JPH058482U - ビーム電流密度分布測定装置 - Google Patents
ビーム電流密度分布測定装置Info
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- JPH058482U JPH058482U JP5611691U JP5611691U JPH058482U JP H058482 U JPH058482 U JP H058482U JP 5611691 U JP5611691 U JP 5611691U JP 5611691 U JP5611691 U JP 5611691U JP H058482 U JPH058482 U JP H058482U
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 ビームコレクタ3は、X方向駆動機構部13
とY方向駆動機構部14とに駆動されてイオンビーム1
内を移動する。ビームコレクタ3にはX方向(Y方向)
に所定距離を保って互いに近設されたコレクタ板X1 ・
X2 (Y1 ・Y2 )が備えられている。コレクタ板X1
・X2 (Y1 ・Y2 )に照射されたイオンビーム1のビ
ーム電流の差が、X方向差動アンプ11(Y方向差動ア
ンプ12)で計測される。この差分をイオンビーム1の
全横断面について計測してビーム電流密度分布を得る。 【効果】 コレクタ板X1 ・X2 のノイズはX方向差動
アンプ11(Y方向差動アンプ12)で打ち消され、ノ
イズの影響が減少するのて、ビーム電流が微少な場合で
も誤差の少ない測定が安定して行える。コレクタ板X1
・X2 (Y1 ・Y2 )の距離を短くすれば測定精度の向
上を図れる。
とY方向駆動機構部14とに駆動されてイオンビーム1
内を移動する。ビームコレクタ3にはX方向(Y方向)
に所定距離を保って互いに近設されたコレクタ板X1 ・
X2 (Y1 ・Y2 )が備えられている。コレクタ板X1
・X2 (Y1 ・Y2 )に照射されたイオンビーム1のビ
ーム電流の差が、X方向差動アンプ11(Y方向差動ア
ンプ12)で計測される。この差分をイオンビーム1の
全横断面について計測してビーム電流密度分布を得る。 【効果】 コレクタ板X1 ・X2 のノイズはX方向差動
アンプ11(Y方向差動アンプ12)で打ち消され、ノ
イズの影響が減少するのて、ビーム電流が微少な場合で
も誤差の少ない測定が安定して行える。コレクタ板X1
・X2 (Y1 ・Y2 )の距離を短くすれば測定精度の向
上を図れる。
Description
【0001】
本考案は、例えばイオン注入装置等に供され、イオンビームのビーム電流密度 分布を測定するビーム電流密度分布測定装置に関し、特にビーム電流が微少な場 合のビーム電流密度分布を測定できるビーム電流密度分布測定装置に関するもの である。
【0002】
イオン注入装置は、拡散したい不純物をイオン化し、この不純物イオンを磁界 を用いた質量分析法により選択的に取り出し、電界により加速してイオン照射対 象物に照射することで、イオン照射対象物内に不純物を注入するものである。そ して、このイオン注入装置は、半導体プロセスにおいてデバイスの特性を決定す る不純物を任意の量および深さに制御性良く注入できることから、現在の集積回 路の製造に重要な装置になっている。
【0003】 上記イオン注入装置において、真空中をイオンが進行するとき、磁界あるいは 電界が設計どおりになっていれば、間違いなく設計どおりのイオンビームが得ら れる。しかし、実際のイオン注入装置においてこれを実現するのは困難であり、 実際のイオンビームの密度分布は不均一である。イオン注入装置においては、通 常、イオンビームは静電レンズ等のビーム収束系で収束された後、静電走査方式 やメカニカル走査方式等によりイオン照射対象物の全面に照射されるようになっ ており、このイオンビームが不均一な密度分布であれば、イオン照射対象物への 不純物の注入量にバラツキを生じさせることになると共に、イオン照射対象物の 特定部分に過剰な電荷を堆積させてチャージアップを生じさせる要因になる。
