JPH0592507A - デンプン系高分子積層構造物 - Google Patents

デンプン系高分子積層構造物

Info

Publication number
JPH0592507A
JPH0592507A JP3280749A JP28074991A JPH0592507A JP H0592507 A JPH0592507 A JP H0592507A JP 3280749 A JP3280749 A JP 3280749A JP 28074991 A JP28074991 A JP 28074991A JP H0592507 A JPH0592507 A JP H0592507A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
starch
based polymer
laminated structure
ethylene
acid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP3280749A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshimi Akamatsu
松 吉 美 赤
Tomoyoshi Kamimura
村 知 義 上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Chemical Corp
Original Assignee
Nippon Synthetic Chemical Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Synthetic Chemical Industry Co Ltd filed Critical Nippon Synthetic Chemical Industry Co Ltd
Priority to JP3280749A priority Critical patent/JPH0592507A/ja
Priority to EP92910150A priority patent/EP0539604B1/en
Priority to US07/961,707 priority patent/US5384187A/en
Priority to PCT/JP1992/000633 priority patent/WO1992020739A1/ja
Priority to DE69220883T priority patent/DE69220883T2/de
Publication of JPH0592507A publication Critical patent/JPH0592507A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Laminated Bodies (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、成形性の改善されたデンプン系高
分子積層構造物を提供する。 【構成】デンプン系高分子とエチレン−酢酸ビニル共重
合体ケン化物とからなる組成物の層と他の基材とを積層
してなるデンプン系高分子積層構造物。 【効果】デンプン系高分子にEVOHを加えることによ
り、その溶融成形性が改良されるので、容易に積層構造
物を製造でき、デンプンのバリア性や耐油性を生かした
より広範な用途に利用できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、デンプン系高分子の層
と他の基材との積層構造物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】デンプン系高分子のフィルムは、安価で
耐油性を持ち、ガスバリア性に優れるという特性がある
ので、その特性を生かした用途開発が行われているが、
機械的強度や耐水性に劣るという大きな欠点を持ってい
る。そこでこの欠点を解消するために他の基材フイルム
と積層構造にして補強を行うことが考えられる。しか
し、この際デンプン系高分子は熱可塑性でなく、溶融成
形が困難であるので、現実的には流延法により基材上に
積層せざるを得ない。
【発明が解決しようとする課題】
【0003】しかし、かかる流延法でのデンプン系高分
子の積層は流延、乾燥等の複数の工程を必要とするの
で、デンプン系高分子の特性を損なわず、かつ簡便に溶
融成形でき、積層構造物を製造できるような改善が求め
られている。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明者等はか
