JPH059080B2 - - Google Patents
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- JPH059080B2 JPH059080B2 JP58172394A JP17239483A JPH059080B2 JP H059080 B2 JPH059080 B2 JP H059080B2 JP 58172394 A JP58172394 A JP 58172394A JP 17239483 A JP17239483 A JP 17239483A JP H059080 B2 JPH059080 B2 JP H059080B2
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Description
本発明はマルトースの分離法に関するものであ
り、特にオリゴ糖を含むマルトース水溶液(以
下、マルトース水飴という)から、擬似移動床に
より、オリゴ糖を殆ど含まないマルトース水溶液
を取得する方法に関するものである。 最近、甘味が少なくボデイ効果のあるマルトー
スが新しい甘味剤として注目されつつある。水飴
はマルトースを含み古くから食品用に使われてき
た。酵素糖化技術が進歩し、水飴中のマルトース
含量を高くすることも技術的に可能となつてきて
おり、その水飴から高純度マルトースを分離する
方法の開発が望まれている。 でんぷん糖化液を原料とするマルトース水飴を
使用して高純度マルトースを得るには不純物であ
るマルトトリオース、マルトテトラオース等のマ
ルトトリオース以上の分子量を有するオリゴ糖お
よびぶどう糖を分離除去することが必要である。 このようなオリゴ糖を含むマルトース水飴から
マルトースをクロマト分離する方法については特
開昭57−209000、同58−23799等に提案されてい
るが、いずれも回分法によるものであり、大規模
に効率よく行なうことは困難である。 本発明者らは擬似移動床により、全糖濃度が30
〜80重量%であり、かつ全糖中のオリゴ糖含有率
が5〜60重量%であるマルトース水飴から高純度
マルトースを連続的に得る方法について深く検討
した結果、充填床内の精製帯域(非収着質抜出部
から脱着剤供給部までの帯域)における循環流体
の容積流速の陽イオン交換体の見掛けの容積流速
に対する比率φ2および濃縮帯域(収着質抜出部
から原料供給部までの帯域)における循環流体の
容積流速の陽イオン交換体の見掛けの容積流速に
対する比率φ4が床外に抜き出されるマルトース
水溶液(収着質成分)とオリゴ糖を主成分とする
水溶液(非収着質成分)へのオリゴ糖の分配に大
きく影響を与え、オリゴ糖の含有率の小さな高純
度マルトースを得るためには、前記φ2およびφ4
をそれぞれ0.3〜0.5および0.3〜0.6に調整して擬
似移動床を運転することが必要であることを見い
出し、本発明に到達したものである。 本発明について更に詳細に説明すると、本発明
によれば任意の型式の擬似移動床を用いてマルト
ースの分離を行なうことができる。第1図は本発
明方法で使用する擬似移動床の1例の模式図であ
り、第2図は他の例の模式図である。 第1図において、擬似移動床の主要部である充
填床1000の内部は、1001〜1024の24
個の単位充填床に区別されている。各単位充填床
にはオリゴ糖よりもマルトースに対する吸着力が
大きい塩型の陽イオン交換体が充填されている。
陽イオン交換体としては市販の各種の陽イオン交
換樹脂あるいはゼオライトを用いることができ
る。通常はスチレン−ジビニルベンゼンの架橋共
重合体にスルホン酸基が結合した強酸性陽イオン
交換樹脂が用いられる。 陽イオン交換樹脂は、マルトースに対する吸着
力とオリゴ糖に対する吸着力との差が大きくなる
ように、通常、ナトリウム型、カリウム型、もし
くはカルシウム型で使用される。 また、マルトース水飴としては、全糖濃度30〜
80重量%、全糖中のオリゴ糖含有率5〜60重量%
の水溶液が使用される。 各単位充填床間には空間部1025〜1048
が設けられており、各空間部には充填床へのマル
トース水飴の導入管1049および水の導入管1
