JPH0595733A - 苗の接ぎ木方法及び接ぎ木養生装置 - Google Patents

苗の接ぎ木方法及び接ぎ木養生装置

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JPH0595733A
JPH0595733A JP3063994A JP6399491A JPH0595733A JP H0595733 A JPH0595733 A JP H0595733A JP 3063994 A JP3063994 A JP 3063994A JP 6399491 A JP6399491 A JP 6399491A JP H0595733 A JPH0595733 A JP H0595733A
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grafting
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Toshitaka Itagi
利隆 板木
Masayuki Namita
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Mitsubishi Agricultural Machinery Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 接合部の活着を促進して健全な接ぎ木苗を短
期間に大量に得ることができると共に穂木からの発根を
防止する。 【構成】 苗の台木に、別に育成した苗の穂木を接合す
るとともに接合部を保持具4等により接合状態を保持
し、次いで温度、湿度、光量等を制御した活着促進装置
内に搬入し、該活着促進装置の苗収納部内の空気を強制
的に流動させた状態で養生しながら少なくとも接合部が
活着するまで育成する苗の接ぎ木方法、及び苗の台木に
穂木を接合して接合部を保持具等により保持した苗を養
生するための活着促進装置と、該活着促進装置内の温
度、湿度、光量等を制御する装置と、該活着促進装置の
苗収納部内の空気を強制的に流動させる装置とからなる
接ぎ木養生装置

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、トマト,茄子,ピーマ
ン,西瓜,メロン,胡瓜,カーネーション,カスミ草等
の果菜類、又は花卉類等の草本性植物及び薔薇,ライラ
ック,葡萄,リンゴ等の花木類、又は果樹類等の木本性
植物、若しくは組織培養苗のウイルス又はウイロイド検
定用のサツマイモ,苺,菊等の苗の接ぎ木方法及び接ぎ
木養生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、病害対策、強健性の付与、挿し
木が困難な栄養繁殖植物の繁殖等を目的として苗を接ぎ
木して生産することは既に知られており、また、近年、
規模の拡大、専業化の進展、又は、栽培家の高齢化等の
事情から、接ぎ木苗の需要が高まっているが、現状の接
ぎ木技術では量的にもコスト的にも上記需要に対応する
ことは困難である。
【0003】また、最近では組織培養によるウイルスな
どのフリー苗が多く生産されているが、これらのウイル
ス又はウイロイド検定には接ぎ木法が使用される場合が
あり、このための接ぎ木には効果的な良い方法がないの
が現状である。そして、従来は接ぎ木後、苗を温室内被
覆環境にて養生していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記既知の接ぎ木にお
ける温室内被覆環境による養生では活着率が低く、かつ
活着率の季節変動が大きかった。また、接ぎ木が、一
見、正常に活着していても、大苗に成育させる過程、又
は本圃へ移植した後に穂木の下部から発根して土壌中に
侵入するので接ぎ木の意味がなくなるという重大な問題
点があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、育成した苗の
台木に、別に育成した穂木を接合するとともに接合部を
保持具等により接合状態を保持し、次いで温度、湿度、
光量等を制御した活着促進装置内に搬入し、該活着促進
装置の苗収納部内の空気を接ぎ木苗の長さ方向と略直交
する方向に強制的に流動させた状態で養生しながら少な
