謝効果を達成するために、投与量を増加
することが必要となる。これらの種々の理由のた
め、インシユリンの投与方法としての注入の代替
法が長い間探究された。 インシユリン注入の代替法として、幾人かの研
究者は、坐薬によるインシユリンの直腸内投与に
努力を向けた。ブラン(Brahn)による米国特許
第2373625号には、乳酸又はクエン酸のような弱
有機酸を界面活性剤と組合せて含有するインシユ
リン坐薬が開示されている。 サポニン、とうもろこし油、ポリオキシエチレ
ン−9−ラウリル−アルコールおよびポリオキシ
エチレンラウリル−エーテル等の種々の成分を利
用したインシユリン坐薬もまた当業界で知られて
いる。インシユリンはまた、アクリル酸−ベース
水溶性ゲルおよび界面活性剤を含む軟質ゲルカプ
セルにカプセル化された。インシユリンの直腸内
投与法は有望の兆しを示したが、生物有効性テス
トの結果は予盾があり、その方は不便である。 イシダ等によるChem.Pharm.Bull.、29巻、810
頁、は、インシユリンを口の頬粘膜を経て投与す
る方法を開示している。インシユリンは、頬粘膜
へ投与する前に、ココア脂肪ベースおよび界面活
性剤と混合された。犬への実験で、このようにし
て投与したインシユリンの生物有効性は低いこと
が例証された。 他の研究者は、インシユリンの肺臓内投与に努
力を指向した。ウイグレー(Wigley)等による
“糖尿病”、第20巻、552頁(1971年)は、インシ
ユリン噴霧器により、直径2μmの粒状で500U/
ml投与することを開示している。30U/Kg(体
重)(全生物有効性がほぼ7ないし16%)の投与
後、低血糖症反応が観察された。ヨシダ等による
J.Pharm.Sci.68巻、670頁(1979年)には、フル
オロエタンに溶解されたラクトースおよびアセチ
ルグリセリンモノステアレートと組合せてインシ
ユリンを肺臓内導入することが開示されている。
このエアーゾルは、ラビツトに2.5U/Kg(体重)
の量で投与した場合、低血糖症反応を引き起こし
た。 有望の兆しを示した他のインシユリン投与法
は、インシユリンの鼻内投与である。ヒライ等に
よるInt.J.Pharm.、9巻、165頁(1981年)には、
インシユリンをナトリウムグリココレート溶液の
ような界面活性剤と組合せて鼻内投与することが
開示されている。ナガイ等によるジヤーナル オ
ブ コントロールド リリーズ(Journal of
Controlled Release)、1巻、15頁(1984年)に
は、犬にインシユリンを鼻内投与した場合、イン
シユリンの高い生物有効性が開示されている。こ
の方法においては、結晶性インシユリンを0.1N
のHCl溶液に溶解し、それに界面活性剤を添加し
た。次に該溶液を、0.01NのNaHCl溶液の添加に
よりPH7.4に調節し、そして凍結乾燥した。次に
該溶液を、鼻内投与前に結晶性セルロースと混合
した。 インシユリン投与の代替法の探究で最も注目さ
れたのはインシユリンの経口投与である。インシ
ユリンの経口投与方法は、安全性、便利さ、およ
び心地良さの理由で非常に望ましく、そしてイン
シユリンの注入を含む方法の多くの欠点を回避す
るであろう。インシユリンの経口投与法が明らか
に望ましいにかかわらず、二つの主な難点が経口
インシユリン療法を成立させる試みの成功を制限
した。 経口インシユリン療法を成立させる際の第1の
主な難点は、インシユリンポリペプチドが胃腸管
内でトリプシン、キモトリプシンおよびその他の
渙散性酵素のような酵素により不活性化されるこ
とである。インシユリンポリペプチドは比較的簡
単なポリペプチドで、二つのジスルフイド結合を
有するために、胃及び胃腸管の苛酷な条件下で容
易に分解する。 インシユリンの経口投与の第2の難点は、ポリ
ペプチドの胃および胃腸管内での分解が回避され
たとしても、胃腸膜を通して僅かしかそして一定
した量で吸収されない。生物学的有効性が低いた
め、低血糖症効果を確実にするためには多量の経
口投与量を与えなければならない。種々の量のイ
ンシユリンが有効とされるため、経口投与法の利
点よりも、インシユリンの過少又は過術投与量は
インシユリンを全く与えないよりも健康上危険で
あるという事実の方が重要であり得る。 経口インシユリン投与固有の難点を克服するた
めに、いくつかの方法がなされた。これらの方法
のいくつかは、インシユリン機能の不活性化の原
因となる渙散性胃腸酵素を不活性化するか、或い
はかかる酵素による不活性化に対して耐性のある
インシユリン類似物を提供する試みが含まれる。
シチリ(Sichiri)等による“糖尿病”(日本糖尿
病刊行物)、18:619、1975年には、ラビツトに
150IU/Kg(体重)の割合で投与した場合に低血
糖症反応を引き起すインシユリン類似物(ベータ
ーナフチル−アゾ−ポリステアリイレ−インシユ
リン)が開示されている。他の研究者は、トリエ
チルアミンHCl並びに界面活性剤を添加すること
によりインシユリンのアルキル化合物を作ること
を試みた。テング(Teng)による、アメリカ糖
尿病患者総会(American Diabetic Society
Meeting)、1983年5月、テキサス州サンアント
ニオ、での経口提案がある。 胃腸管内での渙散性酵素の不活性化によりイン
シユリン分解を防ぐ試みは幾分成功した。ダンフ
オース(Danforth)等による内分泌学、65巻、
118頁(1959年)には、イソプロピル フルオロ
ホスフエート(トリプシンおよびキモトリプシン
の阻止剤)およびインドール−3−アセテート
(肝臓内に見出される“インシユリナーゼ”とし
て知られる酵素の阻止剤)と共に経口投与するイ
ンシユリン組成物が開示されている。該組成物
は、ラツトに経口投与した場合、低血糖症効果を
引き起すことが見出された。他の研究者は、イン
シユリンを膵臓不活性化剤と共に経口投与した
後、穏やかな(インシユリンの生物学的有効性の
3%と同等)低血糖症反応を開示した〔ラスコー
スキイ(Laskowski)等、サイエンス、127巻、
1115頁(1958年)〕。他の研究者は、インシユリン
の経口投与が、胃内でのペプシンによるインシユ
リン不活性化の結果および腸膜を通過しての吸収
が乏しいために、生物学的活性が低くなることを
見出した〔クレーン(Crane)等による“糖尿
病”、17巻、625頁(1968年)〕。 研究者等は、インシユリンを界面活性剤と共に
投与することにより、経口投与されたインシユリ
ンの生物学的有効性を増大させることをも試み
た。ポリエチレングリコール−1000モノアセチル
エーテルおよびラウリル硫酸ナトリウムのような
界面活性剤とトリエチルアミンHClとの併用は、
ある程度インシユリンの生物学的有効性を増大す
る能力があることが示された;但し、経口投与さ
れた35単位のインシユリンは血糖レベルについて
静脈内投与されたインシユリンのわずか4単位と
同等の効果を有するにすぎなかつた[トウイトウ
(Touitou)等によるJ.Pharm.Pharmacol.、32
巻、108頁(1980年)]。 努力は、インシユリンをエマルジヨン系を組合
せて経口投与することにも向けられた。研究者の
一つのグループ(シチリ等、Acta Diabet.Lat.、
15巻、175頁(1978年))は、水/油/水エマルジ
ヨン系を添加したインシユリンをラツトに投与す
ることにより、低血糖効果が観察されたことを開
示した。250IU/Kg(体重)の投与量は、筋肉内
投与された10IU/Kg投与量と同等の効果を生じ
ることが報告された。インシユリンはまた、脂溶
性ビタミンを用いて他のエマルジヨンにより投与
されたが、犬のような動物での低血糖効果は穏や
かで、投与量に敏感でない。 経口投与されたインシユリンの生物学的有効性
を増大させるために向けられた最も有望な努力の
いくつかは、マイクロカプセル化されたインシユ
リン材料に対する努力である。インシユリンはア
クリル酸エステル中にマイクロカプセル化され
(シチリ等、Acta Diabet.Lat.、15巻、175頁
(1978年))、そして高分子ポリマーの使用も開示
された。他の研究者は、インシユリンを種々の脂
質組成物からなる細胞内脂肪粒子内にマイクロカ
プセル化した。細胞内脂肪粒子を含むインシユリ
ンは、ホスホチジルコリン、コレステロールおよ
びステアリルアミン;ジミリストイル ホスフア
チジルコリン;ジミリストイル ホスフアチジル
コリンおよびコレステロールのような組成物、並
びにレシチンおよびコレステロールおよびその他
の材料を用いて形成された。 ドブレ(Dobre)等によるRev.Roumanian
Med.−Encdocrinal22巻、253頁(1984年)には、
経口投与用にインシユリンを細胞内脂肪粒子内へ
捕える方法が開示されている。下記を含む、細胞
内脂肪粒子を構成するための材料が開示されてい
る;卵黄ホスフアチジルコリン、コレステロー
ル、ステアリルアミン、およびジパルミトイルホ
スフアチジルコリン。しかしながら、細胞内脂肪
粒子コーチングでさえも、封入されたインシユリ
ンを、胃内に見られる塩酸および胃腸管内に見ら
れるペプシン、トリプシンおよびキモトリプシン
のような酵素の分解作用から完全に保護すること
はできなかつた。 ヨシダ等による欧州特許出願第140085号は、リ
ン脂質の水溶液又は水性懸濁液の形体にある内部
水性相から構成される脂質小胞を含む脂質小胞製
剤を含むインシユリンを開示している。 本発明は、経口摂取された場合に薬学的に有効
量の蛋白質系化合物を与えるのに適合した組成物
を提供する。驚くべきことに、胃腸管内で分解さ
れ易くそして胃腸管を通じて体内に首尾よく吸収
される能力のない薬剤が、薬学的に有効な量で体
内に吸収されるように被覆できることが見出され
た。 改良された組成物は下記を含む:(a)薬剤;およ
び(b)脂質コーチング材;そして(c)腸溶皮材料を含
んでもよい。該薬剤は、脂質コーチング材を含む
内部コーチングと腸溶皮コーチング材を含む外部
コーチングとにより被覆されている。該組成物は
脂肪分解(lipolytic)酵素を含んでもあるいは該
酵素と共に投与してもよい。該組成物は更に水溶
性コーチング材、結合材、界面活性材料、乳化
剤、安定剤、殺菌剤、および酵素阻止剤を含んで
もよい。 本発明の別の態様において、改良された組成物
は、(a)薬剤;(b)脂肪蛋白質材料;および(c)脂質コ
ーチングを含み、そして(d)水溶性コーチングおよ
び(e)腸溶皮材料を含んでもよい。該薬剤は該脂肪
蛋白質に結合され、そして得られた生成物は水溶
性コーチングで被覆されそして次に脂質内部コー
チングで被覆されていてもよく、該内部コーチン
グは外部腸溶皮コーチングで被覆されていてもよ
い。該組成物は脂肪分解酵素を含んでもよく;或
は該酵素と共に投与することができる。該組成物
は更に結合材、界面活性材料、乳化剤、安定剤、
殺菌剤および酵素阻止剤を含んでもよい。 すなわち本発明の好ましい態様によれば、選択
された生物学的活性形の蛋白質系栄材料を経口投
与するのに適合した、下記を含む組成物およびそ
の製法が提供される: (a) 固体乳化剤および界面活性剤から本質的に成
る粒子ならびに脂肪蛋白質を含む粒子からなる
群から選ばれた平均直径約1ミクロンないし1/
2ミリメートルを有する粒子; (b) 該粒子の表面に結合剤によつて結合された、
選択された生物学的に活性な蛋白質系材料:お
よび (c) 該粒子の表面に結合された該蛋白質系材料を
有する粒子を囲む、厚さ約0.05ないし約1.0ミ
クロンを有する脂質コーチング。 本発明の一態様において、インシユリンは乳化
剤/可溶化剤、界面活性剤、酵素阻止剤、消泡剤
および殺菌剤を含む組成物と混合される。該混合
物は次に、ポリエチレングルコール脂肪酸エステ
ルを含む脂質コーチングで被覆される。該材料は
次に腸溶皮で更に被覆され、次に硬質ゲルカプセ
ル又は錠剤中に入れられるか、或いはカプセル又
は錠剤に入れられそして次に被覆される。各錠剤
又はカプセルは250mgの重さであり、そして豚の
結晶性インシユリンを16国際単位含む。 本発明の別の態様において、インシユリンは、
脂質;アミノ酸;結合剤;酵素阻止剤;消泡剤;
および水溶性材料の少なくとも1種を含む組成物
と混合される。該混合物は次に、トリグリセリ
ド、リン脂質およびコレステロールを含む脂質コ
ーチングで被覆される。得られた生成物は次にゲ
ルカプセル内に入れられ、そして腸溶皮で被覆さ
れる。 本発明の更に別の態様において、経口インシユ
リン配合物は約2.00mmの大きさの粒状物からな
る。好ましくはクエン酸粒子を重炭酸ナトリウム
で被覆して粒子を形成し、それを次に脂質で被覆
する。得られた粒子を経口インシユリン配合物で
被覆し、そして次に腸溶皮溶液で被覆する。 更に別の態様において、脂質コーチング層およ
