JPH0581612B2 - - Google Patents
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- JPH0581612B2 JPH0581612B2 JP1297211A JP29721189A JPH0581612B2 JP H0581612 B2 JPH0581612 B2 JP H0581612B2 JP 1297211 A JP1297211 A JP 1297211A JP 29721189 A JP29721189 A JP 29721189A JP H0581612 B2 JPH0581612 B2 JP H0581612B2
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- Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)
Description
(産業上の利用分野)
この発明は、耐熱性樹脂発泡体の製造方法に関
するものである。 (従来の技術) ポリスチレン系樹脂(以下、これをPSという)
とポリフエニレンエーテル系樹脂(以下、これを
PPEという)とを混合して耐熱性樹脂発泡体を
作ることは、既に知られている。例えば、特公昭
56−43054号公報は、PS10−95重量部とPPE90−
5重量部とから成る基材樹脂100重量部に、ブタ
ン、ペンタン、ヘキサンのような発泡剤を3重量
%以上含ませ、これを加熱して一次発泡させ、次
いでさらに高温に加熱して二次発泡させて、耐熱
性樹脂発泡体とすることを記載している。また、
特公昭56−43055号公報は、PS30−90重量部と、
PPE10−70重量部とから成る基材樹脂100重量部
に、ブタン、ペンタン、ジクロロジフルオロメタ
ンのような発泡剤を3重量%以上含ませ、これを
加熱して発泡させ、次いでこれを長時間熟成して
発泡剤含有量を3重量%以下にし、耐熱性発泡体
とすることを記載している。 しかし、これらの方法によつては、良好な発泡
体を容易に得るということができなかつた。それ
は、得られた発泡体の表面が平滑とならず、また
連続気泡が比較的多いために断熱性が劣り、さら
に操作の割合には高い倍率に発泡させることがで
きなかつたからである。とくに熟成を必要とする
場合には、操作が複雑となり、また時間がかかる
こととなつたからである。だから、さらに簡単に
して良好な耐熱性発泡体を得る方法の出現が要望
された。 上述のような従来方法は、発泡剤について先入
観を伏在させていた。その先入観とは、高倍率に
発泡させるには、樹脂に大量の発泡剤を含ませな
ければならない、ということである。だから、上
述の方法は、発泡剤の含有量に3重量%という下
限を設けてそれを越える大量の発泡剤を含ませて
発泡させて来た。その結果、得られた発泡体中に
は、なお大量の発泡剤が残留することとなつた。
PSとPPEとを混合して、耐熱性の大きいことに
特徴のある樹脂の場合に、その中に大量の発泡剤
が含まれると、それだけ樹脂は耐熱性の劣るもの
となるから、これを避けるためには発泡剤を揮散
させることが必要とされ、そのために熟成などの
操作が必要とされ、操作が複雑となつた。 (発明が解決しようとする課題) この発明は、上述のような従来法の欠点を改良
し、表面が平滑で独立気泡が多く、しかも高倍率
に発泡した良好な耐熱性樹脂発泡体を、容易に取
得できる方法を提供しようとしてなされたもので
ある。 (課題解決のための手段) この発明者は、耐熱性樹脂としてPSを10−95
重量部と、PPE90−5重量部とから成る基材樹
脂100重量部を用いる点では、従来方法と同じと
するが、発泡剤として従来用いられて来たものの
中から特定のものを選んで用いることとし、これ
を特定の少量だけ樹脂に含ませて押出発泡させ、
その後発泡剤が少量含まれた状態で再び加熱して
発泡させると、ここによく発泡した良質の発泡体
が得られ、また得られた発泡体の耐熱性も良好と