かる課題を解決するために鋭意研究を行った結果、デン
プン系高分子とエチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物
(以後、EVOHと略記する)とからなる組成物を用い
るとデンプン系高分子の特性を損なわず、かつ簡便に他
の基材と積層構造を形成出来ることを見出し、本発明を
完成した。
【0005】即ち、本発明は「デンプン系高分子とエチ
レン−酢酸ビニル共重合体ケン化物とからなる組成物の
層と他の基材とを積層してなるデンプン系高分子積層構
造物。」である。デンプン系高分子に種々の熱可塑性樹
脂を配合して、溶融成型を行うことは試みられている
が、デンプン系高分子の耐油性やガスバリア性を保持し
ようとすれば熱可塑性樹脂の配合量を少なくせざるを得
ず、その結果溶融成型が困難となり、逆に溶融成型を可
能にするほど多くの熱可塑性樹脂を使用するとデンプン
系高分子の耐油性やバリア性を劣化させることとなり、
両者のバランスをとることは一般的にはかなり難しいと
されている。ところが本発明では上記EVOHを用いる
ことによって、かかる問題が解決できたわけである。
【0006】本発明のデンプン系高分子としては、生デ
ンプン(トウモロコシデンプン、馬鈴薯デンプン、甘藷
デンプン、コムギデンプン、キッサバデンプン、サゴデ
ンプン、タピオカデンプン、モロコシデンプン、コメデ
ンプン、マメデンプン、クズデンプン、ワラビデンプ
ン、ハスデンプン、ヒシデンプン等);物理的変性デン
プン(α−デンプン、分別アミロース、湿熱処理デンプ
ン等);酵素変性デンプン(加水分解デキストリン、酵
素分解デキストリン、アミロース等);化学分解変性デ
ンプン(酸処理デンプン、次亜塩素酸酸化デンプン、ジ
アルデヒドデンプン等);化学変性デンプン誘導体(エ
ステル化デンプン、エーテル化デンプン、カチオン化デ
ンプン、架橋デンプン等)などが用いられる。なお、化
学変性デンプン誘導体のうちエステル化デンプンとして
は、酢酸エステル化デンプン、コハク酸エステル化デン
プン、硝酸エステル化デンプン、リン酸エステル化デン
プン、尿素リン酸エステル化デンプン、キサントゲン酸
エステル化デンプン、アセト酢酸エステル化デンプンな
ど、エーテル化デンプンとしては、アリルエーテル化デ
ンプン、メチルエーテル化デンプン、カルボキシメチル
エーテル化デンプン、ヒドロキシエチルエーテル化デン
プン、ヒドロキシプロピルエーテル化デンプンなど、カ
チオン化デンプンとしては、デンプンと2−ジエチルア
ミノエチルクロライドの反応物、デンプンと2,3−エ
ポキシプロピルトリメチルアンモニウムクロライドの反
応物など、架橋デンプンとしては、ホルムアルデヒド架
橋デンプン、エピクロルヒドリン架橋デンプン、リン酸
架橋デンプン、アクロレイン架橋デンプンなどがあげら
れる。
【0007】デンプン系高分子は、含水物としてEVO
Hとの配合に供することもできる。本発明のEVOHと
しては、エチレン含量20〜60モル%、好ましくは2
8〜50モル%、酢酸ビニル単位のケン化度90モル%
以上、好ましくは98モル%以上のものが使用できる。
エチレン含量が20モル%未満では溶融成形性が低下
し、60モル%をこえると機械的性質やガスバリア性が
損なわれ実用的でない。ケン化度が90モル%未満では
機械的強度及びガスバリア性が不足する。
【0008】EVOHは含水物として上記デンプン系高
分子との配合に供することができる。かかる含水物とし
て使用すると、可塑剤を併用しなくてもデンプン系高分
子との相溶分散性が良好であるので、可塑剤の使用に起
因するブリードがなく、層間接着力の低下を防ぐことが
できる。この場合のEVOHの含水率は20〜60重量
%、好ましくは25〜50重量%が適当である。含水率
が20重量%未満の場合には、デンプン系高分子との相
溶分散性向上の効果がさほど顕著でなく、又可塑剤の併
用が不可避となるので、含水物とする意味がなくなる。
一方含水率が60重量%を越えると、溶融成形時に発泡
が起こって円滑な成形が困難となったり、得られる成形
物の表面特性が悪くなったりする。なお、上記で規定の
含水率の含水エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物
(A)のDSCによるピーク温度(融点に相当)は11
0℃以下、特に90〜105℃程度となる。
【0009】なお、上記の共重合組成を有するEVOH
は、例えば、他のα−オレフィン、エチレン性不飽和カ
