JPH0588759A - 移動する被加熱材の温度分布解析方法 - Google Patents
移動する被加熱材の温度分布解析方法Info
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- JPH0588759A JPH0588759A JP27468491A JP27468491A JPH0588759A JP H0588759 A JPH0588759 A JP H0588759A JP 27468491 A JP27468491 A JP 27468491A JP 27468491 A JP27468491 A JP 27468491A JP H0588759 A JPH0588759 A JP H0588759A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 誘導加熱炉において連続帯鋼を移動させなが
ら連続的に加熱する場合のように、加熱源に対して相対
的に移動する被加熱材の温度分布を解析する。 【構成】 加熱源に固定された座標系を持つ解析領域内
の被加熱材の存在する領域に所定数の解析点を設定し、
各解析点に関して過渡温度場解析を行って、その温度変
化を求める際、各解析点に対応する被加熱材の各点が過
渡温度場解析の時間間隔Δt後に移動する位置を被加熱
材の速度データから求め、これらの移動後の点のうち、
計算しようとする解析点に近接した所定数の点と当該解
析点との位置関係及びそれらの移動点に対応する解析点
において時間ステップtで求められている温度を用い
て、当該解析点における時間ステップtでの補間温度を
求め、この時間ステップtでの補間温度を用いて当該解
析点における次の時間ステップt+Δtでの温度を求め
る。
ら連続的に加熱する場合のように、加熱源に対して相対
的に移動する被加熱材の温度分布を解析する。 【構成】 加熱源に固定された座標系を持つ解析領域内
の被加熱材の存在する領域に所定数の解析点を設定し、
各解析点に関して過渡温度場解析を行って、その温度変
化を求める際、各解析点に対応する被加熱材の各点が過
渡温度場解析の時間間隔Δt後に移動する位置を被加熱
材の速度データから求め、これらの移動後の点のうち、
計算しようとする解析点に近接した所定数の点と当該解
析点との位置関係及びそれらの移動点に対応する解析点
において時間ステップtで求められている温度を用い
て、当該解析点における時間ステップtでの補間温度を
求め、この時間ステップtでの補間温度を用いて当該解
析点における次の時間ステップt+Δtでの温度を求め
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、加熱源に対して相対的
に移動する被加熱材の温度分布を、計算機を用い、時間
微分に差分法を適用した過渡温度場解析により求める方
法に関し、例えば、誘導加熱により連続帯鋼等の導電材
を移動させながら連続的に加熱する際の導電材の温度分
布を解析する場合に適用して特に好適なものである。
に移動する被加熱材の温度分布を、計算機を用い、時間
微分に差分法を適用した過渡温度場解析により求める方
法に関し、例えば、誘導加熱により連続帯鋼等の導電材
を移動させながら連続的に加熱する際の導電材の温度分
布を解析する場合に適用して特に好適なものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、鋼材を加熱するための誘導加熱
炉の設計や各種運転条件を設定するために、コンピュー
タを用いて、誘導加熱炉の実操業状態をシミュレートす
る試みが行われている。このためには、誘導加熱炉と被
加熱材である鋼材との間に作用する電磁場を解析し、特
に、鋼材内に誘導される渦電流によるジュール熱を計算
して、その鋼材の加熱状態をシミュレートする。
炉の設計や各種運転条件を設定するために、コンピュー
タを用いて、誘導加熱炉の実操業状態をシミュレートす
る試みが行われている。このためには、誘導加熱炉と被
加熱材である鋼材との間に作用する電磁場を解析し、特
に、鋼材内に誘導される渦電流によるジュール熱を計算
して、その鋼材の加熱状態をシミュレートする。
【0003】まず、過渡及び準定常な電磁場の数値解析
方法について述べる。
方法について述べる。
【0004】過渡的な電磁場の数値解析方法は、例え
ば、中田高義、高橋則雄共著「電気工学における有限要
素法」森北出版、第211頁に、また、準定常な場合の
電磁場の数値解析方法については、"IEEE Transactions
on Magnetics" Vol.25, No.5,p.4153 (1989)に夫々詳
述されている。
ば、中田高義、高橋則雄共著「電気工学における有限要
素法」森北出版、第211頁に、また、準定常な場合の
電磁場の数値解析方法については、"IEEE Transactions
on Magnetics" Vol.25, No.5,p.4153 (1989)に夫々詳
述されている。
【0005】電磁場の基礎方程式として、以下の一連の
式、或いは、これらを別の変数で変換した等価な式が用
いられる。
式、或いは、これらを別の変数で変換した等価な式が用
いられる。
【0006】
【数1】
【0007】
【数2】
【0008】
【数3】
【0009】なお、
【0010】
【数4】
【0011】である。
【0012】これらの式中、頭に矢印記号の付いた文字
は全てx、y、z成分を有するベクトルである(以下同
様。但し、明細書の文章中ではこの頭の矢印記号は省略
する。)。また、A:ベクトルポテンシャル〔V・s/
m〕、φ:スカラーポテンシャル〔V〕、J0 :強制電
流密度〔A/m2 〕、Je :渦電流密度〔A/m2 〕、
E:電場〔V/m〕、B:磁束密度〔Wb/m2 〕、
σ:導電率〔S/m〕、μ:透磁率〔H/m〕、t:時
間〔s〕である。これらの物理量のうち、ベクトルポテ
ンシャルA、スカラーポテンシャルφ、強制電流密度J
0 、渦電流密度Je 、電場E及び磁束密度Bは全て座標
(x,y,z)及び時間tの関数である(以下、「物理
変量」と呼ぶ。)。また、電磁的物性値σとμはテンソ
ル量であって、3×3の行列として表現される。
は全てx、y、z成分を有するベクトルである(以下同
様。但し、明細書の文章中ではこの頭の矢印記号は省略
する。)。また、A:ベクトルポテンシャル〔V・s/
m〕、φ:スカラーポテンシャル〔V〕、J0 :強制電
流密度〔A/m2 〕、Je :渦電流密度〔A/m2 〕、
E:電場〔V/m〕、B:磁束密度〔Wb/m2 〕、
σ:導電率〔S/m〕、μ:透磁率〔H/m〕、t:時
間〔s〕である。これらの物理量のうち、ベクトルポテ
ンシャルA、スカラーポテンシャルφ、強制電流密度J
0 、渦電流密度Je 、電場E及び磁束密度Bは全て座標
(x,y,z)及び時間tの関数である(以下、「物理
変量」と呼ぶ。)。また、電磁的物性値σとμはテンソ
ル量であって、3×3の行列として表現される。
【0013】上述した〔数1〕はマクスウェルの方程
式、〔数2〕は電流連続の式である。有限要素法を用い
た過渡解析では、解析領域を空間分割した各要素上の節
点毎に上記物理変量を適用し、〔数3〕の時間微分項に
差分法を適用して、時間ステップを更新しながら必要な
方程式を解いていく。
式、〔数2〕は電流連続の式である。有限要素法を用い
た過渡解析では、解析領域を空間分割した各要素上の節
点毎に上記物理変量を適用し、〔数3〕の時間微分項に
差分法を適用して、時間ステップを更新しながら必要な
方程式を解いていく。
【0014】一方、交流場等、時間変化に準定常性があ
る場合には、時間微分を複素数で置き換えることがで
き、上記物理変量のうち、渦電流密度Je 及び電場Eを
次式で表すことができる。
る場合には、時間微分を複素数で置き換えることがで
き、上記物理変量のうち、渦電流密度Je 及び電場Eを
次式で表すことができる。
【0015】
【数5】
【0016】但し、ω:角周波数〔rad/s〕、j:
虚数単位である。
虚数単位である。
【0017】また、誘導電流によって発生するジュール
熱の平均値は、
熱の平均値は、
【0018】
【数6】
【0019】で与えられる。単位は〔W/m2 〕であ
る。
る。
【0020】次に、過渡及び定常な温度場の解析方法に
ついて述べる。
ついて述べる。
【0021】これらの解析方法は、例えば、「熱と流れ
のコンピュータアナリシス」日本機械学編、コロナ社、
昭和61年版、第55頁に詳述されている。
のコンピュータアナリシス」日本機械学編、コロナ社、
昭和61年版、第55頁に詳述されている。
【0022】過渡の温度場の基礎方程式は、一般に、次
