JPH0597971A - スズ金属塩相容化剤を含む高性能硬化性ポリフエニレンエーテル/モノマー性エポキシ組成物 - Google Patents

スズ金属塩相容化剤を含む高性能硬化性ポリフエニレンエーテル/モノマー性エポキシ組成物

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JPH0597971A JP4067712A JP6771292A JPH0597971A JP H0597971 A JPH0597971 A JP H0597971A JP 4067712 A JP4067712 A JP 4067712A JP 6771292 A JP6771292 A JP 6771292A JP H0597971 A JPH0597971 A JP H0597971A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】(a)(a)と(b)の約20〜55%のポリ
フェニレンエーテル (b)(a)と(b)の約20〜60%の、脂肪族ヒド
ロキシル基を含むビスフェノールポリグリシジルエーテ
ルからなり、アリール置換基として約10〜30%の臭
素を含むポリエポキシド組成物(例 下式) (C)(a)と(b)とを相容化するのに有効な量のス
ズ金属塩(例、オクタン酸スズ) (d)エポキシ樹脂用硬化剤(例、イミダゾール) (e)不活性溶媒(例、トルエン) よりなる組成物。但し%は重量基準。 【効果】 良好な加工性、高流動性、積層板のZ方向の
低熱膨張率、耐塩化メチレン性、耐溶融はんだ性、所定
の引火特性維持、系の単相挙動、短い硬化時間等の利点
がある。プリント基板用積層板の製造用。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の背景】本発明は誘電体として有用な樹脂組成物
に関し、そして更に詳しくはプリント基板の製作に適し
たポリフェニレンエーテル−ポリエポキシド組成物に関
する。好ましい誘電特性を有し、そして恐らくは基板の
製造に有用な多数のポリフェニレンエーテル−ポリエポ
キシド組成物は公知である。しかし、殆どの場合、これ
らは1種又はそれ以上の性質の欠点のために幅広い商業
的用途を得ていない。即ち、ポリフェニレンエーテルは
優れた誘電体であり、そしてポリフェニレンエーテルと
ポリエポキシドとの組合せの性質もこの点で好ましい
が、基板が洗浄に耐えるために必要な耐溶剤性に欠け
る。他の欠点が、引火性、はんだ付け性、及び耐高温性
などの分野で見られる。
【0002】優れた誘電特性に加えて、プリント基板の
製造に使用する樹脂組成物は、高難燃性でもある必要が
ある。アンダーライターズ・ラボラトリイズ(Unde
rwriters Laboratories)試験法
UL−94により測定してV−1の等級が全ての場合に
必要とされ、通常はV−0が必要となる。V−0等級に
は、全ての試験において10秒以下の消炎時間(FO
T)及び5個の試料について50秒以下の累積FOTが
必要となる。実際的には、最大で35秒の累積FOTが
しばしば利用者から要求される。
【0003】製造された基板は、洗浄用に普通に用いら
れる溶剤である塩化メチレンとの接触により可成りの重
量を逸失してはならないし、そして表面が感知できる程
に損傷を受けてはならない。印刷回路との導電接続が典
型的にははんだ付けにより作製されるため、基板は28
8℃で液体はんだ材に曝したときに厚み増加(z軸膨
張)の%が可能な限り低いことで証明される様に耐はん
だ性である必要がある。硬化物質のこれら全ての性質に
加えて、硬化時間が比較的短いことが非常に望ましい。
【0004】特開昭58−69052号広報に、ポリフ
ェニレンエーテルと様々な種類のポリエポキシドとの組
合せが開示されている。後者のポリエポキシドには、エ
ポキシノボラック樹脂、並びにビスフェノールA及び一
般的にテトラブロモビスフェノールAとして言及される
2,2−ビス(3,5−ジブロモ−4−ヒドロキシフェ
ニル)プロパン等の化合物のポリグリシジルエーテルが
包含される。これらの組成物の硬化は、アミンを包含す
る様々な公知の硬化剤との接触により達成される。しか
し、硬化させた組成物が耐溶剤性及びある種の場合には
んだ付け性において重大な欠陥があることが分った。
【0005】1988年12月22日付で提出された同
