JPH059606A - 金銀合金の分離方法 - Google Patents
金銀合金の分離方法Info
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- JPH059606A JPH059606A JP3189333A JP18933391A JPH059606A JP H059606 A JPH059606 A JP H059606A JP 3189333 A JP3189333 A JP 3189333A JP 18933391 A JP18933391 A JP 18933391A JP H059606 A JPH059606 A JP H059606A
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- silver alloy
- cathode
- nitric acid
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-
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P10/00—Technologies related to metal processing
- Y02P10/20—Recycling
Landscapes
- Manufacture And Refinement Of Metals (AREA)
- Electrolytic Production Of Metals (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 金銀合金の品位調整を行うことなく、硝酸分
金法に伴う窒素酸化物の発生、廃液処理、薬品費などを
低減でき、容易に金銀合金の分離を可能にする方法を提
供すること。 【構成】 金銀合金を金と銀とに分離する方法におい
て、前記金銀合金を陽極となし、沃素化合物電解液中で
電気分解して陰極に析出させ微細な粒子に加工する工程
と前記陰極析出物を酸化性を有する酸で抽出して金と銀
に分離する工程とからなることを特徴としている。
金法に伴う窒素酸化物の発生、廃液処理、薬品費などを
低減でき、容易に金銀合金の分離を可能にする方法を提
供すること。 【構成】 金銀合金を金と銀とに分離する方法におい
て、前記金銀合金を陽極となし、沃素化合物電解液中で
電気分解して陰極に析出させ微細な粒子に加工する工程
と前記陰極析出物を酸化性を有する酸で抽出して金と銀
に分離する工程とからなることを特徴としている。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、金銀の分離精製技術に
関するもので、さらに詳しくは、貴金属精錬工程におい
て生じる金銀合金や、宝飾品に代表される金銀を含んだ
屑、電気工業、電子工業等の電気部品に用いられる金銀
合金などより発生する屑などより、金銀を分離する方法
に関わるものである。
関するもので、さらに詳しくは、貴金属精錬工程におい
て生じる金銀合金や、宝飾品に代表される金銀を含んだ
屑、電気工業、電子工業等の電気部品に用いられる金銀
合金などより発生する屑などより、金銀を分離する方法
に関わるものである。
【0002】
【従来の技術とその問題点】金属合金を分離精製する方
法には、ウォールウィル法と硝酸分金法があり、貴金属
精錬や貴金属回収の分野で一般的に用いられている。
法には、ウォールウィル法と硝酸分金法があり、貴金属
精錬や貴金属回収の分野で一般的に用いられている。
【0003】ウォールウィル法は、金を含む塩酸電解液
中で銀を含む粗金板を陽極とし、電解により金を溶解
し、次いで陰極に析出させる。銀は塩化銀となり陽極泥
として得られる。しかし陽極上で生じる塩化銀が電解を
妨げるために、精製に用いる粗金板の金の品位は95%以
上、銀は概ね5%以下である必要があり、ウォールウィ
ル法の適用は銀の割合が少ない場合に限定されている。
18金に代表される金銀合金等、銀を5%以上含むものに
ついては硝酸分金法により分離するのが一般的である。
中で銀を含む粗金板を陽極とし、電解により金を溶解
し、次いで陰極に析出させる。銀は塩化銀となり陽極泥
として得られる。しかし陽極上で生じる塩化銀が電解を
妨げるために、精製に用いる粗金板の金の品位は95%以
上、銀は概ね5%以下である必要があり、ウォールウィ
ル法の適用は銀の割合が少ない場合に限定されている。
18金に代表される金銀合金等、銀を5%以上含むものに
ついては硝酸分金法により分離するのが一般的である。
【0004】硝酸分金法は、金銀合金に銅や銀などの他
の金属を加えて炉中で溶解して、金の品位が20〜25%以
下になるように合金の品位を調整し、次いで硝酸を作用
させると金以外の金属は硝酸に溶かされ、金は硝酸に溶
かされずに残物として得ることにより分離される。硝酸
分金法の欠点は、硝酸を作用させる際に大量の窒素酸化
物が発生することであるが、ここではさらに他の金属を
加えて品位を調整するので最初にあった金属重量の3〜
4倍の量の金属を溶解することになり、窒素酸化物の発
生をより助長することである。また、金銀合金の品位調
整が必要であるなどの手間を要し、廃液処理や薬品費が
かかるなどの問題がある。
の金属を加えて炉中で溶解して、金の品位が20〜25%以
下になるように合金の品位を調整し、次いで硝酸を作用
させると金以外の金属は硝酸に溶かされ、金は硝酸に溶
かされずに残物として得ることにより分離される。硝酸
分金法の欠点は、硝酸を作用させる際に大量の窒素酸化
物が発生することであるが、ここではさらに他の金属を
加えて品位を調整するので最初にあった金属重量の3〜
4倍の量の金属を溶解することになり、窒素酸化物の発
生をより助長することである。また、金銀合金の品位調
