JPH0579353B2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH0579353B2 JPH0579353B2 JP58230518A JP23051883A JPH0579353B2 JP H0579353 B2 JPH0579353 B2 JP H0579353B2 JP 58230518 A JP58230518 A JP 58230518A JP 23051883 A JP23051883 A JP 23051883A JP H0579353 B2 JPH0579353 B2 JP H0579353B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- core
- club head
- reinforced plastic
- golf club
- fiber
- Prior art date
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- Golf Clubs (AREA)
- Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)
Description
本発明はゴルフクラブに関し、さらに詳しく
は、一般にウツドと呼称されているゴルフクラブ
の改良に関するものである。 ウツドと呼称されているゴルフクラブのクラブ
ヘツドは、従来から柿の木を主材料として製造さ
れているが、最近、繊維教化プラスチツクを主材
料として製造したクラブヘツドが開発され使用さ
れるようになつて来た。 そして、この種のクラブヘツドの芯体として従
来は、型物成形または注入発泡せしめた硬質ウレ
タンフオームが最も多く用いられている。 ところが上述したように、硬質ウレタンフオー
ムを芯体として用いた場合、硬質ウレタンフオー
ムは圧縮強度が低いために、クラブヘツド成形時
において、高い圧縮成形圧を十分に加えることが
できない。この結果、成形後の殻部の繊維強化プ
ラスチツク層にボイドが発生し易く、特に繊維強
化プラスチツク層として、カーボン繊維強化プラ
スチツクを用いた場合は、カーボン繊維の含有率
を高めて品質の向上を図ることが困難であつた。 そこで、前記硬質ウレタンフオーム製芯体の圧
縮強度を上げるために、このフオームの比重を上
げることも試みられているが、それでもなお十分
な効果を得るに至つていない。 さらに、上述した硬質ウレタンフオームからな
る芯体の他に、硬質プラスチツクの中空成形品か
らなる芯体も用いられているが、この硬質プラス
チツクの中空成形品を芯体として用いた場合は、
これが中空であるがために、ゴルフクラブの重要
な製品特性であるボールの飛距離の低下や打撃時
のフイーリングを悪くし、満足のいくクラブヘツ
ドを得ることができないのが現状である。 したがつて、繊維強化プラスチツクからなるク
ラブヘツド、特にカーボン繊維強化プラスチツク
を主材料にしたクラブヘツドの芯体に軽量でかつ
圧縮強度に優れたシンタクチツクフオームを用い
ることにより、繊維強化プラスチツク層における
ボイドの発生の低減、補強繊維の含有率の向上、
偏肉の防止等のクラブヘツドの品質の向上を図
り、併せてゴルフボールの飛距離の向上や打音等
の打撃時のフイーリングの向上をも図ることが考
えられる。シンタクチツクフオームは、一般にエ
ポキシ樹脂、不飽和ポリエステル樹脂等の熱硬化
性樹脂の中に、ガラス、フエノール樹脂及びエポ
キシ樹脂等から作られている微小中空球を均一に
分散させ、固化させた細胞状フオーム材である。
しかし、繊維強化プラスチツクを主材料としたク
ラブヘツドは、一般には圧縮成形や射出成形によ
り成形されるので、その成形にはかなりの高温と
高圧が加わるために、芯体の材質にはそれに十分
に耐え得る素材を開発しなければならない。浮力
材等として一般に用いられているシンタクチツク
フオームは、圧縮強度は極めて高いが、耐熱性の
点で問題があり、そのままの組成でクラブヘツド
の芯体に用いると、ヘツド成形加工時の温度と圧
力で芯体が部分的に軟化し、流動または変形を生
じ、それがカーボン繊維強化プラスチツクからな
