JPH0593726U - 自動圧入装置 - Google Patents

自動圧入装置

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JPH0593726U
JPH0593726U JP1833291U JP1833291U JPH0593726U JP H0593726 U JPH0593726 U JP H0593726U JP 1833291 U JP1833291 U JP 1833291U JP 1833291 U JP1833291 U JP 1833291U JP H0593726 U JPH0593726 U JP H0593726U
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裕一 重近
恒夫 西尾
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Bando Chemical Industries Ltd
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Bando Chemical Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 構成が簡単で取り扱い容易、しかも作業能率
の高い自動圧入装置を提供する。 【構成】 ピースAとリングBの各組を、圧下および部
品間(水平)移動をなすプッシャー10を用い自動圧入
して嵌め合わせる装置である。プッシャー10の圧下用
および部品間移動用の駆動源として、一台の共通のモー
タに基づき歯付き伝動ベルト6などを介して連動する二
つのカム7・9のそれぞれを配備した。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、たとえば大小二つの環状物を互いに嵌め合わせる─といった部品 同士の圧入を自動的に行う装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
環状の軸受材の内側にシールリング(オイルシール)を嵌め込むなどという複 数部品各組の圧入作業は、機械による自動化があまり簡単な作業ではない。その 作業には、一方の(あるいは二以上の)部品を圧入相手の部品内に(あるいはそ の外側に)押し込むことのほか、相手側部品の位置まで部品を正確に移動するこ とも必要だからである。しかしながら、部品数(組数)の多い場合、組立コスト の低減や人手不足の解消のためには自動化が不可欠であるとして、近年では各種 の自動圧入装置が実用に供されている。
【0003】 一般に自動圧入装置は、部品の移動・嵌め込みを行うのにプッシャー(または 圧入棒)などと呼ばれる物を使用する。プッシャーは、部品間移動、すなわち、 部品のどれかを先端部に保持して圧入相手の位置まで移動する機能と、圧下、す なわち、保持したその部品を圧して相手側の部品に押し込む機能、という二つの 機能をもつものである。
【0004】 そして、従来の自動圧入装置では、上記プッシャーの二つの機能が別々のアク チュエータ(モータをはじめとする動力源機器)によってなされており、たとえ ば、部品間移動用および圧下用にそれぞれ流体圧シリンダが配備されている。各 機能は動作の方向が全く(通常は90°)異なるので、その方向ごとにアクチュ エータを設けているのである。このことは、汎用のロボットに自動圧入を行わせ る場合でも同様で、ロボットには、やはり部品間移動用のアクチュエータと圧下 用のアクチュエータとが各独立に備わっている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
部品間移動および圧下というプッシャーの二つの動作が別々のアクチュエータ によってなされることから、従来の自動圧入装置にはつぎの不都合がある。
【0006】 イ) 少なくとも二つのアクチュエータが配備される必要があり、装置の構成が 複雑である。
【0007】 ロ) プッシャーは、特定の部品上へ移動したとき圧下をなすなど、その部品間 移動と圧下とについて同期のとられる(タイミングを合わせる)必要があるが、 従来の自動圧入装置は、同期をとるために特別な手段(制御機器など)が必要で あり、それによって装置構成が一層複雑化している。
【0008】 ハ) 上記イ)・ロ)のために、装置のコストが高いうえメンテナンスが容易でない (故障も発生しやすい)など、ユーザーの負担が軽くない。
【0009】 ニ) 上記のロ)に関し、部品間移動の位置をセンサー類で検知したうえプッシャ ーを圧下する方式の装置では、制御に時間がかかって作業の能率化(高サイクル 化)が難しい。
