JPH0589A - 遺伝子発現の誘導方法 - Google Patents

遺伝子発現の誘導方法

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JPH0589A
JPH0589A JP17480591A JP17480591A JPH0589A JP H0589 A JPH0589 A JP H0589A JP 17480591 A JP17480591 A JP 17480591A JP 17480591 A JP17480591 A JP 17480591A JP H0589 A JPH0589 A JP H0589A
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JP
Japan
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gene
promoter
light
lhcpii
plant
Prior art date
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Pending
Application number
JP17480591A
Other languages
English (en)
Inventor
Etsuko Uchida
悦子 内田
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JAPAN TAAFU GLASS KK
Original Assignee
JAPAN TAAFU GLASS KK
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Publication of JPH0589A publication Critical patent/JPH0589A/ja
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】植物の光合成に関する集光性クロロフィルa/
b結合タンパク質の遺伝子およびそのプロモーターを提
供する。 【構成】集光性クロロフィルa/b結合のプロモータに
光を当てることによって行う、遺伝子発現の誘導方法で
ある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は植物の光合成に関する集
光性クロロフィルa/b結合タンパク質の遺伝子および
そのプロモーターに関するものであり、特に遺伝子組み
換えを利用した植物の新品種の開発や、代謝産物を生産
させる培養細胞の改変に利用されるものである。
【0002】
【従来の技術】近年、植物における遺伝子組み換え技術
の利用が可能となり、双子葉植物での研究が活発に行わ
れている。中でも土壌細菌アグロバクテリウム・トゥメ
ファシエンスのTiプラスミドを利用したベクター系が
作成され、植物の形質転換実験に用いられてきた。(H
oekemaら(1985)Plant Molecu
lar Bioligy5:85−89,Velten
ら(1984)The EMBO Journal3:
2723−2730)
【0003】しかし、アグロバクテリウム属は双子葉植
物と、限られた単子葉植物にしか感染しないため、単子
葉植物での形質転換実験は困難であった。エレクトロポ
レーション法はプロトプラストに電気的刺激を与えるこ
とにより、細胞表面にごく小さな穴をあけ、そこから遺
伝子を導入し、形質転換を行う技術である。このエレク
トロポレーション法によりイネ等において形質転換実験
が可能になった。従来用いられてきたベクター系におけ
るプロモーターはアグロバクテリウム・トゥメファシエ
ンスのTiプラスミドの遺伝子由来のプロモーターか、
またはカリフラワーモザイクウィルス(CaMV)の遺
伝子由来のプロモーターがほとんどである。
【0004】
【本発明が解決しようとする問題点】これらのプロモー
ターは、遺伝子を植物細胞内で効率よく発現させるため
のプロモーターとして利用されてきたが、遺伝子導入後
の植物の生育時期や、植物の部位に関係なく常に遺伝子
を発現させるものであり、制御することが不可能なプロ
モーターであった。現在、植物細胞への遺伝子導入技術
は確立しており、強力なプロモーターが遺伝子発現のた
めに使用されている。しかし植物を育種する際には、生
育の時期または器官に特異的に発現させることができる
プロモーターや人為的に制御可能なプロモーターが望ま
れる。
【0005】
【問題点を解決するための手段】植物の葉緑体のチコラ
イド膜に存在している集光性クロロフィルa/b結合タ
ンパク質(以下、LHCPIIと略す)は光合成系IIの集
光性クロロフィルを結合した複合体タンパク質であり、
光合成において重要な役割を果たしている。その遺伝子
は核DNAにコードされており、光によって誘導がかか
り葉緑体中で発現することが知られている。
【0006】本発明者らは、このLHCPII遺伝子のプ
ロモーターを利用することにより、光による遺伝子発現
の誘導を行えるのではないかと考え、LHCPIIの遺伝
子をクローニングし、プロモーター部分の解析を行っ
た。そしてこのプロモーター部分を切り出し大腸菌由来
のβ−グルクロニダーゼ遺伝子に接続し、このキメラ遺
伝子を植物細胞に導入した。遺伝子導入を行った細胞を
培養したカルス(細胞塊)や、それより再分化した植物
体では光を照射することによってβ−グルクロニダーゼ
遺伝子が発現することが確認できた。従ってLHCPII
遺伝子のプロモーターは光によって誘導がかけられるこ
とが確認され、本発明を完成した。
【0007】具体的なLHCPII遺伝子の単離、プロモ
ーターを利用したベクターを用いた植物の形質転換は以
下の通りである。LHCPII遺伝子は次の様に単離す
る。ノシバの地上部より核DNAをCTAB法により抽
出し、大腸菌のクローニング用のベクターに接続し、ノ
シバのゲノムライブラリーを作成する。イネのLHCP
II遺伝子のCDNAをプローブとしてゲノムライブラリ
ーをスクリーニングし、ノシバのLHCPII遺伝子を単
離する。
【0008】図1は単離したLHCPII遺伝子の全構造
およびプロモーター領域のDNA塩基配列を示す。枠で
囲んだ部分がLHCPII遺伝子の構造部分を示す。+1
はLHCPII遺伝子の転写開始点を、また、+91のA
TGは成熟LHCPIIのタンパク質の第1番目のアミノ
酸をコードする塩基配列を示す。遺伝子の転写に必要な
TATAボックスは−46に認められる。
【0009】プロモーターとしての活性についての検討
は以下のように行う。プロモーター活性を持つと考えら
れる部分をβ−グルクロニダーゼ(GUS)遺伝子の5
´側上流に接続する。4−メチルウンベリフェロン(4
−MU)にグルクロン酸が結合した4−MUGを基質と
して反応し、その反応産物4−MUが強い蛍光を発する
ことにより定量できる。(Richardら(198
9)The EMBO.Journal6:3901−
3907)。LHCPII遺伝子のプロモーターとGUS
遺伝子を接続したプラスミドpLH/GUSを植物のプ
ロトプラストにエレクロポレーション法により導入す
る。導入した植物細胞はカナマイシンで選択する。pL
H/GUSに葉NPTII遺伝子も含まれており、この酵
素が合成されるとカナマイシンに耐性となる。従って、
カナマイシン存在下で生き残る細胞はLHCPIIプロモ
ーターとGUS遺伝子のキメラ遺伝をを持つ可能性が高
くなる。
【0010】このように外来遺伝子を有すると考えられ
るカルスより、植物体を再分化させる。再分化した植物
体を光条件下で遺伝子を発現させ、その植物体を茎、
葉、根の各器官ごとにGUS活性を測定することによ
り、いずれの植物体も葉で最も大きな発現量が確認され
る。従って本発明の方法によって、LHCPII遺伝子の
プロモーターを利用することにより、光による遺伝子発
現が誘導できる。また、葉などの光合成器官を有する部
位に発現しやすいことから器官特異的に遺伝子を発現さ
せることができる可能性も開けた。
【0011】
【実施例】ノシバゲノミックライブラリーは以下のよう
に作成した。ノシバ地上部6gよりCTAB法(Pla
nt Mclecular B:alogy(198
5) ,69)によってDNAを抽出した。DNA10
μgを制限酵素EcoR|(例えばToyobo社製な
ど)によって完全分解した。約6kbのDNA断片を入
ファージにクローニングし、ゲノミックライブラリーと
した。イネLHCPII遺伝子のCDNAをプローブとし
てゲノミックライブラリーのスクリーニングを行いポジ
ティブクローンを1つ得て、ジデオキシ法により塩基配
列を決定した。図1はノシバLHCPII遺伝子およびそ
のプロモーター領域の塩基配列である。
【0012】次にLHCPII遺伝子のプロモーターの活
性を検討するために、LHCPII遺伝子のプロモーター
部位を切り出し、GUS遺伝子に接続した。すなわち−
265から+78までの部分を切り出し−265側には
制限酵素×baIのリンカーを、+78側には制限酵素
BamH|部位をそれぞれ制限酵素で切断し、この部分
にLHCPII遺伝子のプロモーター領域(LHCP−P
ro)を接続した(プラスミドpLH/GUS)。この
プラスミドpLH/GUSを用いて形質転換実験を行
い、形質転換植物のGUS活性を検定した。
【0013】タバコの葉からプロトプラストを調整し、
2×105 個/mlの濃度に緩衝液に懸濁した。この
溶液に図2に示す構造をもつpLH/GUSプラスミド
DNA20μg/mlの濃度で加えた。この懸濁液をエ
レクトロプレーション用の容器に移し電気刺激を与えた
後、プロトプラストを回収しMS培地で培養した。培養
開始後1週間の後、カナマイレンを50μg/mlの濃
度で培地添加し、さらに細胞を増殖させた。カルスが径
5〜10mmにまった時点で植物ホルモンフリーの培地
に移植し、再分化させた。この様にして再分化した植物
体の葉、茎、花弁、根についてRichardらの方法
にしたがってGUS遺伝子の産物である酵素が4MUG
を分解した産物の4MUの蛍光で測定した。その結果を
図3に示すが、この図から各固体間に差はあるが、いず
れにおいても葉においてGUS遺伝子の発現量が最も多
いことが分かる。
【0014】
【本発明の効果】本発明により開発されたプロモーター
を用いることにより、導入遺伝子を光を照射することに
より発現することが可能になった。また、葉で最も発現
量が認められたことから、遺伝子を発現させる部位に特
異性を持たせられることが可能になった。
【図面の簡単な説明】
【図1】ノシバLHCPII遺伝子およびそのプロモータ
ー領域の塩基配列
【図2】植物体形質転換用ベクターを示す図
【図3】再分化した植物体のGUS活性の測定結果を示
す図

