JPH0585041A - 感熱記録媒体 - Google Patents

感熱記録媒体

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JPH0585041A
JPH0585041A JP3117891A JP11789191A JPH0585041A JP H0585041 A JPH0585041 A JP H0585041A JP 3117891 A JP3117891 A JP 3117891A JP 11789191 A JP11789191 A JP 11789191A JP H0585041 A JPH0585041 A JP H0585041A
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雅康 鈴木
Kensaku Azuma
健策 東
Tsutomu Iida
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 加熱により可逆的に画像を記録消去すること
ができる記録媒体において、十分なコントラストを持
ち、25℃以上の消去温度幅を持つ感熱記録媒体を提供
する事を目的とする。 【構成】 支持体の上に、有機低分子物質を有機高分子
樹脂中に分散してなり、温度に依存して透明度が可逆的
に変化する感熱記録層を設けた感熱記録体において、該
有機低分子物質が下記一般式(1)で示される高級脂肪
酸アミド又はその置換体である感熱記録媒体 R1 −CONH2 又はR2 −CONH−R3 (1) (但しR1 は二重結合を有する鎖式炭化水素基、R2
びR3 はその少なくとも一方が二重結合を有する鎖式炭
化水素で他方がアルキル基)

Description

【図面の簡単な説明】
【図1】本発明で用いる可逆的記録の原理の説明図であ
る。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体の上に、有機低分子物質を有機高
    分子樹脂中に分散してなり、温度に依存して透明度が可
    逆的に変化する感熱記録層を設けた感熱記録体におい
    て、該有機低分子物質が下記一般式(1)で示される高
    級脂肪酸アミド又はその置換体であることを特徴とする
    感熱記録媒体 R1 ーCONH2 又はR2 ーCONHーR3 (1) ( 但しR1 は二重結合を有する鎖式炭化水素基、R2
    びR3 はその少なくとも一方が二重結合を有する鎖式炭
    化水素基で他方がアルキル基)
  2. 【請求項2】 高級脂肪酸アミド又はその置換体が、オ
    レイン酸アミド,n−ステアリルオレイン酸アミド,エ
    ルカ酸アミド,n−ステアリルエルカ酸アミド,n−オ
    レイルステアリン酸アミド及びn−オレイルパルミチン
    酸アミドの中から少なくとも一種選択された請求項1記
    載の感熱記録媒体.
  3. 【請求項3】 有機低分子物質が、有機高分子樹脂中に
    粒子状に分散され、かつ該粒子は粒子径分布の中心値が
    5μm以下であり、粒子径1μm以下の粒子が10%以
    上含まれていることを特徴とする請求項1記載の感熱記
    録媒体【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、加熱により可逆的に画
    像を記録、消去することが可能な記録媒体に関し、サー
    マルプリンタ−などにも利用できる感熱記録媒体に関す
    る。 【0002】 【從来の技術】近年、新たな記録材料として、加熱温度
    の違いにより画像の記録消去を可逆的に行うことがで
    き、かつ室温において画像の定着性を有するものが提案
    されている。(特開昭55−154198号,特開昭6
    1−257883号,特開昭63−39377号参
    照。)該記録材料の記録及び消去の原理は、感熱記録層
    の温度による透明度の変化を利用したもので、図1によ
    りこの原理を説明すれば、有機高分子樹脂中に分散され
    た有機低分子物質を主成分とする感熱記録層は、例えば
    予めT3以上の温度に加熱し、その後T0 以下の温度に
    冷却すれば不透明化(白濁)状態で定着する。不透明化
    した感熱記録層をT1 〜T2 の状態まで加熱すると、
    →→の経路を経て最大透明度に達し、この状態から
    冷却すると→を経て透明状態で定着する。透明化し
    た感熱記録層をT3 以上の温度に加熱すると、→→
    を経て最大透明度よりやや不透明化した状態に達
    し、その状態から冷却すると→を経て不透明状態で
    定着する。該感熱記録層は、ガラス板、ポリエステルフ
    イルム、塩化ビニルフイルム、ナイロンフイルム等の透
    明支持体上や、着色または金属蒸着した支持体上に可逆
