JPH0583933U - 絶縁被覆集合線 - Google Patents

絶縁被覆集合線

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JPH0583933U
JPH0583933U JP2432592U JP2432592U JPH0583933U JP H0583933 U JPH0583933 U JP H0583933U JP 2432592 U JP2432592 U JP 2432592U JP 2432592 U JP2432592 U JP 2432592U JP H0583933 U JPH0583933 U JP H0583933U
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wire
coated
wires
insulating coating
insulating
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満 井上
達也 石井
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Furukawa Electric Co Ltd
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Furukawa Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 安価で高い信頼性を有する高周波電送用の絶
縁被覆集合線を提供する。 【構成】 絶縁被覆集合線5は、単心の電気導体の外周
に絶縁被覆層を形成した絶縁被覆素線5aの所望本数
を、互いに交差させることなく平行に配置して断面形状
が偏平形状、多角形、円形又は長円形のいずれかの素線
群断面形状と相似の形状となし、その外周に共通の絶縁
被覆層5bが設けられている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、高周波機器のコイルやトランス等に用いる巻線、あるいは高周波機 器内の配線として使用する高周波機器用の絶縁電線に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、高周波機器用の巻線や配線材としては、高周波電流の表皮効果による交 流抵抗を低減させる目的で、例えば、電気導体の外周に絶縁被覆層を形成した絶 縁被覆素線を所望本数集合させ、これらを撚り合わせてなるリッツ線が使用され ている。
【0003】 このリッツ線は、単一の導体で電送する場合、電流の高周波化に伴う表皮効果 による交流抵抗によって電送ロスが増大するため、導体を複数に分割することに より電送ロスの低減を図ったもので、コイル巻き等の際の取扱いが便利であると いう利点を有している。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、このリッツ線は上記利点を有している反面、以下に述べるような欠 点を有している。 即ち、先ず、第一に、リッツ線は、前記した絶縁被覆素線の製造工程の他に、 所望本数の絶縁被覆素線を集合させて撚り合わせる工程が必要となることから、 その分、製造コストが上昇するという欠点がある。
【0005】 第二に、複数本の絶縁被覆素線を撚り合わせるため、各素線がスパイラル状と なり、リッツ線の単位長さ当たりの絶縁被覆素線の使用量が増加し、これに伴っ てリッツ線全体の抵抗値が増加するという欠点がある。 これら第一及び第二の欠点は、特に撚りピッチが小さいときに、絶縁被覆素線 の本数を多くする場合に顕著に現れる。
【0006】 第三に、リッツ線をコイル状に巻回する場合、コイル巻きに伴って作用する張 力により、リッツ線が型くずれを起こして断面形状が変化する。このため、リッ ツ線は整列巻きが困難で、更に、巻き数、ひいてはコイル特性の管理が難しいと いう欠点がある。 この欠点を改善する対策として、前記絶縁被覆素線に自己融着性のエナメル線 を使用し、所望本数撚り合わせた後に、前記素線相互を接着させて型くずれを防 止する手段がある。しかし、このようにするとリッツ線自体が剛直となり、コイ ル締りが不十分となり、仕上がり外径が大きくなるという問題がある。