くとも接合部が活着するまで育成することにより台木と
穂木との接合部を短期間にかつ確実に活着するようにす
るとともに穂木の下部から発根するのを防止して前述の
問題点を解決した。
【0006】
【作用】台木と穂木の苗を育成し、この苗の台木を剃刀
の刃のような薄くてかつ鋭利なカッターにより切断し、
この穂木切断面を台木の切断面に接合すると共にこの接
合部を保持具等により接合状態が一定になるように保持
する。このようにして得られた接ぎ木苗を多数本作成し
た後、直ちに、温度、湿度、光量等を制御する活着促進
装置の苗収納部内に搬入して各棚に載せ、望ましくは、
活着促進装置内の温度を25〜30度C、湿度を70〜
100%、光量を3000〜10000Lx、CO2
600〜1200ppmに制御し、同時に活着促進装置
内の苗収納部の空気を、一側から強制的に圧入するか又
は吸引して活着促進装置の苗収納部内の風速を30〜8
0cm/secに設定して苗の間の空気を積極的に流動
させた状態で養生しながら少なくとも接合部が活着する
まで育成する。
【0007】
【実施例】
実施例(1) 本発明の一実施例をトマトの接ぎ木について説明する
と、穂木として、ほまれ114,桃太郎,ハウス桃太
郎、台木として、KNVF R-3,ジョイント,BF興
津101、耐病新交1号等を用い、台木育苗容器は、多
数のセルを有するトレイ、例えば平面形状が51×30
cmで穴数が51のトレイであって、各穴が表面積17
cm2 ,深さ5.5cm,容量67mlものを用い、台
木1は、培養土を上記各穴に充填して播種し、温室にて
本葉が約2.5葉(平均値で、5.5cm、葉数2.3
枚、茎径1.8mm)になるまで育苗した。穂木2は、
育苗箱に平播として育成するか、又は発芽後移植して、
本葉が台木1と同様に約3枚になるまで台木1と略同時
期に温室にて育苗した。台木1および穂木2が上記のよ
うな接ぎ木適期になったならば、台木1をトレイ3のま
ま集団苗として作業台上に一挙に載せ、各苗の子葉の上
部を安全剃刀の刃で約60度程度の角度で斜めに切断す
る。
【0008】次いで、台木1の切口にゴム又は合成樹脂
からなる弾性材筒状の保持具4を嵌合する。この保持具
4は外周の長さ方向の多数の溝と、1本のスリット5を
有し、上下の端面は長さ方向と垂直でも良いが同一方向
に傾斜させておき、この傾斜方向を台木1の切断面と合
致させて嵌合することにより、穂木2の切断面を保持具
4の上端の傾斜方向に合致させて保持具4の上端から挿
入するだけで穂木2の切断面が台木1の切断面と平行に
なり、両切断面全体をきわめて容易にかつ密接に接合さ
せることができる。なお、台木1及び穂木2の茎径が1
mm程度でも接ぎ木が可能であり、保持具4は、接合部
の周りに瞬間接着剤を塗って接合状態を保持することに
より省略することができる。
【0009】このようにしてトレイ全部の接ぎ木が完了
したならばトレイ3のまま活着促進装置10内の棚に搬
入する。
【0010】次に上記活着促進装置10を第3図に付い
て説明すると、密閉し得る出入口を有する断熱外構11
内に、対向する側壁が吹込み多孔板12と吸込み多孔板
13となった箱状の苗収納部となる断熱内構15を、風
路16及び加圧室17を隔てて設け、上記風路16の一
側下部に冷却機18と電気ヒーター19及び加湿器20
とを設け、上記風路16の終端と加圧室17の上部との
間には、下方に向けて吹出す複数の送風ファン8・・を
設け、断熱外構11の吸引側と吐出側とに換気孔21,
22を設け、CO2 ボンベ28aのCO2瓦斯は、電磁
制御弁23を経て前記送風ファン8の吸引側のノズル2
8bから噴出されて温度及び湿度コントロールされた空
気に混合される。
【0011】制御盤24はマイコンを内蔵していて、温
度調節器25、湿度調節器26、温調スイッチ27、C
2 スイッチ28及び風力調節器29等を具備してお
り、温度及び湿度は、温湿度センサー25a、温度上限
サーモ25bの検出値と温度調節器25及び湿度調節器
26の設定値とによる制御盤24からの出力により冷却
機18又は電気ヒーター19、加湿器20を作動させて
室温及び湿度を制御し、CO2 濃度はCO2 モニター3
0の検出値と制御盤24の設定値とにより電磁制御弁2
3を作動して制御し、風速は風力調節器29により送風
ファン8の回転数を調節して制御し、加圧室17では空
