JPH0577215U - 冷却機構付き帽子 - Google Patents
冷却機構付き帽子Info
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- JPH0577215U JPH0577215U JP1564192U JP1564192U JPH0577215U JP H0577215 U JPH0577215 U JP H0577215U JP 1564192 U JP1564192 U JP 1564192U JP 1564192 U JP1564192 U JP 1564192U JP H0577215 U JPH0577215 U JP H0577215U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 単に直射熱を遮蔽するだけではなく、頭部の
熱の発散を促すことのできる冷却機構付き帽子の提供。 【構成】 帽子本体1と、少なくとも前額部Zに当接す
る帽子本体の前部1a内方に設けられていて、上下方向
に延びて形成された空気流通部22b及びこの空気流通
部に隣接して形成された接触部22cとを有する空冷式
冷却機構2,又は、上記接触部22cに隣接して形成さ
れていて、空気流通部22bに水を供給する給水部(2
4)とを有する水冷式冷却機構を有する。
熱の発散を促すことのできる冷却機構付き帽子の提供。 【構成】 帽子本体1と、少なくとも前額部Zに当接す
る帽子本体の前部1a内方に設けられていて、上下方向
に延びて形成された空気流通部22b及びこの空気流通
部に隣接して形成された接触部22cとを有する空冷式
冷却機構2,又は、上記接触部22cに隣接して形成さ
れていて、空気流通部22bに水を供給する給水部(2
4)とを有する水冷式冷却機構を有する。
Description
【0001】
この考案は、冷却機構付き帽子に関する。
【0002】
ゴルフやゲートボール等のように直射日光の下で行なうスポーツの場合、太陽 光の直射を避けるために帽子を被る。また、鋳造所や鍛造所等のように熱源を有 する職場環境においても帽子を被る。何れの場合も、発汗による不快感を回避す るために、空気抜きの孔を設けたり、網目構造を採用している。
【0003】
ところで、上記スポーツにおいては、ゲームを進める上での思考力が大きな問 題となる。例えば、炎天下のスポーツにおいて思考力が鈍って緊張感が無くなる と、本人はもとよりのこと同伴競技者もゲームの面白みを失ってしまう、という 問題がある。また、上記職場においても緊張感や思考力の低下は、事故や品質の 低下につながる、という問題がある。静止している場合には、被っていた帽子を 取って熱の発散を図ることができるが、歩行中やプレイ中或いは作業中には、帽 子を取ることができない場合が多い。
【0004】 そこで、本考案の目的は、単に直射熱を遮蔽するだけではなく、頭部の熱の発 散を促すことのできる冷却機構付き帽子の提供にある。
【0005】
本考案の冷却機構付き帽子は、帽子本体と、少なくとも前額部に当接する帽子 本体の前部内方に設けられていて、上下方向に延びて形成された空気流通部及び この空気流通部に隣接して形成された接触部とを有する冷却機構とからなる。そ して、上記冷却機構は空冷式か水冷式である。
【0006】
帽子を被ると接触部が額に接触する。この接触部は、体温によって加温される が、帽子を被って動くと、空気流通部内を空気が流れて接触部を冷却する。給水 部から供給された水が空気流通部で気化すると、気化熱によって接触部が冷却さ れる。
【0007】
以下、図示の実施例に基づいて本考案を詳細に説明する。
【0008】 図1において、符号1は帽子本体としてのサンバイザの一部を示している。頭 部の前額部に当たるサンバイザ1の前部である前立部1aの内方には、空冷式の 冷却機構2が設けられている。この冷却機構2は、図3に示すように、互いに連 結された放熱ブロック20からなっている。冷却ブロック20は、一側端に円柱 状の連結用突部20aを、他側端に突部20aが回動可能に係合される連結用凹 部20bを形成されている。冷却ブロック20の一方の面には、上下方向に延び る空気流通部20cと冷却フィン20dが交互に形成されていて、該フィンの背 面側が前額部に接触する接触部20eとなっている。
