JPH058059A - 熱間圧延によるチタンクラツド鋼板の製造方法 - Google Patents

熱間圧延によるチタンクラツド鋼板の製造方法

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JPH058059A
JPH058059A JP16060691A JP16060691A JPH058059A JP H058059 A JPH058059 A JP H058059A JP 16060691 A JP16060691 A JP 16060691A JP 16060691 A JP16060691 A JP 16060691A JP H058059 A JPH058059 A JP H058059A
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俊夫 高野
Katsuyoshi Tsurisaki
勝義 釣崎
Toru Izawa
徹 伊沢
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は熱間圧延によるチタンクラッド鋼板
の製造方法であって、大小型のチタンクラッド鋼板の如
何に係わらず、安定した接合強度及び曲げ加工性の高い
チタンクラッド鋼板を容易に製造出来る。 【構成】 母材1と合わせ材2との間に炭素0.01重
量%以下の低炭素鋼薄厚の中間材3を介挿し、中間材3
と合わせ材2との接合する合わせ材の接合予定面10を
湿式高番手研磨により表面仕上げし、更に中間材3と合
わせ材2との間に0.1〜8.0mmの間隔7を設けてな
る組立スラブ9を製造し、この組立スラブ9を650〜
850℃でクロス圧延を含む熱間圧延をするチタンクラ
ッド鋼板の製造方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、熱間圧延によるチタン
クラッド鋼板の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、熱間圧延によるチタンクラッド
鋼板の製造方法は、炭素鋼、低合金鋼又はステンレス鋼
等の鉄基金属のいずれか1つからなる母材と、チタン又
はチタン合金からなる合わせ材とからなる組立スラブを
1050℃近辺の温度に加熱し、加熱された組立スラブ
を950〜1000℃の圧延温度で熱間圧延して母材と
チタン合わせ材とを互いに圧着し、チタンクラッド鋼板
を製造するものである。
【0003】熱間圧延によるクラッド鋼板の製造方法に
おいては、合わせ材の接合面の清浄度、組立てスラブの
圧下比及び、圧縮応力及び圧延温度が圧着の進行に影響
を及ぼす主因として挙げられる。
【0004】 圧延温度に関しては、熱間圧延により
製造されたチタンクラッド鋼板においては、母材と合わ
せ材との接合界面に熱間圧延によりFe−Tiの脆弱な
金属間化合物が形成される。この金属間化合物は、スラ
ブの加熱温度及び圧延温度が高い程増大し、チタンクラ
ッド鋼板の母材と合わせ材との接合界面の剪断強度及び
曲げ加工性を低下させる。また、母材と合わせ材との接
合界面に母材から拡散して来た炭素が接合界面でチタン
炭化物を形成することも、母材と合わせ材の接合界面の
剪断強度および曲げ加工性の低下を助長している。
【0005】一つの対策として特開昭59−22029
3号公報および特開昭60−213378号公報には、
スラブを950℃以下の低い温度で加熱し、熱間圧延す
る方法が開示されている。
【0006】しかし950℃以下の温度で加熱し、熱間
圧延する方法では母材と合わせ材との間即ち接合界面で
の金属原子の相互拡散が起こりにくくなり、母材と合わ
せ材との接合界面に未圧着ポロシテイ が残存するように
なる。このため逆にこれが原因で、同時に母材と合わせ
材との接合部の剪断強度及び曲げ加工性の低下が生じ
る。
【0007】他の対策として母材と合わせ材との間に中
間材を介挿する方法の提案がある。特開昭60−647
86号公報では銅又はNiからなる中間材を、特開昭6
