JPH0583520U - ベルト無段変速装置 - Google Patents

ベルト無段変速装置

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JPH0583520U
JPH0583520U JP2487592U JP2487592U JPH0583520U JP H0583520 U JPH0583520 U JP H0583520U JP 2487592 U JP2487592 U JP 2487592U JP 2487592 U JP2487592 U JP 2487592U JP H0583520 U JPH0583520 U JP H0583520U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ベルト緊張機構の付勢力による自然な変速操
作速度よりも、調速機構での駆動変速操作速度が上回る
ことに起因したベルトスリップを解消させる。 【構成】 駆動プーリ1と従動プーリ2を双方共に割り
プーリ構造とし、従動プーリ2を巻きバネ9でプーリ径
が大となる側に押圧付勢し、かつ、駆動プーリ1の可動
プーリ片1aをスライドさせて無段変速させるベルト無
段変速装置において、可動プーリ片1aを強制移動する
調速機構Cを設け、駆動プーリ1の拡径作動側には調速
機構Cの強制移動操作力が直接可動プーリ片1aに伝達
され、駆動プーリ1の縮径作動側には巻きバネ9の付勢
力によって可動プーリ片1aが移動されるように、カム
レバー10と調速機構Cとの間に長孔14aとピン10
aで成る融通機構Dを介装する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、ベルト無段変速装置の変速操作構造に係り、詳しくは、一対のプー リのうちの一方を、回転軸に固定された固定プーリ片と回転軸に軸方向スライド 自在な可動プーリ片とで成る割プーリ構造に構成するとともに、これら両プーリ に亘って巻回されるベルトを常時張り付勢する緊張機構を備えてあるベルト無段 変速装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種のものとしては、特開平3−260456号公報の図面第1図で 示されたもののように、割プーリにおけるベルト巻回半径の拡縮操作を電動シリ ンダで駆動操作されるベルト緊張用テンションアームの揺動移動によって行うよ うにしたものが知られている。この場合、実開昭62−82449号公報の図面 第2図で示されたもののように、割プーリはベルト巻回半径が大きくなる側、す なわち、可動プーリ片を固定プーリ片に接近する側に巻きバネによって押圧付勢 する構造を採ることになり、同時にその押圧付勢力がベルトに対する緊張機構に 相当するものとなる。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
上記構造のベルト無段変速装置を変速操作するには、テンションアームをベル ト押圧側に揺動操作して巻きバネの付勢力に抗して割プーリを縮径作動させる縮 径変速操作と、テンションアームをベルト弛緩側に揺動操作して巻きバネの付勢 力によって割プーリを拡径作動させる拡径変速操作とがあるが、これらのうち拡 径変速操作の場合に不都合の生じることがある。 つまり、巻きバネの付勢力で可動プーリ片がスライド移動することによるベル ト巻回周長の単位時間当たりの増加率よりも、テンションアームのベルト弛緩側 への揺動移動によるベルト巻回周長の単位時間当たりの増加率が上回ると、可動 プーリ片の移動がベルトの周長増加に追いつかなくなり、ベルトスリップが生じ てしまうのである。これは、ベルト無段変速装置を走行系に用いれば、変速に伴 って一旦走行機体の駆動力が無くなり、場合によっては停止するという不具合を 招くようになる。 本考案は、簡単な改造により、上記不都合が発生しないようにすることを目的 とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記目的の達成のために本考案は、冒頭に記載したベルト無段変速装置におい て、可動プーリ片を軸方向に強制移動してベルト巻回半径を変更自在な調速機構 を設けるとともに、可動プーリ片が固定プーリ片に接近又は遠ざかる方向では調 速機構の強制移動操作力が直接可動プーリ片又はベルトに伝達されて該可動プー リ片がスライド移動され、かつ、可動プーリ片が固定プーリ片から遠ざかる又は 接近する方向では緊張機構のベルト緊張力によって可動プーリ片がスライド移動 されるように、可動プーリ片をスライド操作するための操作片又はベルトの押圧 片と調速機構とを融通機構を介して連動連結してあることを特徴構成とする。
【0005】
【作用】
