JPH0597427A - 変性ホージヤサイト型ゼオライトの製造方法 - Google Patents
変性ホージヤサイト型ゼオライトの製造方法Info
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- JPH0597427A JPH0597427A JP28360491A JP28360491A JPH0597427A JP H0597427 A JPH0597427 A JP H0597427A JP 28360491 A JP28360491 A JP 28360491A JP 28360491 A JP28360491 A JP 28360491A JP H0597427 A JPH0597427 A JP H0597427A
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- Japan
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- zeolite
- type zeolite
- faujasite
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は、ホージャサイト型ゼオライト、特
に150℃以上の熱履歴を受けていないホージャサイト
型ゼオライトを酸処理することにより、ゼオライトの単
位格子を減じ、シリカ/アルミナのモル比を増大させた
非常に熱安定性に優れた変性ホージャサイト型ゼオライ
トの製造法の提供。 【構成】 ホージャサイト型ゼオライトを水相中に懸濁
し、温度50℃以上の条件下で、該懸濁液中に酸を0.
2g当量/Hr.1モル−ゼオライト以下の速度で添加
し、pH4以下とすることを特徴とする変性ホージャサイ
ト型ゼオライトの製造方法。
に150℃以上の熱履歴を受けていないホージャサイト
型ゼオライトを酸処理することにより、ゼオライトの単
位格子を減じ、シリカ/アルミナのモル比を増大させた
非常に熱安定性に優れた変性ホージャサイト型ゼオライ
トの製造法の提供。 【構成】 ホージャサイト型ゼオライトを水相中に懸濁
し、温度50℃以上の条件下で、該懸濁液中に酸を0.
2g当量/Hr.1モル−ゼオライト以下の速度で添加
し、pH4以下とすることを特徴とする変性ホージャサイ
ト型ゼオライトの製造方法。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は変性ホージャサイト型ゼ
オライトの製法に関する。さらに詳しくは、ホージャサ
イト型ゼオライト(以下、ゼオライトということがあ
る)をカ焼することなく、ゼオライトの単位格子を著し
く減じ、シリカ/アルミナのモル比を増大させた非常に
熱安定性に優れた変性ホージャサイト型ゼオライトの製
法に関する。
オライトの製法に関する。さらに詳しくは、ホージャサ
イト型ゼオライト(以下、ゼオライトということがあ
る)をカ焼することなく、ゼオライトの単位格子を著し
く減じ、シリカ/アルミナのモル比を増大させた非常に
熱安定性に優れた変性ホージャサイト型ゼオライトの製
法に関する。
【0002】
【従来技術およびその問題点】従来、超安定性Y型ゼオ
ライトと称されている変性ゼオライトの製造法として
は、例えばつぎのようなものがある。特公昭57−16
925号公報には、Na2Oとして約0.6〜5重量%
のナトリウムを含有するアンモニウム−ナトリウムYゼ
オライトをカ焼し、このカ焼を約315.6〜898.9
℃(600〜1650°F)の温度で少くとも約0.0
14Kg/cm2(0.2psi)の水蒸気と、上記ゼオライト
の単位格子の寸法を著しく減じこれを約24.40〜2
4.64Åの値とするのに十分な時間接触させて実施
し、上記カ焼したゼオライトを、その残留するゼオライ
トのナトリウムイオンの少なくとも約25%をアンモニ
ウムイオンで置換し約1重量%より少量のNa2Oを含
有する最終生成物を得るように調整した条件下で更にア
ンモニウムイオン交換処理することを特徴とする熱水安
定性且つアンモニア安定性Yゼオライト組成物の製造方
法が記載されている。また特公昭44−31948号公
報には、分子篩を5%以上の水分を含む気相中で高温に
於てその分子篩の結晶格子から少なくとも一部のアルミ
ナ四面体が除去させるに足る時間処理してそのアルミナ
をその分子篩中で無定形の相となし、また、その熱処理
された分子篩をアルミナの除去に適した薬剤と接触さ