なることを見出した。この発明は、このような知
見に基づいて完成されたものである。 この発明は、PS10−95重量部とPPE90−5重
量部とから成る基材樹脂100重量部に、発泡剤と
して従来用いられた発泡剤の中から、炭素数が3
−5の飽和脂肪族炭化水素を選んで用いることと
し、しかも発泡剤の使用量を基材樹脂に対して1
−5重量%の比較的少量とし、これをまず押し出
して一次発泡させ、その後一次発泡体中に発泡剤
が1−3重量%含まれている状態で、さらに発泡
体を加熱して発泡させることを特徴とする耐熱性
樹脂発泡体の製造方法である。 この発明で用いる樹脂はPSとPPEとの混合物
である。このうち、PSはスチレン又はα−メチ
ルスチレンのようなスチレン誘導体を主成分とし
た樹脂である。PSは、スチレン又はスチレン誘
導体だけから成る単独重合体に限らず、他の単量
体と共重合することによつて作られた共重合体で
あつてもよい。例を挙げれば、PSは、ポリスチ
レン、スチレンとα−メチルスチレンとの共重合
体、スチレン・ブタジエン共重合体、スチレン・
アクリロニトリル共重合体などの何れであつても
よい。 PPEは、一般式
するものである。 (従来の技術) ポリスチレン系樹脂(以下、これをPSという)
とポリフエニレンエーテル系樹脂(以下、これを
PPEという)とを混合して耐熱性樹脂発泡体を
作ることは、既に知られている。例えば、特公昭
56−43054号公報は、PS10−95重量部とPPE90−
5重量部とから成る基材樹脂100重量部に、ブタ
ン、ペンタン、ヘキサンのような発泡剤を3重量
%以上含ませ、これを加熱して一次発泡させ、次
いでさらに高温に加熱して二次発泡させて、耐熱
性樹脂発泡体とすることを記載している。また、
特公昭56−43055号公報は、PS30−90重量部と、
PPE10−70重量部とから成る基材樹脂100重量部
に、ブタン、ペンタン、ジクロロジフルオロメタ
ンのような発泡剤を3重量%以上含ませ、これを
加熱して発泡させ、次いでこれを長時間熟成して
発泡剤含有量を3重量%以下にし、耐熱性発泡体
とすることを記載している。 しかし、これらの方法によつては、良好な発泡
体を容易に得るということができなかつた。それ
は、得られた発泡体の表面が平滑とならず、また
連続気泡が比較的多いために断熱性が劣り、さら
に操作の割合には高い倍率に発泡させることがで
きなかつたからである。とくに熟成を必要とする
場合には、操作が複雑となり、また時間がかかる
こととなつたからである。だから、さらに簡単に
して良好な耐熱性発泡体を得る方法の出現が要望
された。 上述のような従来方法は、発泡剤について先入
観を伏在させていた。その先入観とは、高倍率に
発泡させるには、樹脂に大量の発泡剤を含ませな
ければならない、ということである。だから、上
述の方法は、発泡剤の含有量に3重量%という下
限を設けてそれを越える大量の発泡剤を含ませて
発泡させて来た。その結果、得られた発泡体中に
は、なお大量の発泡剤が残留することとなつた。
PSとPPEとを混合して、耐熱性の大きいことに
特徴のある樹脂の場合に、その中に大量の発泡剤
が含まれると、それだけ樹脂は耐熱性の劣るもの
となるから、これを避けるためには発泡剤を揮散
させることが必要とされ、そのために熟成などの
操作が必要とされ、操作が複雑となつた。 (発明が解決しようとする課題) この発明は、上述のような従来法の欠点を改良
し、表面が平滑で独立気泡が多く、しかも高倍率
に発泡した良好な耐熱性樹脂発泡体を、容易に取
得できる方法を提供しようとしてなされたもので
ある。 (課題解決のための手段) この発明者は、耐熱性樹脂としてPSを10−95
重量部と、PPE90−5重量部とから成る基材樹
脂100重量部を用いる点では、従来方法と同じと
するが、発泡剤として従来用いられて来たものの
中から特定のものを選んで用いることとし、これ
を特定の少量だけ樹脂に含ませて押出発泡させ、
その後発泡剤が少量含まれた状態で再び加熱して