ベルト無段変速装置における変速操作構造としては、前述のようにベルトを調 速機構によって直接押圧操作する手段の他、図4に示すように、ベルト3をテン ションアーム15で常時付勢し、可動プーリ片1aを直接軸方向にスライド操作 する調速機構(アクチュエータ)Cを設ける手段とが考えられる。 前者の場合では、図3に示すように、調速機構Cがベルト3を弛緩側に強制操 作しても、その操作力が融通機構(長孔とピンの連結構造)Dの存在によってテ ンションアーム15にはすぐには作用しないようになり、従動プーリ2に介装さ れた巻きバネ9の付勢力によって移動する可動プーリ片2aによる拡径作動にベ ルト3の周長増大現象が追従するようになり、ベルトスリップが生じないように なる。尚、引張りバネ25はテンションアーム15をベルト3に追従接触させる ものであり、巻きバネ9によるベルト緊張力よりも十分弱いものに設定されてい る。 後者の場合でも、融通機構(長孔とピンとによる連結構造)Dの存在によって 、調速機構Cが可動プーリ片1aを、これのベルト巻回半径が小になる縮径側に 強制操作しても融通機構Dが作動して調速機構Cの駆動力が時間差を持って可動 プーリ片1aにすぐに作用しないようになり、引張りバネ26によるテンション アーム15の付勢力によって可動プーリ片1aが固定プーリ片1bから遠ざかる 側に移動し、ベルトスリップなく円滑に変速(減速)操作されるようになる。 つまり、上記両者共に、ベルト緊張機構の付勢力に逆らう側への変速操作は調 速機構の操作力によって行われるように、かつ、ベルト緊張機構の付勢力が作用 する側への変速操作は該ベルト緊張機構の付勢力によって行われるようにするこ とにより、円滑な変速操作が現出されるようになるのである。 以上により、調速機構は一方向にのみ変速操作力を発揮すれば良いようになる から、両方向共に操作力が必要であった従来に比べて変速操作に要する電力や労 力といった仕事量(エネルギー)を節約することも可能になる。
【0006】
【考案の効果】
従って、ベルト伝動機構に本来的に備わっているベルト緊機構の緊張力を利用 することにより、変速操作部に融通機構を介装させるだけの比較的簡単な改造に よって変速操作時のベルトスリップ現象を回避でき円滑な変速挙動が現出できる ベルト無段変速装置を提供することができた。
【0007】
【実施例】
以下に、本考案の実施例をコンバインの走行系における変速装置に適用された ベルト無段変速装置について図面に基づいて説明する。 図2にベルト無段変速装置Aが示され、1は駆動プーリ、2は従動プーリ、3 はベルト、4はエンジン動力が入力される入力プーリ、5は走行用ミッション、 6はベルト変速ケース、7は駆動プーリ軸、8は従動プーリ軸である。 駆動プーリ1及び従動プーリ2は、共に割プーリ構造に構成され、従動プーリ 2において可動プーリ片2aを固定プーリ片2b側に押圧付勢する圧縮タイプの 巻きバネ9がベルト3を緊張する緊張機構に相当する。駆動プーリ1における可 動プーリ片1aはカム機構Bによって駆動プーリ軸(回転軸に相当)7上をスラ イド移動する構造であり、カム機構Bを操作するカム軸11に取付けられたカム レバー(操作片に相当)10の揺動操作により、可動プーリ片1aが固定プーリ 片1bから遠ざかる低速操作と、可動プーリ片1aが固定プーリ片1bに接近す る高速操作とが行えるのである。尚、27は可動プーリ片1aを固定プーリ片1 b側に向けて軽く付勢するスプリングであり、巻きバネ9の付勢力によるベルト 3周長増大に伴う可動プーリ片1aを図中左方に押圧する付勢力よりも十分弱い ものに設定してある。 低速操作時には、駆動プーリ1のベルト巻回半径の縮小化により、従動プーリ 2はその可動プーリ片2aが巻きバネ9の付勢力によって固定プーリ片2bに接 近移動し、ベルト3を緊張しての駆動状態を維持する。 高速操作時には、駆動プーリ1のベルト巻回半径の拡大化により、従動プーリ 2はその可動プーリ片2aが巻きバネ9の付勢力に抗して固定プーリ片2bから 遠ざかる側に移動し、ベルト3を緊張しての駆動状態を維持する。
【0008】 図1に示すように、前記カムレバー10は、電動モータ12とその出力アーム 13とによる調速機構Cによって揺動操作される構造であり、出力アーム13と カムレバー10とを融通機構D介して連動連結してある。 融通機構Dは、出力アーム13に枢支連結される操作部材14の長孔14aと 、カムレバー10のピン10aとの嵌合によって構成され、図中出力アーム13 を上方に揺動することになる高速側への変速操作では、調速機構Cの操作力が直 接カムレバー10に伝達されるようになる。 そして、図中出力アーム13を下方に揺動することになる低速側への変速操作 では、融通機構Dの作動によって出力アーム13がカムレバー10に先行して揺 動移動可能であるから、巻きバネ9の押圧付勢力に起因しての従動プーリ2の拡 径作動による単位時間当たりのベルト巻回長さの増加率よりも、駆動プーリ1に おける可動プーリ片1aを固定プーリ片1bから遠ざかる側へ強制移動させるこ とによる単位時間当たりのベルト巻回長さの減少率が多い場合では操作部材14 だけが移動し、カムレバー10は遅れて移動することが可能になる。つまり、巻 きバネ9の付勢力のみによる減速操作が現出されるのである。
