JPH0587115B2 - - Google Patents
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- JPH0587115B2 JPH0587115B2 JP30922487A JP30922487A JPH0587115B2 JP H0587115 B2 JPH0587115 B2 JP H0587115B2 JP 30922487 A JP30922487 A JP 30922487A JP 30922487 A JP30922487 A JP 30922487A JP H0587115 B2 JPH0587115 B2 JP H0587115B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- component
- present
- weight
- traction
- traction drive
- Prior art date
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- Expired - Lifetime
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- Lubricants (AREA)
Description
産業上の利用分野
本発明はトラクシヨンドライブ用流体組成物に
関し、詳しくはトラクシヨン係数および高温特性
に優れたトラクシヨンドライブ用流体組成物に関
する。 従来の技術 けん引駆動装置、例えばボール&コーン型、コ
ーン&リング型、ホイール&デイスク型、チエー
ン&シーブ型、トロイダル型、遊星ローラ型など
のけん引駆動装置の動力伝達部においては、ころ
がり接触面において潤滑油の油膜が硬化すること
により生じるころがり摩擦を利用して動力が伝達
されるため、そこに用いられる潤滑剤、すなわち
トラクシヨンドライブ用流体は優れた動力伝達能
力、すなわち高いけん引係数を有することが要求
される。 また同時に、トラクシヨンドライブ用流体はト
ラクシヨンドライブ装置の高速稼動時には極めて
高温条件下にさらされるため、高温条件下でも摩
擦面で油膜形成が可能となるためには高温特性、
すなわち、高温での蒸発損失量が少なく、かつ高
温でもある程度以上の粘度を有することが要求さ
れる。 従来より、トラクシヨンドライブ用流体につい
いては、例えば特公昭46−338号、同46−339号、
同47−7664号、同48−29715号、同48−42067号、
同48−42068号、同53−36105号、同58−12319号、
同58−27838号、同60−1353号、同60−1354号、
同60−19951号、同60−43391号、同60−43392号
をはじめ、その他多くの特許や文献などで種々の
化合物が提案されている。 発明が解決しようとする問題点 しかしながら、上記に示した公知のトラクシヨ
ンドライブ用流体は、原料入手が困難、製造方法
が複雑、トラクシヨン係数が実用に適さないなど
の理由によつて実用化されたものが少なく、わず
かに特公昭53−36105号および同58−12319号で提
案された2,4−ジシクロヘキシル−2−メチル
ペンタンが実用性のあるものとして、そのまま流
体として、またはこれに増ちよう剤を配合してグ
リースとして使用されている程度である。 しかしながら、この2,4−ジルクロヘキシル
−2−メチルペンタンは優れたトラクシヨン係数
を有するものの、高温条件下では蒸発損失量が多
く、また粘度も低くなつてしまうという欠点があ
つた。 本発明者らは上述したような従来公知のトラク
シヨンドライブ用流体が有する欠点を克服すべく
研究を重ねた結果、特定された構造、性質を有す
る化合物を特定比率で混合した組成物がトラクシ
ヨンドライブ用流体として各種性能に優れること
を見い出し、本発明を完成するに至つた。 本発明は、トラクシヨン係数が高く、かつ高温
特性に優れる、すなわち高温条件下での蒸発損失
量が少なく、粘度特性に優れたトラクシヨンドラ
イブ用流体組成物を提供することを目的とする。 問題点を解決するための手段 本発明は、 () (A) ジエステル、および (B) ポリオールエステル からなる群より選ばれる1種または2種以上のエ
ステル化合物であり、40℃における動粘度が2〜
