JPH0596514A - イオン性界面活性剤を含む木質材料の後処理方法 - Google Patents

イオン性界面活性剤を含む木質材料の後処理方法

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JPH0596514A
JPH0596514A JP32499191A JP32499191A JPH0596514A JP H0596514 A JPH0596514 A JP H0596514A JP 32499191 A JP32499191 A JP 32499191A JP 32499191 A JP32499191 A JP 32499191A JP H0596514 A JPH0596514 A JP H0596514A
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JP
Japan
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wood
salt
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surfactant
active agent
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JP32499191A
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Takahisa Kitano
孝久 北野
Kozo Onoda
浩三 小野田
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TOKIWA MOKUZAI KOGYO KK
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TOKIWA MOKUZAI KOGYO KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】イオン性界面活性剤を含有する木材並びに木質
材料にイオン交換能を有する物質を作用させ、欠点とさ
れる吸水性などを改善する。 【構成】ステアリルトリメチルアンモニウムクロライド
を含む木材をラウリル硫酸ナトリウムを含む水溶液に6
0℃,2atmの条件下で1時間浸漬した。 【効果】ステアリルトリメチルアンモニウムクロライド
を含む木材の吸水性並びに吸湿性が大きく改善された。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はカチオン性又はアニオン
性界面活性剤を含有する木材並びに木質材料の後処理法
に関する。詳しくはカチオン性又はアニオン性界面活性
剤を比較的多量に含有する木材並びに木質材料にイオン
交換能を有する界面活性剤やポリマー等を作用させ、そ
の結果生ずる疎水性化合物により木材並びに木質材料の
吸水性、汚染性並びに塗装性などを改良する技術に関す
る。
【0002】
【従来の技術及その問題点】カチオン性又はアニオン性
界面活性剤を含有する木材並びに木質材料は、それらが
本来多孔質である上に界面活性を持ち合わせているため
水分や油分などの吸着性は大変高いものとなっている。
そのため手垢をはじめとする油分による汚れや汚泥など
水分中に含まれる汚れによる汚染が起こり易く、特に吸
湿性の高い界面活性剤を用いた場合などは高湿度下で木
材並びに木質材料表面は濡れ色となりベタつきが起きる
ようになる。またそれらに塗装を施す場合、木材並びに
木質材料と塗膜の間に木材並びに木質材料よりしみ出し
た界面活性剤が塗膜を侵し塗膜寿命を短くしていた。
【0003】従来水分や油分に起因する汚染に対処する
ため、フッ素系・シリコン系をはじめとする溌水剤によ
るコーティングが行なわれてきたが、処理すべき木材並
びに木質材料に含まれる界面活性剤がしだいに内部より
表面にしみ出し、溌水剤の持つ溌水性が比較的早期に失
われ易く好ましい方法とは言えなかった。一方塗装を施
