JPH0580048A - 血液測定方法および測定装置 - Google Patents

血液測定方法および測定装置

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JPH0580048A
JPH0580048A JP26868291A JP26868291A JPH0580048A JP H0580048 A JPH0580048 A JP H0580048A JP 26868291 A JP26868291 A JP 26868291A JP 26868291 A JP26868291 A JP 26868291A JP H0580048 A JPH0580048 A JP H0580048A
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light intensity
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measured
blood
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Hiroshi Suzuki
宏 鈴木
Katsuya Fujii
克也 藤井
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Terumo Corp
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 試験紙上の複数箇所の反射光強度を測定し、
測定された複数の反射光強度値の平均値と個々の反射光
強度値との差、又は測定された個々の反射光強度値間の
差を算出し、その差の大小に応じて、試験紙に検出され
た血液が溶血か非溶血かを判定し、該判定結果に基づい
て血液の濃度を適正に表示させる試験紙に現れた呈色状
態の反射光強度を測定することによって、試験紙上に現
れた検体中の潜血の濃度を測定する方法及び装置、並び
にそのための反射光強度測定部材。 【効果】 反射光強度測定式の読み取り装置を利用して
潜血試験紙に現れた呈色状態を測定するに当たって、溶
血のみならず、従来誤差の大きかった非溶血に対して
も、潜血における各々血液の濃度を適正に検出・表示さ
せることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は検体中の血液の測定方法
およびそれに使用する測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】尿中の潜血の検出用として、有機ヒドロ
ペルオキシドおよびオルト−トリジン等の呈色指示薬を
濾紙等に担持させた呈色試験紙が広く使用されている。
尿中に潜血が含まれると、潜血中のヘモグロビンによる
偽ペルオキシダーゼ作用によって試験紙に担持されてい
る有機ヒドロペルオキシドが分解されて発生期の酸素を
生じ、この酸素による酸化作用によってやはり試験紙に
担持されている呈色指示薬が発色または色変化して潜血
の存在を知らせる。そして、試験紙に担持させた呈色指
示薬が上記したオルト−トリジンの場合には、試験紙の
色は、潜血の多少に対応した試験前の白色から薄青色な
いし濃青色に色変化する。
【0003】周知のように、尿中の潜血には、赤血球の
膜が崩壊して中に含まれているヘモグロビンが外部に放
出された溶血と、膜崩壊のない赤血球がそのまま存在す
る非溶血とがある。溶血ではヘモグロビンが尿中に溶け
出してほぼ均一な潜血尿(ヘモグロビン尿)を形成して
いるため、試験紙を尿中に浸漬した場合には、試験紙の
潜血試験部分の全体に亙ってほぼ均一にヘモグロビンが
吸着され、図1の「ヘモグロビン尿」に示すように、試
験紙の潜血試験部分1の全体に亙ってほぼ均一な発色を
示す。一方、非溶血では、ヘモグロビンは赤血球から溶
け出ておらず、赤血球内に閉じ込められた状態で尿中に
浮遊(血球尿)し、試験紙の特定部分にのみ点状に赤血
球が吸着保持されるので、図1の「血球尿」に示すよう
に、試験紙の潜血試験部分1に斑点状になって発色す
る。
【0004】潜血試験紙による尿中の潜血の検出結果を
目視によって判定する場合は、溶血と非溶血の区別、お
よび溶血または非溶血の濃度の判定を比較的簡単に行う
ことができる。すなわち、溶血の場合はその全体的な呈
色色調を予め作成された溶血用(ヘモグロビン尿用)標
準呈色表と比較することにより、また非溶血の場合は発
色した斑点の密度(斑点数の多少)を予め作成された非
溶血用(血球尿用)標準呈色表と対比することにより、
潜血の種類や各々の潜血の濃度(多少)を判定すること
