JPH05794U - 繊維被覆型ワイヤロープ類 - Google Patents

繊維被覆型ワイヤロープ類

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JPH05794U
JPH05794U JP5316791U JP5316791U JPH05794U JP H05794 U JPH05794 U JP H05794U JP 5316791 U JP5316791 U JP 5316791U JP 5316791 U JP5316791 U JP 5316791U JP H05794 U JPH05794 U JP H05794U
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康彦 相川
信浩 山崎
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東京製綱繊維ロープ株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】ワイヤロープ本体やワイヤストランド本体と繊
維層とが全面にわたりかつ全長にわたり強固に一体接着
され、確実な把持を行え、また繊維層が外傷によって切
られても繊維層が連鎖的に解けずにワイヤロープ本体や
ワイヤストランド本体とバインド状態を維持することが
できる繊維被覆型ワイヤロープ類を提供することにあ
る。 【構成】ワイヤロープ本体あるいはワイヤストランド本
体の外周を繊維で被覆したものにおいて、ワイヤロープ
本体あるいはワイヤストランド本体の外周に、薄い低融
点繊維層を介してこれよりも相対的に高い軟化点を有す
る繊維層を設けている。ワイヤロープ本体あるいはワイ
ヤストランド本体と繊維層とが加熱により融解された前
記低融点繊維層によって膠着一体化されている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は繊維被覆型ワイヤロープや繊維被覆型ワイヤストランドに関する。
【0002】
【従来の技術】
ワイヤロープやストランドの一タイプとして、外表面に繊維層を被覆したもの が従来知られている。この繊維被覆型のワイヤロープやストランド(以下単にワ イヤロープ類と称す)は、硬くて冷たい感覚のワイヤロープ類を、暖くやわらか な感じと手ざわりのよいものに変え、繊維に着色を与えることで美的価値を高め 用途を拡大することができる。また、ワイヤロープ類は、断線によって鋭い針を 形成することがあるが、その鋭利な針を繊維が包み込み、生体への安全を確保す ることができる。さらに、ワイヤロープ類はこれを掴むときに滑りやすいが、繊 維層によって滑りにくく、掴みやすい形態にすることができる。 また、底曳き用のロープとして使用された場合、海水中でのロープ重量をコン トロールすることができたり、ロープ外径を膨張させることによって漁獲効率を 高めたり、海底との接触摩擦によるワイヤロープ類の損傷防止や海水腐食を軽減 することができる。
【0003】
【考案が解決しようする問題点】
このような繊維被覆型のワイヤロープ類に関し、従来では、ワイヤロープ本体 やストランド本体の外周に単に繊維ストランドをラッピングするかまたはブレー ディングして繊維層を構成していた。しかし、この構造では、繊維層とワイヤロ ープ本体やストランド本体とが接着していないため、それらが互いにズレてしま い、また、いったん繊維ストランドが外傷によって切られると、繊維ストランド が連鎖的に解けてゆき、裸のワイヤロープ本体やストランド本体が露出してしま うという問題があった。 しかも、繊維被覆型ワイヤロープ類は、通常のワイヤロープ類と同じく各用途 に供する場合に外圧で把持される。この場合に、繊維層がワイヤロープ本体やス トランド本体と遊離しているため、確実かつ充分な把持を行うことができないと いう大きな問題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本考案は前記のような問題点を解消するために考案されたもので、その目的と するところは、ワイヤロープ本体やワイヤストランド本体と繊維層とが全面にわ たりかつ全長にわたり強固に一体接着され、確実な把持を行え、また繊維層が外 傷によって切られても繊維層が連鎖的に解けずにワイヤロープ本体やワイヤスト ランド本体とバインド状態を維持することができる繊維被覆型ワイヤロープ類を 提供することにある。 上記目的を達成するため本考案は、ワイヤロープ本体あるいはワイヤストラン ド本体の外周を繊維で被覆したワイヤロープ類において、ワイヤロープ本体ある いはワイヤストランド本体の外周に、薄い低融点繊維層を介してこれよりも相対 的に高い軟化点を有する繊維層を設けてなり、ワイヤロープ本体あるいはワイヤ ストランド本体と繊維層が加熱により融解された前記低融点繊維層によって膠着 一体化されている構成としたものである。 低融点繊維層は、低融点原糸またはこれを撚りあわせたヤーンをラッピングま たはブレードするか、もしくは、低融点原糸を軟化点が相対的に高い原糸と混撚 したヤーンをラッピングするかブレードすることで構成されている。
