JPH059154Y2 - - Google Patents
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- JPH059154Y2 JPH059154Y2 JP8782686U JP8782686U JPH059154Y2 JP H059154 Y2 JPH059154 Y2 JP H059154Y2 JP 8782686 U JP8782686 U JP 8782686U JP 8782686 U JP8782686 U JP 8782686U JP H059154 Y2 JPH059154 Y2 JP H059154Y2
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Landscapes
- Cartons (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
Description
(産業上の利用分野)
本考案は段ボール紙から成る密封用包装体に関
し、特に高温多湿下において収納した蓄電池に錆
を生じることなく密封保存することが出来る包装
体に関する。 (従来の技術) 従来から蓄電池の包装体に用いられてきた段ボ
ール紙は、その紙材中に硫酸イオン、塩素イオン
等の酸性物を含むためPHで4.5ないし5.5の酸性を
帯びている。このような酸性を帯びた段ボール紙
を用いた包装体内に蓄電池を密封して保在すると
段ボール紙が含有する水分と段ボール紙中に含ま
れている硫酸イオン、塩素イオン等の酸性物とに
よつて蓄電池の電極端子に発錆する問題があり、
この発錆により電極端子は接続不良を生じて放電
性能が劣化し蓄電池は不良品となることがあつ
た。特に高温多湿下で密封保存されたときは発錆
傾向が著しい。 (考案が解決しようとする問題点) 本考案はかかる従来の問題を解消し、高温多湿
下に置かれても密封された蓄電池等の収納物に錆
が生じることなく長期に亘つて保存することが出
来る段ボール紙を用いた包装体を提供しようとす
るものである。 (問題点を解決するための手段) 本考案は前記問題点を解消するためになされた
ものであつて、段ボール紙から成り収納物を密封
自在としたものにおいて、段ボール紙の内面全体
にPH6ないし7のエマルジヨン系接着剤により
二軸延伸ポリビニールアルコール樹脂材から成る
被膜を接着したことを特徴とする。 以下本考案について更に詳しく説明する。 段ボール紙から成る包装体内に収納物を密封し
た保存したとき包装体内で収納物に結露しないこ
と、段ボール紙に含まれている硫酸イオン、塩素
イオン等の酸性物ガスの影響を受けないようにす
ること等について、種々検討した結果、段ボール
紙内面全体を特定の樹脂被膜で被覆することによ
り上記問題点を解消出来ることを知見した。内面
を被覆する樹脂被膜としては水分を透過し外方へ
発散して内部で結露することなくかつガスバリヤ
ー性を有する二軸延伸ポリビニールアルコール樹
脂材が最適である。 また段ボール紙と樹脂被膜との接着に用いる接
着剤としては樹脂被膜を通して包装体内部が酸性
雰囲気になることを防ぐ必要性があるため略中性
の接着剤を用いることが最適である。さらに両者
のコルゲータによる貼合接着時に取扱いが容易な
ことが必要であり、種々の接着剤の中でエマルジ
ヨン系接着剤が適しており、その中でも特にアク
リル−酢酸ビニール共重合体エマルジヨン系接着
剤、酢酸ビニールエマルジヨン系接着剤、アクリ
ルエマルジヨン系接着剤、アクリル共重合エマル
ジヨン系接着剤が好適である。またこれらエマル
ジヨン系接着剤のPHを略中性に保つための緩衝液
としては安息香酸カリウムと硝酸ナトリウムとの
混合物が好適である。そして前記エマルジヨン中
の樹脂固形分に対して添加する安息香酸カリウム
と硝酸ナトリウムとの混合物は固形分で0.3%な
いし6%とした。即ち添加量0.3%未満の場合は
接着剤のPHを6ないし7に調整することが出来
ず、また6%超過の場合は接着剤の粘度調整が困
難となり塗布が均一に行われずに好ましくない。 (実施例) 第1図および第2図は本考案実施の1例を示す
ものであり、図面で、1は芯材2の両面にライナ