せ、それによって少なくともその分子篩の結晶度が実質
的に保持されている増強されたシリカ/アルミナモル比
を持ったアルミノシリケートゼオライト分子篩を造る;
工程とを組合せて含んでいることを特徴とする分子篩が
少なくとも一部水素形である分子篩型の結晶質アルミノ
シリケートゼオライトの結晶格子中のシリカ/アルミナ
のモル比を増大する方法が開示されている。さらに、特
開昭60−46916号公報には水熱安定性の高いゼオ
ライトの製法として、アンモニウム交換ホージャサイト
型ゼオライトを400〜600℃の温度で焼成した後、
pH2〜4.5の条件下にアンモニウム塩水溶液で処理し
て更にアンモニウムイオン交換し、次いで焼成する方法
が提案されている。しかし、これら従来の方法は、ホー
ジャサイト型ゼオライトでは、酸などで処理するとゼオ
ライトの結晶構造が壊れるため、いずれもゼオライトの
アルカリ金属をアンモニウムイオンで一部イオン交換し
て耐水熱性を少し高めた後に、該ゼオライトを水蒸気雰
囲気中でカ焼してゼオライトの単位格子を減じ、耐酸
性、耐熱性を高め、次いで酸などで処理して脱アルミニ
ウムし、ゼオライトのシリカ/アルミナモル比を増大し
なければならなかった。さらにゼオライト中のアルカリ
金属を減少させるためには、カ焼した後に再度アンモニ
ウムイオンでイオン交換しなければならず、従来の超安
定ゼオライトの製造法は、非常に製造工程が長いため
に、コスト高であった。また、これらの方法はゼオライ
トの骨格構造から脱アルミニウムを行うだけで、脱アル
ミニウムした位置に積極的に珪素を骨格構造に挿入する
ことが行われていないので、得られるゼオライトは欠陥
構造を有しており、熱安定性についても必ずしも十分で
はなかった。ゼオライト骨格構造のアルミニウムを外部
からの珪素によって置換して欠陥構造の少ない変性ゼオ
ライトの製造法として、(1)特開昭58−36917
号、(2)特開昭58−110420号、(3)特開昭62−
216913号公報がある。(1)は、ガス状ハロゲン化
シランによる気相反応であり、また水に対して極めて反
応性に富みかつそれ自体重合しやすい不安定な化合物で
あるため処理上の管理が非常に困難である。(2)と(3)は
いずれも水相中における反応にかかるものではあるが、
(2)はフルオロ珪酸塩を、(3)は弗化物イオン源たとえば
弗化水素アンモニウム(NH4F・HF)を、それぞれ
使用するものであって、共に弗素化合物という特殊な化
合物を使用しなければならないうえ、系中に弗化水素が
発生するおそれがあったり、現に弗化水素が存在してい
たりするため、通常の材料による装置は腐食されて使用
ができないため、特別の耐腐食性材料よりなる新しい装
置の建設が必要となる。また、弗素化合物を使用する場
合は、アルカリ金属を含有するゼオライトを出発原料と
して使用すると、氷晶石(Na3AlF6)が生成し、得
られるゼオライトとの分離ができないなどの問題があ
る。
ライトと称されている変性ゼオライトの製造法として
は、例えばつぎのようなものがある。特公昭57−16
925号公報には、Na2Oとして約0.6〜5重量%
のナトリウムを含有するアンモニウム−ナトリウムYゼ
オライトをカ焼し、このカ焼を約315.6〜898.9
℃(600〜1650°F)の温度で少くとも約0.0
14Kg/cm2(0.2psi)の水蒸気と、上記ゼオライト
の単位格子の寸法を著しく減じこれを約24.40〜2
4.64Åの値とするのに十分な時間接触させて実施
し、上記カ焼したゼオライトを、その残留するゼオライ
トのナトリウムイオンの少なくとも約25%をアンモニ
ウムイオンで置換し約1重量%より少量のNa2Oを含
有する最終生成物を得るように調整した条件下で更にア
ンモニウムイオン交換処理することを特徴とする熱水安
定性且つアンモニア安定性Yゼオライト組成物の製造方
法が記載されている。また特公昭44−31948号公
報には、分子篩を5%以上の水分を含む気相中で高温に
於てその分子篩の結晶格子から少なくとも一部のアルミ
ナ四面体が除去させるに足る時間処理してそのアルミナ
をその分子篩中で無定形の相となし、また、その熱処理
された分子篩をアルミナの除去に適した薬剤と接触さ
せ、それによって少なくともその分子篩の結晶度が実質
的に保持されている増強されたシリカ/アルミナモル比
を持ったアルミノシリケートゼオライト分子篩を造る;
工程とを組合せて含んでいることを特徴とする分子篩が
少なくとも一部水素形である分子篩型の結晶質アルミノ
シリケートゼオライトの結晶格子中のシリカ/アルミナ