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 集光性クロロフィルa/b結合のプロモ
    ータに光を当てることによって行う、遺伝子発現の誘導
    方法
  2. 【請求項2】 ノシバを対象として行う、請求項1記載
    の遺伝子発現の誘導方法
  3. 【請求項3】 集光性クロロフィルa/b結合のプロモ
    ーターが、DNA配列である、請求項1記載の遺伝子発
    現の誘導方法
JP17480591A 1991-06-20 1991-06-20 遺伝子発現の誘導方法 Pending JPH0589A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2256189A1 (en) 2003-03-28 2010-12-01 National Institute Of Agrobiological Sciences Process for producing a plant storage organ in which a GLP-1 derivative recombinant protein is highly produced.
CN103604124A (zh) * 2013-11-15 2014-02-26 卢振武 一种高效环保垃圾焚烧炉
WO2020171192A1 (ja) 2019-02-22 2020-08-27 株式会社バイオパレット 植物細胞のゲノム編集用核酸及びその用途

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2256189A1 (en) 2003-03-28 2010-12-01 National Institute Of Agrobiological Sciences Process for producing a plant storage organ in which a GLP-1 derivative recombinant protein is highly produced.
CN103604124A (zh) * 2013-11-15 2014-02-26 卢振武 一种高效环保垃圾焚烧炉
WO2020171192A1 (ja) 2019-02-22 2020-08-27 株式会社バイオパレット 植物細胞のゲノム編集用核酸及びその用途

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