JPH0576967A - アルミニウム製ハニカム構造体の製造方法 - Google Patents

アルミニウム製ハニカム構造体の製造方法

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JPH0576967A
JPH0576967A JP26702091A JP26702091A JPH0576967A JP H0576967 A JPH0576967 A JP H0576967A JP 26702091 A JP26702091 A JP 26702091A JP 26702091 A JP26702091 A JP 26702091A JP H0576967 A JPH0576967 A JP H0576967A
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Atsushi Takigawa
淳 瀧川
Masakazu Hirano
正和 平野
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ろう付け時のろう材の浸食を防止し、ハニカ
ムコアの座屈を防止できるハニカム構造体を提供するこ
とを目的とする。 【構成】 上下面板の縁部間に、孔付きの側板を、ハニ
カムコアを囲むように配置し、この側板の孔の面積を全
面積の1/2000乃至1/100にする。また、ろう
材として、7乃至13重量%のSi及び0.5乃至2.
0重量%のMgを含有するものを使用し、更に真空ろう
付け温度を560乃至575℃にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は鉄道車両及び航空機等の
床材及び壁材等に使用されるアルミニウム製ハニカム構
造体の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種のアルミニウム製ハニカム
製造体としては、一般に約0.2乃至0.3mmのアル
ミニウムブレージングシートからなるハニカムコアが使
用され、ろう付け温度590乃至600℃で真空ろう付
けされて製造されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
製造方法においては、ろう付け時にハニカムコアのろう
材が芯材中に浸食して強度低下を招来し、極端な場合に
は座屈が発生するという問題点がある。
【0004】特に、ハニカムコアのブレージングシート
として、AA6951材等のAl−Mg−Si系材料を
使用した場合、この材料が熱処理系合金であることか
ら、ろう付け後の強度向上を図ることができるものの、
ろう材の浸食を受けやすく、座屈の危険性が大きい。
【0005】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
のであって、ろう付け時のハニカムコアの座屈を防止
し、良好な接合が得られると共に、6951材等のAl
−Mg−Si系の芯材を使用したブレージングシートで
も座屈の発生を防止できるアルミニウム製ハニカム構造
体の製造方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係るアルミニウ
ム製ハニカム構造体の製造方法は、アルミニウム又はア
ルミニウム合金製のハニカムコアを上下面板間に挟み、
孔を設けた側板を前記上下面板の縁部間に配置して前記
ハニカムコアを前記側板により囲むように構成されたア
ルミニウム製ハニカム構造体の製造方法において、前記
側板は前記孔の面積と孔を含む全面積との比が1/20
00乃至1/100であり、前記ハニカムコア及び上下
面板を、7乃至13重量%のSi及び0.5乃至2.0
重量%のMgを含有するアルミニウム合金ろう材を使用
して560乃至575℃の温度で真空ろう付けすること
により組立てることを特徴とする。
【0007】なお、前記側板の孔の面積と全面積との比
は、孔の総面積と、側板の全表面積との比であり、側板
の全表面積は、上下面板間のハニカムコアを囲む領域の
総面積であるから、この比は、側板の孔の全面積と、上
下面板間に挟まれた領域の全面積との比になる。
【0008】
【作用】ろう材の芯材への浸食は、ろう付けする温度が
高くなる程、急増する。従って、ろう付け温度を低温化
することにより、ろう材の芯材への浸食を抑制すること
ができる。
【0009】本発明はハニカム構造体のろう付け時の座
屈を防止するために、低温でろう付けすることにより、