る殻部の不均一化や偏肉化をきたし、さらにはそ
れがクラブヘツドの打球による割れを生ぜしめる
など、クラブヘツドの耐久性低下の大きな原因と
なるおそれがあつた。 本発明は、上述した問題点を解消するためにな
されたものであつて、殻部が繊維強化プラスチツ
クからなるクラブヘツド、特にカーボン繊維強化
プラスチツクを主材料としたクラブヘツドの芯体
を耐熱性、成形性および耐衝撃性に優れた特定の
シンタクチツクフオームから構成することによ
り、繊維強化プラスチツク層におけるボイド発生
の低減、補強繊維の含有率の向上、偏肉の防止等
クラブヘツドの品質を向上させ、さらにはゴルフ
ボールの飛距離向上や打撃時のフイーリングの向
上をも図り得る優れたゴルフクラブを提供するこ
とを目的とする。 このため、本発明は、シンタクチツクフオーム
は、分子中に4個以上のグリシジル基を有する液
状エポキシ化合物と、液状酸無水物及びガラス質
中空球とを混合して加熱硬化させて成ることを要
旨とするものである。 即ち、本発明のゴルフクラブは、そのヘツドの
芯耐の材料として、分子中に4個以上のグリシジ
ル基を有する液状エポキシ化合物と、硬化剤とし
て液状酸無水物とを用いることにより、芯体とし
ての加工時には、低粘度であつて、加工が容易で
あり、硬化後には架橋点の多い強靭な樹脂となつ
て成形時の熱変形に耐える耐熱性ゴルフクラブと
なり、打球時には飛距離を向上させることが出来
ると共に、広いスウイートエリアを得ることが出
来、更に打球音、打球感(フイーリング)の良好
なものとすることが出来るものである。 第1図及び第2図は本発明の実施例からなるゴ
ルフクラブを示すもので、第1図は要部すなわち
クラブヘツド部を示す斜視説明図、第2図は第1
図A−A矢視断面説明図である。 図においてEは、本発明の実施例からなるゴル
フクラブであつて、一端にグリツプ(図示しな
い)を備えたクラブシヤフトSの他端に、特定の
シンタクチツクフオームからなる芯体11の周囲
にカーボン繊維強化プラスチツクを主材料とした
繊維強化プラスチツク層12を一体的に設けたク
ラブヘツド10を取り付けることにより構成され
ている。 前記芯体11を構成するシンタクチツクフオー
ムは、液状エポキシ化合物と、液状酸無水物、及
びガラス質微小中空球とを混合して加熱硬化させ
てなるものである。 液状エポキシ化合物は、分子中に4個以上のグ
リシジル基を有するものであつて、例えばアミン
化合物に対してエピクロロヒドリンを反応させて
得られる多官能エポキシ樹脂である。具体的に
は、メタキシレンジアミンとエピクロロヒドリン
から得られるN,N,N′,N′−テトラグリシジ
ルメタキシレンジアミン、ジアミノジフエニルメ
タンとエピクロロヒドリンから得られるN,N,
N′,N′−テトラグリシジルメチレンジアニリン
等である。また、フエノール化合物とエピクロロ
ヒドリンとの反応によつて得られる多官能エポキ
シ化合物等である。ノボラツク型のエポキシ樹
脂、N,N′−ジグリシジルパラアミノフエノー
ルのグリシジルエーテル、トリグリシジルイソシ
アヌレートでもよい。さらに、これらの混合物で
もよく、混合後の性状が液状(融点が50℃以下)
であればよい。 液状酸無水物は、分子内に2個以上のカルボン
酸基を有する有機カルボン酸化合物について分子
中の複数のカルボン酸基同士が脱水反応すること
により得られる液状酸無水物化合物である。この
液状酸無水物化合物の他の化合物と反応させて得
られる液状酸無水物をも包含する。具体的には、
例えば無水メチルエンドメチレンテトラヒドロフ
タル酸(日立化成:無水メチルハイミツク酸)、
無水メチルテトラヒドロフタル酸、無水ヘキサヒ
ドロフタル酸、無水メチルヘキサヒドロフタル
酸、無水ドデシニルコハク酸、及びこれらを主成
分とする液状混合物である。さらに、無水クロレ
ンデイツク酸、無水シクロペンタンテトラカルボ
ン酸、エチレングリコールビストリメリテート、
グリセリントリメリストリテート等の固形酸無水
物と液状酸無水物との液状混合物でもよく、ま
た、液状酸無水物同士の液状混合物であつてもよ
い。 ガラス質微小中空球は、ガラスまたはガラス質
を主成分とした無機質からなる球状中空体であ
る。その粒径は、特定されるものではないが平均