0−124483号公報では、フェライト系又はマルテ
ンサイト系ステンレス鋼からなる中間材を、特開昭60
586号公報では、銅とニッケルからなる複合中間材
を、特開昭60−261683公報では、銅とモリブデ
ンまたはニッケルとモリブデンからなる複合中間材を介
挿している。
【0008】しかし、銅又はニッケルからなる中間材の
場合は、それらの中間材と母材との接合界面でFe−T
iよりも脆弱な金属間化合物を形成するので良くない。
また、銅とモリブデン又は、ニッケルとモリブデンから
なる複合中間材の場合は、モリブデンの加工性が悪く、
熱間圧延中にモリブデンが破損する。
【0009】ステンレス鋼からなる中間材、クロムとニ
ッケルまたはクロムと銅からなる複合中間材の場合は、
中間材の価格が高いので、工業生産上コスト的に不利で
ある。そのため上記のような中間材を介挿する方法の問
題点の解決を図るべく、特開昭63−56370号公報
に示すようなチタンクラッド鋼板の製造方法が提案され
ている。
【0010】ここでは、母材板と合わせ材との間に、炭
素0.01重量%以下の低炭素鋼からなる薄厚の中間材
を介挿し、且つ、中間材と合わせ材との間に、0.1〜
8.0mmの間隙を設けて、組立てスラブを調製し、そ
の組立てスラブを650〜850℃の圧延温度で且つ圧
着指数が80.以上となる条件で熱間圧延するものであ
る。
【0011】 一方、合わせ材の接合予定面の清浄度
に関して、次のような提案がされている。
【0012】特開昭56−122681号公報では、酸
洗、又は電解研磨等の化学的手段またはグラインダ−研
磨等の機械的手段により表面酸化皮膜を除去し、且つア
セトンまたはトリクロルエチレン等により充分に脱脂し
て清浄面にすることが記載されている。
【0013】特開昭60−203377号公報では、バ
フ研磨後、アセトン脱脂して清浄面とすることも記載さ
れている。
【0014】特開昭62−9786号公報ではニッケル
粒子の衝突により、薄い酸化皮膜を破壊させ、ニッケル
メッキにより、スラブ加熱炉での再酸化を防止してい
る。
【0015】特開昭62−9788号公報では機械的研
磨あるいは硝沸酸による酸洗により、酸化皮膜を除去し
た後、ニッケルメッキを施し、再酸化を防止している。
【0016】 又、組立スラブの圧下比、圧縮応力に
関しても次のような提案がされている。上述した特開昭
63−56370号公報では、未圧着ポロシテイ に起因
する接合不良を解決するために、熱間圧延時に母材及び
合わせ材に作用する垂直圧縮応力を高めて母材と合わせ
材との間での金属原子の相互接触を促進する方法を開示
しており、熱間圧延による製造方法によっても爆着材と
同等以上のチタンクラッド鋼板が得られることが記載さ
れている。
【0017】 又、上述した熱間圧延は一般に単一方
向にのみ圧延されている。その場合、合わせ材が母材よ
り変形抵抗が高い場合、合わせ材の先後端部領域の母材
が大きく変形し、結果的に合わせ材の先後端部領域の厚
さが他の領域よりも厚くなる。逆に合わせ材が母材より
変形抵抗が低い場合、合わせ材の先後端部領域の母材が
小さく変形し、結果的に合わせ材の先後端部領域の厚さ
が他の領域よりも薄くなる。
【0018】その対策として、特開昭62−19114
1号公報に示すようないわゆるクロス圧延方法がある。
ここでは実施例として、合わせ材にSUS304のステ
ンレス鋼を用いて、圧延方向をほぼ直交した2方向に分
割して圧延してクラッド鋼板を製造する方法が記載され
ている。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
、、に示すような技術については、次のような問
題がある。
【0020】については、特開昭63−56370号
公報に示すようなチタンクラッド鋼板の製造方法はそれ
なりの効果が期待出来る。しかし、この場合でもチタン
クラッド鋼板の接合界面で酸化皮膜が形成される場合が
生じている。
【0021】については、特開昭56−122681
号公報に示すような方法は目視で確認できる程度の厚い
