JPH0578879A - フルオリドまたはフルオロアニオン錯体を含有する電解質酸溶液用金属アノード - Google Patents

フルオリドまたはフルオロアニオン錯体を含有する電解質酸溶液用金属アノード

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JPH0578879A
JPH0578879A JP4044853A JP4485392A JPH0578879A JP H0578879 A JPH0578879 A JP H0578879A JP 4044853 A JP4044853 A JP 4044853A JP 4485392 A JP4485392 A JP 4485392A JP H0578879 A JPH0578879 A JP H0578879A
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anode
oxide
copper
nickel
metal matrix
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JP4044853A
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English (en)
Inventor
Nora Oronzio De
オロンジオ・デ・ノラ
Antonio Nidola
アントニオ・ニドラ
Carlo Traini
カルロ・トライニ
Ulderico Nevosi
ウルデリコ・ネボオシ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
De Nora SpA
Original Assignee
De Nora Permelec SpA
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    • C25ELECTROLYTIC OR ELECTROPHORETIC PROCESSES; APPARATUS THEREFOR
    • C25CPROCESSES FOR THE ELECTROLYTIC PRODUCTION, RECOVERY OR REFINING OF METALS; APPARATUS THEREFOR
    • C25C1/00Electrolytic production, recovery or refining of metals by electrolysis of solutions
    • C25C1/18Electrolytic production, recovery or refining of metals by electrolysis of solutions of lead
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C25ELECTROLYTIC OR ELECTROPHORETIC PROCESSES; APPARATUS THEREFOR
    • C25CPROCESSES FOR THE ELECTROLYTIC PRODUCTION, RECOVERY OR REFINING OF METALS; APPARATUS THEREFOR
    • C25C7/00Constructional parts, or assemblies thereof, of cells; Servicing or operating of cells
    • C25C7/02Electrodes; Connections thereof

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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】アニオン性フルオロ錯体および遊離のフッ化物
を含有する金属化合物溶液から金属を電解回収する際に
発生する酸素に対するすぐれた抵抗性、必然的にエネル