【0007】 第四に、リッツ線は、個々の絶縁被覆素線の絶縁被覆層によって絶縁性を確保 する構造であるため、リッツ線使用によるコイルの外径を一定以下とするために は、個々の素線の絶縁被覆層の厚みを薄くせざるを得なかった。このため、リッ ツ線の製造に際して複数本の絶縁被覆素線を撚り合わせたときに、絶縁被覆層の 表面に傷が生じ易く、絶縁信頼性が低下するという欠点がある。
【0008】 本考案は上記の点に鑑みてなされたもので、上記各欠点を解消し、安価で高い 信頼性を有する高周波電送用の絶縁被覆集合線を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段及び作用】
本考案によれば上記目的を達成するため、単心の電気導体の外周に絶縁被覆層 を形成した絶縁被覆素線の所望本数を、互いに交差させることなく平行に配置し て断面形状が偏平形状、多角形、円形又は長円形のいずれかの素線群断面形状と 相似の形状となし、その外周に共通の絶縁被覆層を設けたのである。
【0010】 本考案の絶縁被覆集合線は、所望本数の絶縁被覆素線を互いに交差することな く平行に配置して、断面形状が偏平形状、多角形、円形又は長円形のいずれかの 形状に成形し、所望本数の絶縁被覆素線によって構成される素線群の外周に素線 群断面形状と相似の共通の絶縁被覆を施すので、撚り合わせに伴う技術的、設備 的困難を生ずることがなく、絶縁被覆素線の線径や本数に制限なく製造すること ができる。
【0011】 また、本考案の絶縁被覆集合線は、所望本数の絶縁被覆素線が互いに交差する ことなく平行に配置されているため、同一線径、同一本数の絶縁被覆素線を撚り 合わせた従来のリッツ線と比較すると、各絶縁被覆素線の長さが短くなり、従っ て単位長さ当たりの抵抗値が低く又は軽量となる。 更に、本考案の絶縁被覆集合線は、複数の絶縁被覆素線相互を撚り合わせてい ないので、撚り合わせに起因する起伏が外周に発生せず、コイル巻きに際して作 業が容易で型くずれが少なく、製造するコイルのコイル特性の管理が容易である 。
【0012】 本考案の絶縁被覆集合線を構成する個々の絶縁被覆素線の電気導体としては、 銅線、錫メッキ銅線、銀線等、任意の単心導体を使用することができる。 また、個々の絶縁被覆素線は、例えば、図1及び図2に示すように、断面形状 が円形や長円形の導体1a,2aの外周に絶縁被覆層1b,2bを形成した絶縁 被覆素線1,2の他に、断面三角形、矩形、或いは図3に示す絶縁被覆素線3の ように、断面形状が六角形の導体3aの外周に絶縁被覆層3bを形成したもの等 、断面形状が多角形のものを使用することができる。特に、断面形状が三角形、 矩形、六角形の絶縁被覆素線を使用すると、平行に配置して絶縁被覆集合線を構 成する際に、各絶縁被覆素線間の隙間を実質的になくすことができ、絶縁被覆集 合線における電送容量/単位断面積で現される電送効率を極限まで高め、また、 非常に高い熱伝導効率を達成することができる。従って、この絶縁被覆集合線を 使用したコイルは、小型化が可能であると共にコイル内での局部加熱に起因する 絶縁破壊等の事故の発生が防止でき信頼性が高まる。
【0013】 しかも、各絶縁被覆素線間の隙間が実質的になくなることにより、コイル巻き を行った際の外径変形率が非常に小さくなり、コイル特性の管理が容易になる。 ここで、外径変形率とは、絶縁被覆集合線のコイル巻き前の断面形状とコイル巻 き後の断面形状の比率をいう。 個々の絶縁被覆素線において、電気導体の外周に形成する絶縁被覆層の素材と して、例えば、電気導体の外周に塗布・焼付けにより形成する一般のエナメルワ ニスの他に、熱可塑性樹脂を使用することができ、この場合には押出し成形によ る。また、絶縁被覆集合線に直接はんだ付けができる性能を付与する必要がある 場合には、絶縁被覆素線を溶融はんだ中に浸漬したときに、絶縁被覆層が溶融又 は熱分解によって導体表面から消失する性質を有する、例えば、ポリエステルイ ミドやポリウレタン等の合成樹脂を使用するとよい。
【0014】 更に、本考案の絶縁被覆集合線をコイル用巻線として使用する場合には、十分 な可撓性を有している必要がある。このような用途に合致した絶縁被覆層の素材 としては、例えば、一般に自己融着性エナメルワニスと呼ばれる、熱硬化性ポリ ウレタン樹脂、ポリエステルウレタン樹脂、ポリエステルイミドウレタン樹脂、 ポリエステルイミド樹脂等の熱硬化性樹脂、または、ポリアミド樹脂、熱可塑性 ポリウレタン樹脂、ポリエステル樹脂等の熱可塑性樹脂を使用することができる 。これら絶縁被覆層の素材は、溶剤で希釈した後、電気導体に塗布乾燥させるこ とで被覆してもよいし、また、押出し成形により直接導体上に被覆してもよい。
