JPH0594801A - イオン注入装置 - Google Patents
イオン注入装置Info
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- JPH0594801A JPH0594801A JP3256539A JP25653991A JPH0594801A JP H0594801 A JPH0594801 A JP H0594801A JP 3256539 A JP3256539 A JP 3256539A JP 25653991 A JP25653991 A JP 25653991A JP H0594801 A JPH0594801 A JP H0594801A
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- ion
- ion irradiation
- magnetic field
- irradiation target
- secondary electrons
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Landscapes
- Physical Vapour Deposition (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】 イオン照射対象物5およびにイオンビーム1
を照射することによって放出される2次電子をイオン照
射対象物5の中性化に使用するものである。そして、イ
オン注入装置は、イオン照射対象物5が中心部に位置す
るカスプ磁界を形成する上側および下側カスプ磁場発生
用コイル12・14を有している。 【効果】 イオン照射対象物5およびディスク6から放
出された2次電子は、カスプ磁界によってイオン照射対
象物5の中心部方向に多く集合される。従って、イオン
照射対象物5への2次電子による負電位は、中心部方向
に増大するように印加されることになる。そして、この
中心部方向に増大する負電位の印加状態は、イオン照射
対象物5の中心部方向に正電位が高くなる状態と対応す
るため、イオン照射対象物5の外周部および中心部にお
けるチャージアップを充分に防止することができる。
を照射することによって放出される2次電子をイオン照
射対象物5の中性化に使用するものである。そして、イ
オン注入装置は、イオン照射対象物5が中心部に位置す
るカスプ磁界を形成する上側および下側カスプ磁場発生
用コイル12・14を有している。 【効果】 イオン照射対象物5およびディスク6から放
出された2次電子は、カスプ磁界によってイオン照射対
象物5の中心部方向に多く集合される。従って、イオン
照射対象物5への2次電子による負電位は、中心部方向
に増大するように印加されることになる。そして、この
中心部方向に増大する負電位の印加状態は、イオン照射
対象物5の中心部方向に正電位が高くなる状態と対応す
るため、イオン照射対象物5の外周部および中心部にお
けるチャージアップを充分に防止することができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、イオン照射対象物等に
イオンビームを照射した際に生じる2次電子を用いるこ
とによって、イオン照射対象物の正極性の帯電を中性化
するイオン注入装置に関するものである。
イオンビームを照射した際に生じる2次電子を用いるこ
とによって、イオン照射対象物の正極性の帯電を中性化
するイオン注入装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】イオン注入装置のイオンビームに使用さ
れる不純物イオンには、例えばホウ素イオン(正イオ
ン)や砒素イオン(正イオン)等があり、これらの不純
物イオンが例えばポリシリコン膜を有したシリコン基板
からなるイオン照射対象物に照射された場合には、不純
物のイオン照射対象物への注入に伴って、イオン照射対
象物のポリシリコン膜を正極性に帯電させることにな
る。そして、正極性に帯電したポリシリコン膜とシリコ
ン基板との電位差が所定以上になった場合には、放電が
発生してデバイスの回路を破壊するチャージアップが生
じることになる。
れる不純物イオンには、例えばホウ素イオン(正イオ
ン)や砒素イオン(正イオン)等があり、これらの不純
物イオンが例えばポリシリコン膜を有したシリコン基板
からなるイオン照射対象物に照射された場合には、不純
物のイオン照射対象物への注入に伴って、イオン照射対
象物のポリシリコン膜を正極性に帯電させることにな
る。そして、正極性に帯電したポリシリコン膜とシリコ
ン基板との電位差が所定以上になった場合には、放電が
