JPH0587727A - 吸着量測定装置 - Google Patents
吸着量測定装置Info
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- JPH0587727A JPH0587727A JP25239191A JP25239191A JPH0587727A JP H0587727 A JPH0587727 A JP H0587727A JP 25239191 A JP25239191 A JP 25239191A JP 25239191 A JP25239191 A JP 25239191A JP H0587727 A JPH0587727 A JP H0587727A
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- gas
- sample cell
- adsorption
- mixed gas
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 負ピークの発生を確実に防止することがで
き、試料のガス吸着量を正しく測定することができる吸
着量測定装置を提供する。 【構成】 吸着量を測定すべき試料Sを収容する試料セ
ル1の入口流路4から吸着ガスとキャリアガスとの混合
ガスGを導入し、試料Sに温度変化を与えたときの出口
流路5における吸着ガスの濃度変化を検出することによ
って試料Sのガス吸着・脱着量を測定する吸着量測定装
置において、試料セル1の入口流路4及び出口流路5の
一部に、流路切換手段30などの試料セル1内を一時的
に密封状態に保持する手段を設けたことを特徴とするも
のである。
き、試料のガス吸着量を正しく測定することができる吸
着量測定装置を提供する。 【構成】 吸着量を測定すべき試料Sを収容する試料セ
ル1の入口流路4から吸着ガスとキャリアガスとの混合
ガスGを導入し、試料Sに温度変化を与えたときの出口
流路5における吸着ガスの濃度変化を検出することによ
って試料Sのガス吸着・脱着量を測定する吸着量測定装
置において、試料セル1の入口流路4及び出口流路5の
一部に、流路切換手段30などの試料セル1内を一時的
に密封状態に保持する手段を設けたことを特徴とするも
のである。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ガス吸着法のうちの流
動法(ガスクロ法)を採用してなり、粉粒体状試料の表
面積測定などに用いられる吸着量測定装置に関する。
動法(ガスクロ法)を採用してなり、粉粒体状試料の表
面積測定などに用いられる吸着量測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、粉粒体状試料の有する表面積
を比較的短時間で測定する場合には、ガス吸着法のうち
の流動法を採用して構成された吸着量測定装置を用いる
ことが多い。すなわち、この吸着量測定装置において
は、表面積が測定される試料を収容した試料セルを測定
配管系内に挿入したうえ、この試料セル内に吸着ガスと
キャリアガスとの混合ガスを流すと、吸着ガスが試料に
吸着されることになる結果、試料セルの入口流路及び出
口流路それぞれ内を通過する混合ガスの混合比が変化す
るので、熱伝導度検出器を用いて試料セルの入口側及び
出口側における混合ガスの混合比の変化を求めることに
よって試料へのガス吸着量を検出し、これと相関関係に
ある試料の表面積を算出することが行われている。
を比較的短時間で測定する場合には、ガス吸着法のうち
の流動法を採用して構成された吸着量測定装置を用いる
ことが多い。すなわち、この吸着量測定装置において
は、表面積が測定される試料を収容した試料セルを測定
配管系内に挿入したうえ、この試料セル内に吸着ガスと
キャリアガスとの混合ガスを流すと、吸着ガスが試料に
吸着されることになる結果、試料セルの入口流路及び出
口流路それぞれ内を通過する混合ガスの混合比が変化す
るので、熱伝導度検出器を用いて試料セルの入口側及び
出口側における混合ガスの混合比の変化を求めることに
よって試料へのガス吸着量を検出し、これと相関関係に
ある試料の表面積を算出することが行われている。
【0003】そして、このような原理に基づく吸着量測
定装置は、図2で簡略化して示すように、測定すべき粉
粒体状の試料Sを収容し、吸着ガスとキャリアガスとの
混合ガスGが通過するガラス製の試料セル1と、この試
料セル1を冷却するための液体窒素が充填されて着脱自
在に支持されたデュワー瓶2とからなる測定部3と、試
料セル1の入口1a及び出口1bに対して接続された一
次側配管(入口流路)4及び二次側配管(出口流路)5
それぞれ内を通過する混合ガスGの熱伝導度の差を検出
する熱伝導度検出器(TCD)6とを備えており、この
TCD6と試料セル1の出口1bとを接続する二次側配
管5中には、短流路(ショートパス)7と長流路(ロン
グパス)8とを選択して切り換えるための四方弁である
第1流路切換手段9が配設されている。
定装置は、図2で簡略化して示すように、測定すべき粉
粒体状の試料Sを収容し、吸着ガスとキャリアガスとの
混合ガスGが通過するガラス製の試料セル1と、この試
料セル1を冷却するための液体窒素が充填されて着脱自
在に支持されたデュワー瓶2とからなる測定部3と、試
料セル1の入口1a及び出口1bに対して接続された一
次側配管(入口流路)4及び二次側配管(出口流路)5
それぞれ内を通過する混合ガスGの熱伝導度の差を検出
する熱伝導度検出器(TCD)6とを備えており、この
TCD6と試料セル1の出口1bとを接続する二次側配
管5中には、短流路(ショートパス)7と長流路(ロン
グパス)8とを選択して切り換えるための四方弁である
第1流路切換手段9が配設されている。
【0004】また、TCD6の上流側にはコールドトラ
ップ部10が設けられており、このコールドトラップ部
10は、一次側配管4と接続されて混合ガスGが通過す
るU字状のガラス管11と、このガラス管11を冷却す
るための液体窒素などの冷媒が充填されたデュワー瓶1
2とから構成されている。すなわち、このコールドトラ
ップ部10は、導入された混合ガスG中の不純物、特
に、TCD6に対して悪影響を及ぼす水蒸気などを凝結
して除去するために設けられたものである。さらに、T
CD6の下流側には試料Sの表面を清浄化するための脱