40cStのもの、20〜80重量%、ならびに () 一般式
関し、詳しくはトラクシヨン係数および高温特性
に優れたトラクシヨンドライブ用流体組成物に関
する。 従来の技術 けん引駆動装置、例えばボール&コーン型、コ
ーン&リング型、ホイール&デイスク型、チエー
ン&シーブ型、トロイダル型、遊星ローラ型など
のけん引駆動装置の動力伝達部においては、ころ
がり接触面において潤滑油の油膜が硬化すること
により生じるころがり摩擦を利用して動力が伝達
されるため、そこに用いられる潤滑剤、すなわち
トラクシヨンドライブ用流体は優れた動力伝達能
力、すなわち高いけん引係数を有することが要求
される。 また同時に、トラクシヨンドライブ用流体はト
ラクシヨンドライブ装置の高速稼動時には極めて
高温条件下にさらされるため、高温条件下でも摩
擦面で油膜形成が可能となるためには高温特性、
すなわち、高温での蒸発損失量が少なく、かつ高
温でもある程度以上の粘度を有することが要求さ
れる。 従来より、トラクシヨンドライブ用流体につい
いては、例えば特公昭46−338号、同46−339号、
同47−7664号、同48−29715号、同48−42067号、
同48−42068号、同53−36105号、同58−12319号、
同58−27838号、同60−1353号、同60−1354号、
同60−19951号、同60−43391号、同60−43392号
をはじめ、その他多くの特許や文献などで種々の
化合物が提案されている。 発明が解決しようとする問題点 しかしながら、上記に示した公知のトラクシヨ
ンドライブ用流体は、原料入手が困難、製造方法
が複雑、トラクシヨン係数が実用に適さないなど
の理由によつて実用化されたものが少なく、わず
かに特公昭53−36105号および同58−12319号で提
案された2,4−ジシクロヘキシル−2−メチル
ペンタンが実用性のあるものとして、そのまま流
体として、またはこれに増ちよう剤を配合してグ
リースとして使用されている程度である。 しかしながら、この2,4−ジルクロヘキシル
−2−メチルペンタンは優れたトラクシヨン係数
を有するものの、高温条件下では蒸発損失量が多
く、また粘度も低くなつてしまうという欠点があ
つた。 本発明者らは上述したような従来公知のトラク
シヨンドライブ用流体が有する欠点を克服すべく
研究を重ねた結果、特定された構造、性質を有す
る化合物を特定比率で混合した組成物がトラクシ
ヨンドライブ用流体として各種性能に優れること
を見い出し、本発明を完成するに至つた。 本発明は、トラクシヨン係数が高く、かつ高温
特性に優れる、すなわち高温条件下での蒸発損失
量が少なく、粘度特性に優れたトラクシヨンドラ
イブ用流体組成物を提供することを目的とする。 問題点を解決するための手段 本発明は、 () (A) ジエステル、および (B) ポリオールエステル からなる群より選ばれる1種または2種以上のエ
ステル化合物であり、40℃における動粘度が2〜
40cStのもの、20〜80重量%、ならびに () 一般式
【化】
(式中、nは0または1の整数を示し、R1およ
びR2はR1=HのときR2=CH3、R1=CH3のとき
R2=Hとなる基をそれぞれ示す。)で表わされる
ポリシクロヘキシルアルカン、80〜20重量%、を
混合してなることを特徴とするトラクシヨンドラ
イブ用流体組成物を提供するものである。 以下、本発明の内容をより詳細に説明する。 本発明でいう()成分とは、(A)ジエステルお
よび(B)ポリオールエステルからなる群より選ばれ
る1種または2種以上のエステル化合物であり、
40℃における動粘度が2〜40cStのものである。 本発明の()成分として用いる(A)ジエステル
および(B)ポリオールエステルとしては、上記の特
性を満たすものであればどのようなものでも使用
可能であるが、具体的には例えば、以下に示すよ
うな化合物が好ましく用いられる。 すなわち、(A)ジエステルとしては、 一般式
びR2はR1=HのときR2=CH3、R1=CH3のとき
R2=Hとなる基をそれぞれ示す。)で表わされる
ポリシクロヘキシルアルカン、80〜20重量%、を
混合してなることを特徴とするトラクシヨンドラ
イブ用流体組成物を提供するものである。 以下、本発明の内容をより詳細に説明する。 本発明でいう()成分とは、(A)ジエステルお