【0005】
【実施例】
以下本考案の実施例を添付図面に基いて説明する。 図1と図2は本考案の第1実施例を示している。Aは繊維被覆型ワイヤロープ の全体を示す。1はワイヤロープ本体であり、その構成は任意である。すなわち 、一重よりロープ、単層ストランドロープや多層ストランドロープなどの多重よ りロープなどをすべて含む。この実施例では7×7の構造となっている。すなわ ち、7本の素線100からなるストランド10をより合わせている。
【0006】 2は前記ワイヤロープ本体1の外周にカバーリングされた薄い低融点繊維層で ある。該低融点繊維層2は、ポリエチレン原糸や変成ポリエステル原糸で代表さ れる融点が比較的低い(たとえば100℃前後)原糸を複数本撚りあわせたヤーン 20を少なくとも表面に有している。「少なくとも表面に」とは、ヤーン全部が 低融点原糸からなっている場合のほか、相対的に融点の高い原糸のまわりに低融 点原糸を巻きつけあるいは集束した構成のヤーンを含むことを意味する。
【0007】 そして、低融点ヤーン20は、ワイヤロープ本体1の外周に図1に示すように ブレードされるか、もしくは所定のピッチで一方向またはクロス状にラッピング され、それらによって、低融点繊維層2が構成される。 3は被覆用の繊維層であり、前記低融点繊維層2よりも相対的に軟化点が高い (たとえば150℃以上)の繊維、たとえば、ナイロン、ポリエチレン、ポリエス テル、あるいは、高強力ポリエチレン、ポリエステル、高強力ナイロン、アラミ ド、超高分子量ポリエチレン、芳香族ポリエステルなどの原糸ないしヤーンを用 い、1×16、1×24、2×16、2×24など任意のブレード構造として前 記薄い低融点繊維層2の外周に施される。
【0008】 そして、前記ワイヤロープ本体1と低融点繊維層2および繊維3とで、一旦、 粗ロープとして製作され、リールに巻取り後あるいは巻き取られる前に、トンネ ル型雰囲気加熱炉など任意の加熱手段によって所定温度たとえば110〜130 ℃に表面加熱処理される。 これによって低融点繊維層2は100℃前後の加熱を受けて、低融点ヤーン2 0がつる巻き状、格子状ないし網状の骨格を保ったまま完全にもしくは一時的に 溶解される。これにより低融点ヤーン20はワイヤロープ本体1の表面と融着一 体化すると同時に、外周に接している軟化点の高い繊維層3の繊維とも融着する 。したがって、加熱手段を通過し冷却されると、ワイヤロープ本体1と外層の繊 維層3とは低融点繊維層2を介して緊密に一体化したロープとなる。
【0009】 図3は本考案の第2実施例を示している。この第2実施例は、繊維被覆型ワイ ヤストランドBとしたもので、ワイヤストランド本体11はこの実施例では素線 110を19本よった構成であるが、これに限定されるものでないことは勿論で あり、各種素線数、径、構成のものに適用できる。 ワイヤストランド本体11は、外周に薄い低融点繊維層2をカバーリングされ ており、その薄い低融点繊維層2の外周に軟化点の高い繊維で編組した繊維層3 を設けてなる。そして、粗ストランド形成後に表面加熱処理が行われ、低融点ヤ ーン20がつる巻き状、格子状ないし網状の骨格を保ったまま完全にもしくは一 時的に溶解され、低融点ヤーン20はワイヤストランド本体11の表面と融着一 体化すると同時に、外周に接している軟化点の高い繊維層3の繊維とも融着して いる。この実施例における薄い低融点繊維層2や軟化点の高い繊維層3は、第1 実施例1の場合と同じであるから、説明は省略する。
【0010】 図4は、本考案の第3実施例である。この実施例は、第2実施例の繊維被覆型 ワイヤストランドBを複数本用いた繊維被覆型ワイヤロープA’を示しており、 繊維芯4の周りに繊維被覆型ワイヤストランドBを6本配した構成であるが、こ れに限定されるものでないことは言うまでもない。
【0011】 なお、本考案は、ワイヤロープ本体1ないしワイヤストランド本体11の外周 に薄い低融点繊維層2を設け、その外周に低融点原糸ないしヤーン20を混在さ せた繊維層3をブレードし、加熱によって低融点繊維層2と外層の繊維層3の各 低融点原糸ないしヤーン20をベトつかせ、膠着させたものを含むことは勿論で ある。 その場合、外層の繊維層3の低融点原糸ないしヤーン20の混在程度は要求さ れる接着力に応じて設定すればよく、たとえばストランドの1/5〜1/3程度 にすればよい。繊維層3に低融点原糸ないしヤーン20を混在させる方法は任意 である。その例としては、軟化点の高い通常原糸・ヤーンと低融点原糸ないしヤ ーンを混撚して各ストランドを構成させる方法(たとえば、軟化点の高い通常原 糸を複数本合糸したヤーンと低融点原糸を複数本合糸したヤーンを集めて撚る) がある。また他の例としては、軟化点の高い原糸・ヤーンで作ったストランドの 全部または全部でなく所要数のストランドの外周を、低融点原糸単体またはヤー ンもしくは軟化点の高い原糸と混撚したヤーンをブレードもしくはラッピングし て複合ストランドとし、そのストランドをもってブレードを作る方法がある。