び次に腸溶皮で被覆されたインシユリン粒子を、
リパーゼおよび胆汁酸塩の腸溶皮被覆粒子と共に
カプセルに入れる。好ましくは、重炭酸ナトリウ
ムおよびクエン酸もまた該カプセルに加える。 上記組成物を製造するための装置は、室を有す
る容器を含む。該室の底部には、穴をあけた回転
円板、空気流動(エアーフロー)手段および細断
機がある。該室の底部の上にノズルが位置する。
組成物を生成するために、粒子を該室の底部に置
き、そして細断機で細断する。空気流動手段は粒
子を該室内に浮遊させる。薬剤をノズルから噴霧
して、該薬剤を該粒子と結合させる。薬剤が粒子
と結合した後、結合粒子を次に、ノズルから噴霧
された脂質コーチング材で被覆する。脂質コーチ
ングを適用した後、腸溶皮を適用することができ
る。 第1図は、ジエツトミルの断面略図を示す。 第2図は、第1図のジエツトミルの断面図を示
す。 第3図は、スピル−ア−フロー(Spir−A−
Flow)の断面略図を示す。 第4図は、例1の組成物のクロマトグラフであ
る。 第5図は、例1の組成物の顕微鏡写真である。 第6図は、例1の組成物の顕微鏡写真である。 第7図は、二頭の豚の静脈血清糖レベルの比較
であり、一方は例1の組成物を与えられ、そして
他方はアクトラピツド(Actrapid)を与えられ
ている。例1の組成物を与えられた豚の静脈血清
糖レベルは“〇”で表わされ、そしてアクトラピ
ツドを与えられた豚の静脈血清糖レベルは“X”
で表わされる。x軸は分であり、そしてy軸は血
清グルコースのミリモルである。 第8図は、例1の経口インシユリンであるタン
グーシン(Tong−Shin)インシユリンと、試験
1−Dの試験に準拠するノボ(NOVO)インシ
ユリンとの比較である。 第9図は、例1の経口インシユリンと試験1−
Eに準拠する通常に注入されたインシユリンとの
比較である。 第10図は、例1の経口インシユリンと試験2
−Bに準拠する例2の経口インシユリンとの比較
である。 第11図は、例1の経口インシユリンと試験2
−Bに準拠する例2の経口インシユリンとの比較
を示す。 第12図は、例6の血液グルコースレベルに対
する影響を示す。 第13図は、注入可能なインシユリンと例6と
の比較を示す。 第14図は、注入可能なインシユリンと例6と
の比較を示す。 第15図は、注入可能なインシユリンと例6と
の比較を示す。 第16図は、例6の血液グルコースレベルに対
する影響を示す。 第17図は、例6の血液グルコースレベルに対
する影響を示す。 第18図は、例6の血液グルコースレベルに対
する影響を示す。 第19図は、注入可能なインシユリンと例6と
の比較を示す。 第20図は、注入可能なインシユリンと例6と
の比較を示す。 第21図は、注入可能なインシユリンと例6と
の比較を示す。 第22図は、例7の経口インシユリンと通常の
注入可能なインシユリンとの比較を示す。 第23図は、CF造粒機の断面略図を示す。 第24図は、例12の経口インシユリン粒状物の
略図である。 第25図は、例12のインシユリン配合物を投与
された犬の血液内のインシユリンレベルを示す。 第26図は、例12の経口インシユリン粒状物が
犬の血糖レベルに及ぼす影響を示す。 第27図は、例12の経口インシユリンが犬の血
漿グルコースレベルに及ぼす影響を示す。 第28図は、例11の経口インシユリン配合物と
例12の経口インシユリン配合物との血糖に及ぼす
影響を示す。 第29図は、例13の経口インシユリン配合物が
血糖に及ぼす影響を示す。 本発明は、生物学的活性形の選択された蛋白質
系化合物材料を経口投与するのに適合した組成物
を提供する。前に論じたように、多くの薬剤、薬
物および治療法は経口投与できなかつた。何故な
ら、それらは胃および/又は胃腸管内で分解され
るか或るいは十分に吸収されなかつたからであ
る。これらの薬剤の例には特に次のものが含まれ
る:インシユリン−糖尿病治療用;ウロキナーゼ
(urokinase)−血栓症治療用;因子(Factor)
−血友病治療用;ロイプロリド(leuprolid)−腸
(prostrate)ガン治療用;ガングリオシド
(gangliocides)−神経伝達改善溶;ビンクロスチ
ン(vincrostine)−ガン治療用;ベロマイエイン
(belomyein)−ガン治療用;アドリアマイシン
(adriamycin)−ガン治療用;リドカイン
(lidocaine)−心臓不整脈治療用;およびセフア
ロスポリジン(cephalosporidines)−感染治療
用。他の薬剤及び薬物は、経口投与された場合、
あまり吸収されない、例えばゲンタミシン
(gentamicin)、エリスロマイシン
(erythromycin)、ブレチリウム トシレート
(bretyliumtosylate)、セチエダイル
(cetiedile)、シクランデレート(cyclandelate)、
およびクロラムフエニコール
(chloramphenicol)である。 殆んどの患者に対してこれらの薬剤の経口投与
はより便利であり、そして幾人かに対して治療効
果があるであろう。本発明は、以前非経口投与し
なければならなかつた蛋白質系化合物を薬学的に
有効な量で経口投与できる組成物を提供する。 このために、本発明の一態様において、該組成
物は固体の乳化剤および界面活性剤から本質的に
成る粒子を含み、この粒子に選ばれた生物学的に
活性な蛋白質系材料が該粒子の表面に結合剤によ
つて結合されている。次に脂質コーチングが該粒
子および蛋白質系材料上に適用される。該粒子は
平均直径約1ミクロンないし約1/2ミリメートル
を有することができるが、好ましくは該粒子は平
均直径約1ないし約100ミクロンを有する。脂質
コーチングは、好ましくは該粒子および蛋白質系
材料上に約0.05ないし1.0ミクロンの厚さで被覆
する。該脂質コーチングは腸溶皮層で被覆するこ
とができる。 本発明の別の態様において、蛋白質系材料は脂
肪蛋白質粒子に結合されている。該粒子は平均直
径1ミクロンないし1/2ミリメートルを有するこ
とができるが、好ましくは該粒子は平均直径1な
いし100ミクロンを有する。該粒子は次に水溶性
材料で被覆され、そして得られた生成物は脂質コ
ーチングで被覆される。該脂質コーチングは好ま
しくは厚さ約0.1ないし約0.3ミクロンを有する。
得られた生成物をゲルカプセル内に入れ、そして
次に腸溶皮で厚さ約0.1ミクロンないし約0.3ミク
ロンに被覆することができる。 別の態様において、蛋白質材料は粒状物上に被
覆される。該粒状物はクエン酸の粒子(好ましく
は100〜150グラムの大きさ)上に重炭酸ナトリウ
ムおよび所望により少量の澱粉を被覆することに
より形成される。蛋白質系材料を含む配合物を次
に該粒状物上に被覆する。得られた生成物を次に
腸溶皮で被覆する。得られた粒状物は好ましくは
2.0mm未満の大きさを有する。生理学的には、2.0
mm未満の粒サイズが急速に十二指腸内に入れるこ
とができる。粒状物を大きいゲルカプセルではな
く小さい硬質ゲルカプセルに入れることにより、
腸内吸収も増大する。重炭酸ナトリウムおよびク
エン酸を、粒状物の製造において或いは配合物と
共に粉末として使用すると、該カプセル又は粒状
物の急速な破裂および開口が促進され、従つて蛋
白質系材料が十二指腸内で放出される。勿論、例
えば、クエン酸ナトリウムおよびその他の重炭酸
塩(例えば重炭酸カリウム)のような他の化合物
をこの破裂効果を促進するために使用できる。 腸溶皮は、組成物が胃内で分解されることなく
腸管に入るのを確実にする。腸管内で腸溶皮は溶
解する。脂質コーチングは、組成物が使用者のリ
ンパ管系へ入るのを確実にする。このために、脂
質コーチングは組成物に絨毛(villae)(腸膜内
のリンパ管系の末端開口部)との親和性を付与す
る。薬剤が脂肪蛋白質粒子に結合されると、これ
らの粒子は該薬剤の組織への吸収を増大させる。
脂肪蛋白質は細胞膜を容易に浸透し、従つて該薬
剤を使用者の組織に運ぶベヒクルとなることが見
出された。 この時、薬剤がインシユリンであると、脂肪分
解酵素も投与すべきであると思われる。脂肪分解
酵素は組成物と組合せるか、或いは別個の錠剤又
はカプセルの形で投与することができる。脂肪分
解酵素は、脂質被覆材料が絨毛内に吸収されるの
を高める。 本発明の組成物の好ましい成分を以下に示す。 蛋白質系材料 本発明で有用な生物学的活性の蛋白質系材料又
は薬剤は、胃腸管内で分解され易い薬剤又は胃腸
管から体内に十分に吸収されない薬剤を含み得る
が、これらに限定されない。これらの薬剤には動
物又は組換え源からのインシユリン、並びに特に
以下のものを含むその他の薬剤が含まれる:ウロ
キナーゼ(urokinase)、因子(Factor)、ロ
イプロリド(leuprolid)、ガングリオシド
(gangliocides)、ビンクリスチン(vincristine)、
ベロマイエイン(belomyein)、リドカイン
(lidocaine)、セフアロスポリジン
(cephalosporidines)、ゲンタミシン
(gentamicin)、ブレチリウム トシレート
(bretylium tosylate)、セタイダイル
(ceteidile)、シクランデレート(cyclandelate)、
エリスロマイシン(erythromycin)、クロラムフ
エニコール(chloramphenicol)、アドリアマイ
シン(adriamycin)、およびストレプトキナーゼ
(streptokinase)。 脂質コーチング材 本発明で有用な脂質コーチング材には、小腸の
絨毛(villae)により引き寄せられそしてそれに
引き寄せられる、チクロミクロン
(chyclomicron)様の物質が含まれる。かかる物
質には次のものが含まれるが、それらに限定され
ない:ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、
グリセロホスフアチド、ホスフアチジイルホスフ
エート、卵黄レシチン、オレイン酸、ステアリン
酸、パルミチン酸エステル、コレステロール、モ
ノー、ジー、およびトリーグリセリド、コレステ
ロールエステル、卵黄レシチン含有5〜20%ホス
フアチジン酸、リノール酸、リノレン酸、ラウリ
ン酸、ホスフアチジイレ ホスフエート、グリセ
リン、大豆油、ごま種油、およびスロメタン
(thromethan)。これらの脂質コーチング材は薬
剤の表面上に被覆された後、薬剤を封入するばか
りでなく、かかる薬剤粒子の絨毛、即ち腸膜での
リンパ管の末端開口部、に対する“親和性”およ
び絨毛への吸収”を増大させ、従つて薬剤はリン
パ系に吸収される。 十分に機能することが見出された脂質コーチン
グ組成物は次の通りである: モノー、ジー、およびトリーグリセリドの形体
であり得る脂質80〜90%; リン脂質6〜9%; コレステロール−エステル2%および遊離コレ
ステロール1%;および 遊離脂肪酸(NEFA)1%未満。 低分子量蛋白質/アミノ酸約2%を添加しても
よい。 上記のコレステロール−エステルは下記の通り
である: コレステロール−リノール酸エステルとして30
%; コレステロール−オレイン酸エステルとして20
%;およびコレステロール−パルミチン酸エステ
ルとして22%。 腸溶皮材料 本発明で有用な腸溶皮材料には、胃内での分解
に耐性であるが腸管の条件では分解して被覆され
た材料を露出するコーチング材が含まれる。かか
る腸溶皮材料には下記の成分の一つ又は組合せた
ものが含まれるが、これらに限定されない:ヒド
ロキシプロピルメチルセルロース フタレート、
ポリエチレングリコール−6000、およびセラツ
ク。それらはジクロロメタン、エタノールおよび
水、セルロース フタレート、又はポリビニルア
セテート フタレートを含む溶媒中に溶解しても
よい。 インシユリンを被覆するのに好ましい腸溶皮材
料は、4.5重量部のヒドロキシメチルセルロース、
0.5重量部のセラツク、0.5重量部のポリエチレン
グリコールー6000を含む。この材料を47.3部のジ
クロロメタンと37.8部のエタノール中に溶解す
る。次に腸溶皮材料を水で希釈して最適濃度と
し、そして本発明の組成物に塗布する。 脂肪蛋白質材料 本発明で有用な脂肪蛋白質材料は、結合して低
密度脂肪蛋白質を形成することができる脂質およ
び蛋白質を含む。好ましくは、低密度脂肪蛋白質
は人間の低密度脂肪蛋白質側面を模倣したもので
ある。 脂質成分にはコレステロール、オレイン酸、ス
テアリン酸、ラウリル硫酸ナトリウム、レシチ
ン、ラウリル硫酸ナトリウムとレシチン、ホスフ
アチド、パルミチン酸およびホスフアチドホスフ
エートコリンが含まれるが、これらに限定されな
い。 蛋白質成分にはあらゆるアミノ酸又は低分子量
蛋白質が含まれるが、これらに限定されない。最