【0009】 個々の冷却ブロック20は、互いに回動自在に連結されたのち、止め具21( 図1参照)を用いて前立部1aに固定される。各ブロックは、互いに上下方向に ずれないように連結されることは云うまでもない。また、冷却ブロック20の接 触部20eを比較的粗な面にするか凹凸面に形成すると、該接触部と額とが密着 せずに不快感が軽減される。
【0010】 冷却ブロック20は、例えばアルミニューム又はその合金を引抜き加工したも のを所定の長さに切断して形成される。この冷却ブロックの材料としては、熱伝 導の良好な合成樹脂が選択されても良く、この場合、可撓性を有する材料であれ ばブロック化することなく所定長さに連続するものであっても良い。また、図1 に示す例は、前額部に接触する長さの冷却機構2を示してあるが、頭部全周に接 触する長さに形成されていても良い。
【0011】 次に、図2において、空冷式冷却機構2の他の例を説明する。この冷却機構2 は、薄いアルミニューム板を断面角波形に折り曲げて形成した冷却板22からな っている。冷却板22は、図4,図6(b)に示すように、一方の面22aを前 立部1aに当接させてサンバイザ1に取り付けられる。角波形に折り曲げられた 冷却板22には、上下方向に延びる空気流通部22bと、前額部Zに接触する接 触部22cが形成されている。
【0012】 接触部22cには、図6に示すように、前額部Zとの直接の接触を避けると共 に質感を高めるための布等の表皮23が貼り付けられて良い。この表皮23は、 冷却効果を低減させないように可及的薄い材料で形成されることが望ましい。
【0013】 また、冷却板22には、図13に示すように、冷却効果の増大と、後述する水 冷式冷却機構における冷却水の拡散を促すための溝22dが形成されている。図 13(a)に示す冷却板22Aは、平行な溝22dを形成したものであり、同図 (c)に示す冷却板22Bは網目状の溝22dを形成したものである。冷却板2 2は、波型にプレスする時に溝を形成されるか、溝を形成したのち波形に折り曲 げられる。図13(b)に示す溝22dは、冷却板の一方の面に形成されている がこの溝22dは、両方の面に形成されても良い。
【0014】 冷却板22としては、熱伝導の良好な板材を折曲加工した図10に示すような 断面形状のものであっても良い。同図(a),(b),(e)に示す例は、前額 部Zと接触する面を選ばないが、同図(c),(d)に示す例は円弧面側を接触 部とする方が発汗によるべたつきがない。また、冷却板は、単体で用いられても 良いのであるが、例えば同図(a),(b)に示すものをそれぞれ複数枚重ねて も良く、(a),(d)に示すものを互いに重ねても良い。図10に示す何れの 断面形状を選択するにせよ、頭髪を挾みこまないような折り曲げ形状が選ばれる こと勿論である。更に、断面形状に拘らず、片面又は両面に水や汗を拡散する溝 22d(図13参照)が形成されて良い。そして、何れの断面形状を選択するに せよ、空気流通部は上下方向に沿って延びるように形成されるのであるが、空気 流通部の空気の流通抵抗を小さくするために、前額部から側頭部に向かうに連れ て後傾するように傾斜させても良い。すなわち、上下方向に沿って設けられる空 気流通部とは、傾斜した形態も含むものである。
【0015】 なお、図4に示す冷却板22において、布23をアルミニューム板で形成し、 面22aを接触部とすることで放熱面積を増大させても良い。かかる放熱面の増 大構造は、図10に示す各冷却板にも適用できる。
【0016】 次に、水冷式冷却機構を説明する。この冷却機構は、既に説明した冷却機構の 冷却ブロックまたは冷却板に水を供給して、水の気化熱を利用して冷却効果の向 上を図ったものである。 図5及び図6(a)において、角波形の断面構造を有する冷却板22と前立部 1aとの間には、給水部24が配設されている。この給水部24は、水を貯溜す る給水タンク24aと、このタンクに収納されていて水を保留する保水部材24 bとからなっている。給水タンク24aは、例えば可撓性を有する合成樹脂製の 容器であって、冷却板22に隣接して配設される。この場合、給水タンク24a と冷却板22とは、図8に示すように、互いを連通する連通窓24aa,22d が対向して形成されている。給水タンク24aと冷却板22は、互いに一体化さ れていて、保水部材24bに保留されている水は、連通窓24aa,22dを介 して冷却板22の表面に移動する。冷却板22の表面に移動した水は、空気流通 部22bを流通する空気の流れによって気化させられる。