一出願人による同時継続中の米国特許出願第288,2
14号の明細書に、ポリエポキシド組成物が1分子あた
り平均して多くとも1個の脂肪族ヒドロキシル基を含む
モノマー性ビスフェノールポリグリシジルエーテルに基
づき、そして前記組成物がアリール置換基として約10
乃至30%の臭素を含む硬化性ポリフェニレンエーテル
−ポリエポキシド組成物が開示されている。このモノマ
ー性系は処理操作における改良された加工性を発揮する
が、しかし依然として若干の製造業者が望む程に速い硬
化速度を有していない。更に、臭素化モノマー性ポリエ
ポキシドが高含量であることが前記組成物のコストに影
響をあたえている。最後に、このモノマー性系に基づく
積層板のz方向膨張率が、この系により製造する積層板
のいくつかの用途における許容値よりも高くなる可能性
がある。従って、これらの要素に関して改良の余地があ
る。
【0006】更に、ボンディングシートの製造に適した
硬化性組成物が必要とされている。ボンディングシート
は、多数の印刷回路のエッチングとその後の単一ユニッ
トへの積層を含む、多層構造を所望する場合に使用す
る。この目的で、2層の連続した基板上のエッチングし
た銅回路を隔離するために繊維強化樹脂ボンディングシ
ートを使用し、所望する接続はボンディングシートを通
して行う。
【0007】ボンディングシート組成物は、低圧下で溶
融したときに、基板の製造に使用する組成物よりも可成
り高い流動度を有することが通常必要である。更に、樹
脂がプリント基板の回路のエッチングの間に生起する空
げきを完全に充填する必要があるため、組成物が比較的
高い樹脂装填量を有する必要がある。硬化時間が開始す
る以前に必要な流動が得られるように、硬化時間の延長
も必要である。配合物は、基板のベース物質と相容性で
ある必要がある。
【0008】
【発明の広義の説明】本発明は、少なくとも約5%の化
学結合した臭素を含む硬化性組成物に係わる。ガラスク
ロス繊維等の適切な繊維補強材料を含浸するために使用
した場合、組成物は加工可能なプリプレグを与える。本
発明において、「プリプレグ」は未硬化の又は部分硬化
させた樹脂物質により含浸させた基体から成る硬化性物
品を意味する。本発明の硬化性組成物は、有機溶剤に易
溶であり、含浸が容易である。組成物から製造した硬化
物質は、耐はんだ性、耐溶剤性であり、難燃性とするこ
とができ、そして優れた誘電特性及び高温での寸法安定
性を有する。従って、この硬化性組成物は、硬化させた
場合にプリント基板用の積層板及びボンディングシート
の製造において有利である。
【0009】本発明の硬化性組成物は、 (a) (a)と(b)の約20乃至55重量%の少な
くとも1種のポリフェニレンエーテル即ちポリフェニレ
ンオキシド(PPO); (b) (a)と(b)の約20乃至60重量%の、1
分子あたり平均して多くとも1個の脂肪族ヒドロキシ基
を含む少なくとも1種のビスフェノールポリグリシジル
エーテルから成り、そしてアリール置換基として約10
乃至30%の臭素を含むポリエポキシド組成物; (c) (a)と(b)とを相容化するのに有効な量の
スズ金属塩; (d) 触媒作用に有効な量のエポキシ樹脂触媒;及び (e) 不活性溶媒;を含む。以上の百分率は、全て重
量百分率である。本発明の硬化性組成物を用いて製造さ
れるプリプレグが、本発明のもう1つの観点を構成す
る。
【0010】本発明の利点には、ポリフェニレンエーテ
ル/エポキシ樹脂系が処理操作において良好な加工性を
有すること、プリプレグ樹脂が高流動性であること、及
び積層板のz方向熱膨張率が低いことが含まれる。他の
利点には、耐塩化メチレン性、耐溶融はんだ性、及びU
L94のV−0引火特性が維持されることが含まれる。
もう1つの利点は、系が単一のガラス転移温度で表わさ
れる単相挙動を示すことである。更にもう1つの利点
は、系が以上の所望される特性を少ない硬化時間で達成
することである。これらの、そしてその他の利点が、本
明細書中に含まれる開示内容に基づき当業者に明らかで
ある。
【0011】
【発明の詳述】本発明組成物の(a)成分として有用な
ポリフェニレンエーテルは、式(I):
【0012】
【化4】
【0013】の構造単位を複数個含む。前記各単位の夫
々において、各Q1 は夫々ハロゲン原子、第一級又は第
二級低級アルキル基(即ち7個までの炭素原子を含むア