050ならびに充填床からのマルトース水溶液の
抜出管1051およびオリゴ糖水溶液の抜出管1
052の4種類の管が開口している(但し、第1
図ではその大部分は省略されている)。この空間
部の設置は不可欠ではないが、充填床に導入され
るマルトース水飴をこの空間部に導入すると、床
内を流下している液中にすみやかに拡散させるこ
とができるので好ましい。 第1図では空間部1048にマルトース水飴が
導入され、空間部1036に水が導入されてい
る。また空間部1028からオリゴ糖水溶液が抜
出され、空間部1040からマルトース水溶液が
抜出されている。従つて充填床1000は、10
01ないし1004の4個の単位充填床よりなる
吸着帯域、1005ないし1012の8個の単位
充填床よりなる精製帯域、1013ないし101
6の4個の単位充填床よりなる脱着帯域および1
017ないし1024の8個の単位充填床よりな
る濃縮帯域の4つの帯域よりなつている。各帯域
の作用は、マルトースを収着成分とし、オリゴ糖
を非収着成分とする公知の擬似移動床のそれぞれ
に等しい。床内の温度は通常45〜90℃好ましくは
60〜80℃に保持される。床内温度が90℃よりも高
くなると、抜出される糖液が著しく着色すること
がある。また、45℃よりも低いと、マルトース水
飴の粘度が高くなり、床内における圧損失が増大
する。 充填床内の液中には、マルトースおよびオリゴ
糖の濃度分布が形成されており、この濃度分布
は、その形状を保持しつつ、下流方向に移動す
る。この移動に追随するように、充填床へのマル
トース水飴および水の導入管、ならびに充填床か
らのマルトース水溶液およびオリゴ糖水溶液の抜
出管が、順次下流のそれに切替えられる。切替は
4種類の管について同時に行なつてもよく、また
各管毎に時間的にずらして行なつてもよい。同一
の管から導入または抜出しを継続する時間は、単
位充填床の大きさ、陽イオン交換体の種類、床内
を流下する液の流速等により異なるが、通常、数
分ないし十数分である。この切替により、上述の
4個の帯域は逐次その充填床に占める位置を移動
する。しかし、各帯域の長さは常に実質的にほぼ
一定である。すなわち各帯域は、その大きさおよ
び相対的位置を保持したまま充填床を循環する。 陽イオン交換体を分離剤とする擬似移動床にお
けるマルトースとオリゴ糖との分離の程度は種々
の要因により影響されるが、特に大きな要因は床
内の液の流下速度および同一の管から液の導入ま
たは抜出しを継続する時間である。このことは、
液の導入管および抜出管の下流の管への切替は、
見方を変えれば、導入管および抜出管の位置を一
定にして陽イオン交換体を上流方向へ移動させる
に等しいものであり、床内の液中の糖の濃度分布
は、この上流方向に移動する陽イオン交換体と下
流方向に移動する液との相互作用により形成され
ることからも推測される。周知のように床内を流
下する液の流速は、各帯域毎に異なる。これらの
各帯域の流速のうち、充填床から抜出されるマル
トース水溶液およびオリゴ糖水溶液へのオリゴ糖
の分配に大きく影響を与えるのは先にも述べたよ
うにφ2およびφ4の値であり、これらの値が各々
0.3〜0.5および0.3〜0.6であることが必要である。
更に好ましい結果を得るためには吸着帯域(原料
供給部から非収着質抜出部までの帯域)における
循環流体の容積流速の陽イオン交換体の見掛けの
容積流速に対する比率φ1とφ2の比(φ1/φ2)を
1.2〜1.7の範囲内とすることが望ましい。φ2また
はφ4の値が上記範囲内にない場合には、オリゴ
糖は充填床の全域にわたつて分布し、抜き出され
るマルトース水溶液中にもオリゴ糖が多量に混入
するようになる。しかし、上述の条件が満足され
る場合には、オリゴ糖は充填床内において吸着帯
域、精製帯域および濃縮帯域の下流部に分布し、
脱着帯域には殆ど存在せず、従つて高純度マルト
ース水溶液を取得することができる。 なお、本明細書において陽イオン交換体の見掛
けの容積流速とは、充填床内の陽イオン交換体の
見掛けの容積を、精製帯域が充填床を一周するに
要する時間で除したものである。ただし第1図の