気圧が略平均化された上で、吹込み多孔板12の調整さ
れた孔から断熱内構15内に流入し、吹込み多孔板12
の側部に設けられたスペース33bでも風圧が更に平均
化される。
【0012】そして、温度、湿度及び風速は養生すべき
植物の種類、又は養生時期等に応じて設定するが、温度
25〜30度C、湿度70〜100%、CO2 600〜
1200ppm、風速30〜80cm/secの範囲で
制御し、吹込み多孔板12と吸込み多孔板13の孔はど
の部分の風速も略均一になるように変化させてあり、孔
の面積を調節可能にしておくことが望ましい。
【0013】前記断熱内構15内には複数段の棚板33
aを有する棚枠33を収納してあり、二段目以上の棚板
33a及び頂板34の下面には多数の蛍光灯又は他の照
明具35・・を取付けてあり、照度は照明具35の点灯
個数又は電圧制御等により3000〜10000Lxの
範囲で制御する。
【0014】トマトの接ぎ木苗の養生において、前述の
接ぎ木を終った苗をトレー3ごと搬入して各棚板33a
・・上に並べ、温度:28度C,湿度:85〜95%,
照度:5000Lx,CO2 濃度:600〜900pp
m,風速:50〜70cm/secに制御しながら養生
したところ、上記風速に制御された空気流は、棚板33
a上に載せた接ぎ木苗の葉及び茎から発散される気体を
除去するとともに上記条件に制御された新たな空気を供
給し、茎の部分では葉の部分より速い流速で流動する空
気が台木1と穂木2との接合部の周りを順調に吹き抜
け、その間に該接合部が過湿になるのを防止しながら良
好な換気をなし、それにより接合部の回りを略設定され
た湿度及び温度に保持して生理活動が促進された。
【0015】また、このような養生を行なった接ぎ木苗
を適宜育成した後、又は直接本圃に移植して栽培した結
果、接合部から発根するのを第1表に示すごとく防止す
ることができた。
【0016】 品種; KK=NVF R −3、 H=ホマレ114、 T =耐病新交1号 M =桃太郎 穂木下部からの発根;評点5〜1の平均値、本方法では
すべて地面に達せず。
【0017】前記活着促進装置10による養生期間は僅
か4日間であって、平均で、草丈:11.6cm,葉
数:4.9枚,茎径:3.6mmになった。前述の搬入
に当たって、持ち運ぶ間に注意を払っていても接ぎ木苗
は、揺れるが、穂木2がきわめて幼少で軽く、かつ、葉
数が少ない上、その面積が小さいので、断熱内構15内
の空気を強制的に流動させたが抵抗が小さく、台木1と
の接合面が離脱したり、ずれたりすることがなかった。
上記条件による養生と従来の温室内被覆状態で行なった
養生とを比較した実験結果は次の表のとおりである。
【0018】
【0019】上記実験結果からも明らかなとおり、活着
率、成長性を示す草丈、葉数、生体重、及び健苗性を示
す子葉着生率のいずれをとっても従来の接ぎ木方法(温
室内被覆)に対し顕著な有為差が得られた。なお、トマ
ト以外の他の果菜類でもほぼ同じ手法で実施することが
できる。
【0020】実施例(2) カーネーション(台木はフジナデシコ,美女ナデシコな
ど),バラ(台木はノイバラ,R.オドラータなど),
ライラック(台木はイボタ)などの花木類及び葡萄(台
木は耐病虫性葡萄),リンゴ(台木はマルバカイド
ウ),サクランボ(台木はアオバザクラ),西洋梨(台
木はマルメロ),梨(台木はマメナシ)等、挿し木した
場合に比較的発根し易い台木の茎部又は緑枝を5〜20
cmの長さに鋭利なカッターで切断し、その上部に所望の
それぞれの栽培品種を芽の発端から2〜10cmの長さに
鋭利なカッターで切断して穂木として接合し、保持具4
により接合状態を保持し、これらの接ぎ木苗を培土を充
填したトレイに可能な限り挿し木してトレイのまま、温
度、湿度、照度及び風速等を制御した活着促進装置内に
搬入して台木の発根促進と同時に接合部の活着させる。
【0021】実施例(3) 前記実施例(2)の木本性植物において、桜(台木はカ
イドウ),木蓮(台木はこぶし),花ミズキ(台木は花
ミズキ・花色や特性が通常のもの・以下同様),梅(台
木は梅),桃(台木は桃),ヤマモモ(台木はヤマモ
モ),ローバイ(台木はローバイ)等の花木類、及びみ
かん類(台木はカラタチなどの柑橘類),桃(台木は
桃),柿(台木はマメガキ),梅(台木は梅),杏(台