ルキル基)、フェニル基、ハロアルキル基、アミノアル
キル基、炭化水素オキシ基又は少なくとも2個の炭素原
子がハロゲン原子と酸素原子とを隔てているハロ炭化水
素オキシ基であり、そして各Q2 は夫々水素原子、ハロ
ゲン原子、第一級又は第二級低級アルキル基、フェニル
基、ハロアルキル基、炭化水素オキシ基又はQ 1 に関し
て定義した様なハロ炭化水素オキシ基である。適切な第
一級低級アルキル基の例は、メチル基、エチル基、n−
プロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、n−アミル
基、イソアミル基、2−メチルブチル基、n−ヘキシル
基、2,3−ジメチルブチル基、2−,3−又は4−メ
チルペンチル基及び対応するヘプチル基である。第二級
低級アルキル基の例は、イソプロピル基、sec−ブチ
ル基及び3−ペンチル基である。好ましくは、全てのア
ルキル基が枝分れであるよりも寧ろ直鎖である。最も頻
繁には、各Q1 がアルキル基又はフェニル基であり、と
りわけ炭素数1乃至4のアルキル基であり、そして各Q
2 が水素原子である。
【0014】ホモポリマー及び共重合体の両方のポリフ
ェニレンエーテルが包含される。適切なホモポリマー
は、例えば2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエー
テル単位を含むものである。適切な共重合体には、前記
単位を例えば2,3,6−トリメチル−1,4−フェニ
レンエーテル単位と組合わせて含むランダム共重合体が
包含される。多くの適切なランダム共重合体及びホモポ
リマーが、特許文献に開示されている。
【0015】そのほかに包含されるのは、分子量、溶融
体粘度及び/又は衝撃強さ等の性質を改良する成分を含
むポリフェニレンエーテルである。この種のポリマーが
特許文献に記載されており、そしてポリフェニレンエー
テル上に公知の様式によりアクリロニトリル及びビニル
芳香族化合物(スチレン等)などのヒドロキシ不含有ビ
ニル単量体又はポリスチレン及びエラストマー等のヒド
ロキシ不含有ポリマーをグラフトさせることにより製造
することができる。生成物は、典型的にはグラフトされ
た部分とグラフトされていない部分とを含む。そのほか
の適切なポリマーは、ヒドロキシ基とカップリング剤と
の反応生成物を含む一層高分子量のポリマーを生成させ
るために、カップリング剤を公知の様式で2個のポリフ
ェニレンエーテル鎖のヒドロキシ基に反応させて得られ
るカップリングされたポリフェニレンエーテルである。
このカップリング剤の例は、低分子量ポリカーボネー
ト、キノン、複素環式化合物及びホルマールである。
【0016】本発明のためにはポリフェニレンエーテル
は、ゲル透過クロマトグラフィーで測定して、約3,0
00乃至40,000の範囲、好ましくは少なくとも約
12,000、そして最も好ましくは少なくとも約1
5,000の数平均分子量及び約20,000乃至8
0,000の範囲の重量平均分子量を有する。その固有
粘度は、最も頻繁には、クロロホルム中、25℃で測定
して約0.35乃至0.6dl/gの範囲である。
【0017】ポリフェニレンエーテルは、典型的には少
なくとも1種の対応するモノヒドロキシ芳香族化合物の
酸化カップリングにより製造される。特に有用で、そし
て容易に入手できるモノヒドロキシ芳香族化合物は、ポ
リマーとしてポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニ
レンエーテル)を与える2,6−キシレノール(各Q 1
がメチル基であり、そして各Q2 が水素原子である)及
び2,3,6−トリメチルフェノール(各Q1 及びQ2
の1つがメチル基であり、そしてもう1つのQ 2 が水素
原子である)である。
【0018】本発明のために特に有用なポリフェニレン
エーテルは、多くの特許明細書及び広報に記載されてい
る様なアミノアルキル置換末端基を有する分子から成る
ものである。この種の分子は、頻繁にはポリフェニレン
エーテルの可成りの割合、典型的には約90重量%程度
を構成する。この類型のポリマーは、酸化カップリング
反応混合物の成分の1つとして適切な第一級又は第二級
モノアミンを混合することにより得られる。
【0019】ポリフェニレンエーテル成分を、必要に応
じて、ビスフェノールA等の存在下で過酸化ベンゾイル