発生してデバイスの回路を破壊するチャージアップが生
じることになる。
【0003】そこで、従来、イオン注入装置は、例えば
エレクトロンシャワーやディクスバイアス等によってチ
ャージアップが防止されるようになっている。即ち、エ
レクトロンシャワーは、例えば図2に示すように、発熱
したフィラメント53から放出される熱電子を加速し、
それがニュートラルカップ54に衝突した際に生じる2
次電子をシャワー状にイオン照射対象物51に照射させ
るものである。また、ディクスバイアスは、イオン照射
対象物51とニュートラルカップ54との間に電位差を
生じさせ、イオンビーム52の照射によりイオン照射対
象物51やディスク55から放出された2次電子をイオ
ン照射対象物51に反転させて供給するものである。
エレクトロンシャワーやディクスバイアス等によってチ
ャージアップが防止されるようになっている。即ち、エ
レクトロンシャワーは、例えば図2に示すように、発熱
したフィラメント53から放出される熱電子を加速し、
それがニュートラルカップ54に衝突した際に生じる2
次電子をシャワー状にイオン照射対象物51に照射させ
るものである。また、ディクスバイアスは、イオン照射
対象物51とニュートラルカップ54との間に電位差を
生じさせ、イオンビーム52の照射によりイオン照射対
象物51やディスク55から放出された2次電子をイオ
ン照射対象物51に反転させて供給するものである。
【0004】これにより、上記のエレクトロンシャワー
やディクスバイアスを採用した従来のイオン注入装置
は、正極性に帯電したイオン照射対象物51のポリシリ
コン膜を電子によって中性化させることにより、チャー
ジアップを防止できるようになっている。
やディクスバイアスを採用した従来のイオン注入装置
は、正極性に帯電したイオン照射対象物51のポリシリ
コン膜を電子によって中性化させることにより、チャー
ジアップを防止できるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図3に示す
ように、イオンビーム52によって正極性に帯電される
イオン照射対象物51は、通常、イオン照射対象物51
の中心部方向に正電位が高くなる電位分布を有してい
る。ところが、エレクトロンシャワーの2次電子は、イ
オンビーム52内を左右に揺動しながらイオン照射対象
物51に到達するため、イオンビーム52の中心部から
外周部に従って移動速度が低下したものになっており、
イオンビーム52の外周部方向に電子の照射量が増大し
たものになっている。これにより、エレクトロンシャワ
ーは、高い正電位を有するイオン照射対象物51の中心
部よりも低い正電位の外周部に多くの電子を供給するこ
とになるため、中心部におけるチャージアップの防止が
不十分になっている。
ように、イオンビーム52によって正極性に帯電される
イオン照射対象物51は、通常、イオン照射対象物51
の中心部方向に正電位が高くなる電位分布を有してい
る。ところが、エレクトロンシャワーの2次電子は、イ
オンビーム52内を左右に揺動しながらイオン照射対象
物51に到達するため、イオンビーム52の中心部から
外周部に従って移動速度が低下したものになっており、
イオンビーム52の外周部方向に電子の照射量が増大し
たものになっている。これにより、エレクトロンシャワ
ーは、高い正電位を有するイオン照射対象物51の中心
部よりも低い正電位の外周部に多くの電子を供給するこ
とになるため、中心部におけるチャージアップの防止が
不十分になっている。
【0006】また、中心部方向に高くなる正電位を有し
たイオン照射対象物51は、ディクスバイアスによって
イオン照射対象物51およびディスク55から放出され
た2次電子を供給した場合でも、2次電子がイオン照射
対象物51の中心部方向に増大するように供給されるも
のでないため、上記のエレクトロンシャワーの場合と同
様に、中心部におけるチャージアップの防止が不十分に
なっている。
たイオン照射対象物51は、ディクスバイアスによって
イオン照射対象物51およびディスク55から放出され
た2次電子を供給した場合でも、2次電子がイオン照射
対象物51の中心部方向に増大するように供給されるも
のでないため、上記のエレクトロンシャワーの場合と同
様に、中心部におけるチャージアップの防止が不十分に
なっている。
【0007】このように、従来のイオン注入装置は、イ
オンビーム52の照射によってイオン照射対象物51の
正電位が中心部方向に高くなるにも拘わらず、電子の照
射量をイオン照射対象物51の中心部方向に増大させる
ことができないため、チャージアップの防止が不十分に