も好ましいアミノ酸にはアルギニン、リジン、ヒ
スチジンおよびアスパラギン酸が含まれ、そして
最も好ましい蛋白質としてはアルブミンおよびグ
ロブリンが含まれる。 好ましくは、脂質は低分子量蛋白質又はアミノ
酸と、分子量で1:1ないし約3:1の割合で結
合される。好ましい態様においては、脂質と蛋白
質は1:1の割合で結合されている。 コレステロールエステル(46%)、遊離コレス
テロール(14%)、リン脂質(25%)、脂肪(14
%)、およびNEFA(FFA)約1%からなる脂質
組成物が20〜25重量%のアミノ酸と結合された場
合、申し分なく作用することが見出された。 水溶性コーチング材料 本発明で有用な水溶性コーチング材料には、親
水性コーチングを与える化合物が含まれ、次のも
のが含まれるが、それらに限定されない:ジクロ
ロメタン、エタノールおよび水、セルロースフタ
レート、およびポリビニルアセテートフタレート
中に溶解した、ヒドロキシプロピルセルメチルロ
ースフタレート、ポリエチレングリコール−
6000、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒ
ドロキシプロピルセルロース、結晶性セルロース
およびセラツク。蛋白質系材料が脂肪蛋白質に結
合され、そして水溶性コーチングで被覆される場
合には、好ましくは該材料は約0.05ないし約0.5
ミクロンの厚さを有するコーチングで被覆する。 結合材料 本発明で有用な結合材料は、ペプチドを脂質又
は脂肪蛋白質に結合する化合物である。これらに
は、微結晶性セルロース、メチルセルロース、エ
チルセルロース、ナトリウムカルボキシメチルセ
ルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、メチ
ルヒドロキシプロピルセルロースゼラチン、ポビ
ドン(povidone)、およびポリエチレングリコー
ル脂肪酸エステル群が含まれるが、これらに限定
されない。 脂肪分解酵素 本発明で有用な脂肪分解酵素は、脂質が絨毛へ
吸収されるのを促進する酵素である。これらの酵
素には、特に膵臓リパーゼを含めたリパーゼ、ア
ミラーゼ、プロテアーゼ、および胆汁酸塩が含ま
れる。脂肪酸および脂質の腸吸収は、胆汁酸塩の
存在下で膵臓リパーゼにより高められそして促進
される。従つて、蛋白質系材料が胆汁酸塩の存在
下で脂肪蛋白質膵臓リパーゼで被覆されると、蛋
白質系材料の吸収が増加するであろう。必要に応
じて、脂肪分解酵素を組成物と組合わせるか或い
は別個の錠剤又はカプセルとして投与してもよ
い。薬剤がインシユリンの場合に満足に作用する
ことが見出された脂肪分解酵素混合物には、膵臓
リパーゼ、アミラーゼ、プロテアーゼおよび胆汁
酸塩が含まれる。 充填剤 蛋白質系材料が脂肪蛋白質に結合される場合に
は、充填剤を使用し得る。充填剤は物理的結合剤
として使用しても或いはかかる結合剤として使用
されなくてもよい。充填剤にはアラビアゴム、結
晶性セルロース、ヒドロキシプロピルセルロー
ス、およびヒドロキシプロピルメチルセルロース
が含まれるが、これらに限定されない。 界面活性材料 本発明に有用な界面活性材料は、絨毛への吸収
をより促す化合物を含み、カチオン性、アニオン
性又は非イオン性界面活性剤、例えばラウリル硫
酸ナトリウム、ステアリルアミン、ポリグリセリ
ン脂肪酸エステル、ポリエチレンアルキルエステ
ル、ポリオキシエチレンアルキルフエニルエステ
ル、脂肪酸モノグリセリド、ソルビタン脂肪酸エ
ステル、ポリオキシエチレン脂肪酸アミン、およ
びポリエチレングリコール脂肪酸エステルが含ま
れるが、これらに限定されない。 乳化剤 本発明で有用な乳化剤には、イン ヴイボでエ
マルジヨンを生成する化合物が含まれ、下記の物
質又は該物質の組合せが含まれるが、それらに限
定されない:コレステロール、ステアリン酸、ス
テアリン酸ナトリウム、パルミチン酸、パルミチ
ン酸ナトリウム、オレイン酸、オレイン酸ナトリ
ウム、グリセリル モノステアレート、ポリエチ
レン50ステアレート、ポリオキシ40ステアレー
ト、ポリソルベート20、ポリソルベート40、ポリ
ソルベート60、ポリソルベート80、プロピレング
リコールジアセテートおよび、プロピレングリコ
ールモノステアレート。乳化剤はまた、人間の血
漿に見られる“低密度脂肪蛋白質”に似たものと
なる化学物物質および成分を含み、例えばアルギ
ニンHCl、アラビアゴム、コレステロール、コレ
ステロールエステル、リン脂質、および脂肪酸を
含む。 安定剤および酵素阻止剤 本発明で有用な安定剤および酵素阻止剤は分解
哺乳類酵素、例えばペプチターゼ、プロテアー
ゼ、ホスホリラーゼ、グルタチオン−インシユリ
ン−トランスヒドロゲナーゼ、およびインシユリ
ン分解酵素、即ちインシユリナーゼの作用を不活
性化又は阻止することができる化合物である。安
定剤化合物にはステアリルアミン、ステアリルア
ルコール、クエン酸、乳酸、トリエチルアミン
HClピロホスフエート、トリエタノールアミン、
オボムコイド、エチレンジアミンテトラアセテー
ト、ヨードアセトアミド、フエニルヒドラジン、
ヒドロキシルアミンおよび8−ヒドロキノリンが
含まれるが、これらに限定されない。 殺菌剤 本発明で有用な殺菌剤は、微生物の混入、およ
び薬剤化合物およびそれに結合した結合剤、コー
チングおよび添加剤の微生物分解を防止すること
ができる化合物である。殺菌剤を選ぶ際には、該
剤の微生物活性を、薬剤組成物の他の化合物との
適合性並びに処理すべき生物に対するその殺菌剤
固有の毒性と釣り合せなければならない。これら
の要件を一般に満す殺菌性化合物にはメチルパラ
ベン、エチルパラベン、プロピルパラベン、ブチ
ルパラベン、フエノール、デヒドロ酢酸、フエニ
ルエチルアルコール、安息香酸ナトリウム、ソル
ビン酸、チモール、チメロザール、デヒドロ酢酸
ナトリウム、ベンジルアルコール、ブチルパラベ
ン、クレゾール、p−クロロ−m−クレゾール、
クロロブタノール、酢酸フエニル水銀、ホウ酸フ
エニル水銀、硝酸フエニル水銀およびベンジルア
ルコニウムクロリドが含まれるが、これらに限定
されない。 本発明は、下記の例を参照すると一層良く理解
されるであろう。 例 1 この例では、インシユリンの経口投与に適する
組成物を本発明に従つて製造する。平均直径ほぼ
50ミクロンを有する粒子をコレステロール、ラウ
リル硫酸ナトリウム、および抗菌性防腐剤として
のメチルおよびプロピルパラベン(PH6)の混合
物から製造した。この粒子は、日本国、東京、フ
ロイント インターナシヨナル社(Freund
International ltd.)から入手できるジエツト・
ミル(Jet Mill)を使用することにより製造し
た。 第1および2図は、ジエツト・ミル10を図解
して示している。製造されるべき粒子を振動供給
装置により送込室に送る。この送込室中の粒子を
空気ノズル13を通る気流によつて微粉砕室12
内に運ぶ。懸濁している粒子を運ぶ気流に対抗し
て、空気ノズル14を通してカウンター気流を適
用する。これらの気流は、矢印によつて示されて
いる。これにより、円形微粉砕室12内で粒子の
微粉砕作用が起こる。ノズルを通る気流はこの室
内での微粉砕作用を調整するように調節される。
粒子は所望直径大まで微粉砕されてから、微粉砕
室の中央の排気口15へ運び出される。分離器6
は、粉砕した粒子を、空気は排気管の口8を通し
て排出されるけれども粒子は集塵びん7中に堆積
させられるように、管理する。 次に、結晶性の単一成分豚インシユリン[デン
マーク国、ベイガーベヤード、ノボ(NOVO)
から得た]を8重量%のヒドロキシープロピルセ
ルロースおよび0.005Mのラウリル硫酸ナトリウ
ム、0.005MのトリエチルアミンHClおよび
0.005Mのクエン酸より成る溶液を用いてこの粒
子に結合させた。その表面にインシユリンを結合
させた粒子を、次に、6重量%のポリエチレング
リコールモノステアレート[日本国、東京、花王
(KAO)から得たエマノン(EMANON)−3199]
より成る溶液で被覆して、ほぼ0.1ミクロンの厚
さの脂質コーチングを形成させる。次に47.3容量
部のジクロロメタンおよび37.8容量部のエタノー
ルより成る溶液に4.5W/W%のヒドロキシメチ
ルセルロースフタレート(HPC−55)、0.5W/W
%のセラツク[日本国、シンエツ・ケミカル
(Shin−Etsu Chemical)]および0.5W/W%の
ポリエチレングリコール−6000[日本国、シン
ワ・ヤクヒン(ShinWha Yakuhin)]を溶解さ
せることによつて、腸溶皮溶液を製造した。次い
でこの溶液を水で希釈して、脂質被覆粒子を次
に、ほぼ0.1ミクロンの厚さの腸溶皮で被覆する
ように、最適濃度にする。次いで250mgの腸溶皮
被覆粒子を手で硬質ゼラチンカプセル内に詰め
た。 この組成物は、改造された“フロイント
(Freund)”スピールーアーフロー(Spir−A−
Flow)、モデルSFC−Mini−S220V、60Hz 3P
[日本国、東京、フロイント・インターナシヨナ
ル(Freund International)から入手可能]を使
用して製造した。標準のスピールーアーフロー
(Spir−A−Flow)は、次のように改造された。
ローター内のメツシユ穴が大きすぎることがわか
つた。従つて、2つのメツシユ環を追加した。こ
れらのメツシユ環も、粒子が通りぬけて落ちない
ように方向をつけた。 スピールーアーフロー(Spir−A−Flow)も
ポンプで送られる空気が乾燥され、すべての油が
粒状除去されるように改造された。空気は絶対湿
度20%まで乾燥させた。気流圧も毎分920リツト
ルまで増加させ、この気流を、それが底を通つて
吹き上がるように方向づけた。 さらには、底面の1つの空気送込口の代りに、
4つの口を使用した。これらの口は、底面で0゜、
90゜、180゜および270゜に方向づけた。バツグフイル
ターおよびパルシングフイルターもまた、その長
さの1/2に切つた。 その上、容器の底にある1つのノズルの代り
に、3つのノズルを容器の底で方向づけた。第4
の被覆用ノズルも容器の頂部に位置を定めた。底
のノズルは結合のために使用し、頂部のノズルは
被覆に使用した。 第3図は、スピールーアーフロー(Spir−A−
Flow)装置20を具体的に示している。簡単に
いえば、スピールーアーフロー(Spir−A−
Flow)装置20は、次のように機能する。粒子
を回転デイスク22の上に置く。この回転デイス
ク22にはメツシユ穴31がある。チヨツパー2
9と攪拌機21とはデイスク22と共働して、粒
子を与えられた大きさにする。次に気流を出して
粒子を容器26内に懸濁させる。スリツト空気と
流体空気の2つの型の気流を発生させる。スリツ
ト気流は口33を通つて入るが、一方流体空気は
口32を通つて入る。懸濁した粒子は、次に下方
のノズル27から噴霧される結合溶液により被覆
されることができる。下方のノズル27は一つだ
けが改造スピールーアーフロー(Spir−A−
Flow)20中に示されているけれども、3つの
下方の噴霧ノズル27を使用した。粒子は被覆さ
れるとともにデイスク22に落ちてもどる。一旦
粒子がすべて結合剤で被覆されたら、気流を増大
させ、被覆された粒子を再被覆することができ、
これをくり返すことができる。本明細書中で後に
論ずる通り、粒子はまた上方のノズル28から噴
霧される溶液により被覆することもできる。 粉末状粒子の結合および被覆におけるくり返し
運動のため、粒子は、十分に混合され、湿潤さ
れ、混練され、そして非常に有効に混転されて、
極めて迅速に高品質の顆粒に変わる。デイスクの
有孔部を通る熱気流がこの顆粒を能率的にそして
有効に乾燥させる。もし、微粉状の物質が発生し
て頂部まで上がるならば、この微粉をバツクフイ
ルター24によつて集める。エアジエツト清浄可
ノズル25は、フイルターによつて集められた微
粉状物質を必要に応じての底のデイスク22に吹
きもどすために使用される。 回転デイスク22およびチヨツパー29は、組
合わさつて、高いい機械的強度、高い嵩密度およ
び狭い粒子サイズ分布の、球状でなめらかな面を
有する粒子を形成する。この例の組成物を製造す
るために、固体の乳濁液−可溶化剤、界面活性
剤、抗菌性防腐剤を、送込口を通じて容器内に入
れた。粉末原料が容器内に入れられたとき、ゆる
い気流が、回転デイスクの有孔部および、回転デ
イスクと室(容器)の内壁との間の円周方向の間
〓を通つて吹き上げられた。空気の流れが、原料
がこの間〓および有孔部を通つて落下するのを妨
げる。 回転デイスク22、攪拌機21、およびチヨツ
パー29は、原料が挿入された後に始動させた。
例1の組成物を製造するために、ローターは(従
つて有孔デイスクは)毎分300回転の速度(r.p.