のモル比を増大する方法が開示されている。さらに、特
開昭60−46916号公報には水熱安定性の高いゼオ
ライトの製法として、アンモニウム交換ホージャサイト
型ゼオライトを400〜600℃の温度で焼成した後、
pH2〜4.5の条件下にアンモニウム塩水溶液で処理し
て更にアンモニウムイオン交換し、次いで焼成する方法
が提案されている。しかし、これら従来の方法は、ホー
ジャサイト型ゼオライトでは、酸などで処理するとゼオ
ライトの結晶構造が壊れるため、いずれもゼオライトの
アルカリ金属をアンモニウムイオンで一部イオン交換し
て耐水熱性を少し高めた後に、該ゼオライトを水蒸気雰
囲気中でカ焼してゼオライトの単位格子を減じ、耐酸
性、耐熱性を高め、次いで酸などで処理して脱アルミニ
ウムし、ゼオライトのシリカ/アルミナモル比を増大し
なければならなかった。さらにゼオライト中のアルカリ
金属を減少させるためには、カ焼した後に再度アンモニ
ウムイオンでイオン交換しなければならず、従来の超安
定ゼオライトの製造法は、非常に製造工程が長いため
に、コスト高であった。また、これらの方法はゼオライ
トの骨格構造から脱アルミニウムを行うだけで、脱アル
ミニウムした位置に積極的に珪素を骨格構造に挿入する
ことが行われていないので、得られるゼオライトは欠陥
構造を有しており、熱安定性についても必ずしも十分で
はなかった。ゼオライト骨格構造のアルミニウムを外部
からの珪素によって置換して欠陥構造の少ない変性ゼオ
ライトの製造法として、(1)特開昭58−36917
号、(2)特開昭58−110420号、(3)特開昭62−
216913号公報がある。(1)は、ガス状ハロゲン化
シランによる気相反応であり、また水に対して極めて反
応性に富みかつそれ自体重合しやすい不安定な化合物で
あるため処理上の管理が非常に困難である。(2)と(3)は
いずれも水相中における反応にかかるものではあるが、
(2)はフルオロ珪酸塩を、(3)は弗化物イオン源たとえば
弗化水素アンモニウム(NH4F・HF)を、それぞれ
使用するものであって、共に弗素化合物という特殊な化
合物を使用しなければならないうえ、系中に弗化水素が
発生するおそれがあったり、現に弗化水素が存在してい
たりするため、通常の材料による装置は腐食されて使用
ができないため、特別の耐腐食性材料よりなる新しい装
置の建設が必要となる。また、弗素化合物を使用する場
合は、アルカリ金属を含有するゼオライトを出発原料と
して使用すると、氷晶石(Na3AlF6)が生成し、得
られるゼオライトとの分離ができないなどの問題があ
る。
【0003】
【発明の目的】本発明の目的は、 (i) ホージャサイト型ゼオライトの結晶構造を壊すこ
となく酸処理する方法を提供すること、 (ii) ホージャサイト型ゼオライト、特に150℃以上
の熱履歴を受けていないホージャサイト型ゼオライトを
酸処理することにより、ゼオライトの単位格子を減じ、
シリカ/アルミナのモル比を増大させた非常に熱安定性
に優れた変性ホージャサイト型ゼオライトの製造法を提
供すること、 (iii)従来はホージャサイト型ゼオライト中のアルカリ
金属をアンモニウムイオンでイオン交換して除去してい
たが本発明ではアンモニウム置換しなくても直接アルカ
リ金属を除くことのできる方法を提供すること(ただ
し、本発明はアンモニウム置換ゼオライトの使用を排除
するものではない)、および (iv) 非常に安価に変性ホージャサイト型ゼオライトを
製造する方法を提供すること、にある。
となく酸処理する方法を提供すること、 (ii) ホージャサイト型ゼオライト、特に150℃以上
の熱履歴を受けていないホージャサイト型ゼオライトを
酸処理することにより、ゼオライトの単位格子を減じ、
シリカ/アルミナのモル比を増大させた非常に熱安定性
に優れた変性ホージャサイト型ゼオライトの製造法を提
供すること、 (iii)従来はホージャサイト型ゼオライト中のアルカリ
金属をアンモニウムイオンでイオン交換して除去してい
たが本発明ではアンモニウム置換しなくても直接アルカ
リ金属を除くことのできる方法を提供すること(ただ
し、本発明はアンモニウム置換ゼオライトの使用を排除
するものではない)、および (iv) 非常に安価に変性ホージャサイト型ゼオライトを
製造する方法を提供すること、にある。
【0004】
【発明の概要】本発明は、ホージャサイト型ゼオライト
を水相中に懸濁し、温度50℃以上の条件下で、該懸濁
液中に酸を0.2g当量/Hr.1モル−ゼオライト以下