なっている。従って、本発明においては、イオン照射対
象物51の中心部方向に電子の照射量を増大させること
によって、チャージアップを充分に防止することができ
るイオン注入装置を提供することを目的としている。
オンビーム52の照射によってイオン照射対象物51の
正電位が中心部方向に高くなるにも拘わらず、電子の照
射量をイオン照射対象物51の中心部方向に増大させる
ことができないため、チャージアップの防止が不十分に
なっている。従って、本発明においては、イオン照射対
象物51の中心部方向に電子の照射量を増大させること
によって、チャージアップを充分に防止することができ
るイオン注入装置を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のイオン注入装置
は、上記課題を解決するために、イオン照射対象物およ
びこのイオン照射対象物を固定する支持部材にイオンビ
ームを照射することによって放出される2次電子をイオ
ン照射対象物の中性化に使用するようになっている。そ
して、上記イオン注入装置は、カスプ磁界を形成し、こ
のカスプ磁界の中心部にイオン照射対象物が位置するカ
スプ磁界形成手段である上側カスプ磁場発生用コイルお
よび下側カスプ磁場発生用コイルを有していることを特
徴としている。
は、上記課題を解決するために、イオン照射対象物およ
びこのイオン照射対象物を固定する支持部材にイオンビ
ームを照射することによって放出される2次電子をイオ
ン照射対象物の中性化に使用するようになっている。そ
して、上記イオン注入装置は、カスプ磁界を形成し、こ
のカスプ磁界の中心部にイオン照射対象物が位置するカ
スプ磁界形成手段である上側カスプ磁場発生用コイルお
よび下側カスプ磁場発生用コイルを有していることを特
徴としている。
【0009】
【作用】上記の構成によれば、イオンビームがイオン照
射対象物および支持部材に照射されると、イオンビーム
のエネルギによって2次電子がイオン照射対象物および
支持部材から放出されることになる。支持部材から放出
された2次電子は、カスプ磁界形成手段によって形成さ
れたカスプ磁界と鎖交することになり、進行方向がカス
プ磁界によって曲折され、カスプ磁界の中心部に位置さ
れたイオン照射対象物の中心部方向に進行方向を変更す
ることになる。また、イオン照射対象物から放出された
2次電子は、イオン照射対象物から外部方向へ進行した
場合、鎖交するカスプ磁界によって進行方向が反転され
るため、イオン照射対象物に戻ることになる。
射対象物および支持部材に照射されると、イオンビーム
のエネルギによって2次電子がイオン照射対象物および
支持部材から放出されることになる。支持部材から放出
された2次電子は、カスプ磁界形成手段によって形成さ
れたカスプ磁界と鎖交することになり、進行方向がカス
プ磁界によって曲折され、カスプ磁界の中心部に位置さ
れたイオン照射対象物の中心部方向に進行方向を変更す
ることになる。また、イオン照射対象物から放出された
2次電子は、イオン照射対象物から外部方向へ進行した
場合、鎖交するカスプ磁界によって進行方向が反転され
るため、イオン照射対象物に戻ることになる。
【0010】これにより、イオン照射対象物には、イオ
ン照射対象物および支持部材から放出された2次電子が
カスプ磁界によって供給され、さらに、この供給される
2次電子が中心部方向に多く集合されることから、2次
電子による負電位が中心部方向に増大した状態で印加さ
れることになる。そして、この中心部方向に増大する負
電位の印加状態は、イオンビームの照射によってイオン
照射対象物の中心部方向に正電位が高くなる状態と対応
することになる。従って、カスプ磁界により曲折された
2次電子による中性化は、イオン照射対象物の全面で均
一に行われることになり、イオン照射対象物の外周部に
おけるチャージアップと共に、イオン照射対象物の中心
部におけるチャージアップを充分に防止することが可能
になっている。
ン照射対象物および支持部材から放出された2次電子が
カスプ磁界によって供給され、さらに、この供給される
2次電子が中心部方向に多く集合されることから、2次
電子による負電位が中心部方向に増大した状態で印加さ
れることになる。そして、この中心部方向に増大する負
電位の印加状態は、イオンビームの照射によってイオン
照射対象物の中心部方向に正電位が高くなる状態と対応
することになる。従って、カスプ磁界により曲折された
2次電子による中性化は、イオン照射対象物の全面で均
一に行われることになり、イオン照射対象物の外周部に
おけるチャージアップと共に、イオン照射対象物の中心
部におけるチャージアップを充分に防止することが可能
になっている。
