JPH0580118U - プロテクタ - Google Patents

プロテクタ

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 アース線のアース処理を容易に行うことが出
来るプロテクタを提供する。 【構成】 複数の電線からなるワイヤハーネスを内部に
収容するプロテクタを、導電性材料を配した合成樹脂ま
たはゴムで成形すると共に、該プロテクタの側壁部にア
ース線との接続部を一体に成形し、該接続部にアース線
を接続してプロテクタと接続し、該プロテクタを鋼板ボ
デーに金属製固定具を介して固定して、該プロテクタお
よびアース線を車体アースする構成としている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、内部にワイヤハーネスを収容して保護するプロテクタに関し、特に 、該プロテクタを導電性としてシールド機能を持たせると共に、該導電性プロテ クタにアース線を接続して、ワイヤハーネスのアース処理が簡単に出来るように するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、プロテクタを利用して、ワイヤハーネスのアース線を鋼板製の車体 へ接続して車体アースする構造としたものが提案されている。(実開昭60−1 62376号公報、実公平1−27564号公報) 上記した従来のアース構造のものは、プロテクタの鋼板製車体への取付部を利 用するもので、取付部のボルトによりアース端子と接続した中継端子あるいはア ース用バスバーを車体への締め付けと同時に締め付けて固定している。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上記した従来のアース構造では、車体へのプロテクタの固定ボ ルトを利用しているため、該ボルト取付位置へボルト穴を形成した中継端子ある いはアース用バスバーを配置する必要があり、かつ、これら中継端子あるいはア ース用バスバーにアース線のアース端子を接続する機構を必要となり、構造が複 雑で部品点数が多くなり、しかも、作業手数がかかる欠点があった。 しかも、固定ボルトの弛緩や締付不良によりアース回路の導通不良が生じ、信 頼性の点で問題があった。
【0004】 本考案は上記した従来の問題に鑑みてなされたもので、プロテクタ全体を導電 性とすることで、中継端子等を介設することなく、アース端子をプロテクタに接 続し、該プロテクタをボルトを介して鋼板製車体に固定するだけでアース回路を 形成できるようにし、よって、構造の簡単化を図り、コスト低下および組付作業 を容易とするものである。 しかも、プロテクタを導電性とすることで、プロテクタにシールド機能を付与 し、ワイヤハーネスからの電気ノイズを車体にアースすることが出来る。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本考案は 複数の電線からなるワイヤハーネスを 内部に収容するプロテクタを、導電性材料を配した合成樹脂またはゴムで成形す ると共に、該プロテクタの側壁部にアース線と接続する接続部を一体に成形し、 該接続部にアース線を接続すると共に、該プロテクタを鋼板ボデーに金属性固定 具を介して固定して、該プロテクタおよびアース端子を車体アースする構成とし ているプロテクタを提供するものである。
【0006】 上記アース線をプロテクタへ接続部として、該プロテクタの側壁部に軸状突起 を設け、該軸状突起にアース線の先端に圧着したアース端子の取付穴を挿入して 接続するようにしている。 あるいは、上記接続部として、側壁部より突設したフォーク状の圧入板を設け 、該フォーク状圧入板の中央隙間にアース線の導体を圧入して固定している。 あるいは、上記接続部として、プロテクタの側壁部に凹部を形成し、該凹部に アース線の導線を差し込んだ後に導電性プラグを挿入して固定してアース線とプ ロテクタを接続する構造としても良い。 あるいは、プロテクタの側壁部に取付穴を形成し、アース端子の挿入穴より上 記取付穴に導電性クリップを挿入してアース端子をプロテクタに接続固定しても 良い。 あるいは、プロテクタの側壁部にアース端子を圧入部を形成し、該圧入部にア ース端子を挿入してプロテクタと接続するようにしても良い。 あるいは、プロテクタの側壁部に導電性タブを内部に突設したオスハウジング を形成する一方、アース線の導体と接続すると共に上記タブ挿入孔を形成した端 子を収納したメスハウジングをアース線先端に取り付け、上記メスハウジングを オスハウジングに嵌合してプロテクタと接続するようにしても良い。