発泡させると、ここによく発泡した良質の発泡体
が得られ、また得られた発泡体の耐熱性も良好と
なることを見出した。この発明は、このような知
見に基づいて完成されたものである。 この発明は、PS10−95重量部とPPE90−5重
量部とから成る基材樹脂100重量部に、発泡剤と
して従来用いられた発泡剤の中から、炭素数が3
−5の飽和脂肪族炭化水素を選んで用いることと
し、しかも発泡剤の使用量を基材樹脂に対して1
−5重量%の比較的少量とし、これをまず押し出
して一次発泡させ、その後一次発泡体中に発泡剤
が1−3重量%含まれている状態で、さらに発泡
体を加熱して発泡させることを特徴とする耐熱性
樹脂発泡体の製造方法である。 この発明で用いる樹脂はPSとPPEとの混合物
である。このうち、PSはスチレン又はα−メチ
ルスチレンのようなスチレン誘導体を主成分とし
た樹脂である。PSは、スチレン又はスチレン誘
導体だけから成る単独重合体に限らず、他の単量
体と共重合することによつて作られた共重合体で
あつてもよい。例を挙げれば、PSは、ポリスチ
レン、スチレンとα−メチルスチレンとの共重合
体、スチレン・ブタジエン共重合体、スチレン・
アクリロニトリル共重合体などの何れであつても
よい。 PPEは、一般式
【化】
で表わされる樹脂を云うのである。ここでR1と
R2とは、炭素数が1−4個のアルキル基又はハ
ロゲン原子を示し、nは重合度を表わす正の整数
である。例を挙げれば、PPEは、ポリ(2,6
−ジメチルフエニレン−1,4−エーテル)、ポ
リ(2,6−ジエチルフエニレン−1,4−エー
テル)、ポリ(2,6−ジクロルフエニレン−1,
4−エーテル)などである。重合度nは、通常10
−5000の範囲内にある。 発泡剤としては炭素数が3−5個の飽和脂肪族
炭化水素を用いる。例えば、プロパン、ブタン、
ペンタンである。イソブタンやネオペンタンを用
いることもできる。好ましくはプロパン、ブタン
である。その量は、PSとPPEとの混合物から成
る基材樹脂100重量部に対し1−5重量部の割合
とする。好ましくは1−3重量部である。この量
は従来3重量部以上用いる必要があるとされ、通
常5重量部以上用いられていたのに比べると、比
較的少ない量である。 基材樹脂に発泡剤を混合するには、予め基材樹
脂を調製しておいて、これに発泡剤を圧入しても
よいが、好ましいのは、PSとPPEとを混合して
押出機に入れ、加熱下に混練すると同時に、押出
機の途中から発泡剤を圧入する方法である。この
方法によれば、発泡剤を圧入混合した直後に低圧
領域へ押し出して発泡体とすることができるの
で、簡単に一次発泡を行うことができる。 基材樹脂と発泡剤との混合物を押し出して発泡
体とするには押出機を用いる。押出温度は185℃
±15℃の範囲とする。押出物の形状はどのような
形状であつてもよいが、この発明方法がとくに顕
著な効果を示すのは、押出物がシート状を呈する
ときである。その理由は、シート状物ではとくに
表面の凹凸が顕著に現れるからである。 発泡剤が含まれている基材樹脂を溶融状態で低
圧領域へ押し出すと、基材樹脂は発泡して発泡体
となる。このとき、基材樹脂を厚さ5mm以下のシ
ート状で押し出すと、基材樹脂は比較的よく発泡
して、密度0.2−0.05g/c.c.の発泡シートを生じ
る。この発泡シートは、もとの発泡剤含有量より
は少量の発泡剤を含み、通常3重量%以下の発泡
剤含有量となつている。しかし、初めに5重量部
という最高の量を加えた場合には、稀に3−4重
量%の発泡剤を含むことがある。 一次発泡体が3重量%以上の発泡剤を含んでい
るときは、これから発泡剤を揮散させて、発泡体
中に発泡剤が3重量%以下含まれるようにする。
そのためには、一次発泡体を常温に放置してもよ
いが、加温した空気が流通する場所に放置するの
が好ましい。この発明では、もともと発泡剤は、
最も多い場合でも基材樹脂100重量部に対し5重
量部を用いたに過ぎないから、これを3重量%以
下に減らすことは容易である。 この発明では、発泡剤含有量が3重量%以下と