【0010】 本考案の目的は、構成が簡単で取り扱い容易、しかも作業能率の高い自動圧入 装置を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本考案の自動圧入装置は、複数部品の各組を、圧下および部品間移動をなすプ ッシャーを用い自動圧入して嵌め合わせる装置であるが、上記プッシャーの圧下 用および部品間移動用の駆動源として、一台の共通のモータ(電動機や油圧モー タ・空気圧モータなど回転式のアクチュエータ)に基づき動力伝達手段(ベルト やチェーン・ギヤまたは各種の軸継手など)を介して連動する二つのカムのそれ ぞれを配備したものである。
【0012】 またこの装置には、請求項2に記載したとおり、嵌め合わせるべき部品を所定 の位置に置くために、上記のカムまたはプッシャーによって駆動される個別繰出 し手段および送出し手段を配備するとよい。
【0013】 さらに請求項3のように、上記の部品間移動時にプッシャーの一部が当たって その位置ぎめがなされるようにストッパーを設け、プッシャーと部品間移動用の 上記カムとの間にその移動方向の変位を吸収する弾性体(バネやゴムなど)を配 備するのもよい。
【0014】
【作用】
本考案の自動圧入装置においてプッシャーの圧下および部品間移動は、それぞ れ上記のうち一のカムに基づいて駆動されるが、それら二つのカムが動力伝達手 段を介し一台の共通のモータにつながって連動することから、圧下および部品間 移動という上記二つの動きは同期して行われる。つまりプッシャーは、二方向の 動作のそれぞれを各カムによって機械的に定められているうえ、これら動作のタ イミングについても動力伝達手段によりやはり機械的に同期させられている。
【0015】 センサーや各種の制御機器を用いて各動作を規定したり同期をとったりするの に比べ、こうした機械的な手段によると構成がシンプルなため、故障が少なくメ ンテナンスが容易で、しかも動作を高速化しやすいという利点がある。また言う までもないが、上記二つの動作を一台のモータで行える点も本考案の装置におけ る大きな利点である。
【0016】 請求項2の圧入装置では、嵌め合わせるべき部品(プッシャーが保持して移動 しようとする部品かまたはその移動先にある圧入相手の部品)の、所定の位置( 上記各部品がプッシャーの動作を受けるべく供給される定位置)への供給が、簡 単な構成に基づいて能率的に行われる。すなわち、ストックされた多数個のうち から部品が一個ずつ個別繰出し手段によって繰り出され、その部品がさらに送出 し手段によって所定位置まで運ばれる。そしてこの装置においては、そうした繰 出し手段および送出し手段が上記のカムまたはプッシャーによって機械的に動か されるので、部品供給のために特別なアクチュエータが不要なうえ、プッシャー の高速動作にも正確に同期しながら連動する。
【0017】 また請求項3の圧入装置では、たとえばカムが摩耗しても、プッシャーの部品 間移動に関する位置ぎめ精度が低下しない。すなわちこの装置では、部品間を移 動したプッシャーが、あらかじめ所定箇所(カムによってプッシャーが移動する 範囲内にある箇所)に固定されたストッパーに一部が当たることによって停止す る。その停止位置は、カムの摩耗等とは関係なく高い繰返し精度で定まるので、 ストッパーの固定箇所が適正であれば、プッシャーはつねに正確に適正位置(た とえばプッシャーの先端部が所定の部品上にくる位置)で停止することになる。 なお、ストッパーに当たったプッシャーをなおも押し動かそうとするその移動方 向のカムの変位(および力)は、カム・プッシャー間に配備された弾性体によっ て無理なく吸収される。
【0018】
【実施例】
図1〜図6に、本考案の一実施例を示す。図示の装置は、図6(a)に示す合成 樹脂製の軸受ピースAの拡径部分Aaに、同(b)のゴム製シールリングBを圧入 によって嵌め入れるための装置である。リングBは、ピースAから脱落しないよ うにいわゆる締まりばめ状態に嵌め合わされる必要があるので、本装置がこれを 部分Aaに押し込むのである。
【0019】 本装置の構成は概ね図1のとおりで、台板1上の支持板2にプッシャー10が 配備されている。このプッシャー10は中央にプッシュロッド11を備えるもの で、ピースAとリングBとがそれぞれ供給される図示の定位置P・Q間を移動機 構20に基づいて往復に水平移動(部品間移動)する機能と、圧下機構30によ り各位置P・Qにおいて部品上に押し下がる(圧下する)機能とを有する。また プッシュロッド11の先端部11aは、リングBの内径よりもやや太い外径をも つ。プッシャー10は、まず定位置QでリングBに対してロッド11を下げるこ とにより、先端部11aに摩擦力でリングBを保持し、続いてそれを、リングB に隣接するピースAの定位置P上まで運搬(部品間移動)したうえで拡径部分A aに圧入(圧下)するという、この装置の基本的な作業を担う。