【0004】 従って、イオンビームは、一般に、イオン照射対象物へ照射する前段階として 、ビーム収束系による収束を行わない状態で、ビーム電流密度分布測定装置によ りビーム電流密度分布(以下、プロファイルと称する)が測定され、この測定結 果を基に密度分布が調整されるようになっている。
【0005】 上記ビーム電流密度分布測定装置には、例えば図9に示すように、ファラデカ ップ52の前(イオンビーム51の入射方向の上流側)に小さな入射制限絞り穴 53aを有するマスク板53を設け、このマスク板53をX方向(例えば水平方 向)およびY方向(例えば垂直方向)に機械的に移動させるものがある。このビ ーム電流密度分布測定装置について、以下に説明する。
【0006】 イオンビーム51の入射経路には、マスク板53とファラデカップ52とが配 置されており、マスク板53の入射制限絞り穴53aを通過したイオンビーム5 1のみがファラデカップ52に入射される。そして、この入射イオンビーム51 のビーム電流が電流測定装置54で測定され、演算表示部58に出力される。
【0007】 上記マスク板53は、X方向駆動機構部55およびY方向駆動機構部56に駆 動されてXおよびY方向に移動する。これにより、入射制限絞り穴53aがイオ ンビーム51の全横断面を移動し、入射制限絞り穴53aの所定位置でのビーム 電流が測定されるようになっている。
【0008】 上記X方向駆動機構部55およびY方向駆動機構部56は、駆動機構制御部5 7により動作が制御されており、駆動機構制御部57は、入射制限絞り穴53a の位置を示す位置信号を演算表示部58に出力する。そして、上記演算表示部5 8では、上記位置信号と、この位置信号に対応したビーム電流の測定値に基づい た信号処理(演算)が行われ、図示しないモニタにプロファイルが表示されるよ うになっている。
【0009】
上記従来の構成において、プロファイルの測定精度の向上を図るためには、マ スク板53の入射制限絞り穴53aの大きさを小さくして、分解能を高める必要 がある。
【0010】 しかしながら、入射制限絞り穴53aの大きさを小さくした場合、ファラデカ ップ52に入射するイオンビーム51が減少し、以下のような不都合が生じる。
【0011】 即ち、ファラデカップ52や、ファラデカップ52と電流測定装置54とを結 ぶ配線59には、装置内の他の配線により生じる磁束の変化を受けて、電磁誘導 により僅かながら起電力が生じ、ビーム電流以外の電流が流れる。そして、ビー ム電流が微少な場合、上記のようなビーム電流以外の電流(ノイズ成分)は無視 することはできず、入射するイオンビーム51が少なくなればその分ビーム電流 信号のSN比が悪くなり、電流測定装置54によるビーム電流の測定が困難にな る。即ち、上記従来のビーム電流密度分布測定装置では、所定以上の測定精度の 向上は望めない。
【0012】 本考案は上記に鑑みなされたものであり、その目的は、ビーム電流が微少な場 合においても、誤差の少ないプロファイルの測定が安定して行えると共に、プロ ファイルの測定精度の向上を図ることができるビーム電流密度分布測定装置を提 供することにある。
【0013】
本考案のビーム電流密度分布測定装置は、上記の課題を解決するために、被測 定ビームのビーム電流密度分布を測定するビーム電流密度分布測定装置において 、以下の手段を講じている。
【0014】 即ち、被測定ビームと直交する方向に所定距離だけ離されて互いに近設された 第1ビームコレクタ部材および第2ビームコレクタ部材と、これら第1ビームコ レクタ部材および第2ビームコレクタ部材の被測定ビーム横断面上の測定位置を 制御する測定位置制御手段と、上記第1ビームコレクタ部材とは第1接続手段に より、上記第2ビームコレクタ部材とは第1接続手段に近設された第2接続手段 によりそれぞれ接続され、上記第1ビームコレクタ部材に照射された被測定ビー ムのビーム電流と、上記第2ビームコレクタ部材に照射された被測定ビームのビ ーム電流との差分を検出するビーム電流差検出手段とを備えている。
【0015】
上記の構成によれば、被測定ビームと直交(即ち被測定ビームの横断面と平行 )する方向に所定距離だけ離されて互いに近設された第1ビームコレクタ部材お よび第2ビームコレクタ部材は、測定位置制御手段に制御されて被測定ビーム内 における測定位置を変え、被測定ビームの全横断面についての測定を行うように なっている。