【0015】 ここにおいて、絶縁被覆集合線は、個々の絶縁被覆素線相互間に、絶縁被覆層 が存在しない空間部を形成すると、コイル巻きの際に絶縁被覆素線相互がスライ ドし、可撓性が飛躍的に向上する。押出被覆機を用いて複数本の絶縁被覆素線群 の外周に共通の絶縁被覆を施す際に、各々の絶縁被覆素線相互間に、共通の絶縁 被覆が存在しない空間部を有する絶縁被覆集合線を製造するときは、押出被覆機 からの絶縁被覆材料の押出圧力を20〜 100Kg/cm2 程度に設定する。押出 圧力が20Kg/cm2 よりも小さいと、共通の絶縁被覆層の厚みを均一にする ことが難しくなる。また、押出圧力が 100Kg/cm2 よりも大きくなると、絶 縁被覆素線群相互間に絶縁被覆材料が入り込み、空間部が形成できなくなる。
【0016】 この他、絶縁被覆素線は、電気導体の外周に形成する絶縁被覆層の素材に関し て、シリコンカップリング剤を絶縁被覆層の素材に対して1〜5重量部加えたり 、電気導体の外周に形成した絶縁被覆層の表面に鉱物オイル、植物油等、任意の 潤滑剤を予め塗布した絶縁被覆素線を用いて素線群を形成し、その外周に共通の 絶縁被覆を施すと、各素線間の滑りが良好な絶縁被覆集合線が得られ、絶縁被覆 集合線のコイル巻き性が向上する。
【0017】 また、複数の絶縁被覆素線を一体化する共通の絶縁被覆の素材としては、絶縁 被覆素線に使用した絶縁被覆層の素材を使用することができる。 更に、複数の絶縁被覆素線を一体化させるときには、目的とする絶縁被覆集合 線の断面形状と相似で、101 〜120 %の押出し孔を有するダイスに、所望本数の 絶縁被覆素線を通過させて素線群となし、その直後に配置した押出被覆機で共通 の絶縁被覆を施すこともできる。
【0018】 この場合において、前記ダイスの押出し孔の直径が 101%よりも小さくなると 、絶縁被覆素線の絶縁被覆層に傷が生じ易くなって素線相互間の絶縁性を保持し 得なくなる。一方、ダイスの押出し孔の直径が120 %を超えると、押出被覆機に よって共通の絶縁被覆を施す際に、集合させた絶縁被覆素線群間に共通の絶縁被 覆材料が浸入して好ましくない。
【0019】 また、ダイスと押出被覆機の押出しダイスとの間隔は所定値以下に設定する必 要がある。この間隔は、絶縁被覆集合線を製造する際の、ダイスや押出しダイス を通過する複数の絶縁被覆素線の線速によって決定されるが、例えば、線速が10 0 m/分以上であれば50mm以下で十分であるが、線速が50m/分以下であ れば25mm以下とする必要がある。
【0020】 このとき、ダイス及び押出被覆機の押出しダイスの押出し孔の形状を、三角形 や矩形等の多角形、円形、長円形及び偏平状とすれば、図4乃至図8に示す絶縁 被覆集合線4〜8のように、各絶縁被覆素線4a〜8aが共通の絶縁被覆層4b 〜8bによって、断面形状が三角形、矩形、円形、長円形及び偏平状に一体化さ れた、所望の断面形状を有する絶縁被覆集合線を製造することができる。また、 断面円形の絶縁被覆集合線を製造した後、加圧ローラ等の加圧手段によって半径 方向に押圧して、断面が長円形の絶縁被覆集合線を製造することもできる。
【0021】 特に、断面が長円形の絶縁被覆集合線は、断面が矩形や偏平断面のものに準じ て、全断面積に占める電気導体の断面積である占積率(space factor)が大きくな る。この場合、絶縁被集合線は、長円形の曲線部を利用して滑らせながらコイル 巻きをすることができ、整列巻きが容易であるという利点を有する。 また、絶縁被覆集合線の断面形状を矩形、長円形及び偏平状に成形すると、矩 形及び偏平状の場合には短辺方向、長円形の場合には短軸方向に積層してコイル 巻きをしたときに、次のような利点がある。即ち、これらの断面形状を有する絶 縁被覆集合線をコイル巻きをする際に、各絶縁被覆素線に作用する張力、圧縮力 に対する抗力が高まり、各素線の断線や折れ曲がりによる不良の発生を防止する ことができ、特に、コイル径が小さくコイル巻きの際のボビン直径が小径の場合 に有効である。
