JPH0578703A - 金属粉末の成形装置 - Google Patents
金属粉末の成形装置Info
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- JPH0578703A JPH0578703A JP11635091A JP11635091A JPH0578703A JP H0578703 A JPH0578703 A JP H0578703A JP 11635091 A JP11635091 A JP 11635091A JP 11635091 A JP11635091 A JP 11635091A JP H0578703 A JPH0578703 A JP H0578703A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 酸化被膜により結合度が高めにくく、圧縮時
にクラックが生じ易いアルミニウム合金やFe合金等の
金属粉末を、比較的低い加圧力で容易に高密度比にまで
成形する。また、熱間圧着および鍛造過程を実質的に1
工程で行い、生産性を高める。 【構成】 パンチ孔を備えたダイと、前記パンチ孔に上
下から挿入された上パンチおよび下パンチと、これら各
パンチを昇降駆動する駆動手段とを具備し、ダイには前
記パンチ孔の内部を加熱するための加熱手段が設けられ
るとともに、パンチ孔に充填した粉末を上パンチおよび
下パンチで圧縮した際にこの中間成形体の周囲に余剰空
間を画成するための空間画成手段が設けられている。
にクラックが生じ易いアルミニウム合金やFe合金等の
金属粉末を、比較的低い加圧力で容易に高密度比にまで
成形する。また、熱間圧着および鍛造過程を実質的に1
工程で行い、生産性を高める。 【構成】 パンチ孔を備えたダイと、前記パンチ孔に上
下から挿入された上パンチおよび下パンチと、これら各
パンチを昇降駆動する駆動手段とを具備し、ダイには前
記パンチ孔の内部を加熱するための加熱手段が設けられ
るとともに、パンチ孔に充填した粉末を上パンチおよび
下パンチで圧縮した際にこの中間成形体の周囲に余剰空
間を画成するための空間画成手段が設けられている。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アルミニウム合金粉末
やFe系合金粉末を成形するための成形装置に係わり、
特に、熱間圧着過程と鍛造過程とを1工程で連続的に行
うことができる装置に関する。
やFe系合金粉末を成形するための成形装置に係わり、
特に、熱間圧着過程と鍛造過程とを1工程で連続的に行
うことができる装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、Fe,V,Zr,Cu,Mg,Si等を含
有するアルミニウム合金からなる成形体は、優れた強
度、剛性、靭性、耐熱性および耐食性等の特徴を有する
が、原料となるアルミニウム合金粉末の表面が強固な酸
化皮膜で覆われているため、通常の焼結成形法では、個
々の粉末粒子の酸化被膜を破って粒子間結合を形成する
ことが難しく、製造が困難である。
有するアルミニウム合金からなる成形体は、優れた強
度、剛性、靭性、耐熱性および耐食性等の特徴を有する
が、原料となるアルミニウム合金粉末の表面が強固な酸
化皮膜で覆われているため、通常の焼結成形法では、個
々の粉末粒子の酸化被膜を破って粒子間結合を形成する
ことが難しく、製造が困難である。
【0003】そこで、この種のアルミニウム合金部材の
製造方法として、特公平1−20215号公報では、以
下のような製造方法が提案されている。
製造方法として、特公平1−20215号公報では、以
下のような製造方法が提案されている。
【0004】この方法ではまず、アルミニウム合金粉末
を、成形型内で圧縮して真密度に対する密度比が65〜
85%の圧粉成形体を成形する(圧粉成形工程)。
を、成形型内で圧縮して真密度に対する密度比が65〜
85%の圧粉成形体を成形する(圧粉成形工程)。
【0005】次いで、この圧粉成形体を、300℃以上
かつ液相生成温度以下の温度で加熱または焼結した後
(加熱保持工程)、前記範囲の温度で密度比95%以上
の温度に押し出しもしくは鍛造加工し(本成形工程)、
成形品を得る。
かつ液相生成温度以下の温度で加熱または焼結した後
(加熱保持工程)、前記範囲の温度で密度比95%以上
の温度に押し出しもしくは鍛造加工し(本成形工程)、
成形品を得る。
【0006】この方法によれば、圧粉成形工程および加
熱保持工程により、後の本成形に耐え得るだけの強度を
確保したうえ、本成形工程により材料流れ(変形)を生
じさせることにより効果的に酸化被膜を破壊し、粒子間
結合を生じさせて十分に緻密化させ、成形体の特性を高
めることができる。
熱保持工程により、後の本成形に耐え得るだけの強度を
確保したうえ、本成形工程により材料流れ(変形)を生
じさせることにより効果的に酸化被膜を破壊し、粒子間
結合を生じさせて十分に緻密化させ、成形体の特性を高
めることができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記の製造
方法は、圧粉成形工程,加熱保持工程,本成形工程の計
3工程を経て成形品を得るため、本成形工程での加工性
が十分に向上せず、次工程での成形性の不足から割れを
生じやすい。また、手間がかかって生産性が高めにくい
うえ、少なくとも2種の加工装置を必要とするから、設
備が大がかりになる欠点を有していた。
方法は、圧粉成形工程,加熱保持工程,本成形工程の計
3工程を経て成形品を得るため、本成形工程での加工性
が十分に向上せず、次工程での成形性の不足から割れを
生じやすい。また、手間がかかって生産性が高めにくい
うえ、少なくとも2種の加工装置を必要とするから、設
備が大がかりになる欠点を有していた。
【0008】なお、生産性を高めるには、材料粉末をコ
イニングまたはホットプレス加工することにより、一気
に成形品を得る方法も考えられるが、コイニングやホッ
トプレスによりアルミニウム合金粒子の酸化被膜を破る
には、相当に高い圧力、および/あるいは長時間の加圧
保持時間を要して現実的ではない。
イニングまたはホットプレス加工することにより、一気
に成形品を得る方法も考えられるが、コイニングやホッ
トプレスによりアルミニウム合金粒子の酸化被膜を破る
には、相当に高い圧力、および/あるいは長時間の加圧
保持時間を要して現実的ではない。
【0009】これと同様の問題は、Fe系合金粉末にも
いえることである。例えば、C,Cu,Ni,Cr,M
o等を含有するFe系合金からなる成形体を粉末から製