【0007】 上記導電性材料を金属箔とし、該金属箔を合成樹脂またはゴムでモールドして プロテクタを成形し、かつ、上記金属箔に上記アース端子あるいはアース線の導 体および車体固定具を接続させる構成とすることもできる。
【0008】 さらに、上記プロテクタのワイヤハーネスの出入口を導電性ペーストで封入す ることが好ましい。
【0009】
【作用】
本考案のプロテクタによれば、プロテクタを、導電性材料を混入した、あるい は金属箔をインサートモールドした合成樹脂またはゴムで成形して、プロテクタ の全体を導電性としているため、該プロテクタに側壁部に形成した接続部に、ア ース線の先端に取り付けたアース端子あるいはアース線の導体自体を接続し、該 プロテクタを金属製固定具、例えばボルトとナットで鋼板製車体に固定するたけ で、極めて簡単に車体へのアース回路が形成することが出来る。
【0010】 また、プロテクタ全体を導電性としているため、該プロテクタの内部にワイヤ ハーネスを挿通することにより、ワイヤハーネスをシールド処理することが出来 る。その際、該プロテクタのワイヤハーネスの出入口を、導電性ペーストで封入 すると、シールド効果がより向上する。
【0011】
【実施例】
以下、本考案を図示の実施例により詳細に説明する。 本考案は導電性材料で形成したプロテクタにアースとの接続部を一体に成形し たことを特徴とするものであるが、まず、プロテクタの構造を詳述する。 図1に示すように、プロテクタ13Aは、自動車の金属製床部10に沿って配 置されるワイヤハーネス11を内部に挿通させて保護するように設置され、上記 床部10のプロテクタ設置箇所には、金属製ウエルドボルト12,12が設けら れている。
【0012】 一方、プロテクタ13Aは、上記ワイヤハーネス11を所定の長さで収容する 逆U字状の収容部13aを有し、該収容部13aの一方の下端部には、外方へL 字状に折曲するベース部13bが設けられ、該ベース部13bには、上記ウエル ドボルト12,12の挿通孔13c,13cが形成されている。
【0013】 上記プロテクタ13Aの収容部13aにワイヤハーネス11を挿通させて、ベ ース部13bの挿通孔13c,13cにウエルドボルト12,12を挿入させ、金 属製ナット14,14をウエルドボルト12,12に螺合すると、プロテクタ13 Aは床部10に固定される。
【0014】 上記プロテクタ13Aは、導電性材料を混入した合成樹脂材料で成形している 。該成形材料としては、ポリエチレン(PE)系及びPEコポリマーにカーボンを 混入した複合材料、あるいはカーボンブラック複合化ポリスチレン(PS)コンパ ウンド、ポリプロピレン(PP)コンパウンドの複合材料、その他、金属フィラー を混入した低抵抗コンパウンド、導電性ゴム、エラストマー等が好適に用いられ る。上記カーボンの他に、金属の繊維、薄片、粉等を混入しても良い。
【0015】 上記合成樹脂及びゴムとしては、上記PE、PEコポリマー、PPの他に、P VC,PS,ABS,PPE,ナイロン、ポリエステル、ポリカボネート、PPS、 ポリウレタン、シリコンゴム、SBR,フロロプレン、フッ素樹脂、FRP,エポ キシ樹脂等も用いることができる。
【0016】 上記導電性材料を混入した合成樹脂材料またはゴム材料は、体積固有抵抗値 (VR)は、10-4〜1012オームcmの範囲は適当で、電磁波遮蔽、吸収として は、VR=10-4〜103オームcmの範囲を使用すれば良い。
【0017】 上記プロテクタ13Aは、導電性材料を混入した合成樹脂材料またはゴム材料 で成形したものであったが、図2に示すプロテクタ13Bのように、金属(導電 性)箔15をインサートモールドした合成樹脂材料またはゴム材料で成形しても 良い。 上記金属箔15は、合成樹脂材料等に、無電解メッキ、導電性塗料の塗布、亜 鉛溶射、真空蒸着等の表面処理を施すことで簡単にインサートモールドすること ができる。
【0018】 上記のようにプロテクタ13A,13Bを導電性としているため、上記プロテ クタ13A,13Bを自動車の金属製床部10にボルト・ナット12,14で固定 すると、床部10、ボルト・ナツト12,14、プロテクタ13A,13Bの導電 性材料または金属箔15が電気的に接続されるようになり、プロテクタ13A, 13B全体がアース電位となり、プロテクタ13A,13B自体がワイヤハーネ ス11のシールド機能を有するようになる。