ができる。
【0005】これに対して、近年、試験紙等による臨床
検査の結果を目視によらずに読み取り装置を使用して測
定することが広く行われるようになっており、尿中の潜
血の検出測定も例外ではない。そして、読み取り装置に
よる場合は、試験紙の特定の試験項目のほぼ全表面に光
を照射し、その反射光強度を測定して反射光強度の平均
値を採り、その平均値の大小によって試験結果を表示す
ることが一般に行われている。例えば、有機ヒドロペル
オキシドとオルト−トリジン呈色指示薬を担持している
上記した潜血試験紙では、試験紙上に現れた呈色状態を
青色色素の極大吸収波長630nmを使用してその反射
光強度を測定し、測定された反射光強度値の平均値を採
り、その平均値を読み取り機に予め記憶させた較正テー
ブルを用いて−〜3+の4段階で表示して尿中の潜血を
検出結果を測定・表示するようになっている。
【0006】ところで、試験紙による潜血の検出試験で
は、溶血の場合は、図1の「ヘモグロビン尿」に見るよ
うに、試験紙の潜血試験部分全体に亙ってほぼ均一な発
色を示すので、その反射光強度値の平均値は検体中の溶
血濃度をほぼ適正に反映した数値として得ることができ
る。しかしながら、非溶血の場合には、図1の「血球
尿」に見るように、試験紙の潜血試験部分に斑点状にな
って発色が生じているので、試験紙の潜血試験部分全体
の面積からみると、反射光強度の高い発色(着色)部分
の割合が少なく、一方発色のない反射光強度の低い部分
の割合が多くなるため、検体中に含まれるヘモグロビン
量が溶血の場合とほぼ同じかまたはそれよりも高い場合
であっても、測定された反射光強度の平均値は溶血の場
合よりも低くなることが多く、検体中の潜血量を正確に
検出測定することができないといういう欠点がある。そ
して、この欠点は検体中の潜血(非溶血)が微量なほど
生じ易い。
【0007】
【発明の内容】上記の点から、本発明者らは、反射光強
度測定式の読み取り装置を利用して潜血試験紙に現れた
呈色状態を測定するに当たって、溶血および非溶血のい
かんに拘わらず、試験紙上に現れた潜血の濃度を適性に
測定し表示できる方法およびそのための装置を求めて研
究を続けてきた。その結果、試験紙の複数箇所の反射光
強度を測定した場合に、測定された複数の反射光強度値
の平均値と個々の反射光強度値との差、または測定され
た個々の反射光強度値間の差が、溶血の場合は小さく、
個々の反射光強度値がほぼ近似しているのに対して、非
溶血では極めて大きく、個々の反射光強度値間に大きな
バラツキがあることを見出した。そして、更に研究を進
めたところ、溶血と非溶血とにおける上記の違いを積極
的に利用して、上記した差の大小により検体中の潜血が
溶血であるかまたは非溶血であるかを判定し区別できる
こと、しかもその判定結果に応じて測定装置の表示内容
を補正すると、溶血のみならず非溶血に対しても正確な
判定と表示が可能であることに想到して本発明を完成し
た。
【0008】したがって、本発明は、試験紙に現れた呈
色状態の反射光強度を測定することによって検体中の血
液を測定する方法であって、試験紙上の複数箇所の反射
光強度を測定し、測定された複数の反射光強度値の平均
値と個々の反射光強度値との差、または測定された個々
の反射光強度値間の差を算出し、その差の大小に応じ
て、試験紙に検出された血液が溶血であるかまたは非溶
血であるかを判定し、該判定結果に基づいて血液の濃度
を適正に表示させることを特徴とする血液測定方法であ
る。
【0009】更に、本発明は、試験紙上の複数箇所の反
射光強度を測定する部材、測定された複数の反射光強度
値の平均値と個々の反射光強度値との差、または測定さ
れた個々の反射光強度値間の差を算出する手段、その差
が所定値以上であるか否かを判定する手段、前記の判定
結果に基づいて血液の濃度を適正に表示させる手段を備
えていることを特徴とする血液測定装置である。
【0010】上記したように、検体中の潜血が非溶血の
場合は、測定された複数の反射光強度値の平均値と個々
の反射光強度との差、または測定された個々の反射光強
度値間の差が大きく、非溶血であると判定できるが、実
際の判定に際しては、算出された複数の差の累積値また
は差の平均値が所定値を超えた場合に非溶血であると判
定するように測定装置を構成しておくとよい。その場合
の該「所定値」は、使用する測定装置の種類、試験紙の
種類、試験紙における呈色状態、試験紙における反射光
強度の測定箇所の数等の種々の要件に応じて予め実験等
を行うことによって求めておいて設定するのがよい。例
えば、測定された複数の反射光強度値の平均値と個々の