造する場合には、従来、ホットプレスあるいはグリーン
成形+焼結鍛造が一般的に採られているが、上記ホット
プレスやグリーン成形+焼結鍛造で、Fe系合金粒子の
強力な結合を得るためには、相当に高い圧力、高い加熱
温度、および/あるいは長時間の保持時間を要するた
め、プレス設備に要求される能力が高く、製造にコスト
がかかるうえ、生産性が低いという問題を有していた。
いえることである。例えば、C,Cu,Ni,Cr,M
o等を含有するFe系合金からなる成形体を粉末から製
造する場合には、従来、ホットプレスあるいはグリーン
成形+焼結鍛造が一般的に採られているが、上記ホット
プレスやグリーン成形+焼結鍛造で、Fe系合金粒子の
強力な結合を得るためには、相当に高い圧力、高い加熱
温度、および/あるいは長時間の保持時間を要するた
め、プレス設備に要求される能力が高く、製造にコスト
がかかるうえ、生産性が低いという問題を有していた。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するためになされたもので、パンチ孔を備えたダイと、
前記パンチ孔に上下から挿入された上パンチおよび下パ
ンチと、これら各パンチを昇降駆動する駆動手段とを具
備した金属粉末の成形装置において、前記ダイには前記
パンチ孔の内部を加熱するための加熱手段が設けられる
とともに、パンチ孔に充填した粉末を上パンチおよび下
パンチで圧縮した際にこの中間成形体の周囲に余剰空間
を画成するための空間画成手段が設けられていることを
特徴としている。
するためになされたもので、パンチ孔を備えたダイと、
前記パンチ孔に上下から挿入された上パンチおよび下パ
ンチと、これら各パンチを昇降駆動する駆動手段とを具
備した金属粉末の成形装置において、前記ダイには前記
パンチ孔の内部を加熱するための加熱手段が設けられる
とともに、パンチ孔に充填した粉末を上パンチおよび下
パンチで圧縮した際にこの中間成形体の周囲に余剰空間
を画成するための空間画成手段が設けられていることを
特徴としている。
【0011】なお、空間画成手段は、前記パンチ孔の上
部あるいは下部に形成された、相対的に内径が大きい拡
径部であってもよい。
部あるいは下部に形成された、相対的に内径が大きい拡
径部であってもよい。
【0012】また、空間画成手段は、前記パンチ孔の内
壁面の一部を構成する進退可能な1または2以上のスラ
イド部材と、これらスライド部材を進退させるための駆
動手段とを具備してもよい。
壁面の一部を構成する進退可能な1または2以上のスラ
イド部材と、これらスライド部材を進退させるための駆
動手段とを具備してもよい。
【0013】また、スライド部材の駆動手段は、前記パ
ンチ孔内に向けて各スライド部材を付勢する付勢手段で
あってもよい。
ンチ孔内に向けて各スライド部材を付勢する付勢手段で
あってもよい。
【0014】さらに、空間画成手段として、前記ダイ
は、前記パンチ孔の内壁面に間隙を形成しうるように2
以上のダイ構成部材に分割可能とされるとともに、これ
らダイ構成部材を開閉駆動するダイ開閉機構が設けられ
てもよい。
は、前記パンチ孔の内壁面に間隙を形成しうるように2
以上のダイ構成部材に分割可能とされるとともに、これ
らダイ構成部材を開閉駆動するダイ開閉機構が設けられ
てもよい。
【0015】
【作用】本発明の金属粉末の成形装置では、ダイのパン
チ孔に材料粉末を充填し、この材料粉末を加熱手段によ
り加熱した後、または加熱された粉末を充填した後、こ
の材料粉末を上パンチおよび下パンチにより圧縮し、熱
間圧着させて鍛造に耐え得る強度を有する中間成形体を
成形する。続いて、空間画成手段を作動させ、この中間
成形体の周囲に余剰空間を画成した後(あるいは画成し
つつ)さらに上パンチおよび下パンチにより中間成形体
を圧縮し、鍛造する。
チ孔に材料粉末を充填し、この材料粉末を加熱手段によ
り加熱した後、または加熱された粉末を充填した後、こ
の材料粉末を上パンチおよび下パンチにより圧縮し、熱
間圧着させて鍛造に耐え得る強度を有する中間成形体を
成形する。続いて、空間画成手段を作動させ、この中間
成形体の周囲に余剰空間を画成した後(あるいは画成し
つつ)さらに上パンチおよび下パンチにより中間成形体
を圧縮し、鍛造する。
【0016】これにより、中間成形体は余剰空間に面し
た部分が開放され、コイニング型の圧縮成形の場合に比
べて、内部粉末の変形の自由度が大きくなる。そのた
め、緻密化に必要な圧力が小さくて済むとともに、変形
に伴い粉末粒子の酸化被膜が容易に破れ、バルク金属面
が露出して相互に粒子結合する。したがって、酸化被膜
により結合度が高めにくく、圧縮時にクラックが生じ易
い金属粉末を、比較的低い加圧力で容易に高密度比にま
で成形することができるうえ、100%密度に達した後
の延性、靱性を改善するための歪を与える塑性変形工程
までをも含めて、上記熱間圧着および鍛造過程を実質的
に1工程で行うことが可能であるから、生産性が高めら
れる。
た部分が開放され、コイニング型の圧縮成形の場合に比
べて、内部粉末の変形の自由度が大きくなる。そのた
め、緻密化に必要な圧力が小さくて済むとともに、変形
に伴い粉末粒子の酸化被膜が容易に破れ、バルク金属面
が露出して相互に粒子結合する。したがって、酸化被膜
により結合度が高めにくく、圧縮時にクラックが生じ易
い金属粉末を、比較的低い加圧力で容易に高密度比にま
で成形することができるうえ、100%密度に達した後
の延性、靱性を改善するための歪を与える塑性変形工程
までをも含めて、上記熱間圧着および鍛造過程を実質的
に1工程で行うことが可能であるから、生産性が高めら
れる。
【0017】
【実施例】以下、本発明に係わる金属粉末の成形装置の
実施例を説明する。図1は第1実施例の断面図であり、
符号1は円筒形のパンチ孔(1A+1B)を有するダ
イ、2はパンチ孔に下方から挿入された下パンチ、3は
パンチ孔に上方から挿入された上パンチである。パンチ
孔の上部1Aは下部1Bよりも半径差Dだけ径が小さ
く、これらの間には段部1Cがある。
実施例を説明する。図1は第1実施例の断面図であり、
符号1は円筒形のパンチ孔(1A+1B)を有するダ
イ、2はパンチ孔に下方から挿入された下パンチ、3は
パンチ孔に上方から挿入された上パンチである。パンチ
孔の上部1Aは下部1Bよりも半径差Dだけ径が小さ
く、これらの間には段部1Cがある。
【0018】ダイ1の内部には、図示しないヒーターが
設けられ、ダイ1,下パンチ2,上パンチ3の温度を自
在に調整できるようになっている。
設けられ、ダイ1,下パンチ2,上パンチ3の温度を自
在に調整できるようになっている。