【0017】 給水タンク24aと冷却板22は、図6に示すように、前立部1aに形成され た下クリップ1bと上クリップ1cを空気流通部22bに係合させることによっ てサンバイザ1に着脱自在に装着される。図示のクリップは、サンバイザ1と一 体に形成した例を挙げたが、冷却機構の取り付け部材としては、マジックテープ (商品名)などのような他の型式の部材であっても良い。また、冷却機構は、必 ずしも着脱自在である必要はなく、帽子本体に固定して取り付けられても良い。
【0018】 図6及び図8に示す給水タンク24aは、冷却板22との間に側壁24abを 有していて、これに形成された連通窓24aaを介して空気流通部22bに水を 供給するが、図11に示すように、側壁24abをなくして、保水部材24bの 一側面24baを空気流通部22bに直接臨ませても良い。但し、一側面24b aの露出面積が大き過ぎると、当該部分からの水の蒸散量が増えてしまうのでこ の点に留意する必要がある。
【0019】 保水部材24bが貯溜している水が空気流通部22bの壁面により良く拡散す るように、冷却板22の表面には、図13に示すような溝22dが形成される。 また、保水部材24bに保留されている水が空気流通部24bに移動し易いよう に、図9に示すように、保水部材24bの一側面24baに接していて、空気流 通部24b内面に貼付された布のように毛細管現象を呈する部材25を設けても 良い。
【0020】 給水タンク24aの上部には、図11及び図12に示すように、給水口24a cが形成されている。この給水口24acは、給水ののちキャップ24ad,2 4aeで閉塞される。図9や図11に示すように、保水部材24bの一部を空気 流通部22bに臨ませた構造を採用した場合、空気流通部22bからの給水が可 能であるから、給水口とキャップは特に設ける必要はないことになる。
【0021】 保水部材24bは、給水タンク24a内部に充填されていて、天然繊維や合成 繊維からなる繊維のように圧縮膨張させなくても、毛細管現象により保水能力を 発揮する部材で構成される。給水タンク24aに可撓性を持たせると、これを水 中又は水流中に位置させておいてこれを圧縮復元させるとポンプ作用でタンク内 に水を吸い込ませることができる。
【0022】 図示の実施例における給水部24は、水を貯溜する給水タンク14aを設けて いるが、特にタンクを設けることなく、例えば図10(a),(b)に示す断面 構造の冷却板同士を重合し、互いの間に保水部材を保持させて給水部とすること もできる。また、図9、図11において、保水部材24bに対向して開放されて いる空気流通部22bに保水部材を進入させても良い。
【0023】 図5及び図6(a)において、符号23は接触部22cに張り付けられた布を 示している。この布23に代えて、短繊維を植毛することで質感の向上と額部の べたつきを回避しても良い。
【0024】 さて、以上のように構成された実施例の作用を説明する。 はじめに、空冷式冷却機構2の場合、サンバイザ1を被ると、冷却ブロック2 0の接触部20e(図3参照),冷却板22の接触部22cが前額部Z(図2参 照)に接触する。サンバイザを被った当初は冷却板の冷たさで「ひんやり」感を 体感するが、時間が経つに連れて接触部は、前額部の熱を吸収してその温度が上 昇する。サンバイザを被った状態で動き回ると、空気流通部20c(図3参照) や同22b(図2参照)を空気が流通して接触部を冷却する。静止していても風 があると、空気流通部を空気が流通して接触部を冷却する。従って、帽子を被っ ていても、前額部Zは冷却される接触部によって「ひんやり」とした感触を保つ ことになる。この点についての実験結果は後述する。
【0025】 次に、水冷式冷却機構を備えた場合、保水部材24bに貯溜されている水が冷 却板22や冷却ブロック20の空気流通部で気化するので、その気化熱で接触部 が冷却されて前額部Zの熱をより効率的に放散する。サンバイザ1を被って動く と空気流通部の空気の流通量が大きくなり、放熱効果はより増大する。この実験 結果についても後述する。