等と予め反応させ、開裂反応によりポリフェニレンエー
テル鎖の分子サイズを低下させて「平衡化」させること
ができる。平衡化ポリフェニレンエーテルの使用によ
り、ワニス混合粘度の顕著な減少が達成され、これによ
り処理操作において一層良好な繊維織布に対する飽和及
び一層高流動性のプリプレグを得ることができる。
【0020】以上の説明から、本発明での使用を意図し
ているポリフェニレンエーテルが、構造単位又は付随的
な化学的特徴の変更のいかんを問わず現在知られている
全てのポリフェニレンエーテルを包含することは、当業
者に明らかである。成分(b)は、少なくとも1種のビ
スフェノールポリグリシジルエーテルから成るポリエポ
キシド組成物である。この組成物は通常前記エーテルの
混合物から成り、この混合物の成分の一部はハロゲンを
含まず、残部はアリール置換基として臭素を含む。この
組成物中の臭素の総量は、約10乃至30重量%であ
る。
【0021】この種の化合物は、従来法によってビスフ
ェノールとエピクロロヒドリンとを反応させることによ
り製造される。本明細書中において使用する「ビスフェ
ノール」は、(更に芳香族置換基を含むことができる)
脂肪族又は脂環式成分に2個のヒドロキシフェニル基が
結合した化合物を意味する。この化合物は、式(I
I):
【0022】
【化5】
【0023】[式中mは0乃至4であり、nは1までの
平均値を有し、A1 及びA2 は夫々単環の2価の芳香族
基であり、そしてYは1個又は2個の原子がA1 をA2
から隔てている橋かけ基である]で表わすことができ
る。式(II)中のO−A1 及びA2 −O結合は、通常
1 及びA2 のYに対してメタ位又はパラ位にある。
【0024】式(II)において、A1 及びA2 は置換
されていないフェニレン基又はその置換誘導体であるこ
とができ、置換基(1種又はそれ以上)の例はアルキル
基、ニトロ基、アルコキシ基等である。置換されていな
いフェニレン基が好適である。例えばA1 及びA2 の一
方がo−又はm−フェニレン基であり、そして他方がp
−フェニレン基であることができるが、しかし好ましく
はA1 及びA2 の両方がp−フェニレン基である。
【0025】橋かけ基Yは、1個又は2個の原子、好ま
しくは1個の原子がA1 とA2 とを隔てている橋かけ基
である。Yは、最も頻繁には炭化水素基であり、そして
特にメチレン、シクロヘキシルメチレン、エチレン、イ
ソプロピリデン、ネオペンチリデン、シクロヘキシリデ
ン又はシクロペンタデシリデン等の飽和基であり、とり
わけgem−アルキレン(アルキリデン)基であり、そ
して最も好ましくはイソプロピリデン基である。しか
し、そのほかに例えばカルボニル基、オキシ基、チオ
基、スルホキシ基及びスルホン基等の炭素及び水素以外
の原子を含む基が包含される。
【0026】多くの場合、成分(b)は少なくとも2種
のビスフェノールポリグリシジルエーテルから成り、そ
の1種が臭素化されており(mが1乃至4、好ましくは
2であり)、そして他方が臭素を含まない(mが0であ
る)。これらの比率は、成分(b)に必要な約10乃至
30%の臭素含量に基づく。好適な物質は、シェル・ケ
ミカル社(Shell Chemical Co.)か
ら市販されているもの及びエピクロロヒドリンとテトラ
ブロモビスフェノールAとから製造される類似の製品で
ある。この臭素化化合物の主な使用目的は、難燃性を付
与することである。
【0027】成分(c)は、成分(a)と成分(b)と
を相容化するのに有効な量で使用するスズの塩である。
予期せぬことに、スズ塩が本発明の変性エポキシ樹脂系
において単一のガラス転移温度で表わされる挙動により
証明される様な相の相容化作用を発揮する。更に、適切
な硬化剤及び硬化促進剤と共に用いた場合、この樹脂系
の硬化特性が向上する。スズ金属塩の有効な量は、典型
的には成分(a)と(b)の約0.05乃至1.0重量
%の範囲である。従来からのスズ金属塩には、例えばオ
クタン酸スズ(II)、ジブチルスズジカルボキシレー
ト(ジブチルスズジオクトエート等)などのジアルキル
スズジカルボキシレート、スズメルカプチド(ジブチル
スズジラウリルメルカプチド等)、酢酸スズ(II)、
酸化スズ(IV)、クエン酸スズ(II)、シュウ酸ス
ズ(II)、塩化スズ(II)、塩化スズ(IV)、テ
トラフェニルスズ、テトラブチルスズ、トリ−n−ブチ