式で与えられる。
式で与えられる。
【0023】
【数7】
【0024】但し、κ:熱伝導率〔W/(m・K)〕、
Q:単位時間及び単位体積当りの発熱量〔W/m3 〕、
C:単位体積当りの熱容量〔J/(K・m3 )〕、T=
T(x,y,z):絶対温度〔K〕である。
Q:単位時間及び単位体積当りの発熱量〔W/m3 〕、
C:単位体積当りの熱容量〔J/(K・m3 )〕、T=
T(x,y,z):絶対温度〔K〕である。
【0025】温度場が過渡的な場合は、上述した電磁場
の場合と同様にして計算できる。一方、定常な場合に
は、上記〔数7〕の右辺の時間微分を0と置いて解く。
即ち、
の場合と同様にして計算できる。一方、定常な場合に
は、上記〔数7〕の右辺の時間微分を0と置いて解く。
即ち、
【0026】
【数8】
【0027】である。また、境界上での熱のやりとり
は、次式により考慮される。
は、次式により考慮される。
【0028】
【数9】
【0029】但し、Tb :境界面の温度〔K〕、n:境
界面の法線方向ベクトル、q:境界面を通過する熱流密
度〔W/m2 〕、α:熱伝達率〔W/(m2 ・K)〕、
η:ステファン−ボルツマン定数 5.67×10
-8〔W/(m2 ・K4 )〕、Ta :外部温度〔K〕であ
る。
界面の法線方向ベクトル、q:境界面を通過する熱流密
度〔W/m2 〕、α:熱伝達率〔W/(m2 ・K)〕、
η:ステファン−ボルツマン定数 5.67×10
-8〔W/(m2 ・K4 )〕、Ta :外部温度〔K〕であ
る。
【0030】上述した熱的物性値κ、α及びCは夫々温
度に依存し、
度に依存し、
【0031】
【数10】
【0032】と表される。
【0033】以上に述べた電磁場の解析方法と温度場の
解析方法を組み合わせることにより、誘導加熱の様子を
調べることができる。従来の組み合わせ方法として、以
下の3つが挙げられる。
解析方法を組み合わせることにより、誘導加熱の様子を
調べることができる。従来の組み合わせ方法として、以
下の3つが挙げられる。
【0034】 時々刻々、〔数1〕、〔数2〕、〔数
3〕又はこれらと等価の方程式を解き、平均のジュール
熱を、例えば次式、
3〕又はこれらと等価の方程式を解き、平均のジュール
熱を、例えば次式、
【0035】
【数11】
【0036】で算出し、これを発熱源として、〔数1
0〕から得られる熱的物性値を更新しながら、〔数7〕
及び〔数9〕を用い、時々刻々、温度場の解析を行う。
0〕から得られる熱的物性値を更新しながら、〔数7〕
及び〔数9〕を用い、時々刻々、温度場の解析を行う。
【0037】 〔数1〕、〔数2〕、〔数5〕又はこ
れらと等価の方程式を解き、〔数6〕のジュール熱の計
算を一回だけ行い、これを不変の発熱源として、〔数
7〕、〔数9〕及び〔数10〕を用い、温度場だけを時
々刻々解析する。このの例は、文献 "IEEE Transacti
ons on Magnetics" Vol.MAG-23, No.5, p.3296 (1987)
に記載されている。
れらと等価の方程式を解き、〔数6〕のジュール熱の計
算を一回だけ行い、これを不変の発熱源として、〔数
7〕、〔数9〕及び〔数10〕を用い、温度場だけを時
々刻々解析する。このの例は、文献 "IEEE Transacti
ons on Magnetics" Vol.MAG-23, No.5, p.3296 (1987)
に記載されている。
【0038】 〔数1〕、〔数2〕、〔数5〕又はこ
れらと等価の方程式を解き、〔数6〕のジュール熱の計
算を一回だけ行い、これを不変の発熱源として〔数8〕
を用い、定常状態の温度分布だけを計算する。このの
例は、文献 "Proceedings ofthe 5th Eddy Current Sem
inar" 28-30 Mar.(1988) at Rutherford Appleton Labo
ratory, Oxford, UK, RAL-88-099 に記載されている。
れらと等価の方程式を解き、〔数6〕のジュール熱の計
算を一回だけ行い、これを不変の発熱源として〔数8〕
を用い、定常状態の温度分布だけを計算する。このの
例は、文献 "Proceedings ofthe 5th Eddy Current Sem
inar" 28-30 Mar.(1988) at Rutherford Appleton Labo
ratory, Oxford, UK, RAL-88-099 に記載されている。
【0039】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の解析方法は、何れも、温度分布を求める被加熱
材が加熱源に対して移動しない場合にしか適用すること
ができなかった。
た従来の解析方法は、何れも、温度分布を求める被加熱
材が加熱源に対して移動しない場合にしか適用すること
ができなかった。
【0040】例えば、有限要素法を用い、〔数7〕の時
間微分項に差分法を適用して過渡温度場解析を行う場
合、時間ステップ毎の各節点における温度を求める式
は、一般に、次式〔数12〕で与えられる。
間微分項に差分法を適用して過渡温度場解析を行う場
合、時間ステップ毎の各節点における温度を求める式
は、一般に、次式〔数12〕で与えられる。
【0041】
【数12】
【0042】また、β:−1≦β≦1のパラメーターで
あり、β=−1の時に後退差分法、β=0の時に中央差
分法、β=1の時に前進差分法を夫々与える。
あり、β=−1の時に後退差分法、β=0の時に中央差
分法、β=1の時に前進差分法を夫々与える。
【0043】即ち、時間ステップt+Δtでの温度ベク
トル{φe }(t+Δt)を求めるためには、その節点
における1つ前の時間ステップtでの温度ベクトル{φ
e }(t)の値が必要である。ところが、被加熱材が加
熱源に対して或る速度をもって移動する場合には、時間
ステップt+Δtで計算を行う時点では、その1つ前の
時間ステップtで計算した温度ベクトル{φe }(t)
に対応する被加熱材の実際の点は、計算すべき節点から
移動してしまっており、従って、その節点において1つ
前の時間ステップtで計算した温度ベクトル{φe }
(t)の値を〔数12〕の時間ステップtでの温度ベク
トル{φe }(t)の値としてそのまま用いることはで
きない。
トル{φe }(t+Δt)を求めるためには、その節点
における1つ前の時間ステップtでの温度ベクトル{φ
e }(t)の値が必要である。ところが、被加熱材が加
熱源に対して或る速度をもって移動する場合には、時間
ステップt+Δtで計算を行う時点では、その1つ前の
時間ステップtで計算した温度ベクトル{φe }(t)
に対応する被加熱材の実際の点は、計算すべき節点から
移動してしまっており、従って、その節点において1つ
前の時間ステップtで計算した温度ベクトル{φe }
(t)の値を〔数12〕の時間ステップtでの温度ベク
トル{φe }(t)の値としてそのまま用いることはで
きない。
【0044】これは、解析に用いる座標系として、加熱
源に固定された座標系を用いることから生じる欠点であ
るが、仮に、被加熱材に固定された座標系を解析に用い
たとしても、今度は、例えば誘導加熱の場合にジュール
熱源を表す〔数12〕の荷重項{F}に対して同様の問
題が生じる。また、被加熱材に固定された座標系を解析
に用いるのは、特に、誘導加熱炉等の加熱装置の設計や
各種運転条件の設定に利用する操業シミュレーションを
行う場合、各種入力データの設定や解析プロセスが却っ
て複雑になり、汎用性がなくなって、実用的ではない。
源に固定された座標系を用いることから生じる欠点であ
るが、仮に、被加熱材に固定された座標系を解析に用い
たとしても、今度は、例えば誘導加熱の場合にジュール
熱源を表す〔数12〕の荷重項{F}に対して同様の問
題が生じる。また、被加熱材に固定された座標系を解析
に用いるのは、特に、誘導加熱炉等の加熱装置の設計や
各種運転条件の設定に利用する操業シミュレーションを
行う場合、各種入力データの設定や解析プロセスが却っ
て複雑になり、汎用性がなくなって、実用的ではない。
【0045】更に、解析手法として、上述した有限要素
法の代わりに、空間離散にも差分法を適用した場合で
も、問題は全く同じである。
法の代わりに、空間離散にも差分法を適用した場合で
も、問題は全く同じである。
【0046】要するに、従来公知の方法では、加熱源に
対して移動する被加熱材の温度分布を解析することは実
際上できず、従って、誘導加熱炉において連続帯鋼を移
動させながら加熱するといった実操業状態に近い状態の
シミュレーションを行うことは従来できなかった。
対して移動する被加熱材の温度分布を解析することは実
