JPH059488A - 軸受封入用グリース - Google Patents
軸受封入用グリースInfo
- Publication number
- JPH059488A JPH059488A JP15837591A JP15837591A JPH059488A JP H059488 A JPH059488 A JP H059488A JP 15837591 A JP15837591 A JP 15837591A JP 15837591 A JP15837591 A JP 15837591A JP H059488 A JPH059488 A JP H059488A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- bearing
- grease
- quietness
- cst
- fatty acid
- Prior art date
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- Pending
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- Lubricants (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 非接触式密封装置を備えた軸受に封入して静
粛性に優れ、清浄雰囲気下で雰囲気を汚染することなく
潤滑し得る軸受封入用グリースとする。 【構成】 40℃における動粘度が50〜200cSt
のポリオールエステル油またはジエステル油を基油とし
て、12ヒドロキシステアリン酸ナトリウムまたはその
他の高級脂肪酸ナトリウム塩を増稠剤として15〜40
重量%配合する。 【効果】このグリースを封入した軸受から発生するダス
ト量は極めて少なくなり、清浄雰囲気を汚染することな
く、静粛性を保って軸受を使用できる。
粛性に優れ、清浄雰囲気下で雰囲気を汚染することなく
潤滑し得る軸受封入用グリースとする。 【構成】 40℃における動粘度が50〜200cSt
のポリオールエステル油またはジエステル油を基油とし
て、12ヒドロキシステアリン酸ナトリウムまたはその
他の高級脂肪酸ナトリウム塩を増稠剤として15〜40
重量%配合する。 【効果】このグリースを封入した軸受から発生するダス
ト量は極めて少なくなり、清浄雰囲気を汚染することな
く、静粛性を保って軸受を使用できる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、軸受内に封入して用
いられる軸受封入用のグリースに関する。
いられる軸受封入用のグリースに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、軸受外に粉塵や潤滑油が飛散す
るのを防止するための密封装置として、非接触式密封装
置と接触式密封装置があり、前者は軸と軸受間に狭小な
すき間を有し、このすき間にグリースを詰めたもので、
回転時の静粛性や構造の簡単さにおいて、後者より優れ
る。
るのを防止するための密封装置として、非接触式密封装
置と接触式密封装置があり、前者は軸と軸受間に狭小な
すき間を有し、このすき間にグリースを詰めたもので、
回転時の静粛性や構造の簡単さにおいて、後者より優れ
る。
【0003】しかし、昨今の電子機器関連の回転部分に
は、より一層の静粛性と清浄性が求められており、たと
えば、ハードディスクドライブ装置(以下HDDと略記
する)や、レーザービームプリンタ(以下LBPと略記
する)といった装置では、使用される雰囲気中に微細な
油粒子や粉塵等の汚染粒子(以下ダストという)が混入
すると、前記HDDではヘッドクラッシュが起こると
か、前記LBPでは光学反射面の反射率が低下するとい
われている。
は、より一層の静粛性と清浄性が求められており、たと
えば、ハードディスクドライブ装置(以下HDDと略記
する)や、レーザービームプリンタ(以下LBPと略記
する)といった装置では、使用される雰囲気中に微細な
油粒子や粉塵等の汚染粒子(以下ダストという)が混入
すると、前記HDDではヘッドクラッシュが起こると
か、前記LBPでは光学反射面の反射率が低下するとい
われている。
【0004】このような事態を機構上回避するには、軸
受の非接触式密封装置に代えて、またはこの装置と共
に、磁性流体シール装置を取り付ける手法が知られてい
る。この磁性流体シールは、軸受転動体の挾持部材の対
向する端面にマグネット部材を固定し、その端面間に磁
性流体を集合させて密封性を高めたものである。
受の非接触式密封装置に代えて、またはこの装置と共
に、磁性流体シール装置を取り付ける手法が知られてい
る。この磁性流体シールは、軸受転動体の挾持部材の対
向する端面にマグネット部材を固定し、その端面間に磁
性流体を集合させて密封性を高めたものである。
【0005】一方、このような密封装置や軸受内に封入
されるグリースとしては、特に防塵用に改良されたもの
はなく、比較的低粘度の鉱油、合成油を基油として、リ
チウム、カルシウム、ナトリウムを塩とする金属石けん