【0019】下パンチ2の外径は、材料漏れが生じない
程度にパンチ孔下部1Bよりも僅かに径が小さく設定さ
れ、その上部にはパンチ孔上部1Aの内径よりも僅かに
外径の小さい段部2Aが形成されている。また、上パン
チ3の外径はパンチ孔上部1Aよりも僅かに小さく設定
されている。そして下パンチ2および上パンチ3は、図
示しない駆動機構により、ダイに対し相対的にそれぞれ
別個に上下駆動されるようになっている。
程度にパンチ孔下部1Bよりも僅かに径が小さく設定さ
れ、その上部にはパンチ孔上部1Aの内径よりも僅かに
外径の小さい段部2Aが形成されている。また、上パン
チ3の外径はパンチ孔上部1Aよりも僅かに小さく設定
されている。そして下パンチ2および上パンチ3は、図
示しない駆動機構により、ダイに対し相対的にそれぞれ
別個に上下駆動されるようになっている。
【0020】この例の場合、上パンチ3が下部1Bの位
置まで降下した際に、上パンチ3の周囲に形成される円
筒状の空間が余剰空間である。前記半径差Dは、圧縮さ
れた材料に対する開放率が3〜30%、より好ましくは
5〜20%となるように設定されることが望ましい。こ
こでいう開放率は、前記余剰空間へ向かう材料の流れ
を、便宜上押出と考えたときの押出比の逆数と定義し、
この実施例においては、 開放率=(下部1Bの断面積−上部1Aの断面積)/下
部1Bの断面積 である。
置まで降下した際に、上パンチ3の周囲に形成される円
筒状の空間が余剰空間である。前記半径差Dは、圧縮さ
れた材料に対する開放率が3〜30%、より好ましくは
5〜20%となるように設定されることが望ましい。こ
こでいう開放率は、前記余剰空間へ向かう材料の流れ
を、便宜上押出と考えたときの押出比の逆数と定義し、
この実施例においては、 開放率=(下部1Bの断面積−上部1Aの断面積)/下
部1Bの断面積 である。
【0021】前記開放率Dが3%未満では中間生成物を
鍛造する段階で十分な材料流れを生じさせる効果に乏し
く、十分な緻密化が困難である。30%より大では、材
料流れが生じる際に中間成形体の表層部に引っ張り応力
が生じ、クラックが発生しやすい。
鍛造する段階で十分な材料流れを生じさせる効果に乏し
く、十分な緻密化が困難である。30%より大では、材
料流れが生じる際に中間成形体の表層部に引っ張り応力
が生じ、クラックが発生しやすい。
【0022】なお、ダイ1,下パンチ2,上パンチ3の
材質は、例えば成形すべき材料がアルミニウム合金の場
合、材質は工具鋼で十分であるが、アルミニウム合金は
付着しやすいことから、表面処理または潤滑が必要で、
潤滑剤としてはC系潤滑剤が有効である。また、Fe系
合金の場合にはNi合金等の材質が好適である。
材質は、例えば成形すべき材料がアルミニウム合金の場
合、材質は工具鋼で十分であるが、アルミニウム合金は
付着しやすいことから、表面処理または潤滑が必要で、
潤滑剤としてはC系潤滑剤が有効である。また、Fe系
合金の場合にはNi合金等の材質が好適である。
【0023】上記構成からなる金属粉末の成形装置を使
用するには、まず、材料となる合金粉末を、図示しない
予熱装置により液相温度以下に予熱した後、図1に示す
ように下パンチ2の段部2Aをパンチ孔上部1Aに進入
させた状態で、パンチ孔上部1A内に合金粉末Pを所定
量入れる。ダイ1,上パンチ3,下パンチ2も150℃
〜粉末と同様の温度程度まで加熱しておく。
用するには、まず、材料となる合金粉末を、図示しない
予熱装置により液相温度以下に予熱した後、図1に示す
ように下パンチ2の段部2Aをパンチ孔上部1Aに進入
させた状態で、パンチ孔上部1A内に合金粉末Pを所定
量入れる。ダイ1,上パンチ3,下パンチ2も150℃
〜粉末と同様の温度程度まで加熱しておく。
【0024】次いで、下パンチ2は動かさずに上パンチ
3を降下させ、材料粉末Pを熱間圧着させつつ圧縮し、
中間成形体Qとする。この中間成形体Qが鍛造に耐え得
る強度となったら、下パンチ2の降下を開始する。この
間、上パンチ3は停止することなく連続的に降下させ続
ける。下パンチ2の降下速度は上パンチ3とほぼ等しい
かあるいは大きく設定され、両者は中間成形体Qを挟ん
で固定しつつ降下する。中間成形体Qがパンチ孔下部1
B内に移動したら、下パンチ2を停止し、降下し続ける
上パンチ3により、パンチ孔下部1B内で中間成形体Q
をさらに圧縮する。
3を降下させ、材料粉末Pを熱間圧着させつつ圧縮し、
中間成形体Qとする。この中間成形体Qが鍛造に耐え得
る強度となったら、下パンチ2の降下を開始する。この
間、上パンチ3は停止することなく連続的に降下させ続
ける。下パンチ2の降下速度は上パンチ3とほぼ等しい
かあるいは大きく設定され、両者は中間成形体Qを挟ん
で固定しつつ降下する。中間成形体Qがパンチ孔下部1
B内に移動したら、下パンチ2を停止し、降下し続ける
上パンチ3により、パンチ孔下部1B内で中間成形体Q
をさらに圧縮する。
【0025】この時点で、中間成形体Qの周囲には、円
筒状の余剰空間が生じていることになる。これにより、
図2に示すように中間成形体Qは潰れてパンチ孔下部1
Bの内径まで拡径し、さらに上下端に円環状の膨出部S
が生じる。このため、中間成形体Qの内部では材料流れ
が生じて個々の粒子の酸化被膜が破れ、粒子間結合が形
成され、所望の密度比まで緻密化し、さらに成形するこ
とが可能となる。
筒状の余剰空間が生じていることになる。これにより、
図2に示すように中間成形体Qは潰れてパンチ孔下部1
Bの内径まで拡径し、さらに上下端に円環状の膨出部S
が生じる。このため、中間成形体Qの内部では材料流れ
が生じて個々の粒子の酸化被膜が破れ、粒子間結合が形
成され、所望の密度比まで緻密化し、さらに成形するこ
とが可能となる。
【0026】鍛造成形体Rが十分に緻密化したら、下パ
ンチ2を降下させてダイ1から引き抜き、さらに上パン
チ3を下げて鍛造成形体Rをダイ1から押し出し、次工
程へと移送する。
ンチ2を降下させてダイ1から引き抜き、さらに上パン
チ3を下げて鍛造成形体Rをダイ1から押し出し、次工
程へと移送する。
【0027】次いで図4に示すように下パンチ2を初期
位置に復帰させ、上パンチ3を上方に待避させて、パン
チ孔上部1Aに粉末を充填する。以下、同様に上記サイ
クルを繰り返して次々に成形体Rを得る。
位置に復帰させ、上パンチ3を上方に待避させて、パン
チ孔上部1Aに粉末を充填する。以下、同様に上記サイ
クルを繰り返して次々に成形体Rを得る。
【0028】上記構成からなる金属粉末の成形装置によ
れば、中間成形体Qの周囲に余剰空間を画成した後、さ
らに上パンチ3および下パンチ2により中間成形体Qを