整が必要であるなどの手間を要し、廃液処理や薬品費が
かかるなどの問題がある。
【0005】発明者は、金銀合金を微細に加工すること
ができれば、王水や硝酸等の酸に溶解することが出来る
のではと考え、金銀合金をシアン化アルカリ溶液中で電
気分解して得られた電解析出物を王水や硝酸に溶解して
分離する方法を検討した。しかし、第1に有毒なシアン
化合物を用いなければならないこと、第二に電解析出物
の酸溶解に際して有毒なシアン化水素ガスが発生する点
など安全面での問題があり、さらには電解析出物の酸溶
解が十分に行われず溶解残しが多く、さらに金銀合金中
に含まれる金銀以外は貴金属成分の回収が容易でないな
どの欠点があり必ずしも良い方法ではなかった。
ができれば、王水や硝酸等の酸に溶解することが出来る
のではと考え、金銀合金をシアン化アルカリ溶液中で電
気分解して得られた電解析出物を王水や硝酸に溶解して
分離する方法を検討した。しかし、第1に有毒なシアン
化合物を用いなければならないこと、第二に電解析出物
の酸溶解に際して有毒なシアン化水素ガスが発生する点
など安全面での問題があり、さらには電解析出物の酸溶
解が十分に行われず溶解残しが多く、さらに金銀合金中
に含まれる金銀以外は貴金属成分の回収が容易でないな
どの欠点があり必ずしも良い方法ではなかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、以上の問題
点に鑑み金銀合金をより容易に分離する方法を提供する
ところにあり、金銀合金の品位調整を不用とし、かつ硝
酸分金法がかかえる窒素酸化物の発生、廃液処理、薬品
費など工程に付帯する問題点を低減することを目的とす
るものである。さらに金銀合金の使用は多岐にわたるた
め、金銀のほかに、有価な白金やパラジウムなどが含ま
れている場合も多く、これらの材料についても適用でき
る方法を提供するものである。
点に鑑み金銀合金をより容易に分離する方法を提供する
ところにあり、金銀合金の品位調整を不用とし、かつ硝
酸分金法がかかえる窒素酸化物の発生、廃液処理、薬品
費など工程に付帯する問題点を低減することを目的とす
るものである。さらに金銀合金の使用は多岐にわたるた
め、金銀のほかに、有価な白金やパラジウムなどが含ま
れている場合も多く、これらの材料についても適用でき
る方法を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、金銀合金を陽
極としヨウ化物電解液中で電解することにより金銀合金
を再び陰極上に析出させて微細な粒子に加工する工程と
得られた陰極析出物を酸化性を有する酸で処理して金と
銀を分離する工程とからなることを特徴とする貴金属の
分離方法である。
極としヨウ化物電解液中で電解することにより金銀合金
を再び陰極上に析出させて微細な粒子に加工する工程と
得られた陰極析出物を酸化性を有する酸で処理して金と
銀を分離する工程とからなることを特徴とする貴金属の
分離方法である。
【0008】
【作用】本発明方法では、まず金銀合金はヨウ化物電解
液中で電解することにより微細な粒子に加工される。金
銀合金の金品位は、25〜95%の範囲が好ましい。なぜな
らば、25%未満の場合は、前述の硝酸分金法と差がな
く、95%を超える場合にはウォールウィル法による処理
が可能であるからである。しかし本発明方法が適用でき
ないわけではない。また、金銀合金の使用は多岐にわた
るため、金銀のほかに、有価な白金やパラジウムなどが
含まれている場合も多く、これらの材料についても本発
明方法は適用できる。電解液として沃素化合物を用いる
のは、粒子が微細に加工できることと毒性がほとんど無
いことである。沃素化合物としては、ヨウ化カリウムも
しくはヨウ化ナトリウムを使用するのが好ましい。電解
液は、沃素化合物濃度50〜 500g/l、水素イオン濃度
4〜13.0の間に調整する。
液中で電解することにより微細な粒子に加工される。金
銀合金の金品位は、25〜95%の範囲が好ましい。なぜな
らば、25%未満の場合は、前述の硝酸分金法と差がな
く、95%を超える場合にはウォールウィル法による処理
が可能であるからである。しかし本発明方法が適用でき
ないわけではない。また、金銀合金の使用は多岐にわた
るため、金銀のほかに、有価な白金やパラジウムなどが
含まれている場合も多く、これらの材料についても本発
明方法は適用できる。電解液として沃素化合物を用いる
のは、粒子が微細に加工できることと毒性がほとんど無
いことである。沃素化合物としては、ヨウ化カリウムも
しくはヨウ化ナトリウムを使用するのが好ましい。電解
液は、沃素化合物濃度50〜 500g/l、水素イオン濃度
4〜13.0の間に調整する。
【0009】金銀合金を陽極とするには、二つの方法が
ある。一つは、金銀合金を極板として直接通電する方法
であり、もう一つは、白金めっきしたチタニウム板など
の不溶性電極を極板としてその上に金銀合金を載置など
して接触させて間接的に陽極とする方法である。陰極板
は、ステンレス鋼板などがこのましく、電解液に腐食さ
れにくい材質のものであればよく、前述の不溶性電極で
もよい。電気分解条件としては、概ね2〜10A/dm2 の
電流密度で、常温から70℃ぐらいの範囲で電解を行う。
電気分解により、金銀合金は粒子として陰極に析出して
くるが、金の品位が低くなるに従って茶褐色から除々に
黒くなる、金銀の他に白金やパラジウムなどの貴金属、
銅などの卑金属が陰極に析出してくる。電解液としてシ
アン化カリウムを使用した場合との差は、粒子の状態の
差と白金やパラジウムなどの電析の差である。シアン化
カリウム電解液での、電析粒子は沃素化合物電解液に比
べてやや大きく、析出する金属もデンドライト的析出状
態を示す、しかし沃素化合物電解液での電析粒子は非常