ガス部13が設けられており、この脱ガス部13は、試
料セル1と全く同じ試料セル14と、この試料セル14
内に収容された前処理中の試料S′を加熱するためのマ
ントルヒータ15とから構成されている。
ップ部10が設けられており、このコールドトラップ部
10は、一次側配管4と接続されて混合ガスGが通過す
るU字状のガラス管11と、このガラス管11を冷却す
るための液体窒素などの冷媒が充填されたデュワー瓶1
2とから構成されている。すなわち、このコールドトラ
ップ部10は、導入された混合ガスG中の不純物、特
に、TCD6に対して悪影響を及ぼす水蒸気などを凝結
して除去するために設けられたものである。さらに、T
CD6の下流側には試料Sの表面を清浄化するための脱
ガス部13が設けられており、この脱ガス部13は、試
料セル1と全く同じ試料セル14と、この試料セル14
内に収容された前処理中の試料S′を加熱するためのマ
ントルヒータ15とから構成されている。
【0005】つぎに、この吸着量測定装置を表面積測定
に用いる場合の動作及び作用について説明する。
に用いる場合の動作及び作用について説明する。
【0006】まず、所定の混合比(通常は3:7)とさ
れた吸着ガス(一般的には、窒素;N2)とキャリアガ
ス(一般的には、ヘリウム;He)との混合ガスGは一
次側配管4に連なるガス入口4aから装置内に導入さ
れ、ON/OFF弁16、調圧弁17、流量制御弁18
を通って流量一定に保たれながらコールドトラップ部1
0に至る。そこで、液体窒素などの冷媒中に浸漬されて
冷却されたガラス管11内を通過した混合ガスGからは
水蒸気などの不純物が凝結して除去されることになり、
不純物除去によって清浄化された混合ガスGはTCD6
の一次側を経た後、一次側配管4を通過して測定部3に
至る。なお、この一次側配管4中には、表面積校正用の
基準ガスを外部から注入するためのセプタム19が配設
されている。
れた吸着ガス(一般的には、窒素;N2)とキャリアガ
ス(一般的には、ヘリウム;He)との混合ガスGは一
次側配管4に連なるガス入口4aから装置内に導入さ
れ、ON/OFF弁16、調圧弁17、流量制御弁18
を通って流量一定に保たれながらコールドトラップ部1
0に至る。そこで、液体窒素などの冷媒中に浸漬されて
冷却されたガラス管11内を通過した混合ガスGからは
水蒸気などの不純物が凝結して除去されることになり、
不純物除去によって清浄化された混合ガスGはTCD6
の一次側を経た後、一次側配管4を通過して測定部3に
至る。なお、この一次側配管4中には、表面積校正用の
基準ガスを外部から注入するためのセプタム19が配設
されている。
【0007】そして、測定部3に至った混合ガスGは、
試料セル1の入口1aから試料Sを収容した試料セル1
の内部に流れ込むことになるが、この試料セル1が液体
窒素などの冷媒中に浸漬されることによって極低温状態
となっているので、試料Sの表面上には混合ガスG中の
窒素分子が物理吸着することになる。なお、ヘリウムは
不活性であるから、そのまま試料セル1内を通過してい
くことになる。このため、試料セル1を通過した混合ガ
スG中における窒素の占める割合(濃度)は低くなる。
ところで、このような吸着現象は限りなく連続的に起こ
る訳ではなく、所定量だけの窒素分子が吸着された後は
吸着平衡状態に到達する。
試料セル1の入口1aから試料Sを収容した試料セル1
の内部に流れ込むことになるが、この試料セル1が液体
窒素などの冷媒中に浸漬されることによって極低温状態
となっているので、試料Sの表面上には混合ガスG中の
窒素分子が物理吸着することになる。なお、ヘリウムは
不活性であるから、そのまま試料セル1内を通過してい
くことになる。このため、試料セル1を通過した混合ガ
スG中における窒素の占める割合(濃度)は低くなる。
ところで、このような吸着現象は限りなく連続的に起こ
る訳ではなく、所定量だけの窒素分子が吸着された後は
吸着平衡状態に到達する。
【0008】そこで、吸着平衡状態に達した後、冷媒が
充填されたデュワー瓶2を試料セル1の周囲から取り除
き、試料Sの温度を常温まで戻すと、今度は試料Sの表
面に吸着されていた窒素分子が脱着することになる。こ
の場合もヘリウムガスはそのまま試料セル1内を通過す
るから、混合ガスG中における窒素の濃度は高まること
になり、吸着していた窒素分子の全てが脱着してしまう
と、試料セル1内を流れる混合ガスGは最初の状態(吸
着開始前の状態)に戻る。そして、この吸着−吸着平衡
−脱着プロセスにおける混合ガスG中の窒素の濃度変化
は、TCD6によって正確に検出される。
充填されたデュワー瓶2を試料セル1の周囲から取り除
き、試料Sの温度を常温まで戻すと、今度は試料Sの表
面に吸着されていた窒素分子が脱着することになる。こ
の場合もヘリウムガスはそのまま試料セル1内を通過す
るから、混合ガスG中における窒素の濃度は高まること
になり、吸着していた窒素分子の全てが脱着してしまう
と、試料セル1内を流れる混合ガスGは最初の状態(吸
着開始前の状態)に戻る。そして、この吸着−吸着平衡
−脱着プロセスにおける混合ガスG中の窒素の濃度変化
は、TCD6によって正確に検出される。
【0009】すなわち、試料セル1の一次側では混合ガ
スGの混合比が常に一定であるのに対し、その二次側で
は吸着・脱着による窒素の増減に応じて混合ガスGの混
合比が変化することになるから、試料セル1の一次側配
管4及び二次側配管5それぞれ内を通過する混合ガスG
の有する熱伝導度の変化をTCD6によって検出する
と、混合ガスGの混合比変化が検出される。そして、こ
のTCD6からの出力は吸着ピークと脱着ピークとを描
くことになり、これらのピークを時間について積分する
と、その積分値(面積)は吸着あるいは脱着した窒素分
子の量と正確に比例していることになる。なお、図中の
符号20は増幅器、21は積分器であり、これらによっ
て処理されたTCD6からの出力は表示器22によって
表示されることになる。
スGの混合比が常に一定であるのに対し、その二次側で
は吸着・脱着による窒素の増減に応じて混合ガスGの混
合比が変化することになるから、試料セル1の一次側配
管4及び二次側配管5それぞれ内を通過する混合ガスG
の有する熱伝導度の変化をTCD6によって検出する
と、混合ガスGの混合比変化が検出される。そして、こ