【0026】 図14には、冷却機構を設けない市販のサンバイザ(以下「サンバイザA」と 称す)と、このサンバイザと同じ製品に空冷式(以下「ドライタイプ」と称す) 及び水例式(以下「ウヱットタイプ」と称す)の冷却機構をそれぞれ設けた場合 の額の温度を1分毎に検出した温度変化を示してある。温度検知の方法は、デジ タル表示式の工業用温度計測機を用いた。サンバイザAは、前額部Z()図2参 照に貼り付けた温度センサの上にサンバイザAの汗取り部を重ねて被った。ドラ イタイプの冷却機構を取り付けたサンバイザ(図2参照)とウヱットタイプの冷 却機構(図6(a)参照)を取り付けたサンバイザは、額に貼り付けた温度セン サの上に冷却板22の接触部22cを重ねて被った。
【0027】 図14において、横軸に時間を縦軸に温度をとっていて、時間t0は、室内で 椅子に坐った状態(静止状態)のサンバイザ装着時を指し、t1は扇風機による 微風を頭部前面から当て始めた時を指し、t2は扇風機を強風に切り替えた時を 指し、t3は扇風機による送風を停止した時を指し、t4は室内で歩き始めたと きを指している。実験時の室温は摂氏(以下同じ)23度、サンバイザを装着し たt0時の額の表面温度は31度であった。一点鎖線は、サンバイザAを被った ときの額表面の温度変化を示し、実線は図4に示すような断面形状を有する冷却 板から布23を取り除いた冷却板からなるドライタイプの冷却機構を備えたサン バイザを被ったときの額表面(冷却板)の温度変化を示し、破線は図6(a)及 び図8に示すようなウヱットタイプの冷却機構を備えたサンバイザを被ったとき の額(冷却板)の温度変化を示している。冷却板としては、厚さ0.3mmのア ルミニューム板を折り曲げて用いた。
【0028】 図14の一点鎖線から判るように、額Zの温度は、サンバイザAを被ったt0 時から約3分が経過すると温度が上昇し始めて,7分経過以降は、略32度の温 度を保ってで移行する。扇風機の強さを強風(t2)にすると、約5分経過して 30度程度まで低下した。扇風機を止めた(t3)のち、約6分が経過すると、 額の温度は元の32度程度まで上昇した。この温度は、t4時で歩き始めてもほ とんど変化しなかった。図14の一点鎖線で判ることは、冷却機構を備えていな いサンバイザAにおいては、扇風機による強風を当てている間は、額の温度がや や低下するが、微風や歩く程度の空気の動きでは温度の低下が望めないことを示 している。
【0029】 実線で示すドライタイプの冷却機構付きサンバイザの温度変化は、装着直後こ そ冷却板そのものの温度によって室温に近い26度程度まで急激に下がるが、2 分,5分,7分と経過するに連れて次第に上昇し、約10分が経過すると、額( 冷却板)の温度と同等になって移行する。t1時に扇風機による微風を額に当て ると、約5分経過で26度程度まで低下し、かなりの涼しさを体感できた。t2 時に扇風機を強風に切り替えたところ、約2分が経過した時点で25度程度まで 温度が低下した。t3時で扇風機を止めると、1分経過すると温度が上昇し始め 、停止後約10分で静止状態と同じ約31度になった。
【0030】 t4時で室内を歩き始めたところ、1分経過したあたりから温度が低下し始め て、歩き始めから約8分で27度位になった。図14の実線から判ることは、空 冷式冷却機構を備えたサンバイザは、静止状態においては装着直後こそ「ひんや り感」があるも、約10分が経過すると額の温度と同じになってしまい、継続し た冷却効果が望めない。しかし、微風があったり、歩くことで空気流通部22b (図2参照)に空気の流れが発生すると、冷却板22の接触部22cすなわち額 の温度が27度位まで低下することを示しており、かなりの「ひんやり感」を体 感することができることを意味している。
【0031】 次に、ウヱットタイプの冷却機構を備えたサンバイザについて説明する。この 場合、冷却板としては、図10(e)に示すような断面形状を有する冷却板を用 い、この板とサンバイザ前立部1aとの間に脱脂綿を充填しこれに水道水を含ま せた。ウヱットタイプの場合、破線で示すように、装着直後は24度程度まで急 激に温度が低下するが、経時的には約11分が経過すると30度程度まで上昇し た。このウヱットタイプがドライタイプ(実線)よりも低い温度で落ち着いてい るのは、静止状態であっても、水の気化熱による温度低下の現象が起っていると 考えられる。
【0032】 t1時で扇風機の微風を当てると、冷却板(額)の温度は6分経過した時点で 26度弱まで低下した。t2時で扇風機を強風に切り替えたところ、温度は25 度弱まで低下してかなりの「ひんやり感」を感じた。t3時で扇風機による送風 を停止したところ、約10分経過して29度まで上昇し、以下この状態で移行し た。この場合、ドライタイプに比べてかなり緩やかな温度上昇の変化であった。