圧縮(鍛造)することにより、中間成形体の内部には材
料流れが生じるから、この材料流れに伴い粉末粒子の酸
化被膜が容易に破れ、バルク金属面が露出して相互に粒
子結合する。
れば、中間成形体Qの周囲に余剰空間を画成した後、さ
らに上パンチ3および下パンチ2により中間成形体Qを
圧縮(鍛造)することにより、中間成形体の内部には材
料流れが生じるから、この材料流れに伴い粉末粒子の酸
化被膜が容易に破れ、バルク金属面が露出して相互に粒
子結合する。
【0029】したがって、酸化被膜により結合度が高め
にくく、圧縮時にクラックが生じ易いアルミニウム合金
やFe系合金等の粉末を、ホットプレスや焼結鍛造より
も低い加圧力・温度、しかも短時間で容易に高密度化で
きるうえ、上記熱間圧着および鍛造過程を実質的に1工
程で行うことが可能であるから、多段階に別種の成形を
行う方法に比して、生産性が高められ、設備コストも安
く済む。
にくく、圧縮時にクラックが生じ易いアルミニウム合金
やFe系合金等の粉末を、ホットプレスや焼結鍛造より
も低い加圧力・温度、しかも短時間で容易に高密度化で
きるうえ、上記熱間圧着および鍛造過程を実質的に1工
程で行うことが可能であるから、多段階に別種の成形を
行う方法に比して、生産性が高められ、設備コストも安
く済む。
【0030】なお、上記の例では単純化のためパンチ孔
の断面形状を円形にしていたが、各部の形状は製造すべ
き物品に合わせて適宜変更してよいのは勿論である。
の断面形状を円形にしていたが、各部の形状は製造すべ
き物品に合わせて適宜変更してよいのは勿論である。
【0031】次に、図5ないし図8は本発明の第2実施
例を示す図である。図中符号10はダイ、10Aはパン
チ孔、12は下パンチ、16は上パンチであり、この例
の特徴は、下パンチ12および上パンチ16の外周に、
それぞれ筒状のスリーブ(スライド部材)14,18が
通され、これらスリーブ14,18が各パンチ12,1
6とは独立して昇降されることにある。スリーブ14,
18の肉厚は上記第1実施例での半径差Dと同様であ
る。
例を示す図である。図中符号10はダイ、10Aはパン
チ孔、12は下パンチ、16は上パンチであり、この例
の特徴は、下パンチ12および上パンチ16の外周に、
それぞれ筒状のスリーブ(スライド部材)14,18が
通され、これらスリーブ14,18が各パンチ12,1
6とは独立して昇降されることにある。スリーブ14,
18の肉厚は上記第1実施例での半径差Dと同様であ
る。
【0032】この装置を用いて合金部材を製造するに
は、前記実施例と同様に材料粉末Pを予熱した後、下パ
ンチ12および下スリーブ14を揃えた状態で、図5に
示すようにダイ10のパンチ孔10Aに充填する。
は、前記実施例と同様に材料粉末Pを予熱した後、下パ
ンチ12および下スリーブ14を揃えた状態で、図5に
示すようにダイ10のパンチ孔10Aに充填する。
【0033】次いで図6に示すように、上パンチ16お
よび上スリーブ18を揃えて降下させると同時に、下パ
ンチ12および下スリーブ14を揃えて上昇させ、材料
粉末Pを圧縮して前記実施例と同様の中間成形体Qを熱
間圧着成形する。
よび上スリーブ18を揃えて降下させると同時に、下パ
ンチ12および下スリーブ14を揃えて上昇させ、材料
粉末Pを圧縮して前記実施例と同様の中間成形体Qを熱
間圧着成形する。
【0034】さらに連続して、図7に示すように、上パ
ンチ16を降下させつつ相対的に上スリーブ18を上昇
させる一方、下スリーブ14を下パンチ12に対して相
対的に降下させつつ中間成形体Qを圧縮(鍛造)する。
これにより、上下スリーブ14,18が後退して生じた
円環状の余剰空間へ向けて材料流れが生じ、中間成形体
Q内の粒子の酸化被膜が破れて緻密化される。
ンチ16を降下させつつ相対的に上スリーブ18を上昇
させる一方、下スリーブ14を下パンチ12に対して相
対的に降下させつつ中間成形体Qを圧縮(鍛造)する。
これにより、上下スリーブ14,18が後退して生じた
円環状の余剰空間へ向けて材料流れが生じ、中間成形体
Q内の粒子の酸化被膜が破れて緻密化される。
【0035】その後、図8に示すように、上パンチ16
と上スリーブ18を上方に待避させ、下パンチ12と下
スリーブ14を揃えて上昇させ、成形体Rをダイ1から
突き出して、1サイクルが終了する。
と上スリーブ18を上方に待避させ、下パンチ12と下
スリーブ14を揃えて上昇させ、成形体Rをダイ1から
突き出して、1サイクルが終了する。
【0036】この実施例の方法では、前記第1実施例の
効果に加え、次の効果も得られる。すなわち、この例で
は上スリーブ18と下スリーブ14を昇降制御すること
により、材料流れの進行と余剰空間の形成とを正確に制
御できるから、材料流れの先端(S)に各スリーブ1
4,18により常に圧力をかけながら、これらスリーブ
14,18を後退させることができる。すると、第1実
施例のように材料流れの先端に圧力をかけない場合に比
して、材料流れの先端面に引張応力が生じにくく、引張
応力に起因したクラックが生じにくい。
効果に加え、次の効果も得られる。すなわち、この例で
は上スリーブ18と下スリーブ14を昇降制御すること
により、材料流れの進行と余剰空間の形成とを正確に制
御できるから、材料流れの先端(S)に各スリーブ1
4,18により常に圧力をかけながら、これらスリーブ
14,18を後退させることができる。すると、第1実
施例のように材料流れの先端に圧力をかけない場合に比
して、材料流れの先端面に引張応力が生じにくく、引張
応力に起因したクラックが生じにくい。
【0037】また、材料流れの先端部(S)の形状を制
御できるから、鍛造成形体Rの形状を製品の最終形状に
近づけておくことにより、成形後の加工量が少なくて済
む利点も有する。
御できるから、鍛造成形体Rの形状を製品の最終形状に
近づけておくことにより、成形後の加工量が少なくて済
む利点も有する。
【0038】なお、各スリーブ14,18の駆動手段と
して、これらスリーブ14,18をスプリング等の付勢
手段を介して対応する各パンチ12,16に連結した構
成としてもよい。これら付勢手段の付勢力は、中間成形
体Qの熱間圧着が完了し鍛造に移行すべき密度比となっ
た時点で、成形圧力に負けて各スリーブ14,18が後
退を開始するように設定される。このような付勢手段を
用いれば、装置の構成を簡略化できるうえ、故障が少な
く動作信頼性が高い利点も有する。
して、これらスリーブ14,18をスプリング等の付勢
手段を介して対応する各パンチ12,16に連結した構
成としてもよい。これら付勢手段の付勢力は、中間成形
