JPH058568A - 感熱孔版印刷原紙用フイルム - Google Patents

感熱孔版印刷原紙用フイルム

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JPH058568A
JPH058568A JP3164716A JP16471691A JPH058568A JP H058568 A JPH058568 A JP H058568A JP 3164716 A JP3164716 A JP 3164716A JP 16471691 A JP16471691 A JP 16471691A JP H058568 A JPH058568 A JP H058568A
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JP
Japan
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film
heat
biaxially stretched
stencil printing
base paper
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JP3164716A
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English (en)
Inventor
Kenji Tsunashima
研二 綱島
Taiichi Kurome
泰一 黒目
Masaru Suzuki
勝 鈴木
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Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 文字印刷、ベタ印刷ともに鮮明で階調性が高
く、印刷ムラもなく、更にスティック防止性、易接着
性、帯電防止性に優れた感熱孔版印刷原紙用フィルムを
提供する。 【構成】 感熱孔版印刷原紙用フィルムのベースフィル
ムとして、結晶融点Tmが220℃以下、ガラス転移温
度Tgが0℃以上、結晶融解半価幅W1/2が14℃以下
の二軸延伸フィルムを用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、キセノンフラッシュラ
ンプやサーマルヘッド等による熱を受けることにより穿
孔製版される感熱孔版印刷原紙用フィルムに関する。
【0002】
【従来の技術】感熱孔版印刷原紙としては、通常感熱孔
版印刷原紙用フィルムと多孔性支持体とを接着剤で張り
合せたものが使用され、感熱孔版印刷原紙用フィルムと
しては、塩化ビニル/エンカビニリデン共重合体フィル
ムやポリプロピレンフィルム、ポリエチレンテレフタレ
ート共重合体フィルムが使用され、多孔性支持体として
は、薄葉紙やテトロン紗等が使用されてきた(例えば特
開昭53−49519など)。
【0003】しかしながらこれらには次の様な欠点があ
った。 1)ベタ印刷したとき、印刷ムラが出やすい。 2)厚みむらが大きく、また平面性も悪いため、多孔性
支持体とのラミネート適性が悪く、また印刷ムラになり
やすい。 3)印刷部分に濃淡が出、鮮明なものが得られない。 4)また部分的に文字の太さのムラを生じる。 5)黒色の薄い文字が出ず、階調性が悪い。 6)多孔性支持体との接着に用いる接着剤により、感
度、解像度に差が生じる。
【0004】また、一般にプラスチックフィルムを感熱
孔版印刷原紙用フィルムとして用いる場合、フィルムが
サーマルヘッドより与えられる熱により一部サーマルヘ
ッドに癒着するというスティック現象が現われる。この
現象が起きるとフィルムがスムースに走行しないばかり
か、サーマルヘッドを著しく汚染し、穿孔時の鮮明さを
損なうという問題が生じる。また、フラッシュランプに
よる穿孔時に原稿との癒着が生じるという問題がある。
【0005】さらに、二軸延伸ポリエステルフィルム
は、絶縁体であるために静電気による帯電が著しく、後
加工においてシワ等の原因となったり、ゴミ等が付着し
て穿孔不良の原因となったり、二軸延伸ポリエステルフ
ィルムの表面は高度に配向しているため、接着剤の接着
性に乏しいという欠点を有している。また、該フィルム
は薄いため、延伸安定性が悪いという欠点も有してい
た。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、上記欠点を解決せしめ、文字印刷及びベタ印刷共に
鮮明で階調性が高く印刷ムラがなく、かつスチィック防
止性、易接着性及び帯電防止性に優れた感熱孔版印刷原
紙用フィルムを安定に提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記欠点
解消のために次の構成、すなわち、結晶融点Tmが20
0℃以下、ガラス転移温度Tgが0℃以上であり、しか
もその結晶融解半価幅W1/2 が14℃以下である二軸延
伸フィルムを用いたことを特徴とする感熱孔版印刷原紙
用フィルムである。
【0008】本発明の感熱孔版印刷原紙用フィルムは、
特定の熱可塑性樹脂から成る二軸延伸フィルム(以下、
感熱フィルムと言う)および、それに離型層や帯電防止
層を積層したものである。
【0009】本発明において感熱フィルムとは、閃光照
射やサーマルヘッドと接触された時(すなわち、熱によ
り)、被印刷原紙の文字等の部分が穿孔される部分を形
成するものである。
【0010】本発明において感熱フィルムは、二軸延伸
されている必要があり、一軸延伸や未延伸フィルムでは
穿孔のムラを生じ、印刷後も欠落部分を生じる。なお、
二軸延伸の程度は特に限定されないが、面配向係数が0.