【0011】
【実施例】本実施例に係るイオン注入装置は、図1に示
すように、不純物イオンからなるイオンビーム1のビー
ム量を測定するニュートラルカップ2とキャッチプレー
ト3とを有している。上記のニュートラルカップ2は、
イオンビーム1の入射方向に立ち上げられた立上部2a
と、立上部2aの下端部から45°の角度で外周方向に
傾斜された傾斜部2bと、斜面部2bの下端部から外周
方向に形成されたカップ外周部2cとからなっている。
一方、キャッチプレート3は、イオンビーム1が照射さ
れる凹部3aと、凹部3aの上端部から外周方向に形成
され、上述のカップ外周部2cと同一径に設定されたプ
レート外周部3bとからなっている。
すように、不純物イオンからなるイオンビーム1のビー
ム量を測定するニュートラルカップ2とキャッチプレー
ト3とを有している。上記のニュートラルカップ2は、
イオンビーム1の入射方向に立ち上げられた立上部2a
と、立上部2aの下端部から45°の角度で外周方向に
傾斜された傾斜部2bと、斜面部2bの下端部から外周
方向に形成されたカップ外周部2cとからなっている。
一方、キャッチプレート3は、イオンビーム1が照射さ
れる凹部3aと、凹部3aの上端部から外周方向に形成
され、上述のカップ外周部2cと同一径に設定されたプ
レート外周部3bとからなっている。
【0012】上記のニュートラルカップ2およびキャッ
チプレート3は、カレントインテグレータ4を介してG
NDに接続されており、カレントインテグレータ4は、
イオンビーム1のビーム量をビーム電流として測定させ
るようになっている。また、ニュートラルカップ2とキ
ャッチプレート3とによって形成される空間部7には、
イオン照射対象物5が支持部材であるディスク6に載置
および固定されてカップ外周部2cとプレート外周部3
bとの間から導入されるようになっており、ディスク6
は、定速回転で往復並進移動することによって、イオン
照射対象物5へのイオンビーム1の照射を均一化させる
ようになっている。
チプレート3は、カレントインテグレータ4を介してG
NDに接続されており、カレントインテグレータ4は、
イオンビーム1のビーム量をビーム電流として測定させ
るようになっている。また、ニュートラルカップ2とキ
ャッチプレート3とによって形成される空間部7には、
イオン照射対象物5が支持部材であるディスク6に載置
および固定されてカップ外周部2cとプレート外周部3
bとの間から導入されるようになっており、ディスク6
は、定速回転で往復並進移動することによって、イオン
照射対象物5へのイオンビーム1の照射を均一化させる
ようになっている。
【0013】上記のニュートラルカップ2における立上
部2aからイオンビーム1の出射方向側には、GNDに
接続されたマスクスリット11が配設されており、この
マスクスリット11は、イオンビーム1のイオン照射対
象物5への照射形状を設定するようになっている。上記
のマスクスリット11とニュートラルカップ2の立上部
2aとの間には、環状のフロントサプレッサ8が立上部
2aに近接して配設されている。そして、このフロント
サプレッサ8は、例えば−600〜−1,000Vの直流
電圧を有するサプレッサ電源9の負極側に接続されてお
り、イオンビーム1がキャッチプレート3やイオン照射
対象物5およびディスク6に照射された際に生じる2次
電子の立上部2aから空間部7外への散逸を防止するよ
うになっている。
部2aからイオンビーム1の出射方向側には、GNDに
接続されたマスクスリット11が配設されており、この
マスクスリット11は、イオンビーム1のイオン照射対
象物5への照射形状を設定するようになっている。上記
のマスクスリット11とニュートラルカップ2の立上部
2aとの間には、環状のフロントサプレッサ8が立上部
2aに近接して配設されている。そして、このフロント
サプレッサ8は、例えば−600〜−1,000Vの直流
電圧を有するサプレッサ電源9の負極側に接続されてお
り、イオンビーム1がキャッチプレート3やイオン照射
対象物5およびディスク6に照射された際に生じる2次
電子の立上部2aから空間部7外への散逸を防止するよ
うになっている。
【0014】また、ニュートラルカップ2におけるカッ
プ外周部2cの外周方向には、環状のサイドサプレッサ
10aが近接して配設されており、キャッチプレート3
におけるプレート外周部3bの外周方向には、上記のサ
イドサプレッサ10aと同一形状のサイドサプレッサ1
0bが近接して配設されている。そして、これらのサイ
ドサプレッサ10a・10bは、例えば−100〜−2
00Vの直流電圧を有するサプレッサ電源13の負極側