を増稠剤とした一般的組成分からなるものが用いられて
いた。
されるグリースとしては、特に防塵用に改良されたもの
はなく、比較的低粘度の鉱油、合成油を基油として、リ
チウム、カルシウム、ナトリウムを塩とする金属石けん
を増稠剤とした一般的組成分からなるものが用いられて
いた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記した電子
機器関連の装置に対する要望は増々高度となり、より一
層の小型化と生産コストの低減を図るための特定用途の
潤滑剤として、磁性流体シールのない軸受に対しても上
記静粛性と清浄性を満足するグリースの開発が求められ
てきている。
機器関連の装置に対する要望は増々高度となり、より一
層の小型化と生産コストの低減を図るための特定用途の
潤滑剤として、磁性流体シールのない軸受に対しても上
記静粛性と清浄性を満足するグリースの開発が求められ
てきている。
【0007】この発明は、上記したように従来のグリー
スが構造上複雑な磁性流体シールを付設しなければ、静
粛性のある清浄雰囲気下で軸受を潤滑できないという問
題点を解決し、非接触式密封装置を備えた軸受に封入す
るだけで、静粛性に優れ、清浄雰囲気下で使用し得る軸
受封入用グリースとすることを課題としている。
スが構造上複雑な磁性流体シールを付設しなければ、静
粛性のある清浄雰囲気下で軸受を潤滑できないという問
題点を解決し、非接触式密封装置を備えた軸受に封入す
るだけで、静粛性に優れ、清浄雰囲気下で使用し得る軸
受封入用グリースとすることを課題としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、この発明においては40℃における動粘度が50〜
200cStのエステル油を基油とし、増稠剤として高
級脂肪酸ナトリウム塩を15〜40重量%配合した構成
を採用したのである。
め、この発明においては40℃における動粘度が50〜
200cStのエステル油を基油とし、増稠剤として高
級脂肪酸ナトリウム塩を15〜40重量%配合した構成
を採用したのである。
【0009】以下、その詳細を述べる。
【0010】まず、この発明におけるエステル油として
は、有機酸とアルコールとの反応生成物として得られる
ジエステル系潤滑油およびヒンダードエステルとしての
ポリオールエステルが例示できる。上記ジエステル油と
しては、直鎖二塩基酸であるセバシン酸、アゼライン
酸、アジピン酸などと側鎖をもつ高級アルコールとから
得られるジエステル類、すなわち、ジ−2−エチルヘキ
シルセバケート、ジ−2−エチルヘキシルアジペートな
どが挙げられる。また、ポリオールエステル油として
は、ペンタエリスリトール、ジペンタエリスリトール、
トリメチロールプロパンおよびこれらの混合物の脂肪酸
エステルであるペンタエリスリトールテトラヘキサエー
トなどが挙げられる。
は、有機酸とアルコールとの反応生成物として得られる
ジエステル系潤滑油およびヒンダードエステルとしての
ポリオールエステルが例示できる。上記ジエステル油と
しては、直鎖二塩基酸であるセバシン酸、アゼライン
酸、アジピン酸などと側鎖をもつ高級アルコールとから
得られるジエステル類、すなわち、ジ−2−エチルヘキ
シルセバケート、ジ−2−エチルヘキシルアジペートな
どが挙げられる。また、ポリオールエステル油として
は、ペンタエリスリトール、ジペンタエリスリトール、
トリメチロールプロパンおよびこれらの混合物の脂肪酸
エステルであるペンタエリスリトールテトラヘキサエー
トなどが挙げられる。
【0011】上記したエステル油の40℃における動粘
度は、50〜200cStである。なぜなら50cSt
未満の低粘度ではダスト発生低減効果が小さく、200
cStを越える高粘度では製造段階で増稠剤の分散が不
均一となり易く、軸受の静粛性、トルクに対しても好ま
しくないからである。
度は、50〜200cStである。なぜなら50cSt
未満の低粘度ではダスト発生低減効果が小さく、200
cStを越える高粘度では製造段階で増稠剤の分散が不
均一となり易く、軸受の静粛性、トルクに対しても好ま
しくないからである。
【0012】つぎに、この発明における高級脂肪酸ナト
リウム塩としては、炭素数12〜24の脂肪酸ナトリウ
ム塩が好ましく、特に炭素数18の12ヒドロキシステ
アリン酸ナトリウムが好ましい。このような高級脂肪酸
のナトリウム塩の配合割合は15〜40重量%である。
なぜなら、15重量%未満の少量ではダスト発生の低減
効果が小さく、40重量%を越える多量では、グリース
が硬くなり過ぎて、軸受へ封入し難く、静粛性も劣るか
らである。
リウム塩としては、炭素数12〜24の脂肪酸ナトリウ
ム塩が好ましく、特に炭素数18の12ヒドロキシステ
アリン酸ナトリウムが好ましい。このような高級脂肪酸
のナトリウム塩の配合割合は15〜40重量%である。
なぜなら、15重量%未満の少量ではダスト発生の低減
効果が小さく、40重量%を越える多量では、グリース
が硬くなり過ぎて、軸受へ封入し難く、静粛性も劣るか
らである。
【0013】
