JPH0578359U - 加圧鋳造装置 - Google Patents

加圧鋳造装置

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JPH0578359U
JPH0578359U JP1691092U JP1691092U JPH0578359U JP H0578359 U JPH0578359 U JP H0578359U JP 1691092 U JP1691092 U JP 1691092U JP 1691092 U JP1691092 U JP 1691092U JP H0578359 U JPH0578359 U JP H0578359U
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剛 西浦
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桐生機械株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 溶湯や溶湯滓の噛み込みによる湯口閉塞ブロ
ックの作動不良を防ぎ、併せて湯口部および湯道部の開
口端面の耐久性を向上させる。 【構成】 固定型3に、コイルスプリング20で付勢さ
れたスチールボール21を設ける。コイルスプリング2
0の力で湯口閉塞ブロック17を湯口部8の開口端面8
側に向けて押し付け、スライド面17a,3a同士の間
に隙間ができないようにする。湯口部8の開口端面8a
および湯道部12の開口端面12aには、耐摩耗性なら
びに機械的強度に優れたセラミックス製の口金22,2
4を装着する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、ダイカスト(プレッシャーダイカスト)や溶湯鍛造に代表されるよ うなアルミニウム合金鋳物等の加圧鋳造法に用いられる加圧鋳造装置に関し、特 に湯口閉塞機構を有する加圧鋳造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば溶湯鍛造を目的としたたて型の加圧鋳造装置において、湯口閉塞機構を 有するものとして図3に示す構造のものがある。この従来の加圧鋳造装置は、本 体フレーム1の上部には可動型4とともに金型2を形成する固定型3が固定支持 されている一方、可動型4は可動プラテン5に固定にされており、本体フレーム 1の下部に設けた型締めシリンダ6の伸縮動作に応じて前記可動型4が可動プラ テン5とともに昇降動作することで、金型2の型締め,型開きが行われるように なっている。
【0003】 前記固定型3には、可動型4との間に形成される製品部空間7に連通する湯口 部8が形成されているほか、この湯口部8と交差するようにして案内溝9が形成 されている。そして、案内溝9には、湯口閉塞シリンダ10の伸縮動作に応じて 水平方向すなわち前記湯口部8の軸芯方向と直交方向にスライドする湯口閉塞ブ ロック11が設けられており、この湯口閉塞ブロック11には前記湯口部8の一 部となる湯道部12が形成されている。
【0004】 また、可動型4にはピストンロッドを加圧プランジャ13とする油圧シリンダ タイプの加圧装置14が設けられており、加圧プランジャ13の先端部は案内孔 15を介して前記製品部空間7に臨ませてある。
【0005】 したがって、鋳造時には、固定型3と可動型4とを型締めするとともに、図4 の(A)に示すように湯口閉塞ブロック11の湯道部12を湯口部8と一致させ た上で、図3のレードル16を用いて湯口部8から湯道部12を通して製品部空 間7に対して溶湯Mを給湯する。
【0006】 そののち、図4の(B)に示すように湯口閉塞シリンダ10の作動により湯口 閉塞ブロック11をスライドさせ、その湯道部12を湯口部8から位置的にずら して湯口部8を湯口閉塞ブロック11により閉塞した上で、図3の加圧装置14 の加圧プランジャ13を上動させて製品部空間7内の溶湯Mを加圧する。