に微細な不定形の析出状態を示している。この差が、つ
ぎなる酸溶解において溶け易さの違いになると言える。
また、シアン化カリウム電解液では、白金とパラジウム
はほとんど析出してこないで電解液中に残ってしまう
が、沃素電解液では、白金とパラジウムも析出してくる
違いがある。シアン化カリウム電解液中からの白金とパ
ラジウムの回収は、非常に難しく金属白金や金属パラジ
ウムとして回収するのが困難であるので、沃素電解液に
よる方法で加工し別の方法で回収したほうがより容易で
ある。つぎなる工程では、陰極析出物は酸化性を有する
酸で処理して金と銀を分離される。この陰極析出物は、
微細な金銀粉でありパラジウムや白金が含まれている。
ある。一つは、金銀合金を極板として直接通電する方法
であり、もう一つは、白金めっきしたチタニウム板など
の不溶性電極を極板としてその上に金銀合金を載置など
して接触させて間接的に陽極とする方法である。陰極板
は、ステンレス鋼板などがこのましく、電解液に腐食さ
れにくい材質のものであればよく、前述の不溶性電極で
もよい。電気分解条件としては、概ね2〜10A/dm2 の
電流密度で、常温から70℃ぐらいの範囲で電解を行う。
電気分解により、金銀合金は粒子として陰極に析出して
くるが、金の品位が低くなるに従って茶褐色から除々に
黒くなる、金銀の他に白金やパラジウムなどの貴金属、
銅などの卑金属が陰極に析出してくる。電解液としてシ
アン化カリウムを使用した場合との差は、粒子の状態の
差と白金やパラジウムなどの電析の差である。シアン化
カリウム電解液での、電析粒子は沃素化合物電解液に比
べてやや大きく、析出する金属もデンドライト的析出状
態を示す、しかし沃素化合物電解液での電析粒子は非常
に微細な不定形の析出状態を示している。この差が、つ
ぎなる酸溶解において溶け易さの違いになると言える。
また、シアン化カリウム電解液では、白金とパラジウム
はほとんど析出してこないで電解液中に残ってしまう
が、沃素電解液では、白金とパラジウムも析出してくる
違いがある。シアン化カリウム電解液中からの白金とパ
ラジウムの回収は、非常に難しく金属白金や金属パラジ
ウムとして回収するのが困難であるので、沃素電解液に
よる方法で加工し別の方法で回収したほうがより容易で
ある。つぎなる工程では、陰極析出物は酸化性を有する
酸で処理して金と銀を分離される。この陰極析出物は、
微細な金銀粉でありパラジウムや白金が含まれている。
【0010】処理には、二法あり、ひとつは硝酸で処理
を行い銀を抽出して金を残物として得る方法で、金の品
位が低く銀の品位が高い場合に好ましい方法である。も
う一つの方法は、金を王水、塩酸への塩素吹き込み、硫
酸−食塩−硝酸などのように、金を溶かすことのできる
酸で金を溶解し、銀は塩化銀として残物とする方法で、
金の品位が高く、銀の品位が低い場合に好ましい方法で
ある。
を行い銀を抽出して金を残物として得る方法で、金の品
位が低く銀の品位が高い場合に好ましい方法である。も
う一つの方法は、金を王水、塩酸への塩素吹き込み、硫
酸−食塩−硝酸などのように、金を溶かすことのできる
酸で金を溶解し、銀は塩化銀として残物とする方法で、
金の品位が高く、銀の品位が低い場合に好ましい方法で
ある。
【0011】硝酸による方法では、おおむね5規定から
15規定程度の濃度の硝酸で処理をおこなう。陰極析出
物は、微細に加工されているため通常であれば溶解しに
くい金銀合金中の銀は、容易に溶解して硝酸銀溶液とし
て得られる。残物の金は、95%以上の純度まで濃縮され
ウォールウィル法等により精製することができる。また
銀は、食塩を加えて塩化銀とし、苛性ソーダとホウ砂を
加えてるつぼ中で強熱し、金属銀とし、メービウス法な
どにより精製する。白金とパラジウムが含まれる場合に
は、白金とパラジウムの大部分は、硝酸抽出液中に抽出
されるから、塩化銀を得たのちの液は、中和し、さらに
水素化ホウ素ナトリウムなどの還元剤により金属白金、
金属パラジウムとして容易に回収することができる。硝
酸を用いる方法の特徴は、金の品位が低く銀の品位が高
い場合により効果的であるので、金品位が80%を下廻る
場合にも95〜98%位の金を得ることができ、かつ銀の抽
出比率が高くなるからである。しかし、金の品位を98%
以上にするには、複数回の抽出を行う必要がある。
15規定程度の濃度の硝酸で処理をおこなう。陰極析出
物は、微細に加工されているため通常であれば溶解しに
くい金銀合金中の銀は、容易に溶解して硝酸銀溶液とし
て得られる。残物の金は、95%以上の純度まで濃縮され
ウォールウィル法等により精製することができる。また
銀は、食塩を加えて塩化銀とし、苛性ソーダとホウ砂を
加えてるつぼ中で強熱し、金属銀とし、メービウス法な
どにより精製する。白金とパラジウムが含まれる場合に
は、白金とパラジウムの大部分は、硝酸抽出液中に抽出
されるから、塩化銀を得たのちの液は、中和し、さらに
水素化ホウ素ナトリウムなどの還元剤により金属白金、
金属パラジウムとして容易に回収することができる。硝
酸を用いる方法の特徴は、金の品位が低く銀の品位が高
い場合により効果的であるので、金品位が80%を下廻る
場合にも95〜98%位の金を得ることができ、かつ銀の抽
出比率が高くなるからである。しかし、金の品位を98%
以上にするには、複数回の抽出を行う必要がある。
【0012】金を溶かすことのできる酸で溶解する方法
では、王水による方法がもっとも簡便であるので王水を
用いた際の作用に基づいて説明する。この作用は、塩酸
に塩素を吹き込んだ場合や、硫酸−食塩−硝酸などその
他の金を溶かすことができる酸でもほぼ同じである。金
銀合金中の金は通常であれば溶解しにくいが、この方法
で得られた陰極析出物は、微細に加工されているため容
易に王水中に溶解する。残物には、塩化銀が得られ金と
銀を分離することがでる。王水中の金は、二塩酸ヒドラ