の速度で添加し、pH4以下とすることを特徴とする変性
ホージャサイト型ゼオライトの製造方法である。
を水相中に懸濁し、温度50℃以上の条件下で、該懸濁
液中に酸を0.2g当量/Hr.1モル−ゼオライト以下
の速度で添加し、pH4以下とすることを特徴とする変性
ホージャサイト型ゼオライトの製造方法である。
【0005】
【発明の具体的説明】以下に本発明について具体的に説
明する。ゼオライト、とりわけホージャサイト型ゼオラ
イトは触媒、例えば炭化水素転化用触媒として、あるい
はその一成分として広く利用されている。一般にゼオラ
イト含有触媒の性能は、ゼオライトの水熱安定性に依存
するところが大きい。このため当業界ではゼオライトの
水熱安定性を向上させることが重要な技術的課題とされ
ている。一般的に言えば、ゼオライトの水熱安定性は、
ゼオライトのアルカリ含量とシリカ/アルミナ比に関係
し、アルカリ成分の含有量が減少する程、またシリカ/
アルミナ比が増大する程、ゼオライトの水熱安定性は向
上する。ゼオライトのアルカリ含量を低減させ、併せて
シリカ/アルミナ比を増大させる最も簡便な手段は、ゼ
オライトを酸溶液で処理することであるが、この方法は
モルデナイト型ゼオライトには適用できるものの、ホー
ジャサイト型ゼオライトには適用することができない。
ホージャサイトはシリカ/アルミナモル比が3〜6で単
位格子定数が24.65Åより大きく、耐酸性が低く、
懸濁液のpHを4以下にするとゼオライトの結晶構造が壊
われる問題があり、特にアルカリ金属を含有する場合
は、この傾向が強く、いずれにしてもpHを4以下にする
ことができず、そのため実質上、脱アルミニウム反応が
進行しないため、酸処理の原料として使用することすら
できなかった。
明する。ゼオライト、とりわけホージャサイト型ゼオラ
イトは触媒、例えば炭化水素転化用触媒として、あるい
はその一成分として広く利用されている。一般にゼオラ
イト含有触媒の性能は、ゼオライトの水熱安定性に依存
するところが大きい。このため当業界ではゼオライトの
水熱安定性を向上させることが重要な技術的課題とされ
ている。一般的に言えば、ゼオライトの水熱安定性は、
ゼオライトのアルカリ含量とシリカ/アルミナ比に関係
し、アルカリ成分の含有量が減少する程、またシリカ/
アルミナ比が増大する程、ゼオライトの水熱安定性は向
上する。ゼオライトのアルカリ含量を低減させ、併せて
シリカ/アルミナ比を増大させる最も簡便な手段は、ゼ
オライトを酸溶液で処理することであるが、この方法は
モルデナイト型ゼオライトには適用できるものの、ホー
ジャサイト型ゼオライトには適用することができない。
ホージャサイトはシリカ/アルミナモル比が3〜6で単
位格子定数が24.65Åより大きく、耐酸性が低く、
懸濁液のpHを4以下にするとゼオライトの結晶構造が壊
われる問題があり、特にアルカリ金属を含有する場合
は、この傾向が強く、いずれにしてもpHを4以下にする
ことができず、そのため実質上、脱アルミニウム反応が
進行しないため、酸処理の原料として使用することすら
できなかった。
【0006】本発明者らは、ホージャサイト型ゼオライ
トの懸濁液中への酸の添加速度を非常に遅くすることに
より、前述のようなゼオライトを出発原料としても、懸
濁液のpHを4以下にしてもゼオライトの結晶構造を破壊
することなく、単位格子定数を減少し、シリカ/アルミ
ナのモル比を増大させることができることを見い出し
た。
トの懸濁液中への酸の添加速度を非常に遅くすることに
より、前述のようなゼオライトを出発原料としても、懸
濁液のpHを4以下にしてもゼオライトの結晶構造を破壊
することなく、単位格子定数を減少し、シリカ/アルミ
ナのモル比を増大させることができることを見い出し
た。
【0007】したがって、本発明に使用されるホージャ
サイト型ゼオライトとしては、天然および合成のゼオラ
イトの何れもが使用可能であって、アルカリ金属を多量
に含有するゼオライトであってもよく、またアルカリ金
属をアンモニウムイオンでイオン交換したゼオライトで
あってもよい。また、さらにスチーミング処理などの従
来技術によりゼオライトの骨格構造から脱アルミニウム
した超安定ホージャサイト型ゼオライトを出発物質とす
ることもできる。しかしながら、本発明の方法によれ
ば、カ焼された経歴を有しない、即ち150℃以上の温
度でカ焼された経歴を有しないホージャサイト型ゼオラ
イトを使用しても、従来の酸処理方法とは相違し、シリ