5ミクロン〜100ミクロン程度であることが好ま
しい。 上記液状エポキシ化合物に対する上記液状酸無
水物の配合割合は、液状エポキシ化合物のグリシ
ジル基1モルに対して液状酸無水物の無水カルボ
ン酸基0.5〜1.5モルの範囲内である。この範囲外
の場合には、目的とするゴルフクラブが得られな
いからである。なお、ガラス質微小中空球の配合
割合は、特に限定されるものではない。 このようにしてなるシンタクチツクフオームに
は、種々の添加剤を添加することができる。例え
ば、比重の調整を目的として、シリカや炭酸カル
シウム、硫酸バリウム等のような無機充填剤や、
各種ポリマー粉、コルク粉、木クズ、オガクズ等
の有機充填剤を配合することができる。また、加
工性の改良を目的として、各種有機質可塑剤等を
添加したり、芯体への着色を目的として、顔料や
塗料を添加することもできる。さらに、反応速度
を速めたり遅らせたりするために、例えばベンジ
ルジメチルアミン、トリジメチルアミノメチルフ
エノールに代表される三級アミン類等の各種添加
剤を加えることができる。粘度を調節する目的に
は、各種可塑剤類を添加してもよい。 本願発明におけるシンタクチツクフオームの芯
体11の成形は、上記成分を撹拌混合して得た未
硬化のシンタクチツクフオーム組成物を金型に充
填し、加熱硬化させればよい。 従つて、分子中に4個以上のグリシジル基を有
する液状エポキシ化合物と液状酸無水物とを用い
ることにより、ガラス質微小中空球を均一に分散
して混合することが出来、芯体としての加工時は
低粘度であるため加工が容易であり、加工後には
架橋点の多い強靭な樹脂となり、成形時に加熱加
圧に十分耐える耐圧耐熱性を有し、繊維強化プラ
スチツクを主材料として構成した殻部と共に用い
られたゴルフクラブとして、打球時の打球音、及
び打球感にも優れた、高い耐衝撃性を有するクラ
ブヘツドの芯体11を得ることが出来る。 以下に実施例を示す。 実施例 1 N,N,N′,N′−テトラグリシジルメタキシ
レンジアミン(TETRAD−X(三菱ガス化学(株))
31.7重量部、無水メチルハイミツク酸(日立化成
(株))68.3重量部、ガラス質微小中空球A16/500
(スリーエム(株))28.7重量部を撹拌機を用いてガ
ラス質微小中空球を破壊しないようにしながら均
一に混合し、ペースト状の未硬化のシンタクチツ
クフオーム組成物を得た。それをゴルフクラブヘ
ツド芯体の金型に充填し、150℃で60分間ギヤー
オーブンに入れて反応硬化させ、しかる後に金型
を開けて硬化成形された比重0.45のシンタクチツ
クフオーム芯体11を得た。 バリの除去等表面を部分修正した後、この芯体
11を、適量のエポキシ樹脂をあらかじめ含浸さ
せたカーボン繊維のシートモールデング・コンパ
ウンド(SMC)〔繊維強化プラスチツク層12の
構成部材〕と、ソールプレート13等と一緒にク
ラブヘツド圧縮成形用金型に挿入して加熱加圧
し、加熱硬化によりクラブヘツド10を作成し
た。 上述したように作成したクラブヘツド10を切
断し、断面の状態を確認したところ、芯体の軟化
や変形は全く認められず、カーボン繊維強化プラ
スチツク層12の偏肉等も見られなかつた。 また、このクラブヘツド10をウツドと呼称さ
れているゴルフクラブEに仕立て、試打したとこ
ろ、従来品すなわち硬質ウレタンフオーム製の芯
体を用いたゴルフクラブと比較して、飛距離で6
%以上の向上が見られ、クラブのスウイートスポ
ツトエリアの拡張も見られた。 実施例 2〜6 下記表1に示されるような配合仕様により、そ
れぞれ実施例1と同様に撹拌、混合を行つてペー
スト状の未硬化のシンタクチツクフオーム組成物
を得た。それをゴルフクラブヘツド芯体の金型に
充填し、150℃で60分間ギヤーオーブン中で反応
硬化させ、しかる後にシンタクチツクフオーム芯
体11をそれぞれ得た。これらをクラブヘツド芯
体として、実施例1と同様にゴルフクラブヘツド
10を作成した。これらはいずれも、実施例1と
同じく、ヘツド成形時の芯体の軟化や変形は認め
られず、カーボン繊維強化プラスチツク層12の
偏肉も見られなかつた。 また、これらヘツドを用いて仕立てたウツドで
試打したところ、実施例1と同様の性能を得るこ