木は杏)等の果樹類のように挿し木時の発根に日数のか
かる台木においては、台木にする緑枝を一旦5〜20cm
の長さに切断し、この緑枝を、培土を充填したトレイに
可能な限り挿し木して暗い(黒いビニールで覆った程度
で良い)高湿度の条件に必要な日数(多くは1か月以
上)おいて、十分発根させたものを予め準備し、接ぎ木
時に改めて上部を鋭利なカッターで切断し、その上部に
所望のそれぞれの栽培品種を芽の先端から2〜10cmの
長さに鋭利なカッターで切断し、穂木として接合し、保
持具4により接合状態を保持して、これらの接ぎ木苗を
トレイのまま、温度、湿度、照度等を制御した活着促進
装置内に搬入して養生する。
【0022】実施例(4) サツマイモ、菊及び苺では予めトレイに挿し芽又は植え
られた苗を台木として茎又は葉柄の途中を鋭利なカッタ
ーで切断し、その上にそれぞれの芽の先端から2〜10
cmの長さの茎又は葉の付いた葉柄を鋭利なカッターで切
断し、これを穂木として接合し、保持具4により接合状
態を保持して、これらの接ぎ木苗をトレイのまま、温
度、湿度、光量及び風速等を制御した活着促進装置に搬
入して養生する。
【0023】前述の実施例において台木の大きさ、養生
工程における期間、照度、湿度、温度又は風速等は苗の
種類により設定する。
【0024】
【発明の効果】本発明は、前述のように接ぎ木した苗を
活着促進装置内に搬入して、養生する際、各棚の苗の葉
及び接合部の周りの空気が接ぎ木苗の長さ方向と略直交
する方向に強制的に順調に流動し、それにより葉による
代謝作用が促進されると共に接合部が過湿になることを
防止しながら温度及び湿度等が制御された新鮮な空気を
常に接触させて緻密な接合を急速に実現することが可能
になり、接合部が良く活着した接ぎ木苗を迅速にかつ大
量に生産することができると共に、栽培中に穂木2の下
部から発根して土中に侵入することがなくなり、接ぎ木
本来の機能を栽培が終了するまで継続することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】接ぎ木苗の正面図である。
【図2】接ぎ木の接着部の拡大図である。
【図3】活着促進装置の配置図である。
【図4】挿し木した台木に接ぎ木する例を示す正面図で
ある。
【図5】リンゴ苗の従来の切り接ぎ(春)を示す斜視図
である。
【図6】同上緑枝切り接ぎを示す斜視図である。 1 台木 2 穂木 3 トレイ 4 保持具 8 送風ファン 10 活着促進装置 12 多孔板 13 多孔板 16 風路 33 棚枠
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成3年6月5日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正方法】変更
【補正内容】
【0020】カーネーションは耐暑性が低いため、我が
国の最も多い作型である暖地普通栽培では夏季の収穫を
避けて5〜6月に定植し、10月から翌年の5月下旬乃
至6月上旬まで収穫される。現状ではカーネーションの
接ぎ木による栽培は行われていないが、耐暑性・強健性
のすぐれたナデシコ類を台木とし、カーネーションを穂
木として接ぎ木することにより穂木にも耐暑性・強健性
が付与され、6〜7月まで収穫期を延長することがで
き、冷涼地で生産された少量の切花しか流通しない夏期
の品薄期の生産をねらう新しい作型が成立し得るので産
業上有用である。 実施例(2) 挿し木と接ぎ木を同時に行う場合、台木としては、同じ
ダイアンサス属の中でカーネーションと親和性も、耐暑
性もあり、強健で茎も比較的太くなるもの、例えば、ビ
ジョナデシコ(別名 アメリカナデシコ;Dianth
us barbatus L.)及びフジナデシコ(別
名 ハマナデシコ;Dianthusjaponicu
s Thunb.)等を用いることが好ましい。これら
を前年の9月頃勢いの良い芽の先を約10cmの長さに
切り取って挿芽して発根させ、発根した頃、5号のプラ
スチック鉢又はプランターに埴付け、台木の母株用とし
て大株に育て、勢いの良い多数の腋芽を発生させてお
く。2〜4月頃このうちから10cm程度に伸びた芽を
揃えて摘み取り、その基部の節間が2cm程度に伸びた
位置の茎を、鋭利な刃物(ステンレス製カミソリノ刃な