カ/アルミナモル比が高く、熱安定性に優れたゼオライ
トが得られるので、このようなカ焼された経歴を有しな
いホージャサイト型ゼオライトを使用する方が経済的な
効果が大きく好ましい。
サイト型ゼオライトとしては、天然および合成のゼオラ
イトの何れもが使用可能であって、アルカリ金属を多量
に含有するゼオライトであってもよく、またアルカリ金
属をアンモニウムイオンでイオン交換したゼオライトで
あってもよい。また、さらにスチーミング処理などの従
来技術によりゼオライトの骨格構造から脱アルミニウム
した超安定ホージャサイト型ゼオライトを出発物質とす
ることもできる。しかしながら、本発明の方法によれ
ば、カ焼された経歴を有しない、即ち150℃以上の温
度でカ焼された経歴を有しないホージャサイト型ゼオラ
イトを使用しても、従来の酸処理方法とは相違し、シリ
カ/アルミナモル比が高く、熱安定性に優れたゼオライ
トが得られるので、このようなカ焼された経歴を有しな
いホージャサイト型ゼオライトを使用する方が経済的な
効果が大きく好ましい。
【0008】本発明の製造方法では、ホージャサイト型
ゼオライトの懸濁液中に酸を0.2g当量/Hr.1モル
−ゼオライト以下の速度で添加することを特徴とする。
懸濁液中への酸の添加速度が0.2g当量/Hr.1モル
−ゼオライトよりも速い場合には、ゼオライトの結晶構
造が破壊されるので好ましくない。本発明での好ましい
酸の添加速度は、0.15g当量/Hr.1モル−ゼオラ
イト以下、更に好ましくは、0.10〜0.01g当量
/Hr.1モル−ゼオライトの範囲である。
ゼオライトの懸濁液中に酸を0.2g当量/Hr.1モル
−ゼオライト以下の速度で添加することを特徴とする。
懸濁液中への酸の添加速度が0.2g当量/Hr.1モル
−ゼオライトよりも速い場合には、ゼオライトの結晶構
造が破壊されるので好ましくない。本発明での好ましい
酸の添加速度は、0.15g当量/Hr.1モル−ゼオラ
イト以下、更に好ましくは、0.10〜0.01g当量
/Hr.1モル−ゼオライトの範囲である。
【0009】本発明に使用される酸としては、硫酸、硝
酸、塩酸などの鉱酸の外、酢酸などの有機酸が使用でき
る。特に硫酸、硝酸、塩酸から選ばれる1種以上の酸が
好適であり、酸の濃度としては、10g当量/リットル
以下であることが望ましい。
酸、塩酸などの鉱酸の外、酢酸などの有機酸が使用でき
る。特に硫酸、硝酸、塩酸から選ばれる1種以上の酸が
好適であり、酸の濃度としては、10g当量/リットル
以下であることが望ましい。
【0010】本発明では、前記ホージャサイト型ゼオラ
イトの水相として、アンモニウム塩水溶液を使用するこ
とが、ゼオライトの結晶構造の破壊を防止する効果を助
長するので好ましい。本発明でのアンモニウム塩水溶液
としては、無機アンモニウム塩の水溶液が使用可能であ
って、例えば硫酸アンモニウム、硝酸アンモニウム、塩
化アンモニウムなどの水溶液を使用することができる。
イトの水相として、アンモニウム塩水溶液を使用するこ
とが、ゼオライトの結晶構造の破壊を防止する効果を助
長するので好ましい。本発明でのアンモニウム塩水溶液
としては、無機アンモニウム塩の水溶液が使用可能であ
って、例えば硫酸アンモニウム、硝酸アンモニウム、塩
化アンモニウムなどの水溶液を使用することができる。
【0011】なお、本発明でのゼオライト懸濁液中のゼ
オライト濃度は、3〜50wt%の範囲にあることが望ま
しく、またアンモニウム塩の量は、0.5〜4g当量/
1モル−ゼオライトの範囲にあることが望ましい。
オライト濃度は、3〜50wt%の範囲にあることが望ま
しく、またアンモニウム塩の量は、0.5〜4g当量/
1モル−ゼオライトの範囲にあることが望ましい。
【0012】また本発明の製造方法では、酸の添加はゼ
オライト懸濁液の温度が50℃以上、好ましくは50〜
200℃、さらに好ましくは60〜100℃の範囲で、
懸濁液のpHを4以下、好ましくはpHを3以下、さらに好
ましくはpHを2以下とし、洗浄、乾燥して変性ホージャ
サイト型ゼオライトを得る。
オライト懸濁液の温度が50℃以上、好ましくは50〜
200℃、さらに好ましくは60〜100℃の範囲で、
懸濁液のpHを4以下、好ましくはpHを3以下、さらに好
ましくはpHを2以下とし、洗浄、乾燥して変性ホージャ
サイト型ゼオライトを得る。
【0013】本発明の製造方法では、ホージャサイト型
ゼオライトの骨格構造から非常に遅い速度で脱アルミニ
ウムが行なわれると共にゼオライト自体から一部の溶出