す場合などは、木材並びに木質材料への界面活性剤の導
入量を抑える程度の手だてしかなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする問題点】そこで本発明者は前
記したような従来技術に鑑みて、イオン性界面活性剤を
含む木材並びに木質材料の吸水性、汚染性並びに塗装性
等を改良する技術を見出すべく鋭意研究を重ねた結果、
かかる問題点をことごとく解決することのできる全く新
しい技術を見出し本発明を完成するに至ったのである。
【0005】
【問題を解決するための手段】すなわち本発明はイオン
性界面活性剤を含んだ木材並びに木質材料を、イオン交
換能を有する界面活性剤やポリマー等の溶液やエマルジ
ョンへの浸漬、含浸ないしそれらを塗布することによ
り、木材並びに木質材料の内部あるいは表面に疎水性皮
膜を形成することを特徴とする方法による。
【0006】
【作用】本発明におけるアニオン性界面活性剤の代表的
なものに次のものが挙げられる。 (1)高級脂肪酸塩及び第2級高級脂肪酸塩 (2)高級アルキルジカルボン酸塩 (3)第1級及び第2級高級アルコール硫酸エステル塩 (4)第1級及び第2級アルキルスルフォン酸塩 (5)高級アルキルジスルフォン酸塩 (6)硫酸化脂肪及び脂肪酸塩 (7)スルフォン化高級脂肪酸塩 (8)高級アルキル燐酸エステル塩 (9)高級脂肪酸エステルの硫酸エステル塩及びスルフ
ォン酸塩 (10)高級アルコールエーテルの硫酸エステル塩及び
スルフォン酸塩 (11)高級脂肪酸とアミノ酸及び蛋白質分解アミノ酸
の縮合物 (12)高級脂肪酸アジドのアルキロール硫酸エステル
塩及びアルキルスルフォン酸塩 (13)高級アルキルスルフォナミドのアルキルカルボ
ン酸塩 (14)スルフォ琥珀酸エステル塩 (15)アルキルベンゼンスルフォン酸塩 (16)アルキルフェノールスルフォン酸塩 (17)アルキルナフタリンスルフォン酸塩及びそのホ
ルマリン縮合物 (18)アルキルジフェニール及びそのほか多数の環よ
りなるスルフォン酸塩 (19)アルキルアリルスルフォン酸塩のケトン化合物 (20)石油スルフォン酸塩 (21)アルキルベンヅイミダゾールスルフォン酸塩 (22)ナフテン酸塩 (23)ナフテニルアルコール硫酸エステル塩 (24)樹脂酸塩 (25)樹脂酸アルコール硫酸エステル塩 (26)リグニンスルフォン酸塩
【0007】また本発明におけるカチオン性界面活性剤
の代表的なものに次のものが挙げられる。 (1)第1級、第2級及び第3級アミン塩 (2)イミダゾール塩 (3)アルキル第4級アンモニウム塩、スルフォニウム
塩及びフォスフォニウム塩 (4)炭素原子以外の元素を含有するアルキル第4級ア
ンモニウム塩、スルフォニウム塩及びフォスフォニウム
塩 (5)アルキルベンジル第4級アンモニウム塩、スルフ
ォニウム塩及びフォスフォニウム塩 (6)窒素環を有する第4級アンモニウム塩
【0008】このようにイオン性界面活性剤を含む木材
並びに木質材料は多種に渡り考えられる。カチオン性界
面活性剤を含む木材並びに木質材料とは防カビ性、防腐
性、寸法安定性を与える用途に用いられることが多く、
アニオン性界面活性剤は木材並びに木質材料に対して他
の防腐剤や寸法安定化剤を導入する際の助剤として用い
られるケースが多い。また高級脂肪酸を含む木材などに
アルカリを用いるとアニオン性界面活性剤を副成する
が、木材並びに木質材料に化学処理あるいは化学修飾を
施すことによってアニオン性並びにカチオン性界面活性
剤を内部に生成する場合も考えられる。
【0009】このなかでカチオン性界面活性剤を含んだ
木材並びに木質材料に対しては、 (1)アニオン性界面活性剤 (2)スルフォン酸樹脂及びその塩 (3)フェノール・スルフォン酸樹脂及びその塩 (4)カルボン酸樹脂及びその塩 (5)フェノール・カルボン酸樹脂及びその塩 (6)レゾルシン樹脂及びその塩 (7)スチレン・フォスフォン酸樹脂及びその塩 などがカチオン交換能をもった物質として木材並びに木