際上できず、従って、誘導加熱炉において連続帯鋼を移
動させながら加熱するといった実操業状態に近い状態の
シミュレーションを行うことは従来できなかった。
【0047】そこで、本発明の目的は、加熱源に対して
相対的に移動する被加熱材の温度分布を解析することが
できる方法を提供することである。
相対的に移動する被加熱材の温度分布を解析することが
できる方法を提供することである。
【0048】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、本発明では、加熱源に対して相対的に移動する
被加熱材の温度分布を、計算機を用い、時間微分に差分
法を適用した過渡温度場解析により求める方法であっ
て、前記加熱源に固定された座標系を持つ解析領域内の
前記被加熱材の存在する領域に所定数の解析点を設定
し、各解析点に関して、前記過渡温度場解析の時間ステ
ップを更新しながら、逐次、その温度変化を求めるよう
に構成した被加熱材の温度分布解析方法において、
(a)前記加熱源の構成及び運転条件を含む加熱装置の
データを入力し;(b)前記被加熱材の材質、サイズ及
び必要な物性値を含む前記被加熱材のデータを入力し;
(c)前記加熱源に対する前記被加熱材の速度データを
入力し;(d)前記過渡温度場解析の時間ステップを決
める時間間隔を入力し;(e)前記過渡温度場解析の終
了時間を入力し;(f)前記被加熱材の初期温度データ
を入力し;(g)前記各解析点に対応する前記被加熱材
の点が、次の時間ステップにおいて移動する座標位置
を、前記ステップ(d)で入力した前記時間間隔と前記
ステップ(c)で入力した前記速度データから計算して
求め;(h)前記ステップ(g)において求めた前記被
加熱材の移動後の前記各点の座標位置のうち、次の時間
ステップでの温度を求めようとする解析点に近接した所
定数の点の座標位置と当該解析点との間の距離及びそれ
らの所定数の点に対応する解析点において求められてい
る現時間ステップでの温度を用いて、当該解析点におけ
る現時間ステップでの温度を求め;(i)前記ステップ
(h)で求めた当該解析点における現時間ステップでの
温度を用いて、当該解析点における次の時間ステップで
の温度を求め;(j)前記ステップ(h)及び(i)を
必要な解析点の数だけ繰り返し;(k)前記ステップ
(g)〜(j)を、時間ステップを更新しながら、前記
ステップ(e)で入力した前記終了時間まで繰り返す。
ために、本発明では、加熱源に対して相対的に移動する
被加熱材の温度分布を、計算機を用い、時間微分に差分
法を適用した過渡温度場解析により求める方法であっ
て、前記加熱源に固定された座標系を持つ解析領域内の
前記被加熱材の存在する領域に所定数の解析点を設定
し、各解析点に関して、前記過渡温度場解析の時間ステ
ップを更新しながら、逐次、その温度変化を求めるよう
に構成した被加熱材の温度分布解析方法において、
(a)前記加熱源の構成及び運転条件を含む加熱装置の
データを入力し;(b)前記被加熱材の材質、サイズ及
び必要な物性値を含む前記被加熱材のデータを入力し;
(c)前記加熱源に対する前記被加熱材の速度データを
入力し;(d)前記過渡温度場解析の時間ステップを決
める時間間隔を入力し;(e)前記過渡温度場解析の終
了時間を入力し;(f)前記被加熱材の初期温度データ
を入力し;(g)前記各解析点に対応する前記被加熱材
の点が、次の時間ステップにおいて移動する座標位置
を、前記ステップ(d)で入力した前記時間間隔と前記
ステップ(c)で入力した前記速度データから計算して
求め;(h)前記ステップ(g)において求めた前記被
加熱材の移動後の前記各点の座標位置のうち、次の時間
ステップでの温度を求めようとする解析点に近接した所
定数の点の座標位置と当該解析点との間の距離及びそれ
らの所定数の点に対応する解析点において求められてい
る現時間ステップでの温度を用いて、当該解析点におけ
る現時間ステップでの温度を求め;(i)前記ステップ
(h)で求めた当該解析点における現時間ステップでの
温度を用いて、当該解析点における次の時間ステップで
の温度を求め;(j)前記ステップ(h)及び(i)を
必要な解析点の数だけ繰り返し;(k)前記ステップ
(g)〜(j)を、時間ステップを更新しながら、前記
ステップ(e)で入力した前記終了時間まで繰り返す。
【0049】また、本発明の別の態様においては、加熱
源に対して相対的に移動する被加熱材の温度分布を、計
算機を用い、時間微分に差分法を適用した過渡温度場解
析により求める方法であって、前記加熱源に固定された
座標系を持つ解析領域内の前記被加熱材の存在する領域
に所定数の解析点を設定し、各解析点に関して、前記過
渡温度場解析の時間ステップを更新しながら、逐次、そ
の温度変化を求めるように構成した被加熱材の温度分布
解析方法において、(a)前記加熱源の構成及び運転条
件を含む加熱装置のデータを入力し;(b)前記被加熱
材の材質、サイズ及び必要な物性値を含む前記被加熱材
のデータを入力し;(c)前記加熱源に対する前記被加
熱材の速度データを入力し;(d)前記過渡温度場解析
の時間ステップを決める時間間隔を入力し;(e)前記
過渡温度場解析の終了時間を入力し;(f)前記被加熱
材の初期温度データを入力し;(g)前記各解析点に対
応する前記被加熱材の点が、前記ステップ(d)で入力
した前記時間間隔の間に移動する位置を、前記ステップ
(c)で入力した前記速度データから計算して求め;
(h)前記ステップ(g)において求めた前記被加熱材
の移動後の前記各点の座標位置のうち、次の時間ステッ
プでの温度を求めようとする解析点に近接した所定数の
点の座標位置と当該解析点との間の距離及びそれらの所
定数の点に対応する解析点において求められている現時
間ステップでの温度を用いて、当該解析点における現時
間ステップでの温度を求め;(i)前記ステップ(h)
で求めた当該解析点における現時間ステップでの温度を
用いて、当該解析点における次の時間ステップでの温度
を求め;(j)前記ステップ(h)及び(i)を必要な
解析点の数だけ繰り返し;(k)前記ステップ(h)〜
(j)を、時間ステップを更新しながら、前記ステップ
(e)で入力した前記終了時間まで繰り返す。
源に対して相対的に移動する被加熱材の温度分布を、計
算機を用い、時間微分に差分法を適用した過渡温度場解
析により求める方法であって、前記加熱源に固定された
座標系を持つ解析領域内の前記被加熱材の存在する領域
に所定数の解析点を設定し、各解析点に関して、前記過
渡温度場解析の時間ステップを更新しながら、逐次、そ
の温度変化を求めるように構成した被加熱材の温度分布
解析方法において、(a)前記加熱源の構成及び運転条
件を含む加熱装置のデータを入力し;(b)前記被加熱
材の材質、サイズ及び必要な物性値を含む前記被加熱材
のデータを入力し;(c)前記加熱源に対する前記被加
熱材の速度データを入力し;(d)前記過渡温度場解析
の時間ステップを決める時間間隔を入力し;(e)前記
過渡温度場解析の終了時間を入力し;(f)前記被加熱
材の初期温度データを入力し;(g)前記各解析点に対
応する前記被加熱材の点が、前記ステップ(d)で入力
した前記時間間隔の間に移動する位置を、前記ステップ
(c)で入力した前記速度データから計算して求め;
(h)前記ステップ(g)において求めた前記被加熱材
の移動後の前記各点の座標位置のうち、次の時間ステッ
プでの温度を求めようとする解析点に近接した所定数の
点の座標位置と当該解析点との間の距離及びそれらの所
定数の点に対応する解析点において求められている現時
間ステップでの温度を用いて、当該解析点における現時
間ステップでの温度を求め;(i)前記ステップ(h)
で求めた当該解析点における現時間ステップでの温度を
用いて、当該解析点における次の時間ステップでの温度
を求め;(j)前記ステップ(h)及び(i)を必要な
解析点の数だけ繰り返し;(k)前記ステップ(h)〜
(j)を、時間ステップを更新しながら、前記ステップ
(e)で入力した前記終了時間まで繰り返す。
【0050】本発明の一実施態様においては、前記加熱
源が誘導加熱装置の誘導コイルであり、前記被加熱材が
導電材であって、前記誘導コイルと前記導電材との間に
作用する電磁場の解析を行い、前記導電材内に誘導され
る渦電流によるジュール熱を求めて、前記導電材の温度
分布を解析する。
源が誘導加熱装置の誘導コイルであり、前記被加熱材が
導電材であって、前記誘導コイルと前記導電材との間に
作用する電磁場の解析を行い、前記導電材内に誘導され
る渦電流によるジュール熱を求めて、前記導電材の温度
分布を解析する。
【0051】なお、本発明の何れの態様においても、各