ルスズアセテート、ジ−n−ブチルスズジラウレート、
ジメチルスズジクロリドなどが包含され、そしてこれら
の混合物も包含される。スズ金属塩の使用により、当業
界で、そして米国特許出願第288,214号でも提案
されている様なエポキシ化ノボラック及びアップステー
ジ化エポキシ樹脂の混合が不要となったことを理解すべ
きである。
【0028】成分(d)は、イミダゾール及びアリーレ
ンポリアミン等のエポキシ樹脂用硬化剤として有効な何
れかの触媒である。特に有用なイミダゾールは、イミダ
ゾール、1−メチルイミダゾール、1,2−ジメチルイ
ミダゾール、2−メチルイミダゾール、2−ヘプタデシ
ルイミダゾール、2−エチル−4−メチルイミダゾー
ル、2−ウンデシルイミダゾール及び1−(2−シアノ
エチル)−2−フェニルイミダゾールである。有用なア
リーレンポリアミンの代表例には、例えばジエチルトル
エンジアミン、トリス(ジメチルアミノメチル)フェノ
ール及び3−フェニル−1,1−ジメチル尿素が包含さ
れる。市販のイミダゾールーアリーレンポリアミン混合
物を使用することができ、特に好適な混合物は芳香族環
上に高度のアルキル置換、典型的には少なくとも3個の
前記置換基を有するアリーレンポリアミンを含む。ジエ
チルメチル−置換のm−及びp−フェニレンジアミン
が、通常最も好適なポリアミンである。
【0029】予期せぬことに、繊維補強材の湿潤性を改
良するために添加するシランカップリング剤が、硬化性
配合物において有効な触媒挙動を示した。評価したシラ
ンには、3−(2−アミノエチルアミノ)プロピルトリ
メトキシシラン、γ−アミノプロピルトリエトキシシラ
ン及びグリシジルオキシプロピルトリメトキシシランが
含まれた。前記アミン含有シランが一層有効であること
が分った。シランは、共触媒として使用することがで
き、あるいは主触媒であることができる。
【0030】成分(d)の量は、硬化を、好ましくは溶
媒除去後に急速に、達成するための触媒作用に有効な量
である。この量は、最も頻繁には、硬化性組成物の総量
100部あたりで、ポリフェニレンエーテル中に(殆ど
の場合アミノアルキル置換末端基として)存在する塩基
性窒素を含めて少なくとも4.5ミリ当量の塩基性窒素
であり、そして好ましくは少なくとも10ミリ当量の塩
基性窒素である。即ち、本質的に塩基性窒素を含まない
ポリフェニレンエーテルを使用する場合、成分(d)の
割合を増加させる必要がある。本発明において、イミダ
ゾールの当量はその分子量であり、そしてジアミンの当
量は分子量の半分である。
【0031】本発明の硬化性組成物の有利な硬化速度を
得るために、望ましくは共触媒及び活性化剤をも使用す
る。1個の炭素原子がカルボニル基を隔てているジケト
ンの塩、とりわけアセチルアセトネート、並びに脂肪酸
の塩、とりわけステアリン酸塩及びオクタン酸塩が、こ
の目的に適当な亜鉛、マグネシウム又はアルミニウムの
形態の例である。具体例には、亜鉛アセチルアセトネー
ト、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸マグネシウム、ア
ルミニウムアセチルアセトネート、オクタン酸亜鉛、ネ
オデカン酸亜鉛及びナフテン酸亜鉛が包含される。他の
副触媒には、例えば無水マレイン酸及びBF3 −エチル
アミン錯体が包含される。
【0032】ある種の条件下では、亜鉛アセチルアセト
ネート等のアセチルアセトネートが容易にアセチルアセ
トンを失ない、そして積層板の製造に使用する有機系に
不溶性となる水和物を形成する。従って、亜鉛又はアル
ミニウムを安定な分散状態に維持するために手段を講ず
ることが必要となる可能性がある。これを行なう1つの
手段は組成物を連続かくはんに付すことであるが、しか
しこれは通常実用的ではない。良好な方法は、メタノー
ルとの反応などによりアセチルアセトネートのアルコレ
ートを形成することである。このアルコレートは、同様
の条件下ではアセチルアセトネートよりも寧ろアルコー
ルを失ない、溶液又は均質懸濁液中に残存する。
【0033】均質性を最大とする他の方法は、脂肪酸塩
を用いることである。更に他の方法は、以下に開示する
様に相容化剤としてチタン化合物を用いることである。
共触媒は共触媒作用に有効な量で使用され、そして共触
媒は通常更に耐溶剤性及び難燃性を改良する役割を果た
す。硬化性組成物の総量を基準として約0.1乃至1.