体Qの熱間圧着が完了し鍛造に移行すべき密度比となっ
た時点で、成形圧力に負けて各スリーブ14,18が後
退を開始するように設定される。このような付勢手段を
用いれば、装置の構成を簡略化できるうえ、故障が少な
く動作信頼性が高い利点も有する。
【0039】次に、図9ないし図13は本発明の第3実
施例を示し、図中符号20はダイ、22は下パンチ、2
4は上パンチであり、この例ではダイ20の内部に、パ
ンチ孔20Aの内壁面に互いに対向して開口する一対の
スリット25が形成され、これらスリット25内に、水
平方向摺動可能なスライド部材26がそれぞれ挿入され
ている。
施例を示し、図中符号20はダイ、22は下パンチ、2
4は上パンチであり、この例ではダイ20の内部に、パ
ンチ孔20Aの内壁面に互いに対向して開口する一対の
スリット25が形成され、これらスリット25内に、水
平方向摺動可能なスライド部材26がそれぞれ挿入され
ている。
【0040】これらスライド部材26をいっぱいに挿入
した状態において、各スライド部材26の先端面は、パ
ンチ孔20Aの内壁面と一致する。スライド部材26の
厚さは100%緻密化高さの5〜30%程度が望まし
い。理由は第1実施例と同様である。
した状態において、各スライド部材26の先端面は、パ
ンチ孔20Aの内壁面と一致する。スライド部材26の
厚さは100%緻密化高さの5〜30%程度が望まし
い。理由は第1実施例と同様である。
【0041】この装置を用いた金属粉末の成形装置は、
以下の通りに行う。まず、図9に示すように各スライド
部材26の先端面をパンチ孔20Aの内壁面と一致させ
た状態で、予熱しておいた材料粉末Pを充填する。次い
で、図10に示すように、上パンチ24と下パンチ22
により粉末Pを熱間圧着して中間成形体Qとした後、図
11に示すように各スライド部材26を後退させつつ、
同時に圧縮を続行する。各スライド部材26が後退する
につれ、余剰空間が生じてそこへ材料が流れていき、凸
部Sが形成され、中間成形体Qが緻密化されて鍛造成形
体Rとなる。
以下の通りに行う。まず、図9に示すように各スライド
部材26の先端面をパンチ孔20Aの内壁面と一致させ
た状態で、予熱しておいた材料粉末Pを充填する。次い
で、図10に示すように、上パンチ24と下パンチ22
により粉末Pを熱間圧着して中間成形体Qとした後、図
11に示すように各スライド部材26を後退させつつ、
同時に圧縮を続行する。各スライド部材26が後退する
につれ、余剰空間が生じてそこへ材料が流れていき、凸
部Sが形成され、中間成形体Qが緻密化されて鍛造成形
体Rとなる。
【0042】次に、図12に示すように下パンチ22を
待避させ、上パンチ24を降下させ、前記凸部Sを切断
して成形体Rのみをダイ20から突き出す。さらに図1
3に示すように上パンチ24を上方に待避させ、各スラ
イド部材26を復帰させて切断した各凸部Sをダイ20
から落下させ、1サイクルを完了する。
待避させ、上パンチ24を降下させ、前記凸部Sを切断
して成形体Rのみをダイ20から突き出す。さらに図1
3に示すように上パンチ24を上方に待避させ、各スラ
イド部材26を復帰させて切断した各凸部Sをダイ20
から落下させ、1サイクルを完了する。
【0043】この例でも、前記第2実施例と同様に、各
スライド部材26により材料に圧力をかけながら鍛造す
ることができるため、材料流れの先端部Sに引張応力が
生じにくく、クラックが発生しにくい利点を有する。ま
た、凸部Sを成形体Rの突き出しとともに切断するた
め、潤滑剤の巻き込み等により凸部Sを切断する必要が
ある場合には、後加工の手間がその分省ける。
スライド部材26により材料に圧力をかけながら鍛造す
ることができるため、材料流れの先端部Sに引張応力が
生じにくく、クラックが発生しにくい利点を有する。ま
た、凸部Sを成形体Rの突き出しとともに切断するた
め、潤滑剤の巻き込み等により凸部Sを切断する必要が
ある場合には、後加工の手間がその分省ける。
【0044】次に、図14ないし図17は本発明の第4
実施例を示し、この例では、ダイが上ダイ30と下ダイ
32に上下2分割され、上ダイ30は駆動機構により上
昇可能となっている。符号36は下パンチ、38は上パ
ンチである。
実施例を示し、この例では、ダイが上ダイ30と下ダイ
32に上下2分割され、上ダイ30は駆動機構により上
昇可能となっている。符号36は下パンチ、38は上パ
ンチである。
【0045】この方法ではまず、図14に示すように上
ダイ30と下ダイ32とを当接させた状態で、パンチ孔
34に材料粉末Pを充填する。次いで、図15に示すよ
うに上パンチ38と下パンチ36により粉末Pを熱間圧
着して中間成形体Qとした後、図16に示すように上ダ
イ30を一定長だけ上昇させ、圧縮を続行する。これに
より上ダイ30と下ダイ32の間に余剰空間40が生
じ、そこへ材料が流れて凸部Sが形成されるとともに、
中間成形体Qが緻密化されて鍛造成形体Rとなる。
ダイ30と下ダイ32とを当接させた状態で、パンチ孔
34に材料粉末Pを充填する。次いで、図15に示すよ
うに上パンチ38と下パンチ36により粉末Pを熱間圧
着して中間成形体Qとした後、図16に示すように上ダ
イ30を一定長だけ上昇させ、圧縮を続行する。これに
より上ダイ30と下ダイ32の間に余剰空間40が生
じ、そこへ材料が流れて凸部Sが形成されるとともに、
中間成形体Qが緻密化されて鍛造成形体Rとなる。
【0046】次に、図17に示すように上パンチ38を
上方に待避させた後、下パンチ36を上昇させ、前記凸
部Sを切断して成形体Rのみをダイから突き出して1サ
イクルを完了する。
上方に待避させた後、下パンチ36を上昇させ、前記凸
部Sを切断して成形体Rのみをダイから突き出して1サ
イクルを完了する。
【0047】一方、図18および図19は、第1実施例
の装置を改良したものである。図18の例は、パンチ孔
1Aの下部に2段階に拡径する第1段部50、第2段部
52を形成したものであり、まずパンチ孔1Aの上部内
で材料粉末を熱間圧着した後、第1段部50内で予備鍛
造を行い、さらに第2段部52内で本鍛造する。
の装置を改良したものである。図18の例は、パンチ孔
1Aの下部に2段階に拡径する第1段部50、第2段部
52を形成したものであり、まずパンチ孔1Aの上部内
で材料粉末を熱間圧着した後、第1段部50内で予備鍛
造を行い、さらに第2段部52内で本鍛造する。
【0048】パンチ孔1Aから第1段部50への開放率
は5〜10%、第2段部52への開放率は10〜30%
程度であることが望ましい。
は5〜10%、第2段部52への開放率は10〜30%
程度であることが望ましい。