よび(B)ポリオールエステルからなる群より選ばれ
る1種または2種以上のエステル化合物であり、
40℃における動粘度が2〜40cStのものである。 本発明の()成分として用いる(A)ジエステル
および(B)ポリオールエステルとしては、上記の特
性を満たすものであればどのようなものでも使用
可能であるが、具体的には例えば、以下に示すよ
うな化合物が好ましく用いられる。 すなわち、(A)ジエステルとしては、 一般式
【式】
で現わされる化合物が望ましい。上式中、R3は
炭素数4〜12、好ましくは4〜10の2価の炭化水
素基、好ましくはアルキレン基を示し、R4およ
びR5は同一でも異なつていてもよく、それぞれ
炭素数6〜16、好ましくは8〜13のアルキル基を
示している。特にR3としては一般式(―CH2)―n
(mは4〜10の整数を示す)で表わされる直鎖ア
ルキレン基が好ましい。 上式で表わされるジエステルの中で本発明の
()成分として特に好ましいものとしては、具
体的には例えば、ジ−2−エチルヘキシルアジペ
−ト、ジ−2−エチルヘキシルアゼレート、ジ−
2−エチルヘキシルセバケート、ジ−2−エチル
ヘキシルドデカノエート、ジイソオクチルアジペ
ート、ジイソオクチルアゼレート、ジイソオクチ
ルセバケート、ジイソオクチルドデカノエート、
ジイソデシルアジペート、ジイソデシルアゼレー
ト、ジイソデシルセバケート、ジイソデシルドデ
カノエート、ジトリデシルアジペート、ジトリデ
シルアゼレート、ジトリデシルセバケート、ジト
リデシルドデカノエートおよびこれらの混合物な
どが挙げられる。 一方、(B)ポリオールエステルとしては、 一般式
炭素数4〜12、好ましくは4〜10の2価の炭化水
素基、好ましくはアルキレン基を示し、R4およ
びR5は同一でも異なつていてもよく、それぞれ
炭素数6〜16、好ましくは8〜13のアルキル基を
示している。特にR3としては一般式(―CH2)―n
(mは4〜10の整数を示す)で表わされる直鎖ア
ルキレン基が好ましい。 上式で表わされるジエステルの中で本発明の
()成分として特に好ましいものとしては、具
体的には例えば、ジ−2−エチルヘキシルアジペ
−ト、ジ−2−エチルヘキシルアゼレート、ジ−
2−エチルヘキシルセバケート、ジ−2−エチル
ヘキシルドデカノエート、ジイソオクチルアジペ
ート、ジイソオクチルアゼレート、ジイソオクチ
ルセバケート、ジイソオクチルドデカノエート、
ジイソデシルアジペート、ジイソデシルアゼレー
ト、ジイソデシルセバケート、ジイソデシルドデ
カノエート、ジトリデシルアジペート、ジトリデ
シルアゼレート、ジトリデシルセバケート、ジト
リデシルドデカノエートおよびこれらの混合物な
どが挙げられる。 一方、(B)ポリオールエステルとしては、 一般式
【式】
で表わされる化合物が望ましい。上式中、aおよ
びbはそれぞれ0≦a≦2、2≦b≦4であり、
かつa+b=4となる整数を示している。また
R6は炭素数1〜4のアルキル基、好ましくはメ
チル基またはエチル基を、R7は炭素数2〜17、
好ましくは2〜12のアルキル基をそれぞれ示して
いる。 すなわちポリオールエステルとして、エステル
結合のアルコール側のβ炭素(2番目の炭素)が
第三級の炭素であるポリオールと炭素数3〜13の
脂肪族モノカルボン酸とのエステルが特に好まし
い。このポリオールとしては、具体的には例え
ば、ネオペンチルグリコール、トリメチロールエ
タン、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリ
トールおよびこれらの混合物などが挙げられ、一
方、脂肪族モノカルボン酸としては炭素数3〜13
の直鎖または分枝の脂肪族モノカルボン酸、具体
的には例えば、油脂を分解することにより得られ
るブタン酸、カプロン酸、カプリル酸、カプリン
酸、ウラリル酸などの直鎖脂肪酸や合成により得
られる直鎖のC7C9酸や分枝酸、ネオペンチル型
分枝酸およびこれらの混合物などが挙げられる。 さらに本発明の()成分としては、上述した
(A)ジエステルと(B)ポリオールエステルを任意の割
合で混合したエステル混合物も使用可能である。 なお、本発明の()成分として用いるエステ
ルとししては、40℃における粘度が2〜40cStで
あるという特性に加えて、さらに−30℃以下、好
ましくは−40℃以下の流動点を有するものが望ま