5%の亜鉛、マグネシウム又はアルミニウムが通常存在
する。
【0034】存在することができる他の物質には、タル
ク、クレー、雲母、シリカ、アルミナ及び炭酸カルシウ
ム等の不活性粒状充填材がある。更に、硬化性組成物の
臭素含量をテトラブロモフタル酸アルキル、及び/又は
エピクロロヒドリンと、ビスフェノールA及びテトラブ
ロモビスフェノールAの混合物との反応生成物等の物質
により一部補充することができる。テトラブロモフタル
酸アルキルは、可塑剤及び流動性改良剤としての役割も
果たす。繊維織布湿潤性増強剤(湿潤剤及びカップリン
グ剤等)及びn−ブチルアルコール、メチルエチルケト
ン、ポリシロキサン及びテトラヒドロフラン等の極性液
体が、ある種の条件下で有利な可能性がある。酸化防止
剤、熱及び紫外線安定剤、潤滑剤、帯電防止剤、染料及
び顔料も存在することができる。
【0035】本発明の硬化性組成物を、有効な量の不活
性有機溶媒に、典型的には約30乃至60重量%の溶質
含量で溶解する。蒸発等の適宜の手段で除去できるとい
う条件付で、溶媒の種類は臨界条件ではない。芳香族炭
化水素、とりわけトルエンが好適である。ブレンド及び
溶解の順序も臨界条件ではないが、しかし早過ぎる硬化
を防止するために、通常は触媒及び硬化剤成分を最初に
約60℃以上の温度でポリフェニレンエーテル及びポリ
エポキシドと接触させるべきではない。組成物中の成分
及び臭素の割合には、溶媒は含まれない。
【0036】本発明の硬化性組成物中の臭素及び個々の
成分の、硬化性組成物の総量(溶媒を除外する)を基準
とする割合の広義の範囲及び好適な割合は、以下のとお
りである。 広義の範囲 好適な割合 臭素 少なくとも約5% 約5乃至20% 成分(a) 約20乃至55% 約40乃至50% 成分(b) 約20乃至60% 約45乃至55% 成分(c) 約0.05乃至1.0% 約0.1乃至0.5% 成分(d) 少なくとも4.5ミリ当量の 約15乃至30ミリ当量の 塩基性窒素(総量) 塩基性窒素(総量) 成分(f) 約0.1乃至1.5%のZn 約0.5乃至1.3%のZn 、Mg又はAl 、Mg又はAl 本発明の重要な特徴は、通常五酸化アンチモン等の難燃
性相乗剤が必要でないことである。しかし、適当な場合
には相乗剤を混合することができる。
【0037】五酸化アンチモンを使用する場合、五酸化
アンチモンを安定した分散状態に維持する必要がある。
これは、かくはんにより、あるいはかくはんと、多くは
当業界で公知の適当な分散剤との組合せにより行なうこ
とができる。五酸化アンチモンの割合は、通常、成分
(a)及び(b)100部あたり約4部までである。1
つの好適な分散剤は、硬化性組成物の樹脂成分と相容性
であるが、しかし使用する条件下で実質的に非反応性で
あるポリマー、典型的にはポリエステルである。成分
(f)が脂肪酸塩である場合、この種の塩が五酸化アン
チモンと不溶性の錯体を形成し得るため、アミン等の一
層強力な分散剤を必要とする可能性がある。
【0038】少量の存在により硬化性組成物の耐溶剤性
及び相容性を改良し、従って好適である物質は、少なく
とも1種の脂肪族トリス(ジアルキルホスファト)チタ
ネートである。適当なホスファトチタネートは当業界で
公知であり、そして市販されている。これらは、式:
【0039】
【化6】
【0040】で表わすことができる[式中R1 は炭素数
2乃至6の第一級又は第二級のアルキル又はアルケニル
基であり、そして好ましくはアルケニル基であり、R2
は炭素数1乃至3のアルキレン基であり、そして好まし
くはメチレン基であり、R3 は炭素数1乃至5の第一級
又は第二級アルキル基であり、そしてxは0乃至約3で
あり、そして好ましくは0又は1である。]最も好まし
くは、R1 がアルキル基であり、R3 がエチル基であ
り、R4 がオクチル基であり、そしてxが0である。ホ
スファトチタネートは、最も頻繁には、前記樹脂組成物
100部あたり約0.1乃至1.0重量部の量で存在す
る。
【0041】本発明は、他の特定していない成分を含む
組成物を包含した、前記成分を含む全ての組成物を包含
する。しかし、頻繁に好適である組成物は成分(a)乃
至(e)から成る。即ち、これら成分のみが組成物の基
本的な、そして新規な特性に実質的な影響を与える成分
である。本発明のもう1つの観点は、硬化性組成物を含
浸させ、そして蒸発等により溶媒を除去した後に得られ
