JPH0588664B2 - - Google Patents

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JPH0588664B2
JPH0588664B2 JP26551789A JP26551789A JPH0588664B2 JP H0588664 B2 JPH0588664 B2 JP H0588664B2 JP 26551789 A JP26551789 A JP 26551789A JP 26551789 A JP26551789 A JP 26551789A JP H0588664 B2 JPH0588664 B2 JP H0588664B2
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film
temperature
biaxially stretched
heat treatment
heaters
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JP26551789A
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Masao Takashige
Masahiro Fujimoto
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Idemitsu Petrochemical Co Ltd
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Idemitsu Petrochemical Co Ltd
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Priority to ES90118040T priority patent/ES2074506T3/es
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Priority to AU62674/90A priority patent/AU638056B2/en
Priority to EP90118040A priority patent/EP0418867B1/en
Priority to KR1019900014892A priority patent/KR0154331B1/ko
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  • Processing And Handling Of Plastics And Other Materials For Molding In General (AREA)
  • Shaping By String And By Release Of Stress In Plastics And The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
[産業上の利用分野] 本発明は、チユーブラー法で二軸延伸した熱可
塑性樹脂フイルムの熱処理方法及び装置に関し、
食品包装、コンピユータのような工業製品の包
装、バツグインボツクス、ドラムの内装等の分野
で利用することができる。 [背景技術] 従来のプラスチツクの製造方法においては、プ
ラスチツクフイルムを例えばチユーブラー法で二
軸延伸した後、フイルム分子の配向を固定させて
寸法安定性を得るために熱処理を施している。 この熱処理の際、チユーブ状の例えばナイロン
−6フイルムを偏平に折り畳んだ状態でテンター
法により、200℃近傍の熱処理を施すと、上下の
フイルム同士が融着するため処理後に2枚に分離
することができず、製品として使用することがで
きないという問題点が生じていた。このような問
題点は、特にプラスチツクフイルムがポリアミド
系のような熱可塑性樹脂フイルムの場合に顕著と
なる。 そこで、この問題を解決するために、従来、例
えば二軸延伸された偏平チユーブ状フイルムの耳
部を切開して2枚のフイルムに分離した後、エン
ドレスのベルト状物により両フイルム間に空隙を
保つた状態でテンターに導入し、フイルムの両端
をクリツプで保持しながら熱処理を施す改良テン
ター方式が提案されている(特公昭46−15439号
公報参照)。 また、この改良テンター法以外にも、チユーブ
状フイルムに圧縮空気を入れてバブルを形成した
状態で熱処理を施すチユーブラー方式を採用した