ー材3を貼着した段ボール紙、4はPH6ないし7
のエマルジヨン系接着剤、5は二軸延伸ポリビニ
ールアルコール樹脂材から成る被膜であり、これ
により常用の包装箱として収納物を密封出来るよ
うにした。 かくて本考案品の包装体内に蓄電池を密封して
高温多湿下で保存しても包装体内の水分は被膜5
を透過して外方に発散するため収納物での結露は
防止されると共に、段ボール紙1に含まれている
硫酸イオン、塩素イオンなどを有する酸性物ガス
はガスバリヤー性の高い被膜5によつて包装体内
への透過が防止されて包装体内は酸性雰囲気にな
らない。従つて包装体内に密封された蓄電池は被
膜5によつて結露および段ボール紙1に含まれて
いる酸性物ガスに触れることがないため、蓄電池
の電極端子に錆が発生することなく長期間に亘つ
て密封状態で保存することが出来る。また段ボー
ル紙1と被膜5との接着剤4にPH6ないし7のエ
マルジヨン系接着剤を用いたので、被膜5による
包装体内の雰囲気の酸性化防止効果を更に高める
ことが出来ると共に、両者の貼合接着を確実に迅
速に行うことが出来る。 次に本考案のより具体的な実施例および比較例
を示す。 A 実施例 ◎ 段ボール紙 白C180×SCP125×C180 ◎ 接着剤 樹脂濃度50%のアクリル−酢酸ビニ
ール樹脂エマルジヨンに安息香酸カリウム
と硝酸ナトリウムとの混合物緩衝液を固形
分比で2%添加、PH=6.5、粘度2000CPS
(粘度計B型で温度25℃で測定) ◎ 被膜 商品名ボブロンExタイプ(二軸延伸
ポリビニールアルコールフイルム、日合フ
イルム株式会社製)厚さ14μ 製函に先立つて段ボール紙内面に接着剤で被膜
を接着した。 B 比較例1 ◎ 段ボール紙 白C180×SCP125×C180 C 比較例2 ◎ 段ボール紙 白C180×SCP125×UTM180 注:UTMとは紙に撥水、耐水剤をコーテ
イングしたもの D 比較例3 ◎ 段ボール紙 白C180×SCP125×GB185 注:GBとは紙間にポリエチレンを挾着し
たもの 前記実施例および比較例1ないし3によつて得
られた包装体を蓄電池の内装ケースとし、この内
装ケース内に蓄電池(型式名36820R、日本電池
株式会社製)を1個単位で収納密封し、更に蓄電
池を密封した内装ケース3個を常用の段ボール紙
のみから成る外装ケース内に一括収納した。 これを温度30℃湿度90%の条件下で48時間放置
した後、解梱して蓄電池の電極端子の発錆状態を
観察したその結果を次表に示す。
し、特に高温多湿下において収納した蓄電池に錆
を生じることなく密封保存することが出来る包装
体に関する。 (従来の技術) 従来から蓄電池の包装体に用いられてきた段ボ
ール紙は、その紙材中に硫酸イオン、塩素イオン
等の酸性物を含むためPHで4.5ないし5.5の酸性を
帯びている。このような酸性を帯びた段ボール紙
を用いた包装体内に蓄電池を密封して保在すると
段ボール紙が含有する水分と段ボール紙中に含ま
れている硫酸イオン、塩素イオン等の酸性物とに
よつて蓄電池の電極端子に発錆する問題があり、
この発錆により電極端子は接続不良を生じて放電
性能が劣化し蓄電池は不良品となることがあつ
た。特に高温多湿下で密封保存されたときは発錆
傾向が著しい。 (考案が解決しようとする問題点) 本考案はかかる従来の問題を解消し、高温多湿
下に置かれても密封された蓄電池等の収納物に錆
が生じることなく長期に亘つて保存することが出
来る段ボール紙を用いた包装体を提供しようとす
るものである。 (問題点を解決するための手段) 本考案は前記問題点を解消するためになされた
ものであつて、段ボール紙から成り収納物を密封
自在としたものにおいて、段ボール紙の内面全体
にPH6ないし7のエマルジヨン系接着剤により
二軸延伸ポリビニールアルコール樹脂材から成る
被膜を接着したことを特徴とする。 以下本考案について更に詳しく説明する。 段ボール紙から成る包装体内に収納物を密封し
た保存したとき包装体内で収納物に結露しないこ
と、段ボール紙に含まれている硫酸イオン、塩素
イオン等の酸性物ガスの影響を受けないようにす
ること等について、種々検討した結果、段ボール
紙内面全体を特定の樹脂被膜で被覆することによ