【0033】 t4時で歩き始めたところ、空気流通部22bを空気が流れることで気化熱が 大きくなり、約7分経過したところで冷却板の温度が26度位まで低下した。ウ ヱットタイプとサンバイザAの温度変化の違いを比べた場合、2度〜6度の温度 差が生じるが、この温度差はかなりの涼しさとして感じられた。また、ウヱット タイプとドライタイプを比べた場合、扇風機による送風にしろ、歩いている状態 にしろ、空気流通部を空気が流れている状態では、互いに大きな温度差はなく、 サンバイザAに対しては同程度の差が生じただけであった。しかし、雰囲気温度 と額(冷却板)表面温度との差が大きく現われるような炎天下においては、ドラ イタイプとウヱットタイプの構造上の差は大きく現われると考えられる。
【0034】 ウヱットタイプにおいて、注入した水道水は約30ccであったが、実験に要 した約1時間後にも充分に湿った状態を保っていた。室温23度の室内において は、5時間が経過しても湿った状態であり、完全に乾燥するには約12時間を要 した。スポーツや作業等を5時間も休みなく連続することは一般的ではなく、そ の間の休憩時に水の補給を行うことは充分可能である。従って、ウヱットタイプ の給水タンク24bは、25〜30cc程度の水を貯溜できる容量であれば充分 である。
【0035】 次に、図15において、図3に示す冷却ブロック20と単体で用いたドライタ イプと、冷却ブロック20の接触面20cと反対側の面に綿花のブロックを接触 させてこれに水道水を含浸させたウヱットタイプを用いた実験結果を説明する。 ウヱットタイプの冷却機構としては、縦30mm,横20mm,厚さ10mmに 引抜き切断加工したアルミニュームの複数の冷却ブロック20を、前額部から側 頭部を覆う程度の長さに連結したものである。保水部材としては厚さ8mmの脱 脂綿ブロックを用いた。サンバイザを装着するt0時の室温は23度、額(冷却 ブロックの接触部22c)の温度は31度であった。
【0036】 図15において実線はドライタイプの冷却機構の温度変化を示し、破線はウヱ ットタイプの冷却機構の温度変化を示している。
【0037】 実線で示すドライタイプの冷却機構付きサンバイザの温度変化は、装着直後は 冷却板そのものの温度によって室温に近い24度程度まで急激に下がるが、約8 分が経過すると、額(冷却板)の温度よりもやや低い30度程度になって移行す る。t1時で扇風機による微風を額に当てると、約6分経過で27度程度まで低 下した。t2時で扇風機を強風に切り替えたところ、約2分が経過した時点で2 6度程度まで温度が低下した。t3時で扇風機を止めると、約1分経過後から温 度が上昇し始め、停止後約12分で静止状態と同じ約30度になった。
【0038】 t4時で室内を歩き始めたところ、1分が経過したあたりから温度が低下し始 め、歩き始めから2分後には29度位になった。
【0039】 ウヱットタイプの場合、破線で示すように、装着直後は室温以下の21度程度 まで急激に温度が低下するが、装着後約15分が経過(t1参照)すると29度 程度まで上昇した。このウヱットタイプがドライタイプ(実線)よりも低い温度 で落ち着いているのは、静止状態であっても、水の気化熱による温度低下の現象 が起っていると考えられる。
【0040】 t1時で扇風機の微風を当てると、冷却板(額)の温度は次第に低下し、7分 後には25度まで低下した。t2時で扇風機の風を強風に切り替えたところ、温 度は24度程度まで低下してかなりの「ひんやり感」を感じた。t3時で扇風機 による送風を止めたところ、約18分経過して29度まで上昇し、以下この状態 で移行した。
【0041】 t4時で歩き始めたところ、空気流通部22bを空気が流れることで気化熱の 発生が増えて、29度あった温度は約2分経過したところで28度位まで低下し た。ウヱットタイプとドライタイプの温度変化の違いを比べた場合、1度〜2度 の温度差が生じた。冷却ブロック20を用いた場合と、冷却板22を用いた場合 との違いは、前者は熱容量の大きい分だけ、空気流通の発生と停止の変動時の立 上りと立下りが緩やかに現われ、後者は熱容量が小さい分だけ立上りと立下りが 早くなることである。
【0042】 次に、図16において、屋外における実験結果を説明する。この実験は、冷却 機構を有しない市販のサンバイザAと、図2に示すようにアルミニューム板を折 り曲げた冷却板22からなる空冷式冷却機構を取り付けたサンバイザを用いて、 気温13度、晴れときどき曇り、微風の環境下で行ったものである。時間t0で サンバイザを装着し、t1時でランニングを開始し、t2時でランニングを停止 したものである。