ギー消費の少ない低電解電位の、酸素発生に対する良好
な触媒特性を持つ、低コストなアノードを提供する。 【構成】不動態化可能な金属マトリックスおよび電極触
媒性化合物および少なくとも1つの添加剤を含有するア
ノードにおいて、上記電極触媒性化合物がコバルト、二
酸化セリウム、または酸化スズを含んでいる群中から選
ばれる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】アニオン性フルオロ錯体を含有す
る電解質は、金属、たとえば、鉛、スズ、クロムを電解
的に回収する一般技術に通常用いられている。電池のス
クラップから鉛を回収するという特定の場合には、スク
ラップを、テトラフルオロボレートBF4 -およびヘキサ
フルオロシリケートSiF6=を含有する酸性溶液で浸
出させる。これらの溶液の電解によって鉛が固体析出物
として得られ、そのため電解セルは隔膜が不要で、極め
て簡単な構造をしている。しかしながら、この利点は従
来、酸素が発生するアノードのアニオン性フルオロ錯体
の侵食作用に対する基質の抵抗性がほとんどないために
相殺されている。さらに、金属のガルバニック析出に対
して鉛を減少させる二酸化鉛の生成を伴う寄生反応が起
ることがあり、従って系の総合効率が低下する。
【0002】
【従来の技術】先行技術を入念に考察すると、たとえば
米国特許第3,985,630号、同第4,135,9
97号、同第4,230,545号、同第4,272,
340号、同第4,460,442号、同第4,83
4,851号およびイタリア特許出願第67723A/
82号に教示が認められた。すなわち、下記のように結
論づけることができる。
【0003】−二酸化鉛で被覆するかまたは単独の炭素
または黒鉛でできたアノードは技術的に公知であるが、
酸素発生という酸化作用によって100時間という範囲
内の幾分限られた活性寿命を示す。これがアノードを取
替える維持費、さら必然的な生産損失に関連する付随的
なコストを高めることは明らかであり、 −二酸化鉛、白金、または白金族金属の酸化物で被覆さ
れたチタンでてきたアノードは炭素または黒鉛に比べれ
ば遥かに程度は少ないけれども、依然として腐食され、
いずれの場合も高い構成コストを相殺するには不十分で
あり、 −白金金属または金属酸化物で被覆したタンタルででき
たアノードはチタンよりははるかに寿命が長いが、製造
コストが極めて高く、 −任意の種類のアノード上への二酸化鉛析出の寄生反応
は、浸出溶液に適当な抑制剤、たとえばリン酸、アンチ
モン酸またはヒ酸を添加して起らないようにすることが
できる。しかし、必要とする量が鉛金属析出物の緻密さ
を損うことがある。この問題は、白金族の金属または金
属酸化物、およびヒ素、アンチモン、ビスマス、スズの
群に含まれる少なくとも1つの元素でできたコーティン
グを有するアノードの力を借りることによって克服され
る。この場合には、二酸化鉛のアノード析出を防ぐため
に著しく少量の抑制剤が必要であって、生成した鉛析出
物の劣化がなくなる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このように、先行技術
は、広範な産業用途にいずれも必要な特徴である(10
00時間以上の)長寿命のみならず低コストを与えるア
ノードをもたらさないことは明らかである。
【0005】本発明は、低コスト、アニオン性フルオロ
錯体および遊離のフッ化物さえも含有する溶液中での酸
素発生という攻撃的な状態に対するすぐれた抵抗性、必
然的にエネルギー消費が少ない低電解電位の、酸素発生
に対する良好な触媒特性を特徴とするアノードを提供す
ることによって先行技術の欠点の克服を可能にする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のアノードは、オ
キシドまたはオキシフルオリドの保護層を形成すること
によって、不動態化することができる1つ以上の金属ま
たは金属合金、および酸素発生を容易にすることが可能
な適当な元素の1つ以上の化合物でできたマトリックス
を含み、該元素はマトリックス中に包囲されているかも