なつた一次発泡体を再び加熱して二次発泡させ
る。この場合、発泡剤含有量を3重量%以下にす
る理由は、そうでないと得られた二次発泡体の耐
熱性と寸法安定性とが悪くなるからであり、また
発泡剤量が3重量%以下でも充分に二次発泡させ
ることができるからである。一次発泡体を再び加
熱するときの加熱温度は、一次発泡温度よりも低
く、基材樹脂の軟化点以上にする必要がある。そ
の理由は、一次発泡温度以上で二次発泡させる
と、発泡体が着色したり、気泡が変形収縮したり
するからである。二次発泡のための加熱は、電気
ヒーターによる加熱であつてもよいが、好ましい
のは水蒸気による加熱である。その理由は、水蒸
気加熱によると、短時間の加熱で高倍率に発泡さ
せ得るからである。、電気ヒーターによる加熱は
130〜180℃の範囲が適当であり、水蒸気による加
熱は110〜150℃の範囲が適当である。 二次発泡によつて、一次発泡体は、さらに発泡
して密度を低下させる。その発泡倍率は、一次発
泡体がシート状を呈しているとき、その厚みを
1.3倍以上とすることができる。一般に、一次発
泡体の密度をP1とするとき、二次発泡体の密度
をP2とすると、P2はP1×0.7以下とすることがで
きる。 この発明では、基材樹脂の発泡を容易にするた
めに種々の公知のものを混合することができる。
例えば、気泡の核生成剤として微粉末タルクを加
えたり、着色剤、帯電防止剤、難燃剤を加えるこ
とができる。 (発明の効果) この発明によると、PSが10−95重量部と
PPE90−5重量部とを混合して基材樹脂として
いるから、耐熱性と機械的強度とが大きく、しか
も発泡させ易い樹脂となつている。また、この基
材樹脂に発泡剤として炭素数が3−5個の飽和脂
肪族炭化水素を混合し、加圧下にこの混合物を溶
融状態で低圧領域へ押し出して発泡体としている
から、基材樹脂を連続的に容易に発泡させること
ができ、従つて良質の一次発泡体を安価に作るこ
とができる。しかも、その際、基材樹脂100重量
部に対し発泡剤を1−5重量部の割合で用いてい
るから、従来法に比べて発泡剤の使用量が少な
く、従つて表面が平滑で独立気泡が多く、しかも
発泡剤含有量の少ない一次発泡体を得ることがで
きる。そのために、一次発泡体中の発泡剤含有量
を1−3重量%の範囲内に収めることが容易であ
る。このような一次発泡体を基材樹脂の軟化点以
上に加熱して二次発泡させるから、得られた二次
発泡体は、表面が平滑で独立気泡に富み、しかも
高倍率に発泡したものとなる。しかも、二次発泡
体は発泡剤含有量が少なくなつているから、耐熱
性と寸法安定性が大きくなつている。従つて、こ
の発明は、表面が平滑で耐熱性と断熱性とが大き
い良質の樹脂発泡体を容易に製造できるとい点
で、顕著な利益をもたらすものである。 次に、実施例と比較例とを挙げて、この発明方
法をさらに具体的に説明する。以下で単に部と云
うのは、重量部を意味する。 実施例 1 この実施例では、PSとしてポリスチレン(旭
化成社製、スタイロン#683)を用い、PPEとし
てポリフエニレンエーテルとポリスチレンとが50
対50の割合に混合したもの(G・E・社製、ノリ
ルN−90)を用い、前者50部に対し後者50部を混
合して基材樹脂とした。従つて、この基材樹脂
は、スチレンとフエニレンエーテルとが75対25の
割合で混合されたものとなつた。 この基材樹脂100部に微粉末タルク1部を混合
し、この混合物を直径50mmの押出機へ供給した。
押出機は220−230℃に加熱し、この中で基材樹脂
を溶融し、押出機の先端付近から発泡剤としてブ
タンを樹脂100部に対し2.7部の割合で圧入し、充
分混合した。この混合物を直径65mmの押出機に供
給し、樹脂温度を185℃に調整して、1時間30Kg
の割合で口金から押し出した。 口金は円環状細隙を備え、細隙は幅が1mm、直
径が60mmの大きさのものであつた。この細隙から
押し出された筒状発泡体を直径が204mmの冷却さ