【0016】 第1ビームコレクタ部材および第2ビームコレクタ部材は、それぞれ第1接続 手段および第2接続手段によりビーム電流差検出手段と接続されており、被測定 ビーム横断面上の任意の測定位置において第1ビームコレクタ部材および第2ビ ームコレクタ部材に照射された被測定ビームのビーム電流は、それぞれ第1接続 手段および第2接続手段を伝わってビーム電流差検出手段に入力される。そして 、このビーム電流差検出手段において上記の入力ビーム電流の差分が検出される 。
【0017】 このビーム電流差検出手段により検出されるビーム電流の差分は、被測定ビー ム横断面上の任意の測定位置における、被測定ビームと直交する方向に所定距離 だけ離れた2点間のビーム電流の変化を示すものである。このビーム電流の変化 量が、被測定ビームの全横断面について測定されるので、これにより相対的なビ ーム電流密度分布がわかる。
【0018】 ここで、第1ビームコレクタ部材と第2ビームコレクタ部材とは互いに近設し ているので、電磁誘導(装置内の他の配線により生じる磁束の変化を受けるため )によりこれらに流れるノイズ成分の電流は略等しくなる。また、第1接続手段 と第2接続手段とは互いに近設しているので、上記同様のことが言える。即ち、 第1ビームコレクタ部材および第2ビームコレクタ部材からビーム電流差検出手 段に入力される電磁誘導による電流(ノイズ成分)は略等しくなる。そして、ビ ーム電流差検出手段では入力電流の差が取られるので電磁誘導による電流(ノイ ズ成分)の影響は殆どなくなる。これにより、被測定ビームのビーム電流が微少 な場合においても誤差の少ないビーム電流密度分布の測定が安定して行える。
【0019】 また、第1ビームコレクタ部材と第2ビームコレクタ部材との成す距離を変化 させることにより、測定精度を調整することができる。例えば、上記の距離を短 くすれば、第1ビームコレクタ部材と第2ビームコレクタ部材に流れる電磁誘導 による電流(ノイズ成分)がさらに等しくなり、ノイズの影響がより減少すると 共に、より微少なビーム電流の変化量が検出できるので、上記の距離を短くすれ ば測定精度の向上を図ることができる。
【0020】 尚、ビーム電流の絶対値は、上記とは別に被測定ビームの全ビーム電流を測定 し、この測定値により較正することにより求めることができる。
【0021】
本考案の一実施例について図1ないし図8に基づいて説明すれば、以下の通り である。
【0022】 本実施例のビーム電流密度分布測定装置は、図示しないイオン注入装置に具備 されており、図1に示すにように、被測定ビームとしてのイオンビーム1の照射 経路内に、イオンビーム1と直交する状態で設けられ、X方向およびX方向と直 交するY方向(X方向、Y方向共にイオンビーム1と直交する)に移動可能なビ ームコレクタ3を備えている。
【0023】 上記被測定ビームとしてのイオンビーム1は、イオン注入装置のイオン源(図 示せず)でイオン化され、質量分離部(図示せず)で選別された所定元素のイオ ン(例えば砒素イオン等)のビームであり、ビーム収束系による収束が行われて いない状態のものである。
【0024】 上記ビームコレクタ3は、X方向駆動機構部13およびY方向駆動機構部14 に駆動されてXおよびY方向に移動するようになっており、上記X方向駆動機構 部13およびY方向駆動機構部14は、駆動機構制御部15によりその動作が制 御されるようになっている。これらX方向駆動機構部13、Y方向駆動機構部1 4、および駆動機構制御部15により測定位置制御手段が構成されている。
【0025】 上記駆動機構制御部15は、即ち上記X方向駆動機構部13およびY方向駆動 機構部14を制御することにより、イオンビーム1内におけるビームコレクタ3 の位置を制御し、このときのビームコレクタ3のイオンビーム1内の位置を示す 位置信号を後述の演算表示部16に出力するようになっている。
【0026】 上記ビームコレクタ3は、図2および図3に示すように、4枚のコレクタ板X1 ・X2 ・Y1 ・Y2 が、各々円筒状の絶縁部材から成る絶縁筒9を介して金属 製のベース板8上に設けられている構造である。