ど)で、茎の長さ方向に対して約30度になるように尖
らせて断面が平滑になるように切断する。このように切
断した尖部に、前記保持具4を嵌装して置く。穂木は栽
培するカーネーションの実用品種のいずれでも良く、ウ
イルスフリーの(健康な)株の栽培中に発生する腋芽を
掻き取り、その基部付近の茎を斜め30度に鋭利な刃物
で断面か平滑になるように丁寧に切断する。切断した穂
木は、台木の切断面と方向を合わせて保持具4の穴に挿
し込み、切断面を十分に圧着接合する。接合後は殺菌し
たバーミキュライトなどを培土としたトレイ3に台木を
挿して、温度25度C、湿度95%、光量5000〜1
0000LX、風速30cm/secに制御した活着促
進装置10に入庫し、7〜15日間養生する。活着した
ら出庫し、通常の育苗室で育成する。なお、装置内の入
庫日数を多少でも短くせんとする場合は、台木を挿す培
土にオーキシン類のような発根促進剤を施用しても良
い。入庫日数を更に短くしたい時は台木のみを一旦挿し
木し、これを通常の温室内で高い湿度条件に10日前後
保って十分発根させた台木の上端を新たに斜め約30度
に鋭利な刃物で切断し、そこに既に述べたように、接ぎ
木操作してから活着促進装置10に入庫しても良い。こ
れらにより95%以上の活着した苗を得ることができ
る。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0021
【補正方法】変更
【補正内容】
【0021】実施例(3) 桜(台木はカイドウ),木蓮(台木はこぶし),花ミズ
キ(台木は花ミズキ・花色や他の特性が通常のもの・以
下同様),梅(台木は梅),桃(台木は桃),ヤマモモ
(台木はヤマモモ),ローバイ(台木はローバイ)等の
花木類、及びみかん類(台木はカラタチなどの柑橘
類),桃(台木は桃),柿(台木はマメガキ),梅(台
木は梅),杏〔台木は杏)等の果樹類のように挿し木時
の発根に日数のかかる台木においては、台木にする緑枝
を一旦5〜20cmの長さに切断し、この緑枝を、培土
を充填したトレイに可能な限り挿し木して暗い(黒いビ
ニールで覆った程度で良い)高湿度の条件に必要な日数
(多くは1か月以上)おいて、十分発根させたものを予
め準備し、接ぎ木時に改めて上部を鋭利なカッターで切
断し、その上部に所望のそれぞれの栽培品種を、芽の先
端から2〜10cmの長さに鋭利なカッターで切断し、
穂木として接合し、保持具4により接合状態を保持し
て、これらの接ぎ木苗をトレイのまま、温度、湿度、光
量等を制御した活着促進装置内に搬入して養生する。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0022
【補正方法】変更
【補正内容】
【0022】栄養繁殖を重ねるサツマイモは、永年継代
されてきた間にウィルスに感染し、そのために塊根(イ
モ)の色沢を損ね、表皮が粗剛となり、商品性が低下す
ると共に草勢も弱化し、収量の減少をきたしている。こ
れを組織培養してウィルスフリー化することにより品質
の向上、収量増加の効果が上がり、近年広く実用化され
てきたが、一旦、ウィルスフリー化した苗を使用しても
農家で継代栽培しているうちに、ウィルスに再感染して
くるため、効果が衰えない範囲で苗を汚染していない新
しいものに更新する必要がある。サツマイモのウィルス
検定は、アサガオの一種Ipomoea setosa
を穂木として、サツマイモの台木に接ぎ木する方法によ
るが、従来行われていた割り接ぎ方法では、接ぎ木の接
合操作、活着・養生方法、及び大量処理が困難で、しか
も活着率が40〜50%程度に過ぎないため、広く普及
してきた組織培養により一旦ウィルスフリー化した継代
苗による栽培現場での感染実態を検定する方法としては
極めて不十分であった。 実施例(4) ウィルスの羅病の有無、又はその程度を検定しようとす
るサツマイモの蔓長が15〜20cm以上に伸びた頃、
展開葉・2葉を付けて茎の上下を鋏で切断し、2号(直
径5cm)程度の殺菌された培土の入ったポリエチレン
鉢、又は同大の連結穴トレイ等に挿して温室又は網室に
て発根させ、各節の葉腋から腋芽が4〜5cm以上に伸
長してきた頃、その先端部の節間1〜2cmに伸びた部
分の茎を斜め30度に、鋭利な刃物(カミソリ刃等)
で、断面が平滑になるよう切断し、断面の傾斜方向と同