如く充填床に非充填部分が存在する場合には、精
製帯域の液の容積速度でこれら非充填部の液の容
積の合計を除した商を、精製帯域が充填床を一周
するに要する時間から減じた差でもつて、充填床
内の陽イオン交換体の容積を除すものとする。こ
の非充填部は原料としてのマルトース水飴の分散
作用を目的として設置しているのであるが、分離
現象の面から見た場合、この部分は単なる時間遅
れをもたらすにすぎず、有効な作用をするのはあ
くまでも陽イオン交換体そのものであるからこの
補正計算の内容の妥当性は容易に理解されよう。 次に、本発明を実施例により、さらに詳細に説
明するが、本発明はその要旨を超えない限り以下
の実施例によつて限定されるものではない。 尚、以下の例において「%」は「重量%」を意
味する。 実施例 1 グルコース1.3%、マルトース67.6%、オリゴ
糖31.1%よりなる糖濃度60%のマルトース水飴を
原料とし、第2図に示す装置を用いてマルトース
の分離を行なつた。 第2図において、単位充填床101〜108は
内径54mm、高さ600mmの円筒であり、円筒内には
Na型の強酸性陽イオン交換樹脂(ダイヤイオン
FRK−31、三菱化成工業(株)製)が合計10.84
充填されている。各単位充填床は循環ポンプ15
1〜158を通して無端状に連絡されており、各
単位充填床を結合する流体通路にはバルブ111
〜118を介してマルトース水溶液抜出管11
0、バルブ121〜128を介してオリゴ糖水溶
液抜出管120、バルブ131〜138を介して
水導入管130およびバルブ141〜148を介
してマルトース水飴導入管140が敷設されてい
る。 第2図に示した装置の床内温度を75℃に保持
し、マルトース水飴および水の供給量を各々0.27
/hrおよび1.255/hrとし、マルトース水溶
液およびオリゴ糖水溶液の抜出量を各々0.245
/hrおよび1.28/hrとし、流量調節弁109
により吸着帯域、精製帯域および濃縮帯域の流量
が各々3.27/hr、1.99/hrおよび3.00/hr
となるように調節した。 この場合、例えばマルトース水飴がバルブ14
4を通じて供給されている時点では、水はバルブ
138を通じて供給され、マルトース水溶液およ
びオリゴ糖水溶液は各々バルブ112およびバル
ブ126を通じて抜き出され、充填床101およ
び102において脱着帯域、充填床103および
104において濃縮帯域、充填床105および1
06において吸着帯域、充填床107および10
8において精製帯域が形成されている。各バルブ
は15分ごとに一つ下流にあるバルブに一斉に切替
られ、2時間で各帯域が床内を一巡する。 本実施例において、φ1,φ2,φ4およびφ1/φ2
の値は下記の通りである。 φ1=0.603 φ2=0.367 φ4=0.554 φ1/φ2=1.64 定常状態において抜き出されたマルトース水溶
液およびオリゴ糖水溶液中の糖組成を表−1に示
す。
り、特にオリゴ糖を含むマルトース水溶液(以
下、マルトース水飴という)から、擬似移動床に
より、オリゴ糖を殆ど含まないマルトース水溶液
を取得する方法に関するものである。 最近、甘味が少なくボデイ効果のあるマルトー
スが新しい甘味剤として注目されつつある。水飴
はマルトースを含み古くから食品用に使われてき
た。酵素糖化技術が進歩し、水飴中のマルトース
含量を高くすることも技術的に可能となつてきて
おり、その水飴から高純度マルトースを分離する
方法の開発が望まれている。 でんぷん糖化液を原料とするマルトース水飴を
使用して高純度マルトースを得るには不純物であ
るマルトトリオース、マルトテトラオース等のマ
ルトトリオース以上の分子量を有するオリゴ糖お
よびぶどう糖を分離除去することが必要である。 このようなオリゴ糖を含むマルトース水飴から
マルトースをクロマト分離する方法については特
開昭57−209000、同58−23799等に提案されてい
るが、いずれも回分法によるものであり、大規模
に効率よく行なうことは困難である。 本発明者らは擬似移動床により、全糖濃度が30
〜80重量%であり、かつ全糖中のオリゴ糖含有率
が5〜60重量%であるマルトース水飴から高純度