ろう材の芯材への浸食を防止するものである。具体的に
は、低温で溶融可能なろう材を使用すると共に、ハニカ
ムコアを側板により半密閉構造とすることにより、低温
でのろう付けを可能とする。
【0010】次に、本発明方法について更に詳細に説明
する。
【0011】アルミニウムの真空ろう付けは、通常Mg
を含有するAl−Si系ろう材を使用し、104〜106
Torrの真空条件下で、通常590〜600℃に加熱
して行うが、ろう材中のMgは炉内雰囲気に直接曝され
る部位では、ほぼ全量が蒸発排出される。しかし、本発
明は半密閉構造であるため、Mgはその内部から外部へ
排出されにくく、外部とは逆に大半が残存する。
【0012】Al−Si−Mg系合金は555℃に共晶
点を有するが、Al−Si2元系合金での共晶点は57
7℃である。即ち、Al−Siベースのろう材は、Mg
の含有の有無により溶融温度が変化し、Mg含有のろう
材は、Mgを含有しないものより低温で溶融する。
【0013】本発明ではこのAl−Si−Mg系での溶
融温度の低温化に着目し、従来のろう付け法に比して低
温でろう付けを可能として、座屈を防止したものであ
る。
【0014】そこで、本発明においては、7乃至13重
量%のSi及び0.5乃至2.0重量%のMgを含有す
るろう材を使用する。
【0015】また、上下面板間の外周部を孔が設けられ
た側板で囲む。この側板の孔は、孔の面積と孔を含む側
板の全面積との比率が1/2000乃至1/100とな
るように、その大きさ及び数が設定されている。
【0016】そして、これらのハニカムコア及び上下面
板を真空中で560乃至575℃の温度に加熱してろう
付けすることにより組み立てる。
【0017】以下に上記各条件の限定理由について説明
する。ろう材の組成 ろう材のSiは、低融点で融解及び流動するろう材とし
て必須成分であり、Siが7重量%未満の場合は液相線
温度が高く流動性が劣り、一方Siが13重量%を超え
ると過共晶となり、やはり流動性が劣る。このため、S
i含有量は7乃至13重量%とする。
【0018】Mgは真空ろう付けでのゲッター材として
必須成分であり、このゲーター材としての十分な作用を
得るためには、0.5重量%を下限とする必要がある。
一方、Mg含有量が2.0重量%を超えると、側板によ
り半密閉構造となる内部でのろう付け性が劣化する。即
ち、Mgは真空ろう付け加熱時に蒸発が生じ易く、ゲッ
ター作用を発揮するが、Mgが残存した場合その被酸化
性が強いため表面酸化が進行し、ろう付け性を阻害す
る。上記のMg上限値2.0重量%はこの残存による表
面酸化の影響が強くなる量に相当する。このため、Mg
含有量は0.5乃至2.0重量%とする。側板 本発明においては、上下面板間に配置されたハニカムコ
アを孔を設けた側板で囲む。これは、この側板で囲まれ
た空間からの真空排気を調整し、Mg蒸発によるゲッタ
ー作用及び残留量を適切なものに調整するためである。
【0019】側板の孔の面積と、この孔を含む側板の全
面積との比率が1/2000より小さくなると、孔の面
積が少ないため、側板に囲まれた内部からの真空排気が
小さくなり過ぎる。このため、Mg蒸発による十分なゲ
ッター作用が得られず、内部のろう付け性が劣化する。
一方、前記比が1/200を超えると、孔の総面積が大
きくなり過ぎて、真空排気が大きくなり過ぎる。このた
め、ろう材のMg蒸発及び外部への排出も増大して、M
g残留量が減少するため、Mg含有による融点低下の効
果が十分得られなくなる。従って、側板の孔面積と全面
積との比率は1/2000乃至1/200とする。ろう付け温度 ろう付け温度が560℃未満では、Mgの十分な残存を
確保しても十分なAl−Si−Mgの共晶融解量が確保
できないため、フィレット形成が十分得られない。一
方、ろう付け温度が575℃を超えると、ろう材の芯材
への浸食が増大し、座屈の危険が増大する。
【0020】なお、外周部を遮蔽する側板としては種々
のものを使用できる。しかし、560乃至575℃のろ
う付け時に溶損しないものであること、真空雰囲気を阻
害するようなガスが発生しないことが必要であり、更
に、ハニカムコア本体とろう付けされないものであるこ
とが望ましい。例えば、ステンレス又は鋼製の板等を使
用することができる。
【0021】
【実施例】次に、本発明の実施例について説明する。
【0022】6951材を芯材とし、下記表1に示すろ
う材を片面及び両面に夫々10%のクラッド率でクラッ
ドし、夫々厚さが1.0mm(上下面板)及び0.2m