【0022】 更に、本考案の絶縁被覆集合線においては、複数の絶縁被覆素線は互いに交差 することなく平行に引き揃えられ、相互に撚り合わせていないので、外周の個々 の絶縁被覆素線の絶縁被覆層の表面に傷が生ずることがない。このため、絶縁被 覆集合線は、共通の絶縁被覆層の厚みを、必要とされる絶縁耐圧が得られる厚み とすれば良く、最大でも100 μmあればよい。共通の絶縁被覆層は、厚みをこれ より大きくすると、絶縁被覆集合線を用いたコイルが大型化し、コイル巻きの際 の断面形状の変化が大きくなって好ましくない。
【0023】
【実施例】
以下、本考案の実施例を詳細に説明する。 実施例 1 線径0.1mmの銅素線にポリエステルイミド樹脂を8μmの厚さに被覆した絶縁 被覆素線を7本、互いに交差させることなく平行に配置し、これらを孔径0.36 mmのダイスを通過させて引き揃えた後、押出被覆機により共通の絶縁被覆とし てポリウレタン樹脂を被覆し、外径0.51 mmの図6に示す断面円形の絶縁被覆 集合線を製造した。
【0024】 この絶縁被覆集合線は、共通の絶縁被覆であるポリウレタン樹脂層の厚みが80 μmで、導体抵抗は 247mΩ、単位長さ当たりの重量は1.29 g/mであった。 また、複数の絶縁被覆集合線について絶縁破壊電圧を測定したところ、8.8〜10 .6KVであった。更に、この絶縁被覆集合線をエポキシ樹脂中に埋め込んだ試料 を作成し、銅素線の配列状態を観察したところ、中心に位置する銅素線の周囲に 他の6本の銅素線が対象に充填配列されていた。
【0025】 一方、この絶縁被覆集合線を、引っ張り荷重450 gで直径13mmのボビンに整 列巻きしたところ、絶縁被覆素線を撚り合わせていないことから表面が平滑で、 巻付け作業が非常に容易であった。このようにして得た複数のコイルについて、 外径変形率を測定したところ平均で−3.1%であった。 比較例 1 比較のため、実施例1の絶縁被覆素線を7本用意し、撚線機によりピッチ5m mで撚り合わせてリッツ線を製造した。
【0026】 このリッツ線の導体抵抗を測定したところ、262 mΩ/mと実施例1の絶縁被 覆集合線に比べて約1割程度大きく、共通の絶縁被覆を施していないにもかかわ らず、重量も1.31 g/mと大きかった。また、複数のリッツ線について絶縁破 壊電圧を測定したところ、2.5〜4.4KVと実施例1の絶縁被覆集合線に比べて 劣っていた。
【0027】 更に、このリッツ線を引っ張り荷重 450gで直径13mmのボビンに整列巻きし たが、表面に撚り合わせに起因する凹凸があるために整列巻きし難く、得られた コイルの外径変形率も−29.9%と大きな値を示した。 実施例 2 実施例1で使用した銅素線を15本用意し、これらの銅素線を縦0.35 mm、 横0.6mmの孔形状を有するダイスに互いに交差することなく平行に通過させて 集束一体化させ、この一体化させた素線群上に、縦0.45 mm、横0.7mmの押 し出しダイスを使用してポリウレタン樹脂からなる共通の絶縁被覆を設け、縦0 .43 mm、横0.68 mmの、図5に示す断面矩形の絶縁被覆集合線を製造した。
【0028】 この絶縁被覆集合線を、実施例1と同一条件で、直径13mmのボビンに整列巻 きしたところ、表面が平滑であることに加え、断面形状が矩形であることから、 整列巻きが非常に容易で、得られたコイルの外径変化率も−1.1%と極めて小さ かった。 実施例 3 実施例1と同様にして断面形状が円形の絶縁被覆集合線を製造する際に、押出 被覆機と、製造した絶縁被覆集合線を巻き取る巻取り装置との間に配置した連続 圧縮ロールにより、絶縁被覆集合線に5kgfの荷重を加えて断面形状を長円形 に成形した。
【0029】 この断面形状が長円形の絶縁被覆集合線を、実施例1と同様に直径13mmのボ ビンに整列巻きしたところ、断面が長円形であるために、曲線部における滑りを 利用してコイル巻きができるため、作業が非常に容易で、製造した複数のコイル の外径変形率も平均で−2.5%と実施例1のコイルとの比較においても優れてい た。 実施例 4 線径0.26mm の銅素線にポリウレタン樹脂ワニスを10μmの厚さに焼付け被覆 した絶縁被覆素線を64本平行に配置し、これらを互いに交差することなく平行に 孔径2.4mmのダイスを通過させた後、この素線群上に押出被覆機により共通の 絶縁被覆としてポリウレタン樹脂を被覆した円形断面の絶縁被覆集合線を製造し た。