ルボン酸系化合物(酸、無水物、塩、エステル、アミ
ド、ニトリル等)、ビニルエーテル、酢酸ビニル以外の
ビニルエステル、エチレン性不飽和スルホン酸系化合物
(酸、塩等)、オキシアルキレン基含有モノマーなどで
共重合変性されていてもよく、またオキシアルキレンエ
ーテル化、シアノエチル化、アセタール化、ウレタン化
などの「後変性」されたものであってもよい。
【0010】EVOHは、典型的には上記で規定のエチ
レン含量を有するエチレン−酢酸ビニル共重合体をアル
カリケン化した後のエチレン−酢酸ビニル共重合体ケン
化物の粉末、粒子またはペレットを洗浄精製することに
より取得される。洗浄精製に際しては、酸、特に弱酸の
水溶液または希薄な強酸(またはその酸性塩)の水溶液
で充分に洗浄し、さらに必要に応じ水洗によって樹脂に
付着した酸を除去した後、乾燥することにより得られ
る。
【0011】ここで弱酸としては、酢酸、プロピオン
酸、グリコール酸、乳酸、アジピン酸、アゼライン酸、
グルタール酸、コハク酸、安息香酸、イソフタル酸、テ
レフタル酸をはじめ通常pKa(25℃)が3.5以上
のものが用いられる。強酸としては、シュウ酸、マレイ
ン酸などpKa(25℃)が2.5以下の有機酸やリン
酸、硫酸、硝酸、塩酸などの無機酸があげられ、これら
の強酸の酸性塩も用いることができる。強酸(またはそ
の酸性塩)による処理は、弱酸による処理を行った後、
水洗の前または後に行うのが通常である。
【0012】デンプン系高分子とEVOHとの配合割合
は、乾燥基準の重量比で80:20〜20:80、殊に
70:30〜30:70とすることが望ましい。デンプ
ン系高分子の割合が余りに少ないとデンプンとしての要
求物性に乏しくなり、一方その割合が余りに多いときは
組成物の溶融成形性が不足するようになる。ただし用途
によっては、上記配合割合から若干はずれても差し支え
ないこともある。
【0013】本発明の組成物は、さらに多価アルコール
(グリセリン、トリメチロールプロパン、ペンタエリス
リトール、エチレングリコール、ジエチレングリコー
ル、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコー
ル、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、
ポリプロピレングリコール、マンニトール、ソルビトー
ル等)や尿素などの可塑剤や水を耐油性やガスバリア性
を損なわない適当な量で配合することもできるが、含水
デンプン系高分子や含水EVOHを用いると、可塑剤無
添加または少量添加であっても円滑な溶融成形ができ
る。そのほか必要に応じて上記以外の樹脂成分(ポリビ
ニルアルコールやその誘導体、エチレン共重合体やその
他のポリオレフィン、水素添加スチレン−ブタジエンゴ
ム、ポリウレタン、ポリアミド、ポリヒドロキシブチレ
ート等)、デンプン系高分子以外の天然高分子(多糖類
系高分子、セルロース系高分子、タンパク質系高分子
等)、熱安定剤、自動酸化剤、充填剤、着色剤、耐水化
剤などを適宜配合することもできる。
【0014】本発明の組成物の層と積層される他の基材
とは、熱可塑性樹脂、クラフト紙等の紙、織布、不織布
等の布、金属箔、木等が挙げられる。熱可塑性樹脂とし
ては、ポリオレフィン系樹脂、ビニルアルコール系樹
脂、アクリル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリエステル
系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポ
リアセタール系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ジエン
系樹脂、セルロース系樹脂などが挙げられる。
【0015】これらの熱可塑性樹脂の内、特に、エチレ
ン−一酸化炭素共重合体、エチレン−ビニルケトン系共
重合体、ポリブタジエン及びイソプレン系ゴムよりなる
群から選ばれた少なくとも一種の光分解性高分子、又は
これらの少なくとも一種を配合してなるポリオレフィン
系光分解性高分子、さらには遷移金属、または光増感剤
を配合することにより光分解性が付与された光分解性高
分子を基材として使用すると、本発明の組成物の層は生
分解性を示すので、両者の積層構造物は全体として自然
崩壊性を示すことになり、又紙、天然セルロース繊維の
織布、不織布、及び木板等との積層構造物は全体として
生分解性崩壊性を示すことになり、産業上更に有用とな
る。
【0016】エチレン−一酸化炭素共重合体は、エチレ