【0019】 さらに、図3及び図4に示すように、上記各プロテクタ13A,13Bの収容 部13aのワイヤハーネス11の出入口を、導電性ペースト16,16で封入し ても良い。このようにすれば、収容部13aとワイヤハーネス11との隙間から ノイズが伝導しなくなるので、シールド効果がより向上する。
【0020】 上記した導電性材料から成形してシールド機能を有するプロテクタ13A, 13Bには、以下の各実施例に記載するアース線との接続部を一体に成形してい る。 尚、プロテクタ13Bでは、内部にモールドする金属箔15に上記ボルト12 およびナット14が接触するように挿通孔13cを形成していると共に、後述す るアース線との接続部が接触するようにしている。
【0021】 まず、図5は第1実施例を示しており、図5(A)に示すように、上記プロテ クタ13A,13B(以下、 プロテクタ13A側のみ記載する)の壁部分に軸状突 起13dからなる接続部を一体成形している。 上記軸状突起13dにアース線17の先端に圧着したアース端子17aの取付 穴17bを嵌合して、同図(B)に示すように、軸状突起13dを熱または超音波 で溶かしながら潰してアース端子17aに溶着している。 上記のようにすれば、プロテクタ13Aが導電性を有するため、軸状突起13 dを介して、プロテクタとアース線17とが接続され、かつ、プロテクタが前記 ボルト12、ナット14を介して鋼板製車体12に接続されるため、アース線 17と車体12の間にアース回路が形成でき、車体にアースすることが出来る。
【0022】 また、図6は第2実施例を示し、上記プロテクタ13Aの壁部分にフォーク状 とした圧入板13eかならる接続部を一体成形している。 該フォーク状圧入板13eの中央隙間にアース線17の導体17bを圧入して 固定することにより、アース線導体17bを直接プロテクタ13Aと接続させる ことも出来る。
【0023】 図7は第3実施例を示し、プロテクタ13Aの側壁部に凹部13fからなる接 続部を一体成形している。 上記凹部13fにアース端子17の導体17bを差込み、導電性プラグ18を 凹部13fに圧入して、導体17bを固定すると共に、プロテクタ13Aと接続 している。
【0024】 図8は第4実施例を示し、プロテクタ13Aの側壁部に接続孔13gからなる 接続部を一体成形している。 上記接続孔13gにアース端子17aを取付穴17bを連通させ、導電性クリ ップ19の係止用ツバ部19aを軸部19bと共に挿入して、ツバ部19aの先 端をプロテクタ13Aの側壁面に接触係止する一方、導電性クリップのストッパ 部19cをアース端子17aに接触係止し、よって、アース端子とプロテクタと を接続固定している。
【0025】 図9および図10は第5実施例を示し、プロテクタ13Aの側壁部にオスハウ ジング13hを一体成形して、該オスハウジング13hの内部に逆L字状の導電 性タブ20をインサートモールドしている。一方、上記アース線17の導体に接 続する上記タブ20の挿入孔を有する端子22をアース線17の先端に圧着する と共に上記オスハウジング13hに内嵌するメスハウジング21をアース線の先 端に取り付けている。 上記メスハウジング21をオスハウジング13hに差込んで、アース線17の 導体をタブ20を介してプロテクタ13Aに接続している。
【0026】 図11および図12は第6実施例を示すように、プロテクタ13Aの側壁部に アース端子17aを圧入する凹部13iを備えたボックス形状の圧入ハウジング 13jを設けている。該ハウジング3jの端面部にはアース線17を圧入できる 程度の対向して傾斜させた挿入溝13mを形成している。 図12(A)に示すように、上記挿入溝13mを通して凹部13iにアース線を 挿入させた後、矢印方向へアース線17を引っ張って、図12(B)に示すように 、凹部13i内にアース端子17aを圧入して固定している。
【0027】
【考案の効果】
以上の説明からも明らかなように、本考案のプロテクタは、プロテクタを、導 電性材料を混入した、あるいは金属箔をインサートモールドした合成樹脂または ゴムで成形して、プロテクタ自体に導電性を付与し、該プロテクタにアース線と の接続部を一体成形しているため、該接続部にアース線を接続するだけで、アー ス線の車体アースを簡単に行うことが出来る。
【0028】 上記のようにプロテクタの全体を導電性としているため、プロテクタのどの部 分にアース線を接続させても良いため、設計の自由度が増大する。かつ、プロテ クタと直接的にアース端子あるいはアース導体を接続させれば良く、中継端子等 を不要とするることが、部品点数の減少および組付工数の減少を図ることができ 、その結果、コストを低下することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案に係わるプロテクタの斜視図であ