【0049】この場合にも、上パンチは連続的に降下し
続け、下パンチ2はパンチ圧力に応じて段階的に降下す
ることにより、熱間圧着→予備鍛造→本鍛造を連続的に
切れ目なく行うことが可能である。
続け、下パンチ2はパンチ圧力に応じて段階的に降下す
ることにより、熱間圧着→予備鍛造→本鍛造を連続的に
切れ目なく行うことが可能である。
【0050】一方、図19は、パンチ孔1Aの下部52
を下方に開くテーパ状に形成したことを特徴とするもの
で、パンチ孔1Aの上部内で材料粉末を熱間圧着した
後、下パンチ2を徐々に降下させつつ、上パンチにより
中間成形体を鍛造していき、最下位置で鍛造を完了させ
る。
を下方に開くテーパ状に形成したことを特徴とするもの
で、パンチ孔1Aの上部内で材料粉末を熱間圧着した
後、下パンチ2を徐々に降下させつつ、上パンチにより
中間成形体を鍛造していき、最下位置で鍛造を完了させ
る。
【0051】これによれば、下パンチ2の降下速度を調
整することにより、中間成形体の外周面に常に圧力をか
けつつ鍛造を行うことができるため、同様の効果の得ら
れる前記他の実施例に比して装置の構成が単純でありな
がら、中間成形体の外周面にクラックが生じにくい利点
を有する。
整することにより、中間成形体の外周面に常に圧力をか
けつつ鍛造を行うことができるため、同様の効果の得ら
れる前記他の実施例に比して装置の構成が単純でありな
がら、中間成形体の外周面にクラックが生じにくい利点
を有する。
【0052】なお、テーパ部54の断面角度αは、3〜
15゜より好ましくは5〜10゜程度とされる。3゜未
満では本発明の効果が得られず、15゜より大では成形
体にクラックが生じやすくなる。また、上記のようなテ
ーパ部54と段部50,52等を組み合わせてもよい。
15゜より好ましくは5〜10゜程度とされる。3゜未
満では本発明の効果が得られず、15゜より大では成形
体にクラックが生じやすくなる。また、上記のようなテ
ーパ部54と段部50,52等を組み合わせてもよい。
【0053】次に、図20および図21はさらに別の実
施例を示す平面図であり、この例ではダイ60が、中央
にパンチ孔60Aを画成する4つのブロック(ダイ構成
部材)62で構成されている。
施例を示す平面図であり、この例ではダイ60が、中央
にパンチ孔60Aを画成する4つのブロック(ダイ構成
部材)62で構成されている。
【0054】各ブロック62はパンチ孔60Aに向けて
一定力で付勢されており、パンチ孔60A内で中間成形
体を形成した後、さらに圧力を上げると各ブロック62
が互いに離間してパンチ孔60Aの内径が拡大するとと
もに、各ブロック62の間に間隙64が生じ、中間成形
体は拡径方向および前記間隙64のそれぞれに向けて材
料流れを生じつつ鍛造される。
一定力で付勢されており、パンチ孔60A内で中間成形
体を形成した後、さらに圧力を上げると各ブロック62
が互いに離間してパンチ孔60Aの内径が拡大するとと
もに、各ブロック62の間に間隙64が生じ、中間成形
体は拡径方向および前記間隙64のそれぞれに向けて材
料流れを生じつつ鍛造される。
【0055】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、各実施例の構成を組み合わせてもよいし、
ダイ,上下パンチ等の形状は任意に変更してよく、さら
に各部の駆動を行う機構としては、いかなる機構を用い
てもよい。
のではなく、各実施例の構成を組み合わせてもよいし、
ダイ,上下パンチ等の形状は任意に変更してよく、さら
に各部の駆動を行う機構としては、いかなる機構を用い
てもよい。
【0056】
【実験例】次に、実験例を挙げて本発明の効果を実証す
る。材料粉末として、アルミニウム合金(AH09N,
AH12)を使用し、下記の比較例、実験例の方法によ
り直方体状のアルミニウム合金部材を作成し、それらの
物性を比較した。なお、上記各合金の組成は以下の通り
である。 AH09N:Al−10Fe−1.5V−1.0Zr AH12 :Al−8Fe−1.5V−1.0Zr
る。材料粉末として、アルミニウム合金(AH09N,
AH12)を使用し、下記の比較例、実験例の方法によ
り直方体状のアルミニウム合金部材を作成し、それらの
物性を比較した。なお、上記各合金の組成は以下の通り
である。 AH09N:Al−10Fe−1.5V−1.0Zr AH12 :Al−8Fe−1.5V−1.0Zr
【0057】(比較例)図22に示す装置により、直方
体状のアルミニウム合金部材を成形した。符号70はダ
イであり、このダイ70には平面視12mm×57mm
のパンチ孔が形成されるとともに、ヒーターが内蔵され
ている。72は下パンチ、74は上パンチである。
体状のアルミニウム合金部材を成形した。符号70はダ
イであり、このダイ70には平面視12mm×57mm
のパンチ孔が形成されるとともに、ヒーターが内蔵され
ている。72は下パンチ、74は上パンチである。
【0058】AH09N,AH12の各粉末を予め約4
50℃に加熱するとともに、ダイ70を150℃に加熱
した後、粉末30gをパンチ孔に充填し、各パンチ7
2,74により10.6ton/cm2の圧力で圧縮
し、成形体を得た。成形体の寸法は12×57×14m
mであった。
50℃に加熱するとともに、ダイ70を150℃に加熱
した後、粉末30gをパンチ孔に充填し、各パンチ7
2,74により10.6ton/cm2の圧力で圧縮
し、成形体を得た。成形体の寸法は12×57×14m
mであった。
【0059】(実験例1)一方、図23に示す装置によ
り、直方体状のアルミニウム合金部材を成形した。符号
80はダイ、82は下パンチであり、これらは上記ダイ
70,下パンチ72と共通であり、パンチ孔の寸法も等
しい。
り、直方体状のアルミニウム合金部材を成形した。符号
80はダイ、82は下パンチであり、これらは上記ダイ
70,下パンチ72と共通であり、パンチ孔の寸法も等
しい。
【0060】84は断面矩形状の上パンチであり、その
両側にはスライド86がそれぞれ配置され、別個に駆動
されるようになっている。上パンチ84の断面寸法は1
2×51mm、スライド86の断面寸法は12×3mm
である。
両側にはスライド86がそれぞれ配置され、別個に駆動
されるようになっている。上パンチ84の断面寸法は1
2×51mm、スライド86の断面寸法は12×3mm
である。
【0061】AH09N,AH12の各粉末を予め45
0℃に加熱するとともに、ダイ80を150℃に加熱し
た後、粉末30gをパンチ孔に充填し、上パンチ84と
スライド86を揃えて粉末を密度比80%まで圧縮し、
さらに各スライド86を相対的に後退させつつ上パンチ