表面酸化皮膜は除去出来るものの、酸洗により形成され
る薄い酸化皮膜あるいは乾式バフ研磨または乾式グライ
ンダー研磨等の発生熱により形成される薄い酸化皮膜に
対しては、目視等による酸化皮膜の有無の確認が困難で
あり、それらの表面酸化皮膜は除去出来ない。又、電解
研磨による方法は工業生産上コスト的に不利である。
【0022】特開昭62−9786号公報に示すような
方法は、スラブ加熱中の合わせ材の接合予定面の再酸化
防止のために、ニッケルメッキを行うものであり、コス
トの高いメッキ工程が付加されるので工業生産上コスト
的に不利である。
【0023】以上のような酸化皮膜の存在は圧延初期に
おける合わせ材の新生面形成の大きな障害になる。ここ
でいう新生面とは合わせ材の伸展に伴い、新たに形成さ
れる活性な合わせ材の表面を云う。この活性な表面が界
面の接合に大きく寄与すると考えられる。
【0024】については、特開昭63−56370号
公報に示すような方法はそれなりの効果が期待される。
しかし、近年、極厚チタンクラッド鋼板及び、広幅のチ
タンクラッド鋼板の需要が増大し、大型のチタンクラッ
ド鋼板の製造の傾向にある。この場合には大型の組立ス
ラブの製造が必要となる。
【0025】しかしながら上記の方法では圧延機の制約
上、組立スラブの寸法に制約があり、垂直圧縮応力の制
御方法のみでは、母材と合わせ材との接合界面の接合強
度及び曲げ加工性を安定に維持出来ない場合がある。
【0026】又、クロス圧延についても、チタンクラッ
ド鋼板の場合は、特開昭62−191141号公報に示
すようなクラッド鋼板の製造方法をそのまま適用出来な
いと云う問題がある。
【0027】本発明者等は上記問題点の解決を図るため
に、特開昭63−56370号公報に示すような中間材
を介挿したチタンクラッド鋼板の製造方法を基にして、
検討を重ね、本発明に到達したものである。
【0028】即ち、本発明は、大小型のチタンクラッド
鋼板の如何に係わらず、母材と合わせ材との接合境界面
の安定した接合強度及び曲げ加工性の高いチタンクラッ
ド鋼板を熱間圧延により製造する方法を提供することを
目的とする。
【0029】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の一つは炭素鋼、低合金鋼又はステンレス鋼
等の鉄基金属からなる母材と、チタン及びチタン合金か
らなる合わせ材とを、熱間圧延によって互いに圧着して
チタンクラッド鋼板を製造する方法において、母材と合
わせ材との間に炭素0.01重量%以下の低炭素鋼から
なる薄厚の中間材を介挿し、中間材と合わせ材との接合
する合わせ材の接合予定面を湿式高番手研磨により表面
仕上げし、更に中間材と合わせ材との間に0.1〜8.
0mmの間隔を設けてなる組立スラブを製造し、この組立
スラブを650〜850℃でクロス圧延を含む熱間圧延
するチタンクラッド鋼板の製造方法とするものである。
【0030】本発明の二つは母材と合わせ材との間に炭
素0.01重量%以下の低炭素鋼からなる薄厚の第1中
間材と銅、ニッケル、銅とニッケル合金のいずれか一つ
からなる薄厚の第2中間材とを薄厚に積層してなる積層
中間材とし、第2中間材が母材側になるように介挿し、
合わせ材の接合予定面を湿式高番手研磨により表面仕上
し、積層中間材と合わせ材との間に0.1〜8.0mmの
間隔を設けた組立スラブを製造し、この組立スラブを6
50〜850℃でクロス圧延を含む熱間圧延するチタン
クラッド鋼板の製造方法とするものである。
【0031】
【作用】本発明によれば、母材と合わせ材の間に中間材
を介挿するので、母材から中間材を経由して合わせ材へ
拡散する炭素を阻止出来る。そのため、中間材と合わせ
材の接合界面にチタン炭化物が形成されない。
【0032】また中間材と合わせ材との間に適当な間隔
を設けているので、組立スラブの加熱時に中間材と合わ
せ材との接触が防止され、中間材と合わせ材との界面に
Fe−Tiの金属間化合物層が形成されない。
【0033】本発明では湿式高番手研磨を行うことを前