m(ハニカムコア)のブレージングシートを作製した。
【0023】製作方法はろう材及び芯材とも、50mm
(厚さ)×145mm(幅)×240mm(長さ)の金
型で鋳造し、均熱処理及び熱間圧延により所定のクラッ
ド率のクラッド材を製作した。
【0024】熱間圧延後、冷間圧延し、中間焼鈍し、更
に冷間圧延することにより、厚さが1.0mm(片面1
0%クラッド率)、厚さが0.2mm(両面10%クラ
ッド率)の各H14調質材を製作した。
【0025】ろう付けにより、図1乃至図3に示すよう
に、上述の如くして製作した上下面板1,2及びハニカ
ムコア5と、別途用意した1050材の側板3とからな
るハニカム構造体を組み立てた。図1はこのハニカム構
造体の平面図、図2は側面図、図3はハニカムコアを示
す模式図である。側板3は孔4を有し、上下面板1,2
の縁部に、ハニカムコア5を四方から囲むように配置さ
れている。各部材の寸法(単位;mm)は図中に記載し
たとおりである。但し、上下面板1,2の板厚は前述の
如く1.0mmであり、ハニカムコア5の板厚は0.2
mmである。
【0026】ろう付けは真空度8×10-5Torrの条
件下で下記表1に示す温度に加熱して行った。孔4と側
板全面積との比は1050材側板3に穿孔加工して形成
する孔4の数を変化させることにより調整した。
【0027】そして、ろう付け後の外観の目視調査によ
りろう付け状況を調査し、また寸法測定により、座屈発
生状況を調査判定した。
【0028】但し、ろう付け状況は○がろう付けフィレ
ットが均一及び良好である場合、△がろう付けフィレッ
トが不均一である場合、×がろう付けフィレッド形成が
ほとんどない場合のものである。また、座屈は○が上下
面板間の高さの減少が1.0mm未満の場合、×が上下
面板の高さの減少が1.0mm以上の場合である。
【0029】この表から明らかなように、本発明の実施
例1乃至8においては、ろう付け状況が極めて優れてお
り、座屈も発生しなかったのに対し、比較例1乃至6の
場合はろう付け状況又は座屈の有無のいずれかが劣るも
のであった。
【0030】
【表1】
【0031】
【発明の効果】本発明によれば、ハニカムコアを孔付き
の側板で囲み、ろう材の組成及びろう付け温度並びに孔
の面積比率を適切に設定したので、ろう材の浸食を防止
し、ろう付け時のハニカムコアの座屈を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ハニカムコア構造体の平面図である。
【図2】同じくその側面図である。
【図3】ハニカムコアを示す模式図である。
【符号の説明】
1,2;上下面板 3;側板 4;孔 5;ハニカムコア

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルミニウム又はアルミニウム合金製の
    ハニカムコアを上下面板間に挟み、孔を設けた側板を前
    記上下面板の縁部間に配置して前記ハニカムコアを前記
    側板により囲むように構成されたアルミニウム製ハニカ
    ム構造体の製造方法において、前記側板は前記孔の面積
    と孔を含む全面積との比が1/2000乃至1/100
    であり、前記ハニカムコア及び上下面板を、7乃至13
    重量%のSi及び0.5乃至2.0重量%のMgを含有
    するアルミニウム合金ろう材を使用して560乃至57
    5℃の温度で真空ろう付けすることにより組立てること
    を特徴とするアルミニウム製ハニカム構造体の製造方
    法。
  2. 【請求項2】 前記ハニカムコア及び上下面板はブレー
    ジングシートにより構成されており、その芯材は0.2
    乃至0.8重量%のMg、0.2乃至0.8重量%のS
    i及び0.5重量%以下のCuを含有するアルミニウム
    合金からなることを特徴とする請求項1に記載のアルミ
    ニウム製ハニカム構造体の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0768678A (ja) * 1993-09-07 1995-03-14 Sumitomo Light Metal Ind Ltd アルミニウムハニカムパネルの製造方法
KR100501646B1 (ko) * 2002-08-21 2005-07-20 보 영 허 방음 패널의 제조방법

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