れた円筒に沿つて進行させて引き取り、厚さ3.5
mmで密度P1が0.1g/cm3の一次発泡シートを得た。 この一次発泡シートは、24時間後発泡剤含有量
が2.2重量%であつた。この一次発泡シートを以
下に述べるように種々の条件下で、水蒸気に接触
させて二次発泡を行つた。得られた二次発泡シー
トは、表面が平滑で、均一微細に発泡し、独立気
泡が多くて良質の発泡体であつた。
R2とは、炭素数が1−4個のアルキル基又はハ
ロゲン原子を示し、nは重合度を表わす正の整数
である。例を挙げれば、PPEは、ポリ(2,6
−ジメチルフエニレン−1,4−エーテル)、ポ
リ(2,6−ジエチルフエニレン−1,4−エー
テル)、ポリ(2,6−ジクロルフエニレン−1,
4−エーテル)などである。重合度nは、通常10
−5000の範囲内にある。 発泡剤としては炭素数が3−5個の飽和脂肪族
炭化水素を用いる。例えば、プロパン、ブタン、
ペンタンである。イソブタンやネオペンタンを用
いることもできる。好ましくはプロパン、ブタン
である。その量は、PSとPPEとの混合物から成
る基材樹脂100重量部に対し1−5重量部の割合
とする。好ましくは1−3重量部である。この量
は従来3重量部以上用いる必要があるとされ、通
常5重量部以上用いられていたのに比べると、比
較的少ない量である。 基材樹脂に発泡剤を混合するには、予め基材樹
脂を調製しておいて、これに発泡剤を圧入しても
よいが、好ましいのは、PSとPPEとを混合して
押出機に入れ、加熱下に混練すると同時に、押出
機の途中から発泡剤を圧入する方法である。この
方法によれば、発泡剤を圧入混合した直後に低圧
領域へ押し出して発泡体とすることができるの
で、簡単に一次発泡を行うことができる。 基材樹脂と発泡剤との混合物を押し出して発泡
体とするには押出機を用いる。押出温度は185℃
±15℃の範囲とする。押出物の形状はどのような
形状であつてもよいが、この発明方法がとくに顕
著な効果を示すのは、押出物がシート状を呈する
ときである。その理由は、シート状物ではとくに
表面の凹凸が顕著に現れるからである。 発泡剤が含まれている基材樹脂を溶融状態で低
圧領域へ押し出すと、基材樹脂は発泡して発泡体
となる。このとき、基材樹脂を厚さ5mm以下のシ
ート状で押し出すと、基材樹脂は比較的よく発泡
して、密度0.2−0.05g/c.c.の発泡シートを生じ
る。この発泡シートは、もとの発泡剤含有量より
は少量の発泡剤を含み、通常3重量%以下の発泡
剤含有量となつている。しかし、初めに5重量部
という最高の量を加えた場合には、稀に3−4重
量%の発泡剤を含むことがある。 一次発泡体が3重量%以上の発泡剤を含んでい
るときは、これから発泡剤を揮散させて、発泡体
中に発泡剤が3重量%以下含まれるようにする。
そのためには、一次発泡体を常温に放置してもよ
いが、加温した空気が流通する場所に放置するの
が好ましい。この発明では、もともと発泡剤は、
最も多い場合でも基材樹脂100重量部に対し5重
量部を用いたに過ぎないから、これを3重量%以
下に減らすことは容易である。 この発明では、発泡剤含有量が3重量%以下と
なつた一次発泡体を再び加熱して二次発泡させ
る。この場合、発泡剤含有量を3重量%以下にす
る理由は、そうでないと得られた二次発泡体の耐
熱性と寸法安定性とが悪くなるからであり、また
発泡剤量が3重量%以下でも充分に二次発泡させ
ることができるからである。一次発泡体を再び加
熱するときの加熱温度は、一次発泡温度よりも低
く、基材樹脂の軟化点以上にする必要がある。そ
の理由は、一次発泡温度以上で二次発泡させる
と、発泡体が着色したり、気泡が変形収縮したり
するからである。二次発泡のための加熱は、電気
ヒーターによる加熱であつてもよいが、好ましい
のは水蒸気による加熱である。その理由は、水蒸
気加熱によると、短時間の加熱で高倍率に発泡さ
せ得るからである。、電気ヒーターによる加熱は
130〜180℃の範囲が適当であり、水蒸気による加