した水溶液中の珪素が骨格構造に再び配されるために、
耐酸性が強くなり、懸濁液のpHを2以下にしてもゼオラ
イトの結晶構造が壊れることがなく、非常に熱安定性に
優れた変性ホージャサイト型ゼオライトが得られるもの
と推定される。ゼオライト懸濁液の温度が50℃よりも
低い場合は、得られる変性ホージャサイト型ゼオライト
の結晶構造が壊われ、ゼオライトの結晶度が小さくなる
ので好ましくない。これは、ゼオライト自体から一部の
溶出した水溶液中の珪素が骨格構造に再挿入される速度
が遅くなるためと推定される。また、本発明における懸
濁液のpHが4よりも高い場合は、ゼオライトの骨格構造
から脱アルミニウムが起きにくいので好ましくない。
ゼオライトの骨格構造から非常に遅い速度で脱アルミニ
ウムが行なわれると共にゼオライト自体から一部の溶出
した水溶液中の珪素が骨格構造に再び配されるために、
耐酸性が強くなり、懸濁液のpHを2以下にしてもゼオラ
イトの結晶構造が壊れることがなく、非常に熱安定性に
優れた変性ホージャサイト型ゼオライトが得られるもの
と推定される。ゼオライト懸濁液の温度が50℃よりも
低い場合は、得られる変性ホージャサイト型ゼオライト
の結晶構造が壊われ、ゼオライトの結晶度が小さくなる
ので好ましくない。これは、ゼオライト自体から一部の
溶出した水溶液中の珪素が骨格構造に再挿入される速度
が遅くなるためと推定される。また、本発明における懸
濁液のpHが4よりも高い場合は、ゼオライトの骨格構造
から脱アルミニウムが起きにくいので好ましくない。
【0014】本発明の方法で得られる変性ホージャサイ
ト型ゼオライトのシリカ/アルミナモル比の増大および
単位格子の減少は、ゼオライトの骨格構造から脱アルミ
ニウムする量、すなわち酸の添加量により調節できる。
本発明の方法によりシリカ/アルミナのモル比を6以
上、好ましくは7〜30の範囲に、また単位格子定数を
24.65Å以下、好ましくは24.55〜24.30
Åの範囲に調節した変性ホージャサイト型ゼオライト
は、耐酸性、耐熱性などに優れており、炭化水素の接触
分解、水素化分解、異性化などの触媒あるいは脱硝触媒
などに使用して好適である。以下に実施例を示し、本発
明を具体的に説明する。
ト型ゼオライトのシリカ/アルミナモル比の増大および
単位格子の減少は、ゼオライトの骨格構造から脱アルミ
ニウムする量、すなわち酸の添加量により調節できる。
本発明の方法によりシリカ/アルミナのモル比を6以
上、好ましくは7〜30の範囲に、また単位格子定数を
24.65Å以下、好ましくは24.55〜24.30
Åの範囲に調節した変性ホージャサイト型ゼオライト
は、耐酸性、耐熱性などに優れており、炭化水素の接触
分解、水素化分解、異性化などの触媒あるいは脱硝触媒
などに使用して好適である。以下に実施例を示し、本発
明を具体的に説明する。
【0015】
実施例1 NaYゼオライト(モル組成Na2O・Al2O3・5S
iO2)464gを焼成することなく通常の方法により
イオン交換し、Na残存率25%のアンモニウムイオン
交換Y型ゼオライトを調製した。このアンモニウム交換
ゼオライトを95℃の16wt%硫酸アンモニウム水溶液
1392gに懸濁し、95℃の温度に保持して撹拌しな
がら5wt%硫酸7840gを0.08g当量/Hr.1モ
ル−ゼオライトの速度で100時間連続的に加えた。途
中で少量のゼオライトを採取し、洗浄し、乾燥してX−
ray回折により結晶度、格子定数および化学分析により
組成を求めた。結果を表−1に示す。(以下余白)
iO2)464gを焼成することなく通常の方法により
イオン交換し、Na残存率25%のアンモニウムイオン
交換Y型ゼオライトを調製した。このアンモニウム交換
ゼオライトを95℃の16wt%硫酸アンモニウム水溶液
1392gに懸濁し、95℃の温度に保持して撹拌しな
がら5wt%硫酸7840gを0.08g当量/Hr.1モ
ル−ゼオライトの速度で100時間連続的に加えた。途
中で少量のゼオライトを採取し、洗浄し、乾燥してX−
ray回折により結晶度、格子定数および化学分析により
組成を求めた。結果を表−1に示す。(以下余白)
【表1】 *1 結晶度は、出発原料NaYゼオライトを100%とし
たときの相対値。 表−1から分るように本発明の方法で得られる変性ホー
ジャサイト型ゼオライトは、SiO2/Al2O3モル比
が高く、また800℃で3時間空気中で焼成した場合の
結晶残存率が高く、熱安定性に優れている。表−1に示
されている、H2SO4添加量4.0g当量/1モル-ゼ