ンと一酸化炭素とを高温下に超高圧で共重合させること
により得られ、一酸化炭素の共重合割合は0.3〜10
重量%程度とすることが多い。エチレン−ビニルケトン
系共重合体としては、エチレン−メチルビニルケトン共
重合体やエチレン−メチルプロピルケトン共重合体が挙
げられる。ビニルケトンの共重合割合は0.1〜10モ
ル%程度とすることが多いが、さらに共重合割合を高く
することもできる。ポリブタジエンとしては、熱可塑性
1,2−ポリブタジエン、高シス−ブタジエンゴム、低
シス−ブタジエンゴムなどが挙げられるが、ブタジエン
を90%以上1,2−結合させた熱可塑性1,2−ポリブ
タジエンが特に好ましい。イソブレン系ゴムとしては、
天然ゴム、天然トランス−ポリイソプレン、変性天然ゴ
ム、イソプレンゴム、トランス−ポリイソプレンなどが
用いられ、特に天然ゴムが重要である。
【0017】これらのエチレン−一酸化炭素共重合体、
エチレン−メチルビニルケトン共重合体、エチレン−メ
チルプロピルケトン共重合体、1,2−ポリブタジエン
等を低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、
高密度ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−酢酸
ビニル共重合体等のポリオレフィン100重量部に対し
て3〜20重量部ブレンドした光分解性高分子も使用出
来る。遷移金属塩、光増感剤により光分解性が付与され
た光分解性高分子も使用できる。遷移金属塩としてはス
テアリン、ジアルキルチオカルバーメート、サリチルア
ルデヒド、アセチルアセトン、ベンゾフェノンオキシム
など鉄(II)、亜鉛(II)、マンガン(II)、Ni(I
I)、セリウム(III)、コバルト(II)など光増感剤と
しては、ベンゾフェノン、アセトフェノン、アレソラキ
ノンなどが使用出来る。
【0018】本発明の組成物の層と他の基材とを積層す
る方法としては、ドライラミネート法、押出コート法、
共射出成型法、多層インフレーション成形法、多層T−
ダイ押出成形法、多層中空成型法、多層パイプ押出法
等、公知の方法がいずれも採用され、溶融樹脂層の接合
方式としてはダイ内接合方式及びダイ外接合方式が採用
出来る。
【0019】かかる積層物を溶融成型法で製造する場
合、有利には接着剤が用いられ、接着剤層としては、ポ
リオレフィン系、ポリエステル系、アクリル系など各種
のものがいずれも好適に用いられるが、好ましくは酸変
性ポリオレフィン、より好ましくはカルボン酸(例えば
無水マレイン酸)変性ポリプロピレン、カルボン酸変性
エチレン−酢酸ビニル共重合体が実用的である。かかる
接着剤層は、通常厚さ5〜50μで使用される。また、
ドライラミネート法で使用されるアンカーコート剤とし
ては、イソシアネート系、ポリエチレンイミン系、ポリ
ブタジエン系、有機チタン系など各種のものがいずれも
好適に用いられ、通常厚さ0.5〜2μでコーティング
して用いられる。
【0020】本発明のデンプン系高分子積層構造物はそ
の酸素バリア性を生かして、袋、ボトル、カップ、チュ
ーブ、トレー等の任意の形状の容器として成型し、包装
用資材等に用いられ、基材として光分解性高分子や紙等
を使用すると、成型物全体に崩壊性を付与できるので、
更に上述の用途等への有用性が増すものである。
【0021】
【作 用】本発明のデンプン系高分子積層構造物にお
いて、EVOHを併用することによって、デンプン系高
分子に溶融成形性を付与し、簡便に積層構造物の製造を
行える作用を有する。
【0022】
【実施例】以下、実施例をあげて本発明をさらに具体的
に説明する。尚、実施例及び対照例の主な目的は次のよ
うなものである。 ○ 実施例1〜7は種々の組成の生デンプン−EVOH
フイルムと熱可塑性樹脂フイルム、又は紙との積層物を
製造し、その湿度別の酸素透過度、層間接着力等を調べ
た。このうち実施例1〜4は熱可塑性樹脂として光分解
性高分子を使用した。 ○ 対照例1は、単にデンプンのみを用いた基材との積
層物では、その酵素バリア性がいかに湿度により影響を
受けるか(耐水性)を調べたものである。 ○ 対照例2は、たとえEVOH以外の他の樹脂を用い
て溶融成形して、積層物を製造しても、デンプンの特性
である酵素バリア性を生かせるものでないことを示して
いる。
【0023】〈熱可塑性樹脂との積層構造物〉 ◎ EVOH及びそのペレットの製造 種々のエチレン含量、ケン化度、含水率のEVOH及び
そのペレットを製造した。まず、エチレン含量が28.