熱は110〜150℃の範囲が適当である。 二次発泡によつて、一次発泡体は、さらに発泡
して密度を低下させる。その発泡倍率は、一次発
泡体がシート状を呈しているとき、その厚みを
1.3倍以上とすることができる。一般に、一次発
泡体の密度をP1とするとき、二次発泡体の密度
をP2とすると、P2はP1×0.7以下とすることがで
きる。 この発明では、基材樹脂の発泡を容易にするた
めに種々の公知のものを混合することができる。
例えば、気泡の核生成剤として微粉末タルクを加
えたり、着色剤、帯電防止剤、難燃剤を加えるこ
とができる。 (発明の効果) この発明によると、PSが10−95重量部と
PPE90−5重量部とを混合して基材樹脂として
いるから、耐熱性と機械的強度とが大きく、しか
も発泡させ易い樹脂となつている。また、この基
材樹脂に発泡剤として炭素数が3−5個の飽和脂
肪族炭化水素を混合し、加圧下にこの混合物を溶
融状態で低圧領域へ押し出して発泡体としている
から、基材樹脂を連続的に容易に発泡させること
ができ、従つて良質の一次発泡体を安価に作るこ
とができる。しかも、その際、基材樹脂100重量
部に対し発泡剤を1−5重量部の割合で用いてい
るから、従来法に比べて発泡剤の使用量が少な
く、従つて表面が平滑で独立気泡が多く、しかも
発泡剤含有量の少ない一次発泡体を得ることがで
きる。そのために、一次発泡体中の発泡剤含有量
を1−3重量%の範囲内に収めることが容易であ
る。このような一次発泡体を基材樹脂の軟化点以
上に加熱して二次発泡させるから、得られた二次
発泡体は、表面が平滑で独立気泡に富み、しかも
高倍率に発泡したものとなる。しかも、二次発泡
体は発泡剤含有量が少なくなつているから、耐熱
性と寸法安定性が大きくなつている。従つて、こ
の発明は、表面が平滑で耐熱性と断熱性とが大き
い良質の樹脂発泡体を容易に製造できるとい点
で、顕著な利益をもたらすものである。 次に、実施例と比較例とを挙げて、この発明方
法をさらに具体的に説明する。以下で単に部と云
うのは、重量部を意味する。 実施例 1 この実施例では、PSとしてポリスチレン(旭
化成社製、スタイロン#683)を用い、PPEとし
てポリフエニレンエーテルとポリスチレンとが50
対50の割合に混合したもの(G・E・社製、ノリ
ルN−90)を用い、前者50部に対し後者50部を混
合して基材樹脂とした。従つて、この基材樹脂
は、スチレンとフエニレンエーテルとが75対25の
割合で混合されたものとなつた。 この基材樹脂100部に微粉末タルク1部を混合
し、この混合物を直径50mmの押出機へ供給した。
押出機は220−230℃に加熱し、この中で基材樹脂
を溶融し、押出機の先端付近から発泡剤としてブ
タンを樹脂100部に対し2.7部の割合で圧入し、充
分混合した。この混合物を直径65mmの押出機に供
給し、樹脂温度を185℃に調整して、1時間30Kg
の割合で口金から押し出した。 口金は円環状細隙を備え、細隙は幅が1mm、直
径が60mmの大きさのものであつた。この細隙から
押し出された筒状発泡体を直径が204mmの冷却さ
れた円筒に沿つて進行させて引き取り、厚さ3.5
mmで密度P1が0.1g/cm3の一次発泡シートを得た。 この一次発泡シートは、24時間後発泡剤含有量
が2.2重量%であつた。この一次発泡シートを以
下に述べるように種々の条件下で、水蒸気に接触
させて二次発泡を行つた。得られた二次発泡シー
トは、表面が平滑で、均一微細に発泡し、独立気
泡が多くて良質の発泡体であつた。
【表】
また、二次発泡シートの耐熱性と断熱性は良好
であつた。 比較例 1 発泡剤を6部に増やし、樹脂温度を180℃に調
整した以外は、実施例1と同様にして押し出し
た。得られた発泡シートは、流れ方向に縞が多
く、また表面に気泡の破れがあつた。 実施例 2 この実施例では、実施例1において、発泡剤と
してのブタンの使用量を4.0重量%とし、樹脂温
度を175℃とした以外は実施例1と全く同様にし
て一次発泡シートを得た。 得られた一次発泡シートは、厚さが3.5mm、密