種データを入力するステップ(a)〜(f)の順序は任
意であって良い。
種データを入力するステップ(a)〜(f)の順序は任
意であって良い。
【0052】また、本発明の解析方法において、解析点
を設定する空間離散の手法には、有限要素法及び差分法
の何れを用いることもできる。
を設定する空間離散の手法には、有限要素法及び差分法
の何れを用いることもできる。
【0053】
【作用】以下、本発明の作用を説明する。
【0054】まず、解析領域内の被加熱材の存在する領
域に設定された各解析点、例えば、有限要素法の各節点
における温度変化の求め方について説明する。
域に設定された各解析点、例えば、有限要素法の各節点
における温度変化の求め方について説明する。
【0055】図2は節点の格子状配置を示す概念図であ
る。以下、簡単のために、2次元で説明する。
る。以下、簡単のために、2次元で説明する。
【0056】今、既述した〔数12〕の節点の温度ベク
トル{φe }(t)である各節点P1 〜P9 における時
間ステップtでの温度T1 (t)〜T9 (t)が夫々求
められている時に、中央の節点P5 における時間ステッ
プt+Δtでの温度T5(t+Δt)を求める場合を説
明する。なお、図示の如く、本例では、被加熱材が節点
の格子に沿った方向に移動する。即ち、時間間隔Δtの
間に、各節点P1 〜P9 に対応する被加熱材の実際の点
は夫々Q1〜Q9 の位置に移動する(但し、Q3 、Q6
及びQ9 は図外にあるため、図示を省略する。)。従っ
て、被加熱材の速度をvとすると、各節点P1 〜P9 と
各点Q1〜Q9 との距離PQ=v・Δtである。
トル{φe }(t)である各節点P1 〜P9 における時
間ステップtでの温度T1 (t)〜T9 (t)が夫々求
められている時に、中央の節点P5 における時間ステッ
プt+Δtでの温度T5(t+Δt)を求める場合を説
明する。なお、図示の如く、本例では、被加熱材が節点
の格子に沿った方向に移動する。即ち、時間間隔Δtの
間に、各節点P1 〜P9 に対応する被加熱材の実際の点
は夫々Q1〜Q9 の位置に移動する(但し、Q3 、Q6
及びQ9 は図外にあるため、図示を省略する。)。従っ
て、被加熱材の速度をvとすると、各節点P1 〜P9 と
各点Q1〜Q9 との距離PQ=v・Δtである。
【0057】この時、時間ステップtにおいて求めた各
節点P1 〜P9 の温度T1 (t)〜T9 (t)は、実際
には、点Q1 〜Q9 の位置に移動しており、時間ステッ
プt+Δtでの温度を求めようとする節点P5 の時間ス
テップtにおける温度は分からない。このため、既述し
た〔数12〕を用いて、節点P5 における時間ステップ
t+Δtでの温度T5 (t+Δt)を求めることはでき
ない。そこで、本発明においては、次のようにして、節
点P5 の時間ステップtにおける補間温度T5 (t)′
を求める。
節点P1 〜P9 の温度T1 (t)〜T9 (t)は、実際
には、点Q1 〜Q9 の位置に移動しており、時間ステッ
プt+Δtでの温度を求めようとする節点P5 の時間ス
テップtにおける温度は分からない。このため、既述し
た〔数12〕を用いて、節点P5 における時間ステップ
t+Δtでの温度T5 (t+Δt)を求めることはでき
ない。そこで、本発明においては、次のようにして、節
点P5 の時間ステップtにおける補間温度T5 (t)′
を求める。
【0058】即ち、図2に示すように、まず、計算しよ
うとする節点P5 に近接した移動点Q1 、Q2 、Q4 、
Q5 、Q7 、Q8 を夫々求め、各移動点と節点P5 との
間の距離L1 〜L6 を夫々計算する。この近接した移動
点の決め方は、例えば、計算しようとする節点P5 から
の距離が所定値Ld 以内になる点とし、所定値Ld とし
ては、例えば、矩形の節点格子の対角線の長さとする。
本例の場合、選ばれる移動点は、上述したQ1 、Q2 、
Q4 、Q5 、Q7 、Q8 の6点となる。図3は、被加熱
材の移動方向が節点の格子方向と異なる場合であり、こ
の場合には、図示の如く、近接した移動点として、
Q4 、Q5 、Q7 、Q8の4点が選ばれる。また、3次
元の場合には、更に上下の格子平面からの移動点が加わ
る。なお、これらの移動点として、一般的には、8点ま
でを考慮すれば充分である。
うとする節点P5 に近接した移動点Q1 、Q2 、Q4 、
Q5 、Q7 、Q8 を夫々求め、各移動点と節点P5 との
間の距離L1 〜L6 を夫々計算する。この近接した移動
点の決め方は、例えば、計算しようとする節点P5 から
の距離が所定値Ld 以内になる点とし、所定値Ld とし
ては、例えば、矩形の節点格子の対角線の長さとする。
本例の場合、選ばれる移動点は、上述したQ1 、Q2 、
Q4 、Q5 、Q7 、Q8 の6点となる。図3は、被加熱
材の移動方向が節点の格子方向と異なる場合であり、こ
の場合には、図示の如く、近接した移動点として、
Q4 、Q5 、Q7 、Q8の4点が選ばれる。また、3次
元の場合には、更に上下の格子平面からの移動点が加わ
る。なお、これらの移動点として、一般的には、8点ま
でを考慮すれば充分である。
【0059】そして、これらの近接移動点、例えば、図
2の場合には、移動点Q1 、Q2 、Q4 、Q5 、Q7 、
Q8 の6点と節点P5 との間の距離L1 〜L6 から、次
式、
2の場合には、移動点Q1 、Q2 、Q4 、Q5 、Q7 、
Q8 の6点と節点P5 との間の距離L1 〜L6 から、次
式、
【0060】
【数13】
【0061】により補間距離RLを求める。 但し、実
際の計算手順としては、被加熱材の速度vから移動距離
v・Δtを求め、計算しようとする節点P5の座標位置
からその移動距離v・Δtを引いて求められた位置と、
各節点P1 、P2 、P4 、P5 、P7 、P8 との距離を
求めるようにしても結果は同じである。
際の計算手順としては、被加熱材の速度vから移動距離
v・Δtを求め、計算しようとする節点P5の座標位置
からその移動距離v・Δtを引いて求められた位置と、
各節点P1 、P2 、P4 、P5 、P7 、P8 との距離を
求めるようにしても結果は同じである。
【0062】一方、各点Q1 、Q2 、Q4 、Q5 、
Q7 、Q8 における時間ステップtにおける温度を、K
1 =T1 (t)、K2 =T2(t)、K3 =T
4 (t)、K4 =T5 (t)、K5 =T7 (t)、K6
=T8 (t)と夫々変換して、次式、
Q7 、Q8 における時間ステップtにおける温度を、K
1 =T1 (t)、K2 =T2(t)、K3 =T
4 (t)、K4 =T5 (t)、K5 =T7 (t)、K6
=T8 (t)と夫々変換して、次式、
【0063】
【数14】
【0064】により補間温度FLを求め、更に、次式、
【0065】
【数15】
【0066】により、節点P5 の時間ステップtにおけ
る補間温度T5 (t)′=TTを求める。そして、この
節点P5 の時間ステップtにおける補間温度T
5 (t)′を用い、既述した〔数12〕の温度ベクトル
{φe }を各節点の温度Te に置き換えた式を用いて、
節点P5 における時間ステップt+Δtでの温度T
5 (t+Δt)を求める。
る補間温度T5 (t)′=TTを求める。そして、この
節点P5 の時間ステップtにおける補間温度T
5 (t)′を用い、既述した〔数12〕の温度ベクトル
{φe }を各節点の温度Te に置き換えた式を用いて、
節点P5 における時間ステップt+Δtでの温度T
5 (t+Δt)を求める。
【0067】そして、以上の手順を、必要な節点の数だ
け繰り返し、各節点における時間ステップt+Δtでの
温度Te (t+Δt)を求めた後、t=t+Δtと置い
て、時間ステップを更新し、以上の手順を更に繰り返す
ことにより、移動する被加熱材の温度分布解析を行うこ
とができる。
け繰り返し、各節点における時間ステップt+Δtでの
温度Te (t+Δt)を求めた後、t=t+Δtと置い
て、時間ステップを更新し、以上の手順を更に繰り返す
ことにより、移動する被加熱材の温度分布解析を行うこ
とができる。
【0068】なお、以上の説明は、有限要素法を用いた
場合であるが、空間離散の手法に差分法を適用した場合
にも、同様にして解析点の温度補間を行うことができ
る。
場合であるが、空間離散の手法に差分法を適用した場合
にも、同様にして解析点の温度補間を行うことができ
る。
【0069】また、以上の説明は、定速度で平行移動す
る被加熱材の場合であるが、例えば、定角速度で回転す
る被加熱材の場合にも、ほぼ同様にして解析を行うこと