のTCD6からの出力は吸着ピークと脱着ピークとを描
くことになり、これらのピークを時間について積分する
と、その積分値(面積)は吸着あるいは脱着した窒素分
子の量と正確に比例していることになる。なお、図中の
符号20は増幅器、21は積分器であり、これらによっ
て処理されたTCD6からの出力は表示器22によって
表示されることになる。
【0010】そこで、予め検量ピークを求めておけば、
測定によって得た吸着・脱着ピークと検量ピークとの面
積比に基づいて試料Sに吸着されもしくは脱着した窒素
の量が求まることになる。なお、検量ピークを求めるに
は、マイクロシリンジにより所定量の純窒素をセプタム
19から一次側配管4中に注入するだけでよい。ところ
で、理論的にいえば、吸着ピーク及び脱着ピークの面積
は互いに等しくなるはずであるが、実際の吸着測定時と
脱着測定時とを比較したところによれば、脱着測定時の
方がよりテーリング等の少ない安定したピークが得られ
ることがわかっているので、この吸着量測定装置におい
ては脱着ピークによってガス吸着量を求めることが行わ
れている。
測定によって得た吸着・脱着ピークと検量ピークとの面
積比に基づいて試料Sに吸着されもしくは脱着した窒素
の量が求まることになる。なお、検量ピークを求めるに
は、マイクロシリンジにより所定量の純窒素をセプタム
19から一次側配管4中に注入するだけでよい。ところ
で、理論的にいえば、吸着ピーク及び脱着ピークの面積
は互いに等しくなるはずであるが、実際の吸着測定時と
脱着測定時とを比較したところによれば、脱着測定時の
方がよりテーリング等の少ない安定したピークが得られ
ることがわかっているので、この吸着量測定装置におい
ては脱着ピークによってガス吸着量を求めることが行わ
れている。
【0011】さらに、試料セル1を通過して出口1bか
ら流れでた混合ガスGは二次側配管5中に配設された試
料飛散防止用フィルタ23を通ったうえで第1流路切換
手段9に至り、この第1流路切換手段9によってショー
トパス7もしくはロングパス8いずれかの流路が選択さ
れる。すなわち、一般試料の測定にあたってはショート
パス7が、また、表面積の大きな試料や吸着・脱着の遅
い試料の場合にはロングパス8が用いられることにな
る。
ら流れでた混合ガスGは二次側配管5中に配設された試
料飛散防止用フィルタ23を通ったうえで第1流路切換
手段9に至り、この第1流路切換手段9によってショー
トパス7もしくはロングパス8いずれかの流路が選択さ
れる。すなわち、一般試料の測定にあたってはショート
パス7が、また、表面積の大きな試料や吸着・脱着の遅
い試料の場合にはロングパス8が用いられることにな
る。
【0012】そして、二次側配管5及びTCD6の二次
側を通過した混合ガスGは、流量モニタ用のフローメー
タ(ロータメータ)24を通過して脱ガス部13に至
る。すなわち、この脱ガス部13では試料Sの表面を清
浄化して正しいガス吸着量を得るための前処理(脱ガス
処理)が行われるようになっており、本装置において
は、測定部3を通過した不要な混合ガスGを試料セル1
4中に流しながらマントルヒータ15によって加熱する
方式が採用されている。なお、脱ガス処理に使用された
混合ガスGは、逆流防止部25を通過したうえでガス出
口5aから装置外へと排出される。
側を通過した混合ガスGは、流量モニタ用のフローメー
タ(ロータメータ)24を通過して脱ガス部13に至
る。すなわち、この脱ガス部13では試料Sの表面を清
浄化して正しいガス吸着量を得るための前処理(脱ガス
処理)が行われるようになっており、本装置において
は、測定部3を通過した不要な混合ガスGを試料セル1
4中に流しながらマントルヒータ15によって加熱する
方式が採用されている。なお、脱ガス処理に使用された
混合ガスGは、逆流防止部25を通過したうえでガス出
口5aから装置外へと排出される。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ところで、窒素を吸着
ガスとして用いる前記従来構成の吸着量測定装置によっ
て微小表面積(例えば、試料や条件にもよるが0.5m
2以下)の試料Sに対する表面積測定を行った場合に
は、試料セル1内の温度勾配に起因する窒素とヘリウム
との分離によって負(マイナス;−)ピークが現れるこ
とになり、この負ピークと脱着ピークとが重なり合うこ
とが起こる結果、試料Sの有する表面積を正しく測定す
ることができなくなってしまう。そして、このような負
ピークの発生を抑えるには吸着ガス濃度を下げればよい
といわれるのであるが、BET一点法に基づいてガス吸
着量から表面積を算出する際には、相対圧(=吸着平衡
圧/飽和蒸気圧)を0.3付近、すなわち、混合ガスG
中における窒素濃度を30%程度に保つ必要があり、こ
の窒素濃度をむやみに下げることはできない。
ガスとして用いる前記従来構成の吸着量測定装置によっ
て微小表面積(例えば、試料や条件にもよるが0.5m
2以下)の試料Sに対する表面積測定を行った場合に
は、試料セル1内の温度勾配に起因する窒素とヘリウム
との分離によって負(マイナス;−)ピークが現れるこ
とになり、この負ピークと脱着ピークとが重なり合うこ
とが起こる結果、試料Sの有する表面積を正しく測定す
ることができなくなってしまう。そして、このような負
ピークの発生を抑えるには吸着ガス濃度を下げればよい
といわれるのであるが、BET一点法に基づいてガス吸
着量から表面積を算出する際には、相対圧(=吸着平衡
圧/飽和蒸気圧)を0.3付近、すなわち、混合ガスG
中における窒素濃度を30%程度に保つ必要があり、こ
の窒素濃度をむやみに下げることはできない。
【0014】そこで、相対圧を一定に保ちつつ吸着ガス
濃度を下げるためには、飽和蒸気圧の低いガスを使用す
ればよいことになり、液体窒素温度での飽和蒸気圧が低
く、しかも、不活性であるとの条件を満たすクリプトン
(Kr)を吸着ガスとして用いることが行われている。
しかしながら、クリプトンを用いた場合には表面積の大
きな試料Sの測定を行うことができないから、未知の試
料Sの有する表面積を測定する際における適正なサンプ
リング量の設定が大変に困難となるばかりか、一旦、当
該試料Sの吸着ピークを測定したうえでなければ吸着ガ
スとしてクリプトンを用いることが適正であるか否かの
判断をすることができない。また、吸着ガスを窒素から