とができた。これに対し、比較例のものはヘツド
コアが変形し、カーボン繊維強化プラスチツク層
12が偏肉して、さらに耐熱性に劣るものであつ
た。
は、一般にウツドと呼称されているゴルフクラブ
の改良に関するものである。 ウツドと呼称されているゴルフクラブのクラブ
ヘツドは、従来から柿の木を主材料として製造さ
れているが、最近、繊維教化プラスチツクを主材
料として製造したクラブヘツドが開発され使用さ
れるようになつて来た。 そして、この種のクラブヘツドの芯体として従
来は、型物成形または注入発泡せしめた硬質ウレ
タンフオームが最も多く用いられている。 ところが上述したように、硬質ウレタンフオー
ムを芯体として用いた場合、硬質ウレタンフオー
ムは圧縮強度が低いために、クラブヘツド成形時
において、高い圧縮成形圧を十分に加えることが
できない。この結果、成形後の殻部の繊維強化プ
ラスチツク層にボイドが発生し易く、特に繊維強
化プラスチツク層として、カーボン繊維強化プラ
スチツクを用いた場合は、カーボン繊維の含有率
を高めて品質の向上を図ることが困難であつた。 そこで、前記硬質ウレタンフオーム製芯体の圧
縮強度を上げるために、このフオームの比重を上
げることも試みられているが、それでもなお十分
な効果を得るに至つていない。 さらに、上述した硬質ウレタンフオームからな
る芯体の他に、硬質プラスチツクの中空成形品か
らなる芯体も用いられているが、この硬質プラス
チツクの中空成形品を芯体として用いた場合は、
これが中空であるがために、ゴルフクラブの重要
な製品特性であるボールの飛距離の低下や打撃時
のフイーリングを悪くし、満足のいくクラブヘツ
ドを得ることができないのが現状である。 したがつて、繊維強化プラスチツクからなるク
ラブヘツド、特にカーボン繊維強化プラスチツク
を主材料にしたクラブヘツドの芯体に軽量でかつ
圧縮強度に優れたシンタクチツクフオームを用い
ることにより、繊維強化プラスチツク層における
ボイドの発生の低減、補強繊維の含有率の向上、
偏肉の防止等のクラブヘツドの品質の向上を図
り、併せてゴルフボールの飛距離の向上や打音等
の打撃時のフイーリングの向上をも図ることが考
えられる。シンタクチツクフオームは、一般にエ
ポキシ樹脂、不飽和ポリエステル樹脂等の熱硬化
性樹脂の中に、ガラス、フエノール樹脂及びエポ
キシ樹脂等から作られている微小中空球を均一に
分散させ、固化させた細胞状フオーム材である。
しかし、繊維強化プラスチツクを主材料としたク
ラブヘツドは、一般には圧縮成形や射出成形によ
り成形されるので、その成形にはかなりの高温と
高圧が加わるために、芯体の材質にはそれに十分
に耐え得る素材を開発しなければならない。浮力
材等として一般に用いられているシンタクチツク
フオームは、圧縮強度は極めて高いが、耐熱性の
点で問題があり、そのままの組成でクラブヘツド
の芯体に用いると、ヘツド成形加工時の温度と圧
力で芯体が部分的に軟化し、流動または変形を生
じ、それがカーボン繊維強化プラスチツクからな
る殻部の不均一化や偏肉化をきたし、さらにはそ
れがクラブヘツドの打球による割れを生ぜしめる
など、クラブヘツドの耐久性低下の大きな原因と
なるおそれがあつた。 本発明は、上述した問題点を解消するためにな
されたものであつて、殻部が繊維強化プラスチツ
クからなるクラブヘツド、特にカーボン繊維強化
プラスチツクを主材料としたクラブヘツドの芯体
を耐熱性、成形性および耐衝撃性に優れた特定の
シンタクチツクフオームから構成することによ
り、繊維強化プラスチツク層におけるボイド発生
の低減、補強繊維の含有率の向上、偏肉の防止等
クラブヘツドの品質を向上させ、さらにはゴルフ
ボールの飛距離向上や打撃時のフイーリングの向
上をも図り得る優れたゴルフクラブを提供するこ
とを目的とする。 このため、本発明は、シンタクチツクフオーム
は、分子中に4個以上のグリシジル基を有する液
状エポキシ化合物と、液状酸無水物及びガラス質
中空球とを混合して加熱硬化させて成ることを要
旨とするものである。 即ち、本発明のゴルフクラブは、そのヘツドの
芯耐の材料として、分子中に4個以上のグリシジ
ル基を有する液状エポキシ化合物と、硬化剤とし
