JPH0579134B2 - - Google Patents

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JPH0579134B2
JPH0579134B2 JP23813887A JP23813887A JPH0579134B2 JP H0579134 B2 JPH0579134 B2 JP H0579134B2 JP 23813887 A JP23813887 A JP 23813887A JP 23813887 A JP23813887 A JP 23813887A JP H0579134 B2 JPH0579134 B2 JP H0579134B2
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JP
Japan
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backscattered
optical fiber
difference
difference value
light
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JP23813887A
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JPS6479637A (en
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Shinichi Furukawa
Mitsuhiro Tatsuta
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NTT Inc
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Publication date
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Publication of JPH0579134B2 publication Critical patent/JPH0579134B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】
(1) 産業上の利用分野 本発明は光フアイバの破断点や接続点などの欠
陥位置又は開放端位置を被測定光フアイバの片端
末から非破壊で検知する方法に関するものであ
る。 (2) 従来の技術 光フアイバ中あるいは光フアイバ線路中の欠陥
位置を非破壊で検知する技術は、光フアイバの製
造あるいは光フアイバ線路の建設保守において非
常に重要である。光フアイバ中に一定周期の光パ
ルスを送出し、フアイバ中で発生する散乱光のう
ち入射端側に戻つてくる後方散乱光パワーおよび
反射光パワーを入射端で時系列的に受光し、該光
パワーを電気変換、対数変換、A/D変換、およ
び加算平均し、かつこれらの光パワーの時間的変
化をz=vt/2(zは入射端からの距離もしくは
位置、vは光フアイバ中の光パルスの伝搬速度、
tは往復の伝搬時間)なる関係を用いて距離的変
化に変換した後方散乱波形から、光フアイバの欠
陥位置を検知する方法はOTDR法(Optical
Time Domain Reflectometory)と呼ばれ、非
常に有用な方法である。この方法を用いた測定器
として光パルス試験器(OTDR;Optical Time
Domain Reflectometor)が実用に供され、製造
された光フアイバの検査あるいは光フアイバ線路
の建設保守に使用されている。 第9図はOTDRで観測した被測定光フアイバ
の後方散乱波形の例である。横軸は距離z、縦軸
は対数変換した後方散乱光レベルPBを示してい
る。被測定光フアイバは長さ575mの光フアイバ
A、470mの光フアイバB及び1030mの光フアイ
バCを融着接続したもので、全長が2075mであ
る。送出した光パルスの幅は1μsecである。第9
図の後方散乱波形はA/D変換によつてフアイバ
長2m毎にデイジタル化した後方散乱光パワーを
連続的に表示している。後方散乱波形には距離の
短い方から、入射端でのフレネル反射、フアイバ
AとBとの接続点での段差1、フアイバBとCと
の接続点で段差2、および遠端でのフレネル反射
が見られる。光フアイバからの後方散乱光パワー
はフアイバの散乱係数、比屈折率差率によつて異
なるので、特性の違いフアイバを接続した場合や
光フアイバのコアの軸がずれて接続された場合、