クリプトンへ、あるいは、クリプトンから窒素へと変更
する際には、その変更を行う度ごとに吸着量測定装置を
構成する測定配管系のガスパージや再校正などを行う必
要が生じることになり、これらの作業に煩わしい手間を
要することになっていた。
濃度を下げるためには、飽和蒸気圧の低いガスを使用す
ればよいことになり、液体窒素温度での飽和蒸気圧が低
く、しかも、不活性であるとの条件を満たすクリプトン
(Kr)を吸着ガスとして用いることが行われている。
しかしながら、クリプトンを用いた場合には表面積の大
きな試料Sの測定を行うことができないから、未知の試
料Sの有する表面積を測定する際における適正なサンプ
リング量の設定が大変に困難となるばかりか、一旦、当
該試料Sの吸着ピークを測定したうえでなければ吸着ガ
スとしてクリプトンを用いることが適正であるか否かの
判断をすることができない。また、吸着ガスを窒素から
クリプトンへ、あるいは、クリプトンから窒素へと変更
する際には、その変更を行う度ごとに吸着量測定装置を
構成する測定配管系のガスパージや再校正などを行う必
要が生じることになり、これらの作業に煩わしい手間を
要することになっていた。
【0015】本発明は、このような不都合に鑑みて創案
されたものであって、吸着ガスとして窒素を用いつつも
負ピークの発生を確実に防止することができ、試料の表
面積が微小であっても正しく測定することができる吸着
量測定装置の提供を目的としている。
されたものであって、吸着ガスとして窒素を用いつつも
負ピークの発生を確実に防止することができ、試料の表
面積が微小であっても正しく測定することができる吸着
量測定装置の提供を目的としている。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような目
的を達成するために、吸着量を測定すべき試料を収容す
る試料セルの入口流路から吸着ガスとキャリアガスとの
混合ガスを導入し、試料に温度変化を与えたときの出口
流路における吸着ガスの濃度変化を検出することによっ
て試料のガス吸着・脱着量を測定する吸着量測定装置に
おいて、試料セルの入口流路及び出口流路の一部に、流
路切換手段などの試料セル内を一時的に密封状態に保持
する手段を設けたことを特徴とするものである。
的を達成するために、吸着量を測定すべき試料を収容す
る試料セルの入口流路から吸着ガスとキャリアガスとの
混合ガスを導入し、試料に温度変化を与えたときの出口
流路における吸着ガスの濃度変化を検出することによっ
て試料のガス吸着・脱着量を測定する吸着量測定装置に
おいて、試料セルの入口流路及び出口流路の一部に、流
路切換手段などの試料セル内を一時的に密封状態に保持
する手段を設けたことを特徴とするものである。
【0017】
【作用】上記構成によれば、脱着測定に際して試料セル
の入口流路である一次側配管と出口流路である二次側配
管との間に配設した流路切換手段を切り換えてやると、
試料セルの内部は一次側配管及び二次側配管から完全に
独立して密封されることになり、単独の閉鎖独立系とし
て存在することになる。そこで、この試料セルの周囲か
ら冷媒を取り除いたうえで一定時間だけ放置してやれ
ば、閉鎖独立系である試料セル内における温度勾配が減
少することになり、この温度勾配に起因する吸着ガスと
キャリアガスとの分離が無視できる程度となる。なお、
この際、冷媒を取り除いて試料を常温に戻すと、試料の
表面に吸着されていた吸着ガスが脱着して試料セル内の
圧力が高まることになるが、試料セル内の圧力が所定圧
以上にまで高まった場合には、バイパス配管中に配設さ
れた一方向弁が動作し、試料セル内の混合ガスが試料セ
ルからロングパスに向かって流れ込むことになる。
の入口流路である一次側配管と出口流路である二次側配
管との間に配設した流路切換手段を切り換えてやると、
試料セルの内部は一次側配管及び二次側配管から完全に
独立して密封されることになり、単独の閉鎖独立系とし
て存在することになる。そこで、この試料セルの周囲か
ら冷媒を取り除いたうえで一定時間だけ放置してやれ
ば、閉鎖独立系である試料セル内における温度勾配が減
少することになり、この温度勾配に起因する吸着ガスと
キャリアガスとの分離が無視できる程度となる。なお、
この際、冷媒を取り除いて試料を常温に戻すと、試料の
表面に吸着されていた吸着ガスが脱着して試料セル内の
圧力が高まることになるが、試料セル内の圧力が所定圧
以上にまで高まった場合には、バイパス配管中に配設さ
れた一方向弁が動作し、試料セル内の混合ガスが試料セ
ルからロングパスに向かって流れ込むことになる。
【0018】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
する。
【0019】図1は、本実施例にかかる吸着量測定装置
の構成を簡略化して示すブロック図である。なお、この
吸着量測定装置の全体構成は従来例と基本的に異ならな
いので、図1において図2と互いに同一もしくは相当す
る部品、部分には同一符号を付し、ここでの詳しい説明
は省略する。
の構成を簡略化して示すブロック図である。なお、この
吸着量測定装置の全体構成は従来例と基本的に異ならな
いので、図1において図2と互いに同一もしくは相当す
る部品、部分には同一符号を付し、ここでの詳しい説明
は省略する。
【0020】本実施例にかかる吸着量測定装置は、粉粒
体状の試料Sを収容して吸着ガスとキャリアガスとの混
合ガスGが通過するガラス製の試料セル1と、この試料
セル1を冷却するための冷媒が充填されて着脱自在に支
持されたデュワー瓶2とからなる測定部3と、試料セル
1の入口1a及び出口1bに対して接続された入口流路
である一次側配管4及び出口流路である二次側配管5そ
れぞれ内を通過する混合ガスGの熱伝導度を検出するた
めのTCD6とを備えており、このTCD6と試料セル
1の出口1bとを接続する二次側配管5中には、ショー
トパス7とロングパス8とを選択して切り換える第1流
路切換手段9が配設されている。
体状の試料Sを収容して吸着ガスとキャリアガスとの混
合ガスGが通過するガラス製の試料セル1と、この試料
セル1を冷却するための冷媒が充填されて着脱自在に支
持されたデュワー瓶2とからなる測定部3と、試料セル
1の入口1a及び出口1bに対して接続された入口流路