【0030】 この絶縁被覆集合線は、絶縁被覆素線が前記各実施例に比べて4倍以上に増加 していたが、製造工程上、著しい工数の増加もなく作業も容易であった。また、 得られた絶縁被覆集合線をエポキシ樹脂中に埋め込んで切断し、断面形状を観察 した。その結果、本実施例の絶縁被覆集合線は、中央に位置する絶縁被覆素線を 中心として、その周囲に他の絶縁被覆素線が円形に充填配列されていた。 実施例 5 一辺が0.5mmの断面形状が正方形の銅素線に、ポリウレタン樹脂ワニスを塗 布し、10μmの厚さに焼付け被覆した絶縁被覆素線を9本平行に配置し、これら を1辺の長さが1.55 mmの角孔を有する角ダイスを通過させて集束させた。次 いで、この集束させた素線群上に押出被覆機を介して角型押し出しダイスにより 共通の絶縁被覆としてポリエステル樹脂を被覆し、断面形状が矩形の絶縁被覆集 合線を製造した。
【0031】 この絶縁被覆集合線の断面を、実施例4と同様にして観察したところ、各絶縁 被覆素線は、縦方向及び横方向に夫々3本整列状態で配列されており、顕微鏡で 40倍に拡大しても、絶縁被覆素線は各素線間に隙間を発見できないほどに密に 集合されていた。 尚、上記実施例1〜5で得られた各絶縁被覆集合線を、400 ℃のはんだ浴中に 3秒間浸漬して引き上げたところ、各絶縁被覆集合線は、絶縁被覆及び各絶縁被 覆素線を集束した素線群上のポリエステルイミド樹脂やポリウレタン樹脂等の共 通の絶縁被覆層が消失し、各銅素線上には、はんだが均一に塗布されていた。 実施例 6 線径0.1mmの銅素線にポリエステルイミド樹脂ワニスを8μmの厚さに塗布・ 焼付けした絶縁被覆素線を7本、互いに交差させることなく平行に配置し、これ らを孔径0.36 mmのダイスを通過させて集束した後、押出被覆機により共通の 絶縁被覆としてポリウレタン樹脂を50Kg/cm2 の押出圧力で被覆して、外径 0.51 mmの円形断面を有する絶縁被覆集合線を製造した。
【0032】 この絶縁被覆集合線の断面を観察したところ、図9に示すように、絶縁被覆集 合線9は、中央に位置する絶縁被覆素線9aを中心として、その周囲に他の6本 の絶縁被覆素線9aが対称に配列されていた。そして、絶縁被覆集合線9は、外 側に位置する6本の絶縁被覆素線9aの外側に、ポリウレタン樹脂からなる共通 の絶縁被覆層9bが均一に被覆され、中央に位置する絶縁被覆素線9aと外側に 位置する6本の絶縁被覆素線9aとの間には、共通の絶縁被覆層9bが存在しな い空間9cが形成されていた。 実施例 7 ポリエステルイミド樹脂 100重量部に対して、シリコンカップリング剤(信越 化学(株)社製「サイコラート510」)を3重量部配合して200 重量部のキシ レノールで溶解したワニスを、線径0.1mmの銅線に5回塗布・焼付けして8μ mの厚さに被覆した絶縁被覆素線を製造した。
【0033】 この絶縁被覆素線を7本、互いに交差させることなく平行に配置して孔径0.3 6 mmのダイスを通過させて集束させた後、この素線群上に押出被覆機によりポ リウレタン樹脂を50Kg/cm2 の押出圧力で被覆し、外径0.51 mmの円形 断面を有する絶縁被覆集合線を製造した。 この絶縁被覆集合線の断面を観察したところ、実施例7と同様に、中央に位置 する絶縁被覆素線と外側に位置する6本の絶縁被覆素線との間に、共通の絶縁被 覆層が存在しない空間が形成されていた。 実施例 8 線径0.1mmの銅素線に、ポリエステルイミド樹脂ワニスを塗布・焼付けして8 μmの厚さに被覆した絶縁被覆素線を7本、互いに交差させることなく平行に配 置し、これらに潤滑剤としてパラフィンを塗布しながら、これらを孔径0.36 m mのダイスを通過させて集束した後、この素線群上に押出被覆機によりポリウレ タン樹脂を50Kg/cm2 の押出圧力で被覆して、外径0.51 mmの円形断面を 有する絶縁被覆集合線を製造した。
【0034】 この絶縁被覆集合線も、中央に位置する絶縁被覆素線と外側に位置する6本の 絶縁被覆素線との間に、絶縁被覆が存在しない空間が形成されていた。 実施例 9 実施例6と同一の絶縁被覆素線を7本用意し、これらの絶縁被覆素線を平行に 配置して孔径0.36 mmのダイスを通過させた後、押出被覆機により共通の絶縁 被覆層としてポリウレタン樹脂を 150Kg/cm2 の押出圧力で被覆して、外径 0.51 mmの円形断面を有する絶縁被覆集合線を製造した。