m.)で回転させ、チヨツパーは2000r.p.m.で、そ
して攪拌機は500r.p.m.で回転させた。温度32な
いし35℃で気流は、流速毎分8ないし10リツトル
でローター内の開口部を通過し(“流体空気”)、
7ないし8リツトル/分でローターと壁との間の
スリツトを通過する(“スリツト空気”)。結合し
た粒子は30分間乾燥させた。 結晶性インシユリン(ノボの単一成分豚結晶性
インシユリンバツチ番号833115、ロツト番号
69195−01)を、ヒドロキシープロピルセルロー
ス、ラウリル硫酸ナトリウム、クエン酸、および
トリエチルアミンHCl、PH2.0を含有する溶液に
完全に溶解させた。 粒子が“スリツト空気”および“流体空気”に
よつて被覆ならびに結合装置の壁内で吹き上げら
れている間に、結合溶液を微細な霧として、噴霧
気圧3.0Kg/M2、空気の流速10リツトル/分で、
2重噴霧ノズルから噴霧した。 次に、インシユリン結合した固体乳化粒子を、
ポリエチレングリコール脂肪酸エステル類[日本
国、花王石鹸(KAO SEKKEN):エマノン
(EMANON)3199、ロツト番号12744Y]の溶液
より成る脂質皮膜で、噴霧気流速10リツトル/分
および噴霧気圧3.0Kg/M2で被覆した。 次に上で被覆したインシユリン−結合固体乳化
粒子を硬質ゲルカプセル内に入れ、これらのカプ
セルを次に腸溶皮被覆した。 こうして得られる各350mgカプセルは、次のも
のを含有した: (350mgカプセル) コレステロール[スイス国、フルカ・エー・ジー
(Fuluka、A.G.);ロツト番号24657−784]
−6.76×10-4M ラウリル硫酸ナトリウム[日本国、ヤクリ、カガ
ク(Yakuri、Kagaku);S316−06]
−1.377×10-4M トリエチルアミンHCl[日本国、ワコー・セイヤ
ク(Wako Sei−Yaku)] −4.089×10-6M クエン酸[日本国、ヤクリ、カガク(Yakuri、
Kagaku);KA9105] −5.965×10-6M ヒドロキシプロピルセルロース−L[日本国、シ
ンワ・ヤクヒン(Shin−wa Yakuhin);191184]
−1.234×10-2Gm ポリエチレングリコール脂肪酸エステル類[日本
国、花王石鹸;エマノン(EMANON)3199、
12744Y] −1.543×10-2Gm インシユリン[ノボ(NOVO)] −8単位 クエン酸は、インシユリン安定化剤およびPH調
整剤と同様、インシユリン不活性化酵素の阻害剤
として使用される。 トリエチルアミンHClは、インシユリン安定化
剤としてそして消泡剤として、使用される。 試験1−A この試験では例1の経口用インシユリン組成物
を、アクトリピツド(Actripid)静脈内用インシ
ユリン溶液〔ノボ(NOVO)〕の試料と化学的に
比較した。例1に従つて製造したノボ(NOVO)
単一成分豚の結晶性インシユリン8国際単位(I.
U.)を含有する経口用インシユリン組成物1カ
プセルを、5分間ウルトラソニフアー
(ultrasonifer)を用いる音波発生によつて、水に
溶解させた。この溶液の半分(1/2)−−4I.U.の
経口用インシユリン組成物を含有する−−を、逆
相(reversephase)クロマトグラフイーを用いて
分析した。4I.U.のノボ(NOVO)アクトリピツ
ドインシユリンも、逆相クロマトグラフイーを用
いて分析した。この結果は、両方の試料が同一量
の化学的に当量のインシユリンを含有することを
示した。(第4図参照)。 試験1−B この試験では、走査電子顕微鏡を用いて、例1
の経口用インシユリン組成物の顕微鏡写真を写し
た。粒子の腸溶皮および脂質コーチングを、水中
のジクロロメタン47.3容量部およびエタノール
37.8容量部より成る溶媒により除去した。500×
倍率での粒子の顕微鏡写真は、比較的大きなコレ
ステロールおよびラウリル硫酸ナトリウム材料の
粒子(平均直径約50ミクロン)に付着した比較的
小さなインシユリンおよびヒドロキシプロピルセ
ルロース結合剤材料の粒子(平均直径約5ないし
10ミクロン)を示した。(第5図参照)。3000×の
倍率では、棒の形のインシユリン結晶が、ヒドロ
キシプロピルセルロース粒子内に含浸されて見え
る。(第6図参照)。 試験1−C この試験では、例1の経口用インシユリン組成
物を生物検査において、アクトリピツド静脈内用
インシユリン溶液[ノボ(NOVO)]と比較し
た。2匹のヨークシヤー豚を一晩絶食させ、一方
の豚には8I.U.のアクトリピツドインシユリンを
静脈内投与した。もう一方の豚には50mlの水に溶
解させた例1の経口用インシユリン8I.U.を15分
かけて静脈内注入した。その対の豚から血液をと
り、血清糖レベルを測定した。例1の組成物に対
する低血糖作用の期間は、アクトリピツドインシ
ユリンの低血糖作用の期間よりもいくらか長いけ
れども、この2匹の豚の静脈血清糖レベルはおお
ざつぱには同程度減少した。(第7図参照)。 試験1−D この試験では、例1の経口用インシユリン組成
物を静脈内の兎による生物検査において、ノボ
(NOVO)単一成分豚結晶性インシユリンおよび
通常の注射用インシユリン−40[トン−シン・フ
アーマシユーテイカル社(Tong−Shin
Pharmaceutical Co.)]と比較した。各々体重
1.8Kgの3匹の白兎を一晩絶食させ、各々4I.U.の
ノボ(NOVO)インシユリン、トン−シン
(Tong−Shin)インシユリン−40、または例1
の経口用インシユリン組成物より成る乳濁液のい
ずれかを10分かけて静脈内注入することにより処
置した。インシユリン注入の30分前および注入完
了後0、15、30、45、60、75、90および105分で
これらの兎の各々の耳の静脈から静脈血試料を集
めた。 3つの形のインシユリンは各々、注入の開始の
30分以内に起こる低血糖作用の初期についてはほ
ぼ同じ低血糖効果を示した。ノボ(NOVO)イ
ンシユリンのピークの低血糖効果の時間は注入の
完了後30分以内であると決定されたが、トン−シ
ン(Tong−Shin)インシユリン−40について
は、それは60分であつた。例1の経口用インシユ
リン組成物の乳濁液は、ノボ(NOVO)インシ
ユリンとトン−シン(Tong−Shin)インシユリ
ンとの中間でその低血糖活性のピークに行き当た
つた。(第8図参照)。 試験1−E この試験では、例1の経口用インシユリン組成
物を2人の健康な男性志願者に経口的に投与し
た。経口用インシユリンの投与は、当量の注射用
インシユリン[トン−シン(Tong−Shin)]の
皮下注射によりひき起こされるものに匹敵する低
血糖効果をひき起こした。 2人の健康な男性志願者(年令37才および38
才、体重52および54Kg)が、この研究に関係し
た。各被検者はこの研究中に例1の経口用インシ
ユリン組成物16I.U.の投与を受けた。例1の経口
用インシユリン組成物とともに、各々の関係者
は、2カプセルの脂肪分解酵素を受けた。各カプ
セルは350mgのカプセルあたり: 膵臓リパーゼ 1000単位 アミラーゼ 7500単位 プロテアーゼ 7500単位 および 胆汁酸塩 40mg より成り、“賦形薬”としてとうもろこしでん粉
を使用していた。 酵素カプセルは次のようにして製造した: 膵臓リパーゼは0.1ないし0.3ミクロンの厚さの
ヒドロキシプロピルセルロースコーチングで被覆
し、そして例1のコーチングで腸溶皮被覆した。
次に、アミラーゼおよびプロテアーゼを加えた。
次いで、こうして得られた組成物を0.1ミクロン
のヒドロキシプロピルセルロースで被覆した。
0.1ミクロンのヒドロキシプロピルセルロースで
被覆した胆汁酸塩をその後、膵臓リパーゼから得
た生成物とともに硬質ゲルカプセルに加えた。 試験の日焼午前7:30に、各関係者は目玉焼き
卵2個、ベーコン2枚、焼いた黒パン2きれ、茶
さじ1杯のバター、およびブラツクコーヒー1杯
の標準的な朝食を全部食べた。例1のインシユリ
ン組成物を両被検者に午前10:00に経口投与し
た。経口用インシユリンは16I.U.のノボ
(NOVO)結晶性単一成分豚インシユリンを含む
カプセルで投与した。12:00に両被検者は、ビー
フステーキ180gm、油および酢のドレツシング
をかけたかんたんに料理したグリーンサラダ、黒
パン1きれおよびブラツクコーヒーより成る標準
昼食をたいらげた。 血液試料を10:00、13:00および16:00に被検
者から集め血中グルコースレベルについて分析し
た。試料は経口用インシユリン組成物は、3時間
後には両被検者に強い低血糖効果を示すが、6時
間後には血中グルコースレベルが彼らの処置前の
レベルにもどつたことを示した。 インシユリンの投与の3時間後には、血中グル
コースレベルは両方の被検者について劇的に落ち
た。10:45頃には、第一の被検者が視界がぼやけ
ること、集中することができないこと、および吐
気がすること、を訴え始めた。11:20までに、同
じ被検者が、腕および脚の痙攣および震え、およ
び冷汗が出ること、を訴え始めた。第二の被検者
もだいたい同じような症状を訴えたが、それほど
強くはなかつた。11:30に、両被検者に、250ml
の純粋なオレンジジユースを与え、第一の被検者
はさらに250mlのアルコール分のない飲み物を飲
んだ。 1週間後に両志願者は、同じ時間に標準朝食
(すなわち、試験の第1日にとつた朝食)をとつ
た。10:00に、両被検質は、16I.U.のトン−シン
(Tong−Shin)の通常の注射用インシユリン−
40の皮下注射を受けた。10:30頃に、両被検者は
2時間ほど続く低血糖反応を経験し始めた。両被
検者は、11:20に、純粋オレンジジユースを供さ
れ、12:00には標準昼食を供された。10:00、
13:00および16:00に測定した血中グルコースレ
ベルは、注射されたインシユリンが投与後3時間
ほどでピークの低血糖効果を生じること、および
例1の経口用インシユリン組成物と同様、この効
果は投与後6時間までに消失することを示した。
(第9図参照) 試験1−F この試験では、例1の経口用インシユリン組成
物をインシユリン依存糖尿病(IDDM)にかかつ
ている5人の個体および非−インシユリン依存糖
尿病(NIDDM)にかかつている5人の個体に投
与した。IDDMの患者は、試験の前に最低3日間
入院して世話をうけ、彼らの血糖レベルを適当な
病院治療食と一連の通常のインシユリントン−シ
ン(Tong−Shin)の皮下注射とによつて調整し
た。NIDDM患者は、病院治療食およびクロロプ
ロパミド[ニユーヨーク州、ニユーヨーク市、フ
アイザー・ラボラトリーズ・デイヴイジヨン
(Pfizer Laboratories Division)により製造さ
れたジアビナーゼ(Diabinase)]のような経口
用低血糖剤の経口投与により調節された血糖レベ
ルを有していた。 試験の第1日の朝、各々の患者は通常の朝食を
平らげたが、経口用低血糖剤およびインシユリン
の皮下注射は患者に与えるのをさし控えた。代わ
りに、患者は、適当な投与量の例1の経口用イン
シユリン組成物および試験1−Eで述べた脂肪分
解酵素組成物2カプセル、の経口投与を受けた。
血液試料は、経口用インシユリン組成物の投与直
前および、投与後2時間および4時間で各個体か
ら取つた。次に、これらの試料を血中グルコース
レベルについて測定した。標準化された病院昼食
が、経口用インシユリン組成物の投与の2時間後
に各々の患者に供された。 試験の結果を表1に示す。
【表】
表1に示された通り、すべての患者の血中グル
コースレベルは経口用インシユリン組成物の投与
と2時間後との間にかなり落ちた。しかしIDDM
患者のグルコースレベルは2時間と4時間との間
で再び急に上がり5人の患者のうち3人では処置
前のレベルとほぼ等しくなるかまたはそれを越え