マルトースを連続的に得る方法について深く検討
した結果、充填床内の精製帯域(非収着質抜出部
から脱着剤供給部までの帯域)における循環流体
の容積流速の陽イオン交換体の見掛けの容積流速
に対する比率φ2および濃縮帯域(収着質抜出部
から原料供給部までの帯域)における循環流体の
容積流速の陽イオン交換体の見掛けの容積流速に
対する比率φ4が床外に抜き出されるマルトース
水溶液(収着質成分)とオリゴ糖を主成分とする
水溶液(非収着質成分)へのオリゴ糖の分配に大
きく影響を与え、オリゴ糖の含有率の小さな高純
度マルトースを得るためには、前記φ2およびφ4
をそれぞれ0.3〜0.5および0.3〜0.6に調整して擬
似移動床を運転することが必要であることを見い
出し、本発明に到達したものである。 本発明について更に詳細に説明すると、本発明
によれば任意の型式の擬似移動床を用いてマルト
ースの分離を行なうことができる。第1図は本発
明方法で使用する擬似移動床の1例の模式図であ
り、第2図は他の例の模式図である。 第1図において、擬似移動床の主要部である充
填床1000の内部は、1001〜1024の24
個の単位充填床に区別されている。各単位充填床
にはオリゴ糖よりもマルトースに対する吸着力が
大きい塩型の陽イオン交換体が充填されている。
陽イオン交換体としては市販の各種の陽イオン交
換樹脂あるいはゼオライトを用いることができ
る。通常はスチレン−ジビニルベンゼンの架橋共
重合体にスルホン酸基が結合した強酸性陽イオン
交換樹脂が用いられる。 陽イオン交換樹脂は、マルトースに対する吸着
力とオリゴ糖に対する吸着力との差が大きくなる
ように、通常、ナトリウム型、カリウム型、もし
くはカルシウム型で使用される。 また、マルトース水飴としては、全糖濃度30〜
80重量%、全糖中のオリゴ糖含有率5〜60重量%
の水溶液が使用される。 各単位充填床間には空間部1025〜1048
が設けられており、各空間部には充填床へのマル
トース水飴の導入管1049および水の導入管1
050ならびに充填床からのマルトース水溶液の
抜出管1051およびオリゴ糖水溶液の抜出管1
052の4種類の管が開口している(但し、第1
図ではその大部分は省略されている)。この空間
部の設置は不可欠ではないが、充填床に導入され
るマルトース水飴をこの空間部に導入すると、床
内を流下している液中にすみやかに拡散させるこ
とができるので好ましい。 第1図では空間部1048にマルトース水飴が
導入され、空間部1036に水が導入されてい
る。また空間部1028からオリゴ糖水溶液が抜
出され、空間部1040からマルトース水溶液が
抜出されている。従つて充填床1000は、10
01ないし1004の4個の単位充填床よりなる
吸着帯域、1005ないし1012の8個の単位
充填床よりなる精製帯域、1013ないし101
6の4個の単位充填床よりなる脱着帯域および1
017ないし1024の8個の単位充填床よりな
る濃縮帯域の4つの帯域よりなつている。各帯域
の作用は、マルトースを収着成分とし、オリゴ糖
を非収着成分とする公知の擬似移動床のそれぞれ
に等しい。床内の温度は通常45〜90℃好ましくは
60〜80℃に保持される。床内温度が90℃よりも高
くなると、抜出される糖液が著しく着色すること
がある。また、45℃よりも低いと、マルトース水
飴の粘度が高くなり、床内における圧損失が増大
する。 充填床内の液中には、マルトースおよびオリゴ
糖の濃度分布が形成されており、この濃度分布
は、その形状を保持しつつ、下流方向に移動す
る。この移動に追随するように、充填床へのマル
トース水飴および水の導入管、ならびに充填床か
らのマルトース水溶液およびオリゴ糖水溶液の抜
出管が、順次下流のそれに切替えられる。切替は
4種類の管について同時に行なつてもよく、また
各管毎に時間的にずらして行なつてもよい。同一
の管から導入または抜出しを継続する時間は、単
位充填床の大きさ、陽イオン交換体の種類、床内
を流下する液の流速等により異なるが、通常、数
分ないし十数分である。この切替により、上述の
4個の帯域は逐次その充填床に占める位置を移動