【0043】 図16において、一点鎖線は、サンバイザAの温度変化を示していて、装着後 約5分で額の温度から2度低い26度になった。これに対して、実線で示す空冷 式冷却機構の場合、サンバイザ装着後約4分で22度の温度で安定した。t1時 でランニングを開始すると、空気流通部22bの空気の流通が促進されて、1分 後から温度低下が始まり、約2分後には18度まで下がった。ランニング時には 冷却板を冷却する空気量が増えるために大きな温度低下が実現したものと考えら れる。この18度という温度は、サンバイザAに比べて約8度の差であり、屋外 における冷却機構の存在が大きな意味を持つことを認識できた。
【0044】 t2時でランニングを止めたところ、空気の流通量の低下に従って、次第に温 度が上昇し、8分後にはランニング開始前と同じ22度で安定した。この屋外で の実験結果から判ったことは、静止した状態であっても微風さえあれば冷却機構 を備えない場合に比べて4度程度の温度低下があり、歩くとそれだけ空気流通部 22bへの空気の流入が増大するので4度以上の温度低下が期待できる。
【0045】 図示の実施例は、帽子本体としてサンバイザを挙げたが、空気流通部20c, 22bの空気の流通を妨げないような構造を採用するなら、頭部の頂部を覆う部 分を有する作業帽やヘルメットなどにも本考案を適用できること勿論である。
【0046】 また、図1に符号1bで示すように、帽子本体の前立部1aに通風孔を設け、 この孔1bを通して空気流通部に空気を導入するようにしても良い。通風孔1b は、全額部にのみ対応することなく、全額部から側頭部に対応する部分にも設け られても良いこと勿論である。
【0047】
以上のように、本考案によれば、何ら動力源を用いずに頭部を冷すことができ るから、直射日光下や熱源の近くであっても、思考力や注意力の低下が防止でき る。
【図1】本考案の一実施例を示す冷却機構付き帽子の斜
視図である。
視図である。
【図2】本考案の他の実施例を示す帽子の断面図であ
る。
る。
【図3】冷却機構としての冷却ブロックを示す斜視図で
ある。
ある。
【図4】冷却機構としての冷却板を示す斜視図である。
【図5】水冷式冷却機構の一例を示す平断面図である。
【図6】水冷式冷却機構の他の例を示す縦断面図であ
る。
る。
【図7】空冷式冷却機構の他の例を示す縦断面図であ
る。
る。
【図8】水冷式冷却機構の截頭斜視図である。
【図9】水冷式冷却機構の別の構造を示す截頭斜視図で
ある。
ある。
【図10】(a)〜(f)は冷却板の異なる断面構造の
例をそれぞれ示す平面図である。
例をそれぞれ示す平面図である。
【図11】給水タンクの一例を示す斜視図である。
【図12】給水タンクの他の例を示す斜視図である。
【図13】(a)は冷却板の表面構造の一例を示す斜視
図、(b)は同断面図、(c)は冷却板の他の表面構造
を示す斜視図である。
図、(b)は同断面図、(c)は冷却板の他の表面構造
を示す斜視図である。
【図14】冷却機構を備えていない帽子と、空冷式冷却
機構を備えた帽子と、水冷式冷却機構を備えた帽子をそ
れぞれ被ったときの額の温度変化を比較して示す線図で
ある。
機構を備えた帽子と、水冷式冷却機構を備えた帽子をそ
れぞれ被ったときの額の温度変化を比較して示す線図で
ある。
【図15】空冷式冷却機構を備えた帽子と、水冷式冷却
機構を備えた帽子をそれぞれ被ったときの額の温度変化
を比較して示す線図である。
機構を備えた帽子をそれぞれ被ったときの額の温度変化
を比較して示す線図である。
【図16】冷却機構を備えていない帽子と、空冷式冷却
機構を備えた帽子をそれぞれ被ったときの額の温度変化
を比較して示す線図である。
機構を備えた帽子をそれぞれ被ったときの額の温度変化
を比較して示す線図である。
1・・・帽子本体としてのサンバイザ 2・・・冷却機構 20・・・冷却ブロック 20c・・・空気流通部 20e・・・接触部 22・・・冷却板 22b・・・空気流通部 22c・・・接触部 24・・・給水部 24a・・・給水タンク 24b・・・保水部材
Claims (3)
- 【請求項1】帽子本体と、少なくとも前額部に当接する
帽子本体の前部内方に設けられていて、上下方向に延び