0モル%、38.0モル%、44.0モル%又は47.0
モル%であるエチレン−酢酸ビニル共重合体のメタノー
ル溶液に触媒としての水酸化ナトリウムのメタノール溶
液を加えて塔内で連続ケン化反応を行い、得られたケン
化物のメタノール溶液に水を加えてメタノール−水混合
溶媒溶液とした後、20℃以下の水中にノズルから吐出
した。これにより溶液は約3mm径のストランド状に凝固
したので、該凝固物を水中から引き上げて切断した。次
にこのストランド状凝固物をペレタイザーによりペレッ
ト化し、水洗によりポリマー中に含まれる酢酸ナトリウ
ムを除去し、さらに酢酸の希薄水溶液による洗浄、つい
でリン酸の希薄水溶液による洗浄を行った後、種々の乾
燥条件で乾燥して目標含水率に調整した。得られたEV
OHペレット(A−1)〜(A−5)の組成、含水率、
融点(DSCによるピーク温度)を表1に示す。
【0024】 表1 A−1 A−2 A−3 A−4 A−5 エチレン含量(モル%)44.2 27.8 38.2 46.8 44.2 ケン化度(モル%) 99.5 99.5 99.4 99.2 99.5 含水率(重量%) 26 40 35 40 0.6融点(℃) 100 95 97 93 164
【0025】◎ デンプン系高分子−EVOH組成物の
製膜 ここでは、乾燥重量基準によるデンプン系高分子−EV
OHの種々の割合の組成比を持つペレットを製造し、更
にフイルム化した。即ち、前述のEVOHペレット(A
−1)〜(A−5)、生デンプン(含水率12重量%の
コーンスターチ)、更に必要に応じて可塑剤としてグリ
セリンを後述の表2に示す割合及び組合わせでヘンシュ
ルミキサーに投入して混合し、オープンベントの二軸押
出機に供給して、含水EVOHを使用した場合は温度1
20℃で、含水量が0.6%の乾燥EVOHを使用した
場合は170℃で線状に押出し、ペレット化した。次い
でこのペレットを単軸押出機に供給し、シリンダー温度
140℃以下、ダイ温度140℃以下の条件でTダイか
ら押出し、厚さ35μのフイルム(B−1)〜(B−
5)を製造した。更に、含水EVOHを使用したフイル
ムはTダイ製膜後、150℃の熱風循環乾燥炉を通過さ
せ、フイルムの含水量を7%以下に調整した。ペレット
加工性、及びその組成、フイルム加工性も表2に併せて
示す。
【0026】◎ 基材用フイルムの製膜 実施例に記した各種材料、配合でもって単軸押出機に供
給し、シリンダー温度200〜230℃、ダイ温度20
0〜220℃の条件でTダイから押出し厚さ50μのフ
イルム(C−1)〜(C−5)を製造した。
【0027】 表2 製膜例 1 2 3 4 5 使用EVOH A−1 A−2 A−3 A−4 A−5 配合割合(重量部) EVOH 67.6 108.3 84.6 58.3 50.3 生デンプン 56.8 39.8 51.1 73.9 56.8グリセリン − − − 19 35 ペレット加工性 良好 良好 良好 良好 良好 加工ペレットの組成 (重量%) EVOH 42.1 46.6 42.2 25.6 36.0 生デンプン 42.1 25.1 34.6 47.4 36.0 水 15.8 28.3 23.2 20.2 4.1グリセリン − − − 6.8 23.9 生デンプン/EVOH 50/50 35/65 55/45 65/35 50/50乾燥重量比 フイルム加工性 良好 良好 良好 良好 良好 フイルム番号 B−1 B−2 B−3 B−4 B−5
【0028】○ 積層構造物の製造及び物性、崩壊性の
測定 実施例1 デンプン系高分子−EVOHフイルム(B−1)とエチ
レン−一酸化炭素共重合体フイルム(C−1)をアンカ
ーコート剤としてイソシアネート系(D)を用いて層構
成及び膜厚(μ)が(B−1)/(D)/(C−1)=
35/1/50なる2層の積層構造物をドライラミネー
トで製造した。熱処理により薄くなるものが出た。かか
る積層構造物の酸素透過度は低湿度(25℃、30%R
H)では0.5cc/m2・24hr・atm、高湿度(25℃、7
5%RH)では1.5cc/m2・24hr・atmであり層間接着
力は850g/25mm幅であった。
【0029】実施例2〜6 実施例1でフイルム(B−1)のかわりに(B−2)〜
(B−5)、またフイルム(C−1)のかわりにエチレ
ン−メチルビニルケトン5モル%共重合体を10重量%
ブレンドした低密度ポリエチレンフイルム(C−2)、
熱可塑性1,2−ポリブタジエンを10重量%ブレンド