【0035】 この絶縁被覆集合線の断面を観察したところ、図10に示すように、絶縁被覆 集合線10は、中央に位置する絶縁被覆素線10aを中心として、その周囲に他 の6本の絶縁被覆素線10aが対称に配列されていたが、各絶縁被覆素線10a の間に共通の絶縁被覆層10bが隙間なく入り込んでおり、実施例6のような空 間は存在しなかった。 比較例 2 実施例6と同様の絶縁被覆素線を7本用意し、これらを撚り線機で5mmピッ チで撚り合わせた後、その外周に押出被覆機によりポリウレタン樹脂を50Kg/ cm2 の押出圧力で被覆し、外径0.51 mmの円形断面を有するリッツ線を製造 した。 比較例 3 実施例6と同様の絶縁被覆素線の外周に、ポリブチラール樹脂からなる厚さ10 μmの自己融着層を形成した絶縁被覆素線を7本、撚り線機にかけてピッチ5m mで撚り合わせた後、この撚り合せ線を150 ℃の加熱炉を通過させて絶縁被覆素 線相互を融着させることにより、リッツ線を製造した。
【0036】 以上のようにして製造した実施例6〜9及び比較例2〜3の絶縁被覆集合線を 複数用意し、これらを用いて夫々引っ張り荷重 150g,300g及び 450gで直径13 mmのボビンに整列巻きしてコイルを製造した。このようにして製造したコイル の外観評価を表1に示す。
【0037】
【表1】 ○:整列状態であり、問題なし △:整列に巻かれているが、巻外形が若干大きい ×:線が膨らんだ為整列巻ができず、線がばらけている 表1から明らかなように、絶縁被覆素線間に空間を形成すると、絶縁被覆集合 線の可撓性が高まり、コイル巻きに際して引っ張り荷重が小さくても巻線性がよ い。
【0038】
【考案の効果】
以上の説明で明らかなように、本考案によれば、安価で高い信頼性を有する高 周波電送用の絶縁被覆集合線が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の絶縁被覆集合線に係る一実施例を説明
するもので、絶縁被覆集合線を構成する断面円形の絶縁
被覆素線の斜視図である。
【図2】絶縁被覆集合線を構成する断面が長円形の絶縁
被覆素線の斜視図である。
【図3】絶縁被覆集合線を構成する断面が六角形の絶縁
被覆素線の斜視図である。
【図4】断面形状が三角形である絶縁被覆集合線の斜視
図である。
【図5】断面形状が矩形である絶縁被覆集合線の斜視図
である。
【図6】断面形状が円形である絶縁被覆集合線の斜視図
である。
【図7】断面形状が長円形である絶縁被覆集合線の斜視
図である。
【図8】断面形状が偏平状である絶縁被覆集合線の斜視
図である。
【図9】本考案の変形例を示すもので、各絶縁被覆素線
間に空間が形成された絶縁被覆集合線の断面図である。
【図10】本考案の更に他の変形例を示すもので、同一
の絶縁被覆素線を用いて製造した絶縁被覆集合線の断面
図である。
【符号の説明】
1〜3 絶縁被覆素線 1a〜3a 電気導体 1b〜3b 絶縁被覆層 4〜8 絶縁被覆集合線 4a〜8a 絶縁被覆素線 4b〜8b 共通の絶縁被覆層 9 絶縁被覆集合線 9a 絶縁被覆素線 9b 共通の絶縁被覆層 9c 空間 10 リッツ線 10a 絶縁被覆素線 10b 共通の絶縁被覆層

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 単心の電気導体の外周に絶縁被覆層を形
    成した絶縁被覆素線の所望本数を、互いに交差させるこ
    となく平行に配置して断面形状が偏平形状、多角形、円
    形又は長円形のいずれかの素線群断面形状と相似の形状
    となし、その外周に共通の絶縁被覆層を設けたことを特
    徴とする絶縁被覆集合線。
JP2432592U 1992-04-16 1992-04-16 絶縁被覆集合線 Pending JPH0583933U (ja)

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JP2432592U JPH0583933U (ja) 1992-04-16 1992-04-16 絶縁被覆集合線

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JP2432592U JPH0583933U (ja) 1992-04-16 1992-04-16 絶縁被覆集合線

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