る、ガラス、石英、ポリエステル、ポリアミド、ポリプ
ロピレン、セルロース、ナイロン又はアクリル繊維等、
好ましくはガラスの繊維基体(織物又は非織物)から成
るプリプレグである。このプリプレグは、熱及び圧力の
適用により硬化させることができる。得られる硬化物品
が、本発明のもう1つの観点である。
【0042】典型的には、2乃至20層の積層板を約2
00乃至250℃の範囲の温度、約20乃至60kg/
cm2 の圧力下で圧縮成形する。プリント基板の製造に
有用な銅等の導電性金属を張合せた積層板をかくして製
造し、そして当業界で認識されている方法により硬化さ
せることができる。前述した様に、この積層板から成る
プリント基板ブランクは、優れた誘電特性、はんだ付け
性、難燃性、高温条件に対する抵抗力及び耐溶剤性によ
り特徴づけられる。その後、金属クラッドを従来の方法
によりパターン化することができる。
【0043】本発明に係わる硬化性組成物、硬化させた
組成物及び積層板の製造を、以下の実施例により例証す
る。特に断わらない限り、全ての部及び百分率は重量基
準である。
【0044】
【実施例】本発明により硬化性組成物を配合するため
に、下記成分を使用した。
【0045】
【表1】
【0046】実験901031においては、効率的なか
くはん手段及び蒸気加熱ジャケットを装着した適切な反
応槽を用い、この反応槽内でポリフェニレンオキシド
(PPO、2365グラム)を、95℃で90分間、ト
ルエン(2021グラム)、30%ダー542エポキシ
(4950グラム)及びエポン828エポキシ(880
グラム)の存在下でテトラブロモビスフェノールA(1
76グラム)及び78%過酸化ベンゾイル(63.5グ
ラム)と平衡化させた。平衡化反応完了後、95℃で未
使用のテトラブロモビスフェノールA(110グラム)
を加え、そして樹脂混合物を95℃で15分間保った。
加熱を止め、そして樹脂混合物を60℃まで冷却させ、
同時にカタチェク860オクタン酸スズ(II)(8.
25グラム)、T−705オクタン酸亜鉛(368.5
グラム)、添加剤57(2.8グラム)及びエー110
0(55グラム)を夫々加えた。樹脂混合物を15分間
かくはん下に置き、その後実験室処理機内でスタイル
(Style)7628繊維ガラスクロスに塗布した。
得られたプリプレグを、水圧プレスにより600ps
i、プラテン温度240℃で、下記表の硬化時間で4層
銅張積層板へとホットプレスした。
【0047】実験901102においては、下記変更を
伴なう同様の方法で調製した。PPO(2767.2グ
ラム)を、90℃で90分間、トルエン(1261.8
グラム)、30%ダー542エポキシ(6187.5グ
ラム)及びエポン828エポキシ(1100グラム)の
存在下でテトラブロモビスフェノールA(226.9グ
ラム)及び78%過酸化ベンゾイル(145.4グラ
ム)と平衡化させた。平衡化反応完了後、未使用のテト
ラブロモビスフェノールA(130.6グラム)を加
え、そして樹脂混合物を95℃で15分間かくはん下に
保った。加熱を止め、そして樹脂混合物を60℃まで冷
却し、同時にカタチェク860オクタン酸スズ(II)
(10.3グラム)、T−705オクタン酸亜鉛(46
0.6グラム)、添加剤57(3.4グラム)、エー1
100(68.8グラム)及びカボシルM−5(13
7.5グラム)を夫々加えた。処理及び加圧条件は前記
と同一であり、硬化時間は表中のとおりであった。
【0048】
【表2】
【0049】
【表3】
【0050】表1及び表2のデータから明らかな様に、
本発明の系が単一のガラス転移温度で表わされる単相挙
動を示した。このPPO相とエポキシ相との向上した相
容性が、系の良好な耐溶剤性に反映していると思われ
る。表1及び2により、前記モノマー系が有利な耐溶剤
性及び熱安定性を保持しながら、3分で硬化するという
重要な性能特性が例証されている。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08K 5/54 5/57 C08L 63/02 NJY 8416−4J 71/12 LQN 9167−4J LQP 9167−4J (72)発明者 ジエームス・エステル・トレイシー アメリカ合衆国、オハイオ州、グレンフオ ード、コツクス・ヒル・ロード・サウスイ ースト、7601番 (72)発明者 カルヤン・ゴーシユ アメリカ合衆国、オハイオ州、コロンブ ス、ギヤフオード・ドライブ、6797番