しい。 一方、本発明でいう()成分とは、一般式
びbはそれぞれ0≦a≦2、2≦b≦4であり、
かつa+b=4となる整数を示している。また
R6は炭素数1〜4のアルキル基、好ましくはメ
チル基またはエチル基を、R7は炭素数2〜17、
好ましくは2〜12のアルキル基をそれぞれ示して
いる。 すなわちポリオールエステルとして、エステル
結合のアルコール側のβ炭素(2番目の炭素)が
第三級の炭素であるポリオールと炭素数3〜13の
脂肪族モノカルボン酸とのエステルが特に好まし
い。このポリオールとしては、具体的には例え
ば、ネオペンチルグリコール、トリメチロールエ
タン、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリ
トールおよびこれらの混合物などが挙げられ、一
方、脂肪族モノカルボン酸としては炭素数3〜13
の直鎖または分枝の脂肪族モノカルボン酸、具体
的には例えば、油脂を分解することにより得られ
るブタン酸、カプロン酸、カプリル酸、カプリン
酸、ウラリル酸などの直鎖脂肪酸や合成により得
られる直鎖のC7C9酸や分枝酸、ネオペンチル型
分枝酸およびこれらの混合物などが挙げられる。 さらに本発明の()成分としては、上述した
(A)ジエステルと(B)ポリオールエステルを任意の割
合で混合したエステル混合物も使用可能である。 なお、本発明の()成分として用いるエステ
ルとししては、40℃における粘度が2〜40cStで
あるという特性に加えて、さらに−30℃以下、好
ましくは−40℃以下の流動点を有するものが望ま
しい。 一方、本発明でいう()成分とは、一般式
【化】
で表わされるポリシクロヘキシルアルカンであ
る。上式中、nは0または1の整数を示し、R1
およびR2はR1=HのときR2=CH3、R1=CH3の
ときR2=Hとなる基をそれぞれ示している。 この()成分であるポリシクロヘキシルアル
カンは、例えばα−メチルスチレンを重合する
か、またはポリ−α−メチルスチレンを熱分解す
ることによつてトリフエニルアルカンまたはテト
ラフエニルアルカンを得、次いでこれらを核水素
添加することにより製造できる。具体的には例え
ば、α−メチルスチレンの重合は酸性白土、活性
白土、シリカ−アルミナ、モンモリナイト型粘
度、シリカゲルなどの固体酸触媒を使用し、これ
に水、二価アルコール、エーテルなどの含酸素化
合物を反応調節剤として併用して加熱下、α−メ
チルスチレンを反応させることにより容易に行え
る。また核水素添加反応は、例えばニツケル、ニ
ツケル−ケイソウ土、ラネーニツケル、白金、白
金−アルミナ、ロジウム、ロジウム−アルミナな
どの核水素添加触媒を用いて、上記のポリフエニ
ルアルカンを高温、高圧下で水素と接触させるこ
とにより容易に行える。 上述の方法で得られるポリシクロヘキシルアル
カンは、条件によつては本発明の()成分以外
の構造をもつもの(ジシクロヘキシルアルカン、
ペンタシクロヘキシルアルカン、環状化合物な
ど)も副生物として混合している場合もあるの
で、必要に応じて蒸留などの分離操作により、目
的とする化合物を取り出すことができる。 本発明のトラクシヨンドライブ用流体組成物に
おいて、()成分と()成分の混合比率は、
()成分20〜80重量%、好ましくは30〜70重量
%に対して、()成分80〜20重量%、好ましく
は70〜30重量%である。()成分の混合比率が
上記範囲に満たない場合は組成物の粘度が高くな
りすぎ、特に()成分のみでは常温で半固体状
であり、実用に供することはできない。一方
()成分の混合比率が上記範囲を超える場合は
組成物の高温特性およびトラクシヨン係数が低く
なるため、それぞれ好ましくない。 本発明においては前記()成分と()成分
を特定比率で混合することにより各種性能に優れ
たトラクシヨンドライブ用流体が得られるが、そ
の低温特性および高温特性を損わない範囲で2,
4−ジシクロヘキシル−2−メチルペンタンを含
有することもできる。この2,4−ジシクロヘキ
シル−2−メチルペンタンの含有量は任意である
が、通常、()成分であるポリシクロヘキシル
アルカン100重量部に対して100重量部以下、好ま
しくは50重量部以下である。この2,4−ジシク
ロヘキシル−2−メチルペンタンを併用する場合
は、本発明の()成分と()成分を混合して