た。一方、NIDDMにかかつている患者の血中グ
ルコースレベルは、5人の患者のうちの4人で、
2時間と4時間の間に減少し続けた。5番目の患
者では、血中グルコースレベルは2時間と4時間
との間で上昇したが、処置前のレベルには近づか
なかつた。 例 2 この例では、長期作用性経口用インシユリン組
成物を例1の一般的な方法に従つて製造した。コ
レステロール、ラウリル硫酸ナトリウムおよび、
メチルおよびプロピルパラベンより成る粒子を製
造して、ヒドロキシプロピルセルロース(水600
ml中のヒドロキシプロピルセルロース40gm;
6.07%溶液)、ラウリル硫酸ナトリウム、トリエ
チルアミンHCl、およびクエン酸で、結合させた
ノボ(NOVO)単一成分豚インシユリンより成
る粒子で被覆した。次に、その表面にインシユリ
ンが結合しているこれらの粒子を、ポリエチレン
グリコールモノステアレートで被覆して例1の組
成物のほぼ0.1ミクロンの厚さのコーチングと対
照的に、ほぼ0.3ミクロンの厚さの脂質コーチン
グをこの粒子のまわりに形成させた。次にこの粒
子をほぼ0.1ミクロンのコーチングの厚さの例1
の組成物に使用したと同じ物質より成る腸溶皮で
被覆した。 試験2−A この試験では、例2の長期作用性経口用インシ
ユリン組成物をIDDMにかかつている3人の被検
者およびNIDDMにかかつている3人の被検者
(試料1−Fからの被検者A、D、E、G、Iお
よびJ)に投与した。この研究の朝、被検者は
各々通常の朝食を摂つたが、被検者らは、彼らの
普通の治療の一部である経口用低血糖剤および皮
下インシユリン注射を受けなかつた。代わりに、
彼らは経口的に投与される用量の例2の組成物お
よび試験1−Eで述べた脂肪分解酵素組成物2カ
プセルで治療された。血液試料を、経口用インシ
ユリン組成物の投与時およびその後のいろいろな
時間にとつた。インシユリン組成物の投与の4時
間後に標準的な病院昼食が被検者らに供された。 種々の試料の血中グルコースレベルの分析は、
例2の組成物が例1の組成物よりもさらに延長さ
れた低血糖効果を生むことを示す。より厚い脂質
コーチングおよび腸溶皮をもつこの組成物は、4
ないし6時間後にピークの低血糖効果を生じ、効
果は7時間まで継続したが、これはこの研究の全
期間であつた。(表2参照)
コースレベルは経口用インシユリン組成物の投与
と2時間後との間にかなり落ちた。しかしIDDM
患者のグルコースレベルは2時間と4時間との間
で再び急に上がり5人の患者のうち3人では処置
前のレベルとほぼ等しくなるかまたはそれを越え
た。一方、NIDDMにかかつている患者の血中グ
ルコースレベルは、5人の患者のうちの4人で、
2時間と4時間の間に減少し続けた。5番目の患
者では、血中グルコースレベルは2時間と4時間
との間で上昇したが、処置前のレベルには近づか
なかつた。 例 2 この例では、長期作用性経口用インシユリン組
成物を例1の一般的な方法に従つて製造した。コ
レステロール、ラウリル硫酸ナトリウムおよび、
メチルおよびプロピルパラベンより成る粒子を製
造して、ヒドロキシプロピルセルロース(水600
ml中のヒドロキシプロピルセルロース40gm;
6.07%溶液)、ラウリル硫酸ナトリウム、トリエ
チルアミンHCl、およびクエン酸で、結合させた
ノボ(NOVO)単一成分豚インシユリンより成
る粒子で被覆した。次に、その表面にインシユリ
ンが結合しているこれらの粒子を、ポリエチレン
グリコールモノステアレートで被覆して例1の組
成物のほぼ0.1ミクロンの厚さのコーチングと対
照的に、ほぼ0.3ミクロンの厚さの脂質コーチン
グをこの粒子のまわりに形成させた。次にこの粒
子をほぼ0.1ミクロンのコーチングの厚さの例1
の組成物に使用したと同じ物質より成る腸溶皮で
被覆した。 試験2−A この試験では、例2の長期作用性経口用インシ
ユリン組成物をIDDMにかかつている3人の被検
者およびNIDDMにかかつている3人の被検者
(試料1−Fからの被検者A、D、E、G、Iお
よびJ)に投与した。この研究の朝、被検者は
各々通常の朝食を摂つたが、被検者らは、彼らの
普通の治療の一部である経口用低血糖剤および皮
下インシユリン注射を受けなかつた。代わりに、
彼らは経口的に投与される用量の例2の組成物お
よび試験1−Eで述べた脂肪分解酵素組成物2カ
プセルで治療された。血液試料を、経口用インシ
ユリン組成物の投与時およびその後のいろいろな
時間にとつた。インシユリン組成物の投与の4時
間後に標準的な病院昼食が被検者らに供された。 種々の試料の血中グルコースレベルの分析は、
例2の組成物が例1の組成物よりもさらに延長さ
れた低血糖効果を生むことを示す。より厚い脂質
コーチングおよび腸溶皮をもつこの組成物は、4
ないし6時間後にピークの低血糖効果を生じ、効
果は7時間まで継続したが、これはこの研究の全
期間であつた。(表2参照)
【表】
試験2−B
この試験では、例1の経口用インシユリン組成
物と例2の長期作用性経口用インシユリン組成物
とに関する比較試験を行なつた。3人のIDDM患
者および3人のNIDDM患者に試験1−Eで述べ
た脂肪分解酵素2カプセルとともに、一日おきに
例1の組成物または例2の組成物どちらかを投与
した。各々の経口用インシユリン用量のために2
カプセルを与えた。各被検者は一晩絶食し、朝食
を供されず、そして、彼らの通常の抗糖尿病治療
薬も拒絶された。各被検者の血中グルコースレベ
ルをこの経口用組成物の投与時およびその後の
種々の時間に試験した。 例1および2の組成物のIDDM被検者への投与
の結果は例1の組成物が投与の2時間以内に強い
低血糖効果を生じたが、血中グルコースレベルは
4時間後にはほぼそのベースラインレベルにもど
つたことを示す。しかしながら例2の組成物は、
もつと漸進的な効果を示し、4ないし6時間後ま
でそのピークの低血糖効果を生じなかつた。しか
しながら、7時間後でさえ、これらは著しい低血
糖効果を生じた。 NIDDM被検者への投与の結果は、2つの組成
物の間の差がこれほどはつきりしていないことを
示している。例2の組成物は、例1の組成物より
もより長期の作用を有することができるけれど
も、両組成物に対するピーク低血糖作用は約4時
間後に起こるように思われる。両組成物は、
IDDM被検者よりもNIDDM被検者においてより
長期間の“血糖正常”状態を生じた。 IDDM患者における例1の組成物の比較的短期
間の低血糖効果はこの組成物中のインシユリンが
例2の組成物のインシユリンよりもより速い速度
で開放されるが、それはまた、IDDM患者におい
てしばしば見出される抗−インシユリン抗体の存
在のためにIDDM患者においてより速い速度で不
活化される、という事実によるであろうことが示
唆される。(第10および11図参照) 例 3 この例では、代替の長期作用性経口用インシユ
リン組成物を例1の基本法に従つて製造した。平
均直径約50ミクロンを有する粒子をコレステロー
ル、ラウリル硫酸ナトリウム、およびメチルおよ
びプロピルパラベンの混合物から製造した。次に
ノボ(NOVO)結晶性単一成分インシユリンと
ヒドロキシプロピルセルロース、ラウリル硫酸ナ
トリウム、トリエチルアミンHCl、およびクエン
酸より成る結合剤で粒子に結合させた。インシユ
リンをその表面に結合させた粒子を、次に、各々
0.15ミクロンの厚さのポリエチレングリコールモ
ノステアレートコーチングで2回被覆した。次に
2重の脂質コーチングをもつこの粒子を例1の組
成物に従つて、厚さ0.1ミクロンの腸溶皮で被覆
した。 試験3−A この試験では、例3の長期作用性インシユリン
組成物をIDDMにかかつている3人の被検者に投
与した。処置は、被検者を一晩絶食させ、彼らの
通常の低血糖治療を行なわない臨床試験1におい
てたどられた一般的なプロトコルに従つた。被検
者らは標準的な病院の朝食を摂り、経口用量の例
3のインシユリン組成物および試験1−Eで述べ
た脂肪分解酵素組成物2カプセルを投与された。
被検者らは、例3の経口用インシユリン組成物の
投与の3時間後に標準的な病院の昼食を摂つた。 被検者の血中グルコースレベルは、経口用イン
シユリンの投与後の種々の時間に被検者から集め
た静脈血試料から測定した。表3に示されている
データは、ピークの低血糖結果が4時間と6時間
との間で起こるが、低血糖活性が9時間は続く、
長期の低血糖効果を示した。 NIDDMにかかつている1人の被検者はまた、
例3の組成物および試験1−Eで述べた脂肪分解
酵素を用いて処置された。この被検者は試験の期
間中と同様に試験前に一晩絶食した。この
NIDDM被検者は午前10:00に処置され、彼女の
血中グルコースレベルは5時間半の試験期間中ず
つと落ち続けた。
物と例2の長期作用性経口用インシユリン組成物
とに関する比較試験を行なつた。3人のIDDM患
者および3人のNIDDM患者に試験1−Eで述べ
た脂肪分解酵素2カプセルとともに、一日おきに
例1の組成物または例2の組成物どちらかを投与
した。各々の経口用インシユリン用量のために2
カプセルを与えた。各被検者は一晩絶食し、朝食
を供されず、そして、彼らの通常の抗糖尿病治療
薬も拒絶された。各被検者の血中グルコースレベ
ルをこの経口用組成物の投与時およびその後の
種々の時間に試験した。 例1および2の組成物のIDDM被検者への投与
の結果は例1の組成物が投与の2時間以内に強い
低血糖効果を生じたが、血中グルコースレベルは
4時間後にはほぼそのベースラインレベルにもど
つたことを示す。しかしながら例2の組成物は、
もつと漸進的な効果を示し、4ないし6時間後ま
でそのピークの低血糖効果を生じなかつた。しか
しながら、7時間後でさえ、これらは著しい低血
糖効果を生じた。 NIDDM被検者への投与の結果は、2つの組成
物の間の差がこれほどはつきりしていないことを
示している。例2の組成物は、例1の組成物より
もより長期の作用を有することができるけれど
も、両組成物に対するピーク低血糖作用は約4時
間後に起こるように思われる。両組成物は、
IDDM被検者よりもNIDDM被検者においてより
長期間の“血糖正常”状態を生じた。 IDDM患者における例1の組成物の比較的短期
間の低血糖効果はこの組成物中のインシユリンが
例2の組成物のインシユリンよりもより速い速度
で開放されるが、それはまた、IDDM患者におい
てしばしば見出される抗−インシユリン抗体の存
在のためにIDDM患者においてより速い速度で不
活化される、という事実によるであろうことが示
唆される。(第10および11図参照) 例 3 この例では、代替の長期作用性経口用インシユ
リン組成物を例1の基本法に従つて製造した。平
均直径約50ミクロンを有する粒子をコレステロー
ル、ラウリル硫酸ナトリウム、およびメチルおよ
びプロピルパラベンの混合物から製造した。次に
ノボ(NOVO)結晶性単一成分インシユリンと
ヒドロキシプロピルセルロース、ラウリル硫酸ナ
トリウム、トリエチルアミンHCl、およびクエン
酸より成る結合剤で粒子に結合させた。インシユ
リンをその表面に結合させた粒子を、次に、各々
0.15ミクロンの厚さのポリエチレングリコールモ
ノステアレートコーチングで2回被覆した。次に
2重の脂質コーチングをもつこの粒子を例1の組
成物に従つて、厚さ0.1ミクロンの腸溶皮で被覆
した。 試験3−A この試験では、例3の長期作用性インシユリン
組成物をIDDMにかかつている3人の被検者に投
与した。処置は、被検者を一晩絶食させ、彼らの
通常の低血糖治療を行なわない臨床試験1におい
てたどられた一般的なプロトコルに従つた。被検
者らは標準的な病院の朝食を摂り、経口用量の例
3のインシユリン組成物および試験1−Eで述べ
た脂肪分解酵素組成物2カプセルを投与された。
被検者らは、例3の経口用インシユリン組成物の