提とするものである。図2は、合わせ材の表面の最終仕
上げと剪断強度及び加工性との関係を示す図である。図
2において、○印は曲げ試験でチタン合わせ材と母材と
が剥離せず良好であることを示し、●印は曲げ試験でチ
タン合わせ材と母材とが剥離し、不良であることを示し
ている。点線はJIS規格下限値で剪断強度14kgf/mm
2 を示す。
【0034】酸洗方式、湿式低番手ベルト研磨方式
、乾式高番手研磨方式はいずれも剪断強度を低下
く、曲げ試験でチタン合わせ材と母材とが剥離し、不良
である。
【0035】これに対して、湿式高番手研磨はベルト研
磨、砥石研磨に係わらず、剪断強度20kgf/mm2 以上の
剪断強度が得られている。本発明による湿式高番手研磨
は、150番以上の粒度の研磨材の使用を対象とする。
通常はコストの面等から200番が用いられる。合わせ
材の熱間圧延で形成された酸化皮膜を除去するに際し、
低番手(150番未満)の粗い粒度の研磨材を使用した
場合、接合界面に異物が持ち込まれることとなり、剪断
強度が低下する。そこで、研磨表面粗さを細かくするた
めに高番手研磨が必要となる。
【0036】本発明では上記した湿式高番手研磨に加え
て、組立スラブを650〜850℃でクロス圧延を含む
熱間圧延することが必要である。
【0037】熱間圧延の圧延温度を650 〜850 ℃の範囲
にしたのは、圧延温度が850 ℃を超えると接合界面での
Fe-Ti の脆弱な金属間化合物の形成が促進され、一方65
0 ℃未満では、所定の圧延圧下量に要する圧延圧力が増
大し、好ましくないからである。
【0038】クロス圧延を含む熱間圧延を行うのは、図
2の点線に示すような湿式高番手研磨に加えて、ストレ
ート圧延をした場合による剪断強度の大きいバラツキを
解消して、実線に示すような湿式高番手研磨に加えて、
クロス圧延した場合は、より高い安定した剪断強度を得
ることが出来ることによる。
【0039】ここでクロス圧延を含む熱間圧延とは組立
てスラブ長手方向に対し、長手方向及び幅方向に熱間圧
延することを云う。
【0040】湿式高番手研磨を行っても、一方方向のみ
の圧延を最後まで、実施した場合、チタンクラッド鋼板
の合わせ材の伸展は均一でなく、チタン合わせ材の伸展
が遅れる部分はそれだけ新生面の形成が遅れることにな
る。クロス圧延を含む圧延の場合は、上述したように剪
断強度のバラツキが小さくなる。これは合わせ材全体が
均一に伸展し、万遍なく新生面の形成が促進され、その
結果、界面の接合が全領域に渡って健全となったことに
よると考えられる。
【0041】次に、本発明の他の数値限定の理由につい
て説明する。本発明において、中間材を構成している低
炭素鋼の炭素含有量を0.01重量%以下としたのは、
炭素含有量が0.01重量%を超えると、中間材からの
炭素の拡散が無視し得なくなるからである。薄厚の中間
材の厚さは0.5〜2mmで、熱間圧延後の薄厚の中間材
の厚さは約50〜約400μmとなるような厚さが好ま
しい。
【0042】中間材と合わせ材との接合界面に母材から
の炭素の拡散を、更に効果的に阻止する必要がある場合
は、炭素が0.01重量%以下の低炭素鋼からなる第1
中間材と銅、ニッケル、銅とニッケルの合金のいずれか
1つからなる第2中間材とを、薄厚の積層してなる積層
中間材とし、第2中間材が母材側になるように介挿す
る。なお、銅、ニッケル、銅−ニッケル合金からなる薄
厚の第2中間材のみを介挿したのでは、Fe−Tiの金
属間化合物よりも更に脆弱な金属間化合物が形成される
のでよくない。
【0043】本発明において、中間材と合わせ材との間
に0.1〜0.8mmの間隔を設けて組立スラブを製造し
たのは、間隔の大きさが8.0mmを超えると熱間圧延に
よって所定の剪断強度及び加工性を得られるように、母
材と中間材と合わせ材を圧着するために、大きな圧下比
を必要とする。
【0044】一方間隔の大きさが0.1mm 未満であると、
組立スラブの溶接後に間隔に存在する空気を排気する
際、排気抵抗が大きくなり過ぎて長時間を要する。従っ