【0027】 上記コレクタ板X1 ・X2 ・Y1 ・Y2 は、例えばグラファイト等の導電材か ら形成されており、全て同面積である。図4に示すように、コレクタ板X1 (第 1ビームコレクタ部材)とコレクタ板X2 (第2ビームコレクタ部材)とは、X 方向に平行な軸上に微小な距離Aだけ離されて近設されており、コレクタ板Y1 (第1ビームコレクタ部材)とコレクタ板Y2 (第2ビームコレクタ部材)とは 、Y方向に平行な軸上に上記コレクタ板X1 ・X2 同様、距離Aだけ離されて近 設されている。
【0028】 上記コレクタ板X1 ・X2 ・Y1 ・Y2 からは、図2および図3に示すように 、配線4〜7が各々独立に出ており、各配線4〜7は絶縁筒9内部およびベース 板8の貫通孔8aを貫通して、後述のX方向差動アンプ11およびY方向差動ア ンプ12に以下に示すように接続されている。即ち、図5に示すように、コレク タ板X1 から延びる第1接続手段としての配線4は、ビーム電流差検出手段とし てのX方向差動アンプ11のプラス側入力端子に、コレクタ板X2 から延びる第 2接続手段としての配線5は、X方向差動アンプ11のマイナス側入力端子にそ れぞれ接続されている。また、図6に示すように、コレクタ板Y1 から延びる第 1接続手段としての配線6は、ビーム電流差検出手段としてのY方向差動アンプ 12のプラス側入力端子に、コレクタ板Y2 から延びる第2接続手段としての配 線7は、Y方向差動アンプ12のマイナス側入力端子にそれぞれ接続されている 。そして、配線4と5、および配線6と7とは互いに近設されている。
【0029】 上記X方向差動アンプ11は、上記コレクタ板X1 ・X2 からの各入力ビーム 電流の差分をX方向差信号として取り出し(検出し)、演算表示部16に出力す る。同様に、上記Y方向差動アンプ12は、上記コレクタ板Y1 ・Y2 からの各 入力ビーム電流の差をY方向差信号として取り出し、演算表示部16に出力する 。
【0030】 また、ビーム電流密度分布測定装置は、イオンビーム1の照射経路に設けられ 、イオンビーム1の全ビーム電流を測定するためのファラデーカップ2と、ファ ラデーカップ2に接続される電流測定装置17を備えている。上記ファラデーカ ップ2は、全イオンビーム1を取り込めるように、その開口部はイオンビーム1 の横断面より大きくなっている。また、上記電流測定装置17により測定される 全ビーム電流は、演算表示部16に出力されるようになっている。
【0031】 上記演算表示部16は、図7に示すCRT等のモニタ18を有している。そし て、演算表示部16は、上記駆動機構制御部15からの位置信号と、上記X方向 およびY方向差動アンプ11・12からのX方向およびY方向差信号とに基づい て、イオンビーム1のビーム電流密度分布(以下、プロファイルと称する)を割 り出してモニタ18に表示すると共に、電流測定装置17からの全ビーム電流測 定結果に基づいて、各測定位置におけるビーム電流の絶対値を割り出すようにな っている。
【0032】 上記の構成において、上記ビーム電流密度分布測定装置の動作を以下に説明す る。
【0033】 ビームコレクタ3がイオンビーム1横断面上のある測定位置に存在している場 合、各コレクタ板X1 ・X2 ・Y1 ・Y2 に照射されるイオンビーム1のビーム 電流が、配線4〜7を介してX方向およびY方向差動アンプ11・12に入力さ れる。そして、上記X方向差動アンプ11では、コレクタ板X1 ・X2 からの各 入力ビーム電流の差分からX方向差信号が生成され、このX方向差信号が演算表 示部16に出力される。このX方向差信号は、イオンビーム1横断面上の任意の 測定位置における、X方向に距離A(図4)だけ離れた2点間のビーム電流の変 化を示すものである。また、上記Y方向差動アンプ12では、コレクタ板Y1 ・ Y2 からの各入力ビーム電流の差分からY方向差信号が生成され、このY方向差 信号が演算表示部16に出力される。この差信号は、イオンビーム1横断面上の ある測定位置における、Y方向に距離Aだけ離れた2点間のビーム電流の変化を 示すものである。
【0034】 このとき、駆動機構制御部15からは、ビームコレクタ3のイオンビーム1横 断面上の測定位置を示す位置信号が演算表示部16に出力される。