【0020】 プッシャー10そのものの構成は、図3に示すとおりである。すなわち、上記 のプッシュロッド11が、プッシャーブロック12に組み込まれた球面体13に 対して滑りブシュ13bを介し上下移動自在に設けられており、そのロッド11 に、ネジを介して上端部にナット11bが取り付けられ、下部にバネ11cが装 着されている。そしてこのようにロッド11を備えるブロック12が、スライド ベース16から下方に延びた複数本のガイドロッド14に通され、滑りブシュ1 4bを介して上下動自在とされたうえ、そのロッド14の下端プレート15上に バネ14aで押し上げられている。したがってロッド11は、バネ14aの作用 で通常はブロック12とともに上方位置にあるが、球面体13のピン13aが圧 下機構30(図1)で上から押し下げられると下降し、そのとき先端部11bに は、バネ11cを介して(したがってそのバネ11cの反力に等しい)圧下力が はたらく。なお圧下機構30は、図1に示すように支持板2上のブラケット2b に二本のリンク31・32がつながれたうえ、上記のピン13aに対し回転自在 に接続された機構である。
【0021】 上記のスライドベース16は図3のように、支持板2の下面に、スライドレー ル25を介して図の左右へ移動自在に配置されているが、そのベース16ととも にプッシャー10を移動するために、水平ロッド21・22などが移動機構20 として配備されている。水平ロッド21は、支持板2に固定されたガイド24( 滑りブシュ24aつき)内に往復動自在に通されており、ベース16をはさんだ 反対側にある水平ロッド22は、支持板2と一体のブラケット26の穴に通され たうえバネ22aを具備して図の左方へ押されている。なお、この移動機構20 については後にも触れる。
【0022】 さてこの圧入装置では、プッシャー10の動作(部品間移動と圧下)や定位置 P・Qへの部品供給のための手段として下記1)〜6)の構成を施している。
【0023】 1) プッシャー10の駆動源: 移動機構20と圧下機構30とを通じて前述 のようにプッシャー10を部品間移動し圧下するために、図1・図2に示すとお りカム7およびカム9を連動状態に配備した。すなわち、まずカム7を、台板1 上のフレーム3に支持させた軸7aに取り付けて、その表面に水平ロッド21の 先端部を当てる一方、カム9は、フレーム4が支持する軸9aに取り付けて表面 にリンク32の上端部を当てる。そして両者の軸7a・9aを、図2のように、 それぞれ歯付き伝動ベルト6および軸継手8を介して一台のモータ(電動機)5 に接続することにより、カム7およびカム9を連動状態にするのである。カム7 と接触する水平ロッド21の先端部には、動作の円滑化と摩耗抑制のため図1の とおり回転ローラ21aを設け、一方のカム9と接触するリンク32の上端部に も同様に回転ローラ32aを取り付けている。ロッド21は、図3のようにスラ イドベース16などとともに前記のバネ22aで押されているので、先端部のロ ーラ21a(図1)がカム7の表面から離れることはない。また同様に、前記の バネ14aの作用により、リンク32上のローラ32aがカム9から離れること もない。図1からわかるように、カム7が一回転するときロッド21(移動機構 20)とともにプッシャー10が一往復の部品間移動をする一方、カム9が一回 転するときリンク32(圧下機構30)とともにプッシャー10が一回だけ圧下 ・上昇するが、ベルト6を掛けた歯付きプーリ6a・6bの歯数比に基づいて、 カム9の回転数はカム7のそれの二倍となる。
【0024】 2) シールリングBの供給手段40: シールリングBのすべてを同じ向きに 送り出すパーツフィーダ(図示せず)に続けて、図3のように、傾斜した供給レ ール41を架台42上に配備し、その先端にストッパー41aを付けた。ストッ パー41aに当たって止まるリングBの位置が前述の定位置Qであって、部品間 移動する上記プッシャー10(プシュロッド11)の移動端直下に相当する。そ の定位置Qを先頭にして多数個のリングBをレール41上に置いておけば、ロッ ド11にて一個ずつピックアップされるにつれ、つぎつぎとリングBが定位置Q に供給されることになる。