て液状酸無水物とを用いることにより、芯体とし
ての加工時には、低粘度であつて、加工が容易で
あり、硬化後には架橋点の多い強靭な樹脂となつ
て成形時の熱変形に耐える耐熱性ゴルフクラブと
なり、打球時には飛距離を向上させることが出来
ると共に、広いスウイートエリアを得ることが出
来、更に打球音、打球感(フイーリング)の良好
なものとすることが出来るものである。 第1図及び第2図は本発明の実施例からなるゴ
ルフクラブを示すもので、第1図は要部すなわち
クラブヘツド部を示す斜視説明図、第2図は第1
図A−A矢視断面説明図である。 図においてEは、本発明の実施例からなるゴル
フクラブであつて、一端にグリツプ(図示しな
い)を備えたクラブシヤフトSの他端に、特定の
シンタクチツクフオームからなる芯体11の周囲
にカーボン繊維強化プラスチツクを主材料とした
繊維強化プラスチツク層12を一体的に設けたク
ラブヘツド10を取り付けることにより構成され
ている。 前記芯体11を構成するシンタクチツクフオー
ムは、液状エポキシ化合物と、液状酸無水物、及
びガラス質微小中空球とを混合して加熱硬化させ
てなるものである。 液状エポキシ化合物は、分子中に4個以上のグ
リシジル基を有するものであつて、例えばアミン
化合物に対してエピクロロヒドリンを反応させて
得られる多官能エポキシ樹脂である。具体的に
は、メタキシレンジアミンとエピクロロヒドリン
から得られるN,N,N′,N′−テトラグリシジ
ルメタキシレンジアミン、ジアミノジフエニルメ
タンとエピクロロヒドリンから得られるN,N,
N′,N′−テトラグリシジルメチレンジアニリン
等である。また、フエノール化合物とエピクロロ
ヒドリンとの反応によつて得られる多官能エポキ
シ化合物等である。ノボラツク型のエポキシ樹
脂、N,N′−ジグリシジルパラアミノフエノー
ルのグリシジルエーテル、トリグリシジルイソシ
アヌレートでもよい。さらに、これらの混合物で
もよく、混合後の性状が液状(融点が50℃以下)
であればよい。 液状酸無水物は、分子内に2個以上のカルボン
酸基を有する有機カルボン酸化合物について分子
中の複数のカルボン酸基同士が脱水反応すること
により得られる液状酸無水物化合物である。この
液状酸無水物化合物の他の化合物と反応させて得
られる液状酸無水物をも包含する。具体的には、
例えば無水メチルエンドメチレンテトラヒドロフ
タル酸(日立化成:無水メチルハイミツク酸)、
無水メチルテトラヒドロフタル酸、無水ヘキサヒ
ドロフタル酸、無水メチルヘキサヒドロフタル
酸、無水ドデシニルコハク酸、及びこれらを主成
分とする液状混合物である。さらに、無水クロレ
ンデイツク酸、無水シクロペンタンテトラカルボ
ン酸、エチレングリコールビストリメリテート、
グリセリントリメリストリテート等の固形酸無水
物と液状酸無水物との液状混合物でもよく、ま
た、液状酸無水物同士の液状混合物であつてもよ
い。 ガラス質微小中空球は、ガラスまたはガラス質
を主成分とした無機質からなる球状中空体であ
る。その粒径は、特定されるものではないが平均
5ミクロン〜100ミクロン程度であることが好ま
しい。 上記液状エポキシ化合物に対する上記液状酸無
水物の配合割合は、液状エポキシ化合物のグリシ
ジル基1モルに対して液状酸無水物の無水カルボ
ン酸基0.5〜1.5モルの範囲内である。この範囲外
の場合には、目的とするゴルフクラブが得られな
いからである。なお、ガラス質微小中空球の配合
割合は、特に限定されるものではない。 このようにしてなるシンタクチツクフオームに
は、種々の添加剤を添加することができる。例え
ば、比重の調整を目的として、シリカや炭酸カル
シウム、硫酸バリウム等のような無機充填剤や、
各種ポリマー粉、コルク粉、木クズ、オガクズ等
の有機充填剤を配合することができる。また、加
工性の改良を目的として、各種有機質可塑剤等を
添加したり、芯体への着色を目的として、顔料や
塗料を添加することもできる。さらに、反応速度
を速めたり遅らせたりするために、例えばベンジ
ルジメチルアミン、トリジメチルアミノメチルフ
エノールに代表される三級アミン類等の各種添加
剤を加えることができる。粘度を調節する目的に