る。
【図2】 本考案の係わる他のプロテクタの斜視図で
ある。
【図3】 導電性ペーストを封入したプロテクタの側
面断面図である。
【図4】 図3の正面断面図である。
【図5】 (A)及び(B)は本考案の第1実施例の斜視
図である。
【図6】 本考案の第2実施例の斜視図である。
【図7】 本考案の第3実施例の断面図である。
【図8】 本考案の第4実施例の斜視図である。
【図9】 本考案の第5実施例の斜視図である。
【図10】 図9の断面図である。
【図11】 (A)及び(B)は本考案の第6実施例の側面
図および斜視図である。
【図12】 (A)および(B)は上記第6実施例における
アース端子の取付工程を示す図面である。
【符号の説明】
10 金属製床部 11 ワイヤハーネス 12 ウエルドボルト 13A,13B プロテクタ 13d 軸状突起 13e 圧入板 13f 凹部 13g 取付穴 13h メスハウジング 13i 圧入部 13j 圧入ハウジング 14 ナット 15 金属(導電性)箔 16 導電性ペースト 17 アース線 17a アース端子 20 タブ 21 オスハウジング 22 端子

Claims (9)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の電線からなるワイヤハーネスを内
    部に収容するプロテクタを、導電性材料を配した合成樹
    脂またはゴムで成形すると共に、該プロテクタの側壁部
    にアース線との接続部を一体成形し、該接続部にアース
    線を接続してプロテクタと接続し、該プロテクタを鋼板
    ボデーに金属製固定具を介して固定して、該プロテクタ
    およびアース線を車体アースする構成としているプロテ
    クタ。
  2. 【請求項2】 上記プロテクタに一体成形する接続部
    は、側壁部より突設した軸状突起からなり、アース線の
    先端に取り付けたアース端子の取付穴に上記軸状突起を
    挿入して接続している請求項1記載のプロテクタ。
  3. 【請求項3】 上記プロテクタに一体成形する接続部
    は、側壁部より突設したフォーク状の圧入板からなり、
    該フォーク状圧入板の中央隙間にアース線の導体を圧入
    して固定し、プロテクタに接続している請求項1記載の
    プロテクタ。
  4. 【請求項4】 上記プロテクタに一体成形する接続部
    は、側壁部に形成した凹部からなり、該凹部にアース線
    の導線を差し込んだ後に導電性プラグを挿入してアース
    線とプロテクタを接続している請求項1記載のプロテク
    タ。
  5. 【請求項5】 上記プロテクタに一体成形する接続部
    は、プテクタの側壁部に穿設した取付穴からなり、アー
    ス端子の挿入穴より上記取付穴に導電性クリップを挿入
    して固定し、アース端子をプロテクタに接続している請
    求項1記載のプロテクタ。
  6. 【請求項6】 上記プロテクタに一体成形する接続部
    は、該プロテクタの側壁部に形成したアース端子を圧入
    ハウジングからなり、該圧入ハウジングにアース端子を
    圧入してプロテクタと接続している請求項1記載のプロ
    テクタ。
  7. 【請求項7】 上記プロテクタに一体成形する接続部と
    して、該プロテクタの側壁部に導電性タブを内部に突設
    したオスハウジングを形成する一方、アース線の導体と
    接続すると共に上記タブ挿入孔を形成した端子を収納し
    たメスハウジングをアース線先端に取り付け、上記メス
    ハウジングをオスハウジングに嵌合してプロテクタと接
    続している請求項1記載のプロテクタ。
  8. 【請求項8】 上記導電性材料が金属箔からなり、該金
    属箔を合成樹脂またはゴムでモールドしてプロテクタを
    成形し、かつ、上記金属箔に上記アース端子あるいはア
    ース線の導体および上記金属製固定具を接続させる構成
    としている前記請求項のいずれか1記載のプロテクタ。
  9. 【請求項9】 上記プロテクタは、ワイヤハーネスの出
    入口が導電性ペーストで封入されていることを特徴とす
    る前記請求項のいずれか1項に記載のプロテクタ。
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