【0007】 その結果、溶湯Mの凝固過程での加圧効果により、例えば収縮巣の発生や残留 ガスの悪影響が抑制されて組織の緻密化が図れ、鋳造欠陥のない高品質の鋳物が 得られることになる。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のような従来の加圧鋳造装置においては、給湯に際してそ の都度湯口閉塞ブロック11の湯道部12を溶湯Mが通過することになるため、 溶湯Mやその溶湯Mに含まれる溶湯滓が湯口閉塞ブロック11の下側のスライド 面11aと固定型3との間に浸入しやすい。しかも、前記湯口閉塞ブロック11 により湯口部12を閉塞した場合に、その湯口閉塞ブロック11のフラットなス ライド面11aの一部が製品部空間7に臨むことになるため、加圧プランジャ1 3による溶湯Mの加圧時に、溶湯Mやそれまで溶湯Mの自由表面に浮遊していた 溶湯滓が上記と同様に湯口閉塞ブロック11の下側のスライド面11aと固定型 3との間に浸入することになる。
【0009】 その結果、前記湯口閉塞ブロック11をスライドさせて前記湯道部12を再び 湯口部8と一致させてこれを開く場合に、先に湯口閉塞ブロック11と固定型3 との間に浸入した溶湯Mや溶湯滓がその摺動部に噛み込まれていわゆるかじり現 象を生じ、これによって湯口閉塞ブロック11の作動不良を招くことがある。そ して、この作動不良を防止するためには、固定型3の湯口部8や湯口閉塞ブロッ ク11の湯道部12周辺の滓取り作業を頻繁に行わなければならず、保守管理工 数の増大を招いている。
【0010】 一方、上記のような湯口閉塞ブロック11と固定型3との摺動部への溶湯Mや 溶湯滓の浸入に伴い、特に湯口部8の開口端面8aのエッジ部および湯道部12 の開口端面12aのエッジ部にも溶湯Mや溶湯滓が付着し、これらの付着した溶 湯Mや溶湯滓は製品取り出し後においてもそのまま残存することになる。したが って、この溶湯Mや溶湯滓の除去を目的として上記のように滓取り作業を行うこ とになるのであるが、滓取り作業に伴って上記のエッジ部が徐々に摩滅していわ ゆるエッジ部の「だれ」による損傷が生じ、これによって上記の湯口閉塞ブロッ ク11と固定型3との摺動部への溶湯Mや溶湯滓の浸入を一段と助長することに なって好ましくない。
【0011】 本考案は以上のような従来の課題に着目してなされたもので、溶湯Mや溶湯滓 の付着による湯口閉塞ブロックの作動不良を未然に防止した構造を提供しようと するものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
請求項1の考案は、金型にこの金型の湯口部の軸芯方向と直交方向にスライド して前記湯口部を開閉する湯口閉塞ブロックを設けるとともに、この湯口閉塞ブ ロックには湯道部を形成し、前記金型の製品部空間に対して湯口部および湯道部 を通して溶湯を給湯し、前記湯口閉塞ブロックをスライドさせて湯口部を閉塞し た上で、前記湯口部とは異なる位置で製品部空間に臨む加圧プランジャの加圧動 作により前記製品部空間内の溶湯を加圧するようにした加圧鋳造装置において、 前記湯口閉塞ブロックを、この湯口閉塞ブロックによって閉塞される湯口部の開 口端面側に向けて押し付ける弾性手段を設けたことを特徴としている。
【0013】 そして、上記の弾性手段による押付力は、少なくとも湯口閉塞ブロックのスラ イド動作に支障をきたすことがないように設定される。
【0014】 また請求項2の考案は、上記の請求項1記載の構成に加えて、前記湯口閉塞ブ ロックのスライド動作に伴って相互に摺動する湯口部の開口端面と湯道部の開口 端面に、例えばセラミックス等の耐摩耗性材料で形成された口金をそれぞれに装 着したことを特徴としている。
【0015】
【作用】
請求項1の構造によると、湯口閉塞ブロックが湯口部の開口端面側に向けて押 し付けられているので、湯口閉塞ブロックとこれを案内している固定型との間に 隙間が生じる余地はなく、これによって湯口閉塞ブロックと固定型との摺動部へ の溶湯や溶湯滓の浸入が阻止されるとともに、湯口部および湯道部の開口部のエ ッジ部において製品取り出し後まで付着している溶湯滓の付着量を大幅に抑制で きることになる。