である一次側配管4及び出口流路である二次側配管5そ
れぞれ内を通過する混合ガスGの熱伝導度を検出するた
めのTCD6とを備えており、このTCD6と試料セル
1の出口1bとを接続する二次側配管5中には、ショー
トパス7とロングパス8とを選択して切り換える第1流
路切換手段9が配設されている。
【0021】そして、一次側配管4と二次側配管5の第
1流路切換手段9よりも上流側との間には、これらの配
管4,5それぞれを試料セル1の入口1a及び出口1b
に接続するか、あるいは、これらの配管4,5同士を互
いに直結して試料セル1内を閉鎖するかを選択して切り
換えるための四方弁である第2流路切換手段30が配設
されている。すなわち、この第2流路切換手段30は、
試料セル1内を一時的に密封状態に保持する手段であ
る。
1流路切換手段9よりも上流側との間には、これらの配
管4,5それぞれを試料セル1の入口1a及び出口1b
に接続するか、あるいは、これらの配管4,5同士を互
いに直結して試料セル1内を閉鎖するかを選択して切り
換えるための四方弁である第2流路切換手段30が配設
されている。すなわち、この第2流路切換手段30は、
試料セル1内を一時的に密封状態に保持する手段であ
る。
【0022】また、試料セル1の出口1bとロングパス
8の入口8aとの間にはバイパス配管31が設けられて
おり、このバイパス配管31中には試料セル1からロン
グパス8に向かってのみ混合ガスGを通過させる一方向
弁としてのチェックバルブ32が配設されている。すな
わち、このチェックバルブ32は、試料セル1内の圧力
が所定値(例えば、1.5Kg/cm2)以上にまで高
まった場合の圧抜きとして機能するものであり、試料セ
ル1の内圧を検出する圧力スイッチとその指示に基づい
て動作する圧抜き弁とによって構成されていてもよい。
なお、上記第1流路切換手段9及び第2流路切換手段3
0のそれぞれは、本装置全体の動作を制御すべく設けら
れたマイクロ・コンピュータ(図示していない)の指示
に基づいて自動的に切り換え操作される構成となってい
てもよいのは勿論である。
8の入口8aとの間にはバイパス配管31が設けられて
おり、このバイパス配管31中には試料セル1からロン
グパス8に向かってのみ混合ガスGを通過させる一方向
弁としてのチェックバルブ32が配設されている。すな
わち、このチェックバルブ32は、試料セル1内の圧力
が所定値(例えば、1.5Kg/cm2)以上にまで高
まった場合の圧抜きとして機能するものであり、試料セ
ル1の内圧を検出する圧力スイッチとその指示に基づい
て動作する圧抜き弁とによって構成されていてもよい。
なお、上記第1流路切換手段9及び第2流路切換手段3
0のそれぞれは、本装置全体の動作を制御すべく設けら
れたマイクロ・コンピュータ(図示していない)の指示
に基づいて自動的に切り換え操作される構成となってい
てもよいのは勿論である。
【0023】さらに、この吸着量測定装置を構成するT
CD6の上流側にはコールドトラップ部10が設けられ
ており、コールドトラップ部10は、混合ガスGが通過
するU字状のガラス管11と、このガラス管11を冷却
するための冷媒が充填されたデュワー瓶12とから構成
されている。また、TCD6の下流側には脱ガス部13
が設けられており、この脱ガス部13は、試料セル1と
全く同じ試料セル14と、この試料セル14内に収容さ
れた前処理中の試料S′を加熱するためのマントルヒー
タ15とから構成されている。
CD6の上流側にはコールドトラップ部10が設けられ
ており、コールドトラップ部10は、混合ガスGが通過
するU字状のガラス管11と、このガラス管11を冷却
するための冷媒が充填されたデュワー瓶12とから構成
されている。また、TCD6の下流側には脱ガス部13
が設けられており、この脱ガス部13は、試料セル1と
全く同じ試料セル14と、この試料セル14内に収容さ
れた前処理中の試料S′を加熱するためのマントルヒー
タ15とから構成されている。
【0024】つぎに、本実施例にかかる吸着量測定装置
を表面積測定に用いる場合の動作及び作用について説明
する。なお、この吸着量測定装置においては、吸着ガス
として窒素を用いている。
を表面積測定に用いる場合の動作及び作用について説明
する。なお、この吸着量測定装置においては、吸着ガス
として窒素を用いている。
【0025】まず、本装置による吸着測定は最も測定時
間が短くて済む測定配管系を用いたうえ、従来例と同様
の手順に従って行われる。すなわち、この吸着測定時に
おける第1流路切換手段9は二次側配管5とショートパ
ス7とを接続する向きに切り換えられており、第2流路
切換手段30は一次側配管4及び二次側配管5のそれぞ
れと試料セル1の入口1a及び出口1bとを互いに接続
する向きに切り換えられている。すなわち、この状態
が、図1で示した通りの状態である。
間が短くて済む測定配管系を用いたうえ、従来例と同様
の手順に従って行われる。すなわち、この吸着測定時に
おける第1流路切換手段9は二次側配管5とショートパ
ス7とを接続する向きに切り換えられており、第2流路
切換手段30は一次側配管4及び二次側配管5のそれぞ
れと試料セル1の入口1a及び出口1bとを互いに接続
する向きに切り換えられている。すなわち、この状態
が、図1で示した通りの状態である。
【0026】吸着ガスとしての窒素とキャリアガスとし
てのヘリウムとを所定の割合(通常は3:7)で混合し
てなる混合ガスGは一次側配管4に連なるガス入口4a
から装置内に導入されたうえ、ON/OFF弁16、調
圧弁17、流量制御弁18を通って流量一定に保たれな
がらコールドトラップ部10に至る。そして、一定流量
の混合ガスGはコールドトラップ部10を通過すること
によって清浄化された後、TCD6の一次側及び一次側
配管4を経たうえで第2流路切換手段30を通過して測
定部3に至る。
てのヘリウムとを所定の割合(通常は3:7)で混合し
てなる混合ガスGは一次側配管4に連なるガス入口4a
から装置内に導入されたうえ、ON/OFF弁16、調
圧弁17、流量制御弁18を通って流量一定に保たれな
がらコールドトラップ部10に至る。そして、一定流量
の混合ガスGはコールドトラップ部10を通過すること
によって清浄化された後、TCD6の一次側及び一次側
配管4を経たうえで第2流路切換手段30を通過して測
定部3に至る。
【0027】測定部3に至った混合ガスGは、試料セル