【0035】 そして、上記ビームコレクタ3は、駆動機構制御部15に制御されるX方向駆 動機構部13およびY方向駆動機構部14に駆動されて、イオンビーム1の横断 面上をXおよびY方向に移動して行く。このビームコレクタ3の移動に伴って、 駆動機構制御部15からは、ビームコレクタ3の測定位置を示す位置信号が演算 表示部16に出力されると共に、X方向およびY方向差動アンプ11・12から はX方向およびY方向差信号が演算表示部16に出力される。
【0036】 そして、上記演算表示部16では、上記駆動機構制御部15からの位置信号と 、X方向およびY方向差動アンプ11・12からのX方向およびY方向差信号と に基づいて演算(X方向およびY方向の各変化量の積分)が行われ、モニタ18 に、例えば図7に示すようなビーム電流の等強度分布が表示される。同図中の曲 線は等強度線である。
【0037】 本実施例においては、上記のようにX・Y両方向とも同様に測定することがで きるので、上記のような2次元的なプロファイルがわかる。
【0038】 一方、ファラデーカップ2には、全イオンビーム1が入射され、電流測定装置 17によりイオンビーム1の全ビーム電流の測定が行われて演算表示部16に出 力される。そして、演算表示部16は、上記により得られた相対的なプロファイ ルから、上記イオンビーム1の全ビーム電流の測定値を基にして、ビームコレク タ3の各測定位置におけるビーム電流の絶対値を割り出す(較正する)ようにな っている。
【0039】 尚、上記の各コレクタ板X1 ・X2 ・Y1 ・Y2 および配線4〜7には、装置 内の他の配線により生じる磁束の変化を受けて、電磁誘導により僅かながら起電 力が生じ、ビーム電流以外の電流が流れる。ここで、上記の構成によれば上記コ レクタ板X1 とX2 とは互いに近設されており、それぞれに作用する磁束の変化 は略同じである。即ち、電磁誘導によりコレクタ板X1 ・X2 に流れる電流量( ノイズ成分)も略同じとなる。また、コレクタ板X1 ・X2 から延びる配線4・ 5も互いに近設されているため、上記同様、電磁誘導により配線4・5に流れる 電流量(ノイズ成分)は略同じである。そして、コレクタ板X1 ・X2 および配 線4・5を流れる電流(実際のイオンビーム1のビーム電流と、それ以外の電磁 誘導による電流等のノイズ成分を含めたもの)は、X方向差動アンプ11でその 差がとられるため、電磁誘導による電流の影響は殆どなくなる。即ち、従来では ノイズがそのまま測定誤差になっていたが、本ビーム電流密度分布測定装置では 、ノイズの及ぼす悪影響は大幅に低減される。また、上記の構成によれば上記コ レクタ板Y1 とY2 、および配線6と7とは上記同様互いに近設されており、上 記同様のことが言える。
【0040】 上記のように、本ビーム電流密度分布測定装置は、ノイズの及ぼす影響が僅か であるため、イオンビーム1のビーム電流が微少な場合においても、誤差の少な いプロファイルの測定が安定して行える。
【0041】 さらに、本ビーム電流密度分布測定装置では、ビーム電流の絶対値は、上記の 正確なプロファイルから、イオンビーム1のビーム電流が微少な場合でもノイズ の影響の少ない全ビーム電流の測定値を基にして割り出されるので、誤差の少な いビーム電流の絶対値が得られる。
【0042】 また、本ビーム電流密度分布測定装置では、コレクタ板X1 ・X2 、およびコ レクタ板Y1 ・Y2 の距離Aを変化させることにより、プロファイルの測定精度 を調整することができる。例えば、上記の距離Aを短くすれば、コレクタ板X1 ・X2 (コレクタ板Y1 ・Y2 )に生じる電磁誘導による起電力がさらに等しく なり、ノイズの影響がより減少すると共に、より微少なビーム電流の変化量が検 知できるので、距離Aをより短くすればプロファイルの測定精度の向上を図るこ とができる。
【0043】 尚、本実施例においては、コレクタ板X1 ・X2 ・Y1 ・Y2 は、図4に示す ようにベース板8上に配置されているが、これに限定されるものではなく、例え ば図8に示すような配置であってもよい。また、X方向に配置されたコレクタ板 X1 ・X2 のみで、コレクタ板Y1 ・Y2 を用いない構成、その逆にY方向に配 置されたコレクタ板Y1 ・Y2 のみで、コレクタ板X1 ・X2 を用いない構成と しても、共に本考案の要旨に包含される。