84を降下させて最終的に10.6ton/cm2の圧
力で圧縮し、成形体を得た。成形体の寸法は12×57
×13.8mmとなり、両端上には12×3×16mm
の突起が形成された。
0℃に加熱するとともに、ダイ80を150℃に加熱し
た後、粉末30gをパンチ孔に充填し、上パンチ84と
スライド86を揃えて粉末を密度比80%まで圧縮し、
さらに各スライド86を相対的に後退させつつ上パンチ
84を降下させて最終的に10.6ton/cm2の圧
力で圧縮し、成形体を得た。成形体の寸法は12×57
×13.8mmとなり、両端上には12×3×16mm
の突起が形成された。
【0062】次に、上記4種の成形体を縦に2分割し、
その断面の各点(計25点)における硬さをロックウェ
ルBにより測定した。その結果を等高線表示したグラフ
を図24ないし図27に示す。
その断面の各点(計25点)における硬さをロックウェ
ルBにより測定した。その結果を等高線表示したグラフ
を図24ないし図27に示す。
【0063】図24および図25はAH12の結果であ
り、図24は比較例、図25は実験例の方法でそれぞれ
得られたものである。
り、図24は比較例、図25は実験例の方法でそれぞれ
得られたものである。
【0064】また、図26および図27はAH09Nの
結果であり、図26は比較例、図27は実験例の方法で
それぞれ得られたものである。硬さの分布は、密度の分
布で対応する。実際に密度測定を行ったところ、 であった。さらに図28および29は、それぞれ図24
と25、および図26と27の結果を他のデータを含め
加圧力と密度の関係として示したものである。
結果であり、図26は比較例、図27は実験例の方法で
それぞれ得られたものである。硬さの分布は、密度の分
布で対応する。実際に密度測定を行ったところ、 であった。さらに図28および29は、それぞれ図24
と25、および図26と27の結果を他のデータを含め
加圧力と密度の関係として示したものである。
【0065】以上から明らかなように、実験例の方法に
よれば成形体の内部に材料流れが生じ、比較例の方法と
同じ加圧力でありながら、はるかに高密度化されてい
る。
よれば成形体の内部に材料流れが生じ、比較例の方法と
同じ加圧力でありながら、はるかに高密度化されてい
る。
【0066】(実験例2)実験例1と同様の実験を型温
450℃にして行ったところ、最終的に4ton/cm
2の圧力で、実験例1と同等またはそれ以上の硬度およ
び密度比を有する成形体が得られた。
450℃にして行ったところ、最終的に4ton/cm
2の圧力で、実験例1と同等またはそれ以上の硬度およ
び密度比を有する成形体が得られた。
【0067】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係わる金
属粉末の成形装置では、ダイのパンチ孔に材料粉末を充
填し、この材料粉末を加熱手段により加熱した後、この
材料粉末を上パンチおよび下パンチにより圧縮し、熱間
圧着させて鍛造に耐え得る程度の強度を有する中間成形
体を成形する。続いて、空間画成手段を作動させ、この
中間成形体の周囲に余剰空間を画成した後(あるいは画
成しつつ)さらに上パンチおよび下パンチにより中間成
形体を圧縮し、鍛造する。
属粉末の成形装置では、ダイのパンチ孔に材料粉末を充
填し、この材料粉末を加熱手段により加熱した後、この
材料粉末を上パンチおよび下パンチにより圧縮し、熱間
圧着させて鍛造に耐え得る程度の強度を有する中間成形
体を成形する。続いて、空間画成手段を作動させ、この
中間成形体の周囲に余剰空間を画成した後(あるいは画
成しつつ)さらに上パンチおよび下パンチにより中間成
形体を圧縮し、鍛造する。
【0068】これにより、中間成形体は余剰空間を埋め
るように圧縮につれて変形することが許容され、内部の
粉末に変形の自由度が与えられ、高密度化するととも
に、粉末粒子の酸化被膜が容易に破れ、バルク金属面が
露出して相互に粒子結合する。したがって、酸化被膜に
より結合度が高めにくく、圧縮時にクラックが生じ易い
金属粉末を、比較的低い加圧力で容易に高密度比にまで
成形することができるうえ、上記熱間圧着および鍛造過
程を実質的に1工程で行うことが可能であるから、生産
性が高められる。
るように圧縮につれて変形することが許容され、内部の
粉末に変形の自由度が与えられ、高密度化するととも
に、粉末粒子の酸化被膜が容易に破れ、バルク金属面が
露出して相互に粒子結合する。したがって、酸化被膜に
より結合度が高めにくく、圧縮時にクラックが生じ易い
金属粉末を、比較的低い加圧力で容易に高密度比にまで
成形することができるうえ、上記熱間圧着および鍛造過
程を実質的に1工程で行うことが可能であるから、生産
性が高められる。
【0069】また、空間画成手段として、パンチ孔の内
壁面の一部を構成する進退可能な1または2以上のスラ
イド部材と、これらスライド部材を進退させるための駆
動手段とを設けた場合には、スライド部材により材料に
圧力をかけながら鍛造することができるため、材料流れ
の先端部に引張応力が生じにくく、クラックが発生しに
くい利点を有する。
壁面の一部を構成する進退可能な1または2以上のスラ
イド部材と、これらスライド部材を進退させるための駆
動手段とを設けた場合には、スライド部材により材料に
圧力をかけながら鍛造することができるため、材料流れ
の先端部に引張応力が生じにくく、クラックが発生しに
くい利点を有する。
【図1】本発明に係わる金属粉末の成形装置の第1実施
例での熱間圧着過程を示す縦断面図である。
例での熱間圧着過程を示す縦断面図である。
【図2】第1実施例での鍛造過程を示す縦断面図であ
る。
る。
【図3】第1実施例での成形体突き出し過程を示す縦断
面図である。
面図である。
【図4】第1実施例での粉末充填過程を示す縦断面図で
ある。
ある。
【図5】本発明の第2実施例での粉末充填過程を示す縦
断面図である。
断面図である。
【図6】第2実施例での熱間圧着過程を示す縦断面図で
ある。
ある。
【図7】第2実施例での鍛造過程を示す縦断面図であ
る。
る。
【図8】第2実施例での成形体突き出し過程を示す縦断
面図である。
面図である。
【図9】本発明の第3実施例での粉末充填過程を示す縦
断面図である。
断面図である。
【図10】第3実施例での熱間圧着過程を示す縦断面図
である。
である。
【図11】第3実施例での鍛造過程を示す縦断面図であ
る。
る。
【図12】第3実施例での成形体突き出し過程を示す縦
断面図である。
断面図である。
【図13】第3実施例での後処理過程を示す縦断面図で
ある。
ある。