てこの間隔は0.1〜0.8mmの範囲にした。中間材と
合わせ材との間の間隔は、その間の四隅にスペサ−を介
挿する方法が良い。
【0045】
【実施例】本発明の実施例を図面を参照しながら説明す
る。本発明を実施するための製造する組立スラブの方式
として、図1(a),(b)に代表的なものを示す。図
1において、(a)はチタンクラッド鋼板を同時に2枚
製造するための組立スラブ方式(以下A方式という)
で、(b)はチタンクラッド鋼板を1枚製造するための
組立スラブ方式(以下B方式という)で、生産枚数に応
じてA方式又はB方式を選択する。
【0046】あるいは製品が厚くなると組立スラブ厚が
厚くなり、最大圧延可能スラブ(約500mm)との関
係でA方式では不可となるので、その場合には、B方式
を選択する。
【0047】図1において、1は母材、2は合わせ材、
3は中間材(積層中間材を含む)、4は剥離材(例えば
酸化ジルコニアパウダ−)、10は湿式高番手砥石で研
磨した接合予定面である。
【0048】剥離材4はA方式では分離面である両合わ
せ材2の表面に塗布され、B方式では分離面である合わ
せ材2及びカバ−材8の表面に塗布される。
【0049】A方式では合わせ材2及び中間材3の厚さ
を補うために、スペサ−5を両母材1の間に挿入し、組
立スラブ9の四周に配置して、溶接部6で母材1とスペ
−サ−5が溶接される。合わせ材2と中間材3との間に
間隔7を設けている。
【0050】B方式ではカバー8を使用して、合わせ材
2の接合予定面と反対の面が加熱・圧延中に酸化される
のを防止している。
【0051】製造された組立スラブ9の内部は、10-2
Torr以下の高真空にすることが好ましい。そのため
に、組立スラブ9の周囲溶接部6の溶接は大気中で行っ
た後、拡散ポンプ(図示せず)で組立スラブ9の内部を
吸引して高真空にする他に、組立スラブ9の周囲を大気
中で仮付け溶接を行った後、真空チャンバ−内で組立ス
ラブ内部を高真空にした後、引続き組立スラブ9の周囲
の溶接部6を電子ビ−ム溶接などによって行う。
【0052】次に本発明方法について実験した結果を詳
述する。ここでは圧延方向を種々に変えた熱間圧延を行
って、チタンクラッド鋼板を製造し、その場合の超音波
探勝結果、剪断強度及び曲げ試験結果を求めた。表1、
表2に製造条件を示す。
【0053】
【表1】
【0054】表1に示すように、組立て方式をA方式、
B方式に大別して、各々ストレート圧延、クロス圧延を
含む圧延(表中クロス圧延)を行うものとした。
【0055】
【表2】
【0056】本発明例(1)として、A方式によるチタ
ンクラッド鋼板をNo1〜5で示し、本発明例(2)と
して、B方式によるチタンクラッド鋼板をNo8〜10
で示した。比較例(1)は湿式低高番手研磨(120
番)で、A方式によるチタンクラッド鋼板をNo6、N
o7、で示し、比較例(2)は湿式低高番手研磨(12
0番)で、B方式によるチタンクラッド鋼板をNo11
〜13で示し、比較例(3)は湿式高番手研磨(120
番)で、A方式によるチタンクラッド鋼板をNo14〜
16で示した。
【0057】表1、表2に示した条件で製造したチタン
クラッド鋼板について、超音波探傷試験等の確性試験を
行った。これらの確性試験結果を表3に示す。
【0058】
【表3】
【0059】表3に示すように、本発明ではA方式、B
方式に係わらず、30kgf/mm2 以上のバラツキの小さい
剪断強度を得ることが出来た。これに対して比較例
(3)に示すように、湿式低高番手研磨しても、ストレ
ート圧延した場合は、剪断強度が本発明に比較して低か
った。
【0060】
【発明の効果】本発明によれば大小型のチタンクラッド
鋼板の如何に係わらず、母材と合わせ材との接合境界面
の安定した接合強度及び曲げ加工性の高いチタンクラッ
ド鋼板を熱間圧延により製造することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すチタンクラッド鋼板の
組立スラブの断面を示す図であり、(a)は同時2枚の