に接続されており、2次電子のカップ外周部2cおよび
プレート外周部3b間から空間部7外への散逸を防止す
るようになっている。
プ外周部2cの外周方向には、環状のサイドサプレッサ
10aが近接して配設されており、キャッチプレート3
におけるプレート外周部3bの外周方向には、上記のサ
イドサプレッサ10aと同一形状のサイドサプレッサ1
0bが近接して配設されている。そして、これらのサイ
ドサプレッサ10a・10bは、例えば−100〜−2
00Vの直流電圧を有するサプレッサ電源13の負極側
に接続されており、2次電子のカップ外周部2cおよび
プレート外周部3b間から空間部7外への散逸を防止す
るようになっている。
【0015】さらに、サイドサプレッサ10aが近接さ
れたカップ外周部2cの上方には、環状の上側カスプ磁
場発生用コイル12(カスプ磁界形成手段)がニュート
ラルカップ2と絶縁状態で配設されており、サイドサプ
レッサ10bが近接されたプレート外周部3bの下方に
は、下側カスプ磁場発生用コイル14(カスプ磁界形成
手段)がキャッチプレート3と絶縁状態で配設されてい
る。これらの上側カスプ磁場発生用コイル12と下側カ
スプ磁場発生用コイル14とは、同一径に設定されてい
ると共に、図示しないフィードスルーを介してリップル
の低減された直流電源に接続されている。
れたカップ外周部2cの上方には、環状の上側カスプ磁
場発生用コイル12(カスプ磁界形成手段)がニュート
ラルカップ2と絶縁状態で配設されており、サイドサプ
レッサ10bが近接されたプレート外周部3bの下方に
は、下側カスプ磁場発生用コイル14(カスプ磁界形成
手段)がキャッチプレート3と絶縁状態で配設されてい
る。これらの上側カスプ磁場発生用コイル12と下側カ
スプ磁場発生用コイル14とは、同一径に設定されてい
ると共に、図示しないフィードスルーを介してリップル
の低減された直流電源に接続されている。
【0016】また、上側カスプ磁場発生用コイル12と
下側カスプ磁場発生用コイル14とは、直流電流によっ
て発生した上側カスプ磁場発生用コイル12の磁界Bと
下側カスプ磁場発生用コイル14の磁界Bとの界面とな
るシートカスプ面Aがイオン照射対象物5の表面に平行
となる位置に設定されていると共に、両磁界B・Bの磁
界軸がイオンビーム1の中心軸と一致する位置に設定さ
れている。これにより、イオン照射対象物5は、両磁界
B・Bからなるカスプ磁界の中心部に位置されるように
なっている。尚、シートカスプ面Aは、イオン照射対象
物5の表面と一致していることが望ましい。
下側カスプ磁場発生用コイル14とは、直流電流によっ
て発生した上側カスプ磁場発生用コイル12の磁界Bと
下側カスプ磁場発生用コイル14の磁界Bとの界面とな
るシートカスプ面Aがイオン照射対象物5の表面に平行
となる位置に設定されていると共に、両磁界B・Bの磁
界軸がイオンビーム1の中心軸と一致する位置に設定さ
れている。これにより、イオン照射対象物5は、両磁界
B・Bからなるカスプ磁界の中心部に位置されるように
なっている。尚、シートカスプ面Aは、イオン照射対象
物5の表面と一致していることが望ましい。
【0017】上記の構成において、イオン注入装置の動
作について説明する。
作について説明する。
【0018】先ず、上側カスプ磁場発生用コイル12お
よび下側カスプ磁場発生用コイル14に直流電流が通電
され、上側および下側カスプ磁場発生用コイル12・1
4の周囲に磁界B・Bが形成されることになる。次い
で、イオン源から正電荷のイオンが引出電極によって引
き出され、質量分析器で質量分析された特定のイオン種
からなる不純物イオンのイオンビーム1が形成されるこ
とになる。そして、このイオンビーム1は、マスクスリ
ット11によって形状が整形された後、ニュートラルカ
ップ2内の空間部7に導入されることになる。
よび下側カスプ磁場発生用コイル14に直流電流が通電
され、上側および下側カスプ磁場発生用コイル12・1
4の周囲に磁界B・Bが形成されることになる。次い
で、イオン源から正電荷のイオンが引出電極によって引
き出され、質量分析器で質量分析された特定のイオン種
からなる不純物イオンのイオンビーム1が形成されるこ
とになる。そして、このイオンビーム1は、マスクスリ
ット11によって形状が整形された後、ニュートラルカ
ップ2内の空間部7に導入されることになる。
【0019】この際、空間部7には、イオン照射対象物
5がディスク6に載置されてカップ外周部2cとプレー
ト外周部3bとの間から導入されており、イオン照射対
象物5は、定速回転で往復並進移動するディスク6と共
に移動している。これにより、空間部7に導入されたイ