場合にも、熱溶着の問題は回避できる。 [発明が解決しようとする課題] 上述した改良テンター法による熱処理によれ
ば、熱融着は発生しないが、ボーイング現象(フ
イルムの延伸に伴い、フイルム両端に比べて中央
部の延伸がフイルムの移動方向に遅れを生じる現
象)が発生し、これに伴つてフイルム物性の面内
異方性及び二次加工(印刷等)の阻害要素となる
たるみ等の問題点が生じていた。この際、熱処理
温度を下げれば、ボーイング率は低くなるが、ボ
イル、レトルト等の熱処理を施す場合には、収縮
率が大きくなりすぎて問題がある。 また、上述したチユーブラー法による熱処理に
よれば、高い寸法安定性を得ようとして180℃以
上の温度で熱処理すると、バブルが揺れて安定し
た熱処理が困難になるという問題が生じる。この
問題を回避するために、低い温度で熱処理すれ
ば、逆に良好な寸法安定性が得られなくなる。 一方、本出願人は、特願昭63−296575におい
て、チユーブラー法により二軸延伸した結晶性熱
可塑性フイルムを2段階に分けて熱処理する方法
及び装置を提案した。この発明において、第2段
目の熱処理はテンター方式としたが、第1段目の
熱処理方式については特に限定していない。しか
し、この第1段目の熱処理も第2段目の熱処理と
同様にテンター方式とした場合には、ボーイング
率を小さくする効果は認められるが、第1段目の
熱処理で既にボーイングが発生しているため、そ
の効果に限界がある。 本発明は、ボーイング率を低減させて、フイル
ム面内の物性バランスを良好にすることができる
二軸延伸フイルムの製造方法を提供することを目
的とする。 [課題を解決するための手段及び作用] 本発明は、チユーブラー法によりフイルムを加
熱して二軸延伸した後、偏平に折畳む二軸延伸フ
イルムの製造方法において、前記フイルムを加熱
する際、前記フイルムを折畳んだ際に耳部となる
部分の加熱温度を、前記フイルムの製品に相当す
る部分の加熱温度より低く設定することを特徴と
する。 このために、本発明においては、前記フイルム
を折畳んだ際に耳部となる部分を加熱するヒータ
と、前記フイルムの製品に相当する部分を加熱す
るヒータとをそれぞれ温度制御すると共に、前記
フイルムの耳部となる部分を加熱するヒータの温
度を、全ヒータ平均温度より10〜100℃低くする
のがよい。 10℃未満の温度範囲で低くしても本発明による
効果、即ち逆方向のボーイング現象が得られず、
また100℃を越えて低くすると延伸途上のバブル
が不安定になりやすい。 また、本製造方法においては、前記フイルムを
折畳んだ際に耳部となる部分を加熱するヒータ
と、前記フイルムの製品に相当する部分を加熱す
るヒータとをそれぞれ温度制御すると共に、前記
フイルムの製品に相当する部分を加熱するヒータ
の温度を、全ヒータ平均温度より10〜100℃高く
するようにしてもよい。 10℃未満の温度範囲で高くしても本発明による
効果、即ち逆方向のボーイング現象が得られず、
また100℃を越えて高くすると延伸途上のバブル
が不安定になりやすい。 上述したように、前記フイルムを折畳んだ際に
耳部となる部分を加熱するヒータと、前記フイル
ムの製品に相当する部分を加熱するヒータとをそ
れぞれ温度制御するためには、例えばフイルムの
耳部となる部分を加熱するための2個のヒータ
と、フイルムの製品に相当する部分を加熱するた
めの2個のヒータの合計少なくとも4個のヒータ
を設ける。 また、フイルムの加熱状態の制御性を向上させ
てフイルム全周にわたつてその温度勾配をなだら
かにするためには、加熱装置に例えば4個以上の
ヒータを設ける構成にするのが好ましく、この場
合には、前記フイルムの耳部となる部分の最端部
の加熱温度を最低にすると共に、前記フイルムの
製品に相当する部分の略中央部の加熱温度を最高
となるように加熱するのが好ましい。 また、本発明においては、上記製造方法により
折畳んだ前記フイルムを、前記フイルムの融点以
下の温度で熱処理する。 この場合の熱処理は、第1段目をテンター法又
はチユーブラー法で行い、また第2段目をテンタ
ー法で行う2段熱処理を施すのがよい。 この際、第1段目のテンター法による熱処理
は、融点から30℃以上低い温度で行い、チユーブ
ラー法による熱処理は、融点から20℃以上低い温
度で行う。また、第2段目のテンター法による熱
処理は、融点から30℃低い温度以上であつて、融
点以下の温度で行う。なお、それぞれの熱処理時
間は、1〜30秒程度が好ましい。 本発明に係る二軸延伸フイルム用の樹脂として