【0009】 図2に示すように、従動プーリ2における可動プーリ片2aは固定プーリ片2 bにスプライン外嵌され、固定プーリ片2bはベルトセンターの芯ズレを吸収で きるように従動プーリ軸8に対して若干左右に位置ずれ可能にスプライン外嵌し てある。 また、図1に示すように、入力プーリ4とエンジン出力軸17とに亘るベルト 伝動機構18のテンション式の主クラッチ19はモータ22でテンションアーム 23を揺動操作する構成であり、副変速レバー20で作動するスイッチ21によ って通常のクラッチ切り位置OFF1 の半分程度のストロークでもって主クラッ チ19の切り状態を、すなわち、副変速操作時のクラッチ切り位置OFF2 を現 出するように制御装置24を構成してある。つまり、副変速操作時には半クラッ チ気味にした方が機敏な走行挙動が得られるのである。 更に、前記主クラッチ19の繋がり速度を、副変速の「低」では速く、「中」 「高」になるに従って遅くするように制御すれば一層好都合である。
【0010】 〔別実施例〕 図3に示すように、従動プーリ2のみを割りプーリ構造に構成し、軸心P周り で揺動自在なテンションアーム(押圧片に相当)15を設けるとともに、このテ ンションアーム15を電動シリンダ16で駆動揺動及び維持してベルト3の張り 具合を可変させることで調速機構Cを構成してあるベルト無段変速装置Aでも良 い。この場合のベルト緊張機構は、従動プーリ2における可動プーリ片2aを固 定プーリ片2bに押圧する巻きバネ9であり、テンションアーム15のピン15 aと電動シリンダ16の可動ロッド16Aの長孔16aとによって、融通機構D が構成される。 この場合では、ベルト3を弛緩側に駆動操作する側に融通機構Dの融通が作用 するようになる。 また、図4に示すように、駆動プーリ1のみを割りプーリ構造に構成して調速 機構Cによって駆動プーリ1の拡径及び縮径操作を行うとともに、ベルト3を緊 張するテンションアーム15を設けて緊張機構9を構成したベルト無段変速装置 でも良い。この場合では、カムレバー10を図中下方に操作しての駆動プーリ1 の縮径作動時に融通機構Dの融通が作用するようになる。
【0011】 尚、実用新案登録請求の範囲の項に図面との対照を便利にする為に符号を記す が、該記入により本考案は添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】変速操作構造の主要部を示す系統図
【図2】ベルト無段変速装置の構造を示す断面図
【図3】別構造のベルト無段変速装置における融通機構
を示す図
【図4】他の別構造のベルト無段変速装置における融通
機構を示す図
【符号の説明】
1,2 プーリ 1a 可動プーリ片 1b 固定プーリ片 3 ベルト 7 回転軸 9 緊張機構 10 操作片 15 押圧片 C 調速機構 D 融通機構

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対のプーリ(1),(2)のうちの一
    方を、回転軸(7)に固定された固定プーリ片(1b)
    と前記回転軸(7)に軸方向スライド自在な可動プーリ
    片(1a)とで成る割プーリ構造に構成するとともに、
    これら両プーリ(1),(2)に亘って巻回されるベル
    ト(3)を常時張り付勢する緊張機構(9)を備えてあ
    るベルト無段変速装置であって、前記可動プーリ片(1
    a)を軸方向に強制移動してベルト巻回半径を変更自在
    な調速機構(C)を設けるとともに、前記可動プーリ片
    (1a)が前記固定プーリ片(1b)に接近又は遠ざか
    る方向では前記調速機構(C)の強制移動操作力が直接
    前記可動プーリ片(1a)又は前記ベルト(3)に伝達
    されて該可動プーリ片(1a)がスライド移動され、か
    つ、前記可動プーリ片(1a)が前記固定プーリ片(1
    b)から遠ざかる又は接近する方向では前記緊張機構
    (9)のベルト緊張力によって前記可動プーリ片(1
    a)がスライド移動されるように、前記可動プーリ片
    (1a)をスライド操作するための操作片(10)又は
    前記ベルト(3)の押圧片(15)と前記調速機構
    (C)とを融通機構(D)を介して連動連結してあるベ
    ルト無段変速装置。
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