【0025】 3) 軸受ピースAの個別繰出し手段50: 定位置Pに軸受ピースAを一個ず つ供給するため、まずは、多数個のピースAのうちから一個ずつを繰り出す手段 であり、図4のように、回転式ストライカ51とスライドキャリヤ52・ストッ クレール53・繰出しレール54などから構成している。ストライカ51には二 つの突起51a・51bを設け、プッシャー10が右方へ移動するときそのプレ ート15(図3)と一体のピン15bにより突起51aが押されてストライカ5 1ごと回転し、その回転力で突起51bがキャリヤ52の突起52bを押し動か すようにした。キャリヤ52は、ピースAを一個だけ載せてレール53・54と 直角な方向へスライドできるように、直線案内軌道(図示せず)上に突起52b などと一体に本体52aを設け、バネ52cで突起51b寄りに引いたものであ る。レール53とレール54には前記レール41と同様な傾斜をもたせたが、両 者は図のように本体52aをはさんで接続し、それのスライドストローク分だけ 横に位置をずらして配置している。こうした個別繰出し手段50は、部品間移動 時にプッシャー10が図(図1や図4)の右方へ移動するたびに、ストライカ5 1を介してキャリヤ52をレール54寄りに動かし、それによりピースAを一個 ずつレール53からレール54へ繰り出して図の左方、すなわち送出し手段60 の搬送台68上に移す。プッシャー10が左方へ移動したときは、バネ52cの 力でキャリヤ52はレール53寄りの箇所に戻り、次のピースAを一個だけ受け 入れる。
【0026】 4) 軸受ピースAの送出し手段60: 上記によって一個ずつ繰り出されたピ ースAを、リングBの定位置Qに並ぶ定位置P、すなわちプッシャー10の移動 端にてプッシュロッド11の真下になる位置まで送り出す手段である。この手段 60は、図3のとおり、搬送台68上にシフトアーム63を伸ばしたシフトブロ ック61を直線案内軌道62上に置き、図4のようにこれを、前述の水平ロッド 21に設けたブラケット65に対し、定滑車66にも掛けたワイヤ64にて接続 したものである。ブロック61にはバネ67も接続し、これとワイヤ64とがブ ロック61を互いに逆向きに引き合うようにした。図4の符号66aは、定滑車 66を支持板2の支柱2a上に取り付けるためのブラケットである。この送出し 手段60では、カム7の回転によってロッド21が図4の左方へ動くときブラケ ット65でワイヤ64が引かれ、バネ67に抗してブロック61が前進すること により、繰出しレール54から搬送台68上に移された一個のピースAをアーム 63が定位置Pまで送り出す。そして、プッシャー10とともにロッド21が図 の右方へ移動するときは、バネ67に引かれたブロック61ごとアーム63はレ ール54の先を越えた位置まで後退する。なお搬送台68には、リングBを圧入 されたのちのピースAを押さえてプッシャー10(プシュロッド11)と分離す るために、図3のように部品押え69を取り付けている。
【0027】 5) 軸受ピースAの位置ぎめ手段70: 送出し手段60により定位置まで送 り出されたピースAを、正確にその位置に保つための手段であり、図5(a)のよ うに定位置PにきたピースAを、リングBの圧入中は同(b)の要領で位置ぎめ環 71により囲ってしまうものである。機構的には同(a)のように、支点73上に 設置したスイングアーム72の先に、搬送台68と上面を同一レベルにしてその 先端部の定位置Pを囲むように、ピン72aを介して位置ぎめ環71を設けてい る。プッシャー10が下降してそのブロック12(図3)と一体の突起12aが 同(b)のようにアーム72の後部72bを押さえるとき、アーム72の先が上が って環71をせり上げるのでピースAの位置が定められる。なお、プッシャー1 0が上昇し、定位置QでリングBをピックアップしたのち再び定位置Pの上に動 するときには、上記でリングBの圧入されたピースAは、図4のように送出し手 段60(アーム63)で運ばれるピースAによって定位置P(環71は下降状態 )から押し出される。