【0044】 また、本実施例においては、ビームコレクタ3は、駆動機構制御部15に制御 されるX方向駆動機構部13およびY方向駆動機構部14に駆動されてイオンビ ーム1内を所定速度で移動し、連続した測定値からプロファイルを得ているが、 以下の動作によるものでもよい。
【0045】 例えば、1ステップの移動距離を距離Aとして、ビームコレクタ3が1ステッ プずつX方向およびY方向に移動するようにして全イオンビーム1横断面の測定 を行う。このとき、駆動機構制御部15からは各ステップ毎の位置信号が演算表 示部16に出力されると共に、各ステップ毎のX方向およびY方向差信号がX方 向およびY方向差動アンプ11・12から演算表示部16に出力される。そして 、上記演算表示部16では、上記駆動機構制御部15からの位置信号と、X方向 およびY方向差動アンプ11・12からのX方向差信号およびY方向差信号とに 基づいて演算(X方向およびY方向の各変化量が加算される)が行われ、モニタ 18にプロファイルが表示される。
【0046】 また、本実施例では、ビームコレクタ3を駆動するX方向駆動機構部13、Y 方向駆動機構部14、及びこれらの動作を制御する駆動機構制御部15により構 成された測定位置制御手段により、ビームコレクタ3がイオンビーム1内を機械 的に移動するようになっているが、ビームコレクタ3を固定して、図示しないビ ーム偏向機構によりイオンビーム1を電気的に偏向してもよい。この場合、ビー ム偏向機構が測定位置制御手段となる。
【0047】 また、本実施例のビーム電流密度分布測定装置は、イオン注入装置に具備され てイオンビーム1のプロファイルを測定するものであるが、これに限定されるも のではなく、電子ビームのプロファイルを測定することもできる。
【0048】
本考案のビーム電流密度分布測定装置は、以上のように、被測定ビームと直交 する方向に所定距離だけ離されて互いに近設された第1ビームコレクタ部材およ び第2ビームコレクタ部材と、これら第1ビームコレクタ部材および第2ビーム コレクタ部材の被測定ビーム横断面上の測定位置を制御する測定位置制御手段と 、上記第1ビームコレクタ部材とは第1接続手段により、上記第2ビームコレク タ部材とは第1接続手段に近設された第2接続手段によりそれぞれ接続され、上 記第1ビームコレクタ部材に照射された被測定ビームのビーム電流と、上記第2 ビームコレクタ部材に照射された被測定ビームのビーム電流との差分を検出する ビーム電流差検出手段とを備えている構成である。
【0049】 それゆえ、電磁誘導による電流(ノイズ成分)の影響が大幅に減少され、被測 定ビームのビーム電流が微少な場合においても誤差の少ないビーム電流密度分布 の測定が安定して行える。
【0050】 また、第1ビームコレクタ部材と第2ビームコレクタ部材との成す距離を変化 させることにより、プロファイルの測定精度を調整することができ、この距離を より短くすれば測定精度の向上を図ることができるという効果を奏する。
【図1】本考案の一実施例を示すものであり、ビーム電
流密度分布測定装置の要部の構成を示す説明図である。
流密度分布測定装置の要部の構成を示す説明図である。
【図2】上記ビーム電流密度分布測定装置のビームコレ
クタを示す概略の斜視図である。
クタを示す概略の斜視図である。
【図3】図2に示したビームコレクタの概略の縦断面図
である。
である。
【図4】図2に示したビームコレクタの概略の平面図で
ある。
ある。
【図5】上記ビーム電流密度分布測定装置のコレクタ板
X1 ・X2 とX方向差動アンプとの接続状態を示す回路
図である。
X1 ・X2 とX方向差動アンプとの接続状態を示す回路
図である。
【図6】上記ビーム電流密度分布測定装置のコレクタ板
Y1 ・Y2 とY方向差動アンプとの接続状態を示す回路
図である。
Y1 ・Y2 とY方向差動アンプとの接続状態を示す回路
図である。
【図7】上記ビーム電流密度分布測定装置のモニタによ
る表示の一例を示す説明図である。
る表示の一例を示す説明図である。
【図8】上記ビーム電流密度分布測定装置のビームコレ
クタにおけるコレクタ板の配置の一例を示す説明図であ
る。
クタにおけるコレクタ板の配置の一例を示す説明図であ
る。
【図9】従来例を示すものであり、ビーム電流密度分布
