JPH0578941U - ファンエクジットガイドベーン - Google Patents

ファンエクジットガイドベーン

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JPH0578941U
JPH0578941U JP2823792U JP2823792U JPH0578941U JP H0578941 U JPH0578941 U JP H0578941U JP 2823792 U JP2823792 U JP 2823792U JP 2823792 U JP2823792 U JP 2823792U JP H0578941 U JPH0578941 U JP H0578941U
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vane
forming portion
resin sheet
peek
carbon fiber
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龍三 今村
剛 石山
均 川端
英夫 盛田
操 近藤
勉 成清
昌信 山下
秀則 坂本
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石川島播磨重工業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 厚さが薄いファンエクジットガイドベーンに
耐衝撃性能を具備させる。 【構成】 炭素繊維を包含したPEEKをシート状に形
成した炭素繊維強化樹脂シート材を複数積層するととも
に所要の炭素繊維強化樹脂シート材間にPEEKをシー
ト状に形成した樹脂シート材を挿入し隣接する部材を互
いに熱融着によって接着したベーン本体形成部21と、
該ベーン本体形成部21の前縁部並びに後縁部を被覆し
且つベーン本体形成部21に熱融着によって接着された
PEEKよりなるベーン前縁形成部22並びにベーン後
縁形成部23と、前記ベーン本体形成部21、ベーン前
縁形成部22、ベーン後縁形成部23の表面を被覆し且
つそれらの部材に熱融着により接着されたPEEKより
なるベーン表層部24とを備える。 【効果】 各部材をPEEKにより形成しているので、
耐衝撃性が向上する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案はファンエクジットガイドベーンに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図3は航空機に用いられているバイパス型ターボファンエンジンの一例を示す もので、1は略円筒状の外筒2内に同軸に配置された外筒2よりも長さが短い内 筒、3は内筒1内に回転自在に支持された低圧圧縮機駆動軸、4は低圧圧縮機駆 動軸3の前後方向中間部に回転自在に外嵌された高圧圧縮機駆動軸である。
【0003】 5は低圧圧縮機駆動軸3の前方A側端部に連結された低圧圧縮機ディスク、6 は低圧圧縮機ディスク5の外周面に前記内筒1の前方A側に位置するように取り 付けられた低圧圧縮機動翼、7は低圧圧縮機ディスク5の外周面に前記内筒1内 に位置するように取り付けられた低圧圧縮機動翼、8は前記内筒1の内周面に低 圧圧縮機動翼7の後方B側に位置するように取り付けられた低圧圧縮機静翼であ る。
【0004】 9は内筒1内に配置され前記高圧圧縮機駆動軸4の前方A側端部に連結された 高圧圧縮機ディスク、10は高圧圧縮機ディスク9の外周面に取り付けられた高 圧圧縮機動翼、11は前記内筒1の内周面に高圧圧縮機動翼10の後方B側に位 置するように取り付けられた高圧圧縮機静翼である。
【0005】 12は内筒1内に配置され高圧圧縮機駆動軸4の後方B側端部に連結された高 圧タービンディスク、13は高圧タービンディスク12の外周面に取り付けられ た高圧タービン動翼、14は前記内筒1の内周面に高圧タービン動翼13の後方 B側に位置するように取り付けられた高圧タービン静翼である。
【0006】 15は内筒1内に配置され前記低圧圧縮機駆動軸3の後方B側端部に連結され た低圧タービンディスク、16は前記内筒1内に配置され低圧タービンディスク 15の外周面に取り付けられた低圧タービン動翼である。