した高密度ポリエチレンフイルム(C−3)、ステアリ
ン酸第2鉄を0.5重量%配合した直鎖状低密度ポリエ
チレンフイルム(C−4)、表面をコロナ処理したポリ
エチレンフイルム(C−5)の各フイルムを用い、同例
と同様に積層構造物を製造し、物性及びフイルムの土壌
上放置による崩壊性を測定した。層構成及び測定結果等
を表3に併せて示す。
【0030】 表3 実施例 1 2 3 4 5 6 層構成 生デンプン−EVOH B−1 B−2 B−3 B−4 B−1 B−5 フイルム他の基材フイルム C−1 C−2 C−3 C−4 C−5 C−5 酸素透過度*1 (cc/m2・24hr・atm) 30%RH,25℃ 0.5 0.3 0.4 1.5 0.5 5075%RH,25℃ 1.5 1.0 1.7 7.3 1.6 300 層間接着力*2 850 830 760 530 860 50(g/25mm幅) 土壌上自然崩壊性*3 有り 有り 有り 有り なし なし
【0031】*1 酸素透過度の測定 ASTM D 3985に従い、モダンコントロール社
製のOX−TRAN100型を使用し、25℃で30%
RH及び75%RHで測定した。 *2 層間接着力の測定法 生デンプン−EVOH層と他の基材層の接着力をJIS
Z 0237に準じて測定した。 *3 崩壊性の測定 実施例1〜4で製造された積層フイルムの崩壊性を調べ
た。測定方法は縦1m×横1mのフイルムで、生デンプ
ン−EVOH層面が地面に接するように設置し、6ケ月
後及び1年後にフイルム状態を目視観察した。その結果
ポリオレフィン層に光分解性を付与した実施例1〜4の
フイルムは6ケ月後には多数の亀裂が発生しており、1
年後にはフイルムは崩壊し、形状も残っていなかった。
ポリオレフィン層に光分解性を付与していない実施例5
〜6のフイルムは、1年後デンプンEVOH層は殆ど剥
離、崩壊しているが、ポリオレフィン層は形状が残って
いた。
【0032】実施例7 生デンプン−EVOHフイルム(B−1)と厚み30μ
のクラフト紙を熱プレスにより積層し、物性を測定し
た。酸素透過度は30%RH,25℃では0.5cc/m2
・24hr・atm、75%RH,25℃では1.6cc/m2・24
hr・atmであり層間接着力は測定の際にグラフト紙が破
れて測定できなかった。また崩壊性は6ケ月後には多数
の亀裂や穴が発生しており、1年後には形状も残ってい
なかった。
【0033】対照例1 アンカーコート剤を塗布した厚さ50μのポリエチレン
フイルム(C−5)上に生デンプン(含水率は12重量
%のコーンスターチ)を用い流延法により、含水率7重
量%で厚さ35μのデンプン層を成形した。この積層フ
イルムの酸素透過度は30%RH,25℃では2.0cc
/m2・24hr・atm、75%RH,25℃では70cc/m2
・24hr・atmであり、層間接着力は0g/25mm幅で簡
単に剥離し、またデンプンフイルムは簡単に破断してし
まった。
【0034】対照例2 メルトインデックス6g/10分の低密度ポリエチレン
(三菱化成株式会社F−161)80重量部及び生デン
プン(含水率12重量%のコーンスターチ)20重量部
をヘンシエルミキサーにて混合後、押出機に供給して一
旦ペレット化し、ついでこのペレットを押出機に供給し
て、シリンダー温度190℃、ダイ温度180℃の条件
にてTダイから押出し、厚さ30μのフイルム(B−
6)を得た。これ以上生デンプンの配合量をふやすと製
膜が不可能であった。かかるフイルム(B−6)と厚さ
30μのポリエチレンフイルム(C−5)にアンカーコ
ート剤としてイソシアネート系を使用して、ドライラミ
ネート法により積層し、物性を測定した。酸素透過度は
30%RH,25℃では1000cc/m2・24hr・atm以
上、75%RH,25℃では1000cc/m2・24hr・at
m以上であり層間接着力は850g/25mm幅であっ
た。
【0035】
【発明の効果】本発明のデンプン系高分子積層構造物
は、デンプン系高分子にEVOHを加えることにより、
その溶融成形性が改良されるので容易に積層構造物を製
造でき、デンプンのバリア性や耐油性を生かしたより広
範な用途に利用できるという効果を有する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08L 23/26 LDM 7107−4J

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】デンプン系高分子とエチレン−酢酸ビニル