じ方向に傾斜方向を合わせるようにして前記保持具4を
挿し込む。穂木となるウィルス検定植物、例えばアサガ
オ‘Ipomoea setosa’は予め育苗用バッ
トに種子の一部を鋏で切断して吸水を容易ならしめた種
子を8×3cm程度の間隔で直播し、30度Cの発芽器
で3〜4日かけて発芽させ、芽一本葉の葉身長が約3c
m程度に成長した頃、子葉下2〜3cmの下胚軸部を、
台木のサツマイモと同じ角度で切断し、これを予めサツ
マイモに挿し込んでおいた保持具4の穴に、台と穂の傾
斜方向を合わせるようにして上から強く挿し込む。接ぎ
終った苗は温度28度C、湿度95%、光量5000L
X、風速30cm/secに調節された活着促進装置1
0内に搬入し、4〜5日養生し、完全に接合部を活着さ
せる。これによりほぼ100%の活着した苗を得ること
ができる。活着し終わったなら温室内に搬出し、通常の
温室管理に準じて蔓を伸長させ、アサガオの本葉に現れ
る黄変の病徴によりウィルスの汚染の有無とその程度を
判定する。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】追加
【補正内容】
【図7】カーネーション接ぎ木の斜視図である。
【図8】サツマイモ挿し木の斜視図である。
【図9】サツマイモ台木の斜視図である。
【図10】穂木(アサガオ)の斜視図である。
【手続補正5】
【補正対象書類名】図面
【補正方法】追加
【補正内容】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】 ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年10月30日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】変更
【補正内容】
【0020】カーネーションは耐暑性が低いため、我が
国の最も多い作型である暖地普通栽培では夏期の収穫を
避けて5〜6月に定植し、10月から翌年の5月下旬乃
至6月上旬まで収穫される。現状ではカーネーションの
接ぎ木による栽培は行われていないが、耐暑性・強健性
のすぐれたナデシコ類を台木とし、カーネーションを穂
木として接ぎ木することにより穂木にも耐暑性・強健性
が付与され、6〜7月まで収穫期を延長することがで
き、冷涼地で生産された少量の切花しか流通しない夏期
の品薄期の生産をねらう新しい作型が成立し得るので産
業上有用である。 実施例(2) 挿し木と接ぎ木を同時に行う場合、台木としては、同じ
ダイアンサス属の中でカーネーションと親和性も、耐暑
性もあり、強健で茎も比較的太くなるもの、例えば、ビ
ジョナデシコ(別名 アメリカナデシコ;Dianth
us barbatus L.)及びフジナデシコ(別
名 ハマナデシコ;Dianthusjaponicu
s Thunb.)等を用いることが好ましい。これら
を前年の9月頃勢いの良い芽の先を約10cmの長さに
切り取って挿芽して発根させ、発根した頃、5号のプラ
スチック鉢又はプランターに植付け、台木の母株用とし
て大株に育て、勢いの良い多数の腋芽を発生させてお
く。2〜4月頃このうちから10cm程度に伸びた芽を
揃えて摘み取り、その基部の節間が2cm程度に伸びた
位置の茎を、鋭利な刃物(ステンレス製カミソリの刃な
ど)で、茎の長さ方向に対して約30度になるように尖
らせて断面が平滑になるように切断する。このように切
断した尖部に、前記保持具4を嵌装しておく。穂木は栽
培するカーネーションの実用品種のいずれでも良く、ウ
イルスフリーの(健康な)株の栽培中に発生する腋芽を
掻き取り、その基部付近の茎を斜め30度に鋭利な刃物
で断面が平滑になるように丁寧に切断する。切断した穂
木は、台木の切断面と方向を合わせて保持具4の穴に挿
し込み、切断面を十分に圧着接合する。接合後は殺菌し
たバーミキュライトなどを培土としたトレイ3に台木を
挿して、温度25度C、湿度95%、光量5000〜1
0000LX、風速30cm/secに制御した活着促
進装置10に入庫し、7〜15日間養生する。活着した
ら出庫し、通常の育苗室で育成する。なお、装置内の入
庫日数を多少でも短くせんとする場合は、台木を挿す培
土にオーキシン類のような発根促進剤を施用しても良
い。入庫日数を更に短くしたい時は台木のみを一旦挿し