【0007】 17は前記内筒1内の高圧圧縮機ディスク9と高圧タービンディスク12との 間に形成される空気流路18内に配置された燃焼室、19は前記外筒2の内周面 と内筒1の外周面により形成されるバイパス流路20に配置されたファンエクジ ットガイドベーン(静翼)である。
【0008】 上述した構造を有するバイパス型ターボエンジンでは、燃焼室17内で燃料と 空気の混合気を燃焼させると、燃焼ガスが燃焼室17から後方B側へ向って流れ 、この燃焼ガスの圧力により高圧タービン動翼13、低圧タービン動翼16が回 転し、更に、燃焼ガスが外筒2の後方B側へ向って噴出して推力が発生する。
【0009】 高圧タービン動翼13に生じた回転力は、高圧タービンディスク12、高圧圧 縮機駆動軸4、高圧圧縮機ディスク9を介して高圧圧縮機動翼11へ、また、低 圧タービン動翼16に生じた回転力は、低圧タービンディスク15、低圧圧縮機 駆動軸3、低圧圧縮機ディスク5を介して低圧圧縮機動翼6,7にそれぞれ伝達 され、前記高圧圧縮機動翼11及び低圧圧縮機動翼6,7が回転する。
【0010】 前方A側から外筒2内を経て内筒1内へ流入する空気は、低圧圧縮機動翼6, 7及び低圧圧縮機静翼8により圧縮された後、更に、高圧圧縮機動翼11及び高 圧圧縮機静翼14によって更に高い圧力に圧縮される。
【0011】 この圧縮された空気は、燃焼室17に流入して燃料と混合され、空気と燃料の 混合気が燃焼することにより燃焼ガスが発生し、該燃焼ガスが内筒1の後方B側 へ向って流れる。
【0012】 一方、前方A側から外筒2内を経てバイパス流路20に流入する空気は、低圧 圧縮機動翼6及びファンエクジットガイドベーン19により圧縮されて外筒2の 後方B側へ向って噴出し、この空気の流れによっても航空用バイパス型ターボエ ンジンに推力が発生する。
【0013】 このようなバイパス型ターボエンジンでは、従来、各部材を金属により形成し ていたが、近年、推力が60000ポンド程度の比較的大型のバイパス型ターボ エンジンにおいて、他の部材と比較して熱影響を受けにくく、負荷応力があまり 大きく作用しないファンエクジットガイドベーン19を、カーボン繊維により強 化したエポキシ系樹脂(熱硬化性樹脂)によって形成し、エンジンの軽量化を図 ったものがある。
【0014】 上記エポキシ樹脂は、硬化すると高強度で耐熱性に富む反面、脆性が高く衝撃 力に弱いという物性を有しているが、大型のバイパス型ターボエンジンではファ ンエクジットガイドベーン19の厚さを充分に確保できるので、エポキシ樹脂を 用いても、鳥打込み(飛行中、エンジン内に鳥が吸込まれてエンジンの内部材に 衝突すること)や氷塊の吸込み(飛行中、エンジンの外筒2の前方A側端部に付 着した氷塊が脱落する際に、エンジン内に吸込まれてエンジンの内部材に衝突す ること)が発生したときの衝撃に耐え得るような強度をファンエクジットガイド ベーン19に具備させることができる。
【0015】
【考案が解決しようとする課題】
ところが、推力が25000ポンド程度の比較的小型のバイパス型ターボエン ジンにおいて、エポキシ樹脂を用いてファンエクジットガイドベーン19を形成 したとすると、ファンエクジットガイドベーン19の厚さが大型のバイパス型タ ーボエンジンに比べて薄くなるため、前述した鳥打込みや氷塊の吸込みが発生し た際に生じる衝撃に耐え得る強度をファンエクジットガイドベーン19に具備さ せることができない。
【0016】
【調査結果による知見】
かかる問題を解決するために考案者らは、種々の合成樹脂の物性について鋭意 調査を行った結果、熱硬化性樹脂に比べて靭性が高く、衝撃力に対して粘り強い 物性を有している熱可塑性樹脂のうち、特にPEEK(ポリ・エーテル・エーテ ル・ケトン)がファンエクジットガイドベーン19を形成する材料として適当な ものであるとの知見を得るに至った。
【0017】
【考案の目的】
本考案は、前述した実情に鑑みなしたもので、厚さが薄いファンエクジットガ イドベーンに所要の耐衝撃性能を具備させることを目的としている。