および光フアイバが均一に製造されていない場合
などには接続点や不均一点で第9図に示したよう
な段差を生じるのである。フレネル反射の光パワ
ーは後方散乱光パワーに比べて格段に大きいの
で、急峻な段差となる。段差を生じている位置を
検知するにはOTDRの距離測定機能を用いる。
それは、OTDRの操作者が、第9図に示すよう
に、後方散乱波形の段差部にカーソルを設定する
と、カーソルを設定した位置をOTDRで自動的
に表示する機能を用いるのである。OTDR波形
上において真の接続点や破断点は段差を生じ始め
る位置に相当するので、カーソルは段差を生じ始
める位置に設定する。また、後方散乱波形中の各
光フアイバの後方散乱パワーの傾きは光フアイバ
の損失と対応しているので、カーソルaとカーソ
ルbとで挾んだ区間の波形の傾きから光フアイバ
の損失を測定できる。また、カーソルを5ケ所適
切に設定することによつて段差の大きさ(同じ特
性の光フアイバを接続した場合には接続損失に対
応する)を測定することができる。 しかしながら、これらの機能は、通常、
OTDRの操作者が入手でカーソルを設定するこ
とによつて実現されており、操作者によつてカー
ソルの設定位置が異なる可能性が大きいので、距
離や光損失および段差の大きさの測定の再現性が
悪いという欠点があつた。例えば送出する光パル
スの幅が1μsecの場合には段差部分の距離は約100
mに達するので、カーソルの設定の仕方によつて
は距離測定に100m程度の違いを生じることにな
る。また、多数の性属点を含む被測定光フアイバ
の場合には、それぞれの段差点の検知や、光損失
および段差の大きさの測定のためにカーソルを1
回毎に設定する必要があるので、カーソルの設定
に時間を要するという欠点があつた。 一方、接続点における接続損失を求め、接続の
良否を判定するために、Δl離れた2点l1、l2の後
方散乱波形データPB(l1)およびPB(l2)から、次
式 γ(l1、l2)=PB(l1)−PB(l2) (1) によつて差分を求め、この差分の大きさから接続
損失を算出する方法が提案されている(文献;
R.D.JEFFERY、J.L.HULLETT“Joint loss
measurement using two−point processing”、
Optical and Quantum Electoronics、16、pp.1
−7、1984)。融着接続点などによつて段差が見
られる後方散乱波形データに対して、Δlだけ離
れて差分を求めると、段差を含む区間の差分値は
他の区間のものに比べて大きくなる。従つて、差
分値が所定の大きさとなる位置区間には接続点等
が存在すると認定でき、また、その大きさから段
差の大きさを知ることができる。この文献では、
Δl=160mとして接続損失を算出しているが、接
続点位置の算出については検討していない。従つ
て、接続点は160mの範囲内にあり、従来の差分
法ではこれ以上精度良く接続点の位置を検知する
ことは不可能であつた。 (3) 発明が解決しようとする問題点 従来のOTDR法は以上述べた問題点を有し、
本発明は後方散乱波形の形状から接続点等の欠陥
位置及び開放端位置を検知する場合にOTDRの
操作者が入手でカーソルを設定する必要がなく、
OTDRで自動的に精度良くカーソルを設定する
方法を提供することを目的とする。 (4) 問題点を解決するための手段 本発明は、被測定光フアイバに半値幅τで光パ
ルスを入射し、該光パルスによる散乱光および反
射光のうち入射端側に戻つてくる光パワーを時系
列的に受光し、該光パワーを電気変換、対数変
換、A/D変換、および加算平均し、かつ時間的
変化をz=vt/2(ここで、zは入射端からの距
離もしくは位置、vは光フアイバ中の光パルスの
伝搬速度、tは往復の伝搬時間)なる関係を用い
て距離的変化に変換して後方散乱波形を求め、該
後方散乱波形の形状から光フアイバの欠陥位置又
は開放端位置を検知する方法において、被測定光
フアイバの該位置zを含む区間幅がvτ/2であ
る2個の位置をz−z1、z+z2とするとき(z1
0、z2≧0、かつz1、z2はz1+z2=vτ/2なる関
係を満たす定数)、位置(z−z1)における後方
散乱パワーPB(z−z1)と位置(z+z2)におけ
る後方散乱パワーPB(z+z2)との差分を求め、
該差分値が正もしくは負にステツプ状に変化する
位置範囲においては、ステツプ状に大きくなる位
置をzSとして該zSよりz2ほど遠い位置を欠陥位置
又は開放端位置とし、前記差分値がステツプ状に