木し、これを通常の温室内の高い湿度条件に10日前後
保って十分発根させた台木の上端を新たに斜め約30度
に鋭利な刃物で切断し、そこに既に述べたように、接ぎ
木操作してから活着促進装置10に入庫しても良い。こ
れらにより95%以上の活着した苗を得ることができ
る。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】接ぎ木苗の正面図である。
【図2】接ぎ木苗の接着部の拡大図である。
【図3】活着促進装置の配置図である。
【図4】挿し木した台木に接ぎ木する例を示す正面図で
ある。
【図5】リンゴ苗の従来の切り接ぎ(春)を示す斜視図
である。
【図6】同上緑枝切り接ぎを示す斜視図である。
【図7】カーネーション接ぎ木の斜視図である。
【図8】サツマイモ挿し木の斜視図である。
【図9】サツマイモ台木の斜視図である。
【図10】穂木(アサガオ)の斜視図である。
【符号の説明】 1 台木 2 穂木 3 トレイ 4 保持具 8 送風ファン 10 活着促進装置 12 多孔板 13 多孔板 16 風路 33 棚
【手続補正5】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図7
【補正方法】追加
【補正内容】
【図7】
【手続補正6】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図8
【補正方法】追加
【補正内容】
【図8】
【手続補正7】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図9
【補正方法】追加
【補正内容】
【図9】
【手続補正8】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図10
【補正方法】追加
【補正内容】
【図10】

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 苗の台木に、別に育成した苗の穂木を接
    合するとともに接合部を保持具4等により接合状態を保
    持し、次いで温度、湿度、光量等を制御した活着促進装
    置内に搬入し、該活着促進装置の苗収納部内の空気を強
    制的に流動させた状態で養生しながら少なくとも接合部
    が活着するまで育成することを特徴とする苗の接ぎ木方
    法。
  2. 【請求項2】 苗収納部の複数段の苗載せ部に多数の接
    ぎ木した苗を載置し、温度、湿度及び光量を制御した状
    態で上記苗収納部内の空気を接ぎ木苗の長さ方向と略直
    交する方向に強制的に流動させて台木と穂木の接合部が
    活着するまで育成することを特徴とする苗の接ぎ木方
    法。
  3. 【請求項3】 活着促進装置の苗収納部内の風速を30
    〜80cm/secに制御する請求項1の苗の接ぎ木方
    法。
  4. 【請求項4】 苗の台木に穂木を接合して接合部を保持
    具4等により保持した苗を養生するための活着促進装置
    と、該活着促進装置内の温度、湿度、光量等を制御する
    装置と、該活着促進装置の苗収納部内の空気を強制的に
    流動させる装置とからなる接ぎ木養生装置。
  5. 【請求項5】複数段の苗載せ部を有する苗収納部と、該
    苗収納部内の空気を接ぎ木苗の長さ方向と略直交する方
    向に強制的に流動させる手段と、温度及び湿度を制御す
    る手段と、照明手段とからなる請求項4の接ぎ木養生装
    置。
  6. 【請求項6】 活着促進装置の苗収納部内の風速を30
    〜80cm/secに制御する請求項4の接ぎ木養生装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07163243A (ja) * 1993-12-13 1995-06-27 Makoto Sonoda 植物等の高湿高温栽培における高湿高温生成維持方法および高湿高温生成維持装置
JP2007267682A (ja) * 2006-03-31 2007-10-18 Osaka Prefecture Univ 野菜の接ぎ木苗の育苗方法
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