【0018】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本考案のファンエクジットガイドベーンにおいては 、炭素繊維を包含したPEEKをシート状に形成した炭素繊維強化樹脂シート材 を複数積層するとともに所要の炭素繊維強化樹脂シート材間にPEEKをシート 状に形成した樹脂シート材を挿入し隣接する炭素繊維強化樹脂シート材同士ある いは隣接する炭素繊維強化樹脂シート材と樹脂シート材をそれぞれ熱融着によっ て接着したベーン本体形成部と、該ベーン本体形成部の前縁部並びに後縁部を被 覆し且つベーン本体形成部に熱融着によって接着されたPEEKよりなるベーン 前縁形成部並びにベーン後縁形成部と、前記ベーン本体形成部、ベーン前縁形成 部、ベーン後縁形成部の表面を被覆し且つそれらの部材に熱融着により接着され たPEEKよりなるベーン表層部とを備えている。
【0019】
【作用】
本考案のファンエクジットガイドベーンは、主として靭性に富んだ物性のPE EKにより構成され、ベーン本体形成部を形成する所要の炭素繊維強化樹脂シー ト材間にPEEKのみよりなる樹脂シート材を配置しているので、厚さが薄いフ ァンエクジットガイドベーンにおいても所要の耐衝撃性能を具備させることがで きる。
【0020】
【実施例】 以下本考案の実施例を図面を参照しつつ説明する。
【0021】 図1及び図2は本考案のファンエクジットガイドベーンの一実施例を示すもの で、21はベーン本体形成部、22はベーン本体形成部21の前縁部を被覆し且 つベーン本体形成部21に熱融着によって接着されたベーン前縁形成部、23は ベーン本体形成部21の後縁部を被覆し且つベーン本体形成部21に熱融着によ って接着されたベーン後縁形成部、24は前記ベーン本体形成部21、ベーン前 縁形成部22、ベーン後縁形成部23の表面を被覆し且つそれらの部材に熱融着 により接着されたベーン表層部である。
【0022】 ベーン本体形成部21は、炭素繊維を包含したPEEK(ポリ・エーテル・エ ーテル・ケトン)をシート状に形成した炭素繊維強化樹脂シート材25を複数積 層するとともに、所要の炭素繊維強化樹脂シート材25間にPEEKをシート状 に形成した樹脂シート材26を挿入し、隣接する炭素繊維強化樹脂シート材25 同士あるいは炭素繊維強化樹脂シート材25と樹脂シート材26をそれぞれ熱融 着によって接着した構造を有している。
【0023】 また、ベーン前縁形成部22、ベーン後縁形成部23、ベーン表層部24はい ずれもPEEKにより形成されている。
【0024】 上述したファンエクジットガイドベーンを製造する際には、製造すべきファン エクジットガイドベーンの形状に合致するような形状に裁断した炭素繊維強化樹 脂シート材25を順次積層するとともに所要の炭素繊維強化樹脂シート材25間 に樹脂シート材26を挿入して積層体を形成する。
【0025】 更に、上記積層体の前縁部並びに後縁部をPEEKのシート材により複数層に わたって被覆し、このシート材の表層部及び前記積層体の表面をPEEKのシー ト材により被覆した後、金型により加熱圧下成形して隣接する炭素繊維強化樹脂 シート材25またはPEEKのシート材同士、あるいは炭素繊維強化樹脂シート 材25と樹脂シート材26をそれぞれ熱融着によって一体的に接着させ、ファン エクジットガイドベーンを構成する。
【0026】 このとき、隣接する炭素繊維強化樹脂シート材25同士あるいは炭素繊維強化 樹脂シート材25と樹脂シート材26が接着されることによりベーン本体形成部 21が形成される。
【0027】 また、積層体の前縁部並びに後縁部を被覆する複数層のPEEKのシート材同 士がそれぞれ接着されることよりベーン前縁形成部22並びにベーン後縁形成部 23が形成され、更に、前記積層体の表面及びベーン前縁形成部22、ベーン後 縁形成部23となるシート材の表層部を被覆するPEEKのシート材が、積層体 並びにベーン前縁形成部22,ベーン後縁形成部23に接着されることによりベ ーン表層部24が形成される。
【0028】 上述したファンエクジットガイドベーンは、主として靭性に富んだ物性のPE EKにより構成され、また、ベーン本体形成部21を形成する所要の炭素繊維強 化樹脂シート材25間にPEEKのみよりなる樹脂シート材26を配置している ので耐衝撃性が高く、鳥打込みや氷塊の吸込み等の衝撃により破損することがな い。