変化しない位置範囲においては、該差分値が所定
値以上の大きさで、かつ最大もしくは最小となる
点zPを求め、該zPよりz1だけ入射端側に近い位置
を欠陥位置として検知することを特徴とする。 従来の技術とは、送出パルス幅τに依存して
Vτ/2だけ離れた位置間の後方散乱パワーの差
分を求め、さらにこの差分値がステツプ状に変化
する位置もしくは最大、最小となる位置を求める
点が異なる。 (5) 作用 半値幅τの光パルスを被測定光フアイバに入射
すれば、光パルスは光フアイバの接続点やフレネ
ル反射を生じる位置において後方散乱され、光フ
アイバの入射端に戻つてくる。区間幅vτ/2を
有する2位置z−z1、z+z2間における後方散乱
パワーの差分を求めると、光フアイバの接続点に
おける後方散乱のように差分値がステツプ状に変
化しない場合には、差分値が所定値より大きくな
るところで、差分値が最大又は最小となる位置zP
が存在し、この位置zPは真の接続点よりz1だけ入
射端より離れていることが理論上示される。従つ
て、真の接続点は位置zPよりz1だけ入射端側に存
在することになる。 また、コネクタによる光フアイバの接続が不完
全なときや、破断点が存在するとき、あるいは光
フアイバの遠端が開放されているときのようにフ
レネル反射を生じる場合には、vτ/2の区間幅
で後方散乱パワーの差分を求めれば、真にフレネ
ル反射を生じている位置は差分関数がステツプ状
に変化している位置よりもz2だけ入射端より遠い
位置となることが示される。従つて差分関数がス
テツプ状に変化する位置zSを求めて、その位置zS
よりz2だけ入射端より遠い位置がフレネル反射を
生じている位置となる。 (6) 実施例 本発明を用いて光フアイバの欠陥位置又は開放
端位置を検知するときの処理フローを第1図に示
す。本発明では、まず、後方散乱波形上の任意
の位置zを中心として±vτ/4離れた位置間の
差分を求める。すなわち、本実施例は、z1=z2
vτ/4の例であり、z1+z2=vτ/2なる関係を満
たしている。ここで、vは真空中の光速を光フア
イバコアの屈折率で除したものであり定数であ
る。τはOTDRの設定値であり定数である。従
つて、z1とz2は共に定数である。次に、この差
分値が距離に対してどのように変化しているかを
判定する。ステツプ状に変化している場合に
は、変化点zSよりvτ/4だけ遠い位置を欠陥位置
又は開放端位置とする。差分値がステツプ状に変
化することは、フレネル反射やフアイバの破断に
よつて後方散乱波形が急峻に変化しているためで
あり、差分をとつたために変化を生じている位置
がvτ/4ずれるので、その分を補正して欠陥位
置又は開放端位置とするのである。差分値がス
テツプ状に変化しない場合は、差分値が所定値よ
り大きくなる距離区間内で、最大もしくは最小と
なる位置zPを求める。さらに、zPよりvτ/4だ
け入射端側に近い位置を欠陥位置とする。これら
の処理はパーソナルコンピユータなどによつて容
易に実現できる。 次に、本発明において後方散乱波形上の任意の
位置zを中心として±vτ/4だけ離れた位置間
の差分を求める理由などを説明するが、まず最初
にOTDRで観測される後方散乱波形について解
析する。 第2図は光フアイバ中の位置z=vT(ここで、
vは光パルスの伝搬時間、Tは任意の時刻)、す
なわち時刻t=Tに発生する後方散乱光が入射端
に到達する時刻を説明する図である。横軸は時刻
tを示している。ここで、後方散乱光は送出した
光パルスに対応してパルス的に発生する。同図a
はパルス幅τの光パルスを送出したときに、時刻
t=T(T=z/v)の近辺でΔtの間隔で後方散
乱光がパルス的に発生する状況を示している。b
は時刻t=Tの近辺で発生した後方散乱光パルス
列が、時刻t=2T近辺において入射端に到達す
るときの後方散乱光パルス列の状況を示すもの
で、各パルスは往復しているので、各パルスの間
隔が2Δtとなる。第2図より、t<Tに発生する
幅τの散乱パルスは、t<2Tにおいて全て入射
端に戻り、t>(T+τ/2)に発生する散乱パ
ルスは、t>2Tにおいて全て入射端に戻ること
が分る。従つて、入射端で後方散乱パルスを観測
すると、時刻t=2Tにおいては、T<t<(T+
τ/2)の間に発生した後方散乱光パルスの一部
ずつが加算されていることになる。また、時刻t
=(2T+τ)においては、(T+τ/2)<t<
(T+τ)に発生した後方散乱光パルスの一部ず
つが加算されている。 次に光フアイバ中のどの位置からの散乱光がt