は、各種可塑剤類を添加してもよい。 本願発明におけるシンタクチツクフオームの芯
体11の成形は、上記成分を撹拌混合して得た未
硬化のシンタクチツクフオーム組成物を金型に充
填し、加熱硬化させればよい。 従つて、分子中に4個以上のグリシジル基を有
する液状エポキシ化合物と液状酸無水物とを用い
ることにより、ガラス質微小中空球を均一に分散
して混合することが出来、芯体としての加工時は
低粘度であるため加工が容易であり、加工後には
架橋点の多い強靭な樹脂となり、成形時に加熱加
圧に十分耐える耐圧耐熱性を有し、繊維強化プラ
スチツクを主材料として構成した殻部と共に用い
られたゴルフクラブとして、打球時の打球音、及
び打球感にも優れた、高い耐衝撃性を有するクラ
ブヘツドの芯体11を得ることが出来る。 以下に実施例を示す。 実施例 1 N,N,N′,N′−テトラグリシジルメタキシ
レンジアミン(TETRAD−X(三菱ガス化学(株))
31.7重量部、無水メチルハイミツク酸(日立化成
(株))68.3重量部、ガラス質微小中空球A16/500
(スリーエム(株))28.7重量部を撹拌機を用いてガ
ラス質微小中空球を破壊しないようにしながら均
一に混合し、ペースト状の未硬化のシンタクチツ
クフオーム組成物を得た。それをゴルフクラブヘ
ツド芯体の金型に充填し、150℃で60分間ギヤー
オーブンに入れて反応硬化させ、しかる後に金型
を開けて硬化成形された比重0.45のシンタクチツ
クフオーム芯体11を得た。 バリの除去等表面を部分修正した後、この芯体
11を、適量のエポキシ樹脂をあらかじめ含浸さ
せたカーボン繊維のシートモールデング・コンパ
ウンド(SMC)〔繊維強化プラスチツク層12の
構成部材〕と、ソールプレート13等と一緒にク
ラブヘツド圧縮成形用金型に挿入して加熱加圧
し、加熱硬化によりクラブヘツド10を作成し
た。 上述したように作成したクラブヘツド10を切
断し、断面の状態を確認したところ、芯体の軟化
や変形は全く認められず、カーボン繊維強化プラ
スチツク層12の偏肉等も見られなかつた。 また、このクラブヘツド10をウツドと呼称さ
れているゴルフクラブEに仕立て、試打したとこ
ろ、従来品すなわち硬質ウレタンフオーム製の芯
体を用いたゴルフクラブと比較して、飛距離で6
%以上の向上が見られ、クラブのスウイートスポ
ツトエリアの拡張も見られた。 実施例 2〜6 下記表1に示されるような配合仕様により、そ
れぞれ実施例1と同様に撹拌、混合を行つてペー
スト状の未硬化のシンタクチツクフオーム組成物
を得た。それをゴルフクラブヘツド芯体の金型に
充填し、150℃で60分間ギヤーオーブン中で反応
硬化させ、しかる後にシンタクチツクフオーム芯
体11をそれぞれ得た。これらをクラブヘツド芯
体として、実施例1と同様にゴルフクラブヘツド
10を作成した。これらはいずれも、実施例1と
同じく、ヘツド成形時の芯体の軟化や変形は認め
られず、カーボン繊維強化プラスチツク層12の
偏肉も見られなかつた。 また、これらヘツドを用いて仕立てたウツドで
試打したところ、実施例1と同様の性能を得るこ
とができた。これに対し、比較例のものはヘツド
コアが変形し、カーボン繊維強化プラスチツク層
12が偏肉して、さらに耐熱性に劣るものであつ
た。
【表】
本発明は上述したように、シンタクチツクフオ
ームは、分子中に4個以上のグリシジル基を有す
る液状エポキシ化合物と、液状酸無水物及びガラ
ス質中空球とを混合して加熱硬化させて成ること
により、以下のような優れた効果を奏するもので
ある。 (1) 芯体として用いられる本発明のシンタクチツ
クフオームは、エポキシ樹脂層内にガラス質微
小中空球が均一に分散して、空〓等が生じるこ
となしにガラス質微小中空球をエポキシ樹脂で
完全に包囲して、エポキシ樹脂を満遍なくガラ
ス質微小中空球間に充填するため、圧縮強度を
極めて高くすることができ、また分子中に4個
以上のグリシジル基を有する液状エポキシ化合
物と液状酸無水物とを用いることにより、芯体
としての加工時は低粘度で加工を容易に行うこ
とができ、硬化後は架橋点の多い強靭な樹脂と
なつて、成形時の加熱加圧に耐える耐圧耐熱性
を有し、繊維強化プラスチツクを主材料として