90〜0.98のものが本発明にとっては好ましい。
【0011】本発明の感熱フィルムの結晶融点Tmは2
20℃以下、好ましくは190℃、さらに好ましくは1
70℃以下でなければならない。Tmが220℃を越え
ると印刷の感度が低下するためである。また、その結晶
融解ピークの半価幅W1/2 が14℃以下、好ましくは1
0℃以下、さらに好ましくは8℃以下でなければならな
い。半価幅W1/2 は、結晶融解ピークのシャープさを表
わすものであり、該ピーク高さの1/2 に相当する結晶融
解をしている温度範囲で表わし、そのW1/2 が大きいほ
ど、融解の開始から終了までの温度範囲が広いことを意
味するが、これは走査型熱量計(DSC)で求めたサー
モグラフのベースラインからのずれる温度とは必ずしも
同意語ではないが、一致することが多い。このW1/2
14℃以下と小さくなると融解する部分と、融解しない
部分との差が明確になり、いわゆる解像度が向上する様
になる。さらに結晶サイズが均一になり、フィルムの熱
伝導率も大きくなり、熱に対する感度も向上し解像度が
向上する。W1/2 が14℃を越えると解像度、特にカラ
ー印刷での解像度が低くなり鮮明な精度よい印刷が不可
能になる。ここで代表的なポリマーのTm、Tg、W
1/2 を目安として示しておくが、この値は、もちろん延
伸・熱処理などの操作で変化することは明らかである。
【0012】
【表1】
【0013】感熱フィルムのガラス転移温度Tgは0℃
以上、好ましくは20℃以上、さらに好ましくは30℃
以上である。Tgが0℃未満だとフィルムの取り扱い性
が悪くなり、また経日でフィルム品質が変化するためで
ある。
【0014】本発明において感熱フィルムは、融解エネ
ルギーΔHuが好ましくは3〜12cal/g、より好ま
しくは5〜10 cal/gであるのが望ましい。融解エネ
ルギーが3 cal/g未満では原紙(原稿)との引っ付き
を起こすと共に鮮明な文字印刷ができない。なお、ΔH
uを5 cal/g以上とすることにより鮮明な文字印刷が
可能となる。一方、ΔHuが12 cal/gを越えると、
欠落部分を生じた文字となり、ベタ印刷、感度及び濃淡
の表現性の悪いものとなる。なお、ΔHuを10 cal/
g以下とした場合、穿孔時間の短縮が可能となり生産性
や品質が向上する。
【0015】以上から本発明フィルムとして特に好まし
い樹脂としてはポリヘキサメチレンテレフタレートであ
る。また、本発明において感熱フィルムの特性、すなわ
ち中心線平均粗さ、最大粗さ及び突起個数を後述の範囲
とした時、本発明の効果がより顕著に発現するので好ま
しい。
【0016】本発明において感熱フィルムの中心線平均
粗さ(Ra)は、好ましくは0.05〜0.3 μm、より好ま
しくは0.09〜0.25μmである。中心線平均粗さが0.05μ
m未満では、巻き取りや取り扱いが全く困難となり折れ
ジワが入り生産性が低下する。また、Raが0.3μmを
越えると、表面が粗面化し不透明となり過ぎて感度が大
幅に低下する。
【0017】本発明において感熱フィルムは、最大粗さ
(Rt)が好ましくは0.5 〜4.0 μm、より好ましくは
0.8〜3.5 μmである。最大粗さが 0.5μm未満では、
滑り性が悪くなり、空気抜けが悪く縦ジワ等が入り巻き
取り性が悪くなる。また、 4.0μmを越える場合は、感
度が低下するのみならずフィルム破れを生じて生産性が
低下する。
【0018】本発明において感熱フィルムは、1μmφ
以上の突起個数が好ましくは 2,000〜10,000個/mm2
より好ましくは 2,500〜8,000 個/mm2 である。 2,000
個/mm2 未満では、滑り性、巻取性が悪くなり、10,000
個/mm2 を越えるものでは透明性が低下し感度、解像度
の低下をまねく。
【0019】また、8μmφ〜20μmφの突起個数
は、好ましくは20〜1,000 個/mm2 、より好ましくは50
〜800 個/mm2 のものが良い。20個/mm2 未満では滑り
性が悪くなり、巻き取り時にフィルムが蛇行し巻き取り
性が悪くなる。また、 1,000個/mm2 を越えるもので
は、品質低下のみならずフィルム破れを生じて生産性が
低下する。
【0020】さらに、本発明において感熱フィルムはフ
ィルムの融点から(融点−50℃)の範囲内で熱収縮率
が好ましくは10%以上、より好ましくは20%以上で
あるのが好ましく、10%未満では製版感度が悪くなる
ため実用上問題を生じることがある。また70℃の熱収
縮率は、10%未満であるのがより好ましい。
【0021】本発明において感熱フィルムの厚みは特に
限定されないが、0.1〜10μmが好ましく、0.5
〜5.0μm、さらに0.9〜1.8μmのものがより
好ましい。厚みが薄くなり過ぎると、不鮮明で濃淡ムラ
がでやすく、厚くなり過ぎると欠落部分を生じたり太さ
ムラを生じたりする傾向にある。
【0022】本発明において、感熱フィルムの表面形