反射光強度値との差またはその差の平均値が、該複数の
反射光強度値の平均値の2割を超える場合は、通常、非
溶血と判定できる。
【0011】そして、試験紙上に検出された潜血が非溶
血であると判定された場合は、測定装置に予め組み込ま
れている非溶血用の真正な標準値と照合させて、実際の
測定数値を補正して、所定の適正値およびそれによる判
定結果を試験紙読み取り装置の表示部に表示させるよう
にする。
【0012】具体的には、例えば、読み取り装置に溶血
用(ヘモグロビン用)と非溶血用(血球用)の2つの検
量線を記憶させておき、溶血かまたは非溶血かの上記で
得た判定結果に応じて、溶血の場合は溶血用の検量線に
合わせて、また非溶血の場合は非溶血検量線に合わせ
て、表示するように読み取り機を設定しておくとよい。
その際の表示の仕方としては、各々の結果に応じて、例
えば「ヘモグロビン(溶血)+」、「ヘモグロビン(溶
血)2+」、「血球(非溶血)+」、「血球(非溶血)
3+」等のように、潜血の種類がわかるように区別して
表示すると同時に濃度の大小をも表示するようにしてお
くと便利である。
【0013】通常、呈色試験紙に現れた色の反射光強度
を測定してその平均値から臨床試験の結果を試験判定す
る測定装置は、潜血の検出試験だけでなく他の試験項目
(例えば尿中の蛋白質、ブドウ糖、ウロブリノーゲン、
ビリルビン、ケトン体等の検出試験)に対しても共通し
て使用できるように設計されている。そして、それらの
試験項目では溶血の場合と同様に試験の結果表れる呈色
状態がほぼ均一であり、装置が均一呈色に合うように設
計されているので、呈色が斑点状に現れる非溶血では上
記のような補正が必要になる。
【0014】本発明の方法を実施するに当たっては、上
記した各部材を備えた検出測定装置を全く新規に製作し
て使用しても、または従来から知られている呈色試験紙
の読み取り装置に改良を加えて使用してもよい。既知の
読み取り装置に改良を加えて本発明の測定装置とする場
合は、従来の読み取り装置における反射光強度読み取り
部分に改良を加え、更に該読み取り装置に、測定された
複数の反射光強度値の平均値を出してその反射光強度値
の平均値と個々の反射光強度値との差、または測定され
た個々の反射光強度値間の差を算出する手段、その差の
大小を判定する手段、前記の判定結果に基づいて血液の
濃度を適正に表示させる補正・表示する手段等を付加す
るとよい。
【0015】試験紙の複数箇所の反射光強度を測定する
に際しては、その測定箇所(測定点)の数が多いほど溶
血かまたは非溶血かの判定を正確に行うことができる。
しかしながら、測定点が多すぎると、装置が複雑に且つ
高価になるので、通常3箇所以上から各々の装置に適し
た数を選択するとよい。また、溶血か非溶血かの判定を
正確に行うには、測定点の選び方(例えば測定点の位
置、分布状態、測定点同士の間隔、一測定点の面積等)
が重要である。反射光強度の測定点が、例えば4〜10
個と少ない場合は、各々の測定点の間隔をほぼ同じに
し、且つそれらの測定点を縦および横に均等に配置する
のがよい。
【0016】本発明の装置で使用するのに適している反
射光強度読み取り部材の具体例を図2〜図4に示す。図
2は、プラスチックやその他の適当な材料からなる形状
保持性の不透明なプレート片2に等間隔に複数の孔(ス
リット)3を設けたものであり、これらの孔3を通して
反射される光の強度を孔ごとに個別に測定し、それら複
数の反射光強度値の平均値と個々の孔の反射光強度値の
差を算出して、差の大小を判定するようにしたものであ
る。
【0017】また、図3は、やはりプラスチックやその
他の適当な材料からなる形状保持性の不透明なプレート
片4に等間隔に複数の孔5(スリット)を設けたもので
あり、図3の場合は、プレート板4を図4の矢印で示す
ように前後左右に順次移動できるように読み取り機に取
り付けてあり、孔5が試験紙の位置a、b、c、dにあ
る時の反射光強度を各々測定して、それらの反射光強度
値の平均値と個々の孔からの反射光強度値の差を算出し
て差の大小を判定するようにしたものである。
【0018】また、上記の場合に、孔5が試験紙の位置
aにある時の反射光強度の測定値をひとまとめにし(測
定値A)、孔5が試験紙の位置bにある時の反射光強度
の測定値をひとまとめにし(測定値B)、更に孔5が試
験紙の位置cにある時の反射光強度の測定値および試験
紙の位置dにある時の反射光強度の測定値をそれぞれひ
とまとめにし(測定値Cと測定値D)、4つの測定値A
〜測定値Dの平均値と各々の測定値A、B、C、Dとの
差を算出してその大小から溶血かまたは非溶血かを判定
するようにしてもよい。