    共重合体ケン化物とからなる組成物の層と他の基材とを
    積層してなるデンプン系高分子積層構造物。
  2. 【請求項2】他の基材が熱可塑性樹脂である請求項1記
    載のデンプン系高分子積層構造物。
  3. 【請求項3】熱可塑性樹脂がエチレン−一酸化炭素共重
    合体、エチレン−ビニルケトン系共重合体、ポリブタジ
    エン及びイソプレン系ゴムよりなる群から選ばれる少な
    くとも一種の光分解性高分子、又はこれらの少なくとも
    一種を配合してなるポリオレフィン系光分解性高分子で
    ある請求項2記載のデンプン系高分子積層構造物。
  4. 【請求項4】熱可塑性樹脂が遷移金属または光増感剤を
    配合することにより光分解性が付与された光分解性高分
    子である請求項2記載のデンプン系高分子積層物。
JP3280749A 1991-05-15 1991-09-30 デンプン系高分子積層構造物 Pending JPH0592507A (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3280749A JPH0592507A (ja) 1991-09-30 1991-09-30 デンプン系高分子積層構造物
EP92910150A EP0539604B1 (en) 1991-05-15 1992-05-15 Laminated structure made from a biodegradable resin composition
US07/961,707 US5384187A (en) 1991-05-15 1992-05-15 Biodegradable resin compositions and laminates based thereon
PCT/JP1992/000633 WO1992020739A1 (fr) 1991-05-15 1992-05-15 Composition de resine biodegradable et structure laminee fabriquee a partir de cette composition
DE69220883T DE69220883T2 (de) 1991-05-15 1992-05-15 Verbundstoff hergestellt aus einer biologisch abbaubaren harzzusammensetzung

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3280749A JPH0592507A (ja) 1991-09-30 1991-09-30 デンプン系高分子積層構造物

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0592507A true JPH0592507A (ja) 1993-04-16

Family

ID=17629423

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3280749A Pending JPH0592507A (ja) 1991-05-15 1991-09-30 デンプン系高分子積層構造物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0592507A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5498662A (en) * 1993-10-20 1996-03-12 Kureha Kagaku Kogyo K.K. Gas barrier film and production process thereof
US5897960A (en) * 1994-01-26 1999-04-27 Kureha Kagaku Kogyo K.K. Laminate and production process thereof
JP2001113908A (ja) * 1999-09-22 2001-04-24 Goodyear Tire & Rubber Co:The 空気透過防止層を有するタイヤ
JP2001130213A (ja) * 1999-09-22 2001-05-15 Goodyear Tire & Rubber Co:The 空気の透過を遅らせるための層を有するタイヤ