しくは外面コーティングの形でマトリックスに適用され
ている。該アノードは、テトラフルオロボレートおよび
ヘキサフルオロシリケートのようなフルオロ錯体アニオ
ンまたは遊離フルオリドを含有する溶液から、鉛、ス
ズ、クロムを析出させる電気冶金学的方法に用いるのに
適当である。
【0007】また、本発明は、アノードおよびカソード
を備え、テトラフルオロボレートおよびヘキサフルオロ
シリケートのようなアニオン性フルオロ錯体および金属
イオンを含有する酸性溶液を供給した電池中の金属を回
収する電解方法を含み、この場合該アノードは前記のタ
イプである。
【0008】以下の説明は、簡単にするため鉛を電解回
収する特定の事例を考察する。この方法において、電解
すべき浸出溶液は下記の組成を有している。
【0009】−テトラフルオロホウ酸、HBF4、また
はヘキサフルオロケイ酸、H2SiF6:40−240g
/l; −溶存鉛:40−80g/l; −温度:15−35℃; −電流密度(アノードおよびカソードの):150−2
000A/m2
【0010】電解は、アノードとカソードとの間で生
じ、以下の反応を伴う。
【0011】 −カソード:Pb++(錯体)+2e-−−−>Pb(緻密な金属) −アノード:H2O−2e-−−−>2H++1/2 O2(主反応) Pb++(錯体)+2H2O−2e-−−−>PbO2+4H+(寄生反応) 適当なアノード用元素:チタン、ニオブ、タンタル、タ
ングステンまたはそれらの合金、たとえば −チタン−パラジウム(Pd 0.2%), −チタン−ニッケル(Ni 0.5−1.5%); −チタン−イットリウム −チタン−タンタル(Ta 0.5−5.0%) −チタン−ニオブ(Nb 0.5−5.0%) −チタン−タングステン(W 0.5−5.0%) −銅−タンタル(ニオブ); −チタン−タンタル(ニオブ); さらに、元素粉末を焼結するか、または適当な型の中に
融解して流し込むことによって得られるニッケル−銅合
金は前記溶液と接触すると容易に不動態化すること、す
なわち、銅含有量が2.5ないし30%、より好ましく
は5ないし20%の範囲内にある場合に、該合金はオキ
シドまたはオキシフルオリド不溶性フルオリドの保護層
で被覆されることが見出されたことは驚くべきことであ
った。
【0012】上記金属上に形成される保護フィルムの低
い導電率は、高電位、従って、鉛回収プロセスにおい
て、大きなエネルギー消費を生じる。
【0013】タングステンおよびニッケル−銅合金を用
いる場合に、適当な元素を金属マトリックス中に分散さ
せると、酸素発生電位が著しく低下して、エネルギー消
費を鉛製造用工業的用途に実際に受け入れられるレベル
に至らせることが認められている。
【0014】ニッケル−銅系のアノードの場合の適当な
化合物はNb25(1−5%)、NiO(0.5−2
%)、Pr611(0.5−2%)、CuO(0.5−
2%)を添加した酸化セリウム(CeO2)およびSb2
3(0.5−4%)およびCuO(0.5−2%)を
添加した二酸化スズ(SnO2);一方、タングステン
系アノードに対しては、場合により少量の鉄およびニッ
ケル(1−2%)を混合したコバルト(5−35%)、
銅、パラジウムおよびセリウムの添加がより陽性にす
る。
【0015】同様の結果は、別法として、金属マトリッ
クスに対する十分な保護を確実に与えるために、酸素発
生に対する電極触媒性能、化学的安定性および恐らく限
られた空孔を示すコーティングを金属マトリックスに適
用することによっても得られる。
【0016】タングステンおよびニッケル−銅合金の場
合には、金属マトリックス中の分散体としてさきに述べ
たような酸化セリウムおよび酸化スズによって適当なコ
ーティングが得られる。その他の合金についても同様
に、適当なコーティングは、考えられる寄生反応を阻止
するための酸素発生用電極触媒として、タングステンま
たはVIB族の他の金属(70−99%)、コバルト(1
−30%)でできたマトリックスを含み、さらに、ニッ
ケル、パラジウム、セリウムおよび銅、もしくは、場合
により該金属の混合物を含む群から選ばれる適当な添加