ができる。更に、速度又は角速度が一定でない被加熱材
の場合にも、速度データとして、加速度又は角加速度や
速度又は角速度の時間による変化曲線を与えれば、その
データを使って、時間ステップ毎に各解析点の移動位置
を計算することにより、同様の解析が可能である。但
し、1つの時間ステップでの各解析点の移動距離が解析
点の格子間距離よりも大きくなると、解析が非常に複雑
になるので、そうならないように、被加熱材の速度に応
じ、解析点の設定(有限要素法による要素分割や空間差
分法における解析点の選び方)若しくは時間ステップの
時間間隔Δtを調整するのが好ましい。
る被加熱材の場合であるが、例えば、定角速度で回転す
る被加熱材の場合にも、ほぼ同様にして解析を行うこと
ができる。更に、速度又は角速度が一定でない被加熱材
の場合にも、速度データとして、加速度又は角加速度や
速度又は角速度の時間による変化曲線を与えれば、その
データを使って、時間ステップ毎に各解析点の移動位置
を計算することにより、同様の解析が可能である。但
し、1つの時間ステップでの各解析点の移動距離が解析
点の格子間距離よりも大きくなると、解析が非常に複雑
になるので、そうならないように、被加熱材の速度に応
じ、解析点の設定(有限要素法による要素分割や空間差
分法における解析点の選び方)若しくは時間ステップの
時間間隔Δtを調整するのが好ましい。
【0070】次に、以上に説明した温度補間法を用いた
本発明による温度分布解析方法の手順を、図1に示すフ
ローチャートに従って説明する。
本発明による温度分布解析方法の手順を、図1に示すフ
ローチャートに従って説明する。
【0071】まず、誘導加熱炉の誘導コイルのような加
熱源の構成や特性、更には、装置全体の構成や運転条件
等の加熱装置のデータ、被加熱材の材質、サイズ、電磁
的物性値、熱的物性値等の被加熱材のデータ、被加熱材
の速度データ、過渡温度場解析の時間ステップを決める
時間間隔Δt、過渡温度場解析の終了時間、及び、各解
析点の初期温度を求めるための被加熱材の初期温度デー
タを夫々コンピュータに入力する。
熱源の構成や特性、更には、装置全体の構成や運転条件
等の加熱装置のデータ、被加熱材の材質、サイズ、電磁
的物性値、熱的物性値等の被加熱材のデータ、被加熱材
の速度データ、過渡温度場解析の時間ステップを決める
時間間隔Δt、過渡温度場解析の終了時間、及び、各解
析点の初期温度を求めるための被加熱材の初期温度デー
タを夫々コンピュータに入力する。
【0072】次に、上述したように、各解析点Pに対応
する点Qが、次の時間ステップt+Δtにおいて移動す
る座標位置を求める。
する点Qが、次の時間ステップt+Δtにおいて移動す
る座標位置を求める。
【0073】そして、これらの点Qの移動位置のうち、
計算しようとする解析点Pe に近接した所定数の点Qi
を選択し、それらの点Qi と当該解析点Pe との間の距
離及びそれらの点Qi に対応した解析点Pi において求
められている時間ステップtでの温度Ti (t)を用い
て、当該解析点Pe における時間ステップtでの補間温
度Te (t)′を求める。
計算しようとする解析点Pe に近接した所定数の点Qi
を選択し、それらの点Qi と当該解析点Pe との間の距
離及びそれらの点Qi に対応した解析点Pi において求
められている時間ステップtでの温度Ti (t)を用い
て、当該解析点Pe における時間ステップtでの補間温
度Te (t)′を求める。
【0074】そして、この解析点Pe において求められ
た時間ステップtでの補間温度Te (t)′を用い、例
えば、既述した〔数12〕から、その解析点Pe におけ
る時間ステップt+Δtでの温度Te (t+Δt)を求
める。
た時間ステップtでの補間温度Te (t)′を用い、例
えば、既述した〔数12〕から、その解析点Pe におけ
る時間ステップt+Δtでの温度Te (t+Δt)を求
める。
【0075】そして、この解析点Pe における時間ステ
ップtでの温度Te (t)′を求めるステップ及び解析
点Pe における時間ステップt+Δtでの温度Te (t
+Δt)を求めるステップを、必要な解析点Pe の数だ
け繰り返す。
ップtでの温度Te (t)′を求めるステップ及び解析
点Pe における時間ステップt+Δtでの温度Te (t
+Δt)を求めるステップを、必要な解析点Pe の数だ
け繰り返す。
【0076】次に、t=t+Δtと置いて、時間ステッ
プを更新し、過渡温度場解析の終了時間になったか否か
を判定する。そして、終了時間になっていなければ、上
述した各解析点Pに対応する点Qの移動位置の計算から
のステップを繰り返し、終了時間になったら、その温度
分布の解析結果を出力して処理を終了する。
プを更新し、過渡温度場解析の終了時間になったか否か
を判定する。そして、終了時間になっていなければ、上
述した各解析点Pに対応する点Qの移動位置の計算から
のステップを繰り返し、終了時間になったら、その温度
分布の解析結果を出力して処理を終了する。
【0077】なお、被加熱材の移動パターンが何れの時
間ステップにおいても同じで、各解析点Pとそれに対応
する点Qの移動位置との関係が常に一定の場合には、図
1に破線で示すように、各時間ステップにおいて点Qの
移動位置を一々計算する必要はなく、一度計算した結果
をメモリ等の適当な記憶手段に記憶させておき、各解析
点において温度補間を行う際に、その記憶されている位
置関係(距離の関係)と各時間ステップにおいて求めら
れた温度とを対応させて、上述した〔数13〕〜〔数1
5〕により、計算しようとする解析点Pe における時間
ステップtでの補間温度Te (t)′を求めるようにし
ても良い。
間ステップにおいても同じで、各解析点Pとそれに対応
する点Qの移動位置との関係が常に一定の場合には、図
1に破線で示すように、各時間ステップにおいて点Qの
移動位置を一々計算する必要はなく、一度計算した結果
をメモリ等の適当な記憶手段に記憶させておき、各解析
点において温度補間を行う際に、その記憶されている位
置関係(距離の関係)と各時間ステップにおいて求めら
れた温度とを対応させて、上述した〔数13〕〜〔数1
5〕により、計算しようとする解析点Pe における時間
ステップtでの補間温度Te (t)′を求めるようにし
ても良い。
【0078】
【実施例】以下、誘導加熱装置において連続帯鋼を移動
させながら加熱する場合の温度分布を解析する方法に本
発明を適用した実施例を説明する。
させながら加熱する場合の温度分布を解析する方法に本
発明を適用した実施例を説明する。
【0079】図4は、本発明の解析方法を適用した誘導
加熱装置のモデル構造を示す概略図である。図におい
て、1は誘導コイル、2は連続帯鋼である。連続帯鋼2
は、誘導コイル1により誘導加熱されて、図中矢印方向
に定速度vで移動する。
加熱装置のモデル構造を示す概略図である。図におい
て、1は誘導コイル、2は連続帯鋼である。連続帯鋼2
は、誘導コイル1により誘導加熱されて、図中矢印方向
に定速度vで移動する。
【0080】図5は、既述した本発明の方法により、有
限要素法を用いて、連続帯鋼2の温度分布を解析した結
果を示す概略図であり、連続帯鋼2の温度分布を等温線
で示したものである。また、図6は、連続帯鋼2が移動
しないものとして解析した従来の方法による有限要素法
を用いた解析結果を示す概略図である。等温線は20段
階のレベルで示されており、例えば図6において、外側
から順に、下記表のようになっている。なお、単位は
〔℃〕である。
限要素法を用いて、連続帯鋼2の温度分布を解析した結
果を示す概略図であり、連続帯鋼2の温度分布を等温線
で示したものである。また、図6は、連続帯鋼2が移動
しないものとして解析した従来の方法による有限要素法
を用いた解析結果を示す概略図である。等温線は20段
階のレベルで示されており、例えば図6において、外側
から順に、下記表のようになっている。なお、単位は
〔℃〕である。
【0081】 表 等温線 温度 等温線 温度 1 … 420.2 11 … 478.0 2 … 426.0 12 … 483.8 3 … 431.8 13 … 489.5 4 … 437.5 14 … 495.3 5 … 443.3 15 … 501.1 6 … 449.1 16 … 506.9 7 … 454.9 17 … 512.7 8 … 460.7 18 … 518.4 9 … 466.4 19 … 524.2 10… 472.2 20 … 530.0
【0082】図6に示すように、従来の方法では、連続
帯鋼2の移動を考慮しないので、その温度分布は、誘導
コイル1の出口端に関してほぼ対称になっている。一