態、すなわち表面粗さ、突起数、突起径を上記の好まし
い範囲とするには、後述の製造方法において押出しに供
される熱可塑性樹脂として不活性粒子を含んだマスター
ポリマーを作り主成分のポリマーとブレンドすることが
望ましい。この場合、マスターポリマーは主成分のポリ
マーより融点が0〜100℃、好ましくは20〜80℃
高いもので、及び/又は極限粘度が 0.2〜1.0 高いもの
が好ましい。なおかつ主成分ポリマーとマスターポリマ
ーは互いにある程度以上相溶性のあることが好ましい。
【0023】さらに、特定の表面形態は、押出し時の剪
断応力やフィルターの目付、押出し条件等によってもあ
る程度はコントロールできることは言うまでもない。
【0024】本発明に用いられる不活性粒子としては、
元素周期第IIA、III B、IVA、IVB族の元素の酸化物
もしくは無機塩から選ばれた粒子、例えば合成又は天然
品として得られる炭酸カルシウム、湿式シリカ(二酸化
ケイ素)、乾式シリカ(二酸化ケイ素)、ケイ酸アルミ
ニウム(カオリナイト)、硫酸バリウム、リン酸カルシ
ウム、タルク、二酸化チタン、酸化アルミニウム、水酸
化アルミニウム、ケイ酸カルシウム等が挙げられる。
【0025】上記不活性粒子の粒子平均径が 0.1〜3μ
mであることが好ましい。
【0026】さらに、該不活性粒子のマスターチップ濃
度は、好ましくは 0.5〜10重量%、さらに好ましくは
1.0〜7.0 重量%であるのが特定の表面形態を作る上か
ら好ましい。
【0027】感熱フィルム中の不活性粒子濃度も粒子
種、粒径等によっても変わるが、0.05〜2.0 重量%、好
ましくは 0.1〜1.0重量%であることが特定の表面形態
を得る上で好ましい。
【0028】本発明において感熱フィルムには、閃光照
射する波長域に吸収ピークをもつ添加剤等を添加しても
良い。
【0029】本発明において、感熱フィルムに離型層を
設けることによりスティック防止性及び原稿との癒着防
止性を付与することができる。
【0030】本発明において離型層とは、水に溶解、乳
化又は懸濁する石油系ワックス(A)、植物系ワックス
(B)及びオイル状物質(C)の混合物を主成分とする
ものである。ここで主成分とは上記(A)、(B)及び
(C)の混合物の占める重量比率が50%以上、好まし
くは60%以上であることを言う。
【0031】石油系ワックスとしてはパラフィンワック
ス、マイクロクリスタリンワックス、酸化ワックス等を
挙げることができるが、中でも酸化ワックスの使用が特
に好ましい。
【0032】また、植物性ワックスとしてはキャンデラ
ワックス、カルナウパワックス、木ロウ、オリキューリ
ーワックス、さとうきびロウ等が挙げられるが、本発明
においては特に下記化合物から成る組成物が好ましい。
【0033】すなわち、{ロジン又は不均化ロジン、又
は水添ロジン・α、β置換エチレン(α置換基:カルボ
キシル、β置換基:水素、メチル又はカルボキシル)添
加物}・アルキル又はアルケニル(各炭素数1〜8)ポ
リ(繰り返し単位:1〜6)アルコールのエステル付加
物を用いるのが特に好ましい。
【0034】石油系ワックスと植物性ワックスとの混合
比率は10/90〜90/10重量%、好ましくは20
/80〜80/20重量%、更に好ましくは30/70
〜70/30とするのが好ましい。植物性ワックスを1
0重量%以上とするのは、水に乳化あるいは懸濁させる
場合の均一分散性が良好で均一な塗布膜を得るのに好適
であることによる。また、石油系ワックス10重量部以
上とすると塗布膜の易滑性が良好で、高速穿孔時の走行
性が良い。
【0035】また、本発明においては上記石油系ワック
ス(A)と植物性ワックス(B)にさらにオイル状物質
(C)を加えた混合物を用いるが、ここでオイル状物質
とは常温で液体あるいはペースト状のオイルであり、植
物油、油脂、鉱物油、合成潤滑油等を挙げることができ
る。植物油としてはアマニ油、カヤ油、サフラー油、大
豆油、シナギリ油、ゴマ油、トウモロコシ油、ナタネ
油、ヌカ油、綿実油、オリーブ油、サザンカ油、つばき
油、ヒマシ油、落花生油、バーム油、椰油等が挙げられ
る。油脂としては、牛脂、豚油、羊油、カカオ油等、鉱
物油としてはマシン油、絶縁油、タービン油、モーター
油、ギヤ油、切削油、流動パラフィン等を挙げることが
できる。合成潤滑油としては、化学大辞典(共立出版
社)に記載の要件を満たすものを任意に使用することが
でき、例えばオレフィン重合油、ジエステル油、ポリア
ルキレングリコール油、ジエステル油、ポリアルキレン
グリコール油、シリコーン油等を挙げることができる。
これらのなかでも鉱物油、合成潤滑油が好適である。ま
たこれらの混合系であっても良い。
【0036】上記オイル状物質(C)は前記石油系ワッ
クス(A)と植物性ワックス(B)の混合物100重量
部に対し1〜100重量部、好ましくは3〜50重量部
添加する必要がある。オイル状物質が1重量部に満たな