【0028】 6) プッシャー10の部品間移動に関する精度向上策: プッシャー10の移 動機構20は、図1のカム7によって駆動されるが、カム7の表面が摩耗しても プッシャー10の位置ぎめ精度(つまり正確に定位置P・Qの真上で停止する能 力)が低下しないように、つぎの工夫を施している。すなわちまず、プッシャー 10が定位置P・Q上にくるときのスライドベース16の位置に合わせて、図3 のとおりストッパー26a・26bを支持板2に固定した。これにより、プッシ ャー10の位置を、カム7の表面(曲面)により直接に規定するのでなくそのス トッパー26a・26bによって定めるのである。これらの固定位置はカム7に よるベース16の移動範囲内に定めるものなので、ベース16がストッパー26 aに当たったのちもカム7は水平ロッド21を介してベース16を図の右方へ押 すことになるが、そのときの力とロッド21の変位とが無理なく吸収されるよう に、ロッド21とベース16との間に皿バネ21aを配備した。したがって、ロ ッド21がカム7に接触しながらプッシャー10のベース16を右方へ押すとき は、まずベース16がストッパー26aに当たって定位置Qの真上で停止し、そ の後しばらく(プッシャー10の圧下中)は、ロッド21がさらにカム7から押 されるにも拘わらずその分だけバネ21aが縮むことになる。一方、図の左方へ のベース16の移動はロッド22上のバネ22aの反力に基づくものなので、特 別な処置をしなくとも、ベース16はストッパー26bに当たって(定位置Pの 真上で)無理なく停止する。なお図3において、符号16aおよび16bはそれ ぞれ、ベース16・ロッド21間およびベース16・ロッド22間の連結棒、ま た符号21bは、水平ロッド21の回り止め片である。
【0029】 以上のとおり構成したこの自動圧入装置において、軸受ピースAとシールリン グBとの各組の圧入はつぎの手順で行われる。リングBの圧入されたピースAが 定位置Pにあり、未圧入のリングBが定位置Qにある状態から説明する。
【0030】 プッシャー10が、カム7および移動機構20によって定位置Q上へ部品 間移動し、ストッパー26aの作用で位置ぎめされて停止する。このときのプッ シャー10の動きによって、個別繰出し手段50がピースAを一個だけ送出し手 段60上へ繰り出す。
【0031】 カム9および圧下機構30によってプッシャー10のプッシュロッド11 が下降し、定位置QにあるリングBの内側に先端部11aが入る。
【0032】 カム9の回転に連れてロッド11が上昇する。このときリングBは、ゴム の弾性と摩擦力により、ロッド11の先端部11aに付いて上がる。同時に、隣 接のリングBが定位置Qに入る。
【0033】 プッシャー10が今度は定位置Pの上へ部品間移動し、ストッパー26b にて位置ぎめされて停止する。この間、プッシャー10を動かす水平ロッド21 の移動に基づいて、で繰り出された未圧入のピースAを送出し手段60が定位 置Pへ送り出し、かつ、前回のピースA(リングBを圧入ずみ)を払い出す。ま たその間に、繰出し手段50のキャリヤ52が元の位置へ復帰する。
【0034】 カム9等によってプッシュロッド11が下降し、先端部11aに保持した リングBをピースAの拡径部Aaに圧入し嵌め込む。このとき、やはりプッシャ ー10で動かされる位置ぎめ手段70によって、ピースAは定位置Pから位置が ずれない。なお、ピースA・リングBに対するロッド11の圧下は、ロッド11 に装着したバネ11cを介して行われるので、トラブルがあっても過剰な圧下力 でピースAや装置の一部が壊れるような事態は生じない。
【0035】 カム9が回転してロッド11が上昇する。先端部11aに対するリングB の付着力は小さいが、リングBは締まりばめできつくピースAに嵌め込まれてい るので、ロッド11の上昇時には、リングBと一体になったピースAが部品押え 69の作用で先端部11aから離れ、定位置Pに残る。そしてさらに、上記の からの手順が繰り返されることになる。
【0036】 以上、一実施例を紹介したが、本考案は、これ以外にも各種の態様で実施され る。その一部は、
【課題を解決するための手段】の記載部分(カッコ書き)から 容易に想像できようが、そのほかにも、実施例のカムを他の形式のもの(いわゆ る確動式のカムを含む)に置き換えることなども可能である。プッシャーについ ても、保持して移動しようとする対象部品が実施例のように弾力ある物でない場 合には、先端部に磁石や爪、あるいは何らかの開閉機構を有するプッシャーが使 用されるはずである。またそのように各種プッシャーの使用を前提とする以上、 本考案の装置の対象となる部品が実施例のもの以外に種々ある(材質・形状等を 問わない)ことは言うまでもない。さらに、プッシャーを、三以上の箇所で停止 しながら部品間移動するとともに各箇所で圧下する(これは二つのカムの形状を 変更して実現できる)ようにすれば、本考案は、三個以上の部品を一組に嵌め合 わせる装置としても構成できる。なお、本考案の技術的思想は、部品同士の圧入 に限らず、打ち抜きによってある部品に穴をあける場合などにも応用できる。
【0037】
【考案の効果】