方、図5に示すように、本発明の方法によれば、誘導コ
イル1を出た帯鋼部分がその誘導コイル1から離れるに
従って次第に冷えていく状態が求められており、これ
は、実際の現象と良く合致している。
帯鋼2の移動を考慮しないので、その温度分布は、誘導
コイル1の出口端に関してほぼ対称になっている。一
方、図5に示すように、本発明の方法によれば、誘導コ
イル1を出た帯鋼部分がその誘導コイル1から離れるに
従って次第に冷えていく状態が求められており、これ
は、実際の現象と良く合致している。
【0083】なお、本例においては、電磁場の解析に、
準定常交流場の解析を用い、温度場だけを時々刻々解析
した。即ち、既述した〔数1〕、〔数2〕及び〔数5〕
を用いて電磁場の解析を行い、〔数6〕からジュール熱
を求め、〔数7〕、〔数9〕及び〔数10〕を用いて、
温度場だけを時間ステップを更新しながら解析した。ま
た、有限要素法における温度計算には、既述した〔数1
2〕を用い、本発明の方法における連続帯鋼2の移動速
度vによる温度補間には、既述した〔数13〕〜〔数1
5〕を用いた。
準定常交流場の解析を用い、温度場だけを時々刻々解析
した。即ち、既述した〔数1〕、〔数2〕及び〔数5〕
を用いて電磁場の解析を行い、〔数6〕からジュール熱
を求め、〔数7〕、〔数9〕及び〔数10〕を用いて、
温度場だけを時間ステップを更新しながら解析した。ま
た、有限要素法における温度計算には、既述した〔数1
2〕を用い、本発明の方法における連続帯鋼2の移動速
度vによる温度補間には、既述した〔数13〕〜〔数1
5〕を用いた。
【0084】次に、本発明の第2の実施例を説明する。
【0085】以上に説明した例では、〔数1〕及び〔数
3〕に含まれる電磁的物性値μ及びσを夫々温度によら
ない定数として扱っているが、実際には、これらの物性
値も温度Tの関数である。即ち、
3〕に含まれる電磁的物性値μ及びσを夫々温度によら
ない定数として扱っているが、実際には、これらの物性
値も温度Tの関数である。即ち、
【0086】
【数16】
【0087】である。そこで、より正確な解析を行うた
めには、求められた温度からこれらの電磁的物性値を更
新し、電磁場も時々刻々解析する必要がある。しかしな
がら、実際問題として、電磁場と温度場の両方を時々刻
々解析するのは、特に電磁場の解析時間が膨大になるの
で、全く実用的ではない。そこで、本実施例において
は、次のようにして解析を行う。
めには、求められた温度からこれらの電磁的物性値を更
新し、電磁場も時々刻々解析する必要がある。しかしな
がら、実際問題として、電磁場と温度場の両方を時々刻
々解析するのは、特に電磁場の解析時間が膨大になるの
で、全く実用的ではない。そこで、本実施例において
は、次のようにして解析を行う。
【0088】即ち、図7のフローチャートに示すよう
に、まず、加熱源である誘導コイル及び装置全体の構成
や運転条件等の加熱装置のデータを入力し、次に、被加
熱材の材質やサイズに関するデータを入力する。
に、まず、加熱源である誘導コイル及び装置全体の構成
や運転条件等の加熱装置のデータを入力し、次に、被加
熱材の材質やサイズに関するデータを入力する。
【0089】次に、本実施例においては、予め実験等に
より求められている被加熱材の電磁的物性値及び熱的物
性値の温度特性曲線データを夫々入力する。例えば、鋼
材の導電率σの温度特性曲線の例を図8に示す。また、
透磁率μの温度特性曲線は、比透磁率μs の温度特性曲
線として次式〔数17〕で与える。但し、μs =μ/μ
0 (μ0 :真空の透磁率 1.2566×10-8〔H/
m〕)である。
より求められている被加熱材の電磁的物性値及び熱的物
性値の温度特性曲線データを夫々入力する。例えば、鋼
材の導電率σの温度特性曲線の例を図8に示す。また、
透磁率μの温度特性曲線は、比透磁率μs の温度特性曲
線として次式〔数17〕で与える。但し、μs =μ/μ
0 (μ0 :真空の透磁率 1.2566×10-8〔H/
m〕)である。
【0090】
【数17】
【0091】更に、鋼材の熱伝導率κ及び単位体積当り
の熱容量Cの温度特性曲線の例を図9及び図10に夫々
示す。熱伝達率αの温度特性曲線は次式で与える。
の熱容量Cの温度特性曲線の例を図9及び図10に夫々
示す。熱伝達率αの温度特性曲線は次式で与える。
【0092】
【数18】
【0093】次いで、図7のフローチャートに示すよう
に、被加熱材の速度データを入力する。
に、被加熱材の速度データを入力する。
【0094】次に、過渡温度場解析の時間ステップを決
める時間間隔Δtを入力する。
める時間間隔Δtを入力する。
【0095】次に、本実施例においては、準定常電磁場
解析の起動条件を入力する。そして、本実施例において
は、この準定常電磁場解析の起動条件を満足した時にの
み、電磁場の解析を行う。この準定常電磁場解析の起動
条件としては、時間間隔を用いるのが最も簡便であり、
例えば、先に入力した過渡温度場解析の時間間隔Δtの
所定倍の時間間隔を用いる。即ち、過渡温度場解析を所
定回繰り返した時点で、被加熱材の電磁的物性値を更新
した準定常電磁場解析を行い、発熱源であるジュール熱
を更新する。
解析の起動条件を入力する。そして、本実施例において
は、この準定常電磁場解析の起動条件を満足した時にの
み、電磁場の解析を行う。この準定常電磁場解析の起動
条件としては、時間間隔を用いるのが最も簡便であり、
例えば、先に入力した過渡温度場解析の時間間隔Δtの
所定倍の時間間隔を用いる。即ち、過渡温度場解析を所
定回繰り返した時点で、被加熱材の電磁的物性値を更新
した準定常電磁場解析を行い、発熱源であるジュール熱
を更新する。
【0096】この準定常電磁場解析の起動条件として
は、上述した時間間隔以外に、例えば、被加熱材の到達
温度や温度変化幅等を用いることもできる。例えば、起
動条件として被加熱材の到達温度を用いる場合、複数の
設定温度を起動条件として入力し、温度場の計算によっ
て得られた温度が各設定温度を越えた時に準定常電磁場
解析を行うようにする。この場合、起動条件として入力
する設定温度としては、被加熱材の電磁的物性値又は熱
的物性値が比較的大きく変化するところの温度を選定す
ると良い。また、温度変化幅を起動条件として用いる場
合には、温度場の計算によって求められた温度上昇が、
予め入力された変化幅を越えた時に準定常電磁場解析を
行う。
は、上述した時間間隔以外に、例えば、被加熱材の到達
温度や温度変化幅等を用いることもできる。例えば、起
動条件として被加熱材の到達温度を用いる場合、複数の
設定温度を起動条件として入力し、温度場の計算によっ
て得られた温度が各設定温度を越えた時に準定常電磁場
解析を行うようにする。この場合、起動条件として入力
する設定温度としては、被加熱材の電磁的物性値又は熱
的物性値が比較的大きく変化するところの温度を選定す
ると良い。また、温度変化幅を起動条件として用いる場
合には、温度場の計算によって求められた温度上昇が、
予め入力された変化幅を越えた時に準定常電磁場解析を
行う。
【0097】次に、図7のフローチャートに示すよう
に、過渡温度場解析の終了時間及び被加熱材の初期温度
データを夫々入力する。
に、過渡温度場解析の終了時間及び被加熱材の初期温度
データを夫々入力する。
【0098】次に、図8に示したデータ及び〔数17〕
に基づき、鋼材の初期温度から導電率σと透磁率μ(=
μs ・μ0 )を夫々求め、これらを、既述した〔数
1〕、〔数2〕及び〔数5〕に代入して、準定常電磁場
解析を行い、〔数6〕から平均のジュール熱を算出す
る。一方、図9及び図10に示したデータ並びに〔数1
8〕に基づき、鋼材の初期温度から熱伝導率κ、単位体
積当りの熱容量C及び熱伝達率αを夫々求めておく。
に基づき、鋼材の初期温度から導電率σと透磁率μ(=
μs ・μ0 )を夫々求め、これらを、既述した〔数
1〕、〔数2〕及び〔数5〕に代入して、準定常電磁場
解析を行い、〔数6〕から平均のジュール熱を算出す
る。一方、図9及び図10に示したデータ並びに〔数1
8〕に基づき、鋼材の初期温度から熱伝導率κ、単位体
積当りの熱容量C及び熱伝達率αを夫々求めておく。
【0099】次に、各解析点、例えば、有限要素法にお
ける各節点Pに対応する点Q(図2参照)の次の時間ス
テップt+Δtにおける移動位置を、先に入力した鋼材
の速度データから求める。
ける各節点Pに対応する点Q(図2参照)の次の時間ス
テップt+Δtにおける移動位置を、先に入力した鋼材
の速度データから求める。
【0100】次に、各解析点Pにおいて時間ステップt
で求められている温度を用い、既述したように、〔数1
3〕〜〔数15〕を用いて、計算しようとする解析点P