い場合には、高印加エネルギー領域での走行性が低下す
る。また、100重量部を越える場合には逆に低印加エ
ネルギー領域での走行性が低下する。
【0037】植物性ワックス、石油系ワックス又はオイ
ル状物質のいずれかを単独で用いた場合には均一な塗布
膜が得られなかったり、走行性が低下しスティックが発
生する等の問題が生じる。
【0038】上記組成物中には、本発明の効果を阻害し
ない範囲内で各種添加剤を併用することができる。例え
ば、帯電防止剤、耐熱剤、耐酸化防止剤、有機粒子、無
機粒子、顔料等が挙げられる。
【0039】また、塗剤中には水への分散性を向上させ
る目的で各種添加剤、例えば分散助剤、界面活性剤、防
腐剤、消泡剤等を添加しても良い。
【0040】離型層を塗布した面の中心線平均粗さ(R
a)は、0.03〜0.4 μm、好ましくは0.05〜0.2 μmで
あるのが良く、かつ離型層の厚みは 0.005μm以上Ra
以下、好ましくは0.01μm以上Ra以下であるのが良
い。離型層の中心線平均粗さが0.03μm未満の場合や厚
みが 0.005μm未満である場合にはスティックが発生し
易くなる。また、離型層の厚みがRaを越える場合には
穿孔時の走行性の低下やヘッド汚染が著しい。Raが
0.4μmを越える場合にはスティック性は良いものの鮮
明な穿孔、印刷性が得られない。
【0041】さらに、離型層を塗布した面とソーダガラ
スとの静摩擦係数が25℃、65Rhにおける値(μs
1 )が 0.3以下であり、かつ100℃における値(μs
2 )と(μs1 )との比(μs2 )/(μs1 )が 1.0
以下とした場合、スティック防止性、ヘッド汚染防止性
が特に優れたものとなるので好ましい。
【0042】本発明において離型層を塗布する場合には
塗液は防爆性や環境汚染の点で水に溶解、乳化又は懸濁
した塗液が好ましい。
【0043】離型層は結晶配向完了後の二軸延伸フィル
ムに塗布する方法あるいは結晶配向完了前のフィルムに
塗布した後延伸する方法があるが、本発明の効果をより
顕著に発現させるためには後者の方法が特に好ましい。
塗布する方法は特に限定されないが、ロールコーター、
グラビアコーター、リバースコーター、キスコーター、
バーコーター等を用いて塗布するのが好ましい。
【0044】また、塗布する前に必要に応じて塗布面に
空気中その他種々の雰囲気中でコロナ放電処理を施して
おいても良い。
【0045】本発明において感熱フィルムはスルホン酸
基を有するポリマー層を設けることにより、多孔性支持
体との接着性を高め接着時における接着剤による感度及
び解像度の低下を改善することができる。また、帯電防
止性をも付与することができる。塗布厚さは 0.001〜5
μm、好ましくは0.01〜0.4 μmである。
【0046】本発明において感熱フィルムである熱可塑
性樹脂からなる二軸延伸フィルムの表層に配向したスル
ホン酸基を付与するには、スルホン酸基を有するポリマ
ーを単独あるいは他の化合物と混合した組成物を熱可塑
性樹脂からなるフィルム(以下、熱可塑性樹脂フィルム
という)にコーティングした後、特定の条件で延伸する
ことにより達成できる。
【0047】スルホン酸基を有するポリマーとは、−S
3 X基を有するスルホン酸又はその塩を有するポリマ
ーで、代表的なものとして、
【0048】
【化1】
【0049】の形でアクリル酸、アクリル酸エステル、
メタクリル酸、メタクリル酸エステル又はスチレンと共
重合したもの、
【0050】
【化2】
【0051】のみから成るポリマー又は
【0052】
【化3】
【0053】を各種のポリエステルのジカルボン酸の一
部あるいは全部として使用したポリマー等を挙げること
ができる。
【0054】しかしその中でもビニルポリマーの形態の
方が、耐水性、耐アルカリ性の点で好ましく、さらには
スルホン化ポリスチレン及び/又はその塩が好ましい。
【0055】ただし、ここでいうXはH+ 、Na+ 、L
+ 、NH4 + 、K+ 等のカチオン性イオンから選ばれ
るもので、中でも本発明の場合、特にNH4 + 、H+
Li+ が特に好ましい。
【0056】また、ポリマー中のスルホン酸基モノマー
の導入率は、配向して耐水性、耐アルカリ性を有する易
接着性を得るためには、40〜100モル%が好まし
い。スルホン酸基モノマーを有したポリマーの平均分子
量は、重量平均で1000〜500 万、好ましくは2000〜100
万程度である。
【0057】スルホン酸基をモノマーとして含有した樹
脂は、それを単独で熱可塑性樹脂フィルムの表層にコー
ティングしたりすることも可能だが、本発明の場合、特
に他の樹脂と混合して使用するのが好ましい。熱可塑性
樹脂フィルム上にコーティングする場合、水溶性あるい
は水分散性のポリマー、例えばポリエステル系樹脂、ア
クリル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ウレタン系樹脂、ビ