剤(0.5−2%)を含まなければならないことが、試
験結果から示された。
【0017】下記実施例は、本発明の種々の態様を示す
が、本発明をそれに限定するものではない。
【0018】
【実施例】
【0019】
【実施例1】種々の組成を有するニッケル−銅合金でで
きた直径20mm、長さ100mmのロッド8個を、元
素の粉末(1−10ミクロン)から始めたモノスタティ
ックな(monostatic)側面圧縮法(約250
kg/cm2)により調製し、さらに、不活性雰囲気
中、950−1150℃で6−12時間(好ましくは9
80ないし1080℃で8体−10時間)の次の熱処理
に続き空気中、900−1300℃で100−600時
間(銅含有量が10−15%より多い場合には970−
1000℃で300−400時間が好ましい)の第2の
酸化処理を行った。 同時に、次のように3個の対照試
料を調製した。
【0020】−1つは400型で他は焼結によって得ら
れる試料に用いられる条件で酸化したK500型の工業
用モネル(R)を基材とする直径が20mmで長さが10
0mmの2個のロッド −ニトレート浴からのガルバニック析出によって得たベ
ータPbO2析出物を被覆した工業用黒鉛でできた10
×100×1mmの1枚のシート。
【0021】焼結ロッドおよび対照試料は、電池スクラ
ップからの金属鉛回収に用いる典型的な電解質であるフ
ルオロボリック溶液からの電解におけるアノードとして
試験した。
【0022】操作条件および試験結果を次の表1.1お
よび1.2に示す。
【0023】
【表1.1】
【0024】
【表1.2】 上記の結果から次の考察が導かれる。
【0025】−ベータPbO2上の酸素発生は、400
ないし1000A/m2の電流密度において、2.07
ボルトから2.24ボルトを占める電位(PO)におい
て生じる。これらの値よりも低い腐食電位(PC)を有
する任意の物質は不安定性(溶解する傾向)を特徴とす
る。種々の電位は参照標準水素電極(NHE)を示す。
【0026】−銅含有量が5ないし20%の物質は酸素
発生下で安定である。
【0027】焼結ではなくて、流し込みワックスを用い
て成形して得られる同様の物質は同様の挙動を示した。
【0028】
【実施例2】焼結ニッケル−銅合金でできた直径20m
m、長さ100mmのロッド12個を、実施例1で述べ
た方法で、ただし酸化スズおよび酸化セリウム系の予備
成形粉末(顔料)の添加である点だけが異なる方法で調
製した。電解条件ならびに、アノード電位、300時間
後1000A/m2における水素発生のV(NHE)、
鉛に基づいて計算した陰極誘導電流効率%、および腐食
下の物質の安定性/不安定性によって表わした試験結果
を表2.1および2.2に示す。
【0029】
【表2.1】
【0030】
【表2.2】 Ni−Cu合金について得られた結果から次の結論が導
かれる。
【0031】二酸化スズ: −添加剤のないSnO2上の腐食 −Sb23を添加したSnO2上で酸素を発生させなが
ら作動させると、作動300時間後に目に見える腐食は
存在しない。二酸化セリウム −添加剤のないCeO2上のアノード腐食 −添加剤を含むCeO2について、酸素を発生させなが
ら°作動させると、作動3 00時間後に目に見える腐
食は存在しない −電極触媒活性は次の順序に従って増大する CeO2<CeO2+Ta25<CeO2+Ta25+N
iO<CeO2+Ta25+NiO+Pr611 同様の結果は、電極触媒性コーティングによって被覆さ
れ、マトリックスに包囲された分散体に用いられる粒子
と同じ組成を有するNi−Cu構造物で、該コーティン
グが適当な前駆物質を含むペイントの熱分解によって適
用される場合に得ることができる。また、リン酸の僅か
2g/lの添加が100%のカソード誘導電流効率を確
実にすることを指摘することができるが、このことはア
ノードに二酸化鉛が生成しないことを意味する。
【0032】
【実施例3】ニッケル−銅合金でできた直径が20mm
で長さが100mmのロッド4個を、酸化スズおよび/
または酸化セリウム系粉末(直径40−60ミクロン)