構成した殻部と共に、その芯体として用いられ
ることにより、その優れた耐圧耐熱性により、
クラブヘツド圧縮成形時の芯体の圧力変化を防
止して、繊維強化プラスチツク層への成形圧を
極めて有効に高めることが出来る。 この結果、繊維強化プラスチツク層のボイド
の発生を防止でき、かつまたマトリツクスレジ
ンである熱硬化性液状樹脂を絞り出すことがで
きて、補強繊維含有率、特にカーボン繊維強化
プラスチツクのカーボン繊維含有率を高め、ゴ
ルフクラブの製品特性の向上をはかることがで
きる。 (2) シンタクチツクフオームはガラス質微小中空
球からなるフオーム材であるため、密度が低く
軽量であることから芯体の軽量化を図ることが
できる。この結果、クラブヘツドを軽量化する
ことができ、ゴルフクラブの必須要件であるク
ラブヘツドの総重量の調整ならびにクラブヘツ
ドの重心位置の調整を容易に行うことができ
る。 またシンタクチツクフオームは上述したよう
に圧縮強度ならびに破壊強度が大きいため繊維
強化プラスチツク層を薄くすることが可能であ
り、クラブヘツドの軽量化をさらに図ることが
できる。 (3) 従来の硬質ウレタンフオームないし硬質プラ
スチツク製中空物品からなる芯体を有するゴル
フクラブと比較して、本発明のゴルフクラブは
反発弾性が良く、ゴルフボールの飛距離を伸ば
すことができ、しかも、打音などのゴルフボー
ルヒツテイングのフイーリングが向上する。 (4) ヘツド成形時の高温、高圧によつて生ずる芯
体の軟化や変形をなくし、芯体の変形に起因す
るヘツドの割れや構造の不均一性を大幅に改良
し、ゴルフクラブヘツドの耐久性、ならびに製
品の品質の安定を向上させることができる。
ームは、分子中に4個以上のグリシジル基を有す
る液状エポキシ化合物と、液状酸無水物及びガラ
ス質中空球とを混合して加熱硬化させて成ること
により、以下のような優れた効果を奏するもので
ある。 (1) 芯体として用いられる本発明のシンタクチツ
クフオームは、エポキシ樹脂層内にガラス質微
小中空球が均一に分散して、空〓等が生じるこ
となしにガラス質微小中空球をエポキシ樹脂で
完全に包囲して、エポキシ樹脂を満遍なくガラ
ス質微小中空球間に充填するため、圧縮強度を
極めて高くすることができ、また分子中に4個
以上のグリシジル基を有する液状エポキシ化合
物と液状酸無水物とを用いることにより、芯体
としての加工時は低粘度で加工を容易に行うこ
とができ、硬化後は架橋点の多い強靭な樹脂と
なつて、成形時の加熱加圧に耐える耐圧耐熱性
を有し、繊維強化プラスチツクを主材料として
構成した殻部と共に、その芯体として用いられ
ることにより、その優れた耐圧耐熱性により、
クラブヘツド圧縮成形時の芯体の圧力変化を防
止して、繊維強化プラスチツク層への成形圧を
極めて有効に高めることが出来る。 この結果、繊維強化プラスチツク層のボイド
の発生を防止でき、かつまたマトリツクスレジ
ンである熱硬化性液状樹脂を絞り出すことがで
きて、補強繊維含有率、特にカーボン繊維強化
プラスチツクのカーボン繊維含有率を高め、ゴ
ルフクラブの製品特性の向上をはかることがで
きる。 (2) シンタクチツクフオームはガラス質微小中空
球からなるフオーム材であるため、密度が低く
軽量であることから芯体の軽量化を図ることが
できる。この結果、クラブヘツドを軽量化する
ことができ、ゴルフクラブの必須要件であるク
ラブヘツドの総重量の調整ならびにクラブヘツ
ドの重心位置の調整を容易に行うことができ
る。 またシンタクチツクフオームは上述したよう
に圧縮強度ならびに破壊強度が大きいため繊維
強化プラスチツク層を薄くすることが可能であ
り、クラブヘツドの軽量化をさらに図ることが
できる。 (3) 従来の硬質ウレタンフオームないし硬質プラ
スチツク製中空物品からなる芯体を有するゴル
フクラブと比較して、本発明のゴルフクラブは
反発弾性が良く、ゴルフボールの飛距離を伸ば
すことができ、しかも、打音などのゴルフボー
ルヒツテイングのフイーリングが向上する。 (4) ヘツド成形時の高温、高圧によつて生ずる芯
体の軟化や変形をなくし、芯体の変形に起因す
るヘツドの割れや構造の不均一性を大幅に改良
し、ゴルフクラブヘツドの耐久性、ならびに製