本発明に係わるトラクシヨンドライブ用流体組成
物を得、その後に2,4−ジシクロヘキシル−2
−メチルペンタンを混合してもよい。また前述し
たとおり()成分をα−メチルスチレンの重合
によつて製造する場合には、反応条件によつて
()成分の他に2,4−ジシクロヘキシル−2
−メチルペンタンも副生するため、副生した2,
4−ジシクロヘキシル−2−メチルペンタンを分
離除去することなく()成分との混合物の形で
()成分と混合してもよい。 また前述したとおり、()成分をα−メチル
スチレンの重合によつて製造する場合には、反応
条件によつて()成分の他に環状化合物(α−
メチルスチレンの環状二量体、環状三量体および
環状四量体の核水素添加物)も副生することがあ
るが、これらの環状化合物も本発明の効果を損わ
ない範囲で本発明のトラクシヨンドライブ用流体
組成物に含まれていてもよい。 また本発明のトラクシヨンドライブ用流体組成
物に、必要に応じて通常使用される各種の潤滑油
添加剤を添加することができる。具体的には例え
ば、2,6−ジ−t−ブチル−p−クレゾールな
どのヒンタードフエノール、フエニル−α−ナフ
チルアミンなどの芳香族アミン、ジアルキルジチ
オりん酸亜鉛などの有機金属化合物、スルフイ
ド、ジスルフイドなどのイオウ化合物に代表され
る酸化防止剤、カルボン酸、スルホン酸、リン酸
塩、アミン、アルコール、エステルなどのさび止
め剤、有機イオウ化合物、有機ハロゲン化合物、
ジアルキルジチオりん酸亜鉛、ジアルキルジチオ
りん酸モリブデン、ジアルキルジチオカルバミン
酸モリブデンなどの有機金属塩、りん酸エステル
などに代表される極圧剤、ポリメタクリレート、
ポリイソブチレンなどに代表される粘度指数向上
剤、シリコーン油などの消泡剤などを添加でき
る。これら公知の潤滑油添加剤の添加量も任意で
あるが、通常、合計添加量が組成物全量基準で含
有量が20重量%以下、好ましくは10重量%以下と
なるように添加するのが望ましい。 さらにグリース用として公知の有機系または無
機系の増ちよう剤、具体的には例えば、リチウム
石けん、ナトリウム石けん、カルシウム石けんな
どの石けん系増ちよう剤、リチウムコンプレツク
ス石けん、カルシウムコンプレツクス石けん、ア
ルミニウムコンプレツクス石けんなどのコンプレ
ツクス石けん系増ちよう剤、有機シロキサン、テ
レフタラメート、ポリウレア、有機処理粘土、シ
リカエアロゲルなどの非石けん系増ちよう剤を本
発明のトラクシヨンドライブ用流体組成物に混合
し、トラクシヨングリースとして使用することも
できる。トラクシヨングリースとして使用する際
の増ちよう剤の混合量は任意であるが、通常グリ
ース組成物全量基準で増ちよう剤の含有量が1〜
30重量%、好ましくは3〜20重量%となるように
混合するのが好ましい。 発明の実施例 以下、本発明の内容を実施例および比較例によ
りさらに具体的に説明する。 実施例1〜3および比較例1〜4 表1に示す組成により本発明に係わるトラクシ
ヨンドライブ用流体組成物(実施例1〜4)を得
た。なお、表1に示す各成分は以下の性状を有す
るものである。 ()成分 ジエステル; ジイソオクチルセバケート。動粘度11.5cSt
(@40℃)、流動点−60℃以下、引火点222℃。 ポリオールエステル1; トリメチロールプロパントリカプリレート。動
粘度28.2cSt、流動点−50℃、引火点209℃。 ポリオールエステル2; ペンタエリスリトールと直鎖C6〜C10混合脂肪
酸のテトラエステル。動粘度3.5cSt(@40℃)、流
動点−48℃、引火点257℃。 ()成分 ポリシクロヘキシルアルカン; 活性白土を触媒としてα−メチルスチレンを重
合した生成物をニツケル系触媒で核水素添加した
後、蒸留によつて得られる沸点415〜430℃(常圧
換算)の留分、常温(20℃)で半固体状であり、
る。上式中、nは0または1の整数を示し、R1
およびR2はR1=HのときR2=CH3、R1=CH3の
ときR2=Hとなる基をそれぞれ示している。 この()成分であるポリシクロヘキシルアル
カンは、例えばα−メチルスチレンを重合する
か、またはポリ−α−メチルスチレンを熱分解す
ることによつてトリフエニルアルカンまたはテト
ラフエニルアルカンを得、次いでこれらを核水素
添加することにより製造できる。具体的には例え
ば、α−メチルスチレンの重合は酸性白土、活性