ジン、シュウ酸などの還元剤により金属金となり、また
塩化銀も苛性ソーダとホウ砂を加えてるつぼ中で強熱し
金属銀となる。白金とパラジウムが含まれる場合には、
白金とパラジウムは王水液中に抽出されるから、金を得
たのちの液は、中和しさらに水素化ホウ素ナトリウムな
どの還元剤により金属白金、金属パラジウムとして容易
に回収することができる。王水を用いる方法の特徴は、
金の品位が高く銀の品位が低い場合により効果的で、特
に金品位が70%を上廻る場合に好ましい。それは、王水
溶解の際に発生する塩化銀量が少なければろ過が容易で
あり、より短い時間で処理できるという理由による。
では、王水による方法がもっとも簡便であるので王水を
用いた際の作用に基づいて説明する。この作用は、塩酸
に塩素を吹き込んだ場合や、硫酸−食塩−硝酸などその
他の金を溶かすことができる酸でもほぼ同じである。金
銀合金中の金は通常であれば溶解しにくいが、この方法
で得られた陰極析出物は、微細に加工されているため容
易に王水中に溶解する。残物には、塩化銀が得られ金と
銀を分離することがでる。王水中の金は、二塩酸ヒドラ
ジン、シュウ酸などの還元剤により金属金となり、また
塩化銀も苛性ソーダとホウ砂を加えてるつぼ中で強熱し
金属銀となる。白金とパラジウムが含まれる場合には、
白金とパラジウムは王水液中に抽出されるから、金を得
たのちの液は、中和しさらに水素化ホウ素ナトリウムな
どの還元剤により金属白金、金属パラジウムとして容易
に回収することができる。王水を用いる方法の特徴は、
金の品位が高く銀の品位が低い場合により効果的で、特
に金品位が70%を上廻る場合に好ましい。それは、王水
溶解の際に発生する塩化銀量が少なければろ過が容易で
あり、より短い時間で処理できるという理由による。
【0013】本発明方法を実施した場合、金銀合金の品
位調整が不用となり、品位調整に加えた金属を溶かす必
要が無くなるので、その分の薬品量が少なくなり、また
窒素酸化物の発生量も低減される。例えば、金75%、銀
25%の18金合金を1kg処理した場合、従来の硝酸分金法
では、2kgの銅を加えて金25%、銀 8.3%、銅66.7%の
金銀銅合金3kgに調整した後硝酸で処理をおこなうが、
本発明方法では、1kgを処理すれば良いからである。ま
た、沃素化合物電解液は、再利用することができるの
で、操業に伴う僅かな減少分を補えば良いという特徴が
ある。さらに、金銀の分離能が高く、次なる金の精製、
銀の精製設備へ供給が可能な原料を作り出すことが可能
であるという特徴がある。以下、本発明の実施について
示す。
位調整が不用となり、品位調整に加えた金属を溶かす必
要が無くなるので、その分の薬品量が少なくなり、また
窒素酸化物の発生量も低減される。例えば、金75%、銀
25%の18金合金を1kg処理した場合、従来の硝酸分金法
では、2kgの銅を加えて金25%、銀 8.3%、銅66.7%の
金銀銅合金3kgに調整した後硝酸で処理をおこなうが、
本発明方法では、1kgを処理すれば良いからである。ま
た、沃素化合物電解液は、再利用することができるの
で、操業に伴う僅かな減少分を補えば良いという特徴が
ある。さらに、金銀の分離能が高く、次なる金の精製、
銀の精製設備へ供給が可能な原料を作り出すことが可能
であるという特徴がある。以下、本発明の実施について
示す。
【0014】
【実施例1】金74.8%、銀25.0%を含む金銀合金 1.0kg
を幅5cm、長さ10cmの板状に加工したものを陽極とし、
陰極には同寸のステンレス鋼板(JISSUS304
品)を用い、ヨウ化カリウム200g/lを含む電解液中
で、8Aの直流電流を印加して電解をおこなった。電解
開始後始めの、30分間は陰極より水素発生がみられた
が、電解液色が透明から黒褐色になるに従い水素発生が
おさまり陰極上に黒褐色の電析物が析出し始めた。得ら
れた電析物は、微細な粒子よりなり分析の結果、水分31
%、金51.2%、銀16.5%の組成であり、金銀合金である
陽極が電解により溶解し、再び陰極に析出したにほかな
らないものである。得られた陰極析出物を乾燥の後、 1
00gをとり、純水 100mlと塩酸 150mlを加えてビーカー
中で加熱しさらに硝酸40mlを滴下して王水溶解をおこな
い、王水溶解後約 500mlにまで希釈し、ろ別により沈殿
物(塩化銀)と液(金溶液)に分離した。液中には、金
74.2g、銀0.05gが含まれ、沈殿物には銀23.7gと金0.
02gが含まれていた。液中の金は、二塩酸ヒドラジンに
より還元したところ品位99.8%の金属金が得られ、また
沈殿物中の銀はるつぼ中で苛性ソーダとホウ砂を加えて
強加熱して品位99.5%の金属銀を得ることができた。以
上の操作により金銀合金を金と銀に分離することができ
た。
を幅5cm、長さ10cmの板状に加工したものを陽極とし、
陰極には同寸のステンレス鋼板(JISSUS304
品)を用い、ヨウ化カリウム200g/lを含む電解液中
で、8Aの直流電流を印加して電解をおこなった。電解
開始後始めの、30分間は陰極より水素発生がみられた
が、電解液色が透明から黒褐色になるに従い水素発生が
おさまり陰極上に黒褐色の電析物が析出し始めた。得ら
れた電析物は、微細な粒子よりなり分析の結果、水分31
%、金51.2%、銀16.5%の組成であり、金銀合金である
陽極が電解により溶解し、再び陰極に析出したにほかな
らないものである。得られた陰極析出物を乾燥の後、 1
00gをとり、純水 100mlと塩酸 150mlを加えてビーカー
中で加熱しさらに硝酸40mlを滴下して王水溶解をおこな
い、王水溶解後約 500mlにまで希釈し、ろ別により沈殿
物(塩化銀)と液(金溶液)に分離した。液中には、金
74.2g、銀0.05gが含まれ、沈殿物には銀23.7gと金0.