オライトで得られた変性ゼオライトについて赤外吸収ス
ペクトル測定を行った。測定条件は該ゼオライトを45
0℃で5時間真空加熱処理後100℃で測定した。その
結果を図1に示す。
たときの相対値。 表−1から分るように本発明の方法で得られる変性ホー
ジャサイト型ゼオライトは、SiO2/Al2O3モル比
が高く、また800℃で3時間空気中で焼成した場合の
結晶残存率が高く、熱安定性に優れている。表−1に示
されている、H2SO4添加量4.0g当量/1モル-ゼ
オライトで得られた変性ゼオライトについて赤外吸収ス
ペクトル測定を行った。測定条件は該ゼオライトを45
0℃で5時間真空加熱処理後100℃で測定した。その
結果を図1に示す。
【0016】実施例2 NaYゼオライト(モル組成Na2O・Al2O3・5S
iO2)464gを焼成することなく通常の方法により
イオン交換し、Na残存率25%のアンモニウムイオン
交換Y型ゼオライトを調製した。このアンモニウム交換
ゼオライトを95℃の16wt%硫酸アンモニウム水溶液
1392gに懸濁し、95℃の温度に保持して撹拌しな
がら5wt%硫酸3920gを0.08g当量/Hr.1モ
ル−ゼオライトの速度で連続して添加した。硫酸添加終
了後、ゼオライトは濾過し、洗浄、乾燥して変性ホージ
ャサイト型ゼオライトを得た。このゼオライトについて
X-線回折により結晶度を測定した。上記と同様の方法
で、5wt%硫酸の添加速度を表−2に示す速度にそれぞ
れ変えて変性ホージャサイト型ゼオライトを得た。これ
らゼオライトの結晶度の測定結果を表−2に示す。
iO2)464gを焼成することなく通常の方法により
イオン交換し、Na残存率25%のアンモニウムイオン
交換Y型ゼオライトを調製した。このアンモニウム交換
ゼオライトを95℃の16wt%硫酸アンモニウム水溶液
1392gに懸濁し、95℃の温度に保持して撹拌しな
がら5wt%硫酸3920gを0.08g当量/Hr.1モ
ル−ゼオライトの速度で連続して添加した。硫酸添加終
了後、ゼオライトは濾過し、洗浄、乾燥して変性ホージ
ャサイト型ゼオライトを得た。このゼオライトについて
X-線回折により結晶度を測定した。上記と同様の方法
で、5wt%硫酸の添加速度を表−2に示す速度にそれぞ
れ変えて変性ホージャサイト型ゼオライトを得た。これ
らゼオライトの結晶度の測定結果を表−2に示す。
【表2】
【0017】実施例3 NaYゼオライト(モル組成Na2O・Al2O3・5S
iO2)464gを焼成することなく通常の方法により
イオン交換し、Na残存率25%のアンモニウムイオン
交換Y型ゼオライトを調製した。このアンモニウム交換
ゼオライトを95℃の温水1392gに懸濁し、95℃
の温度に保持して撹拌しながら10wt%硝酸2520g
を0.08g当量/Hr.1モル−ゼオライトの速度で5
0時間連続的に加えた。硝酸添加終了後、ゼオライトは
濾過し、洗浄、乾燥して得られた変性ゼオライトについ
て実施例2と同様に結晶度を測定した。その結果、結晶
度は85%であった。
iO2)464gを焼成することなく通常の方法により
イオン交換し、Na残存率25%のアンモニウムイオン
交換Y型ゼオライトを調製した。このアンモニウム交換
ゼオライトを95℃の温水1392gに懸濁し、95℃
の温度に保持して撹拌しながら10wt%硝酸2520g
を0.08g当量/Hr.1モル−ゼオライトの速度で5
0時間連続的に加えた。硝酸添加終了後、ゼオライトは
濾過し、洗浄、乾燥して得られた変性ゼオライトについ
て実施例2と同様に結晶度を測定した。その結果、結晶
度は85%であった。
【0018】実施例4 NaYゼオライト(モル組成Na2O・Al2O3・5S
iO2)464gを焼成することなく通常の方法により
イオン交換し、Na残存率25%のアンモニウムイオン
交換Y型ゼオライトを調製した。このアンモニウム交換
ゼオライトを30℃の16wt%硫酸アンモニウム水溶液
1392gに懸濁し、30℃に保持して、撹拌しながら
5wt%硫酸3920gを0.08g当量/Hr.1モル−
ゼオライトの速度で50時間連続して加えた。硫酸添加
終了後、ゼオライトは、濾過、洗浄、乾燥して変性ホー
ジャサイト型ゼオライトを得た。上記と同様の方法で、
それぞれゼオライトの懸濁液の処理温度を50℃、75
℃、95℃と変えて変性ホージャサイト型ゼオライトを
得た。これらのゼオライトの結晶度の測定結果を表−3
に示す。
iO2)464gを焼成することなく通常の方法により