度が0.071g/cm3で、これを24時間空気中に放置
後ブタン含有量を調べたところ、ブタン含有量は
2.6重量%であつた。この一次発泡シートを135℃
の空気中で30秒間加熱して二次発泡シートを得
た。二次発泡シートは、厚さが5.0mm、密度が
0.04g/cm3で、表面の気泡は少し荒れていたが、
全体的には表面が平滑で均一微細に発泡し、独立
気泡が多くて良質の発泡体であつた。また二次発
泡シートの耐熱性と断熱性は良好であつた。 実施例 3 この実施例では、PS及びPPEとして実施例1
と同じ樹脂を用いたが、ただその混合割合を変え
て、PS20部とPPE80部との割合にするとともに、
発泡剤含有量を3重量%にし、樹脂温度を200℃
として押し出した以外は、実施例1と全く同様に
して一次発泡シートを得た。得られた一次発泡シ
ートは、厚さが3.9mm、密度が0.08g/cm3であつ
た。 一次発泡シートを24時間常温に放置したのち、
発泡剤含有量を調べたところ、2.3重量%であつ
た。この一次発泡シートを種々な条件下に水蒸気
に接触させて下記のような二次発泡シートを得
た。二次発泡シートは表面が平滑で均一微細に発
泡しており、独立気泡が多くて良質のものであつ
た。
であつた。 比較例 1 発泡剤を6部に増やし、樹脂温度を180℃に調
整した以外は、実施例1と同様にして押し出し
た。得られた発泡シートは、流れ方向に縞が多
く、また表面に気泡の破れがあつた。 実施例 2 この実施例では、実施例1において、発泡剤と
してのブタンの使用量を4.0重量%とし、樹脂温
度を175℃とした以外は実施例1と全く同様にし
て一次発泡シートを得た。 得られた一次発泡シートは、厚さが3.5mm、密
度が0.071g/cm3で、これを24時間空気中に放置
後ブタン含有量を調べたところ、ブタン含有量は
2.6重量%であつた。この一次発泡シートを135℃
の空気中で30秒間加熱して二次発泡シートを得
た。二次発泡シートは、厚さが5.0mm、密度が
0.04g/cm3で、表面の気泡は少し荒れていたが、
全体的には表面が平滑で均一微細に発泡し、独立
気泡が多くて良質の発泡体であつた。また二次発
泡シートの耐熱性と断熱性は良好であつた。 実施例 3 この実施例では、PS及びPPEとして実施例1
と同じ樹脂を用いたが、ただその混合割合を変え
て、PS20部とPPE80部との割合にするとともに、
発泡剤含有量を3重量%にし、樹脂温度を200℃
として押し出した以外は、実施例1と全く同様に
して一次発泡シートを得た。得られた一次発泡シ
ートは、厚さが3.9mm、密度が0.08g/cm3であつ
た。 一次発泡シートを24時間常温に放置したのち、
発泡剤含有量を調べたところ、2.3重量%であつ
た。この一次発泡シートを種々な条件下に水蒸気
に接触させて下記のような二次発泡シートを得
た。二次発泡シートは表面が平滑で均一微細に発
泡しており、独立気泡が多くて良質のものであつ
た。
【表】
また、二次発泡シートの耐熱性と断熱性は良好
であつた。 比較例 2 発泡剤を6部に増やし、樹脂温度を190℃に調
整した以外は、実施例3と同様にして押し出し
た。得られた発泡シートは流れ方向に縞が多く、
表面の気泡も破れたものが多く見られた。
であつた。 比較例 2 発泡剤を6部に増やし、樹脂温度を190℃に調
整した以外は、実施例3と同様にして押し出し
た。得られた発泡シートは流れ方向に縞が多く、
表面の気泡も破れたものが多く見られた。
Claims (1)
- 1 ポリスチレン系樹脂10−95重量部とポリフエ
ニレンエーテル系樹脂90−5重量部とから成る基
材樹脂100重量部に、発泡剤として炭素数が3−
5個の飽和脂肪族炭化水素を1−5重量部の割合
で混合し、加圧下にこの混合物を溶融状態で低圧
領域へ押し出して発泡体とし、発泡体中に残留す
る発泡剤の量が1−3重量%含まれた状態で、こ
れを基材樹脂の軟化点以上に加熱して二次発泡さ
せることを特徴とする、耐熱性樹脂発泡体の製造