投与の3時間後に標準的な病院の昼食を摂つた。 被検者の血中グルコースレベルは、経口用イン
シユリンの投与後の種々の時間に被検者から集め
た静脈血試料から測定した。表3に示されている
データは、ピークの低血糖結果が4時間と6時間
との間で起こるが、低血糖活性が9時間は続く、
長期の低血糖効果を示した。 NIDDMにかかつている1人の被検者はまた、
例3の組成物および試験1−Eで述べた脂肪分解
酵素を用いて処置された。この被検者は試験の期
間中と同様に試験前に一晩絶食した。この
NIDDM被検者は午前10:00に処置され、彼女の
血中グルコースレベルは5時間半の試験期間中ず
つと落ち続けた。
【表】
例 4
この例では、例1の経口用インシユリン組成物
の組成に類似した組成を有する経口用インシユリ
ンを製造した。例1の組成物を、脂質コーチング
を変えることにより変化させた。脂質コーチング
をポリエチレングリコールモノステアレート、に
加えて、ホスホチジルホスフエート(最終濃度
0.046×10-2gmにするのに十分な量)、リン脂質
(最終濃度0.046×10-2gmにするのに十分な量)、
およびコレステロール(最終濃度2.628×10-4モ
ルにするのに十分な量)を脂質コーチング物質に
加えるように変えた。この脂質コーチングをイン
シユリンおよび粒子上に厚さ0.3ミクロンで被覆
した。次に経口用インシユリン生成物240mgを硬
質ゲルカプセル内に手で詰めた。このゲルカプセ
ルを例1の腸溶皮で被覆した。 例 5 この例では、例3の経口用インシユリン組成物
に類似した経口用インシユリンを製造した。この
経口用インシユリンは、例3のコレステロール
を、コレステロール−アルギニンHClの組み合わ
せ物で置き換える程度まで改質される。コレステ
ロール−アルギニンHClは生体内で低密度の脂肪
蛋白質を真似る組成物を与える。また、脂質コー
チング材料も変えた。この組成物を厚さ0.15ミク
ロンの例4のコーチングと類似の脂質コーチング
で被覆した後、第二の脂質コーチングを施す。こ
の第二の脂質コーチングには、オレイン酸(最終
濃度8.776×10-6モルとするのに十分な量)、およ
びトロメタン(最終濃度8.764×10-6モルとする
のに十分な量)を液体塗膜の“加硫剤”または
“可塑剤”として含む。 簡単に言えば、この例の経口用インシユリンは
基剤としての“低密度脂肪蛋白質一様”固体乳化
剤より成る。ノボ単一成分結晶性豚インシユリン
はこの乳化剤に結合させられ、この結果生ずる生
成物を0.1ミクロンの厚さのヒドロキシプロピル
メチルセルロース水溶性コーチングで被覆し、次
にこれを脂質コーチング材料で2回被覆して最終
膜厚を0.3ミクロン(脂質コーチング1層あたり
0.15ミクロン)とし、“安定化剤トロメタン”を
加え、そして次にこの生成物を手で硬質ゲルカプ
セルに(各カプセルが240mgの組成物を含有する
ように)詰めた。次にこのカプセルを例1の腸溶
皮材料で被覆した。水溶性コーチングにより、イ
ンシユリン−コレステロールアルギニンHClは脂
質コーチングで被覆されることができる。 試験5−A インシユリンの生物学的利用能およびその相当
する例4および例5の経口用インシユリン製剤の
低血糖効果をIDDMおよびNIDDM患者群で研究
した。例4の経口用インシユリンはまた2人の正
常な健康な男性志願者についても研究された。5
−Aに述べるすべての試験において、被検者は、
各用量の経口用インシユリンとともに、試験1−
Eの脂肪分解酵素2カプセルを受けた。 この研究の前の少なくとも12または24時間は、
その患者の通常の抗糖尿病治療薬を被検者に与え
るのをひかえた。一晩の絶食および研究の全期間
を通じての絶食の後で、例4または例5の経口用
インシユリン製剤を経口投与した。 静脈試料採取用カテーテルを静脈内、通常は肘
前の静脈に入れ血液試料を薬の投与後0、1.0、
1.5、2.0、2.5、3.0、4.0および/または5.0時間で
ひき出した。血清グルコースをギルフオード
(Gilford)×400で測定し、血清インシユリンを免
疫−酵素性O−フエニレンジアミン(Immuno−
Enzymatic O−Phenylendiamine)(OPD)法
およびワコー(WAKO)(日本)のインシユリン
−B試験具(Insulin−B testKit)を用いるこ
とにより分析した。すべての分析は重複して行な
われた。 上に述べたように、2人の健康な男性志願者
(年令38才および31才)がこの研究に関係した。
一方の被検者は例4の経口用インシユリンを2週
間の期間に2回、すなわち、各週に1回、1Kgあ
たり0.20および0.27I.U.の経口用インシユリンを
受けた。この被検者の血清グルコースレベルはベ
ースライン平均111.0mg/dlから、薬の投与時か
ら3時間で平均80.5mg/dlまで減少した。血清イ
ンシユリンレベルは、両方の場合に薬の摂取後
1.5時間で起こる1mlあたり20マイクロ−Uのピ
ークに達した。経口用インシユリンの投与後45分
でこの被検者は視界がぼやけること、冷発汗、被
刺激性、および集中不能を訴えた。 第二の志願者は10I.U.の通常の注射用インシユ
リン−40[韓国、ソウル市のトン−シン・フアー
マシユーテイカル社(Tong−Shin Pharm.Co.)
製]を皮下に受けた。通常のインシユリンの注射
後72分で、典型的なインシユリン誘発シヨツク症
状が観察され、血清グルコースはその時点で47
mg/dlであつた。彼は、グラス1杯の新鮮なオレ
ンジジユースを与えられ、血清グルコースレベル
は1時間以内に約115mg/dlまで上昇した。 5人のIDDM患者は、試験5−Aの研究の全3
相を完了した。すなわち彼らは最初の週に通常の
注射用インシユリン−40[韓国、ソウル市のトン
−シン・フアーマシユーテイカル社(Tong−
Shin Pharm.Co.)製]10I.U.の皮下注射を受
け;彼らは1週間後に例4の1回の単一経口投与
(0.544I.U./Kg平均用量)を受け;そして次の週
に彼らは6時間間隔で与えられる例4の9回の連
続投与(平均用量は0.544I.U./Kgであつた)を受
けた。 経口用インシユリン例4は、全体で8人の
IDDM患者(10試験)(2人は研究をくり返した)
および7人のNIDDM患者(11試験)(4人の患
者は研究をくり返した)に与えられた。 7人のIDDM患者は、例5の経口用インシユリ
ン製剤の単一用量の経口投与後に研究を完了し
た。 これらの研究は、例4の経口用インシユリン
は、明らかに、通常のインシユリンのそれと比較
して、作用の開始期は遅いがIDDM患者と
NIDDM患者との両方においてより長期間の“低
血糖”作用を示すことを証明した。組成物例4の
インシユリンの生物学的利用能は、通常のインシ
ユリンのそれの約3倍であつたが;しかしなが
ら、インシユリンの用量を調整することによつ
て、それはだいたい同じとなつた。 (表4参照) これらの研究は、また、例5のインシユリン組
成物が通常のインシユリンの皮下注射後に観察さ
れるものに全体を類似している低血糖症の全期間
を有すると同様に低血糖症の開始を生むことをも
証明した。インシユリンの生物学的利用能は、例
5の経口摂取に対して、例4の経口摂取よりも大
きい。
の組成に類似した組成を有する経口用インシユリ
ンを製造した。例1の組成物を、脂質コーチング
を変えることにより変化させた。脂質コーチング
をポリエチレングリコールモノステアレート、に
加えて、ホスホチジルホスフエート(最終濃度
0.046×10-2gmにするのに十分な量)、リン脂質
(最終濃度0.046×10-2gmにするのに十分な量)、
およびコレステロール(最終濃度2.628×10-4モ
ルにするのに十分な量)を脂質コーチング物質に
加えるように変えた。この脂質コーチングをイン
シユリンおよび粒子上に厚さ0.3ミクロンで被覆
した。次に経口用インシユリン生成物240mgを硬
質ゲルカプセル内に手で詰めた。このゲルカプセ
ルを例1の腸溶皮で被覆した。 例 5 この例では、例3の経口用インシユリン組成物
に類似した経口用インシユリンを製造した。この
経口用インシユリンは、例3のコレステロール
を、コレステロール−アルギニンHClの組み合わ
せ物で置き換える程度まで改質される。コレステ
ロール−アルギニンHClは生体内で低密度の脂肪
蛋白質を真似る組成物を与える。また、脂質コー
チング材料も変えた。この組成物を厚さ0.15ミク
ロンの例4のコーチングと類似の脂質コーチング
で被覆した後、第二の脂質コーチングを施す。こ
の第二の脂質コーチングには、オレイン酸(最終
濃度8.776×10-6モルとするのに十分な量)、およ
びトロメタン(最終濃度8.764×10-6モルとする
のに十分な量)を液体塗膜の“加硫剤”または
“可塑剤”として含む。 簡単に言えば、この例の経口用インシユリンは
基剤としての“低密度脂肪蛋白質一様”固体乳化
剤より成る。ノボ単一成分結晶性豚インシユリン
はこの乳化剤に結合させられ、この結果生ずる生
成物を0.1ミクロンの厚さのヒドロキシプロピル
メチルセルロース水溶性コーチングで被覆し、次
にこれを脂質コーチング材料で2回被覆して最終
膜厚を0.3ミクロン(脂質コーチング1層あたり
0.15ミクロン)とし、“安定化剤トロメタン”を
加え、そして次にこの生成物を手で硬質ゲルカプ
セルに(各カプセルが240mgの組成物を含有する
ように)詰めた。次にこのカプセルを例1の腸溶
皮材料で被覆した。水溶性コーチングにより、イ
ンシユリン−コレステロールアルギニンHClは脂
質コーチングで被覆されることができる。 試験5−A インシユリンの生物学的利用能およびその相当
する例4および例5の経口用インシユリン製剤の
低血糖効果をIDDMおよびNIDDM患者群で研究
した。例4の経口用インシユリンはまた2人の正
常な健康な男性志願者についても研究された。5
−Aに述べるすべての試験において、被検者は、
各用量の経口用インシユリンとともに、試験1−
Eの脂肪分解酵素2カプセルを受けた。 この研究の前の少なくとも12または24時間は、
その患者の通常の抗糖尿病治療薬を被検者に与え
るのをひかえた。一晩の絶食および研究の全期間
を通じての絶食の後で、例4または例5の経口用
インシユリン製剤を経口投与した。 静脈試料採取用カテーテルを静脈内、通常は肘
前の静脈に入れ血液試料を薬の投与後0、1.0、
1.5、2.0、2.5、3.0、4.0および/または5.0時間で
ひき出した。血清グルコースをギルフオード
(Gilford)×400で測定し、血清インシユリンを免
疫−酵素性O−フエニレンジアミン(Immuno−
Enzymatic O−Phenylendiamine)(OPD)法
およびワコー(WAKO)(日本)のインシユリン
−B試験具(Insulin−B testKit)を用いるこ
とにより分析した。すべての分析は重複して行な
われた。 上に述べたように、2人の健康な男性志願者
(年令38才および31才)がこの研究に関係した。
一方の被検者は例4の経口用インシユリンを2週
間の期間に2回、すなわち、各週に1回、1Kgあ
たり0.20および0.27I.U.の経口用インシユリンを
受けた。この被検者の血清グルコースレベルはベ
ースライン平均111.0mg/dlから、薬の投与時か
ら3時間で平均80.5mg/dlまで減少した。血清イ
ンシユリンレベルは、両方の場合に薬の摂取後
1.5時間で起こる1mlあたり20マイクロ−Uのピ
ークに達した。経口用インシユリンの投与後45分
でこの被検者は視界がぼやけること、冷発汗、被
刺激性、および集中不能を訴えた。 第二の志願者は10I.U.の通常の注射用インシユ
リン−40[韓国、ソウル市のトン−シン・フアー
マシユーテイカル社(Tong−Shin Pharm.Co.)