使用する樹脂には、例えば熱可塑性樹脂であるポ
リアミド系、ポリエステル系、エチレン−ビニル
アルコール共重合体ケン化物、ポリエチレン、ポ
リプロピレン、ポリスチレン等がある。これらの
中でポリアミド系樹脂の具体例を挙げると、ナイ
ロン−6(融点215℃)、ナイロン−6,6(融点
260℃)等である。 [実施例] 図面を参照して実施例で使用する製造装置及び
これを使用した二軸延伸フイルムの製造方法を説
明する。 第1図に示すように、本製造装置は、熱可塑性
樹脂フイルム1をチユーブラー法により二軸延伸
する手段10と、テンター法でこのフイルム1を
熱処理するための第1の加熱手段20と、このフ
イルムの両耳部を切開して2枚のフイルム1A,
1Bに分離するためのトリミング手段30と、両
フイルム1A,1B間に空気を介在させながら両
フイルム1A,1Bを重ねる手段40と、テンタ
ー法で両フイルム1A,1B間に空気が介在した
状態のフイルム1A,1Bを熱処理するための第
2の加熱手段50と、熱処理を施したフイルム1
A,1Bの巻取り手段60とを備える。 前記二軸延伸手段10には、上方に配置された
一対の第1のピンチロール11と、熱可塑性樹脂
フイルム1を加熱するためのヒータ12が設けら
れた加熱装置13と、フイルム1を偏平に折り畳
むためのV字形の案内板14と、案内板14の下
端に配置された一対の第2のピンチロール15と
が設けられる。 第2図に示すように、この加熱装置13のヒー
タ12は、バブル2の外周面に沿つて近接して設
けられた4個のヒータ12A〜12Dより成る。
これらのヒータ12A〜12Dで、対向する一方
の一対のヒータ12A,12Bを、バブル2を偏
平に折り畳んだ際にフイルム1の耳部3A,3B
となる部分2A,2Bを加熱するためのヒータと
する(第3図参照)。また、対向する他方の一対
のヒータ12C,12Dをバブル2の製品に相当
する部分2C,2Dを加熱するためのヒータとす
る。これらのヒータ12A〜12Dとしては、赤
外線ヒータ等任意に選ぶことができる。 前記第1の加熱手段20には、偏平に折り畳ま
れたフイルム1の両耳部3A,3Bを把持するた
めのテンター21と、フイルム1を加熱するため
の熱風炉22とが設けられる。 前記トリミング手段30には、チユーブ状フイ
ルム1を2枚のフイルム1A,1Bに分離するた
めのブレード31を備えたトリミング装置32が
設けられる。 前記両フイルム1A,1B間に空気を介在させ
ながら両フイルム1A,1Bを重ねる手段40に
は、ガイドロール5と、上下に離れて配置された
一対のロール41A,41Bと、フイルム1A,
1Bの移動方向に順に配置された3個の溝付きロ
ール42A〜42Cとが設けられる。第4図に示
すように、これらの溝付きロール42A〜42C
は、その外周面に例えば10cmピツチで交差する2
条の溝43が形成され、溝付け加工後、表面にク
ロム等のめつき処理が施されたものである。 前記テンター50には、前記フイルム1A,1
Bの両耳部3A,3Bを把持するためのテンター
51と、フイルム1A,1Bを加熱するための熱
風炉52とが設けられる。 前記巻取り手段60には、熱処理を施した前記
フイルム1A,1Bをそれぞれ巻き取るための巻
取り機61が設けられる。 この製造装置を使用し、次のようにして熱可塑
性樹脂フイルム1の熱処理を行う。 先ず、チユーブラー法による二軸延伸手段10
において、加熱装置13で加熱されたチユーブ状
の熱可塑性樹脂フイルム1を、所定の内圧によつ
てバブル2に膨張させることにより横方向(TD
方向)に延伸させると共に、上下のピンチロール
11,15の引取り速度の差により縦方向(MD
方向)に延伸させて、二軸延伸を行う。二軸延伸
されたバブル2は、案内板14及び第2のピンチ
ロール15により偏平に折り畳まれる。なお、チ
ユーブラー法にするためのフイルム1内への空気
の注入法は任意である(例えば、特開昭64−
71727号公報参照)。 この加熱装置13による加熱の際、バブル2の
耳部3A,3Bとなる部分2A,2B側に配置さ
れたヒータ12A,12Bの温度を、全ヒータ1
2A〜12Dの平均温度より10〜100℃低く設定
する。また、バブル2の製品に相当する部分2
C,2D側に配置されたヒータ12C,12Dの
温度を、全ヒータ12A〜12Dの平均温度より
10〜100℃高く設定する。このような条件で加
熱・延伸することにより、第5図と第6図に示す
ように、延伸前にフイルム1のTD方向に引いた