オンビーム1は、イオン照射対象物5の全面に均一に照
射されることになると共に、ディスク6に照射されるこ
とになる。
5がディスク6に載置されてカップ外周部2cとプレー
ト外周部3bとの間から導入されており、イオン照射対
象物5は、定速回転で往復並進移動するディスク6と共
に移動している。これにより、空間部7に導入されたイ
オンビーム1は、イオン照射対象物5の全面に均一に照
射されることになると共に、ディスク6に照射されるこ
とになる。
【0020】イオンビーム1がイオン照射対象物5およ
びディスク6に照射されると、イオンビーム1のエネル
ギによって2次電子が破線で示すようにイオン照射対象
物5およびディスク6から放出されることになる。ディ
スク6から放出されてニュートラルカップ2の傾斜部2
b方向に進行する2次電子は、上述の上側および下側カ
スプ磁場発生用コイル12・14によって形成されたカ
スプ磁界と鎖交することになり、進行方向がカスプ磁界
によって曲折され、イオン照射対象物5の中心部方向に
進行方向を変更することになる。また、イオン照射対象
物5から放出された2次電子は、ニュートラルカップ2
方向へ進行した場合、鎖交するカスプ磁界によって進行
方向が反転されるため、イオン照射対象物5に戻ること
になる。
びディスク6に照射されると、イオンビーム1のエネル
ギによって2次電子が破線で示すようにイオン照射対象
物5およびディスク6から放出されることになる。ディ
スク6から放出されてニュートラルカップ2の傾斜部2
b方向に進行する2次電子は、上述の上側および下側カ
スプ磁場発生用コイル12・14によって形成されたカ
スプ磁界と鎖交することになり、進行方向がカスプ磁界
によって曲折され、イオン照射対象物5の中心部方向に
進行方向を変更することになる。また、イオン照射対象
物5から放出された2次電子は、ニュートラルカップ2
方向へ進行した場合、鎖交するカスプ磁界によって進行
方向が反転されるため、イオン照射対象物5に戻ること
になる。
【0021】これにより、イオン照射対象物5には、イ
オン照射対象物5およびディスク6から放出された2次
電子がカスプ磁界によって供給され、さらに、この供給
される2次電子が中心部方向に多く集合されることか
ら、2次電子による負電位が全面に、且つ中心部方向に
増大した状態で印加されることになる。そして、この中
心部方向に増大する負電位の印加状態は、イオンビーム
1の照射によってイオン照射対象物5の中心部方向に正
電位が高くなる状態と対応することから、2次電子によ
る中性化がイオン照射対象物5の全面で均一に行われる
ことになり、イオン照射対象物5の外周部におけるチャ
ージアップと共に、イオン照射対象物5の中心部におけ
るチャージアップを充分に防止することが可能になって
いる。
オン照射対象物5およびディスク6から放出された2次
電子がカスプ磁界によって供給され、さらに、この供給
される2次電子が中心部方向に多く集合されることか
ら、2次電子による負電位が全面に、且つ中心部方向に
増大した状態で印加されることになる。そして、この中
心部方向に増大する負電位の印加状態は、イオンビーム
1の照射によってイオン照射対象物5の中心部方向に正
電位が高くなる状態と対応することから、2次電子によ
る中性化がイオン照射対象物5の全面で均一に行われる
ことになり、イオン照射対象物5の外周部におけるチャ
ージアップと共に、イオン照射対象物5の中心部におけ
るチャージアップを充分に防止することが可能になって
いる。
【0022】尚、本実施例においては、磁界B・Bが上
側および下側カスプ磁場発生用コイル12・14によっ
て形成されているが、これに限定されることはなく、永
久磁石によって形成されていても良い。また、上側およ
び下側カスプ磁場発生用コイル12・14によって形成
される磁界B・Bは、強度がイオンビーム1のビーム形
状に対応させて調整可能にされていても良く、この場合
には、ビーム形状自動調整システムと協調動作させるこ
とにより、中心部方向への2次電子の集合を一層効率良
く行わせることが可能になる。
側および下側カスプ磁場発生用コイル12・14によっ
て形成されているが、これに限定されることはなく、永
久磁石によって形成されていても良い。また、上側およ
び下側カスプ磁場発生用コイル12・14によって形成
される磁界B・Bは、強度がイオンビーム1のビーム形
状に対応させて調整可能にされていても良く、この場合
には、ビーム形状自動調整システムと協調動作させるこ
とにより、中心部方向への2次電子の集合を一層効率良
く行わせることが可能になる。
【0023】
【発明の効果】本発明のイオン注入装置は、以上のよう