02gが含まれていた。液中の金は、二塩酸ヒドラジンに
より還元したところ品位99.8%の金属金が得られ、また
沈殿物中の銀はるつぼ中で苛性ソーダとホウ砂を加えて
強加熱して品位99.5%の金属銀を得ることができた。以
上の操作により金銀合金を金と銀に分離することができ
た。
【0015】
【従来例1】金74.8%、銀25.0%を含む金銀合金 100g
と銅 300gを坩堝中で溶解し金の品位を4分の1(約19
%)に下げた合金を得た、硝酸に溶かしやすくするため
にこれを圧延機で薄板(厚さ約 0.5mm)に加工しさらに
金切り鋏で数cm角の小片にした。ビーカー中にこの小片
をいれ純水 200mlを入れて加熱しながら硝酸 400mlを少
しずつ滴下しながら溶解した。硝酸溶解終了後、濾別に
より残物と液に分離したところ、液中には、銀23.5gが
含まれ、残物には銀 1.4gと金74.3gが含まれていた。
銀を含む液は、食塩を加えて塩化銀として析出させた。
ついで塩化銀は坩堝中で苛性ソーダとホウ砂を加えて強
加熱して品位99.8%の金属銀とすることができた。残物
も坩堝中で溶解後、分析したところ金の品位は96.2%で
あり、銀の他に銅が多く含まれていた。
と銅 300gを坩堝中で溶解し金の品位を4分の1(約19
%)に下げた合金を得た、硝酸に溶かしやすくするため
にこれを圧延機で薄板(厚さ約 0.5mm)に加工しさらに
金切り鋏で数cm角の小片にした。ビーカー中にこの小片
をいれ純水 200mlを入れて加熱しながら硝酸 400mlを少
しずつ滴下しながら溶解した。硝酸溶解終了後、濾別に
より残物と液に分離したところ、液中には、銀23.5gが
含まれ、残物には銀 1.4gと金74.3gが含まれていた。
銀を含む液は、食塩を加えて塩化銀として析出させた。
ついで塩化銀は坩堝中で苛性ソーダとホウ砂を加えて強
加熱して品位99.8%の金属銀とすることができた。残物
も坩堝中で溶解後、分析したところ金の品位は96.2%で
あり、銀の他に銅が多く含まれていた。
【0016】
【従来例2】金74.8%、銀25.0%を含む金銀合金 100g
を圧延機で薄板(厚さ約1mm)に加工しさらに金切り鋏
で数cm角の小片にした。ビーカー中にこの小片をいれ純
水 100mlと塩酸 150mlを加えてビーカー中で加熱しさら
に硝酸40mlを滴下して王水溶解をおこなったが、金属表
面に白色の皮が被ったようになり溶解することはできな
かった。
を圧延機で薄板(厚さ約1mm)に加工しさらに金切り鋏
で数cm角の小片にした。ビーカー中にこの小片をいれ純
水 100mlと塩酸 150mlを加えてビーカー中で加熱しさら
に硝酸40mlを滴下して王水溶解をおこなったが、金属表
面に白色の皮が被ったようになり溶解することはできな
かった。
【0017】
【従来例3】金74.8%、銀25.0%を含む金銀合金 100g
を圧延機で薄板(厚さ約1mm)に加工しさらに金切り鋏
で数cm角の小片にした。ビーカー中にこの小片をいれ純
水 100mlと硝酸 150mlを加えてビーカー中で加熱し硝酸
溶解をおこなったが、金属光沢がすこし光沢を失った
が、その他は変化はみられず溶解することはできなかっ
た。同じ重量の金銀合金を処理するために実施例1で
は、 100gの金属を処理すればよいが、実施例2では、
約4倍の金属を溶解しなければならない。また薬品の使
用量、窒素酸化物の発生、廃液の発生量もそれに伴い数
倍になってしまう。さらに、本発明方法のほうがより高
品位の金を得ることができた。
を圧延機で薄板(厚さ約1mm)に加工しさらに金切り鋏
で数cm角の小片にした。ビーカー中にこの小片をいれ純
水 100mlと硝酸 150mlを加えてビーカー中で加熱し硝酸
溶解をおこなったが、金属光沢がすこし光沢を失った
が、その他は変化はみられず溶解することはできなかっ
た。同じ重量の金銀合金を処理するために実施例1で
は、 100gの金属を処理すればよいが、実施例2では、
約4倍の金属を溶解しなければならない。また薬品の使
用量、窒素酸化物の発生、廃液の発生量もそれに伴い数
倍になってしまう。さらに、本発明方法のほうがより高
品位の金を得ることができた。
【0018】
【実施例2】金50.3%、銀41.0%、パラジウム 5.5%、
白金 1.0%を含む金銀合金 1.0kgを幅5cm、長さ10cmの
板状に加工したものを陽極とし、陰極には同寸のステン
レス鋼板(JISSUS304品)を用い、ヨウ化カリ
ウム 500g/lを含む電解液中で、8Aの直流電流を印
加して電解をおこなった。電解開始後始めの、30分間は
陰極より水素発生がみられたが、電解液色が透明から黒
褐色になるに従い水素発生がおさまり陰極上に黒褐色の
電析物が析出し始めた。得られた電析物は、微細な粒子
よりなり分析の結果、水分28%、金32.2%、銀29.5%、
パラジウム 3.0%、白金 0.6%の組成であり、金銀合金
である陽極が電解により溶解し、再び陰極に析出したに
ほかならないものである。得られた陰極析出物を乾燥の
後、 100gをとり、純水 100mlと塩酸 250mlを加えてビ
ーカー中で加熱しさらに硝酸40mlを滴下して王水溶解を
おこない、王水溶解後約 500mlにまで希釈し、濾別によ
り、沈殿物(塩化銀)と液に分離した。濾別の際には、
沈殿物量がややおおく濾過がやや困難であった。液中に
は、金49.5g、銀0.10g、パラジウム 5.4g、白金 1.2
gが含まれ、沈殿物には銀39.5gと金0.95gが含まれて
いた。液中の金は、二塩酸ヒドラジンにより還元析出
後、濾別分離して品位99.8%の金属金をえることができ
た。濾液は中和処理し水素化ホウ素ナトリウム5%溶液
を作用させてさらに還元して白金とパラジウムを析出さ
せた。また沈殿物中の銀は坩堝中で苛性ソーダとホウ砂
を加えて強加熱して品位97.0%の金属銀を得ることがで
きた。以上の操作により金銀合金を金と銀に分離するこ
とができた。
白金 1.0%を含む金銀合金 1.0kgを幅5cm、長さ10cmの
板状に加工したものを陽極とし、陰極には同寸のステン
レス鋼板(JISSUS304品)を用い、ヨウ化カリ
ウム 500g/lを含む電解液中で、8Aの直流電流を印