直線X1が、延伸時にパブル2の製品に相当する
部分2C,2Dを中心としてMD方向にずれて曲
線X2となる逆方向のボーイング現象が生じる。 次に、第1の加熱手段20による第1段目の熱
処理において、テンター21でフイルム1の両耳
部3A,3Bを把持しながら、熱風炉22によ
り、融点から30℃以上低い温度で熱処理を施す。
この熱処理において、前記二軸延伸時における逆
方向のボーイング現象を打ち消す方向にボーイン
グ現象が生じる。なお、この第1段目の熱処理
は、チユーブラー法で行つてもよく、この場合は
融点から20℃以上低い温度で熱処理を施す。 この熱処理の際、フイルム1の弛緩率は、0〜
10%(MD方向及び/又はTD方向)に設定する。
フイルム1を若干弛緩させた状態で熱処理を施す
ことにより、フイルム1の結晶化度を増加させて
収縮率を低減させることができ、これによつて寸
法安定性の良好なフイルム1が得られる。 次に、トリミング手段30において、この偏平
フイルム1の両耳部3A,3Bをトリミング装置
32のブレード31で切開して2枚のフイルム1
A,1Bに分離する。なお、この偏平フイルム1
の切開は、折り目部分から若干内側にブレード3
1を位置させることにより、一部分耳部片が生じ
るように行つてもよく、又は偏平フイルム1の折
り目部分にブレード5を位置させることにより、
耳部片が生じないように行つてもよい。この段階
におけるトリミングによつて、後工程におけるト
リミングロスを小さくすることができる。 次に、空気を介在させながら両フイルム1A,
1Bを重ねる手段40において、ロール41A,
41Bの上下にそれぞれフイルム1A,1Bを分
離して送通することにより、各フイルム1A,1
B内面に空気を接触させる。次に、第4図にも示
すように、3個の溝付きロール42A〜42Cに
順に送通することにより、両フイルム1A,1B
間に空気を介在させながら、両フイルム1A,1
Bを重ね合わす。このように溝付きロール42A
〜42Cを使用することにより、この溝43を介
してフイルム1A,1Bと空気との良好な接触状
態が得られ、フイルム1A,1B同士の融着を効
果的に防止することができる。 次に、第2の加熱手段50による第2段目の熱
処理において、重なつた状態のフイルム1A,1
Bをテンター51で両耳部3A,3Bを把持しな
がら、融点から30℃低い温度以上であつて、融点
以下の温度でこれら2枚のフイルム1A,1Bを
熱処理する。この熱処理においても、前記二軸延
伸時における逆方向のボーイング現象を更に打ち
消す方向にボーイング現象が生じ、結果として両
方向のボーイングが相殺し合つてフイルム1A,
1Bのボーイング率が小さくなる。この第2段目
の熱処理においても、フイルム1A,1Bの弛緩
率は、0〜10%に設定する。 最後に、巻取り手段60において、ガイドロー
ル2を介して巻取り機61により熱処理を施した
フイルム1A,1Bを巻き取る。 上記実施例において、条件を具体的に設定して
熱可塑性樹脂フイルム1の熱処理を行つた場合の
各実験例及び比較例を説明する。 実験例 1〜6 熱可塑性樹脂としてポリアミド系のナイロン−
6である宇部ナイロン(商品名、相対粘度3.7)
を使用し、直径40mmのスクリユーを有する押出機
から15Kg/hrで押し出した後、15℃の冷却水中で
急冷し、直径90mm、厚さ135μのチユーブ状ナイ
ロンフイルム(融点215℃)を作製した。 次に、チユーブラー法による二軸延伸手段10
において、この原反ナイロンフイルム1をMD方
向/TD方向=3.0/3.2の延伸倍率で同時二軸延
伸した後、折り畳むことにより、厚さ15μmの偏
平チユーブ状ナイロンフイルム1を作製した。こ
の延伸時において、加熱装置13のバブル2の耳
部3A,3Bとなる部分2A,2B側に配置され
たヒータ12A,12Bの温度及びバブル2の製
品に相当する部分2C,2D側に配置されたヒー
タ12C,12Dの温度を下記の表−1に示すよ
うに設定した。 次に、第1段目の熱処理及び第2段目の熱処理
における各実験例の処理温度及び弛緩率を下記の
表−1に示すように設定してナイロンフイルム1
の熱処理を行つた。なお、実験例1〜5の第1段
目の熱処理は、上記製造装置に示すように、テン
ター法で行つたが、実験例6の第1段目の熱処理
だけはチユーブラー法で行つた。 表−1に示すように、二軸延伸時のバブル2の
成形安定性を評価し、また延伸後のナイロンフイ
ルム1と第2段目の熱処理後のナイロンフイルム
1A,1Bのボーイング率を測定し、最終的な合