=2Tに観測されるかを説明する。時刻t=T+
T′(ここでT′は上述したように0<T′<τ/2で
ある)に位置z=vT+z′で散乱した光が入射端
に到達する時刻t′は、往復を考慮して t′=T+T′+(vT+z′)/v =2T+T′+z′/v (2) となる。今、時刻t=2Tに着目しているので、
式(2)でt′=2Tとすると、 z′=−vT′ (3) が成立する。式(3)で、T′は0<T′<τ/2の条
件があるから、次式が成り立つ。 −vτ/2<z′<0 (4) すなわち、時刻t=2Tにおいては vT−vτ/2<z<vT (5) の範囲からの後方散乱光が加算されて観測される
ことになる。同様にして、t=(2T+τ)におい
ては、vT<z<vT+vτ/2の範囲からの後方散
乱光が加算されて観測される。この様子を第3図
に示す。同図aは光フアイバ中で後方散乱光が発
生する位置範囲、bは平均化された後方散乱光パ
ワーが入射端に到達する時刻、cはOTDRに表
示される位置である。cでは光パルスが往復する
ことから、bの時間軸が1/2になつている。第3
図より、OTDR上の後方散乱後方は、実際の光
フアイバにおける区間幅vτ/2の平均後方散乱
パワーが表示されていることが分る。このこと
は、OTDRで観測される波形は、パルス幅が極
めて狭い仮想の光パルスによつて得られる後方散
乱光パワーを区間幅vτ/2で移動平均したもの
と一致することを示している。 次に、差分を求める区間幅について説明する。 第4図は光フアイバの接続的における雑音の重
畳されていない理想的な後方散乱波形を示す。こ
こで、z′は接続点を原点とする散乱点の位置座標
であり、a1及びa2はz′<0及びz′>0の範囲の光
フアイバの損失、bはz′=0の接続点での段差の
大きさである。第4図ではa1、a2及びbが負の場
合を示している。後方散乱波形は区間幅vτ/2
≡Δzで移動平均した波形Y(z′)(以後、移動平
均関数とも称する)となり、次式で表現できる。 Y(z′)=1/Δz∫zz-zydz′ (6) a1z′−a1Δz/2〔z′<0〕 = a2−a1/2Δzz′2+(a1+b/Δz)z′ −a1Δz/2〔0≦z′<Δz〕 (7) a2z′+b−a2Δz/2〔Δz≦z′〕 ここで、yは原関数であり、z′<0ではy=
a1z′、z′>0ではy=a2z′+bである。式(7)より、
接続によつて生じる段差部の後方散乱波形Y(z′)
は(a2−a1)>0のとき下に凸の放物線、(a2
a1)<0のときに凸の放物線となる。 式(7)の移動平均関数について、区間幅Dで差分
を求めたときの関数を差分関数ΔY(z′)とし、
ΔY(z′)を次式で表現する。
【表】
(9)
第4図の後方散乱波形(=移動平均関数)に対
応した差分関数ΔY(z′)を第5図に示す。ここで
接続点の段差は前述のとおり負である。同図aは
D<Δzの場合である。ΔY(z′)は3つの直線と
これらをつなぐ2つの放物線から成り、差分関数
はz′=Δz−D/2において最小値となる。同図
bはD=Δzの場合である。ΔY(z′)は2つの直
線とこれらをつなぐ2つの放物線から成り、真の
接続点z′=0よりΔz/2ずれた点において最小
値をとることが分る。一方、接続点での段差が正
の場合には、Δz=DのときΔY(z′)は真の接続
点z′=0よりΔz/2ずれた点において最大値と
なる。 すなわち、OTDRの後方散乱波形から区間幅
D=Δz=vτ/2で2点間の差分を求めれば、差
分値がステツプ状に変化していない場合には、差
分値が所定値より大きくなる位置範囲で、差分値
が最小もしくは最大となる位置zPが求められる。
真の接続的はこの位置zPよりΔz/2ほど入射端
に近い位置にあるので、位置zPよりvτ/4だけ入
射端に近い位置が接続点となる。 第6図は、コネクタによる光フアイバの接続が
不完全なときや、破断点が存在するとき、あるい
は光フアイバの遠端が開放端になつているときの
ようにフレネル反射等か存在するときの後方散乱
波形であり、z′=0において波形が急峻に変化し
ている。第7図はこの差分関数である。任意の点
から±D/2の間隔で差分を求めているので、
z′=−D/2の位置から差分関数はステツプ状に
変化する。従つて、真の欠陥位置や開放端位置は
差分関数がステツプ状に変化している位置よりも
D/2遠い位置となることが確認できる。従つ
て、D=Δz=vτ/2の場合には、vτ/4遠い位
置に補正する必要がある。 次に、第9図に示した後方散乱波形に対して、
本発明の方法を適用した結果について述べる。第