質材料に疎水性物質を作りあげることができる。ただし
このなかで(2)〜(7)に属するポリマーは分子量が
高くなったり高度に架橋しているものはカチオン性界面
活性剤のような巨大分子とは作用効率が低く、また分子
量が低すぎてもカチオン交換能を失うため好ましくな
い。そのため分子量5000〜50000程度の非架橋
ポリマーが好ましいが、弱酸性基であるフェノール基や
カルボン酸基のみでイオン交換部を構成する(4)〜
(6)に属するポリマーはこの程度の分子量域ではカチ
オン交換能が低く、500000〜10000000程
度の高分子量域ポリマーとして水系エマルジョンで用い
るとよい。
【0010】またアニオン性界面活性剤を含んだ木材並
びに木質材料に対しては、 (1)カチオン性界面活性剤 (2)第四級アンモニウム塩型樹脂 (3)脂肪族アミン型樹脂 (4)芳香族アミン型樹脂 (5)脂肪芳香族混成アミン型樹脂 などがカチオン交換能をもった物質として木材並びに木
質材料に疎水性物質を作りあげることができる。アニオ
ン交換樹脂と呼ばれる(2)〜(5)も上記カチオン交
換樹脂と同様、分子量5000〜50000程度の非架
橋ポリマーであることが好ましいが、この場合も弱塩基
性基のみでイオン交換部を構成する(4)の芳香族アミ
ン型樹脂はイオン交換能が低く、高分子量ポリマーとし
てイオン交換能を高めた上で用いるとよい。
【0011】こうしたイオン交換性物質に塩類を用いた
場合、木材並びに木質材料中に含まれる界面活性剤との
反応後そのなかには塩化ナトリウムなどの無機塩が副成
し金属汚染を起こし易い。そのため処理浴のpHに応じ
適当な金属イオン封鎖剤を選択し、数%以内の範囲で添
加するとよい。
【0012】本発明は上記条件を満たしたイオン交換性
物質を木材並びに木質材料中に含まれるイオン性界面活
性剤に作用させるが、それらイオン交換性物質の処理液
濃度は0.5C〜2Cの範囲で用いる。
【0013】
【式1】
【0014】m:イオン交換性物質の単位分子当りの
分子量 m:木材並びに木質材料中に含まれる界面活性剤の分
子量 w :木材並びに木質材料中に含まれる界面活性剤の重
量 W :木材並びに木質材料の気乾重量 d:木材並びに木質材料の気乾比重 d:イオン交換性物質を含む溶液の比重
【0015】また処理温度は塗布する場合常温で良い
が、用途により比較的内部にまで後処理を行なわなくて
はならない場合、木材並びに木質材料中への拡散を促す
ため40℃以上の温度にすることが望ましい。しかしな
がら生成した疎水性化合物の融点が処理温度以下である
場合、加圧下で処理を行ない疎水性化合物の流出を防が
なければならない。
【0016】以下実施例に基ずいて詳細に説明するが本
発明はこの実施例のみに限定されるものではない。
【0017】
【実施例】 実施例1 米桧(100×75×5mm)気乾材にステアリルトリ
メチルアンモニウムクロライド(以下OACと記す)2
0%、イソプロピルアルコール(以下IPAと記す)5
%を含む水溶液を含浸したあと乾燥しカチオン性界面活
性剤を含有する木材を作った。この木材をさらにラウリ
ル硫酸ナトリウム(以下DSと記す)10%水溶液を6
0℃に加温したものの中に浸漬し、ゲージ圧2atmの
圧力下1時間放置した。その後DS溶液より木材を取り
出しさらに天然乾燥を施し処理を終えた。
【0018】この後処理した木材と後処理前の木材の吸
湿性(50℃,97%RH,48hrs)並びに吸水性
(48hrs水中浸漬)を調ベると次の通りであった。
【0019】
【表1】
【0020】実施例2 米桧(100×75×5mm)気乾材を3試片用意し、
その内2試片にラウリルベンジルジメチルアンモニウム
クロライド(以下DBACと記す)10%、IPA2%
を含む水溶液を含浸し乾燥を施してカチオン性界面活性
剤を含有する木材を作った。さらにその中の1試片をラ
ウリルベンゼンスルフォン酸ナトリウム(以下DBSと
記す)5%,エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム0.