JP2016078909A (ja) * 2014-10-20 2016-05-16 押尾産業株式会社 鏡餅容器
JP2019048666A (ja) * 2017-09-11 2019-03-28 株式会社コバヤシ 食品包装用フィルム及び食品包装用袋
JPWO2021100453A1 (ja) * 2019-11-20 2021-05-27

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5498662A (en) * 1993-10-20 1996-03-12 Kureha Kagaku Kogyo K.K. Gas barrier film and production process thereof
US5621026A (en) * 1993-10-20 1997-04-15 Kureha Kagaku Kogyo K.K. Gas barrier film and production process thereof
US5897960A (en) * 1994-01-26 1999-04-27 Kureha Kagaku Kogyo K.K. Laminate and production process thereof
JP2001113908A (ja) * 1999-09-22 2001-04-24 Goodyear Tire & Rubber Co:The 空気透過防止層を有するタイヤ
JP2001130213A (ja) * 1999-09-22 2001-05-15 Goodyear Tire & Rubber Co:The 空気の透過を遅らせるための層を有するタイヤ
JP2016078909A (ja) * 2014-10-20 2016-05-16 押尾産業株式会社 鏡餅容器
JP2019048666A (ja) * 2017-09-11 2019-03-28 株式会社コバヤシ 食品包装用フィルム及び食品包装用袋
JPWO2021100453A1 (ja) * 2019-11-20 2021-05-27
WO2021100453A1 (ja) * 2019-11-20 2021-05-27 大日精化工業株式会社 ガスバリア性フィルム及び複合樹脂組成物

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5384187A (en) Biodegradable resin compositions and laminates based thereon
JP3040167B2 (ja) 生分解性澱粉ベースの物品
JP7420706B2 (ja) 樹脂組成物
US5158810A (en) Melt-molded articles and laminates derived therefrom, and their use
CN106459496A (zh) 青贮膜
JPH0592507A (ja) デンプン系高分子積層構造物
JP7720161B2 (ja) 樹脂組成物及びその製造方法
JP3108472B2 (ja) 生分解性樹脂組成物
WO2019073393A1 (ja) 樹脂組成物及びその製造方法
JP7780950B2 (ja) 積層体
CN107709009A (zh) 并有淀粉的多层膜和包含其的物品
JP2000219776A (ja) 弱アルカリ崩壊性樹脂組成物
JP3086304B2 (ja) 澱粉・エチレン−酢酸ビニル系共重合体ケン化物組成物の製造法
KR950014918B1 (ko) 분해성 통기성 필름 및 그 제조방법
JP5214271B2 (ja) ポリ乳酸系樹脂組成物及びそれを用いた積層体
JP6830302B1 (ja) 澱粉配合ポリエチレン樹脂組成物およびそれを用いた包装材料
JP2000273122A (ja) 熱可塑性カルボキシ変性ポリビニルアルコールおよびその成形品
JP3133415B2 (ja) 生分解性樹脂組成物
CN115485137A (zh) 层叠体
CN119875322B (zh) 一种淀粉改性生物降解塑料袋及其制备方法
CN112300477A (zh) 淀粉掺混聚乙烯树脂组合物和使用其的包装材料
JP7432821B2 (ja) 多層保香性フィルム
JP7692569B2 (ja) 樹脂組成物
JP3025058B2 (ja) 生分解性樹脂組成物
JPH0532824A (ja) 生分解性樹脂組成物