【0016】 また、請求項2の考案によると、上記の湯口部および湯道部の開口端面のエッ ジ部に付着した溶湯や溶湯滓の除去を目的として滓取り作業を行ったとしても、 その開口端面に装着されている口金が耐摩耗性材料で形成されているために機械 的強度と耐久性が向上し、開口端面の摩滅による損傷を未然に防止して、湯口閉 塞ブロックと固定型との摺動部への溶湯溶ヤ湯滓の浸入ならびに開口端面のエッ ジ部での溶湯溶や湯滓の付着をより一層防止できる。
【0017】
【実施例】
図1,2は本考案の一実施例を示す図で、図4と共通する部分には同一符号を 付してある。
【0018】 図1,2に示すように、湯口閉塞ブロック17は、従来と同様に固定型3に形 成された案内溝9に沿って水平方向にスライドして湯口部8を解放あるいは閉塞 するものであるが、前記固定型3には案内溝9の上壁面9aに開口するボール支 持孔18が形成されており、このボール支持孔18には、セットスクリュー19 と弾性手段としてのコイルスプリング20とで付勢されたスチールボール21が 収容されている。そして、前記スチールボール21の一部を案内溝9の上壁面9 aに臨ませてある。これにより、前記コイルスプリング20の弾性力に基づくス チールボール21の押付力によって湯口閉塞ブロック17が常に下向きすなわち 湯口部8の開口端面8a側に向けて押し付けられている。
【0019】 なお、前記コイルスプリング20およびスチールボール21は、あくまで湯口 閉塞ブロック17を下側に押し付けるためのものであるから、コイルスプリング 20のばね定数としては、図3の湯口閉塞シリンダ10をアクチュエータとする 湯口閉塞ブロック17のスライド動作に支障をきたすことなく、かつ加圧プラン ジャ13によって加圧される溶湯Mの圧力に打ち勝つ得るような値に設定される 。
【0020】 また、前記湯口閉塞ブロック17に形成された湯道部12のうち下側の開口端 面12aの周縁部には、例えばセラミックス等の耐摩耗性材料で形成もしくは被 覆されたリング状の口金22が装着されている。この口金22は、湯口閉塞ブロ ック17の下側のスライド面17aと面一状態となるように位置決めされてボル ト23により固定されている。
【0021】 一方、前記固定型3に形成された湯口部8のうち、湯口閉塞ブロック17の下 側のスライド面17aと摺接する開口端面8aの周縁部には、上記のものと同構 造,同形状の口金24がスライド面3aと面一状態となるようにボルト25にて 固定されている。
【0022】 そして、前記湯口閉塞ブロック17自体は、熱膨張の抑制等を目的として図示 外の冷却手段によって常時冷却されている。
【0023】 したがって、本実施例構造によると、溶湯Mを給湯する際には、図2に示すよ うに湯口閉塞ブロック17の湯道部12を固定型3側の湯口部8に一致させてお き、この状態で製品部空間7に対して湯口部8から湯道部12を通して溶湯Mを 給湯する。この時、湯口閉塞ブロック17はコイルスプリング20とスチールボ ール21とで下方に押し付けられているため、湯口閉塞ブロック17側のスライ ド面17aと固定型3側のスライド面3aとの間に隙間が生じる余地はなく、こ れらスライド面17a,3a同士の摺動部への溶湯Mや溶湯滓の浸入が未然に防 止される。
【0024】 前記製品部空間7が溶湯Mで満たされたならば、図1に示すように湯口閉塞ブ ロック17を水平方向(図2の矢印方向)にスライドさせて、実質的に湯道部1 2の位置を湯口部8からずらすことで湯口閉塞ブロック17のスライド面17a により湯口部8の開口端面8aを閉塞する。この時、仮に先の給湯時に口金22 ,24の開口端面のエッジ部に溶湯Mや溶湯滓が付着していたとしても、湯口閉 塞ブロック17はなおも下方に押し付けられていることから、スライド面17a ,3a同士の摺動部に溶湯Mや溶湯滓を噛み込んでしまうことはない。
【0025】 そして、上記のように湯口部8が湯口閉塞ブロック17で閉塞されるのを待っ て、加圧プランジャ13を上動させて製品部空間7内の溶湯Mを加圧する。
