JPH0590751U - 高温用放熱絶縁板 - Google Patents

高温用放熱絶縁板

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JPH0590751U
JPH0590751U JP8406291U JP8406291U JPH0590751U JP H0590751 U JPH0590751 U JP H0590751U JP 8406291 U JP8406291 U JP 8406291U JP 8406291 U JP8406291 U JP 8406291U JP H0590751 U JPH0590751 U JP H0590751U
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JP
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heat
insulating
high temperature
plate
layer
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JP8406291U
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Inventor
敏彦 池田
学 阿部
寛 長谷川
修一 由良
Original Assignee
株式会社岡部マイカ工業所
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本考案は、200℃以上の高温に耐え、かつ熱
伝導性の良好な高温用放熱絶縁板を提供することを目的
としている。 【構成】発熱素子と放熱器との間に敷かれる絶縁板にお
いて、耐熱性絶縁材をコアとする高温絶縁層と、当該高
温絶縁層の表面に高熱伝導率を有する無機充填剤とシリ
コーン樹脂との形状追従性を具備した密着層とを備えて
構成される。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、高温用放熱絶縁板、特に200℃以上の高温に耐え、放熱性の良好 な高温用放熱絶縁板に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
発熱素子に発生した熱を電気的に絶縁して効率良く放熱器に伝えることが望ま れる電子器具がある。例えば電子蚊取り器や電子炊飯器等は、PTC(Positive Temperature Coefficient)ポジスタと放熱板との間に放熱絶縁材を敷き、放熱板 の上に載置された殺虫用マットや炊飯器を加熱するようになっている。
【0003】 この様に電子蚊取り器等に使用される放熱絶縁材は、電気的絶縁性の他、PT Cポジスタで発生した熱を出来るだけ速やかに放熱板へ伝える熱伝導性と、高温 用のPTCポジスタでは300℃の温度に達するものがあるので、300℃以上 の耐熱性とが要求されている。
【0004】 従来、放熱と絶縁との用途に使用される放熱絶縁材料として、200℃以下の 温度域ではシリコーンゴムシート等が用いられ、200℃以上の温度域では熱伝 導性の良好なセラミック板や厚さが薄くても絶縁性や機械的強度にすぐれている 天然マイカが用いられていた。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上記説明の如く300℃の温度域にあっては、シリコーンゴム シート等は200℃以上の高温で熱劣化が進み、絶縁性が低下するのでその使用 が困難であった。
【0006】 また300℃以上の高温に耐えるセラミック板や天然マイカは、放熱性の点で 問題点があった。 すなわち、放熱性は熱抵抗によって代表される。熱抵抗を小さくするためには 板の厚さが出来るだけ薄いこと、材質の熱伝導率が良いこと、及び発熱体と放熱 体との面に対して良く密着し、接触部に空気層が残存しないこと等であるが、当 該密着性について図7に示されている如く、発熱素子8や放熱板9に対するセラ ミック板や天然マイカの接触面は鏡面仕上げがなされていない限り微細な凹凸が あり、そのためその接触面の密着性が悪く、空気層11が生じ、当該空気層が断 熱層となって放熱性、すなわち熱伝導性が悪かった。
【0007】 この密着性を良くする手段として発熱素子8や放熱板9の各接触面にグリース を塗布する処理を施し,空気層11の生成を排除し密着性の改善を図っていたが ,200℃を超える高温になると当該グリース中のシリコンオイルが気化したり ,変質するようになり,グリースの使用では放熱性の点で問題点があった。
【0008】 本考案は、上記の点に鑑みなされたもので、300℃以上の耐熱性をもち、密 着性、加工性及び放熱性にすぐれた高温用放熱絶縁板を提供することを目的とし ている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本考案の高温用放熱絶縁板は発熱素子と放熱器 との間に敷かれる絶縁板において、 耐熱性絶縁材をコアとする高温絶縁層と、 当該高温絶縁層の表面に高熱伝導率を有する無機充填剤とシリコーン粘着剤と の形状追従性を具備した密着層 とを備え、放熱効果を良くしたことを特徴としている。