1の入口1aから試料Sを収容した試料セル1の内部に
流れ込むことになるが、この試料セル1が冷媒中に浸漬
されて極低温状態となっているので、試料Sの表面上に
は混合ガスG中の窒素分子が物理吸着していくことにな
り、やがては吸着平衡状態に到達することになる結果、
試料セル1を通過した混合ガスG中における窒素の占め
る割合(濃度)は低くなる。そして、この吸着−吸着平
衡プロセスにおける混合ガスG中の窒素の濃度変化は、
試料セル1の一次側配管4及び二次側配管5それぞれ内
を通過する混合ガスGの有する熱伝導度差をTCD6で
検出することによって得られることになり、窒素の濃度
変化に基づいて混合ガスGにおける混合比の変化が求ま
る。
1の入口1aから試料Sを収容した試料セル1の内部に
流れ込むことになるが、この試料セル1が冷媒中に浸漬
されて極低温状態となっているので、試料Sの表面上に
は混合ガスG中の窒素分子が物理吸着していくことにな
り、やがては吸着平衡状態に到達することになる結果、
試料セル1を通過した混合ガスG中における窒素の占め
る割合(濃度)は低くなる。そして、この吸着−吸着平
衡プロセスにおける混合ガスG中の窒素の濃度変化は、
試料セル1の一次側配管4及び二次側配管5それぞれ内
を通過する混合ガスGの有する熱伝導度差をTCD6で
検出することによって得られることになり、窒素の濃度
変化に基づいて混合ガスGにおける混合比の変化が求ま
る。
【0028】そこで、このTCD6からの出力は吸着ピ
ークを描くことになり、この吸着ピークを時間について
積分すると、得られた積分値(面積)と吸着した窒素分
子の量とが比例関係にあることから、試料Sの有する表
面積の概略値が求められることになる。そして、この結
果として得られた表面積の概略値に基づき、試料Sのサ
ンプリング量が適正であるか否か、すなわち、測定すべ
き試料Sの表面積が大きいか微小であるかの判断が行わ
れる。
ークを描くことになり、この吸着ピークを時間について
積分すると、得られた積分値(面積)と吸着した窒素分
子の量とが比例関係にあることから、試料Sの有する表
面積の概略値が求められることになる。そして、この結
果として得られた表面積の概略値に基づき、試料Sのサ
ンプリング量が適正であるか否か、すなわち、測定すべ
き試料Sの表面積が大きいか微小であるかの判断が行わ
れる。
【0029】つぎに、本装置においては脱着測定が引き
続いて行われることになるが、試料Sのサンプリング量
が適正であると判断された場合、例えば、正常なクロマ
トグラムが得られ、かつ、積算値が0.5〜25m2で
ある場合などには、吸着測定時と同一とされた測定配管
系のままで脱着測定を行うことになる。つまり、吸着平
衡状態に達した後、冷媒が充填されたデュワー瓶2を試
料セル1の周囲から取り除き、試料Sを常温にまで戻し
てやると、この試料Sの表面からは窒素分子が脱着して
くることになる。そこで、この試料セル1内を通過した
混合ガスG中における窒素の濃度は高まることになり、
吸着していた窒素分子の全てが脱着してしまうと、試料
セル1内を流れる混合ガスGは吸着平衡時の状態にまで
戻る。
続いて行われることになるが、試料Sのサンプリング量
が適正であると判断された場合、例えば、正常なクロマ
トグラムが得られ、かつ、積算値が0.5〜25m2で
ある場合などには、吸着測定時と同一とされた測定配管
系のままで脱着測定を行うことになる。つまり、吸着平
衡状態に達した後、冷媒が充填されたデュワー瓶2を試
料セル1の周囲から取り除き、試料Sを常温にまで戻し
てやると、この試料Sの表面からは窒素分子が脱着して
くることになる。そこで、この試料セル1内を通過した
混合ガスG中における窒素の濃度は高まることになり、
吸着していた窒素分子の全てが脱着してしまうと、試料
セル1内を流れる混合ガスGは吸着平衡時の状態にまで
戻る。
【0030】そして、この吸着平衡−脱着プロセスにお
ける混合ガスG中の窒素の濃度変化もTCD6によって
検出されており、このTCD6からの出力は脱着ピーク
を描くことになる。そこで、この脱着ピークを時間につ
いて積分すると、その積分値(面積)は試料Sの表面か
ら脱着した窒素分子の量と比例していることになる。そ
の結果、この測定によって得られた脱着ピークの面積と
予め求めておいた検量ピークの面積とを比較すると、試
料Sのガス吸着量が求められることになり、このガス吸
着量に基づいて試料Sの表面積が算出される。
ける混合ガスG中の窒素の濃度変化もTCD6によって
検出されており、このTCD6からの出力は脱着ピーク
を描くことになる。そこで、この脱着ピークを時間につ
いて積分すると、その積分値(面積)は試料Sの表面か
ら脱着した窒素分子の量と比例していることになる。そ
の結果、この測定によって得られた脱着ピークの面積と
予め求めておいた検量ピークの面積とを比較すると、試
料Sのガス吸着量が求められることになり、このガス吸
着量に基づいて試料Sの表面積が算出される。
【0031】さらに、試料セル1を通過して出口1bか
ら流れでた混合ガスGは二次側配管5中に配設された試
料飛散防止用フィルタ23を通ったうえ、第1流路切換
手段9によって選択されたショートパス7、TCD6の
二次側及びフローメータ(ロータメータ)24を通過し
て脱ガス部13に至ることになる。
ら流れでた混合ガスGは二次側配管5中に配設された試
料飛散防止用フィルタ23を通ったうえ、第1流路切換
手段9によって選択されたショートパス7、TCD6の
二次側及びフローメータ(ロータメータ)24を通過し
て脱ガス部13に至ることになる。
【0032】また、吸着測定の結果により、試料Sのサ
ンプリング量が適正量よりも大きく、試料Sの有する表
面積が大きいと判断された場合、例えば、ほぼ正常なク
ロマトグラムが得られており、積算値が25m2以上で
ある場合などの脱着測定は、第1流路切換手段9を二次
側配管5とロングパス8とを接続する向きに切り換え、
かつ、第2流路切換手段30を介して一次側配管4及び
二次側配管5と試料セル1の入口1a及び出口1bとを
接続したままで行われる。なお、この場合における脱着
測定の手順は、試料セル1を通過して出口1bから流れ
でた混合ガスGがロングパス8を通過することを除き、
上記と同じであるから説明を省略する。
ンプリング量が適正量よりも大きく、試料Sの有する表