イオン交換し、Na残存率25%のアンモニウムイオン
交換Y型ゼオライトを調製した。このアンモニウム交換
ゼオライトを30℃の16wt%硫酸アンモニウム水溶液
1392gに懸濁し、30℃に保持して、撹拌しながら
5wt%硫酸3920gを0.08g当量/Hr.1モル−
ゼオライトの速度で50時間連続して加えた。硫酸添加
終了後、ゼオライトは、濾過、洗浄、乾燥して変性ホー
ジャサイト型ゼオライトを得た。上記と同様の方法で、
それぞれゼオライトの懸濁液の処理温度を50℃、75
℃、95℃と変えて変性ホージャサイト型ゼオライトを
得た。これらのゼオライトの結晶度の測定結果を表−3
に示す。
【表3】
【0019】
【効果】本発明の方法では、ホージャサイト型ゼオライ
ト、特に150℃以上の熱履歴を受けていないホージャ
サイト型ゼオライトを酸処理して、ゼオライトの結晶構
造を破壊することなく、SiO2/Al2O3モル比を増
大させ、熱安定性に優れた変性ホージャサイト型ゼオラ
イトを得ることができる。
ト、特に150℃以上の熱履歴を受けていないホージャ
サイト型ゼオライトを酸処理して、ゼオライトの結晶構
造を破壊することなく、SiO2/Al2O3モル比を増
大させ、熱安定性に優れた変性ホージャサイト型ゼオラ
イトを得ることができる。
【図1】実施例1における、H2SO4添加量4.0g当
量/1モル−ゼオライトで得られた変性型ゼオライトに
ついての赤外吸収スペクトルの測定結果を示す。
量/1モル−ゼオライトで得られた変性型ゼオライトに
ついての赤外吸収スペクトルの測定結果を示す。
フロントページの続き (72)発明者 佐藤 護郎 福岡県北九州市若松区北湊町13−2 触媒 化成工業株式会社若松工場内
Claims (3)
- 【請求項1】 ホージャサイト型ゼオライトを水相中に
懸濁し、温度50℃以上の条件下で、該懸濁液中に酸を
0.2g当量/Hr.1モル−ゼオライト以下の速度で添
加し、pH4以下とすることを特徴とする変性ホージャサ
イト型ゼオライトの製造方法。 - 【請求項2】 ホージャサイト型ゼオライトが150℃
以上の熱履歴を受けていないものであることを特徴とす
る請求項1記載の変性ホージャサイト型ゼオライトの製
造方法。 - 【請求項3】 ホージャサイト型ゼオライトの懸濁液の
水相がアンモニウム塩水溶液であることを特徴とする請
求項1記載の変性ホージャサイト型ゼオライトの製造方
法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP28360491A JPH0597427A (ja) | 1991-10-03 | 1991-10-03 | 変性ホージヤサイト型ゼオライトの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP28360491A JPH0597427A (ja) | 1991-10-03 | 1991-10-03 | 変性ホージヤサイト型ゼオライトの製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0597427A true JPH0597427A (ja) | 1993-04-20 |
Family
ID=17667659
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP28360491A Pending JPH0597427A (ja) | 1991-10-03 | 1991-10-03 | 変性ホージヤサイト型ゼオライトの製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0597427A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2024204695A1 (ja) * | 2023-03-31 | 2024-10-03 | 三井金属鉱業株式会社 | ゼオライトの製造方法 |
-
1991
- 1991-10-03 JP JP28360491A patent/JPH0597427A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2024204695A1 (ja) * | 2023-03-31 | 2024-10-03 | 三井金属鉱業株式会社 | ゼオライトの製造方法 |
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