加して電解をおこなった。電解開始後始めの、30分間は
陰極より水素発生がみられたが、電解液色が透明から黒
褐色になるに従い水素発生がおさまり陰極上に黒褐色の
電析物が析出し始めた。得られた電析物は、微細な粒子
よりなり分析の結果、水分28%、金32.2%、銀29.5%、
パラジウム 3.0%、白金 0.6%の組成であり、金銀合金
である陽極が電解により溶解し、再び陰極に析出したに
ほかならないものである。得られた陰極析出物を乾燥の
後、 100gをとり、純水 100mlと塩酸 250mlを加えてビ
ーカー中で加熱しさらに硝酸40mlを滴下して王水溶解を
おこない、王水溶解後約 500mlにまで希釈し、濾別によ
り、沈殿物(塩化銀)と液に分離した。濾別の際には、
沈殿物量がややおおく濾過がやや困難であった。液中に
は、金49.5g、銀0.10g、パラジウム 5.4g、白金 1.2
gが含まれ、沈殿物には銀39.5gと金0.95gが含まれて
いた。液中の金は、二塩酸ヒドラジンにより還元析出
後、濾別分離して品位99.8%の金属金をえることができ
た。濾液は中和処理し水素化ホウ素ナトリウム5%溶液
を作用させてさらに還元して白金とパラジウムを析出さ
せた。また沈殿物中の銀は坩堝中で苛性ソーダとホウ砂
を加えて強加熱して品位97.0%の金属銀を得ることがで
きた。以上の操作により金銀合金を金と銀に分離するこ
とができた。
【0019】
【実施例3】金81.0%、銀17.0%、パラジウム 1.5%、
白金 0.3%を含む金銀合金 1.0kgを幅5cm、長さ10cmの
板状に加工したものを陽極とし、陰極には同寸のステン
レス鋼板(JISSUS304品)を用い、ヨウ化カリ
ウム 150g/lを含む電解液中で、8Aの直流電流を印
加して電解をおこない、金77.9%、銀16.8%、パラジウ
ム1.49%、白金0.26%の陰極析出物を得た。この陰極析
出物 500gを蒸発皿にとり、硝酸 250mlと純水 250mlを
加えて、銀、白金、パラジウムを加熱抽出した。この操
作を2回繰り返したところ、陰極析出物中に含まれてい
た金以外の貴金属のうち、銀、白金、パラジウムが抽出
された。また硝酸抽出後の残物中には、金97.4%、銀2.
04%、白金0.05%、パラジウムが0.38%含まれており、
金以外の不純物の90%が除かれ、金の品位が95%以上あ
るため、ウォールウィル法により十分精製可能な純度の
ものであった。実施例3においては、本発明方法によ
り、従来硝酸抽出が難しかった品位のものでも、本発明
方法により硝酸抽出操作が可能になることを示してい
る。
白金 0.3%を含む金銀合金 1.0kgを幅5cm、長さ10cmの
板状に加工したものを陽極とし、陰極には同寸のステン
レス鋼板(JISSUS304品)を用い、ヨウ化カリ
ウム 150g/lを含む電解液中で、8Aの直流電流を印
加して電解をおこない、金77.9%、銀16.8%、パラジウ
ム1.49%、白金0.26%の陰極析出物を得た。この陰極析
出物 500gを蒸発皿にとり、硝酸 250mlと純水 250mlを
加えて、銀、白金、パラジウムを加熱抽出した。この操
作を2回繰り返したところ、陰極析出物中に含まれてい
た金以外の貴金属のうち、銀、白金、パラジウムが抽出
された。また硝酸抽出後の残物中には、金97.4%、銀2.
04%、白金0.05%、パラジウムが0.38%含まれており、
金以外の不純物の90%が除かれ、金の品位が95%以上あ
るため、ウォールウィル法により十分精製可能な純度の
ものであった。実施例3においては、本発明方法によ
り、従来硝酸抽出が難しかった品位のものでも、本発明
方法により硝酸抽出操作が可能になることを示してい
る。
【0020】
【実施例4】実施例3と同様にして金81.0%、銀17.0
%、パラジウム 1.5%、白金 0.3%を含む金銀合金 1.0
kgを幅5cm、長さ10cmの板状に加工したものを陽極と
し、陰極には同寸のステンレス鋼板(JISSUS30
4品)を用い、ヨウ化カリウム150g/lを含む電解溶
液中で、8Aの直流電流を印加して電解をおこない、金
77.9%、銀16.8%、パラジウム1.49%、白金0.26%の陰
極析出物を得た。この陰極析出物50gを蒸発皿にとり、
塩酸 100mlと純水50mlを加えて、さらに加熱しつつ硝酸
を25ml滴下して王水溶解をおこなった。銀を除く金属成
分は、王水液中に抽出されて、分析をしたところ金38.9
g、白金0.11g、パラジウム0.81gが含まれていた。こ
の液を、二塩酸ヒドラジンで還元して金粉を得たのち、
中和してさらに水素化ホウ素ナトリウム溶液で還元して
白金とパラジウムの混合粉末を得た。王水溶解の際の残
物の殆んどは塩化銀であり、シアン化カリウム溶液中に
溶かして電気分解により金属銀 8.5gを得ることができ
た。
%、パラジウム 1.5%、白金 0.3%を含む金銀合金 1.0
kgを幅5cm、長さ10cmの板状に加工したものを陽極と
し、陰極には同寸のステンレス鋼板(JISSUS30
4品)を用い、ヨウ化カリウム150g/lを含む電解溶
液中で、8Aの直流電流を印加して電解をおこない、金
77.9%、銀16.8%、パラジウム1.49%、白金0.26%の陰
極析出物を得た。この陰極析出物50gを蒸発皿にとり、
塩酸 100mlと純水50mlを加えて、さらに加熱しつつ硝酸
を25ml滴下して王水溶解をおこなった。銀を除く金属成
分は、王水液中に抽出されて、分析をしたところ金38.9
g、白金0.11g、パラジウム0.81gが含まれていた。こ
の液を、二塩酸ヒドラジンで還元して金粉を得たのち、
中和してさらに水素化ホウ素ナトリウム溶液で還元して
白金とパラジウムの混合粉末を得た。王水溶解の際の残
物の殆んどは塩化銀であり、シアン化カリウム溶液中に
溶かして電気分解により金属銀 8.5gを得ることができ
た。
【0021】
【比較例1】金81.0%、銀17.0%、パラジウム 1.5%、
白金 0.3%を含む金銀合金 1.0kgを幅5cm、長さ10cmの
板状に加工したものを陽極とし、陰極には同寸のステン
レス鋼板(JISSUS304品)を用い、シアン化カ