実施例1〜3:40℃における動粘度が80cStまた
は150cStのポリオールエステルと12ヒドロキシ
ステアリン酸ナトリウムの合計重量が100%となるよ
うに表1に示す割合で混合し、この混合物に0.5%のフ
ェノチアジンを酸化防止剤として添加し、全量が液体に
なるまで攪拌しながら加熱した。冷却後、三段ローラで
均一化しグリース組成物を得た。
は150cStのポリオールエステルと12ヒドロキシ
ステアリン酸ナトリウムの合計重量が100%となるよ
うに表1に示す割合で混合し、この混合物に0.5%のフ
ェノチアジンを酸化防止剤として添加し、全量が液体に
なるまで攪拌しながら加熱した。冷却後、三段ローラで
均一化しグリース組成物を得た。
【0014】上記グリース組成物に対して以下に示すダ
スト発生試験を行ない、この結果を表1中に示した。
スト発生試験を行ない、この結果を表1中に示した。
【0015】ダスト発生試験:非接触式密封装置(ニト
リルゴムLBシール)を両側部に備えた密封ころがり軸
受695にグリース組成物17mgを封入し、この軸受2
個を一組として駆動軸に装着し、スラスト荷重1kgf 、
3600rpm の条件下で運転した。このとき、前記一組
の軸受から発生する0.3μm以上のダストを測定した。
リルゴムLBシール)を両側部に備えた密封ころがり軸
受695にグリース組成物17mgを封入し、この軸受2
個を一組として駆動軸に装着し、スラスト荷重1kgf 、
3600rpm の条件下で運転した。このとき、前記一組
の軸受から発生する0.3μm以上のダストを測定した。
【0016】
【表1】
【0017】比較例1および2:基油と増稠剤の原材料
名が知られている市販のグリースについて、実施例1〜
3と全く同様の試験を行ない、この結果を表1中に併記
した。
名が知られている市販のグリースについて、実施例1〜
3と全く同様の試験を行ない、この結果を表1中に併記
した。
【0018】比較例3〜5:40℃における動粘度が1
50cStポリオールエステルと12ヒドロキシステア
リン酸リチウム(11.5重量%、7重量%)または、同
80cStポリオールエステルと12ヒドロキシステア
リン酸ナトリウム(7.5重量%)を表1に示す配合割合
として、実施例1〜3と全く同様にしてグリース組成物
を得た。このグリース組成物に対して上記ダスト発生試
験を行ない、この結果を表1中に併記した。
50cStポリオールエステルと12ヒドロキシステア
リン酸リチウム(11.5重量%、7重量%)または、同
80cStポリオールエステルと12ヒドロキシステア
リン酸ナトリウム(7.5重量%)を表1に示す配合割合
として、実施例1〜3と全く同様にしてグリース組成物
を得た。このグリース組成物に対して上記ダスト発生試
験を行ない、この結果を表1中に併記した。
【0019】表1の試験結果から明らかなように、増稠
剤が脂肪酸リチウム塩またはリチウム石けんである比較
例1〜4および増稠剤が脂肪酸ナトリウム塩であるが1
5重量%以下の配合割合である比較例5は、ダストの発
生量が1256〜6274と極めて高い値を示した。こ
れに対し、基油に80〜150cStのポリオールエス
テル油を用い、脂肪酸ナトリウム塩の増稠剤を15重量
%以上配合したグリースは、ダストの発生量が240〜
591と極めて低い値を示した。
剤が脂肪酸リチウム塩またはリチウム石けんである比較
例1〜4および増稠剤が脂肪酸ナトリウム塩であるが1
5重量%以下の配合割合である比較例5は、ダストの発
生量が1256〜6274と極めて高い値を示した。こ
れに対し、基油に80〜150cStのポリオールエス
テル油を用い、脂肪酸ナトリウム塩の増稠剤を15重量
%以上配合したグリースは、ダストの発生量が240〜
591と極めて低い値を示した。
【0020】
【効果】この発明は、以上説明したように、所定動粘度
のエステル油を基油とし、かつ高級脂肪酸の金属塩であ
る増稠剤のうち、ナトリウム塩を限定使用したものであ
るから、これを封入した軸受から発生するダスト量が極
めて少なく、磁性流体シールがなくても清浄雰囲気を汚
染することなく、静粛性を保って軸受を使用することが
できる。したがって、このような軸受を用いて回転部分
を含む装置の部品点数を削減することが可能となり、装
置を小型化し得ると共に、製造コストの低減を図ること
ができるという利点もある。
のエステル油を基油とし、かつ高級脂肪酸の金属塩であ
る増稠剤のうち、ナトリウム塩を限定使用したものであ
るから、これを封入した軸受から発生するダスト量が極
めて少なく、磁性流体シールがなくても清浄雰囲気を汚
染することなく、静粛性を保って軸受を使用することが
できる。したがって、このような軸受を用いて回転部分
を含む装置の部品点数を削減することが可能となり、装
置を小型化し得ると共に、製造コストの低減を図ること
ができるという利点もある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C10N 30:04 40:02 50:10