否の判定を行つた。 前記ボーイング率は、第7図に示すように、原
反ナイロンフイルム1にその移動方向に対して垂
直な方向に所定幅の標線S1を描き(第7図A参
照)、第2段目の熱処理後における標線S2の遅れ
量Δbと幅lを測定し(第7図B参照)、Δb/l
×100%より算出した値である。なお、本発明に
おいては、先ず二軸延伸工程において逆方向のボ
ーイング現象により−Δb1分のボーイングが生
じ、次に第1段目及び第2段目の熱処理工程にお
いて+Δb2分のボーイングが発生するため、第2
段目の熱処理後のΔbは、結局|Δb2−Δb1|に相
当する。 なお、バブルの成形安定性の欄で、○はバブル
の折径変動が±1%以下で、バブルの破袋、不安
定現象(上下動、横揺れ等)が発生しない、△は
バブルの折径変動が±3%以下で、バブルの破
袋、不安定現象(上下動、横揺れ等)が発生しな
い、×はバブルの破袋又は不安定現象(上下動、
横揺れ等)が生じるため、連続安定成形が困難、
を示す。また、合否判定の欄で、◎はバブルの成
形安定性が○で、第2段目熱処理後のボーイング
率が5%未満の場合、○はバブルの成形安定性が
○で、第2段目熱処理後のボーイング率が5%以
上の場合又はバブルの成形安定性が△で、第2段
目熱処理後のボーイング率が5%未満の場合、×
はバブルの成形安定性が×の場合又は第2段目熱
処理後のボーイング率が5%以上の場合をそれぞ
れ示す。 比較例 1〜5 上記実験例と同様に、ナイロン−6を使用して
チユーブ状ナイロンフイルム1を作製した後、こ
の原反フイルムを二軸延伸した。この延伸時にお
いて、加熱装置13のバブル2の耳部3A,3B
となる部分2A,2B側に配置されたヒータ12
A,12Bの温度及びバブル2の製品に相当する
部分2C,2D側に配置されたヒータ12C,1
2Dの温度を下記の表−1に示すように設定し
た。 次に、これらのナイロンフイルム1に対して表
−1に示す温度及び弛緩率で第1段目及び第2段
目の熱処理を施し、その他は上記実験例と同様に
して熱処理に係る各ナイロンフイルム1A,1B
を得た。なお、比較例5の場合、第1段目の熱処
理は施さなかつた。 これらの各比較例に係るナイロンフイルムにつ
いても、上記実験例と同様に、二軸延伸時のバブ
ル2の成形安定性を評価し、また延伸後のナイロ
ンフイルム1と第2段目の熱処理後のナイロンフ
イルム1A,1Bのボーイング率を測定し、最終
的な合否の判定を行つた。
【表】 表−1より、各実験例によれば、二軸延伸にお
ける加熱の際、バブル2の耳部3A,3Bとなる
部分2A,2B側に配置された一方の一対のヒー
タ12A,12Bの温度を、全ヒータの平均温度
(300℃)より20〜100℃低く設定すると共に、バ
ブル2の製品に相当する部分2C,2D側に配置
された他方の一対のヒータ12C,12Dの温度
を、全ヒータの平均温度より20〜100℃高く設定
したことにより、二軸延伸時のバブル2が安定で
あり、第2段目の熱処理後の最終的なボーイング
率が低くなり、結果として合否判定が○又は◎で
あることがわかる。従つて、本実施例によれば、
ボーイング率を小さく抑えることができるため、
フイルム面内の物性バランスが非常に良好なフイ
ルム1A,1Bが得られる。 これに対して、比較例1によれば、二軸延伸に
おける加熱の際、バブル2の耳部3A,3Bとな
る部分2A,2B側に配置されたヒータ12A,
12Bの温度と、バブル2の製品に相当する部分
2C,2D側に配置されたヒータ12C,12D
の温度とに差がなく、全ヒータの平均温度(300
℃)と等しいため、逆方向のボーイング現象が発
生しないで、第2段目の熱処理後のボーイング率
が高くなつた。 また、比較例2,3によれば、一方の一対のヒ
ータ12A,12Bの温度を、全ヒータの平均温
度(300℃)より高く設定すると共に、他方の一
対のヒータ12C,12Dの温度を、全ヒータの
平均温度(300℃)より低く設定しため、通常の
ボーイング現象が発生し、最終的なボーイング率
が高くなつた。 比較例4によれば、一方の一対のヒータ12
A,12Bの温度を、全ヒータの平均温度(300
℃)より100℃以上低く設定すると共に、他方の
一対のヒータ12C,12Dの温度を、全ヒータ
の平均温度(300℃)より100℃以上高く設定した
ため、一応逆方向のボーイング現象が発生して最
終的なボーイング率が低くなるが、バブル2の成
形安定性が不良となつた。 比較例5によれば、一方の一対のヒータ12
A,12Bの温度及び他方の一対のヒータ12