白土、シリカ−アルミナ、モンモリナイト型粘
度、シリカゲルなどの固体酸触媒を使用し、これ
に水、二価アルコール、エーテルなどの含酸素化
合物を反応調節剤として併用して加熱下、α−メ
チルスチレンを反応させることにより容易に行え
る。また核水素添加反応は、例えばニツケル、ニ
ツケル−ケイソウ土、ラネーニツケル、白金、白
金−アルミナ、ロジウム、ロジウム−アルミナな
どの核水素添加触媒を用いて、上記のポリフエニ
ルアルカンを高温、高圧下で水素と接触させるこ
とにより容易に行える。 上述の方法で得られるポリシクロヘキシルアル
カンは、条件によつては本発明の()成分以外
の構造をもつもの(ジシクロヘキシルアルカン、
ペンタシクロヘキシルアルカン、環状化合物な
ど)も副生物として混合している場合もあるの
で、必要に応じて蒸留などの分離操作により、目
的とする化合物を取り出すことができる。 本発明のトラクシヨンドライブ用流体組成物に
おいて、()成分と()成分の混合比率は、
()成分20〜80重量%、好ましくは30〜70重量
%に対して、()成分80〜20重量%、好ましく
は70〜30重量%である。()成分の混合比率が
上記範囲に満たない場合は組成物の粘度が高くな
りすぎ、特に()成分のみでは常温で半固体状
であり、実用に供することはできない。一方
()成分の混合比率が上記範囲を超える場合は
組成物の高温特性およびトラクシヨン係数が低く
なるため、それぞれ好ましくない。 本発明においては前記()成分と()成分
を特定比率で混合することにより各種性能に優れ
たトラクシヨンドライブ用流体が得られるが、そ
の低温特性および高温特性を損わない範囲で2,
4−ジシクロヘキシル−2−メチルペンタンを含
有することもできる。この2,4−ジシクロヘキ
シル−2−メチルペンタンの含有量は任意である
が、通常、()成分であるポリシクロヘキシル
アルカン100重量部に対して100重量部以下、好ま
しくは50重量部以下である。この2,4−ジシク
ロヘキシル−2−メチルペンタンを併用する場合
は、本発明の()成分と()成分を混合して
本発明に係わるトラクシヨンドライブ用流体組成
物を得、その後に2,4−ジシクロヘキシル−2
−メチルペンタンを混合してもよい。また前述し
たとおり()成分をα−メチルスチレンの重合
によつて製造する場合には、反応条件によつて
()成分の他に2,4−ジシクロヘキシル−2
−メチルペンタンも副生するため、副生した2,
4−ジシクロヘキシル−2−メチルペンタンを分
離除去することなく()成分との混合物の形で
()成分と混合してもよい。 また前述したとおり、()成分をα−メチル
スチレンの重合によつて製造する場合には、反応
条件によつて()成分の他に環状化合物(α−
メチルスチレンの環状二量体、環状三量体および
環状四量体の核水素添加物)も副生することがあ
るが、これらの環状化合物も本発明の効果を損わ
ない範囲で本発明のトラクシヨンドライブ用流体
組成物に含まれていてもよい。 また本発明のトラクシヨンドライブ用流体組成
物に、必要に応じて通常使用される各種の潤滑油
添加剤を添加することができる。具体的には例え
ば、2,6−ジ−t−ブチル−p−クレゾールな
どのヒンタードフエノール、フエニル−α−ナフ
チルアミンなどの芳香族アミン、ジアルキルジチ
オりん酸亜鉛などの有機金属化合物、スルフイ
ド、ジスルフイドなどのイオウ化合物に代表され
る酸化防止剤、カルボン酸、スルホン酸、リン酸
塩、アミン、アルコール、エステルなどのさび止
め剤、有機イオウ化合物、有機ハロゲン化合物、
ジアルキルジチオりん酸亜鉛、ジアルキルジチオ
りん酸モリブデン、ジアルキルジチオカルバミン
酸モリブデンなどの有機金属塩、りん酸エステル
などに代表される極圧剤、ポリメタクリレート、
ポリイソブチレンなどに代表される粘度指数向上
剤、シリコーン油などの消泡剤などを添加でき
る。これら公知の潤滑油添加剤の添加量も任意で
あるが、通常、合計添加量が組成物全量基準で含
有量が20重量%以下、好ましくは10重量%以下と
なるように添加するのが望ましい。 さらにグリース用として公知の有機系または無
機系の増ちよう剤、具体的には例えば、リチウム
石けん、ナトリウム石けん、カルシウム石けんな
どの石けん系増ちよう剤、リチウムコンプレツク
ス石けん、カルシウムコンプレツクス石けん、ア