する。しかし、各帯域の長さは常に実質的にほぼ
一定である。すなわち各帯域は、その大きさおよ
び相対的位置を保持したまま充填床を循環する。 陽イオン交換体を分離剤とする擬似移動床にお
けるマルトースとオリゴ糖との分離の程度は種々
の要因により影響されるが、特に大きな要因は床
内の液の流下速度および同一の管から液の導入ま
たは抜出しを継続する時間である。このことは、
液の導入管および抜出管の下流の管への切替は、
見方を変えれば、導入管および抜出管の位置を一
定にして陽イオン交換体を上流方向へ移動させる
に等しいものであり、床内の液中の糖の濃度分布
は、この上流方向に移動する陽イオン交換体と下
流方向に移動する液との相互作用により形成され
ることからも推測される。周知のように床内を流
下する液の流速は、各帯域毎に異なる。これらの
各帯域の流速のうち、充填床から抜出されるマル
トース水溶液およびオリゴ糖水溶液へのオリゴ糖
の分配に大きく影響を与えるのは先にも述べたよ
うにφ2およびφ4の値であり、これらの値が各々
0.3〜0.5および0.3〜0.6であることが必要である。
更に好ましい結果を得るためには吸着帯域(原料
供給部から非収着質抜出部までの帯域)における
循環流体の容積流速の陽イオン交換体の見掛けの
容積流速に対する比率φ1とφ2の比(φ1/φ2)を
1.2〜1.7の範囲内とすることが望ましい。φ2また
はφ4の値が上記範囲内にない場合には、オリゴ
糖は充填床の全域にわたつて分布し、抜き出され
るマルトース水溶液中にもオリゴ糖が多量に混入
するようになる。しかし、上述の条件が満足され
る場合には、オリゴ糖は充填床内において吸着帯
域、精製帯域および濃縮帯域の下流部に分布し、
脱着帯域には殆ど存在せず、従つて高純度マルト
ース水溶液を取得することができる。 なお、本明細書において陽イオン交換体の見掛
けの容積流速とは、充填床内の陽イオン交換体の
見掛けの容積を、精製帯域が充填床を一周するに
要する時間で除したものである。ただし第1図の
如く充填床に非充填部分が存在する場合には、精
製帯域の液の容積速度でこれら非充填部の液の容
積の合計を除した商を、精製帯域が充填床を一周
するに要する時間から減じた差でもつて、充填床
内の陽イオン交換体の容積を除すものとする。こ
の非充填部は原料としてのマルトース水飴の分散
作用を目的として設置しているのであるが、分離
現象の面から見た場合、この部分は単なる時間遅
れをもたらすにすぎず、有効な作用をするのはあ
くまでも陽イオン交換体そのものであるからこの
補正計算の内容の妥当性は容易に理解されよう。 次に、本発明を実施例により、さらに詳細に説
明するが、本発明はその要旨を超えない限り以下
の実施例によつて限定されるものではない。 尚、以下の例において「%」は「重量%」を意
味する。 実施例 1 グルコース1.3%、マルトース67.6%、オリゴ
糖31.1%よりなる糖濃度60%のマルトース水飴を
原料とし、第2図に示す装置を用いてマルトース
の分離を行なつた。 第2図において、単位充填床101〜108は
内径54mm、高さ600mmの円筒であり、円筒内には
Na型の強酸性陽イオン交換樹脂(ダイヤイオン
FRK−31、三菱化成工業(株)製)が合計10.84
充填されている。各単位充填床は循環ポンプ15
1〜158を通して無端状に連絡されており、各
単位充填床を結合する流体通路にはバルブ111
〜118を介してマルトース水溶液抜出管11
0、バルブ121〜128を介してオリゴ糖水溶
液抜出管120、バルブ131〜138を介して
水導入管130およびバルブ141〜148を介
してマルトース水飴導入管140が敷設されてい
る。 第2図に示した装置の床内温度を75℃に保持
し、マルトース水飴および水の供給量を各々0.27
/hrおよび1.255/hrとし、マルトース水溶
液およびオリゴ糖水溶液の抜出量を各々0.245
/hrおよび1.28/hrとし、流量調節弁109
により吸着帯域、精製帯域および濃縮帯域の流量
が各々3.27/hr、1.99/hrおよび3.00/hr
となるように調節した。 この場合、例えばマルトース水飴がバルブ14
4を通じて供給されている時点では、水はバルブ