ニル系樹脂、ブタジエン系樹脂、エポキシ系樹脂、シリ
コーン系樹脂あるいはそれらの混合物を熱可塑性、熱硬
化性を問わず挙げることができる。
【0058】水溶性あるいは水分散性の樹脂としてポリ
ウレタン、ポリエステル、アクリル樹脂を使用すること
が接着性、透明性の点から好適である。特に、スルホン
酸基として上記したスルホン化ポリスチレン及びその塩
をポリエステル系重合体と混合して使用することが、帯
電防止性、透明性、易接着性、穿孔性に優れ、かつ塗膜
に亀裂が生じない感熱孔版印刷原紙を得られるので好ま
しい。
【0059】好適であるポリウレタンの具体例として
は、ポリウレタンがカルボン酸塩基、スルホン酸塩基、
硫酸半エステル塩基の少なくとも一種類を有するもの、
中でもアンモニウム塩となったものを挙げることができ
る。
【0060】好適であるポリエステルの具体例として
は、5-スルホソジウムイソフタリックアシドを 0.5〜20
モル%共重合したポリエステルやポリエチレングリコー
ル又はエチレンオキシドプロピレンオキシドを1〜30
モル%共重合したものを挙げることができる。中でも、
酸成分としてテレフタル酸、イソフタル酸、ナフタレン
ジカルボン酸、ジフェニルジカルボン酸、アジピン酸の
少なくとも1種を、またアルコール成分としてエチレン
グリコールあるいはヘキサングリコール、1-4-ブタンジ
オール、ジエチレングリコール、ネオペンチルグリコー
ル、テトラメチレングリコール、ポリエチレングリコー
ルの少なくとも1種を持ち、5重量%希釈時の水溶液や
水分散液の粘度が1〜6 cpsなるポリエステルを使用し
た場合、接着性、帯電防止性に優れるため特に好まし
い。
【0061】次に好適であるアクリル系樹脂としては、
アルキルアクリレートあるいはアルキルメタクリレート
を主要な成分とするものを挙げることができ、該成分30
〜99.9モル%とこれらと共重合可能でかつ官能基を有す
る接着性の向上のためのビニル単量体成分70〜0.1 モル
%を含有する水溶性あるいは水分散性樹脂で数平均分子
量で20万〜100万、好ましくは30〜80万の樹脂
が好ましい。
【0062】その中でも、メチルメタクリレートとエチ
ルアクリレートの35/65〜65/35(モル比)の
共重合体を幹ポリマーとし、−COOH、−CH2 OH
を有するビニルモノマーを各々1〜5重量%導入した水
分散性アクリルが特に好ましい。
【0063】スルホン酸又はその塩を有するポリマー
(B)の他の全ポリマー(A)への重量混合比率の目安
は、5〜95%の範囲の時が本発明に好ましくなる場合
が多い。これは5重量%より少ない場合、接着性改良効
果と帯電防止性が不十分であるためこの好ましくなく、
一方95重量%より多い場合、塗膜強靭性が乏しくなる
ため好ましくない。特に、10重量%〜30重量%であ
る場合、耐アルカリ性、接着性、塗膜強靭性と帯電防止
性のバランスが良好であり好ましいためである。
【0064】塗布膜の固着性(ブロッキング性)、耐熱
性、耐溶剤性、機械的強度の改良のため架橋剤としてメ
チロール化あるいはアルキロール化した尿素系、メラミ
ン系、アクリルアミド系、ポリアミド系等の樹脂、エポ
キシ化合物、アジリジン化合物、ブロックポリイソシア
ネート、ビニル化合物等の反応性化合物を塗布層に含有
せしめても良い。
【0065】また、本発明における塗布層には、必要に
応じて消泡剤、塗布性架橋剤、増粘剤、有機系潤滑剤、
無機系粒子、酸化防止剤、紫外線吸収剤、発泡剤、染
料、顔料等を含有せしめても良い。
【0066】また、必要に応じて、塗布層中に無機粒子
を添加しても良いが、その代表例を挙げれば、好ましく
は平均粒径1μm以下、さらに好ましくは 0.5μm以
下、特に好ましくは 0.2μm以下のもので、具体的には
カオリン、シリカ、シリカゾル、炭酸カルシウム、酸化
チタン、バリウム塩、アルミナ、硫化モリブデン、カー
ボンブラック、ジルコニウム類等が挙げられるが、これ
らに限定されるものではない。
【0067】次に、本発明の感熱孔版印刷原紙用フィル
ムの製造方法について説明するが、かかる例に限定され
るものではない。
【0068】最初に、感熱フィルムを成形する。熱可塑
性樹脂として、ポリヘキサメチレンテレフタレート(P
HT)と、不活性粒子とを押出機に供給し、180〜2
20℃で溶融し、Tダイより押出し、冷却ロールに密着
固化してキャストフィルムを得る。該フィルムを50〜
100℃に加熱したロール群で長手方向に延伸する。上
記のようにして得られた一軸延伸フィルムの片面にコロ
ナ放電処理を施し、この処理面に所定の濃度に希釈した
石油系ワックス、植物性ワックス及びオイル状物質を主
成分とする水分散塗布液を塗布する。さらに離型層の反
対側の面上に所定のスルホン酸基を含有した塗布層を設
けた後、充分予熱工程で脱水し80〜140℃の加圧ス
チームで加湿しながら横方向に延伸する。
【0069】この時の延伸条件は使用する原料の種類や