に、イオン照射対象物およびこのイオン照射対象物を固
定する支持部材にイオンビームを照射することによって
放出される2次電子をイオン照射対象物の中性化に使用
するものであり、上記イオン照射対象物が中心部に位置
するカスプ磁界を形成するカスプ磁界形成手段を有して
いる構成である。
に、イオン照射対象物およびこのイオン照射対象物を固
定する支持部材にイオンビームを照射することによって
放出される2次電子をイオン照射対象物の中性化に使用
するものであり、上記イオン照射対象物が中心部に位置
するカスプ磁界を形成するカスプ磁界形成手段を有して
いる構成である。
【0024】これにより、イオン照射対象物および支持
部材から放出された2次電子がカスプ磁界によってイオ
ン照射対象物に供給され、さらに、この供給される2次
電子が中心部方向に多く集合されることから、2次電子
による負電位が中心部方向に増大して印加されることに
なる。そして、この中心部方向に増大する負電位の印加
状態が、イオンビームの照射によってイオン照射対象物
の中心部方向に正電位が高くなる状態と対応するため、
イオン照射対象物の外周部および中心部におけるチャー
ジアップを充分に防止することができるという効果を奏
する。
部材から放出された2次電子がカスプ磁界によってイオ
ン照射対象物に供給され、さらに、この供給される2次
電子が中心部方向に多く集合されることから、2次電子
による負電位が中心部方向に増大して印加されることに
なる。そして、この中心部方向に増大する負電位の印加
状態が、イオンビームの照射によってイオン照射対象物
の中心部方向に正電位が高くなる状態と対応するため、
イオン照射対象物の外周部および中心部におけるチャー
ジアップを充分に防止することができるという効果を奏
する。
【図1】本発明を示すものであり、カスプ磁界によって
曲折された2次電子の移動状態を示す説明図である。
曲折された2次電子の移動状態を示す説明図である。
【図2】従来例を示すものであり、エレクトロンシャワ
ーの説明図である。
ーの説明図である。
【図3】イオン照射対象物の電位分布およびエレクトロ
ンシャワーの電子の移動状態を示す説明図である。
ンシャワーの電子の移動状態を示す説明図である。
1 イオンビーム 2 ニュートラルカップ 3 キャッチプレート 4 カレントインテグレータ 5 イオン照射対象物 6 ディスク(支持部材) 7 空間部 8 フロントサプレッサ 9 サプレッサ電源 10a サイドサプレッサ 10b サイドサプレッサ 11 マスクスリット 12 上側カスプ磁場発生用コイル(カスプ磁界形成
手段) 13 サプレッサ電源 14 下側カスプ磁場発生用コイル(カスプ磁界形成
手段)
手段) 13 サプレッサ電源 14 下側カスプ磁場発生用コイル(カスプ磁界形成
手段)
Claims (1)
- 【請求項1】イオン照射対象物およびこのイオン照射対
象物を固定する支持部材にイオンビームを照射すること
によって放出される2次電子をイオン照射対象物の中性
化に使用するイオン注入装置であって、 上記イオン照射対象物が中心部に位置するカスプ磁界を
形成するカスプ磁界形成手段を有していることを特徴と
するイオン注入装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3256539A JPH0594801A (ja) | 1991-10-03 | 1991-10-03 | イオン注入装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3256539A JPH0594801A (ja) | 1991-10-03 | 1991-10-03 | イオン注入装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0594801A true JPH0594801A (ja) | 1993-04-16 |
Family
ID=17294036
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3256539A Pending JPH0594801A (ja) | 1991-10-03 | 1991-10-03 | イオン注入装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0594801A (ja) |
-
1991
- 1991-10-03 JP JP3256539A patent/JPH0594801A/ja active Pending
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