138を通じて供給され、マルトース水溶液およ
びオリゴ糖水溶液は各々バルブ112およびバル
ブ126を通じて抜き出され、充填床101およ
び102において脱着帯域、充填床103および
104において濃縮帯域、充填床105および1
06において吸着帯域、充填床107および10
8において精製帯域が形成されている。各バルブ
は15分ごとに一つ下流にあるバルブに一斉に切替
られ、2時間で各帯域が床内を一巡する。 本実施例において、φ1,φ2,φ4およびφ1/φ2
の値は下記の通りである。 φ1=0.603 φ2=0.367 φ4=0.554 φ1/φ2=1.64 定常状態において抜き出されたマルトース水溶
液およびオリゴ糖水溶液中の糖組成を表−1に示
す。
【表】
比較例 1
グルコース1.1%、マルトース72.6%、オリゴ
糖26.3%よりなる糖濃度60.2%のマルトース水飴
を原料とし、下記条件で実施例1と同様にマルト
ースの分離を行なつた。 マルトース水飴供給量 0.380/hr 水供給量 0.672 〃 マルトース水溶液抜出量 0.380 〃 オリゴ糖水溶液抜出量 0.672 〃 吸着帯域の流量 4.765 〃 精製帯域の流量 4.092 〃 濃縮帯域の流量 4.385 〃 バルブ切替時間 616秒 φ1=0.603,φ2=0.517 φ4=0.555,φ1/φ2=1.16 定常状態における各抜出液中の糖組成を表−2
に示す。
糖26.3%よりなる糖濃度60.2%のマルトース水飴
を原料とし、下記条件で実施例1と同様にマルト
ースの分離を行なつた。 マルトース水飴供給量 0.380/hr 水供給量 0.672 〃 マルトース水溶液抜出量 0.380 〃 オリゴ糖水溶液抜出量 0.672 〃 吸着帯域の流量 4.765 〃 精製帯域の流量 4.092 〃 濃縮帯域の流量 4.385 〃 バルブ切替時間 616秒 φ1=0.603,φ2=0.517 φ4=0.555,φ1/φ2=1.16 定常状態における各抜出液中の糖組成を表−2
に示す。
【表】
実施例 2
表−3に記した糖組成の糖濃度59.5%のマルト
ース水飴を原料とし、下記条件で実施例1と同様
にマルトースの分離を行なつた。 マルトース水飴供給量 0.268/hr 水供給量 0.869 〃 マルトース水溶液抜出量 0.332 〃 オリゴ糖水溶液抜出量 0.805 〃 吸着帯域の流量 4.205 〃 精製帯域の流量 3.400 〃 濃縮帯域の流量 3.937 〃 バルブ切替時間 688秒 φ1=0.593,φ2=0.480 φ4=0.555,φ1/φ2=1.235 定常状態における各抜出液中の糖組成を表−3
に示す。
ース水飴を原料とし、下記条件で実施例1と同様
にマルトースの分離を行なつた。 マルトース水飴供給量 0.268/hr 水供給量 0.869 〃 マルトース水溶液抜出量 0.332 〃 オリゴ糖水溶液抜出量 0.805 〃 吸着帯域の流量 4.205 〃 精製帯域の流量 3.400 〃 濃縮帯域の流量 3.937 〃 バルブ切替時間 688秒 φ1=0.593,φ2=0.480 φ4=0.555,φ1/φ2=1.235 定常状態における各抜出液中の糖組成を表−3
に示す。
第1図は、本発明方法で使用する擬似移動床の
1例の模式図であり、第2図は他の例の模式図で
ある。
1例の模式図であり、第2図は他の例の模式図で
ある。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 マルトースおよびマルトトリオース以上の分
子量を有するオリゴ糖を含む水溶液を原料とし、
水を脱着剤として、収着質成分であるマルトース
水溶液と非収着質成分であるオリゴ糖を主成分と
する水溶液とに連続的にクロマト分離する方法で
あつて、内部に陽イオン交換体が充填され、且つ
前端とが流体通路により結合された充填床内に、
原料供給部から非収着質抜出部までの吸着帯域、
同抜出部から脱着剤供給部までの精製帯域、同供
給部から収着抜出部までの脱着帯域および同抜出
部から原料供給部までの濃縮帯域の四つの帯域を
上流より上記順序で形成させつつ流体を循環さ