共重合量により異なるが、装置との粘着を起こしたりフ
ィルムの透明性が悪化するので、装置を非粘着材質化す
る等の手法を作用することが好ましい。
【0070】こうして得られた二軸延伸フィルムは、フ
ィルムの平面性、寸法安定性を付与するためにテンター
内で100〜200℃の熱固定を行った後、均一に除冷
し室温まで冷まして巻きとり、感熱孔版印刷原紙用フィ
ルムを得ることができる。
【0071】また、本発明フィルムは剥離性に優れた他
の熱可塑性ポリマー(B)との積層フィルムから剥離分
離して二軸延伸熱可塑性フィルムを得てもよい。こうす
ることにより、薄いフィルムを安定に製膜することがで
きるのである。ポリマー(B)としては、ポリオレフィ
ン、ポリフェニレンスルフィド、フッ素系ポリマー等か
ら選ばれた任意のポリマーである。
【0072】(B)層は本発明フィルム(A)層と剥離
する時の剥離力が10g/cm以下、好ましくは 0.1〜2
g/cm、さらに好ましくは 0.2〜 0.8g/cmの範囲にあ
る場合に本発明の効果が著しい。剥離力が小さすぎる
と、延伸やフィルム搬送時にフィルム層間の剥離が起
り、均一な延伸ができなかったり、延伸ロールにフィル
ムがまきついたり、フィルム搬送時にフィルムが剥離し
てしわや、破れなどのトラブルが生じることがある。逆
に剥離力が大きすぎると、高速で剥離できず、フィルム
が破れたり、ピンホールを生じたりするのである。従っ
て、剥離力を上記範囲内に保持するためには、ポリマ
ー、特に(B)層中に 0.001〜1wt%、好ましくは 0.0
05〜 0.5wt%の非粒子系滑剤が含有されているのがよ
い。
【0073】非粒子系滑剤とは、常温で液体あるいは常
温で固体であっても、融点あるいは軟化温度が200℃
以下の物質で、フィルム滑性を付与するものであればよ
く、具体例を示せば、次のような物質である。
【0074】なお、これらの物質の2種類以上がフィル
ム中に含有されている場合は、それらの合計量が上記含
有量範囲内にあればよい。
【0075】非粒子系滑剤の具体的な例としては、 (1) 脂肪族炭化水素 流動パラフィン、マイクロクリスタリンワックス、天然
パラフィン、合成パラフィン、ポリエチレンワックス、
ポリプロピレンワックスなど。
【0076】(2) 高級脂肪酸又はその金属塩 ステアリン酸、ステアリン酸カルシウム、ヒドロキシス
テアリン酸、硬化油、モンタン酸ナトリウムなど。
【0077】(3) 脂肪族アミド ステアリン酸アミド、オレイン酸アミド、エルカ酸アミ
ド、リシノール酸アミド、ベヘンアミド、メチレンビス
ステアラミドなど。
【0078】(4) 脂肪酸エステル n-ブチルステアレート、メチルヒドロキシステアレー
ト、ミリシルセロチネート、多価アルコール脂肪酸エス
テル、エステル系ワックスなど。
【0079】(5) 脂肪酸ケトン ケトンワックスなど。
【0080】(6) 脂肪酸アルコール ラウリルアルコール、ステアリルアルコール、ミリスチ
ルアルコール、セチルアルコールなど。
【0081】(7) 脂肪酸と多価アルコールの部分エステ
ルグリセリン脂肪酸エステル、ヒドロキシステアリン酸
トリグリセリド、ソルビタン脂肪酸エステルなど。
【0082】(8) 非イオン系界面活性剤 ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチ
レンフェニルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルア
ミド、ポリオキシエチレン脂肪酸エステルなど。
【0083】(9) シリコン油 直鎖状メチルシリコン油、メチフェニルシリコン油、変
性シリコン油など。
【0084】(10)フッ素系界面活性剤 フルオロアルキルカルボン酸、パーフルオロアルキルカ
ルボン酸、モノパーフルオロアルキルエチルリン酸エス
テル、パーフルオロアルキルスルホン酸塩など。
【0085】なお、上記の非粒子系滑剤と併用して、平
均粒径 0.001〜1μmの無機微粒子、例えば乾式シリ
カ、湿式シリカ、ゼオライト、炭酸カルシウム、リン酸
カルシウム、カオリン、カオリナイト、クレイ、タル
ク、酸化チタン、アルミナ、ジルコニア、水酸化アルミ
ニウムなどを、(A)層及び/又は(B)層中に 0.01
〜0.5 重量%含有せしめておくと、非粒子系滑剤の効果
を相乗的に高め得る場合が多い。
【0086】
【発明の効果】本発明の感熱孔版印刷原紙用フィルムに
より、次のような優れた効果を得ることができる。
【0087】(1) 文字及びベタ印刷共に鮮明な製版、印
刷が可能となる。 (2) 文字及びベタ印刷で、太さムラ、濃淡ムラのない製
版、印刷が可能となる。 (3) 感度・解像度が著しく向上する。
【0088】また、生産性の面では次のような効果が得
られる。
【0089】(4) 延伸性に優れ、長期安定製膜が可能で
ある。 (5) すべり性や巻き取り性に優れ、シワの防止や迷い巻