e における時間ステップtでの補間温度を求める。
で求められている温度を用い、既述したように、〔数1
3〕〜〔数15〕を用いて、計算しようとする解析点P
e における時間ステップtでの補間温度を求める。
【0101】次に、この補間温度及び上述した準定常電
磁場解析により求めたジュール熱を用い、既述した〔数
12〕から、計算しようとする解析点Pe における時間
ステップt+Δtでの温度を求める。
磁場解析により求めたジュール熱を用い、既述した〔数
12〕から、計算しようとする解析点Pe における時間
ステップt+Δtでの温度を求める。
【0102】そして、この解析点Pe における時間ステ
ップt+Δtでの温度を求める一連のステップを、必要
な解析点の数だけ繰り返した後、t=t+Δtと置いて
時間ステップを更新する。
ップt+Δtでの温度を求める一連のステップを、必要
な解析点の数だけ繰り返した後、t=t+Δtと置いて
時間ステップを更新する。
【0103】次に、先に入力した準定常電磁場解析の起
動条件を満たしたか否かを判定し、起動条件を満たした
場合には、その時点で得られている温度に応じて、図8
に示したデータ及び〔数17〕に基づき、鋼材の導電率
σと透磁率μを夫々更新し、これらを用いて新たに準定
常電磁場解析を行い、〔数6〕から求められる平均のジ
ュール熱を更新する。
動条件を満たしたか否かを判定し、起動条件を満たした
場合には、その時点で得られている温度に応じて、図8
に示したデータ及び〔数17〕に基づき、鋼材の導電率
σと透磁率μを夫々更新し、これらを用いて新たに準定
常電磁場解析を行い、〔数6〕から求められる平均のジ
ュール熱を更新する。
【0104】一方、準定常電磁場解析の起動条件を満た
していない場合には、次に、過渡温度場解析の終了時間
になったか否かを判定し、終了時間になっていない場合
には、その時点で得られている温度に応じて、図9及び
図10に示したデータ並びに〔数18〕に基づき、鋼材
の熱伝導率κ、単位体積当りの熱容量C及び熱伝達率α
を夫々更新し、過渡温度場解析を繰り返す。
していない場合には、次に、過渡温度場解析の終了時間
になったか否かを判定し、終了時間になっていない場合
には、その時点で得られている温度に応じて、図9及び
図10に示したデータ並びに〔数18〕に基づき、鋼材
の熱伝導率κ、単位体積当りの熱容量C及び熱伝達率α
を夫々更新し、過渡温度場解析を繰り返す。
【0105】そして、過渡温度場解析の終了時間になる
と、得られた温度分布のデータを出力し、処理を終了す
る。
と、得られた温度分布のデータを出力し、処理を終了す
る。
【0106】本実施例のように構成することにより、温
度変化による電磁場の変化を考慮した正確な解析を短時
間に行うことができ、被加熱材の移動による計算時間の
増加を考慮したとしても、なお、実用的な範囲の計算時
間で解析を行うことができる。なお、本実施例の方法に
よっても充分な解析精度が得られる理由は、一般に、電
磁場の時間的変化速度(交流場では角周波数ω)が温度
場の変化速度∂T/∂t≒Q/Cに対して充分に大き
く、且つ、温度変化による電磁場の変化が充分に緩慢で
あるために、温度場に対する電磁場の準定常性を仮定し
て良いことによる。
度変化による電磁場の変化を考慮した正確な解析を短時
間に行うことができ、被加熱材の移動による計算時間の
増加を考慮したとしても、なお、実用的な範囲の計算時
間で解析を行うことができる。なお、本実施例の方法に
よっても充分な解析精度が得られる理由は、一般に、電
磁場の時間的変化速度(交流場では角周波数ω)が温度
場の変化速度∂T/∂t≒Q/Cに対して充分に大き
く、且つ、温度変化による電磁場の変化が充分に緩慢で
あるために、温度場に対する電磁場の準定常性を仮定し
て良いことによる。
【0107】また、本実施例においては、被加熱材の電
磁的物性値及び熱的物性値の温度による変化を考慮する
ための構成を説明したが、例えば、被加熱材の電磁的物
性値又は熱的物性値が被加熱材の位置によって変化する
ような場合、その位置による変化のデータを予め入力し
ておき、一方、準定常電磁場解析の起動条件や過渡温度
場解析の物性値更新の判定条件に被加熱材の位置データ
を用い、被加熱材の速度データから求められる位置の変
化に応じて、必要な物性値のデータを更新するように構
成することもできる。
磁的物性値及び熱的物性値の温度による変化を考慮する
ための構成を説明したが、例えば、被加熱材の電磁的物
性値又は熱的物性値が被加熱材の位置によって変化する
ような場合、その位置による変化のデータを予め入力し
ておき、一方、準定常電磁場解析の起動条件や過渡温度
場解析の物性値更新の判定条件に被加熱材の位置データ
を用い、被加熱材の速度データから求められる位置の変
化に応じて、必要な物性値のデータを更新するように構
成することもできる。
【0108】以上、本発明を、誘導加熱装置による鋼材
の誘導加熱に適用した例を説明したが、本発明は、各種
の加熱装置において移動しながら加熱される種々の被加
熱材の温度分布の解析に適用が可能である。
の誘導加熱に適用した例を説明したが、本発明は、各種
の加熱装置において移動しながら加熱される種々の被加
熱材の温度分布の解析に適用が可能である。
【0109】
【発明の効果】本発明によれば、加熱源に対して相対的
に移動する被加熱材の温度分布を解析することができ、
例えば、誘導加熱炉において移動しながら連続的に誘導
加熱される連続帯鋼等の加熱状態を調べることができ
る。従って、例えば、誘導加熱炉等の加熱装置の実操業
状態に近い状態のシミュレーションを行うことができ
て、その設計や各種運転条件の設定に利用することがで
きる。
に移動する被加熱材の温度分布を解析することができ、
例えば、誘導加熱炉において移動しながら連続的に誘導
加熱される連続帯鋼等の加熱状態を調べることができ
る。従って、例えば、誘導加熱炉等の加熱装置の実操業
状態に近い状態のシミュレーションを行うことができ
て、その設計や各種運転条件の設定に利用することがで
きる。
【図1】本発明の手順を示すフローチャートである。
【図2】本発明による温度補間の方法を説明するための
概念図である。
概念図である。
【図3】本発明による温度補間の方法の別の場合を示す
概念図である。
概念図である。
【図4】本発明の一実施例による温度分布解析方法を適
用した誘導加熱装置のモデル構造を示す概略斜視図であ
る。
用した誘導加熱装置のモデル構造を示す概略斜視図であ
る。
【図5】本発明の方法を用いて、図4の装置による温度
分布を求めた結果を示す概略図である。
分布を求めた結果を示す概略図である。
【図6】従来の方法を用いて、図4の装置による温度分
布を求めた結果を示す概略図である。
布を求めた結果を示す概略図である。
【図7】本発明の第2の実施例による解析手順を示すフ
ローチャートである。
ローチャートである。
【図8】図7の方法に用いた鋼材の導電率の温度特性曲
線を示すグラフである。
線を示すグラフである。
【図9】図7の方法に用いた鋼材の熱伝導率の温度特性
曲線を示すグラフである。
曲線を示すグラフである。
【図10】図7の方法に用いた鋼材の単位体積当りの熱
容量の温度特性曲線を示すグラフである。
容量の温度特性曲線を示すグラフである。
1 誘導コイル 2 帯鋼
フロントページの続き (72)発明者 平野 芳生 川崎市中原区井田1618番地 新日本製鐵株 式会社先端技術研究所内 (72)発明者 岩田 圭司 川崎市中原区井田1618番地 新日本製鐵株 式会社先端技術研究所内
Claims (3)
- 【請求項1】 加熱源に対して相対的に移動する被加熱
材の温度分布を、計算機を用い、時間微分に差分法を適
用した過渡温度場解析により求める方法であって、前記
加熱源に固定された座標系を持つ解析領域内の前記被加
熱材の存在する領域に所定数の解析点を設定し、各解析
点に関して、前記過渡温度場解析の時間ステップを更新
しながら、逐次、その温度変化を求めるように構成した
被加熱材の温度分布解析方法において、 (a)前記加熱源の構成及び運転条件を含む加熱装置の
データを入力し、 (b)前記被加熱材の材質、サイズ及び必要な物性値を
含む前記被加熱材のデータを入力し、 (c)前記加熱源に対する前記被加熱材の速度データを
入力し、 (d)前記過渡温度場解析の時間ステップを決める時間
間隔を入力し、 (e)前記過渡温度場解析の終了時間を入力し、 (f)前記被加熱材の初期温度データを入力し、 (g)前記各解析点に対応する前記被加熱材の点が、次
の時間ステップにおいて移動する座標位置を、前記ステ
ップ(d)で入力した前記時間間隔と前記ステップ