    性感熱記録層を設け、感熱ヘッド、熱ロール等により部
    分的又は全面に熱履歴を与えることにより透明部と不透
    明部とを形成させ、画像情報を印字又は消去するもので
    ある。 【0003】従来技術による該記録材料はポリエステル
    樹脂あるいは塩化ビニル系樹脂等の有機高分子樹脂中
    に、ベヘン酸、ステアリン酸メチル、ベヘン酸ドコシル
    等の高級脂肪酸又はそのエステル等の有機低分子物質を
    分散した感熱記録層を有し、加熱温度を選択することに
    よって、感熱記録層の透明度を変化するものである。更
    にこの記録材料は加熱後室温に冷却しても透明状態ある
    いは白濁状態を安定に保持でき、かつ可逆的にこれらの
    状態をとることができる。しかしこれまで提案されてい
    る材料の組み合わせだけでは、消去温度幅(図1のT1
    〜T2 の幅に相当する透明化温度幅は25℃)を超える
    ことは不可能であった。このため実際に記録媒体として
    使用する場合、印字に関しては通常の感熱記録媒体と同
    様に感熱ヘッドで印字が可能であるものの、消去に関し
    ては例えば熱ロールで消去する場合、ロールの温度を一
    定にコントロールすることは難しいので、記録温度の消
    去に際して実用上難点があった。又、消去温度幅を広げ
    るために有機低分子物質を2種混合して用いることや、
    新たに別の添加剤を添加することも提案されているが、
    いまだ十分な消去温度幅を有するものではなかった。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の従来の
    技術の問題点を解決し、有機高分子樹脂と特定の有機低
    分子物質を組み合わせることにより、十分なコントラス
    トを持ちながら25℃以上の消去温度幅を持つ可逆的に
    印字消去可能な感熱記録媒体を提供し、印字・消去装置
    の消去温度コントロールに対する負担を軽くし、媒体・
    装置のトータルシステムとしての完成度を高め、実用性
    を高めることを目的とする。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明の概要は以下に記
    すとおりである。支持体の上に、有機低分子物質を有機
    高分子樹脂中に分散してなり、温度に依存して透明度が
    可逆的に変化する感熱記録層を設けた感熱記録体におい
    て、該有機低分子物質が下記一般式(1)で示される高
    級脂肪酸アミド又はその置換体であることを特徴とする
    感熱記録媒体 R1 ーCONH2 又はR2 ーCONHーR3 (1) ( 但しR1 は二重結合を有する鎖式炭化水素基、R2
    びR3 はその少なくとも一方が二重結合を有する鎖式炭
    化水素基で他方がアルキル基) 【0006】以下本発明の感熱記録媒体の構成について
    説明する。 支持体:支持体としては、合成樹脂フィルムまたは紙の
    表面または裏面に着色被覆層を設けたもの、着色顔料を
    混練した合成樹脂フイルム等が使用でき、例えばカーボ
    ンブラックを混練した黒色フィルムが使用できる。又、
    本発明の支持体には光屈折率1.4〜1.7、光透過度
    70%以上、厚さ3〜500μmからなる有機高分子フ
    イルム例えば、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体,ポリ
    エステル,ポリカーボネート,ポリアセテート,ポリイ
    ミドなどのフィルムに金属層からなる反射層を設けたも
    のも使用される。これらのフィルムは、特に光屈折率
    1.5〜1.6、光透過度85%以上、厚さ50〜30
    0μmのものがより好ましい。 【0007】前記支持体に使用される反射層としては、
    500〜600nmの波長域における光を照射した場
    合、鏡面反射率が35%以上のものが適用でき、好まし
    くは50%以上、更に400〜700nmの波長域にお
    ける鏡面反射率が70%以上であるものがより好まし
    い。ここで、鏡面反射率とは、分光光度計を用い、積分
    球反射測定法によるものであり、(全反射率)ー(拡散
    反射率)=(鏡面反射率)の関係から得られる値であ
    る。又、500〜600nmの波長域は、明度に対する
    視感度が最も高い領域である。反射層を構成する材料と
    しては、アルミニウム、錫、銀、亜鉛、マグネシウム、
    銅、金、白金等の金属が使用され、これらは蒸着法、ス
    パッタリング法、無電解メッキ法等により形成された薄
    膜層の形態で適用できる。この薄膜層の厚さとしては、
    反射特性及び機械強度の面から、金属薄膜層の場合0.