本考案の自動圧入装置は、プッシャーの圧下と部品間移動とを、センサー類や 制御機器類を用いずに、一台のモータを動力源とし二つのカムを利用して機械的 に行い、双方の動きを動力伝達手段によって機械的に同期させることから、つぎ の効果を有する。
【0038】 1) 構成がシンプルなので、装置が低コストなうえメンテナンスが容易で故障 の発生も少ない。
【0039】 2) 制御信号を授受する必要がないので、作業を高サイクル化して能率を向上 させることが容易である。
【0040】 請求項2の装置は、上記に加えて、所定位置への部品の供給も、簡単な構成に 基づいて能率的に行うことができる。
【0041】 請求項3の装置はさらに、プッシャーの部品間移動についての位置ぎめ精度が 高く、カムの摩耗等によってもその精度が低下しない。
【提出日】平成3年10月1日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0001
【補正方法】変更
【補正内容】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、たとえば大小二つの環状物を互いに嵌め合わせるといった部品同 士の圧入を自動的に行う装置に関する
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】変更
【補正内容】
【0020】 プッシャー10そのものの構成は、図3に示すとおりである。すなわち、上記 のプッシュロッド11が、プッシャーブロック12に組み込まれた球面体13に 対して滑りブシュ13bを介し上下移動自在に設けられており、そのロッド11 に、ネジを介して上端部にナット11bが取り付けられ、下部にバネ11cが装 着されている。そしてこのようにロッド11を備えるブロック12が、スライド ベース16から下方に延びた複数本のガイドロッド14に通され、滑りブシュ1 4bを介して上下動自在とされたうえ、そのロッド14の下端プレート15上に バネ14aで押し上げられている。したがってロッド11は、バネ14aの作用 で通常はブロック12とともに上方位置にあるが、球面体13のピン13aが圧 下機構30(図1)で上から押し下げられると下降し、そのとき先端部11aに は、バネ11cを介して(したがってそのバネ11cの反力に等しい)圧下力が はたらく。なお圧下機構30は、図1に示すように支持板2上のブラケット2b に二本のリンク31・32がつながれたうえ、上記のピン13aに対し回転自在 に接続された機構である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例としての自動圧入装置の全体
正面図である。
【図2】図1の装置の平面図である。
【図3】図1の装置におけるプッシャー付近の部分的な
正面視図である。
【図4】図1の装置の部分的な平面視図(図1における
X−X矢視図)である。
【図5】図1の装置の部分的な側面視図(図4における
Y−Y矢視図)で、図5(a)は自然状態、同(b)は作動
状態を示す。
【図6】図1の装置が取り扱う部品の断面図で、図6
(a)・(b)のそれぞれに、嵌め合わせるべき軸受ピース
およびシールリングを示す。
【符号の説明】
5 モータ 6 歯付きベルト(動力伝達手段) 7・9 カム 8 軸継手(動力伝達手段) 10 プッシャー 20 移動機構 21a バネ(弾性体) 26a・26b ストッパー 30 圧下機構 50 個別繰出し手段 60 送出し手段

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数部品の各組を、圧下および部品間移
    動をなすプッシャーを用い自動圧入して嵌め合わせる装
    置において、 上記プッシャーの圧下用および部品間移動用の駆動源と
    して、一台の共通のモータに基づき動力伝達手段を介し
    て連動する二つのカムのそれぞれを配備したことを特徴
    とする自動圧入装置。
  2. 【請求項2】 嵌め合わせるべき部品を所定の位置に置
    くために、上記のカムまたはプッシャーによって駆動さ
    れる個別繰出し手段および送出し手段を配備した請求項
    1に記載の自動圧入装置。
  3. 【請求項3】 上記の部品間移動時にプッシャーの一部
    が当たってその位置ぎめがなされるようにストッパーを
    設け、プッシャーと部品間移動用の上記カムとの間に、
    その移動方向の変位を吸収する弾性体を配備した請求項
    1または2に記載の自動圧入装置。
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