品の品質の安定を向上させることができる。
第1図及び第2図は本発明の実施例からなるゴ
ルフクラブを示すもので、第1図は要部すなわち
クラブヘツド部を示す斜視説明図、第2図は第1
図A−A矢視断面説明図である。 10……クラブヘツド、11……芯体。
ルフクラブを示すもので、第1図は要部すなわち
クラブヘツド部を示す斜視説明図、第2図は第1
図A−A矢視断面説明図である。 10……クラブヘツド、11……芯体。
Claims (1)
- 1 クラブヘツドの殻部を繊維強化プラスチツク
を主材料として構成し、その芯体をシンタクチツ
クフオームにより構成したゴルフクラブにおい
て、前記シンタクチツクフオームは、分子中に4
個以上のグリシジル基を有する液状エポキシ化合
物と、液状酸無水物及びガラス質中空球とを混合
して加熱硬化させて成ることを特徴とするゴルフ
クラブ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP58230518A JPS60122580A (ja) | 1983-12-08 | 1983-12-08 | ゴルフクラブ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP58230518A JPS60122580A (ja) | 1983-12-08 | 1983-12-08 | ゴルフクラブ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS60122580A JPS60122580A (ja) | 1985-07-01 |
| JPH0579353B2 true JPH0579353B2 (ja) | 1993-11-02 |
Family
ID=16909001
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP58230518A Granted JPS60122580A (ja) | 1983-12-08 | 1983-12-08 | ゴルフクラブ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS60122580A (ja) |
Families Citing this family (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2534501B2 (ja) * | 1987-06-01 | 1996-09-18 | 横浜ゴム株式会社 | ゴルフクラブ |
| JP2628358B2 (ja) * | 1988-11-04 | 1997-07-09 | 横浜ゴム株式会社 | ゴルフクラブヘツド |
| US5135227A (en) * | 1990-08-30 | 1992-08-04 | The Yokohama Rubber Co., Ltd. | Wood-type metal golf club head and process for producing the same |
| US12465822B1 (en) * | 2017-02-09 | 2025-11-11 | Topgolf Callaway Brands Corp. | Golf club iron comprising shear thinning filler material |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5121436A (ja) * | 1974-08-15 | 1976-02-20 | Hitachi Ltd |
-
1983
- 1983-12-08 JP JP58230518A patent/JPS60122580A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS60122580A (ja) | 1985-07-01 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
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