ルミニウムコンプレツクス石けんなどのコンプレ
ツクス石けん系増ちよう剤、有機シロキサン、テ
レフタラメート、ポリウレア、有機処理粘土、シ
リカエアロゲルなどの非石けん系増ちよう剤を本
発明のトラクシヨンドライブ用流体組成物に混合
し、トラクシヨングリースとして使用することも
できる。トラクシヨングリースとして使用する際
の増ちよう剤の混合量は任意であるが、通常グリ
ース組成物全量基準で増ちよう剤の含有量が1〜
30重量%、好ましくは3〜20重量%となるように
混合するのが好ましい。 発明の実施例 以下、本発明の内容を実施例および比較例によ
りさらに具体的に説明する。 実施例1〜3および比較例1〜4 表1に示す組成により本発明に係わるトラクシ
ヨンドライブ用流体組成物(実施例1〜4)を得
た。なお、表1に示す各成分は以下の性状を有す
るものである。 ()成分 ジエステル; ジイソオクチルセバケート。動粘度11.5cSt
(@40℃)、流動点−60℃以下、引火点222℃。 ポリオールエステル1; トリメチロールプロパントリカプリレート。動
粘度28.2cSt、流動点−50℃、引火点209℃。 ポリオールエステル2; ペンタエリスリトールと直鎖C6〜C10混合脂肪
酸のテトラエステル。動粘度3.5cSt(@40℃)、流
動点−48℃、引火点257℃。 ()成分 ポリシクロヘキシルアルカン; 活性白土を触媒としてα−メチルスチレンを重
合した生成物をニツケル系触媒で核水素添加した
後、蒸留によつて得られる沸点415〜430℃(常圧
換算)の留分、常温(20℃)で半固体状であり、
【化】
(R1=CH3、R2=Hまたは
R1=H、R2=CH3
を主成分(含量95重量%)とするもの。
実施例1〜3の組成物について、以下に示す性
能評価試験を行い、その結果も表1に示した。 性能評価試験 [高温粘度] JIS K 2283.3に規定する動粘度試験方法に準
じて100℃での動粘度を測定した。 [蒸発損失量] JIS K 2540に規定する潤滑油熱安定度試験方
法に準じて120℃で100時間加熱後、油の蒸発損失
量(重量減)を重量%で求めた。 [トラクシヨン係数] 四円筒ころがり摩擦試験機を用い、1500rpm、
荷重92.5Kg/mm2、すべり率2%の条件で測定し
た。 また比較のため、()成分のみを用いた場合
(比較例1〜3)およびトラクシヨンドライブ用
流体として広く用いられている2,4−ジシクロ
ヘキシル−2−メチルペンタンを用いた場合(比
較例4)についても上記の性能評価試験を行い、
その結果も表1に併記した。
能評価試験を行い、その結果も表1に示した。 性能評価試験 [高温粘度] JIS K 2283.3に規定する動粘度試験方法に準
じて100℃での動粘度を測定した。 [蒸発損失量] JIS K 2540に規定する潤滑油熱安定度試験方
法に準じて120℃で100時間加熱後、油の蒸発損失
量(重量減)を重量%で求めた。 [トラクシヨン係数] 四円筒ころがり摩擦試験機を用い、1500rpm、
荷重92.5Kg/mm2、すべり率2%の条件で測定し
た。 また比較のため、()成分のみを用いた場合
(比較例1〜3)およびトラクシヨンドライブ用
流体として広く用いられている2,4−ジシクロ
ヘキシル−2−メチルペンタンを用いた場合(比
較例4)についても上記の性能評価試験を行い、
その結果も表1に併記した。
【表】
【表】
発明の効果
表1の実施例と比較例1〜3の性能評価試験の
比較から明らかなとおり、()成分単独の場合
に比べて()成分を配合することによりその高
温特性が著しく向上(高温での粘度が増加し、蒸
発損失量が減少)し、しかもトラクシヨン係数も
向上しており、単独では実用に供することができ
ない()成分が()成分の配合剤として極め
て有効に作用していることがわかる。 また本発明に係る実施例の組成物は、トラクシ
ヨンドライブ用流体として一般に使用されている
比較例4の2,4−ジシクロヘキシル−2−メチ
ルペンタンと比べても特に高温特性に優れてお
り、トラクシヨンドライブ用流体として有用であ
る。
比較から明らかなとおり、()成分単独の場合
に比べて()成分を配合することによりその高
温特性が著しく向上(高温での粘度が増加し、蒸
発損失量が減少)し、しかもトラクシヨン係数も
向上しており、単独では実用に供することができ