【0010】
【実施例】
図1は本考案に係る高温用放熱絶縁板の一実施例断面図を示しており、高温用 放熱絶縁板は絶縁層1とその両面又は片面に密着層2とを備えている。図1は絶 縁層1の両面にそれぞれ密着層2が形成されている高温用放熱絶縁板の図が示さ れている。
【0011】 絶縁層1は耐熱性絶縁材のセラミック板、ポリイミドフィルム、シリコーン樹 脂又は無機接着剤を結合剤とした集成マイカ(以下耐熱マイカ板という)又は天 然マイカが用いられている。
【0012】 これらの絶縁層1を形成するセラミック板、ポリイミドフィルム、耐熱マイカ 板或いは天然マイカは、周知の如く耐熱性、絶縁性共に優れた特性を備えている 。
【0013】 密着層2は、無機フィラ4と呼ばれる無機充填剤とシリコーン粘着剤5とが絶 縁層1の両面又は片面に設けられたものであり、当該密着層2を設けることによ り、絶縁層1を形成する上記耐熱マイカ板、ポリイミドフィルム、セラミック板 又は天然マイカの密着性を実質的に向上せしめ、その熱伝導性を良好なものにし ている。
【0014】 すなわち、密着層2を形成する無機フィラ4は電気絶縁性と共に熱伝導率の良 い、例えば窒化硼素、アルミナ、酸化チタン、酸化マグネシウム、窒化アルミニ ウム等が用いられ、当該無機フィラ4が50〜90重量%に対し、例えばシリコ ーン樹脂のシリコーン粘着剤5が10〜50重量%で密着層2が形成されている 。
【0015】 これは、シリコーン粘着剤5が55重量%を超えると、熱抵抗は小さくなるが 密着層2の粘着性が高くなり、後に説明する様に加工の際の作業性が悪くなるか らである。またシリコーン粘着剤5が10重量%以下になると密着層2に隙間が 多くなり、当該密着層2自体の熱抵抗が増大し、又もろくなるからである。
【0016】 密着層2が上記の割合いのとき、シリコーンゴム等のクッション性と異なる可 塑変形性を備え、当該密着層2の形状追従性及び粘着性が最も好ましい状態とな る。次にその理由を説明する。
【0017】 図2は密着層の締付け対応変化拡大説明図を示している。 同図はPTCポジスタ7と密着層2との接触面についての例で説明されている が、放熱板と密着層との接触面についても全く同様に適用されるものである。
【0018】 PTCポジスタ7と図示されていない放熱板との間に図1に示された本考案の 高温用放熱絶縁板を敷いたとき、PTCポジスタ7の表面に凹部6があると図2 (A)図示の如く当該凹部6に空気層が生成される。
【0019】 しかしながら、PTCポジスタ7と放熱板とがねじ等で締付けられると、密着 層2は上記の割合では可塑性を有しているので、当該可塑性により凹部6周辺の 無機フィラ4とシリコーン粘着剤5との層材が図2(B)図示の矢印の如く流動 して凹部6の空気層を排除し始める。
【0020】 さらにPTCポジスタ7と放熱板とが締付けられると、図2(C)図示の如く PTCポジスタ7の凹部6は無機フィラ4とシリコーン粘着剤5との層材でその 隙間が埋め尽され、空気層は追出されてPTCポジスタ7と密着層2とが密着状 態となる。
【0021】 シリコーンゴム等の元の状態に戻ろうとするクッション性のものでは、PTC ポジスタ7と密着層2とが上記説明の如く密着状態となることが少なく、隙間が 生じ、好ましくない状態、つまり熱伝導性が良くならない点で本考案のものと異 にする。
【0022】 このとき、熱伝導率の高い無機フィラ4も当該凹部6に入り込むので、熱伝導 性が改善される。 この様に密着層2に粘着性を持たせて形状追従性を生ぜしめ、接触面の凹凸に より発生する空気層を排除するには、シリコーン粘着剤5を増せばその粘着性が 向上する。しかしながら粘着性が高くなると、例えば打抜加工の際、打抜き加工 機に付着してしまい、その作業性が悪くなる。
【0023】 この作業性との兼ね合い及びシリコーン粘着剤5を減少することによる密着層 2自体の熱抵抗の増大やもろさから、上記の割合いが実験によって求められたも のである。
【0024】 なお、締付圧力によって密着層2は容易に塑性変形するので、密着層2の厚さ はその厚さが厚すぎても性能の低下は見られないが、PTCポジスタ7及び放熱 板の面の粗さに追従され得る厚さであれば良く、30〜100μあれば十分であ る。
【0025】 図3は密着層の有無による上昇温度を比較した放熱特性の一実施例実験結果図 を示している。 同図に用いられた本考案に係る高温用放熱絶縁板は、絶縁層1にアルミナセラ ミック板を耐熱絶縁材として使用したもので、次の様にして作成されたものであ る。
【0026】 信越シリコーン(株)製シリコーン粘着剤KR101−10を90kg,トルエ ンを240kg及び窒化硼素118kgを均一に攪拌した縣濁液中に、厚さ1mm,幅 150mm×長さ150mmのアルミナセラミック板を舎浸し、乾燥して1.1mm厚さ の図1に示された如き高温用放熱絶縁板の試料を得た。
【0027】 図3から判る様に、密着層2のある本考案の試料のものの方が密着層のないも のに比べ密着性が著しく改善され放熱性が良くなっていることが理解される。 密着層2のあるアルミナセラミック板と密着層のないアルミナセラミック板と の熱抵抗の低下を表1に示す。
【0028】
【表1】