リウム 150g/lを含む電解液中で、8Aの直流電流を
印加して電解をおこない、金79.5%、銀18.8%、パラジ
ウム0.02%、白金0.01%の陰極析出物を得た。この陰極
析出物50gを蒸発皿にとり、塩酸 100mlと純水50mlを加
えて、さらに加熱しつつ硝酸を25ml滴下して王水溶解を
おこなった。銀を除く金属成分は、王水液中に抽出され
て、分析をしたところ金35.2gが含まれていたが、白金
とパラジウムは殆んど含まれていなかった。また王水溶
解に際して、有毒なシアン化水素ガスが発生した。この
液からは二塩酸ヒドラジンで還元して金粉を得ることが
できた。王水溶解の際の残物の殆んどは塩化銀であるの
で、シアン化カリウム溶液中に溶かしたところ、シアン
化カリウム溶液に溶けないものが 1.3g含まれていた。
この不溶物を分析したところ、金と銀が検出された。塩
化銀を溶かしたシアン化カリウム溶液からは、容易に金
属銀を回収することができた。パラジウムと白金は、前
述のシアン化カリウムを含む電解液中に蓄積されるが、
陰極には析出してこないため、陽極を白金めったしたチ
タニウム板に切り換えて電気分解をおこなったが、長い
時間をかけても析出してこなかった。
白金 0.3%を含む金銀合金 1.0kgを幅5cm、長さ10cmの
板状に加工したものを陽極とし、陰極には同寸のステン
レス鋼板(JISSUS304品)を用い、シアン化カ
リウム 150g/lを含む電解液中で、8Aの直流電流を
印加して電解をおこない、金79.5%、銀18.8%、パラジ
ウム0.02%、白金0.01%の陰極析出物を得た。この陰極
析出物50gを蒸発皿にとり、塩酸 100mlと純水50mlを加
えて、さらに加熱しつつ硝酸を25ml滴下して王水溶解を
おこなった。銀を除く金属成分は、王水液中に抽出され
て、分析をしたところ金35.2gが含まれていたが、白金
とパラジウムは殆んど含まれていなかった。また王水溶
解に際して、有毒なシアン化水素ガスが発生した。この
液からは二塩酸ヒドラジンで還元して金粉を得ることが
できた。王水溶解の際の残物の殆んどは塩化銀であるの
で、シアン化カリウム溶液中に溶かしたところ、シアン
化カリウム溶液に溶けないものが 1.3g含まれていた。
この不溶物を分析したところ、金と銀が検出された。塩
化銀を溶かしたシアン化カリウム溶液からは、容易に金
属銀を回収することができた。パラジウムと白金は、前
述のシアン化カリウムを含む電解液中に蓄積されるが、
陰極には析出してこないため、陽極を白金めったしたチ
タニウム板に切り換えて電気分解をおこなったが、長い
時間をかけても析出してこなかった。
【0022】
【比較例2】金50.3%、銀41.0%、パラジウム 5.5%、
白金 1.0%を含む金銀合金 1.0kgを幅5cm、長さ10cmの
板状に加工したものを陽極とし、陰極には同寸のステン
レス鋼板(JISSUS304品)を用い、シアン化カ
リウム 150g/lを含む電解液中で、8Aの直流電流を
印加して電解をおこない、金53.1%、銀45.5%、パラジ
ウム0.01%、白金0.01%の陰極析出物を得た。この陰極
析出物50gを蒸発皿にとり、塩酸 100mlと純水50mlを加
えて、さらに加熱しつつ硝酸を25ml滴下して王水溶解を
おこなった。銀を除く金属成分は、王水液中に抽出され
て、分析をしたところ金16.4gが含まれていたが、白金
とパラジウムは殆んど含まれていなかった。また王水溶
解に際して、有毒なシアン化水素ガスが発生した。この
液からは二塩酸ヒドラジンで還元して金粉を得ることが
できた。王水溶解の際の残物を、シアン化カリウム溶液
中に溶かしたところ、シアン化カリウム溶液に溶けない
ものが13.5g含まれていた。この不溶物を分析したとこ
ろ、金が62.3%、銀が36.9%含まれていた。パラジウム
と白金は、前述のシアン化カリウムを含む電解液中に蓄
積されるが、陰極には析出してこなかったため、陽極を
白金めっきしたチタニウム板に切り換えて電気分解をお
こなったが、長い時間をかけても析出してこなかった。
白金 1.0%を含む金銀合金 1.0kgを幅5cm、長さ10cmの
板状に加工したものを陽極とし、陰極には同寸のステン
レス鋼板(JISSUS304品)を用い、シアン化カ
リウム 150g/lを含む電解液中で、8Aの直流電流を
印加して電解をおこない、金53.1%、銀45.5%、パラジ
ウム0.01%、白金0.01%の陰極析出物を得た。この陰極
析出物50gを蒸発皿にとり、塩酸 100mlと純水50mlを加
えて、さらに加熱しつつ硝酸を25ml滴下して王水溶解を
おこなった。銀を除く金属成分は、王水液中に抽出され
て、分析をしたところ金16.4gが含まれていたが、白金
とパラジウムは殆んど含まれていなかった。また王水溶
解に際して、有毒なシアン化水素ガスが発生した。この
液からは二塩酸ヒドラジンで還元して金粉を得ることが
できた。王水溶解の際の残物を、シアン化カリウム溶液
中に溶かしたところ、シアン化カリウム溶液に溶けない
ものが13.5g含まれていた。この不溶物を分析したとこ
ろ、金が62.3%、銀が36.9%含まれていた。パラジウム
と白金は、前述のシアン化カリウムを含む電解液中に蓄
積されるが、陰極には析出してこなかったため、陽極を
白金めっきしたチタニウム板に切り換えて電気分解をお
こなったが、長い時間をかけても析出してこなかった。
【0023】比較例1および比較例2は、金銀合金を電
気分解する際の電解液にシアン化カリウムを用いている
が、次なる王水溶解の際に有害なシアン化水素が発生し
たり、また陰極析出物中の金を全て溶解することが難し
いことを示しており、特に金銀合金中の銀が増えるに従
って溶けにくくなることがわかる。また白金やパラジウ
ムの回収も実施例に比べて難しくなる。
気分解する際の電解液にシアン化カリウムを用いている
が、次なる王水溶解の際に有害なシアン化水素が発生し
たり、また陰極析出物中の金を全て溶解することが難し
いことを示しており、特に金銀合金中の銀が増えるに従
って溶けにくくなることがわかる。また白金やパラジウ
ムの回収も実施例に比べて難しくなる。
【0024】
【実施例5】金50.3%、銀41.0%、パラジウム 5.5%、