チタンクラッド鋼板の組立スラブの断面を示す図、
(b)は1枚のチッド鋼板の組立スラブの断面を示す図
である。
【図2】本発明におけるチタン合わせ材の最終仕上げ方
法と剪断強度と曲げ加関係を示すグラフ図である。
【符号の説明】
1 母材 2 合わせ材 3 中間材(積層中間材も含む) 4 剥離材 5、6 溶接部 7 合わせ材と中間材との間に設けた間隔 8 カバ− 9 組立てスラブ 10 湿式高番手砥石で研磨した接合予定面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B32B 15/01 D 7148−4F

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 炭素鋼、低合金鋼又はステンレス鋼等の
    鉄基金属からなる母材と、チタン又はチタン合金からな
    る合わせ材とを、熱間圧延によって互いに圧着してチタ
    ンクラッド鋼板を製造する方法において、母材と合わせ
    材との間に炭素0.01重量%以下の低炭素鋼薄厚の中
    間材を介挿し、中間材と合わせ材との接合する合わせ材
    の接合予定面を湿式高番手研磨により表面仕上げし、更
    に中間材と合わせ材との間に0.1〜8.0mmの間隔を
    設けてなる組立スラブを製造し、この組立スラブを65
    0〜850℃でクロス圧延を含む熱間圧延することを特
    徴とする熱間圧延によるチタンクラッド鋼板の製造方
    法。
  2. 【請求項2】 炭素鋼、低合金鋼又はステンレス鋼等の
    鉄基金属からなる母材と、チタン又はチタン合金からな
    る合わせ材とを、熱間圧延によって互いに圧着してチタ
    ンクラッド鋼板を製造する方法において、母材と合わせ
    材との間に炭素0.01重量%以下の低炭素鋼からなる
    薄厚の第1中間材と銅、ニッケル、銅−ニッケル合金の
    いずれか一つからなる薄厚の第2中間材とを薄厚に積層
    してなる積層中間材とし、第2中間材が母材側になるよ
    うに介挿し、合わせ材の接合予定面を湿式高番手研磨に
    より表面仕上し、積層中間材と合わせ材との間に0.1
    〜8.0mmの間隔を設けた組立スラブを製造し、この組
    立スラブを650〜850℃でクロス圧延を含む熱間圧
    延することを特徴とする熱間圧延によるチタンクラッド
    鋼板の製造方法。
JP16060691A 1991-07-01 1991-07-01 熱間圧延によるチタンクラッド鋼板の製造方法 Expired - Lifetime JPH0811307B2 (ja)

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JP16060691A Expired - Lifetime JPH0811307B2 (ja) 1991-07-01 1991-07-01 熱間圧延によるチタンクラッド鋼板の製造方法

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JP (1) JPH0811307B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005262424A (ja) * 2004-03-22 2005-09-29 Toyo Tire & Rubber Co Ltd 2枚一体型研磨パッド

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JP2005262424A (ja) * 2004-03-22 2005-09-29 Toyo Tire & Rubber Co Ltd 2枚一体型研磨パッド

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JPH0811307B2 (ja) 1996-02-07

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