き等が防止でき、平面性、厚み均一性のよいフィルムが
得られる。
【0090】また、離型層及び配向したスルホン酸基を
有するポリマー層を積層することにより、 (6) 帯電防止性、透明性、易接着性に優れ、しかもステ
ィック防止性に優れる。
【0091】
【特性の測定方法及び評価方法】(1) 融解エネルギー
[ΔHu(cal/g) ] PERKIN ELMER社製DSC−2型を用いて、感熱フィルム
の結晶融解時の面積から求める。サンプルは5mg、昇温
速度は10℃/分でおこなう。この面積は、昇温するこ
とによりベースラインから吸収側にずれ、さらに昇温を
続けるとベースラインの位置まで戻るまでの面積であ
り、結晶融解開始温度位置から終了位置までを直線で結
び、この面積(a)を求める。面積(a)から融解エネ
ルギー(cal) に換算し、それをサンプル重量(g) で割っ
た値である。
【0092】(2) 結晶融点[Tm(℃)]、ガラス転移
温度[Tg(℃)] 上記ΔHuの測定時に表われる結晶融解ピークの頂点を
示す温度をTmとし、ベースラインが変化する温度をT
gとする。
【0093】(3) 結晶融解半価幅[W1/2 (℃)] 上記ΔHu測定時の結晶融解ピークの高さの 1/2に相当
する融解温度範囲で求める。
【0094】(4) 中心線平均粗さ(Ra) JIS B0601 に従って、触針式表面粗さ計を用いて測定す
る。なお、カットオフは、0.25mm、測定長は4mmとす
る。
【0095】(5) 最大粗さ(Rt) JIS B0601 に従って、触針式表面粗さ計を用いて測定す
る。測定長を4mmとして測定する時の最大の山と最深の
谷の距離を表わす。
【0096】(6) 突起径と突起個数 試料フィルムにA1を熱さ約1000オングストロームで蒸
着し、観察試料とする。この試料を顕微鏡(反射法)及
びイメージアナライジングコンピュータ(ケンブリッジ
・インストルメント社製)を用いて拡大し、かつ突起に
コントラストをつけた像(拡大倍率:358倍)によ
り、突起の大きさ(突起径)は突起の占める面積を円に
換算した時の直径(円相当径)で表わす。
【0097】(7) 平均粒子径 無機粒子をエタノールスラリーとして延伸沈降式流度分
布測定装置CAPA-500(堀場製作所製)を用いて測定す
る。
【0098】(8) 文字印刷性の評価 JIS第1水準の文字を文字サイズ 1.0mm角の原紙(原
稿)とし、本発明の感熱孔版印刷原紙を“リソグラフ”
007D製版、印刷機(理想科学工業(株)製)を用い
て製版し、印刷したものを次の様にして評価する。 文字の欠落の有無 文字の太さムラの有無 、の点で明らかに使用不可能なものを×印で、全く
問題のないものを○印で、欠落、太さムラはあるが使用
可能なものを△印で示した。
【0099】(9) ベタ印刷性の評価 ●(丸で中が黒く塗り潰されたもの)で0.5,1.
0,3.0,10.0及び30.0mmφの原紙を用い
て、(8) と同様の製版、印刷したものを次の様に評価す
る。 ベタ印刷の原紙サイズとの対応性 ベタ印刷の濃淡ムラの評価 、において、明らかに使用不可能なものを×印で、
全く問題のないものを○印で、問題はあるが使用可能な
ものを△印で示した。
【0100】(10)感度の評価 鉛筆硬度5H、4H、3H、2H、Hの5種類を用意
し、押しつけ圧50gで文字を書いたものを原稿とし、
この原稿を用いてその文字が判読できるか否かで評価す
る。5Hで書いた時が最も薄いものとなり、感度が最も
良く、Hになるに従い黒色が濃くなるため感度が悪くな
る。
【0101】(11)耐スティック性 本発明の感熱フィルム層をサーマルヘッド側にして理想
科学工業(株)社製、リソグラフ007Dを用いて穿孔
走行させた時のホットスティックレベルを下記の基準で
判定し、○以上を良好とする。 ◎:全くスティックせず、正常穿孔が可能で極めて走行
性が良い。 ○:走行性に問題なく正常な穿孔ができるが、ベタ穿孔
部で若干のスティックが発生する。 △:走行するが、正常な穿孔ができない。 ×:全く走行せず。
【0102】
【実施例】以下、本発明を実施例に基きより具体的に説
明する。
【0103】実施例1 固有粘度1.0のポリヘキサメチレンテレフタレート
(PHT)に平均粒径0.4μmのシリカを2重量%添
加したマスター原料を溶融押出時にシリカ濃度が0.25重
量%になるようにPHTにブレンドした。これを押出機
に供給し、210℃でTダイより溶融押出し、回転する
冷却ロール(温度30℃)に静電気力で密着させてキャ
ストし、このフィルムを60℃に加熱し、長手方向に
2.8倍延伸して一軸延伸フィルムを得た。
【0104】このフィルムの片面に空気雰囲気中でコロ
ナ放電処理を施し、その処理面にグラビアコート方式で
下記組成の水分散塗料を塗布した。
【0105】[塗料組成] (a)酸化ワックス 60重量部 (b)植物性ワックス 40重量部 {水添ロジン・αβ置換エチレン(α置換基:カルボキ