【0019】図4は、光ファイバー6を複数本収束した
反射光強度測定部材である。この図4の反射光強度測定
部材を試験紙の所定位置に配置すると、部材の個々の光
ファイバー6を通して、試験紙上の隣接した多数箇所の
反射光強度を個別に複数測定できる。そしてこの場合
も、複数本の光ファイバー6を通して測定した複数の反
射光強度値の平均値と個々の光ファイバー6からの反射
光強度値の差を算出して、差の大小を所定値と対比し
て、その対比結果に基づいて溶血か非溶血かを判定し、
非溶血の場合に実際に測定された濃度を適性に補正して
読み取り装置の表示部に表示させることによって、溶血
および非溶血の両方に対して適正な表示ができる。
【0020】上記した反射光強度測定部材は、読み取り
装置本体の反射光強度読み取り部分に取り付けて使用す
るが、その場合に固定して取り付けても、または着脱可
能に取り付けてもよい。図2〜図4に示した反射光強度
測定部材はほんの一例であり、それらのものに限定され
ない。
【0021】更に、本発明において、試験における反射
光強度の測定を、例えば図2におけるように、試験紙の
潜血試験部分の全体に亙って、均等に多数箇所で測定す
るようにした場合には、反射光強度がほぼ均一な部分の
割合と、反射光強度に強弱の差がある部分の割合とを算
出することができ、それによって検体中の潜血における
溶血の割合と非溶血との割合とを測定することが可能で
ある。
【0022】
【実施例】
《実施例 1》不透明なポリエチレン製プレート片4
(縦×横=5mm×5mm)に、縦と横に各々5列づつ
縦×横=0.5mm×0.5mmの正方形の孔5を明け
た図3に示した反射光強度読み取り部材を準備し、この
読み取り部材を、反射光強度読み取り装置(大塚電子社
製のMCPD−200)の前後左右に移動可能な反射光
強度読み取り部分に取り付けて、本発明の測定装置を作
成した。
【0023】別に、溶血を含む尿(ヘモグロビン尿)お
よび赤血球を含む尿(血球尿)を下記のように3種類ず
つ準備した。ヘモグロビン尿 ヘモグロビン尿1:ヘモグロビン含量 0.03mg/
ml ヘモグロビン尿2:ヘモグロビン含量 0.15mg/
ml ヘモグロビン尿3:ヘモグロビン含量 0.75mg/
ml血 球 尿 血 球 尿1:ヘモグロビン含量 0.03mg/ml
(血球 10個/μl) 血 球 尿2:ヘモグロビン含量 0.15mg/ml
(血球 50個/μl) 血 球 尿3:ヘモグロビン含量 0.75mg/ml
(血球250個/μl)
【0024】上記で準備したヘモグロビン尿1〜3およ
び血球尿1〜3の各々に、尿潜血試験紙(テルモ株式会
社製ウリエース)を各々1秒間浸漬し、20秒後に読み
取り試験を行った。読み取り試験は、上記で作成した測
定装置を使用し、上記で得た各浸漬試験紙を該装置の読
み取り部に置き、測定装置に取り付けた反射光強度読み
取り部材を図3に示すように左→上→右→下の順に0.
5mmずつ移動させながら、25個の孔5がそれぞれ試
験紙のa、b、cおよびdの位置に来た時の反射光強度
を測定し、孔5が試験紙の位置a、b、cおよびdにあ
る時の反射光強度の測定値をそれぞれひとまとめにして
グループa、グループb、グループcおよびグループd
ごとの測定値として測定した。その結果は、下記の表1
のとおりであった。
【0025】
【表1】 ヘ モ グ ロ ビ ン 尿 血 球 尿 1 2 3 1 2 3 ヘモグロビン含量 0.03 0.15 0.75 0.03 0.15 0.75 (mg/ml) 反射光強度値 グループa 0.0510 0.1385 0.2156 0.0382 0.1152 0.1936 グループb 0.0492 0.1312 0.2101 0.0136 0.0834 0.1541 グループc 0.0499 0.1348 0.2195 0.0299 0.0695 0.1829 グループd 0.0523 0.1381 0.2119 0.0111 0.0653 0.1248 平 均 値 0.0506 0.1357 0.2143 0.0232 0.0846 0.1639 平均値との最大 反射光強度値差 3% 3% 2% 65% 36% 24%
【0026】上記の表1の結果から、ヘモグロビン尿で
は、グループa〜d間に反射光強度値の差が極めて少な
く、反射光強度の測定位置が異なっても試験紙上に現れ
た呈色状態が全体にほぼ均一であること、そしてこれは
尿中のヘモグロビン含量が異なっても同じであることが
わかる。それに対して血球尿では、グループa〜d間に
反射光強度値に大きな差が生じており、試験紙上におけ
る呈色状態が極めて不均一である斑があること、しかも