測定装置の要部の構成を示す説明図である。
測定装置の要部の構成を示す説明図である。
1 イオンビーム(被測定ビーム) 2 ファラデーカップ 3 ビームコレクタ 4 配線(第1接続手段) 5 配線(第2接続手段) 6 配線(第1接続手段) 7 配線(第2接続手段) 11 X方向差動アンプ(ビーム電流差検出手段) 12 Y方向差動アンプ(ビーム電流差検出手段) 13 X方向駆動機構部(測定位置制御手段) 14 Y方向駆動機構部(測定位置制御手段) 15 駆動機構制御部(測定位置制御手段) 16 演算表示部 X1 コレクタ板(第1ビームコレクタ部材) X2 コレクタ板(第2ビームコレクタ部材) Y1 コレクタ板(第1ビームコレクタ部材) Y2 コレクタ板(第2ビームコレクタ部材)
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項1】被測定ビームのビーム電流密度分布を測定
するビーム電流密度分布測定装置において、 被測定ビームと直交する方向に所定距離だけ離されて互
いに近設された第1ビームコレクタ部材および第2ビー
ムコレクタ部材と、 これら第1ビームコレクタ部材および第2ビームコレク
タ部材の被測定ビーム横断面上の測定位置を制御する測
定位置制御手段と、 第1ビームコレクタ部材とは第1接続手段により、上記
第2ビームコレクタ部材とは第1接続手段に近設された
第2接続手段によりそれぞれ接続され、上記第1ビーム
コレクタ部材に照射された被測定ビームのビーム電流
と、上記第2ビームコレクタ部材に照射された被測定ビ
ームのビーム電流との差分を検出するビーム電流差検出
手段とを備えていることを特徴とするビーム電流密度分
布測定装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5611691U JPH058482U (ja) | 1991-07-18 | 1991-07-18 | ビーム電流密度分布測定装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5611691U JPH058482U (ja) | 1991-07-18 | 1991-07-18 | ビーム電流密度分布測定装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH058482U true JPH058482U (ja) | 1993-02-05 |
Family
ID=13018104
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5611691U Pending JPH058482U (ja) | 1991-07-18 | 1991-07-18 | ビーム電流密度分布測定装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH058482U (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR101484342B1 (ko) * | 2007-04-30 | 2015-01-28 | 액셀리스 테크놀로지스, 인크. | 이온 빔 프로파일링을 위한 방법 및 시스템 |
| KR20160058532A (ko) * | 2014-11-17 | 2016-05-25 | 라선유 | 빔 검사 장치 및 이를 이용한 빔 검사 방법 |
-
1991
- 1991-07-18 JP JP5611691U patent/JPH058482U/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR101484342B1 (ko) * | 2007-04-30 | 2015-01-28 | 액셀리스 테크놀로지스, 인크. | 이온 빔 프로파일링을 위한 방법 및 시스템 |
| KR20160058532A (ko) * | 2014-11-17 | 2016-05-25 | 라선유 | 빔 검사 장치 및 이를 이용한 빔 검사 방법 |
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