ない()成分が()成分の配合剤として極め
て有効に作用していることがわかる。 また本発明に係る実施例の組成物は、トラクシ
ヨンドライブ用流体として一般に使用されている
比較例4の2,4−ジシクロヘキシル−2−メチ
ルペンタンと比べても特に高温特性に優れてお
り、トラクシヨンドライブ用流体として有用であ
る。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 () (A) ジエステル、および (B) ポリオールエステル からなる群より選ばれる1種または2種以上のエ
ステル化合物であり、40℃における動粘度が2〜
40cStのもの、20〜80重量%、 ならびに () 一般式 【化】 (式中、nは0または1の整数を示し、R1およ
びR2はR1=HのときR2=CH3、R1=CH3のとき
R2=Hとなる基をそれぞれ示す。)で表わされる
ポリシクロヘキシルアルカン、80〜20重量%、 を混合してなることを特徴とするトラクシヨンド
ライブ用流体組成物。
Priority Applications (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP30922487A JPH01149895A (ja) | 1987-12-07 | 1987-12-07 | トラクションドライブ用流体組成物 |
| GB8828450A GB2224287B (en) | 1987-12-07 | 1988-12-06 | Lubricants for traction drives |
| DE3841609A DE3841609A1 (de) | 1987-12-07 | 1988-12-07 | Schmiermittel fuer reibkupplungen |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP30922487A JPH01149895A (ja) | 1987-12-07 | 1987-12-07 | トラクションドライブ用流体組成物 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH01149895A JPH01149895A (ja) | 1989-06-12 |
| JPH0587115B2 true JPH0587115B2 (ja) | 1993-12-15 |
Family
ID=17990428
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP30922487A Granted JPH01149895A (ja) | 1987-12-07 | 1987-12-07 | トラクションドライブ用流体組成物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH01149895A (ja) |
Families Citing this family (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6372696B1 (en) * | 1999-11-09 | 2002-04-16 | The Lubrizol Corporation | Traction fluid formulation |
| JP4792171B2 (ja) * | 2001-05-29 | 2011-10-12 | 出光興産株式会社 | 潤滑油基油組成物 |
| CN105814164A (zh) * | 2013-10-11 | 2016-07-27 | 桑托管业有限责任公司 | 高流体弹性动力学剪切强度流体组合物 |
| JP7242186B2 (ja) * | 2018-01-29 | 2023-03-20 | 出光興産株式会社 | 潤滑油組成物、潤滑油組成物の製造方法及び無段変速機 |
-
1987
- 1987-12-07 JP JP30922487A patent/JPH01149895A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH01149895A (ja) | 1989-06-12 |
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