グループa〜d間の反射光強度値の差は血球含量(ヘモ
グロビン含量)が低いほど著しいことがわかる。更に、
表1の結果から、実際のヘモグロビン含量が同じである
にも拘わらず、血球尿の方がヘモグロビン尿に比べて反
射光強度の測定値が実際には低くなることがわかる。
【0027】したがって、上記の結果から、試験紙の複
数箇所の反射光強度を測定し、測定された複数の反射光
強度値の平均値と個々の反射光強度値との差、または測
定された個々の反射光強度値間の差を算出すると、その
差の大小に応じて検出された血液が溶血であるかまたは
非溶血であるかを判定することが可能であること、そし
てその判定結果に基づいて血液の濃度を適正に補正表示
させると非溶血の場合であっても正確な検出・表示が可
能であることがわかる。
【0028】上記においては、尿中の潜血の検出試験を
主にして説明を行ってきたが、本発明の方法および装置
は、尿中の潜血の測定に限らず、溶血と非溶血の両方が
含まれる種々の検体中の血液の測定に有効に使用でき
る。また、その際に血液の検出に使用される試験紙も上
記した有機ペルオキシダーゼとオルト−トリジン呈色剤
からなる尿潜血試験紙に限定されず、検体中の血液をそ
の呈色状態の変化により検出試験するいずれの試験紙に
も利用でき、その試験結果を正確に測定して表示でき
る。
【0029】
【発明の効果】本発明の測定方法および測定装置を採用
することによって、反射光強度測定式の読み取り装置を
利用して潜血試験紙に現れた呈色状態を測定する技術に
おいて、溶血の場合のみならず、非溶血の場合にも、試
験紙上に現れた潜血の濃度を適正に検出・表示させるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ヘモグロビン尿(溶血尿)および血球尿(非溶
血尿)の各々に対する尿潜血試験紙の呈色状態を示した
図である。
【図2】本発明の反射光強度読み取り部材の一例を示す
図である。
【図3】本発明の反射光強度読み取り部材の別の例を示
す図である。
【図4】本発明の反射光強度読み取り部材の更に別の例
を示す図である。
【符号の説明】
1 試験紙の潜血試験部分 2 不透明なプレート片 3 孔 4 不透明なプレート片 5 孔 6 光ファイバー

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 試験紙に現れた呈色状態の反射光強度を
    測定することによって検体中の血液を測定する方法であ
    って、試験紙上の複数箇所の反射光強度を測定し、測定
    された複数の反射光強度値の平均値と個々の反射光強度
    値との差、または測定された個々の反射光強度値間の差
    を算出し、その差の大小に応じて、試験紙に検出された
    血液が溶血であるかまたは非溶血であるかを判定し、該
    判定結果に基づいて血液の濃度を適正に表示させること
    を特徴とする血液測定方法。
  2. 【請求項2】 測定された複数の反射光強度値の平均値
    と個々の反射光強度値との差、または個々の反射光強度
    値間の差が所定値以上である場合には、試験紙に検出さ
    れた血液が非溶血であると判定して、予め作成されてい
    る真正な標準値と照合させて、所定の適正値を表示させ
    ることからなる請求項1の血液測定方法。
  3. 【請求項3】 試験紙上の複数箇所の反射光強度を測定
    する部材、測定された複数の反射光強度値の平均値と個
    々の反射光強度値との差、または測定された個々の反射
    光強度値間の差を算出する手段、その差が所定値以上で
    あるか否かを判定する手段、前記の判定結果に基づいて
    血液の濃度を適正に表示させる手段を備えていることを
    特徴とする血液測定装置。
  4. 【請求項4】 測定された複数の反射光強度値の平均値
    と個々の反射光強度値との差、または測定された個々の
    反射光強度値間の差が所定値以上であると判定された時
    に、予め作成した真正な標準値と照合させて、所定の適
    正値を表示させる手段を有する請求項4の血液測定装
    置。
  5. 【請求項5】 等間隔にあけた孔を有する板状体または
    シートからなることを特徴とする試験紙の複数箇所の反
    射光強度を測定する部材。
  6. 【請求項6】 複数本の光ファイバーの収束体からなる
    ことを特徴とする試験紙の複数箇所の反射光強度を測定
    する部材。
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