C,12Dの温度は本発明の温度範囲内にあつて
逆方向のボーイングは得られるが、第1段目の熱
処理を施していないため、最終的なボーイング率
が高くなつた。 なお、上記実施例では、ヒータ12を4つに分
割して一方の一対のヒータ12A,12B及び他
方の一対のヒータ12C,12Dを別々に温度制
御するようにしたが、より多数のヒータ、例えば
バブル2の耳部3A,3Bとなる部分2A,2B
側にそれぞれ2個、バブル2の製品に相当する部
分2C,2D側にそれぞれ3個の合計10個のヒー
タを配置して加熱装置13を構成すれば、バブル
2の加熱状態の温度制御性がより向上してフイル
ム全周にわたつてその温度勾配をなだらかにする
ことができる。 また、上記実施例では、ヒータ12を分割する
構成としたが、例えば赤外線ヒータのコイルの巻
線密度を調整することによつても、バブル2の耳
部3A,3Bとなる部分2A,2Bとバブル2の
製品に相当する部分2C,2Dとの加熱温度をそ
れぞれ制御することができる。 更に、上記実施例においては、第1及び第2の
加熱手段20,50に熱風炉22,52を設けた
が、例えば赤外線ヒータ等を設けてもよい。 [発明の効果] 本発明に係る二軸延伸フイルムの製造方法によ
れば、熱処理によるボーイング現象を小さく抑え
ることができるため、フイルム面内の物性バラン
スが非常に良好なフイルムが得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は実施例で使用する製造装置の概略図、
第2図はヒータによるバブルの加熱状態を示す平
断面図、第3図はバブルを折り畳んだ状態を示す
断面図、第4図は溝付きロールの斜視図、第5,
6図は二軸延伸時における逆方向のボーイング現
象を示す正面図、第7図A,Bはボーイング率の
測定法を示す図である。 1……熱可塑性樹脂フイルム、2A,2B……
バブルの耳部となる部分、2C,2D……バブル
の製品に相当する部分、3A,3B……耳部、1
0……二軸延伸手段、12,12A〜12D……
ヒータ、20……第1の加熱手段、22,52…
…熱風炉、30……トリミング手段、40……フ
イルムを重ねる手段、50……第2の加熱手段、
60……巻取り手段。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 チユーブラー法によりフイルムを加熱して二
    軸延伸した後、偏平に折畳む二軸延伸フイルムの
    製造方法において、 前記フイルムを加熱する際、前記フイルムを折
    畳んだ際に耳部となる部分の加熱温度を、前記フ
    イルムの製品に相当する部分の加熱温度より低く
    設定することを特徴とする二軸延伸フイルムの製
    造方法。 2 チユーブラー法によりフイルムを加熱して二
    軸延伸した後、偏平に折畳む二軸延伸フイルムの
    製造方法において、 前記フイルムを折畳んだ際に耳部となる部分を
    加熱するヒータと、前記フイルムの製品に相当す
    る部分を加熱するヒータとをそれぞれ温度制御す
    ると共に、前記フイルムの耳部となる部分を加熱
    するヒータの温度を、全ヒータ平均温度より10〜
    100℃低くすることを特徴とする二軸延伸フイル
    ムの製造方法。 3 チユーブラー法によりフイルムを加熱して二
    軸延伸した後、偏平に折畳む二軸延伸フイルムの
    製造方法において、 前記フイルムを折畳んだ際に耳部となる部分を
    加熱するヒータと、前記フイルムの製品に相当す
    る部分を加熱するヒータとをそれぞれ温度制御す
    ると共に、前記フイルムの製品に相当する部分を
    加熱するヒータの温度を、全ヒータ平均温度より
    10〜100℃高くすることを特徴とする二軸延伸フ
    イルムの製造方法。 4 第2又は第3請求項記載の二軸延伸フイルム
    の製造方法において、 前記フイルムの耳部となる部分の最端部の加熱
    温度を最低にすると共に、前記フイルムの製品に
    相当する部分の略中央部の加熱温度を最高にする
    ことを特徴とする二軸延伸フイルムの製造方法。 5 第2〜第4請求項のいずれか1項に記載の二
    軸延伸フイルムの製造方法により折畳んだ前記フ
    イルムを、前記フイルムの融点以下の温度で熱処
    理することを特徴とする二軸延伸フイルムの製造
    方法。
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