    001〜5μm程度、好ましくは0.03〜1μmの範
    囲であり、金属箔の場合1〜50μm程度、好ましくは
    5〜30μmの範囲である。 【0008】有機高分子樹脂:有機高分子樹脂として
    は、透明性がよく、機械的強度に優れ、成膜性のよいも
    のが好ましい。その具体例としては、ポリ塩化ビニル、
    塩化ビニルー酢酸ビニル共重合体、塩化ビニルー酢酸ビ
    ニルービニルアルコール共重合体、塩化ビニルー酢酸ビ
    ニルーマレイン酸共重合体、塩化ビニルーアクリレート
    共重合体、ポリ塩化ビニリデン、塩化ビニリデンー塩化
    ビニル共重合体、塩化ビニリデンーアクリロニトリル共
    重合体、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、アクリル
    樹脂、シリコーン樹脂等があげられる。この中で特に好
    ましいものとしては、塩化ビニルー酢酸ビニル共重合
    体、塩化ビニルー酢酸ビニルーマレイン酸共重合体、塩
    化ビニルー酢酸ビニルービニルアルコール共重合体、ポ
    リエステル樹脂があげられる。 【0009】有機低分子物質:本発明でいう有機低分子
    物質は、下記の一般式で示される高級脂肪酸アミド又は
    高級脂肪酸アミドの置換体が適用できる。 R1 ーCONH2 又はR2 ーCONHーR3 (1) ( 但しR1 は二重結合を有する鎖式炭化水素基、R2
    びRはその少なくとも一方が二重結合を有する鎖式炭化
    水素基で他方がアルキル基) なお、R1 ,R2 ,R3 の炭素数は通常炭素数10〜4
    0のものが適用される。前記一般式で示される高級脂肪
    酸アミドとしては例えば エルカ酸アミド CH3 (CH2 7 −CH=CH(C
    2 11CONH2 オレイン酸アミド CH3 (CH 27 −CH=CH
    (CH2 7 CONH2 エライジン酸アミド(オレイン酸のトランス異性体) ブラシジン酸アミド(エルカ酸のトランス異性体) また前記一般式で示される高級脂肪酸アミドの置換体と
    しては例えば N−ステアリルエルカ酸アミド C1837CONH−CH3 (CH2 7 CH=CH(C
    2 11 N−オレイルステアリン酸アミド C1735CONH−CH2 (CH2 7 CH=CH(C
    2 7 CH3 N−オレイルパルミチン酸アミド CH3(CH2 14CONH−CH2 (CH2 7 CH=
    CH(CH2 7 CH3 N−ステアリルオレイン酸アミド C1837CONHCH3 (CH2 7 CH=CH(CH
    2 7 N−エライジルステアリン酸アミド(N−オレイルステ
    アリン酸アミドのトランス異性体) N−ステアリルブラシジン酸アミド(N−ステアリルエ
    ルカ酸アミドのトランス異性体) が本発明に適用される。この有機低分子物質は有機高分
    子樹脂中に粒子状で分散され、その粒子は粒子径分布の
    中心値が5μm以下であり、粒子径1μm以下の粒子が
    10%以上含まれていることが好ましい。粒子径分布の
    中心値が5μmより大きく、粒子径1μm以下の粒子が
    10%以上未満しか含まれていないと、感熱記録層が不
    透明化した部分と透明化した部分でのコントラストが不
    十分となる傾向があり、画像を形成したときに視認性が
    不十分となる傾向がある。又これを解決しようとして感
    熱記録層の厚さを厚くすると、感熱記録層に印字、消去
    を行ったとき、熱エネルギーの印課時間によっては感熱
    記録層内の厚さ方向に温度傾斜ができ、透明化の温度幅
    すなはち図1のT1〜T2の消去温度幅が見掛け上狭く
    なってしまい、実用上好ましくない。感熱記録層中の有
    機低分子物質の前記粒子径分布は、記録層の断面写真を
    撮影し、その映像を画像処理することにより求めた。 【0010】有機低分子物質は有機高分子樹脂中に分散
    するが、その混合比は重量部で有機高分子樹脂100部
    に対して有機低分子が5〜100部であるのが好まし
    く、特に10〜50部であるのが好ましい。有機低分子
    物質の量が5部未満の場合感熱記録層の不透明化(白濁
    化)が十分でなく、コントラストが得られ難い。又10
    0部より多いと、感熱記録層の製膜性が悪化する。感熱
    記録層の厚さは3〜30μmの範囲にあるものが好まし
    く、5〜15μmの範囲にあるものがより好ましい。厚
    さが3μmよりも薄いと感熱記録層の不透明化が十分で
    なく、又50μmよりも厚いと印字記録時、消去時の熱
    伝導性が悪くなり、感熱記録層の感度が低下する。 【0011】本発明の感熱記録媒体においては、必要に