とともに成分金属を流し込むことによって得た。該試料
を、実施例2に述べた条件および方法によってフルオロ
ボリック溶液の電解用アノードとして試験した。結果を
表3.1に示す。
【0033】
【表3.1】 表3.1に記載した試料は、また、Cu20(10)−Ni
80(90)でできた金属構造物が、添加剤を含むSnO2
たはCeO2の添加後、酸素発生用アノードとして用い
た場合に、いかなる目に見える腐食も生じない。
【0034】
【実施例4】種々の含有量のコバルト、ニッケルおよ鉄
を添加した工業用タングステンロッド15個を、実施例
2に示すようなフルオロボリック溶液の電解における酸
素発生用アノードとして使用した。試験結果を表4.1
に示す。
【0035】
【表4.1】 これらの結果から次の結論が導かれる。
【0036】−タングステンは、フルオロボリック溶液
中のアノードとして使用するとき安定である(不動態
化) −少量のCo,Ni,Feのような元素は酸素発生に対
する電極触媒活性を機能する −下記の系列は電極触媒活性が次の順序で増大すること
を示す:Fe<Ni<Co<Co+Ni+Fe −各添加剤またはそれらの混合物ごとの限界濃度しきい
値は、不動態化または腐食現象が生じる値を上回ること
が認められた タングステン構造物に、実施例2に示したような電極触
媒性コーティングを適用することによって同様の結果を
得ることができる。
【0037】
【実施例5】直径20mm、長さ100mmのロッド6
個に次のようなラベルをつけて、 実施例2、No.6のような試料1 実施例2、No.12のような試料2 実施例3、No.3のような試料3 実施例3、No.4のような試料4 実施例4、No.4のような試料5 実施例4、No.11のような試料6 鉛イオンおよびリン酸を含むフルオロシリック溶液の電
解用アノードとして使用した。
【0038】電解条件を表5.1に示す。
【0039】
【表5.1】 試験結果を表5.2に示す。
【0040】
【表5.2】
【0041】
【実施例6】不動態化可能な金属マトリックスならびに
タングステンおよびコバルト系コーティングを有するア
ノード6個を調製し、さらに4個のアノードは、後記の
ような試験も行った。工業用純チタンの100×10×
1mmのシート状のアノードはサンドブラストをかけ、
試料1ないし3はさらに沸とう20%HCl中で化学ピ
クリングを行った。すべての試料は次に種々のコーティ
ングを被覆して、実施例2に示した条件と同じ条件で試
験を行った。アノードの説明および試験結果は表6.1
および6.2に示す。
【0042】
【表6.1】
【0043】
【表6.2】 チタン上の通常のコーティング、たとえばバルブ金属
(valve metals)、貴金属(たとえばP
t)および二酸化鉛(ベータPbO2)で安定化した貴
金属酸化物(たとえばRuO2およびIrO2)は数十時
間後も機械的(PbO2)および/または化学的(P
t,IrO2,RuO2)に不安定であって、被覆されず
に残っている基質部分の必然的な腐食を伴う。タングス
テン系コーティングは数分後に不動態化した。コバルト
系コーティングは数時間後に腐食したが、コバルト含量
がほぼ10%のタングステン−コバルト系コーティング
は腐食も不動態化も示さなかった。コバルト含量がさら
に少ないとタングステンの不動態化作用が経時的に支配
的になるのを妨げないが、コバルト含量がさらに多い
と、残留コーティングの機械的不安定性を生じる溶解が
認められる。
【0044】
【実施例7】工業用純チタンの10×10×1mmのシ
ート15枚をコリンドン(corindone)(圧
力:7気圧;基質からのスプレーピストルの距離:30
−35cm;研摩剤粒子:不規則形、鋭角、平均粒径約
300ミクロン)でサンドブラストした後、プラズマジ
ェットまたはサーモスプレー法でドーピング元素として
ニッケル、パラジウムおよび銅を含むタングステンおよ
びコバルトコーティングを被覆した。このようにして得
た試料を、実施例2に示した条件と同じ条件でテトラフ
ルオロホウ酸鉛溶液の電解におけるアノードとして使用
した。アノードの特性を表7.1に、関連結果を表7.