8図は、第9図に示した後方散乱波形データにつ
いて、差分をとる区間幅Dを変えて差分関数を求
めたものである。同図aはD/Δz=0.4のとき、
同図bはD/Δz=1.0のとき、同図cはD/Δz=
1.6のとき、同図dはD/Δz=3.0のときを示す。
第9図の例では2m毎に後方散乱波形データがあ
り、パルス幅γ=1μsec、vτ/2=100mである
から、50ポイントのデータがvτ/2に相当する。
第8図の横軸は距離、縦軸は差分を表わしている
が、通常OTDRの後方散乱波形では負の段差が
あるときに正の接続損失があるとするので、差分
は第5図および第7図に示したものと符号を変え
ている。差分値が600m付近で負に大きく、1100
m付近で正に大きくなつているのは、接続点1及
び接続点2のためである。また、2100m付近でス
テツプ状に変化しているのは遠端(開放端)にお
けるフレネル反射の影響である。差分を求める区
間幅Dが小さいとき(D/Δz=0.4のとき)、差
分関数はノイズ成分を多く含んでいる。区間幅D
が大きくなるにつれてノイズは少なくなるが、区
間幅がΔzより大きくなりすぎると(D/Δz=3.0
のとき)、接続点における差分値の変化と後方散
乱波形のゆらぎによる差分値の変化とが判別でき
なくなることが分る。D/Δz=1.0のときには、
接続点近辺の差分関数は2本の放物線で表現され
ており、最大、最小となる点が非常に明瞭に確認
できる。また、差分が所定のレベルを越えている
距離範囲内に接続点等があることも他の場合に比
べて容易であることも確認できる。 第1表は、第8図に示した例について、本発明
の方法によつて接続点1及び2の位置を検知した
結果をまとめたものである。接続点検知のための
所定のレベルはD/Δzにかかわらず同一とした。
また、実際の光フアイバの接続点位置との差の併
記した。D/Δz=1.0のときに実際の接続点位置
との差が最も小さく、本発明方法の妥当性が確認
できる。なお、この例では接続点を検知できた場
合には接続点位置の算出誤差はD/Δzにかかわ
らず35m以内であつたが、D/Δz=0.4の場合に
は本来接続点のない1600m地点を接続点と誤り、
D/Δz=3.0の場合には575mの接続点を検知で
きなかつた。D/Δz=1.6では22m以内の誤差で
接続点を検知できたが、第6図の差分関数からわ
かるように、1.0の場合に比べて差分の最大、最
小値が小さくなるので、所定レベルの設定の仕方
によつては1.0のときに比べて接続点の有無の判
断を誤る可能性が大きくなる。従つて、区間隔を
Δzすなわちvτ/2と等しくして差分を求め、差
分値が所定のレベルを越える範囲内でこの差分値
が最大もしくは最小となる位置を求め、さらに
vτ/4だけ位置をずらすという方法によると、
最も良く接続点を検知できることが実際のデータ
をもとに確認出来た。また、遠端においてフレネ
ル反射を生じている位置は本発明方法を適用した
結果2070mとなり、実際のフアイバ長との差は5
mと小さく、本発明方法の妥当性が確認できた。
このことは、光フアイバの欠陥位置の測定のみな
らず、フレネル反射を生じている位置の測定を利
用して光フアイバの実際の長さを測定できること
を意味している。
【表】 以上述べたように、本発明によれば、被測定光
フアイバ中の接続点等の欠陥位置を自動的に算出
することができるので、欠陥位置から所定の距離
を離れた位置(例えばvτ/2)にカーソルを自
動的に設定することにより、欠陥位置の段差量や
欠陥位置間の光フアイバ損失を短時間のうちに算
出することが可能となる。接続点を3ケ所含む被
測定光フアイバサンプルについて、本発明方法を
用いて接続点を自動検出し、さらに段差量と各光
フアイバの損失を求めたところ、4秒を要した。
一方、OTDR操作者がカーソルを1ケ所づつ設
定して段差量と光フアイバ損失を求めたところ、
16回の繰り返し実験で平均約7分を要した。この
実験結果から本発明の方法を要いた接続点の自動
検出が、時間短縮の面でも非常に有効であること
が確認できた。また、本発明によれば遠端(開放
端)におけるフレネル反射を測定することによ
り、光フアイバの実際の長さを精度よく測定する
ことができる。 なお、本発明では、式(8)に示したように任意の
点zを中心として±vτ/4=D/2だけ離れた
位置間の差分を求めたが、次式に示すように任意
の点zと、点zの前もしくは後にvτ/2=Dほ
ど離れた点との間の差分を求めることもできる。 ΔY(z)≡{Y(z)−Y(z−D)}/D (10) ΔY(z)≡{Y(z+D)−Y(z)}/D (11) この場合、真の欠陥位置又は開放端位置はこれ