【0026】 その際、加圧された溶湯Mが、湯口部8の開口端面8aに臨んでいる湯口閉塞 ブロック17側のスライド面17aの一部や口金24と接することになるが、湯 口閉塞ブロック17は湯口部8の開口端面8a側に押し付けられたままであるか ら、スライド面17a,3a同士の摺動部に溶湯Mや溶湯滓が浸入することはな い。これにより、溶湯Mや溶湯滓の噛み込みによるかじり現象やそれによる湯口 閉塞ブロック17の作動不良を未然に防止でき、湯口閉塞ブロック17の円滑な スライド動作を維持できるようになる。
【0027】 また、給湯時や上記の溶湯Mの加圧時に口金22,24の開口端面のエッジ部 に溶湯Mや溶湯滓が付着して、これが製品取り出し後まで残った場合には、滓取 り作業によってこれを除去する。その際、口金22,24自体はセラミックス等 の耐摩耗性材料で形成されていて機械的強度が高いために、そのエッジ部が摩滅 したりあるいは欠けるようなことがなく、これによって従来のような湯口部8あ るいは湯道部12の開口端面8a,12aの損傷を原因としたスライド面17a ,3a同士の摺動部への溶湯Mや溶湯滓等の浸入を防止できる。
【0028】
【考案の効果】
以上のように本考案の請求項1の考案によれば、湯口部の開閉を司る湯口閉塞 ブロックを、この湯口閉塞ブロックによって閉塞される湯口部の開口端面側に向 けて押し付ける弾性手段を設けたことにより、金型と湯口閉塞ブロックとのスラ イド面同士の摺動部に隙間が生じる余地がなくなり、その摺動部への溶湯や溶湯 滓等の浸入を未然に防止できる。そのため、溶湯や溶湯滓等の噛み込みによるか じり現象を原因とする湯口閉塞ブロックの作動不良を防止できるほか、湯口閉塞 ブロックの機能を維持するための滓取り作業の工数を従来よりも削減できる。
【0029】 また、請求項2の考案によれば、金型側の湯口部の開口端面と湯口閉塞ブロッ ク側の湯道部の開口端面に、耐摩耗性材料で形成された口金が装着されているこ とから、口金の機械的強度が高い故に滓取り作業によってそのエッジ部が摩滅し たりあるいは欠けるようなことがなく耐久性が向上し、これによって従来のよう な湯口部あるいは湯道部の開口端面の損傷を原因としたスライド面同士の摺動部 への溶湯や溶湯滓等の浸入を未然に防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す図で、湯口閉塞時の金
型の要部拡大断面図。
【図2】同じく本考案の一実施例を示す図で、湯口解放
時の金型の要部拡大断面図。
【図3】湯口閉塞機構を有する従来のたて型の加圧鋳造
装置の一例を示す構成説明図。
【図4】図3に示す加圧鋳造装置の詳細を示す図で、
(A)は湯口解放時の金型の要部拡大断面図、(B)は
湯口閉塞時の金型の要部拡大断面図。
【符号の説明】
2…金型 3…固定型 3a…スライド面 4…可動型 7…製品部空間 8…湯口部 8a…開口端面 9…案内溝 10…湯口閉塞シリンダ 12…湯道部 12a…開口端面 13…加圧プランジャ 17…湯口閉塞ブロック 17a…スライド面 20…コイルスプリング(弾性手段) 21…スチールボール 22…口金 24…口金 M…溶湯

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金型にこの金型の湯口部の軸芯方向と直
    交方向にスライドして前記湯口部を開閉する湯口閉塞ブ
    ロックを設けるとともに、この湯口閉塞ブロックには湯
    道部を形成し、前記金型の製品部空間に対して湯口部お
    よび湯道部を通して溶湯を給湯し、前記湯口閉塞ブロッ
    クをスライドさせて湯口部を閉塞した上で、前記湯口部
    とは異なる位置で製品部空間に臨む加圧プランジャの加
    圧動作により前記製品部空間内の溶湯を加圧するように
    した加圧鋳造装置において、 前記湯口閉塞ブロックを、この湯口閉塞ブロックによっ
    て閉塞される湯口部の開口端面側に向けて押し付ける弾
    性手段を設けたことを特徴とする加圧鋳造装置。
  2. 【請求項2】 湯口閉塞ブロックのスライド動作に伴っ
    て相互に摺動する湯口部の開口端面と湯道部の開口端面
    に、耐摩耗性材料で形成された口金をそれぞれに装着し
    たことを特徴とする請求項1記載の加圧鋳造装置。
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