(c)で入力した前記速度データから計算して求め、 (h)前記ステップ(g)において求めた前記被加熱材
の移動後の前記各点の座標位置のうち、次の時間ステッ
プでの温度を求めようとする解析点に近接した所定数の
点の座標位置と当該解析点との間の距離及びそれらの所
定数の点に対応する解析点において求められている現時
間ステップでの温度を用いて、当該解析点における現時
間ステップでの温度を求め、 (i)前記ステップ(h)で求めた当該解析点における
現時間ステップでの温度を用いて、当該解析点における
次の時間ステップでの温度を求め、 (j)前記ステップ(h)及び(i)を必要な解析点の
数だけ繰り返し、 (k)前記ステップ(g)〜(j)を、時間ステップを
更新しながら、前記ステップ(e)で入力した前記終了
時間まで繰り返すことを特徴とする方法。 - 【請求項2】 加熱源に対して相対的に移動する被加熱
材の温度分布を、計算機を用い、時間微分に差分法を適
用した過渡温度場解析により求める方法であって、前記
加熱源に固定された座標系を持つ解析領域内の前記被加
熱材の存在する領域に所定数の解析点を設定し、各解析
点に関して、前記過渡温度場解析の時間ステップを更新
しながら、逐次、その温度変化を求めるように構成した
被加熱材の温度分布解析方法において、 (a)前記加熱源の構成及び運転条件を含む加熱装置の
データを入力し、 (b)前記被加熱材の材質、サイズ及び必要な物性値を
含む前記被加熱材のデータを入力し、 (c)前記加熱源に対する前記被加熱材の速度データを
入力し、 (d)前記過渡温度場解析の時間ステップを決める時間
間隔を入力し、 (e)前記過渡温度場解析の終了時間を入力し、 (f)前記被加熱材の初期温度データを入力し、 (g)前記各解析点に対応する前記被加熱材の点が、前
記ステップ(d)で入力した前記時間間隔の間に移動す
る位置を、前記ステップ(c)で入力した前記速度デー
タから計算して求め、 (h)前記ステップ(g)において求めた前記被加熱材
の移動後の前記各点の座標位置のうち、次の時間ステッ
プでの温度を求めようとする解析点に近接した所定数の
点の座標位置と当該解析点との間の距離及びそれらの所
定数の点に対応する解析点において求められている現時
間ステップでの温度を用いて、当該解析点における現時
間ステップでの温度を求め、 (i)前記ステップ(h)で求めた当該解析点における
現時間ステップでの温度を用いて、当該解析点における
次の時間ステップでの温度を求め、 (j)前記ステップ(h)及び(i)を必要な解析点の
数だけ繰り返し、 (k)前記ステップ(h)〜(j)を、時間ステップを
更新しながら、前記ステップ(e)で入力した前記終了
時間まで繰り返すことを特徴とする方法。 - 【請求項3】 前記加熱源が誘導加熱装置の誘導コイル
であり、前記被加熱材が導電材であって、前記誘導コイ
ルと前記導電材との間に作用する電磁場の解析を行い、
前記導電材内に誘導される渦電流によるジュール熱を求
めて、前記導電材の温度分布を解析することを特徴とす
る請求項1又は2に記載の方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP27468491A JP2816507B2 (ja) | 1991-09-26 | 1991-09-26 | 移動する被加熱材の温度分布解析方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP27468491A JP2816507B2 (ja) | 1991-09-26 | 1991-09-26 | 移動する被加熱材の温度分布解析方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0588759A true JPH0588759A (ja) | 1993-04-09 |
| JP2816507B2 JP2816507B2 (ja) | 1998-10-27 |
Family
ID=17545123
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP27468491A Expired - Fee Related JP2816507B2 (ja) | 1991-09-26 | 1991-09-26 | 移動する被加熱材の温度分布解析方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2816507B2 (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2009066767A1 (ja) * | 2007-11-21 | 2009-05-28 | Ihi Marine United Inc. | 温度分布履歴推定方法 |
| CN106327578A (zh) * | 2015-06-29 | 2017-01-11 | 北京航天试验技术研究所 | 一种基于不同物理介质的三维温度场插值方法 |
| CN115422793A (zh) * | 2022-08-01 | 2022-12-02 | 北京机电工程研究所 | 基于三维时变插值的燃气舵热强度计算方法、系统及介质 |
| CN120912790A (zh) * | 2025-10-10 | 2025-11-07 | 西安蓝辉科技股份有限公司 | 基于热成像的感应炉线圈温度场可视化监测方法 |
-
1991
- 1991-09-26 JP JP27468491A patent/JP2816507B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (10)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2009066767A1 (ja) * | 2007-11-21 | 2009-05-28 | Ihi Marine United Inc. | 温度分布履歴推定方法 |
| JP2009125768A (ja) * | 2007-11-21 | 2009-06-11 | Ihi Marine United Inc | 温度分布履歴推定方法 |
| US20100286945A1 (en) * | 2007-11-21 | 2010-11-11 | Yoshihiko Tango | Method of estimating temperature distribution history |
| CN101868308B (zh) | 2007-11-21 | 2012-07-11 | Ihi海洋联合株式会社 | 温度分布曲线推测方法 |
| KR101368727B1 (ko) * | 2007-11-21 | 2014-03-04 | 오사카 유니버시티 | 온도 분포 이력 추정 방법 |
| US9271336B2 (en) * | 2007-11-21 | 2016-02-23 | Japan Marine United Corporation | Method of estimating temperature distribution history |
| CN106327578A (zh) * | 2015-06-29 | 2017-01-11 | 北京航天试验技术研究所 | 一种基于不同物理介质的三维温度场插值方法 |
| CN106327578B (zh) * | 2015-06-29 | 2019-05-17 | 北京航天试验技术研究所 | 一种基于不同物理介质的三维温度场插值方法 |
| CN115422793A (zh) * | 2022-08-01 | 2022-12-02 | 北京机电工程研究所 | 基于三维时变插值的燃气舵热强度计算方法、系统及介质 |
| CN120912790A (zh) * | 2025-10-10 | 2025-11-07 | 西安蓝辉科技股份有限公司 | 基于热成像的感应炉线圈温度场可视化监测方法 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2816507B2 (ja) | 1998-10-27 |
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Legal Events
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|---|---|---|---|
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
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