    応じて以下に述べる層を設けることができる。例えば、
    本発明の感熱記録媒体において、支持体の感熱記録層と
    は反対側の面上に磁気記録層を設けることができる。こ
    の場合の磁気記録層は、磁性体を有機高分子材料中に分
    散したものが用いられる。該有機高分子材料としては、
    塩化ビニルー酢酸ビニル系樹脂、ポリエステル樹脂、ウ
    レタン樹脂、アクリル樹脂、エポキシ樹脂等の熱可塑性
    または熱硬化性樹脂が使用できる。磁気記録層には、導
    電性フィラーや研磨剤等の添加剤を添加してもよい。磁
    気記録層の膜厚は、適宜設定することができる。又、感
    熱ヘッドで記録を行う際、感熱記録層の耐熱性を向上さ
    せるとともに、感熱ヘッドとのマッチング性を保つため
    に、感熱記録層の上に、熱可塑性又は熱硬化性樹脂、例
    えばポリメタクリレート樹脂、シリコーン樹脂、アクリ
    ル樹脂、アルキッド樹脂等光硬化性又は電子線硬化性の
    ウレタンーアクリレート樹脂等の樹脂を主成分とした耐
    熱性の保護層を設けてもよい。又、感熱記録層と保護層
    の間に、感熱記録媒層中の有機低分子物質の他の層への
    移行を防止するため、或いは、感熱記録層と保護層の接
    着性を高めるための中間層を設けてもよい。又、本発明
    0感熱記録媒体において、磁気記録層を設けた場合、磁
    気記録層の磨耗を防止するために、磁気記録層の表面に
    熱可塑性樹脂又は熱硬化性樹脂、例えば、ポリメタクリ
    レート樹脂、シリコーン樹脂、アクリル樹脂、アルキッ
    ド樹脂等光硬化又は電子線硬化性のウレタンーアクリレ
    ート樹脂、エポキシーアクリレート樹脂を主成分とした
    耐熱性の被膜層を設けてもよい。 【0012】 【実施例】以下本発明の実施例について説明する。な
    お、部とあるのは重量割合を示す。 実施例1 188μmの透明なポリエステルフィルムの片面にアル
    ミニウムの蒸着を施したものを支持体として、下記の感
    熱記録層用の塗料を支持体のアルミニウムの蒸着をして
    いない側にメイヤーバーを用いて塗布し、その後溶剤を
    乾燥させて10μmの塗布厚を有する感熱記録層を形成
    した。感熱記録層中の有機低分子物質は、粒子径分布の
    中心値が2μmであり、1μm以下の粒子が20%含ま
    れていた。 Nーオレイルステアリン酸アミド 20重量部 塩化ビニルー酢酸ビニルービニルアルコール共重合体 80重量部 テトラヒドロフラン 800重量部 【0013】実施例2 188μmの透明なポリエステルフィルムの片面にアル
    ミニウムの蒸着を施したものを支持体として、下記の感
    熱記録層用の塗料を支持体のアルミニウムの蒸着をして
    ない側にメイヤーバーを用いて塗布し、その後溶剤を乾
    燥させて10μmの塗布厚を有する感熱記録層を形成し
    た。感熱記録層中の有機低分子物質は、粒子径分布の中
    心値が2μmであり、1μm以下の粒子が20%含まれ
    ていた。 Nーステアリルエルカ酸アミド 20重量部 塩化ビニルー酢酸ビニルービニルアルコール共重合体 80重量部 テトラヒドロフラン 800重量部 【0014】比較例1 188μmの透明なポリエステルフィルムの片面にアル
    ミニウムの蒸着を施したものを支持体として、下記の感
    熱記録層用の塗料を支持体のアルミニウムの蒸着をして
    ない側にメイヤーバーを用いて塗布し、その後溶剤を乾
    燥させて10μmの塗布厚を有する感熱記録層を形成し
    た。 ベヘン酸 20重量部 塩化ビニルー酢酸ビニルービニルアルコール共重合体 80重量部 テトラヒドロフラン 800重量部 【0015】次に上記の実施例及び比較例で得られた感
    熱記録媒体について、東洋精機社の熱傾斜試験機を用い
    て、圧力400g/m2 、1秒押しつけの条件で、発
    色、消去試験を行った。消去温度は(1)先ず130℃
    のオーブン中に入れて発色させ、(2)次に所定温度に
    熱した熱板を押し当てることにより消去される温度域を
    上記の熱傾斜試験機を用いて測定した。その結果は表1
    のとおりである。 【0016】 【表1】 【0017】これによれば、本発明の実施例のものは、
    消去温度が比較例のものより高温まで高くなり、しかも
    消去温度幅も広くなるという効果が得られた。 【0018】 【発明の効果】本発明は、消去温度幅が25℃以上と広
    く、かつ発色部と非発色部のコントラストの高い感熱記
    録媒体を提供することができる。
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