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも約5%の化学結合した臭素を
    含み、そして下記成分: (a) (a)と(b)の約20乃至55重量%の少な
    くとも1種のポリフェニレンエーテル; (b) (a)と(b)の約20乃至60重量%の、1
    分子あたり平均して多くとも1個の脂肪族ヒドロキシ基
    を含む少なくとも1種のビスフェノールポリグリシジル
    エーテルから成り、そしてアリール置換基として約10
    乃至30%の臭素を含むポリエポキシド組成物; (c) (a)と(b)とを相容化するのに有効な量の
    スズ金属塩; (d) 触媒作用に有効な量のエポキシ樹脂触媒;及び (e) 不活性溶媒;を含む硬化性組成物。
  2. 【請求項2】 (b)成分が式(III): 【化1】 [式中mは0乃至4であり、そしてnは1までの平均値
    を有する]を有する化合物から成る請求項1記載の組成
    物。
  3. 【請求項3】 nが0であり、そしてポリフェニレンエ
    ーテルが約3,000乃至40,000の範囲の数平均
    分子量を有するポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェ
    ニレンエーテル)から成る請求項2記載の組成物。
  4. 【請求項4】 溶媒(e)がトルエンから成る請求項1
    記載の組成物。
  5. 【請求項5】 触媒(d)がイミダゾール、アリーレン
    ポリアミン、シラン及びこれらの混合物から成る群から
    選ばれる請求項1記載の組成物。
  6. 【請求項6】 更に(f)共触媒作用に有効な量の、硬
    化性組成物に可溶のもしくは該組成物中で安定して分散
    可能な塩の形態の亜鉛、マグネシウムもしくはアルミニ
    ウム;無水マレイン酸;及びBF3 −エチルアミン錯体
    のうちの1種又はそれ以上を含む請求項1記載の組成
    物。
  7. 【請求項7】 更に(g)式: 【化2】 の少なくとも1種の脂肪族トリス(ジアルキルホスファ
    ト)チタネートを含む請求項1記載の組成物[式中R1
    は炭素数2乃至6の第一級又は第二級のアルキル又はア
    ルケニル基であり、R2 は炭素数1乃至3のアルキレン
    基であり、R3 は炭素数1乃至5の第一級又は第二級ア
    ルキル基であり、そしてxは0乃至約3である]。
  8. 【請求項8】 更に(h)組成物100重量部あたり4
    重量部までの量の、組成物中に安定して分散した五酸化
    アンチモンを含む請求項1記載の組成物。
  9. 【請求項9】 成分(a)が式: 【化3】 を有する構造単位を複数個含む請求項1記載の組成物
    [式中各Q1 は夫々ハロゲン原子、第一級又は第二級低
    級アルキル基、フェニル基、ハロアルキル基、アミノア
    ルキル基、炭化水素オキシ基又は少なくとも2個の炭素
    原子がハロゲン原子と酸素原子とを隔てているハロ炭化
    水素オキシ基であり、そして各Q2 は夫々水素原子、ハ
    ロゲン原子、第一級又は第二級低級アルキル基、フェニ
    ル基、ハロアルキル基、炭化水素オキシ基又はQ1 に関
    して定義した様なハロ炭化水素オキシ基である]。
  10. 【請求項10】 スズ金属塩(c)が(a)と(b)の
    約0.05乃至1.0重量%の範囲の量で有効である請
    求項1記載の組成物。
  11. 【請求項11】 スズ金属塩(c)がオクタン酸スズ
    (II)、ジアルキルスズジカルボキシレート、スズメ
    ルカプチド、酢酸スズ(II)、酸化スズ(IV)、ク
    エン酸スズ(II)、シュウ酸スズ(II)、塩化スズ
    (II)、塩化スズ(IV)、テトラフェニルスズ、テ
    トラブチルスズ、トリ−n−ブチルスズ=アセテート、
    ジ−n−ブチルスズジラウレート、ジメチルスズジクロ
    リド及びこれらの混合物から成る群から選ばれる請求項
    1記載の組成物。
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