方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP29721189A JPH03157432A (ja) | 1989-11-15 | 1989-11-15 | 耐熱性樹脂発泡体の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP29721189A JPH03157432A (ja) | 1989-11-15 | 1989-11-15 | 耐熱性樹脂発泡体の製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH03157432A JPH03157432A (ja) | 1991-07-05 |
| JPH0581612B2 true JPH0581612B2 (ja) | 1993-11-15 |
Family
ID=17843620
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP29721189A Granted JPH03157432A (ja) | 1989-11-15 | 1989-11-15 | 耐熱性樹脂発泡体の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH03157432A (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH03237141A (ja) * | 1990-02-15 | 1991-10-23 | Kanegafuchi Chem Ind Co Ltd | 耐熱押出発泡体の製造方法 |
| JP2011246588A (ja) * | 2010-05-26 | 2011-12-08 | Dic Corp | 発泡性スチレン系樹脂組成物、その発泡シート及び発泡容器 |
| JP4848476B1 (ja) * | 2010-08-26 | 2011-12-28 | 積水化成品工業株式会社 | 熱成形品の製造方法及び食品用容器 |
Family Cites Families (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS517068A (ja) * | 1974-06-20 | 1976-01-21 | Sekisui Plastics | |
| JPS52101268A (en) * | 1976-02-23 | 1977-08-25 | Asahi Dow Ltd | Heat resisting foam and process for manufacture thereof |
| JPS5640528A (en) * | 1979-09-11 | 1981-04-16 | Mitsui Toatsu Chem Inc | Foamed polystylene sheet and manufacture thereof |
| JPS59109679U (ja) * | 1983-01-12 | 1984-07-24 | 積水化成品工業株式会社 | 食品容器 |
| JPS63314246A (ja) * | 1987-06-16 | 1988-12-22 | Kanegafuchi Chem Ind Co Ltd | 発泡ポリスチレンシートの製法 |
| JP2727363B2 (ja) * | 1989-09-14 | 1998-03-11 | 鐘淵化学工業株式会社 | 耐熱押出発泡体の製造方法 |
-
1989
- 1989-11-15 JP JP29721189A patent/JPH03157432A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH03157432A (ja) | 1991-07-05 |
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