2に示す。
【0045】
【表7.1】
【0046】
【表7.2】 試験結果から、考えられる組合せ中の最低量のニッケ
ル、パラジウム、銅(1−1.5%)はコーティングの
化学的および電気化学的安定性を向上させるということ
ができる。添加剤ごとの最適濃度は、最良の性能に対応
させて1−1.5%の範囲内で求められた。上記濃度の
ニッケル、銅およびパラジウムの存在は、コバルトのア
ノード浸出が起らないようにするか、またはともかく著
しく低減させる。上記元素の複合的存在、たとえば1−
1.5%の量までのNi+PdまたはNi+Cuは作動
電位を安定化させる。この効果はコーティングをサーモ
スプレーで適用する場合に特に顕著である。
【0047】
【実施例8】工業用チタンおよびチタン合金でできたシ
ート(100×10×1mm)17枚を実施例7に示し
た方法によって調製し、プラズマまたはサーモスプレー
法によって、W+Co,W+Co+Ni,W+Co+N
i+Pd,W+Co+Ni+Cu系の析出物を被覆し
た。試料は実施例2に示した電解条件におけるアノード
として試験したが、ただし2倍の陽極電流密度(200
0A/m2)で行った。試料の特性は表8.1に、一方
試験結果は表8.2に示す。
【0048】
【表8.1】
【0049】
【表8.2】 2000A/m2で得られた結果ら次の考察を得る。
【0050】−コーティングの化学的または機械的脱離
によって偶然に電解質に接触したチタン構造物は著しく
腐食される。このマイナスの挙動は3成分系または4成
分系析出物の場合にはそれほど重大ではないが、その理
由は、これらの析出物、とくにサーモスプレー法によっ
て得られた場合により緻密になるからである。
【0051】−チタン−イットリウム(Y 0.35
%)試料は、同一のコーティングを有する工業用チタン
試料と比べて同様の挙動を示す −チタン−パラジウム(Pd 0.20%)試料および
チタン−ニッケル(Ni1.5%)試料はすぐれた安定
性を示す。経時的に安定なアノード電位から知ることが
できるように腐食は軽微:すなわち、実際に電位が上が
ることはコーティングの不動態化の徴候であるが、電位
の低下は基質の腐食を示す。
【0052】
【実施例9】チタン、タンタル、ニオブ、タングステン
製、およびニッケル(90%)−銅(10%)合金製の
シート(100×10×1mm)5枚を、実施例7に示
したような表面処理後、プラズマジェットによって適用
したW(89)+Co(10)+Ni(0.5)+Pd
(0.5)のコーティングで被覆した。試料は実施例8
に示した条件と同じ条件で、テトラフルオロホウ酸鉛溶
液の電解におけるアノードとして試験した。試験結果は
表9に示す。鉛のカソード析出効率は100%であっ
た。
【0053】
【表9.1】 試験結果から次の考察が導かれる。
【0054】−基質をタンタル、タングステン、または
Ni(90)−Cu(10)合金で作る場合には、良好
な安定性および該基質に適用したコーティングの一定ア
ノード電位が経験される。
【0055】−チタン製の基質は不安定で、コーティン
グのアノード電位は経時的に急速に低下する。
【0056】−ニオブ製基質の場合には、アノード電位
が経時的にわずかに低下するとともに中間的状況が経験
される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 アントニオ・ニドラ イタリア共和国 20100 ミラノ,ビア・ フアルネツテイ 5 (72)発明者 カルロ・トライニ イタリア共和国 20100 ミラノ,ビア・ ピサーニ・ドツシ 31 (72)発明者 ウルデリコ・ネボオシ イタリア共和国 20100 ミラノ,ビア・ パラデイーニ 5

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フルオリドまたはアニオン性フルオロ錯
    体、たとえばテトラフルオロボレートおよびヘキサフル
    オロシリケートを含有する溶液から酸素を発生させる、
    不動態化可能な金属マトリックスおよび電極触媒性化合
    物を含み、少なくとも1つの添加剤を含有するアノード
    において、該電極触媒性化合物がコバルト、二酸化セリ
    ウム、または酸化スズを含んで成る群中で選ばれること
    を特徴とするアノード。
  2. 【請求項2】 前記電極触媒性化合物がコバルト並びに
    ニッケル、銅、鉄、パラジウムおよびセリウムの群中で
    選ばれる少なくとも1つからなることを特徴とする請求
    項1のアノード。
  3. 【請求項3】 電極触媒性化合物が、二酸化セリウムお