【0029】 また、ベーン表層部24、ベーン前縁形成部22、ベーン後縁形成部23には 耐エロージョン性が高いPEEKを使用しているので、砂、氷粒等がファンエク ジットガイドベーンの表面を連続的に擦過したときには、砂、氷粒等によりベー ン表層部24、ベーン前縁形成部22、ベーン後縁形成部23が削り取られるこ とがあるが、ベーン本体形成部21は外部に露出していないので、該ベーン本体 形成部21を構成する炭素繊維強化樹脂シート材25の炭素繊維が直ちに外部へ 露出してしまうことがない。
【0030】 なお、本考案のファンエクジットガイドベーンは、上述した実施例にのみ限定 されるものではなく、本考案の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え 得ることは勿論である。
【0031】
【考案の効果】
以上述べたように、本考案のファンエクジットガイドベーンによれば下記の様 な種々の優れた効果を奏し得る。
【0032】 (1)ファンエクジットガイドベーンを主として靭性に富んだ物性のPEEK により構成し、ベーン本体形成部を形成する所要の炭素繊維強化樹脂シート材間 にPEEKのみよりなる樹脂シート材を配置しているので、厚さが薄いファンエ クジットガイドベーンに所要の耐衝撃性能を具備させることができる。
【0033】 (2)ファンエクジットガイドベーンの表面が砂、氷粒等の擦過により削り取 られても、ベーン本体形成部はベーン前縁部、ベーン後縁部、ベーン表層部によ り被覆されているので、ベーン本体形成部を形成する炭素繊維強化樹脂シートの 炭素繊維が直ちに外部へ露出してしまうことがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のファンエクジットガイドベーンの一実
施例を示す断面図である。
【図2】本考案のファンエクジットガイドベーンの一実
施例の前縁部における部材配置図である。
【図3】バイパス型ターボファンエンジンの一例を示す
概念図である。
【符号の説明】
21 ベーン本体形成部 22 ベーン前縁形成部 23 ベーン後縁形成部 24 ベーン表層部 25 炭素繊維強化樹脂シート材 26 樹脂シート材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 盛田 英夫 神奈川県横浜市磯子区新中原町1番地 石 川島播磨重工業株式会社技術研究所内 (72)考案者 近藤 操 神奈川県横浜市磯子区新中原町1番地 石 川島播磨重工業株式会社技術研究所内 (72)考案者 成清 勉 神奈川県横浜市磯子区新中原町1番地 石 川島播磨重工業株式会社横浜第一工場内 (72)考案者 山下 昌信 東京都田無市向台町三丁目5番1号 石川 島播磨重工業株式会社田無工場内 (72)考案者 坂本 秀則 東京都保谷市柳沢6丁目1番1号 石川島 ジェットサービス株式会社内

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 炭素繊維を包含したPEEKをシート状
    に形成した炭素繊維強化樹脂シート材を複数積層すると
    ともに所要の炭素繊維強化樹脂シート材間にPEEKを
    シート状に形成した樹脂シート材を挿入し隣接する炭素
    繊維強化樹脂シート材同士あるいは隣接する炭素繊維強
    化樹脂シート材と樹脂シート材をそれぞれ熱融着によっ
    て接着したベーン本体形成部と、該ベーン本体形成部の
    前縁部並びに後縁部を被覆し且つベーン本体形成部に熱
    融着によって接着されたPEEKよりなるベーン前縁形
    成部並びにベーン後縁形成部と、前記ベーン本体形成
    部、ベーン前縁形成部、ベーン後縁形成部の表面を被覆
    し且つそれらの部材に熱融着により接着されたPEEK
    よりなるベーン表層部とを備えてなることを特徴とする
    ファンエクジットガイドベーン。
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JP2001041002A (ja) * 1999-07-27 2001-02-13 Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd 複合材翼

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