【0029】 熱抵抗は2.5℃/Wから0.75℃/Wへ減少している。絶縁層1がセラミック 板であれば他の種類のセラミックでも同様の傾向を有する。 絶縁層1が天然マイカのときの熱抵抗の低下を表2に示す。
【0030】
【表2】
【0031】 熱抵抗は2.25℃/Wから0.45℃/Wへ減少している。 以下絶縁層1が耐熱マイカ板,ポリイミドフィルムのときの熱抵抗の低下を表 3、表4にそれぞれ示す。
【0032】
【表3】
【0033】
【表4】
【0034】 耐熱マイカ板のとき、熱抵抗は2.31℃/Wから1.31℃/Wへ減少し、 ポリイミドフィルムのとき、熱抵抗は1.42℃/Wから1.00℃/Wへ減少 している。
【0035】 図4は加熱時間と絶縁破壊電圧との一実施例実験結果図、図5は加熱時間と引 張強さとの一実施例実験結果図、図6は密着層の有無による上昇温度を比較した 放熱特性の一実施例実験結果図をそれぞれ示している。
【0036】 図4ないし図6に用いられた本考案に係る高温用放熱絶縁板は次の様にして作 成されたものである。 140〜160 g/m2 の集成マイカに,東芝シリコーン(株)製シリコーン樹 脂YR3232をトルエンで濃度15%に希釈した溶液を220g含浸し,10 0℃で3分乾燥してプリフレグシートを製作。この様にして得られたプリフレグ シートを3枚重ねて,160℃で1時間,60kgf/cm2 の圧力下で熱プレスし, 0.15mm厚さの耐熱マイカ板を製作して絶縁層1を作成。
【0037】 信越シリコーン(株)製シリコーン粘着剤KR101−10を90kg,トルエ ンを240kg及び窒化硼素118kgを均一に撹拌した懸濁液中に,上記絶縁層1 の耐熱マイカ板を含浸し,乾燥した後,0.3mm 厚さの高温用放熱絶縁板の試料を 得た。
【0038】 図4,図5に示されている様に,300℃連続加熱によっても,その特性の低 下は極めて少ないことを示している。 さらに,図6に示されている様に,密着層2のある本考案の試料のものの方が 密着層のないものに比べ,約10℃高く,上記説明の通りその熱抵抗が低下し、 放熱性が改善されている。
【0039】
【考案の効果】
以上説明した如く、本考案によれば、耐熱性の高い耐熱マイカ板、ポリイミド フィルム、セラミック板或いは天然マイカを絶縁層にし、その表面に熱伝導率が 高く、かつ形状追従性を具備した密着層を設けた構成であるので、発熱素子や放 熱器との密着性が良くなり、熱伝導性の良好な、かつ高温に耐える高温用放熱絶 縁板を得ることができる。
【0040】 従って高温となる電子蚊取り器や電子炊飯器等に使用することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る高温用放熱絶縁板の一実施例断面
図である。
【図2】密着層の締付け対応変化拡大説明図である。
【図3】密着層の有無による上昇温度を比較した放熱特
性の一実施例実験結果図である。
【図4】加熱時間と絶縁破壊電圧との一実施例実験結果
図である。
【図5】加熱時間と引張強さとの一実施例実験結果図で
ある。
【図6】密着層の有無による上昇温度を比較した放熱特
性の一実施例実験結果図である。
【図7】従来の接触面説明図である。
【符号の説明】
1 絶縁層 2 密着層 4 無機フィラ 5 シリコーン粘着剤 6 凹部 7 PTCポジスタ 8 発熱素子 9 放熱板 10 放熱絶縁材 11 空気層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 由良 修一 福岡県中間市大字中間6596番地の1 株式 会社岡部マイカ工業所内

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発熱素子と放熱器との間に敷かれる絶縁
    板において、 耐熱性絶縁材をコアとする高温絶縁層と、 当該高温絶縁層の表面に高熱伝導率を有する無機充填剤
    とシリコーン粘着剤との形状追従性を具備した密着層と
    を備え、放熱効果を良くしたことを特徴とする高温用放
    熱絶縁板。
  2. 【請求項2】 上記耐熱性絶縁材が集成マイカ板、セラ
    ミック板、天然マイカ、ポリイミドフィルムのいずれか
    で構成されていることを特徴とする請求項1記載の高温
    用放熱絶縁板。
  3. 【請求項3】 上記無機充填剤が窒化硼素、アルミナ、
    酸化チタン、酸化マグネシウム、窒化アルミニウムのい
    ずれかで構成されていることを特徴とする請求項1記載
    の高温用放熱絶縁板。
  4. 【請求項4】 上記密着層の粘着剤の組成が10〜50
    重量%であることを特徴とする請求項1記載の高温用放
    熱絶縁板。
JP8406291U 1991-10-17 1991-10-17 高温用放熱絶縁板 Pending JPH0590751U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007010735A1 (ja) * 2005-07-22 2007-01-25 Honda Motor Co., Ltd. カルコパイライト型太陽電池

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