まで説明した位置とは若干異なる。式(10)の場合に
はこれまでに説明した真の位置に対してD/2=
vτ/4ほど入射端側にずらす必要がある。式(11)
の場合にはこれまでに説明した真の位置に対して
D/2=vτ/4ほど遠くにずらす必要がある。
第2表に、差分関数がステツプ状に変化する位置
zS、もしくは最大、最小値をとる位置zPから、真
の欠陥位置又は開放端位置を求めるための補正分
をまとめた。第2表で+はzS、zPより遠くにずら
し、−は入射端側にずらすことに対応する。一般
に位置zを含む区間幅がvτ/2である2個の位
置をz−z1、z+z2とするとき、該位置の差分関
数がステツプ状に変化する位置zS、もしくは最
大、最小値をとる位置zPから、真の欠陥位置又は
開放端位置を求めるには、第2表の最下欄に示す
ようにすればよい。
【表】 (7) 発明の効果 以上説明したように、パルス幅τの光パルスを
送出したときの後方散乱波形から、位置(z−
z1)における後方散乱パワーPB(z−z1)と位置
(z+z2)における後方散乱パワーPB(z+z2)と
の差分を求め、該差分値がステツプ状に変化する
点、もしくは差分値が所定値以上の大きさで、か
つ最大もしくは最小となる点を求め、この点をも
とに欠陥位置又は開放端位置を検出することがで
きるので、OTDRの操作者が目視によつて欠陥
位置又は開放端位置を検出する必要がなくなり、
自動的かる短時間に精度良く欠陥位置又は開放端
位置を検出できるという利点がある。また、後方
散乱波形データから自動的に欠陥位置又は開放端
位置の段差量や欠陥位置又は開放端位置間の光フ
アイバ損失を短時間の内に算出できる利点があ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明方法を実施するときのフローチ
ヤート図、第2図はパルス幅τのパルスを送出し
たときに、時間t=T近辺に発生した後方散乱パ
ルス列と、時刻t=2T近辺で入射端に到着する
後方散乱パルス列等の関係を説明する図、第3図
はフアイバ中で後方散乱光が発生する位置範囲
と、OTDRに表示される位置の関係を説明する
図、第4図は接続点における理想的な後方散乱波
形(=移動平均関数)Y(z′)を説明する図、第
5図は差分関数ΔY(z′)を説明する図、第6図は
光フアイバ破断点における理想的な後方散乱波形
(=移動平均関数)Y(z′)を説明する図、第7図
は第6図に対応する差分関数、第8図の実際の差
分関数を示す図、第9図は通常のOTDRで観測
される光フアイバの後方散乱波形を示す図であ
る。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 被測定光フアイバに半値幅τの光パルスを入
    射し、該光パルスによる散乱光および反射光のう
    ち入射端側に戻つてくる光パワーを時系列的に受
    光し、該光パワーを電気変換、対数変換、A/D
    変換、および加算平均し、かつ時間的変化をz=
    vt/2(ここで、zは入射端からの距離もしくは
    位置、vは光フアイバ中の光パルスの伝搬速度、
    tは往復の伝搬時間)なる関係を用いて距離的変
    化に変換して後方散乱波形を求め、該後方散乱波
    形の形状から光フアイバの欠陥位置又は開放端位
    置を検知する方法において、 被測定光フアイバの該位置zを含む区間幅が
    vτ/2である2個の位置をz−z1、z+z2とする
    とき(z1≧0、z2≧0、かつ、z1、z2はz1+z2
    vτ/2なる関係を満たす定数)、位置(z−z1
    における後方散乱パワーPB(z−z1)と位置(z
    +z2)における後方散乱パワーPB(z+z2)との
    差分を求め、該差分値が正もしくは負にステツプ
    状に変化する位置範囲においては、ステツプ状に
    大きくなる位置をzSとして該zSよりz2ほど遠い位
    置を欠陥位置又は開放端位置とし、前記差分値が
    ステツプ状に変化しない位置範囲においては、該
    差分値が所定値以上の大きさで、かつ最大もしく
    は最小となる点zPを求め、該zPよりz1だけ入射端
    側に近い位置を欠陥位置として検知することを特
    徴とする光フアイバの欠陥位置又は開放端位置の
    検知方法。
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