【図14】本発明の第4実施例での粉末充填過程を示す
縦断面図である。
縦断面図である。
【図15】第4実施例での熱間圧着過程を示す縦断面図
である。
である。
【図16】第4実施例での鍛造過程を示す縦断面図であ
る。
る。
【図17】第4実施例での成形体突き出し過程を示す縦
断面図である。
断面図である。
【図18】本発明の第5実施例に使用される装置の縦断
面図である。
面図である。
【図19】本発明の第6実施例に使用される装置の縦断
面図である。
面図である。
【図20】本発明の第7実施例に使用される装置の平面
図である。
図である。
【図21】第7実施例での鍛造過程を示す平面図であ
る。
る。
【図22】比較例の実験方法を示す縦断面図である。
【図23】実験例の実験方法を示す縦断面図である。
【図24】比較例で得られた試験片のHRB硬さ分布を
示すグラフである。
示すグラフである。
【図25】実験例で得られた試験片のHRB硬さ分布を
示すグラフである。
示すグラフである。
【図26】比較例で得られた試験片のHRB硬さ分布を
示すグラフである。
示すグラフである。
【図27】実験例で得られた試験片のHRB硬さ分布を
示すグラフである。
示すグラフである。
【図28】実験例での加圧力と成形密度との関係を示す
グラフである。
グラフである。
【図29】実験例での加圧力と成形密度との関係を示す
グラフである。
グラフである。
1 ダイ 1A パンチ孔 2 下パンチ 3 上パンチ P 材料粉末 Q 中間成形体(熱間圧着成形体) R 鍛造成形体 S 材料流れの先端(凸部) 10 ダイ 10A パンチ孔 12 下パンチ 14 下スリーブ(スライド部材) 16 上パンチ 18 上スリーブ(スライド部材) 20 ダイ 20A パンチ孔 22 下パンチ 24 上パンチ 26 スライド部材 30 上ダイ(ダイ構成部材) 32 下ダイ(ダイ構成部材) 34 パンチ孔 36 下パンチ 38 上パンチ 40 間隙 50 第1段部(拡径部) 52 第2段部(拡径部) 54 テーパ部(拡径部) 60 ダイ 60A パンチ孔 62 ブロック(ダイ構成部材) 64 間隙
Claims (5)
- 【請求項1】 パンチ孔を備えたダイと、前記パンチ孔
に上下から挿入された上パンチおよび下パンチと、これ
ら各パンチを昇降駆動する駆動手段とを具備した金属粉
末の成形装置において、 前記ダイには前記パンチ孔の内部を加熱するための加熱
手段が設けられるとともに、パンチ孔に充填した粉末を
上パンチおよび下パンチで圧縮した際に、圧縮された中
間成形体の周囲に余剰空間を画成するための空間画成手
段が設けられていることを特徴とする金属粉末の成形装
置。 - 【請求項2】 前記空間画成手段は、前記パンチ孔の上
部あるいは下部に形成された、相対的に内径が大きい拡
径部であることを特徴とする請求項1記載の金属粉末の
成形装置。 - 【請求項3】 前記空間画成手段は、前記パンチ孔の内
壁面の一部を構成する進退可能な1または2以上のスラ
イド部材と、これらスライド部材を進退させるための駆
動手段とを具備することを特徴とする請求項1記載の金
属粉末の成形装置。 - 【請求項4】 前記駆動手段は、前記パンチ孔内に向け
て各スライド部材を付勢する付勢手段であることを特徴
とする請求項3記載の金属粉末の成形装置。 - 【請求項5】 前記空間画成手段として、前記ダイは、
前記パンチ孔の内壁面に間隙を形成しうるように2以上
のダイ構成部材に分割可能とされるとともに、これらダ
イ構成部材を開閉駆動するダイ開閉機構が設けられてい
ることを特徴とする請求項1記載の金属粉末の成形装
置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11635091A JPH0578703A (ja) | 1991-05-21 | 1991-05-21 | 金属粉末の成形装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11635091A JPH0578703A (ja) | 1991-05-21 | 1991-05-21 | 金属粉末の成形装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0578703A true JPH0578703A (ja) | 1993-03-30 |
Family
ID=14684780
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11635091A Pending JPH0578703A (ja) | 1991-05-21 | 1991-05-21 | 金属粉末の成形装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0578703A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006026694A (ja) * | 2003-12-04 | 2006-02-02 | Murata Mfg Co Ltd | 粉末成形方法及び粉末成形装置 |
| CN117380955A (zh) * | 2023-12-13 | 2024-01-12 | 合肥工业大学 | 一种复合材料筒形件成形装置及方法 |
| WO2026074822A1 (ja) * | 2024-10-04 | 2026-04-09 | 住友電工焼結合金株式会社 | 焼結部材の製造方法、金型、および焼結部材 |
-
1991
- 1991-05-21 JP JP11635091A patent/JPH0578703A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006026694A (ja) * | 2003-12-04 | 2006-02-02 | Murata Mfg Co Ltd | 粉末成形方法及び粉末成形装置 |
| CN117380955A (zh) * | 2023-12-13 | 2024-01-12 | 合肥工业大学 | 一种复合材料筒形件成形装置及方法 |
| CN117380955B (zh) * | 2023-12-13 | 2024-02-23 | 合肥工业大学 | 一种复合材料筒形件成形装置及方法 |
| WO2026074822A1 (ja) * | 2024-10-04 | 2026-04-09 | 住友電工焼結合金株式会社 | 焼結部材の製造方法、金型、および焼結部材 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20000919 |