面積が大きいと判断された場合、例えば、ほぼ正常なク
ロマトグラムが得られており、積算値が25m2以上で
ある場合などの脱着測定は、第1流路切換手段9を二次
側配管5とロングパス8とを接続する向きに切り換え、
かつ、第2流路切換手段30を介して一次側配管4及び
二次側配管5と試料セル1の入口1a及び出口1bとを
接続したままで行われる。なお、この場合における脱着
測定の手順は、試料セル1を通過して出口1bから流れ
でた混合ガスGがロングパス8を通過することを除き、
上記と同じであるから説明を省略する。
【0033】つぎに、吸着測定の結果により、試料Sの
サンプリング量が適正量よりも小さく、試料Sの有する
表面積が微小であると判断された場合、例えば、負ピー
クが顕著に現れ、かつ、積算値が1m2以下であると
か、積算値が0.5m2以下である場合における脱着測
定の手順について説明する。この場合の脱着測定に際し
ては、まず、第2流路切換手段30を切り換えることに
よって一次側配管4及び二次側配管5同士を互いに直結
して試料セル1を一時的に密封した後、第1流路切換手
段9をロングパス8側に切り換えてガスパージを行った
うえで第1流路切換手段9を再びショートパス7側に切
り換える。そして、試料セル1内に収容された試料Sが
吸着平衡状態に達したことを確認したうえ、冷媒が充填
されたデュワー瓶2を試料セル1の周囲から取り除き、
試料Sを常温にまで戻してやると、この試料Sの表面か
らは窒素分子が脱着してくることになる。
サンプリング量が適正量よりも小さく、試料Sの有する
表面積が微小であると判断された場合、例えば、負ピー
クが顕著に現れ、かつ、積算値が1m2以下であると
か、積算値が0.5m2以下である場合における脱着測
定の手順について説明する。この場合の脱着測定に際し
ては、まず、第2流路切換手段30を切り換えることに
よって一次側配管4及び二次側配管5同士を互いに直結
して試料セル1を一時的に密封した後、第1流路切換手
段9をロングパス8側に切り換えてガスパージを行った
うえで第1流路切換手段9を再びショートパス7側に切
り換える。そして、試料セル1内に収容された試料Sが
吸着平衡状態に達したことを確認したうえ、冷媒が充填
されたデュワー瓶2を試料セル1の周囲から取り除き、
試料Sを常温にまで戻してやると、この試料Sの表面か
らは窒素分子が脱着してくることになる。
【0034】ところで、このとき、試料セル1の内部は
第2流路切換手段30によって一次側配管4及び二次側
配管5のそれぞれと分断した状態で密封されているので
あるから、この試料セル1は単独の閉鎖独立系として存
在していることになる。したがって、この試料セル1の
周囲から冷媒を取り除いたうえで一定時間だけ放置して
やれば、閉鎖独立系である試料セル1内の温度勾配が減
少することになり、この温度勾配に起因する窒素とヘリ
ウムとの分離が無視できる程度になる。なお、この際、
試料Sから脱着した窒素分子によって試料セル1内の圧
力が高まり、ガラスからなる試料セル1の損傷を招くこ
とも考えられるが、この試料セル1内の圧力が所定圧以
上にまで高まった場合には、バイパス配管31中に配設
されたチェックバルブ32が動作し、混合ガスGが試料
セル1からロングパス8に向かって流れ込むので、試料
セル1の損傷が生じることはない。
第2流路切換手段30によって一次側配管4及び二次側
配管5のそれぞれと分断した状態で密封されているので
あるから、この試料セル1は単独の閉鎖独立系として存
在していることになる。したがって、この試料セル1の
周囲から冷媒を取り除いたうえで一定時間だけ放置して
やれば、閉鎖独立系である試料セル1内の温度勾配が減
少することになり、この温度勾配に起因する窒素とヘリ
ウムとの分離が無視できる程度になる。なお、この際、
試料Sから脱着した窒素分子によって試料セル1内の圧
力が高まり、ガラスからなる試料セル1の損傷を招くこ
とも考えられるが、この試料セル1内の圧力が所定圧以
上にまで高まった場合には、バイパス配管31中に配設
されたチェックバルブ32が動作し、混合ガスGが試料
セル1からロングパス8に向かって流れ込むので、試料
セル1の損傷が生じることはない。
【0035】さらに、このようにして窒素分子の全てが
脱着してしまうと、第1流路切換手段9をロングパス8
側に切り換えるとともに、第2流路切換手段30を切り
換えて一次側配管4及び二次側配管5のそれぞれと試料
セル1の入口1a及び出口1bとを接続する。すると、
試料セル1内に閉じ込められていた混合ガスGは試料セ
ル1の出口1bから二次側配管5中に流れでたうえ、試
料飛散防止用フィルタ23、ロングパス8、TCD6の
二次側及びフローメータ(ロータメータ)24を通過し
て脱ガス部13に至ることになる。
脱着してしまうと、第1流路切換手段9をロングパス8
側に切り換えるとともに、第2流路切換手段30を切り
換えて一次側配管4及び二次側配管5のそれぞれと試料
セル1の入口1a及び出口1bとを接続する。すると、
試料セル1内に閉じ込められていた混合ガスGは試料セ
ル1の出口1bから二次側配管5中に流れでたうえ、試
料飛散防止用フィルタ23、ロングパス8、TCD6の
二次側及びフローメータ(ロータメータ)24を通過し
て脱ガス部13に至ることになる。
【0036】そして、この吸着平衡−脱着プロセスにお
ける混合ガスG中の窒素の濃度変化もTCD6によって
検出されており、このTCD6からの出力は脱着ピーク
を描くことになる。そこで、この脱着ピークと検量ピー
クとの面積比によって試料Sのガス吸着量が求まり、こ
のガス吸着量に基づいて試料Sの表面積が求まることに
なる。なお、混合ガスGがロングパス8にまで流れ込ん
でいる場合には、2つの突起部分を有するクロマトグラ
ムが得られることになるが、測定精度上の不都合はな
い。
ける混合ガスG中の窒素の濃度変化もTCD6によって
検出されており、このTCD6からの出力は脱着ピーク
を描くことになる。そこで、この脱着ピークと検量ピー
クとの面積比によって試料Sのガス吸着量が求まり、こ
のガス吸着量に基づいて試料Sの表面積が求まることに
なる。なお、混合ガスGがロングパス8にまで流れ込ん
でいる場合には、2つの突起部分を有するクロマトグラ
ムが得られることになるが、測定精度上の不都合はな
い。
【0037】ところで、マイクロ・コンピュータを用い