5%,シュウ酸0.5%を含む水溶液に常温下で24時
間浸漬したあと天然乾燥を施した。
【0021】これら3試片を浴室に6カ月間放置し汚染
性等を比較したが、その結果浴室内における汚染はカビ
によるもの、水道水中の金属イオンによるもの、浴室内
の汚れによるものの三つが発生しそれぞれ次の通りであ
った。
【0022】カビの発生についてはDBACによる処理
材、DBAC+DBSによる処理材供に発生せず、未処
理材のみ木口付近より黒カビが発生した。
【0023】水道水中の金属汚染はDBAC+DBSに
よる処理材と未処理材の表面にはそれらしき汚染は認め
られず、DBACによる処理材にのみ表面すべて暗色に
なり、Fe3+イオンによると思われる汚染が試験開始
数日後よ り観察された。
【0024】浴室内の汚れの付着はすべての試片に見ら
れるが、DBAC+DBSによる処理材は簡単な水洗い
のみで除去できたが、他の試片はこすらなくては汚染を
除去することはできなかった。
【0025】実施例3 米桧(100×75×5mm)気乾材を2試片用意し、
両方にラウリルジメチルアミン塩酸塩10%(以下DA
と記す)、IPA2%を含んだ水溶液を含浸し乾燥し
た。この内1試片に分子量約10000のポリスチレン
スルフォン酸ナトリウム(以下PSSと記す)の10%
水溶液を全面に塗布し乾燥させた後、他の試片と供に市
販の2液性ポリウレタンのクリアー塗料を全面に二度塗
りした。これら2試片を恒温恒湿器(ADVANTEC
製、AE−204)に入れ50℃,97%RHで48時
間放置して表面を観察したところ、DAで処理しただけ
の試片は全面濡れ色になっていたがPSSで後処理を施
したものには木口部にわずかな濡れが認められるだけで
あった。
【0026】実施例4 実施例3で用いた2試片を再度乾燥したあと、サンシャ
インカーボン灯によるウェザーメーター(スガ試験機
製、WEL−SUN−DC)に入れ、機内温度45℃、
相対湿度65%、スプレーサイクル120分中18分の
暴露条件下で促進耐候性試験を300時間行なった。そ
の結果どちらの試片にも塗膜割れは認められなかった
が、PSSにより後処理を施さない試片は木材と塗膜と
の間にDAのしみ出しによると思われる濡れが観察さ
れ、その部分に塗膜の膨れ並びに剥離が見られた。一方
PSSによる後処理を施した試片にはDAのしみ出しや
塗膜の剥離など一切認められなかった。
【0027】以上の実施例は木材中にカチオン性界面活
性剤を含んだもののみを示したが、アニオン性界面活性
剤を用いた場合も同様に行なうことができるのであえて
削除した。
【0028】
【発明の効果】本発明は実施例を通して各種イオン性界
面活性剤を含んだ木材並びに木質材料の用途に応じて様
々な後処理ができることを具体的に示したが、それぞれ
実施例1では耐透水性を実証し、実施例2では一般に防
腐剤、防カビ剤として用いるDBACの効果を妨げるこ
となくその欠点である汚染性を補い得ることを実証し、
実施例3及び4では塗装時の問題点を改善できることを
実証した。
【0029】このように本発明は、イオン性界面活性剤
を含んだ木材並びに木質材料を用途に応じて後処理剤で
あるイオン交換性物質を選択し、処理条件を工夫するこ
とにより、イオン性界面活性剤を含んだ木材並びに木質
材料の特長を妨げることなく透水性、汚染性、塗膜剥離
等の諸欠点を容易かつ効果的に除くことの出来る全く新
しい処理方法であり、今後の木材産業を担う画期的な発
明と信じるものである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】界面活性を有するカチオン性又はアニオン
    性物質を含む木材並びに木質材料にイオン交換能を有す
    る物質を作用させ、上記の木材並びに木質材料中又は表
    面に疎水性化合物を形成させることを特徴とする後処理
    方法。
JP32499191A 1991-10-07 1991-10-07 イオン性界面活性剤を含む木質材料の後処理方法 Pending JPH0596514A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5770265A (en) * 1995-09-26 1998-06-23 Triangle Laboratories, Inc. Environmentally friendly treatments to extend the functional life of wood structures and novel treated wood structures
US6123754A (en) * 1996-10-04 2000-09-26 J. S. Staedtler Gmbh & Co. Wood-impregnating agent and process for its production and use
WO2006073203A1 (ja) * 2005-01-05 2006-07-13 Fukuoka Prefectural Government 木材の撥水処理組成液及び木材の撥水処理方法並びに撥水処理木材及び撥水処理木材使用製品

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