製]を皮下に受けた。通常のインシユリンの注射
後72分で、典型的なインシユリン誘発シヨツク症
状が観察され、血清グルコースはその時点で47
mg/dlであつた。彼は、グラス1杯の新鮮なオレ
ンジジユースを与えられ、血清グルコースレベル
は1時間以内に約115mg/dlまで上昇した。 5人のIDDM患者は、試験5−Aの研究の全3
相を完了した。すなわち彼らは最初の週に通常の
注射用インシユリン−40[韓国、ソウル市のトン
−シン・フアーマシユーテイカル社(Tong−
Shin Pharm.Co.)製]10I.U.の皮下注射を受
け;彼らは1週間後に例4の1回の単一経口投与
(0.544I.U./Kg平均用量)を受け;そして次の週
に彼らは6時間間隔で与えられる例4の9回の連
続投与(平均用量は0.544I.U./Kgであつた)を受
けた。 経口用インシユリン例4は、全体で8人の
IDDM患者(10試験)(2人は研究をくり返した)
および7人のNIDDM患者(11試験)(4人の患
者は研究をくり返した)に与えられた。 7人のIDDM患者は、例5の経口用インシユリ
ン製剤の単一用量の経口投与後に研究を完了し
た。 これらの研究は、例4の経口用インシユリン
は、明らかに、通常のインシユリンのそれと比較
して、作用の開始期は遅いがIDDM患者と
NIDDM患者との両方においてより長期間の“低
血糖”作用を示すことを証明した。組成物例4の
インシユリンの生物学的利用能は、通常のインシ
ユリンのそれの約3倍であつたが;しかしなが
ら、インシユリンの用量を調整することによつ
て、それはだいたい同じとなつた。 (表4参照) これらの研究は、また、例5のインシユリン組
成物が通常のインシユリンの皮下注射後に観察さ
れるものに全体を類似している低血糖症の全期間
を有すると同様に低血糖症の開始を生むことをも
証明した。インシユリンの生物学的利用能は、例
5の経口摂取に対して、例4の経口摂取よりも大
きい。
【表】
【表】
【表】
例 6
例5の組成物をインシユリン(ノボ単一成分)
を、例1に記載したようなコレステロール−ラウ
リル硫酸ナトリウム粒子と結合させることによつ
て製造した。インシユリンー結合した固体乳化粒
子を、次に、ポリエチレングリコール脂肪酸エス
テル類および5%ホスフアチド酸を含む卵黄レシ
チン(350mgのカプセル剤の最終生成物が0.309×
10-2gmを含有するために十分な量)を含有する
コーチング溶液で被覆した。エタノールに溶解さ
せた5%のホスフアチド酸を含有する卵黄レシチ
ンを使用した。[ミズーリ州、セントルイス市、
シグマケミカル(SIGMA−CHEMICAL)] 試験6 IDDMおよびNIDDM患者群における管理され
た研究は韓国において韓国の研究チームおよび合
衆国の研究チームにより実施された。患者は、例
6の組成物の単一経口用量を与えられた。韓国研
究チームの血液試験は、韓国において分析され、
そして合衆国研究チームの試験と同じ合衆国の研
究所で分析された。患者のうちの何人かはまた、
一日おきに通常の注射用インシユリン(トンーシ
ン)を10I.U.与えられた。各患者は研究中と前夜
は絶食した。その他の形の糖尿病治療はすべて、
患者に与えることをひかえられた。血清試料は、
血清グリコースレベルについて分析された。結果
(第12−21図参照)は、例6の組成物が
IDDM患者とNIDDM患者との両方において経口
的に活性なインシユリンであることを示してい
る。さらに、これらの結果は両方の研究所が同じ
結果を得たことを示している。 第12−21図に言及すれば、実線は韓国の研
究チームにより実施された試験であり、破線は、
合衆国研究チームにより実施された試験である。
x軸は時間(時間)であり、y軸は血中グルコー
スmg/dlである。第9図は例6の6カプセルを与
えた46才の女性の結果を示している。第10図で
は被検者(38才のNIDDMの男性)は、xとして
表わした通常の注射用インシユリン10単位を与え
られ、次に6カプセル(24単位)の例6を与えら
れた。 第11図では47才のIDDM男性被検者が
([ ])で表示される注射用インシユリン10単位
を与えられ、2日目に6カプセル(24単位)の例
6(x)を与えられた。第11図では、45才のIDDM
の男性被検者が10単位の注射用インシユリン
([ ])を与えられ2日目に8カプセル(32単位)
の例6(x)を与えられた。 第12図では、47才のNIDDM女性が6カプセ
ル、すなわち、24単位の例6を与えられた。第1
3図では、IDDMが14カプセル、56単位の例6を
与えられた。第14図ではIDDMが12カプセル、
48単位の例6を与えられた。第15図では、38才
の男性IDDMが10単位の注射用インシユリン
([ ])を与えられ、2日目に10カプセル、40単
位の例6(x)を与えられた。第16図では47才の男
性IDDMが10単位の通常注射用インシユリン
([ ])を与えられ、2日目に8カプセル(32単
位)の例6(x)を与えられた。第17図では、49才
の男性IDDMが10単位の通常の注射用インシユリ
ン([ ])および2日目に6カプセル(24単位)
の例6(x)を与えられた。 すべての被検者は、各々の用量の例6の組成物
とともに2カプセルの試験1−Eの脂肪分解酵素
を受けた。 例 7 例7の組成物を製造するためにコレステロール
[スイス国、フルカ・エー・ジー(Fuluka、A.
G.)]およびL−アルギニンHCl[日本国、ワコ
ー・ジユンヤク(Wako Jun−Yaku);
KWJ3778]を2対1の比率で、容器中で完全に
まぜ合わせた。アカシア・ゴム[日本国、ヤクリ
−カガク(Yakuri−Kagaku);A001=03]を賦
形薬として使用した。 脂質(コレステロール)およびアミノ酸(L−
アルギニンHCl)をインシユリン(ノボ単一成分
豚結晶性インシユリン)を含有するヒドロキシプ
ロピルセルロースを用いて結合させた。インシユ
リン−不活性化酵素の阻害剤として、そしてPH調
整剤として、クエン酸を使用した。トリエチルア
ミンHClを消泡剤と同様に、インシユリン−安定
化剤として使用した。 インシユリンを粒子に結合させる方法は、噴霧
気−流速を12リツトル/分に設定し、噴霧気圧
2.5Kg/M2で例1におけるものと同じであつた。 結晶性インシユリンで結合させた脂質およびア
ミノ酸粒子は、ヒドロキシプロピルメチルセルロ
ース[日本国、信越化学(Shin−Etsu−
Kagaku)]より成る水溶性膜で被覆された。上
記の、水溶性膜で被覆されたインシユリン−結合
脂質−アミノ酸粒子を、ポリエチレングリコール
脂肪酸エステル類、5%のホスフアチド酸を含有
する卵黄レシチン、およびオレイン酸[セントル
イス市、シグマ・ケミカル(Sigma Chem.)]よ
り成る脂質コーチングで被覆した。トロメタミン
を加硫剤として使用した。 こうして得られる組成物を、硬質ゲルカプセル
中に入れ、例1におけるように、腸溶皮で被覆し
た。 こうして得た240mgのカプセルは各々次のもの
を含有した:
を、例1に記載したようなコレステロール−ラウ
リル硫酸ナトリウム粒子と結合させることによつ
て製造した。インシユリンー結合した固体乳化粒
子を、次に、ポリエチレングリコール脂肪酸エス
テル類および5%ホスフアチド酸を含む卵黄レシ
チン(350mgのカプセル剤の最終生成物が0.309×
10-2gmを含有するために十分な量)を含有する
コーチング溶液で被覆した。エタノールに溶解さ
せた5%のホスフアチド酸を含有する卵黄レシチ
ンを使用した。[ミズーリ州、セントルイス市、
シグマケミカル(SIGMA−CHEMICAL)] 試験6 IDDMおよびNIDDM患者群における管理され
た研究は韓国において韓国の研究チームおよび合
衆国の研究チームにより実施された。患者は、例
6の組成物の単一経口用量を与えられた。韓国研
究チームの血液試験は、韓国において分析され、
そして合衆国研究チームの試験と同じ合衆国の研
究所で分析された。患者のうちの何人かはまた、
一日おきに通常の注射用インシユリン(トンーシ
ン)を10I.U.与えられた。各患者は研究中と前夜
は絶食した。その他の形の糖尿病治療はすべて、
患者に与えることをひかえられた。血清試料は、
血清グリコースレベルについて分析された。結果
(第12−21図参照)は、例6の組成物が
IDDM患者とNIDDM患者との両方において経口
的に活性なインシユリンであることを示してい
る。さらに、これらの結果は両方の研究所が同じ
結果を得たことを示している。 第12−21図に言及すれば、実線は韓国の研
究チームにより実施された試験であり、破線は、
合衆国研究チームにより実施された試験である。
x軸は時間(時間)であり、y軸は血中グルコー
スmg/dlである。第9図は例6の6カプセルを与
えた46才の女性の結果を示している。第10図で
は被検者(38才のNIDDMの男性)は、xとして
表わした通常の注射用インシユリン10単位を与え
られ、次に6カプセル(24単位)の例6を与えら
れた。 第11図では47才のIDDM男性被検者が
([ ])で表示される注射用インシユリン10単位
を与えられ、2日目に6カプセル(24単位)の例
6(x)を与えられた。第11図では、45才のIDDM
の男性被検者が10単位の注射用インシユリン
([ ])を与えられ2日目に8カプセル(32単位)
の例6(x)を与えられた。 第12図では、47才のNIDDM女性が6カプセ
ル、すなわち、24単位の例6を与えられた。第1
3図では、IDDMが14カプセル、56単位の例6を
与えられた。第14図ではIDDMが12カプセル、
48単位の例6を与えられた。第15図では、38才
の男性IDDMが10単位の注射用インシユリン
([ ])を与えられ、2日目に10カプセル、40単
位の例6(x)を与えられた。第16図では47才の男
性IDDMが10単位の通常注射用インシユリン
([ ])を与えられ、2日目に8カプセル(32単
位)の例6(x)を与えられた。第17図では、49才
の男性IDDMが10単位の通常の注射用インシユリ
ン([ ])および2日目に6カプセル(24単位)
の例6(x)を与えられた。 すべての被検者は、各々の用量の例6の組成物
とともに2カプセルの試験1−Eの脂肪分解酵素
を受けた。 例 7 例7の組成物を製造するためにコレステロール
[スイス国、フルカ・エー・ジー(Fuluka、A.