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項1】 40℃における動粘度が50〜200c
Stのエステル油を基油とし、増稠剤として高級脂肪酸
ナトリウム塩を15〜40重量%配合してなる軸受封入
用グリース。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15837591A JPH059488A (ja) | 1991-06-28 | 1991-06-28 | 軸受封入用グリース |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15837591A JPH059488A (ja) | 1991-06-28 | 1991-06-28 | 軸受封入用グリース |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH059488A true JPH059488A (ja) | 1993-01-19 |
Family
ID=15670332
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP15837591A Pending JPH059488A (ja) | 1991-06-28 | 1991-06-28 | 軸受封入用グリース |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH059488A (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5500058A (en) * | 1994-08-16 | 1996-03-19 | Topy Kogyo Kabushiki Kaisha | Method for producing a vehicular endless track link |
| JPH0921424A (ja) * | 1995-07-07 | 1997-01-21 | Nippon Seiko Kk | 電動機用軸受 |
| US5759309A (en) * | 1996-08-28 | 1998-06-02 | Caterpillar Inc. | Thermal process for selectively hardening track chain links |
| US7040080B2 (en) | 2002-06-14 | 2006-05-09 | Komatsu Ltd. | Track link production method and track link produced by the same |
| KR100791739B1 (ko) * | 2003-08-29 | 2008-01-04 | 오므론 가부시키가이샤 | 무선 집적회로 태그 접합 방법, 무선 집적회로 태그 부착물품, 및 차량 |
| US8188016B2 (en) | 2003-07-08 | 2012-05-29 | Ntn Corporation | Lubricant composition and bearing using same |
-
1991
- 1991-06-28 JP JP15837591A patent/JPH059488A/ja active Pending
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5500058A (en) * | 1994-08-16 | 1996-03-19 | Topy Kogyo Kabushiki Kaisha | Method for producing a vehicular endless track link |
| JPH0921424A (ja) * | 1995-07-07 | 1997-01-21 | Nippon Seiko Kk | 電動機用軸受 |
| US5759309A (en) * | 1996-08-28 | 1998-06-02 | Caterpillar Inc. | Thermal process for selectively hardening track chain links |
| US7040080B2 (en) | 2002-06-14 | 2006-05-09 | Komatsu Ltd. | Track link production method and track link produced by the same |
| US8188016B2 (en) | 2003-07-08 | 2012-05-29 | Ntn Corporation | Lubricant composition and bearing using same |
| KR100791739B1 (ko) * | 2003-08-29 | 2008-01-04 | 오므론 가부시키가이샤 | 무선 집적회로 태그 접합 방법, 무선 집적회로 태그 부착물품, 및 차량 |
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