    よび酸化ニオブ、酸化ニッケル、酸化プラセオジム、酸
    化銅の群中で選ばれる少なくとも1つからなることを特
    徴とする請求項1のアノード。
  4. 【請求項4】 電極触媒性化合物が、酸化スズおよび酸
    化アンチモンまたは酸化銅の群中で選ばれる少なくとも
    1つからなることを特徴とする請求項1のアノード。
  5. 【請求項5】 少なくとも、より外側の前記金属マトリ
    ックスが、タングステン、タンタル、ニオブ、チタン、
    それらの合金またはそれとパラジウム、ニッケル、イッ
    トリウムおよびニッケル含量が5ないし20%を占める
    ニッケル−銅合金との合金で作られることを特徴とする
    請求項1のアノード。
  6. 【請求項6】 前記電極触媒性化合物が前記金属マトリ
    ックス中に合金または分散体として存在することを特徴
    とする請求項1のアノード。
  7. 【請求項7】 前記電極触媒性化合物が前記金属マトリ
    ックスに適用されたコーティングの形をなすことを特徴
    とする請求項1のアノード。
  8. 【請求項8】 前記金属マトリックスがタングステンを
    含み、かつ前記電極触媒性化合物がコバルトおよびニッ
    ケル、銅、鉄、パラジウム、セリウムを含む群中で選ば
    れる少なくとも1つから成ることを特徴とする請求項6
    のアノード。
  9. 【請求項9】 前記金属マトリックス中のタングステン
    の濃度が70ないし99重量%を占めることを特徴とす
    る請求項5のアノード。
  10. 【請求項10】 コバルトの濃度が1ないし30重量%
    を占めることを特徴とする請求項8のアノード。
  11. 【請求項11】 前記添加剤の濃度が0.5ないし2重
    量%を占めることを特徴とする請求項8のアノード。
  12. 【請求項12】 前記金属マトリックスが、5ないし2
    0重量%の銅含有量を有するニッケル−銅合金を含み、
    かつ前記電極触媒性化合物が酸化ニオブ、酸化ニッケ
    ル、酸化プラセオジム、酸化銅それ自体またはそれらの
    混合物中より選ばれる少なくとも1つの酸化物によりド
    ーピングされた二酸化セリウムを含むことを特徴とする
    請求項6のアノード。
  13. 【請求項13】 前記金属マトリックスが、タングステ
    ンまたは銅含有量が5ないし20重量%のニッケル−銅
    合金を含み、かつ前記コーティングが、前記電極触媒性
    化合物として、酸化ニオブ、酸化ニッケル、酸化プラセ
    オジム、酸化銅またはそれらの混合物の群中で選ばれる
    少なくとも1つの添加剤を含有する二酸化セリウムを含
    むことを特徴とする請求項7のアノード。
  14. 【請求項14】 前記金属マトリックスが、タングステ
    ンまたは銅含有量が5ないし20重量%を占めるニッケ
    ル−銅合金を含み、かつ前記コーティングが、前記電極
    触媒性化合物として、酸化アンチモンまたは酸化銅また
    はそれらの混合物中から選ばれる少なくとも1つの添加
    剤を含有する二酸化スズを含むことを特徴とする請求項
    7のアノード。
  15. 【請求項15】 前記金属マトリックスが、5ないし2
    0重量%を占める銅含有量のニッケル−銅合金を含み、
    かつ前記コーティングが前記電極触媒性化合物として、
    ニッケル、銅、鉄、パラジウム、セリウムの群中で選ば
    れる少なくとも1つの添加剤を含有するタングステンお
    よびコバルトを含むことを特徴とする請求項7のアノー
    ド。
  16. 【請求項16】 アノードおよびカソードを備え、金属
    イオンおよびフルオリドまたはアニオン性フルオロ錯体
    を含有する溶液が供給される電池中で行う金属の電解回
    収方法において、前記アノードが請求項1ないし15に
    記載されたアノードであることを特徴とする方法。
  17. 【請求項17】 前記金属が鉛であることを特徴とする
    請求項16の方法。
  18. 【請求項18】 前記溶液に1リットル当り最高2グラ
    ムのリン酸を添加することを特徴とする請求項17の方
    法。
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IT91A000551 1991-12-04
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