シル、β置換基:メチル)付加物}・アルキル(炭素数
6)ポリ(繰返し単位:5)アルコールのエステル化合
物 (c)タービン油 5重量部 (d)ポリエチレングリコール油 5重量部 上記(a)+(b)+(c)+(d)を水分散体とする
ため非イオン性界面活性剤、リン酸エステル、オレイン
酸アンモニウム、2-アミノ-2- メチルプロパノールを各
1重量部添加し、水中で強撹拌し、さらに超音波分散機
で全固形分比率が 1.0重量%の水分散体を作製した。
【0106】塗布された一軸延伸フィルムを80℃の熱
風で加熱されているステンターへ送り込み、幅方向に
2.8倍延伸し、次いでステンター中で140℃で熱処
理し、ベースフィルム厚さ1.0μm、塗布層厚さ0.04
μmの二軸延伸フィルムを得た。塗布層面の中心線平均
粗さRaは0.08μm、最大粗さRtは 0.8μm、1μm
φ以上の突起が4800個/mm2 であった。該二軸延伸フィ
ルムのTmは161℃、Tgは45℃、W1/2 は6℃、
ΔHuは10 cal/gであった。かくして得られたフィ
ルムをテトロン紗と張り合せ、製版、印刷機にかけ、そ
の特性を評価した。結果を表2に示す。
【0107】比較例1 原料として固有粘度0.6のポリエチレンテレフタレー
ト/イソフタレート(80/20モル%)の共重合ポリ
エステルを用いた。添加剤は実施例1と同様シリカを0.
25重量%含有させた。実施例1に比べて押出温度を25
0℃、長手方向延伸温度を85℃、幅方向延伸温度を9
0℃、熱処理温度を200℃に変更する以外は実施例1
と同様にして厚さ 1.0μmのフィルムを得た。このフィ
ルムのTmは205℃、Tgは70℃、W1/2 は18
℃、ΔHuは5 cal/gであり、Raは0.08μm、Rt
は0.75μm、1μmφ以上の突起数は4600個/mm2 であ
った。
【0108】
【表2】

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 結晶融点Tmが220℃以下、ガラス転
    移温度Tgが0℃以上であり、しかもその結晶融解半価
    幅W1/2 が14℃以下である二軸延伸フィルムを用いた
    ことを特徴とする感熱孔版印刷原紙用フィルム。
  2. 【請求項2】 二軸延伸フィルムの融解エネルギーΔH
    uが3〜12 cal/gである請求項1記載の感熱孔版印
    刷原紙用フィルム。
  3. 【請求項3】 二軸延伸フィルムの表面の中心線平均粗
    さ(Ra)が0.05〜0.3 μm、最大粗さ(Rt)が 0.5
    〜4.0 μmであり、かつ1μmφ以上の突起個数が 2,0
    00〜10,000個/mm2 である請求項1または2に記載の感
    熱孔版印刷原紙用フィルム。
  4. 【請求項4】 二軸延伸フィルムの片面に、水に溶解、
    乳化又は懸濁する石油系ワックス(A)、植物性ワック
    ス(B)及びオイル状物質(C)の混合物を主成分とす
    る離型層を有する積層フィルムからなり、{(A)+
    (B)}/(C)の重量比が100/1〜1/1であ
    り、離型層を設けた面の中心線平均粗さRaが0.03〜0.
    4 μm、離型層の厚みが 0.005μm以上Ra以下である
    請求項1〜3のいずれかに記載の感熱孔版印刷原紙用フ
    ィルム。
  5. 【請求項5】 二軸延伸フィルムの離型層と反対側の面
    に、少なくとも表層に配向したスルホン酸基を有するポ
    リマー層を有する請求項4に記載の感熱孔版印刷原紙用
    フィルム。
  6. 【請求項6】 二軸延伸フィルムが、剥離性にすぐれた
    他の熱可塑性ポリマーとの積層フィルムから剥離分離し
    て得られた二軸延伸フィルムであることを特徴とする請
    求項1〜5のいずれかに記載の感熱孔版印刷原紙用フィ
    ルム。
  7. 【請求項7】 二軸延伸フィルムがポリヘキサメチレン
    テレフタレートおよびその共重合体であることを特徴と
    する請求項1〜6のいずれかに記載の感熱孔版印刷原紙
    用フィルム。
JP3164716A 1991-07-04 1991-07-04 感熱孔版印刷原紙用フイルム Pending JPH058568A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002372510A (ja) * 2001-06-14 2002-12-26 Toray Ind Inc 液体展開用シートの製造方法
US6610384B2 (en) * 2001-10-30 2003-08-26 Toray Industries, Inc. Laminated film for thermosensitive image transfer material

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