ることによって以上説明した吸着量測定装置による吸着
及び脱着測定の全体を自動化してもよいことは勿論であ
る。
ることによって以上説明した吸着量測定装置による吸着
及び脱着測定の全体を自動化してもよいことは勿論であ
る。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、本発明にかかる吸
着量測定装置においては、脱着測定に際して一次側配管
(入口流路)と二次側配管(出口流路)との間に配設さ
れた流路切換手段、すなわち、試料セル内を一時的に密
封状態に保持する手段を切り換えてやると、試料セルの
内部は一次側配管及び二次側配管のそれぞれから完全に
独立して密封されることになり、単独の閉鎖独立系とし
て存在することになる。そこで、この試料セルの周囲か
ら冷媒を取り除いたうえで一定時間だけ放置してやれ
ば、閉鎖独立系である試料セル内における温度勾配が減
少することになり、この温度勾配に起因する吸着ガスと
キャリアガスとの分離が無視できる程度となる。したが
って、本発明によれば、クリプトンを用いることなく、
吸着ガスとして窒素を用いつつも負ピークの発生を確実
に防止することができ、試料の有する表面積が微小であ
っても正しい測定ができるという効果が得られる。
着量測定装置においては、脱着測定に際して一次側配管
(入口流路)と二次側配管(出口流路)との間に配設さ
れた流路切換手段、すなわち、試料セル内を一時的に密
封状態に保持する手段を切り換えてやると、試料セルの
内部は一次側配管及び二次側配管のそれぞれから完全に
独立して密封されることになり、単独の閉鎖独立系とし
て存在することになる。そこで、この試料セルの周囲か
ら冷媒を取り除いたうえで一定時間だけ放置してやれ
ば、閉鎖独立系である試料セル内における温度勾配が減
少することになり、この温度勾配に起因する吸着ガスと
キャリアガスとの分離が無視できる程度となる。したが
って、本発明によれば、クリプトンを用いることなく、
吸着ガスとして窒素を用いつつも負ピークの発生を確実
に防止することができ、試料の有する表面積が微小であ
っても正しい測定ができるという効果が得られる。
【図1】本実施例にかかる吸着量測定装置の構成を簡略
化して示すブロック図である。
化して示すブロック図である。
【図2】従来例にかかる吸着量測定装置の構成を簡略化
して示すブロック図である。
して示すブロック図である。
1 試料セル 4 一次側配管(入口流路) 5 二次側配管(出口流路) 6 TCD(熱伝導度検出器) 7 ショートパス(短流路) 8 ロングパス(長流路) 9 第1流路切換手段 30 第2流路切換手段 31 バイパス配管 32 チェックバルブ(一方向弁) G 混合ガス S 試料 S′ 前処理中の試料
Claims (1)
- 【請求項1】 吸着量を測定すべき試料を収容する試料
セルの入口流路から吸着ガスとキャリアガスとの混合ガ
スを導入し、試料に温度変化を与えたときの出口流路に
おける吸着ガスの濃度変化を検出することによって試料
のガス吸着・脱着量を測定する吸着量測定装置におい
て、 試料セルの入口流路及び出口流路の一部に、流路切換手
段などの試料セル内を一時的に密封状態に保持する手段
を設けたことを特徴とする吸着量測定装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP25239191A JPH0587727A (ja) | 1991-09-30 | 1991-09-30 | 吸着量測定装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP25239191A JPH0587727A (ja) | 1991-09-30 | 1991-09-30 | 吸着量測定装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0587727A true JPH0587727A (ja) | 1993-04-06 |
Family
ID=17236676
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP25239191A Pending JPH0587727A (ja) | 1991-09-30 | 1991-09-30 | 吸着量測定装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0587727A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2014074712A (ja) * | 2012-09-12 | 2014-04-24 | Nippon Bell Kk | 吸着特性測定装置及び吸着特性測定方法 |
| JP2014077652A (ja) * | 2012-10-09 | 2014-05-01 | Nippon Bell Kk | 吸着特性測定装置 |
| US10151442B2 (en) | 2017-01-18 | 2018-12-11 | Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. | Light environment producing apparatus |
-
1991
- 1991-09-30 JP JP25239191A patent/JPH0587727A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2014074712A (ja) * | 2012-09-12 | 2014-04-24 | Nippon Bell Kk | 吸着特性測定装置及び吸着特性測定方法 |
| JP2014077652A (ja) * | 2012-10-09 | 2014-05-01 | Nippon Bell Kk | 吸着特性測定装置 |
| US10151442B2 (en) | 2017-01-18 | 2018-12-11 | Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. | Light environment producing apparatus |
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