り上記問題点を解消出来ることを知見した。内面
を被覆する樹脂被膜としては水分を透過し外方へ
発散して内部で結露することなくかつガスバリヤ
ー性を有する二軸延伸ポリビニールアルコール樹
脂材が最適である。 また段ボール紙と樹脂被膜との接着に用いる接
着剤としては樹脂被膜を通して包装体内部が酸性
雰囲気になることを防ぐ必要性があるため略中性
の接着剤を用いることが最適である。さらに両者
のコルゲータによる貼合接着時に取扱いが容易な
ことが必要であり、種々の接着剤の中でエマルジ
ヨン系接着剤が適しており、その中でも特にアク
リル−酢酸ビニール共重合体エマルジヨン系接着
剤、酢酸ビニールエマルジヨン系接着剤、アクリ
ルエマルジヨン系接着剤、アクリル共重合エマル
ジヨン系接着剤が好適である。またこれらエマル
ジヨン系接着剤のPHを略中性に保つための緩衝液
としては安息香酸カリウムと硝酸ナトリウムとの
混合物が好適である。そして前記エマルジヨン中
の樹脂固形分に対して添加する安息香酸カリウム
と硝酸ナトリウムとの混合物は固形分で0.3%な
いし6%とした。即ち添加量0.3%未満の場合は
接着剤のPHを6ないし7に調整することが出来
ず、また6%超過の場合は接着剤の粘度調整が困
難となり塗布が均一に行われずに好ましくない。 (実施例) 第1図および第2図は本考案実施の1例を示す
ものであり、図面で、1は芯材2の両面にライナ
ー材3を貼着した段ボール紙、4はPH6ないし7
のエマルジヨン系接着剤、5は二軸延伸ポリビニ
ールアルコール樹脂材から成る被膜であり、これ
により常用の包装箱として収納物を密封出来るよ
うにした。 かくて本考案品の包装体内に蓄電池を密封して
高温多湿下で保存しても包装体内の水分は被膜5
を透過して外方に発散するため収納物での結露は
防止されると共に、段ボール紙1に含まれている
硫酸イオン、塩素イオンなどを有する酸性物ガス
はガスバリヤー性の高い被膜5によつて包装体内
への透過が防止されて包装体内は酸性雰囲気にな
らない。従つて包装体内に密封された蓄電池は被
膜5によつて結露および段ボール紙1に含まれて
いる酸性物ガスに触れることがないため、蓄電池
の電極端子に錆が発生することなく長期間に亘つ
て密封状態で保存することが出来る。また段ボー
ル紙1と被膜5との接着剤4にPH6ないし7のエ
マルジヨン系接着剤を用いたので、被膜5による
包装体内の雰囲気の酸性化防止効果を更に高める
ことが出来ると共に、両者の貼合接着を確実に迅
速に行うことが出来る。 次に本考案のより具体的な実施例および比較例
を示す。 A 実施例 ◎ 段ボール紙 白C180×SCP125×C180 ◎ 接着剤 樹脂濃度50%のアクリル−酢酸ビニ
ール樹脂エマルジヨンに安息香酸カリウム
と硝酸ナトリウムとの混合物緩衝液を固形
分比で2%添加、PH=6.5、粘度2000CPS
(粘度計B型で温度25℃で測定) ◎ 被膜 商品名ボブロンExタイプ(二軸延伸
ポリビニールアルコールフイルム、日合フ
イルム株式会社製)厚さ14μ 製函に先立つて段ボール紙内面に接着剤で被膜
を接着した。 B 比較例1 ◎ 段ボール紙 白C180×SCP125×C180 C 比較例2 ◎ 段ボール紙 白C180×SCP125×UTM180 注:UTMとは紙に撥水、耐水剤をコーテ
イングしたもの D 比較例3 ◎ 段ボール紙 白C180×SCP125×GB185 注:GBとは紙間にポリエチレンを挾着し
たもの 前記実施例および比較例1ないし3によつて得
られた包装体を蓄電池の内装ケースとし、この内
装ケース内に蓄電池(型式名36820R、日本電池
株式会社製)を1個単位で収納密封し、更に蓄電
池を密封した内装ケース3個を常用の段ボール紙
のみから成る外装ケース内に一括収納した。 これを温度30℃湿度90%の条件下で48時間放置
した後、解梱して蓄電池の電極端子の発錆状態を
観察したその結果を次表に示す。
【表】
表に示すように実施例の被膜を接着した包装体
は、比較例1,2,3の包装体(被膜が接着され
ていない段ボール紙)に比して、収納物を密封し
た後、前記の如き過酷な試験条件下に置かれて
も、蓄電池の電極端子に錆を発生するような結露