G.)]およびL−アルギニンHCl[日本国、ワコ
ー・ジユンヤク(Wako Jun−Yaku);
KWJ3778]を2対1の比率で、容器中で完全に
まぜ合わせた。アカシア・ゴム[日本国、ヤクリ
−カガク(Yakuri−Kagaku);A001=03]を賦
形薬として使用した。 脂質(コレステロール)およびアミノ酸(L−
アルギニンHCl)をインシユリン(ノボ単一成分
豚結晶性インシユリン)を含有するヒドロキシプ
ロピルセルロースを用いて結合させた。インシユ
リン−不活性化酵素の阻害剤として、そしてPH調
整剤として、クエン酸を使用した。トリエチルア
ミンHClを消泡剤と同様に、インシユリン−安定
化剤として使用した。 インシユリンを粒子に結合させる方法は、噴霧
気−流速を12リツトル/分に設定し、噴霧気圧
2.5Kg/M2で例1におけるものと同じであつた。 結晶性インシユリンで結合させた脂質およびア
ミノ酸粒子は、ヒドロキシプロピルメチルセルロ
ース[日本国、信越化学(Shin−Etsu−
Kagaku)]より成る水溶性膜で被覆された。上
記の、水溶性膜で被覆されたインシユリン−結合
脂質−アミノ酸粒子を、ポリエチレングリコール
脂肪酸エステル類、5%のホスフアチド酸を含有
する卵黄レシチン、およびオレイン酸[セントル
イス市、シグマ・ケミカル(Sigma Chem.)]よ
り成る脂質コーチングで被覆した。トロメタミン
を加硫剤として使用した。 こうして得られる組成物を、硬質ゲルカプセル
中に入れ、例1におけるように、腸溶皮で被覆し
た。 こうして得た240mgのカプセルは各々次のもの
を含有した:
【表】
例7の組成物は、ヒトにおける通常のインシユ
リンの皮下注射と類似した活性を生じる。 例7に従つて製造される組成物に対して下記の
範囲を使用することができると考えられる。得ら
れる240mgのカプセルはそれぞれ、次のものより
成ることができる:
リンの皮下注射と類似した活性を生じる。 例7に従つて製造される組成物に対して下記の
範囲を使用することができると考えられる。得ら
れる240mgのカプセルはそれぞれ、次のものより
成ることができる:
【表】
【表】
ノボ単一成分豚結晶性インシユリンまたは他の
インシユリンは、各カプセルに4ないし40国際単
位/カプセルのインシユリンを含有させるように
加えた。 ***メチルパラベン(3.179ないし7.803)×
10-5M、プロピルパラベン(0.809ないし1.681)×
10-5Mおよびシリカゲル(0.275ないし0.641)×
10-2Gmを最終的な粉状の被覆された経口用イン
シユリン粒子に加えてもよい。 最終的な被覆された経口用インシユリン粉末を
硬質ゲルカプセル、軟質ゲルカプセル内に入れる
か、または固くプレスした錠剤の形にすることが
できる。これらの形を腸溶皮被覆することができ
る。 例 8 組成物を例7の処方に従つて製造したが、しか
しながら、こうして得られる処方物は次のように
改質した: 上記含有カプセルの240mgは各々、次のものよ
り成るであろう:
インシユリンは、各カプセルに4ないし40国際単
位/カプセルのインシユリンを含有させるように
加えた。 ***メチルパラベン(3.179ないし7.803)×
10-5M、プロピルパラベン(0.809ないし1.681)×
10-5Mおよびシリカゲル(0.275ないし0.641)×
10-2Gmを最終的な粉状の被覆された経口用イン
シユリン粒子に加えてもよい。 最終的な被覆された経口用インシユリン粉末を
硬質ゲルカプセル、軟質ゲルカプセル内に入れる
か、または固くプレスした錠剤の形にすることが
できる。これらの形を腸溶皮被覆することができ
る。 例 8 組成物を例7の処方に従つて製造したが、しか
しながら、こうして得られる処方物は次のように
改質した: 上記含有カプセルの240mgは各々、次のものよ
り成るであろう:
【表】
【表】
試験8
7人のインシユリン−依存糖尿病(IDDM)患
者[男性6人および女性1人、年令24ないし47才
(平均34.4才)、体重各々48Kgないし68Kg(平均
58.6Kg)]は、一晩の絶食およびこの研究中を通
しての絶食の後で、例7の経口用インシユリン処
方物32ないし48(平均42.6)国際単位、を経口的
に摂取した。 5人の男性IDDM患者には、通常の注射用イン
シユリン(トン−シン)0.172IU/Kgを一晩の絶
食および別の5人の男性IDDM患者での研究を通
しての絶食後に、皮下に投与したところ、血清グ
ルコースレベルの低下における例7の経口用イン
シユリン処方物の総合効果は、通常の注射用イン
シユリンのそれに類似している(第22図参照)。
者[男性6人および女性1人、年令24ないし47才
(平均34.4才)、体重各々48Kgないし68Kg(平均
58.6Kg)]は、一晩の絶食およびこの研究中を通
しての絶食の後で、例7の経口用インシユリン処
方物32ないし48(平均42.6)国際単位、を経口的
に摂取した。 5人の男性IDDM患者には、通常の注射用イン
シユリン(トン−シン)0.172IU/Kgを一晩の絶
食および別の5人の男性IDDM患者での研究を通
しての絶食後に、皮下に投与したところ、血清グ
ルコースレベルの低下における例7の経口用イン
シユリン処方物の総合効果は、通常の注射用イン
シユリンのそれに類似している(第22図参照)。
【表】
2人のIDDM患者において、例7の経口用イン
シユリン処方物の経口投与(0.63IU/Kg)後に、
インシユリンの生物学的利用能(血清中のインシ
ユリンレベル)を測定した。 0.172IU/Kgの通常インシユリンの5人の
IDDM患者における皮下注射に比べて、インシユ
リンの“薬物動態および生物学的利用能”は次の
通りである:
シユリン処方物の経口投与(0.63IU/Kg)後に、
インシユリンの生物学的利用能(血清中のインシ
ユリンレベル)を測定した。 0.172IU/Kgの通常インシユリンの5人の
IDDM患者における皮下注射に比べて、インシユ
リンの“薬物動態および生物学的利用能”は次の
通りである:
【表】
試験8の各被検者は、各々の用量の経口用イン
シユリンとともに試験1−Eで述べた脂肪分解酵
素組成物2カプセルを与えられた。 臨床研究は、例7の経口用インシユリン処方物
は、0.630IU/Kgのインシユリンの経口による1
回の投与で、もう一つのインシユリン−依存糖尿
病患者群における通常の注射用インシユリン(ト
ン−シン)の、インシユリン0.172IU/Kgの皮下
投与後の効果と同一の、糖尿病患者における“低
血糖”(または血清グルコースを低下させる効果)
効果をひき起したことを証明した。我々が研究し
た7人のインシユリン−依存糖尿病患者のうちの
4人は、インシユリン−シヨツクを経験し、砂糖
水および新鮮なオレンジジユースの経口摂取によ
り矯正された。 しかしながら、通常の注射用インシユリン(ト
ン−シン)0.172IU/Kgの皮下注射に比べ、
0.630IU/Kgの例7の経口用インシユリン処方物
後の薬物動態および生物学的利用能データは、イ
ンシユリン吸収速度は、経口用インシユリン後が
通常のインシユリンの注射後の2倍より大きいこ
とを示した。経口用インシユリン(0.630IU/Kg)
後のインシユリンの生物学的利用能(AUC)は、
通常のインシユリン(0.172IU/Kg)の皮下注射
後のAUCのほとんど4.7倍である。経口用インシ
ユリン後に投与されたインシユリン投与量を調整
した後のAUCは、2264.8/IUであり、通常イン
シユリンの皮下注射後にはそれは1775.0/IUであ
る。例7の経口用インシユリン処方物の生物学的
利用能は与えられたインシユリン投与量あたり
で、通常の注射用インシユリンの生物学的利用能
と等しいか、またはそれより大きい。 糖尿病患者において血清グルコースレベルを低
下させる際の例7の経口用インシユリン処方物の
効果および例7の経口用インシユリン処方物の経
口投与後の糖尿病患者におけるインシユリンの生
物学的利用能は、優れており、インシユリン−依
存糖尿病患者における皮下注射された通常の注射
用インシユリンのそれと類似している。 例 9 この例において、脂肪分解酵素が脂質であり、
そして腸溶被膜を有し、一個のカプセルまたは錠
剤中に経口インシユリン製剤と組合せることがで
きる。 A 膵リパーゼ 膵リパーゼ粒子は下記のようにして調整す
る。下記の諸成分を前述した改良型Spir−A−
Flowに装入する。
シユリンとともに試験1−Eで述べた脂肪分解酵
素組成物2カプセルを与えられた。 臨床研究は、例7の経口用インシユリン処方物
は、0.630IU/Kgのインシユリンの経口による1
回の投与で、もう一つのインシユリン−依存糖尿
病患者群における通常の注射用インシユリン(ト
ン−シン)の、インシユリン0.172IU/Kgの皮下
投与後の効果と同一の、糖尿病患者における“低
血糖”(または血清グルコースを低下させる効果)
効果をひき起したことを証明した。我々が研究し
た7人のインシユリン−依存糖尿病患者のうちの
4人は、インシユリン−シヨツクを経験し、砂糖
水および新鮮なオレンジジユースの経口摂取によ
り矯正された。 しかしながら、通常の注射用インシユリン(ト
ン−シン)0.172IU/Kgの皮下注射に比べ、
0.630IU/Kgの例7の経口用インシユリン処方物
後の薬物動態および生物学的利用能データは、イ
ンシユリン吸収速度は、経口用インシユリン後が
通常のインシユリンの注射後の2倍より大きいこ
とを示した。経口用インシユリン(0.630IU/Kg)
後のインシユリンの生物学的利用能(AUC)は、
通常のインシユリン(0.172IU/Kg)の皮下注射
後のAUCのほとんど4.7倍である。経口用インシ
ユリン後に投与されたインシユリン投与量を調整
した後のAUCは、2264.8/IUであり、通常イン
シユリンの皮下注射後にはそれは1775.0/IUであ
る。例7の経口用インシユリン処方物の生物学的
利用能は与えられたインシユリン投与量あたり
で、通常の注射用インシユリンの生物学的利用能
と等しいか、またはそれより大きい。 糖尿病患者において血清グルコースレベルを低
下させる際の例7の経口用インシユリン処方物の
効果および例7の経口用インシユリン処方物の経
口投与後の糖尿病患者におけるインシユリンの生
物学的利用能は、優れており、インシユリン−依
存糖尿病患者における皮下注射された通常の注射
用インシユリンのそれと類似している。 例 9 この例において、脂肪分解酵素が脂質であり、
そして腸溶被膜を有し、一個のカプセルまたは錠
剤中に経口インシユリン製剤と組合せることがで
きる。 A 膵リパーゼ 膵リパーゼ粒子は下記のようにして調整す
る。下記の諸成分を前述した改良型Spir−A−
Flowに装入する。
【表】
ベン
これらの成分はSpir−A−Flowのデイスク
上に置き、約30〜32℃の範囲の温度でローター
を300回転/分(rpm)で、攪拌機を500rpm
で、そしてチヨツパーを2000rpmで回転させな
がら乾燥させる。諸成分の細かい乾燥粒子がこ
れにより、生成され約30〜32℃の温度に加熱さ
れている空気により基部の底から吹き出され
る。加熱された空気はローターと容器壁間に作
り出されているスリツトを通過して(スリツト
エアー)およびローター デイスク上の細か
いメツシユ状開口部を通して(流体エアー)吹
き出させる。スリツトエアーおよび流体エアー
の両方は100〜450mmH2Oの範囲の空気圧を有
する。成分の細粒をこのスリツト エアー及び
流体エアーによりSpir−A−Flowの容器内に
懸濁させる。この成分粒子を次いで下記の被覆
溶液で被覆する。
これらの成分はSpir−A−Flowのデイスク
上に置き、約30〜32℃の範囲の温度でローター
を300回転/分(rpm)で、攪拌機を500rpm
で、そしてチヨツパーを2000rpmで回転させな
がら乾燥させる。諸成分の細かい乾燥粒子がこ
れにより、生成され約30〜32℃の温度に加熱さ
れている空気により基部の底から吹き出され
る。加熱された空気はローターと容器壁間に作
り出されているスリツトを通過して(スリツト
エアー)およびローター デイスク上の細か
いメツシユ状開口部を通して(流体エアー)吹
き出させる。スリツトエアーおよび流体エアー
の両方は100〜450mmH2Oの範囲の空気圧を有
する。成分の細粒をこのスリツト エアー及び
流体エアーによりSpir−A−Flowの容器内に
懸濁させる。この成分粒子を次いで下記の被覆
溶液で被覆する。
【表】
この結果、HPMC−L膜の薄層で被覆され
ており、従つて遮蔽されている膵リパーゼ粒が
得られる。この被膜は水溶性である。これらの
HPMC−L膜で被覆された膵リパーゼ粒を次
いで、下記の腸溶被覆溶液を用いて腸溶被覆す
る:
ており、従つて遮蔽されている膵リパーゼ粒が
得られる。この被膜は水溶性である。これらの
HPMC−L膜で被覆された膵リパーゼ粒を次
いで、下記の腸溶被覆溶液を用いて腸溶被覆す
る:
【表】
上記の腸溶被覆溶液は約5.2〜5.6のPHを有す
る。 別法として、粒の被覆に、EUDRAGITRL
−100−55(またはL−100)あるいは
EUDRAGITR−L−30−D−55と称される市
販級のアクリル系樹脂を使用することもでき
る。
る。 別法として、粒の被覆に、EUDRAGITRL
−100−55(またはL−100)あるいは
EUDRAGITR−L−30−D−55と称される市
販級のアクリル系樹脂を使用することもでき
る。
【表】
ルジヨン
タルク 70部
タルク 70部
Applications Claiming Priority (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| US84262586A | 1986-03-21 | 1986-03-21 | |
| US842,625 | 1986-03-21 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH01500589A JPH01500589A (ja) | 1989-03-01 |
| JPH0576928B2 true JPH0576928B2 (ja) | 1993-10-25 |
Family
ID=25287846
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP62502136A Granted JPH01500589A (ja) | 1986-03-21 | 1987-03-12 | 薬剤組成物 |
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