【0012】 上記実施例において、ワイヤロープ本体1やワイヤストランド本体11と繊維 層3との融着度合いを加減するには、低融点原糸またはヤーン20の積巻きピッ チやブレードの目の荒さを調整する方法のほか、低融点繊維層2を構成する素材 を調整する方法がある。すなわち、低融点原糸またはヤーン20を単独でなく、 軟化点が相対的に高い材料たとえば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ナイロン 、ポリエステルなどの原糸と合わせて混紡するか、あるいはヤーンに混撚する。 こうすれば、軟化点の高い原糸やヤーンの添加量に応じて、ワイヤロープ本体1 やワイヤストランド本体11と繊維層3との融着の度合いを任意に設定できる。 なお、本考案は、ワイヤロープ本体1が軟化点の高い繊維芯を持つワイヤロー プにも適用し得ることはいうまでもない。
【0013】 本考案による繊維被覆型ワイヤロープの具体例を示す。構成が7×7、外径6 mmのワイヤロープ本体のまわりに、融点が約100℃の変成ポリエステル原糸 265デニールを合糸したものをブレードして薄い低融点繊維層を形成し、その 外周に軟化点が238℃のポリエステル1000デニールの原糸を使用してブレ ード繊維層を施し、加熱装置によって110℃に加熱し、外径12mmの繊維被 覆型ワイヤロープを得た。 この繊維被覆ロープの一端を固定し、ペンチで把持し引っ張ったが、繊維層は ワイヤロープ本体と全くズレず、また、繊維層を一部切除しペンチでつかんで軸 線方向と直角に強力に引っ張ったが、剥がすことができなかった。比較のため、 低融点繊維層を設けずにワイヤロープ本体の外周にブレード繊維層を形成したも のは、ペンチで引っ張るとズレてしまい、また、繊維層を一部切除しペンチでつ かんで軸線方向と直角に引っ張るとズルズルと抜け、繊維層のストランドが解け てしまった。
【0014】
【考案の効果】 以上説明した本考案によるときには、ワイヤロープ本体1やワイヤストランド 本体11の外周に薄い低融点繊維層2を介して編組構造からなる繊維層3が設け られ、前記低融点繊維層2が加熱処理されることによりワイヤロープ本体1やワ イヤストランド本体11と繊維層3が互いに膠着されており、一体化のための部 材が柔軟な繊維であるためなじみが非常によく、ロープやストランド径が太くて も細くても凹凸に完全にフイットし密着する。したがって、ワイヤロープ本体や ワイヤストランド本体と繊維層とが全面にわたりかつ全長にわたり強固に一体接 着され、確実な把持を行え、また繊維層が外傷によって切られても繊維層が連鎖 的に解けず、適切なバインド状態を維持することができる効果が得られる。さら に、低融点繊維層2の原糸やヤーンに軟化点の相対的に高い材料を添加して使用 することで膠着の度合いを簡単にまた任意に調整することが出来るなどのすぐれ た効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案による複層繊維ロープの第1実施例を示
す部分的側面図、
【図2】同じくその断面図、
【図3】本考案の第2実施例を示す断面図
【図4】本考案の第3実施例を示す断面図である。
【符号の説明】
1…ワイヤロープ本体、2…低融点繊維層、3…繊維
層、11…ワイヤストランド本体、20…低融点原糸な
いしヤーン

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ワイヤロープ本体あるいはワイヤストラン
    ド本体の外周を繊維で被覆したものにおいて、ワイヤロ
    ープ本体あるいはワイヤストランド本体の外周に、薄い
    低融点繊維層を介してこれよりも相対的に高い軟化点を
    有する繊維層を設けてなり、ワイヤロープ本体あるいは
    ワイヤストランド本体と繊維層とが加熱により融解され
    た前記低融点繊維層によって膠着一体化されていること
    を特徴とする繊維被覆型ワイヤロープ類。
  2. 【請求項2】低融点繊維層が、低融点原糸またはこれを
    撚りあわせたヤーンをラッピングまたはブレードする
    か、もしくは、低融点原糸を軟化点が相対的に高い原糸
    と混撚したヤーンをラッピングするかブレードすること
    で構成されている請求項1に記載の繊維被覆型ワイヤロ
    ープ類。
JP5316791U 1991-06-14 1991-06-14 繊維被覆型ワイヤロープ類 Expired - Lifetime JPH0650558Y2 (ja)

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JPH05794U true JPH05794U (ja) 1993-01-08
JPH0650558Y2 JPH0650558Y2 (ja) 1994-12-21

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