白金 1.0%を含む金銀合金 1.0kgを幅5cm、長さ10cmの
板状に加工したものを陽極とし、陰極には同寸のステン
レス鋼板(JISSUS304品)を用い、ヨウ化カリ
ウム 500g/lを含む電解液中で、8Aの直流電流を印
加して電解をおこなった。電解開始後始めの、30分間は
陰極より水素発生がみられたが、電解液色が透明から黒
褐色になるに従い水素発生がおさまり陰極上に黒褐色の
電析物が析出し始めた。得られた電析物は、微細な粒子
よりなり分析の結果、水分28%、金35.0%、銀27.5%、
パラジウム 3.0%、白金 0.6%の組成であり、金銀合金
である陽極が電解により溶解し、再び陰極に析出したに
ほかならないものである。得られた陰極析出物を乾燥の
後、 100gをとり、純水 100mlと硝酸 250mlを加えてビ
ーカー中で加熱し硝酸抽出をおこなった後、濾別によ
り、沈殿物(金)と液に分離した。沈殿物である金を分
析したところ、品位は96.2%のものであった。金銀合金
中の金は、濃縮されウォールウィル法に直接投入可能な
品位のものであり、実質的に金と銀は分離された。
白金 1.0%を含む金銀合金 1.0kgを幅5cm、長さ10cmの
板状に加工したものを陽極とし、陰極には同寸のステン
レス鋼板(JISSUS304品)を用い、ヨウ化カリ
ウム 500g/lを含む電解液中で、8Aの直流電流を印
加して電解をおこなった。電解開始後始めの、30分間は
陰極より水素発生がみられたが、電解液色が透明から黒
褐色になるに従い水素発生がおさまり陰極上に黒褐色の
電析物が析出し始めた。得られた電析物は、微細な粒子
よりなり分析の結果、水分28%、金35.0%、銀27.5%、
パラジウム 3.0%、白金 0.6%の組成であり、金銀合金
である陽極が電解により溶解し、再び陰極に析出したに
ほかならないものである。得られた陰極析出物を乾燥の
後、 100gをとり、純水 100mlと硝酸 250mlを加えてビ
ーカー中で加熱し硝酸抽出をおこなった後、濾別によ
り、沈殿物(金)と液に分離した。沈殿物である金を分
析したところ、品位は96.2%のものであった。金銀合金
中の金は、濃縮されウォールウィル法に直接投入可能な
品位のものであり、実質的に金と銀は分離された。
【0025】
【発明の効果】本発明は、金銀合金の品位調整を不用と
し、かつ硝酸分金法に伴う窒素酸化物の発生、廃液処
理、薬品費など低減でき、容易に金銀合金を分離するこ
とができる。
し、かつ硝酸分金法に伴う窒素酸化物の発生、廃液処
理、薬品費など低減でき、容易に金銀合金を分離するこ
とができる。
Claims (4)
- 【請求項1】 金銀合金を金と銀に分離する方法におい
て、前記金銀合金を陽極となし沃素化合物電解液中で電
気分解して陰極に析出させ微細な粒子に加工する工程と
前記陰極析出物を酸化性を有する酸で抽出して金と銀に
分離する工程とからなる金銀合金の分離方法。 - 【請求項2】 前記酸化性を有する酸が硝酸でかつ前記
金銀合金が金品位80%以下であることを特徴とする請求
項1記載の金銀合金の分離方法。 - 【請求項3】 前記酸化性を有する酸が王水、塩酸への
塩素吹き込み水、硫酸−食塩−硝酸のいずれかでかつ前
記金銀合金が金品位70%以上であることを特徴とする請
求項1記載の金銀合金の分離方法。 - 【請求項4】 前記金銀合金が白金とパラジウムを含有
していることを特徴とする請求項1記載の金銀合金の分
離方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3189333A JPH059606A (ja) | 1991-07-03 | 1991-07-03 | 金銀合金の分離方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3189333A JPH059606A (ja) | 1991-07-03 | 1991-07-03 | 金銀合金の分離方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH059606A true JPH059606A (ja) | 1993-01-19 |
Family
ID=16239590
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3189333A Pending JPH059606A (ja) | 1991-07-03 | 1991-07-03 | 金銀合金の分離方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH059606A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US20110274598A1 (en) * | 2008-04-14 | 2011-11-10 | Akridge James R | Sustainable recovery of metal compounds |
| JP2017110301A (ja) * | 2010-08-20 | 2017-06-22 | インテグリス・インコーポレーテッド | 電気電子機器廃棄物から貴金属および卑金属金属を回収するための持続可能な方法 |
-
1991
- 1991-07-03 JP JP3189333A patent/JPH059606A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US20110274598A1 (en) * | 2008-04-14 | 2011-11-10 | Akridge James R | Sustainable recovery of metal compounds |
| JP2017110301A (ja) * | 2010-08-20 | 2017-06-22 | インテグリス・インコーポレーテッド | 電気電子機器廃棄物から貴金属および卑金属金属を回収するための持続可能な方法 |
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