せ、上記供給部および抜出部の位置を間歇的に下
流方向に移動させることよりなる擬似移動床によ
る分離法において、原料として全糖濃度が30〜80
重量%であり、全糖中のオリゴ糖含有率が5〜60
重量%である水溶液を用い、且つ精製帯域におけ
る循環流体の容積流速の陽イオン交換体の見掛け
の容積流速に対する比率φ2を0.3〜0.5とし、濃縮
帯域における循環流体の容積流速の陽イオン交換
体の見掛けの容積流速に対する比率φ4を0.3〜0.6
とすることを特徴とするマルトースの分離法。 2 吸着帯域における循環流体の容積流速の陽イ
オン交換体の見掛けの容積流速に対する比率φ1
とφ2の比φ1/φ2を1.2〜1.7とすることを特徴とす
る特許請求の範囲第1項記載のマルトースの分離
法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17239483A JPS6067000A (ja) | 1983-09-19 | 1983-09-19 | マルト−スの分離法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17239483A JPS6067000A (ja) | 1983-09-19 | 1983-09-19 | マルト−スの分離法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6067000A JPS6067000A (ja) | 1985-04-17 |
| JPH059080B2 true JPH059080B2 (ja) | 1993-02-03 |
Family
ID=15941116
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP17239483A Granted JPS6067000A (ja) | 1983-09-19 | 1983-09-19 | マルト−スの分離法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS6067000A (ja) |
Families Citing this family (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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| JPH0692595B2 (ja) * | 1988-02-01 | 1994-11-16 | 鐘淵化学工業株式会社 | 脂肪酸とトリグリセリドの分離方法 |
| JPH0692596B2 (ja) * | 1988-02-01 | 1994-11-16 | 鐘淵化学工業株式会社 | 脂肪酸とトリグリセリドの精製方法 |
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| JPS5376975A (en) * | 1976-12-21 | 1978-07-07 | Mitsubishi Chem Ind Ltd | Controlling method for pseudomoving bed |
| JPS5925600B2 (ja) * | 1977-01-13 | 1984-06-19 | 三菱化学株式会社 | 果糖の製造方法 |
| JPS5548400A (en) * | 1978-10-04 | 1980-04-07 | Mitsubishi Chem Ind | Removing of oligosaccharide |
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-
1983
- 1983-09-19 JP JP17239483A patent/JPS6067000A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6067000A (ja) | 1985-04-17 |
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