および酸性物ガスの透過を防止できることが確認
された。 尚図示例では包装体を常用の包装箱としたが、
本考案はこれに限定されるものではない。 (考案の効果) このように本考案においては、段ボール紙の内
面全体に接着する被膜に水分を透過発散し、かつ
ガスバリヤー性を有する二軸延伸ポリビニールア
ルコール樹脂材を用いたので、包装体内での結露
の発生を防止出来ると共に、段ボール紙に含まれ
ている酸性物ガスの透過を防止出来るので収納物
を発錆させることなく長期間に亘つて密封保存す
ることが出来、また段ボール紙と被膜との接着に
PH6ないし7のエマルジヨン系接着剤を用いたの
で、被膜による包装体内の雰囲気の酸性化防止効
果を更に高めることが出来、かつ両者の貼合接着
を確実に迅速に行うことが出来る密封用包装体を
提供するの効果がある。
は、比較例1,2,3の包装体(被膜が接着され
ていない段ボール紙)に比して、収納物を密封し
た後、前記の如き過酷な試験条件下に置かれて
も、蓄電池の電極端子に錆を発生するような結露
および酸性物ガスの透過を防止できることが確認
された。 尚図示例では包装体を常用の包装箱としたが、
本考案はこれに限定されるものではない。 (考案の効果) このように本考案においては、段ボール紙の内
面全体に接着する被膜に水分を透過発散し、かつ
ガスバリヤー性を有する二軸延伸ポリビニールア
ルコール樹脂材を用いたので、包装体内での結露
の発生を防止出来ると共に、段ボール紙に含まれ
ている酸性物ガスの透過を防止出来るので収納物
を発錆させることなく長期間に亘つて密封保存す
ることが出来、また段ボール紙と被膜との接着に
PH6ないし7のエマルジヨン系接着剤を用いたの
で、被膜による包装体内の雰囲気の酸性化防止効
果を更に高めることが出来、かつ両者の貼合接着
を確実に迅速に行うことが出来る密封用包装体を
提供するの効果がある。
第1図は本考案包装体の一実施例を示す一部を
截除した斜視図、第2図は第1図の−線截断
拡大図である。 1……段ボール紙、4……接着剤、5……被
膜。
截除した斜視図、第2図は第1図の−線截断
拡大図である。 1……段ボール紙、4……接着剤、5……被
膜。
Claims (1)
- 段ボール紙から成り収納物を密封自在としたも
のにおいて、段ボール紙の内面全体にPH6ないし
7のエマルジヨン系接着剤により二軸延伸ポリビ
ニールアルコール樹脂材から成る被膜を接着した
ことを特徴とする密封用包装体。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8782686U JPH059154Y2 (ja) | 1986-06-11 | 1986-06-11 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8782686U JPH059154Y2 (ja) | 1986-06-11 | 1986-06-11 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS62200424U JPS62200424U (ja) | 1987-12-21 |
| JPH059154Y2 true JPH059154Y2 (ja) | 1993-03-08 |
Family
ID=30945389
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8782686U Expired - Lifetime JPH059154Y2 (ja) | 1986-06-11 | 1986-06-11 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH059154Y2 (ja) |
-
1986
- 1986-06-11 JP JP8782686U patent/JPH059154Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS62200424U (ja) | 1987-12-21 |
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