て形成された空気流通部及びこの空気流通部に隣接して
形成された接触部とを有する空冷式冷却機構とからなる
冷却機構付き帽子。 - 【請求項2】帽子本体と、少なくとも前額部に当接する
帽子本体の前部内方に設けられていて、上下方向に延び
て形成された空気流通部,この空気流通部に隣接して形
成された接触部と、この接触部に隣接して形成されてい
て、上記空気流通部に水を供給する給水部とを有する水
冷式冷却機構とからなる冷却機構付き帽子。 - 【請求項3】上記空気流通部には、供給された水をその
表面に拡散させる拡散用溝が形成されていることを特徴
とする請求項2記載の冷却機構付き帽子。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1992015641U JPH0711125Y2 (ja) | 1992-03-25 | 1992-03-25 | 冷却機構付き帽子 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1992015641U JPH0711125Y2 (ja) | 1992-03-25 | 1992-03-25 | 冷却機構付き帽子 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0577215U true JPH0577215U (ja) | 1993-10-22 |
| JPH0711125Y2 JPH0711125Y2 (ja) | 1995-03-15 |
Family
ID=11894348
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1992015641U Expired - Lifetime JPH0711125Y2 (ja) | 1992-03-25 | 1992-03-25 | 冷却機構付き帽子 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0711125Y2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2025007542A (ja) * | 2023-07-03 | 2025-01-17 | 有限会社阪神グリーン経営サービス | 帽子 |
Citations (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS4812756U (ja) * | 1971-06-28 | 1973-02-13 | ||
| JPS6364727U (ja) * | 1986-10-13 | 1988-04-28 | ||
| JPS63271075A (ja) * | 1987-04-28 | 1988-11-08 | 株式会社 関電工 | 活線作業用下着冷却装置 |
| JPH03124804A (ja) * | 1989-10-05 | 1991-05-28 | Yoshio Nezu | 冷却帽子 |
-
1992
- 1992-03-25 JP JP1992015641U patent/JPH0711125Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS4812756U (ja) * | 1971-06-28 | 1973-02-13 | ||
| JPS6364727U (ja) * | 1986-10-13 | 1988-04-28 | ||
| JPS63271075A (ja) * | 1987-04-28 | 1988-11-08 | 株式会社 関電工 | 活線作業用下着冷却装置 |
| JPH03124804A (ja) * | 1989-10-05 | 1991-05-28 | Yoshio Nezu | 冷却帽子 |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2025007542A (ja) * | 2023-07-03 | 2025-01-17 | 有限会社阪神グリーン経営サービス | 帽子 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0711125Y2 (ja) | 1995-03-15 |
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