JPH0598351A - 耐磨耗特性に優れた溶接鋼管の製造方法 - Google Patents
耐磨耗特性に優れた溶接鋼管の製造方法Info
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- JPH0598351A JPH0598351A JP25923991A JP25923991A JPH0598351A JP H0598351 A JPH0598351 A JP H0598351A JP 25923991 A JP25923991 A JP 25923991A JP 25923991 A JP25923991 A JP 25923991A JP H0598351 A JPH0598351 A JP H0598351A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 鋼管内面側の耐磨耗性を向上させ、耐食性や
低温靭性に優れ、鋼管の外層部は高硬度の優れた耐磨耗
性の溶接鋼管を提供する。 【構成】 本発明は、外層成分材を耐磨耗特性に優れた
高炭素成分の低合金鋼とし内層成分材を、比較的低炭素
成分材とする複層鋼材を素材とした溶接鋼管を、800
℃以上900℃以下の温度に加熱した後、急速冷却する
ことにより、焼入れすることで外層の高炭素成分層のみ
硬化させることができる。また、必要に応じて急速冷却
後、200℃以上600℃以下の温度で再加熱すること
も効果的である。
低温靭性に優れ、鋼管の外層部は高硬度の優れた耐磨耗
性の溶接鋼管を提供する。 【構成】 本発明は、外層成分材を耐磨耗特性に優れた
高炭素成分の低合金鋼とし内層成分材を、比較的低炭素
成分材とする複層鋼材を素材とした溶接鋼管を、800
℃以上900℃以下の温度に加熱した後、急速冷却する
ことにより、焼入れすることで外層の高炭素成分層のみ
硬化させることができる。また、必要に応じて急速冷却
後、200℃以上600℃以下の温度で再加熱すること
も効果的である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は石油やガスの掘削や、輸
送分野で要求される、鋼管内面側の耐磨耗特性に優れた
溶接鋼管の製造方法に関する。
送分野で要求される、鋼管内面側の耐磨耗特性に優れた
溶接鋼管の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年の鋼管需要において、鋼管内面側の
耐磨耗特性に対する要求が増加する傾向にある。石油や
ガスの掘削分野においては、水平掘りによる開発が盛ん
になっており、このときにドリルパイプとケーシングパ
イプの接触によるケーシングパイプ内面側の磨耗による
損傷が問題となっている。また、スラリー管等において
も管内面の耐磨耗特性を高めることが要求されている。
耐磨耗特性に対する要求が増加する傾向にある。石油や
ガスの掘削分野においては、水平掘りによる開発が盛ん
になっており、このときにドリルパイプとケーシングパ
イプの接触によるケーシングパイプ内面側の磨耗による
損傷が問題となっている。また、スラリー管等において
も管内面の耐磨耗特性を高めることが要求されている。
【0003】耐磨耗特性を向上させるには、例えば特開
昭62−270725号公報の如く硬度を高めることが
効果的であるが、耐腐食特性や低温靭性等との両立をは
かる上で、鋼管全体を高硬度化することは好ましくな
い。また近年鋼管の表面近傍だけを硬化させるため、異
種金属やセラミックス等を溶射する技術や表面処理等を
施す方法が検討されているが、いずれも生産性の観点か
ら得策とはいえない。
昭62−270725号公報の如く硬度を高めることが
効果的であるが、耐腐食特性や低温靭性等との両立をは
かる上で、鋼管全体を高硬度化することは好ましくな
い。また近年鋼管の表面近傍だけを硬化させるため、異
種金属やセラミックス等を溶射する技術や表面処理等を
施す方法が検討されているが、いずれも生産性の観点か
ら得策とはいえない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の欠点を
解消し、生産性を損なわない効率的な、内面側の耐磨耗
特性に優れた溶接鋼管の製造方法を提供するものであ
る。
解消し、生産性を損なわない効率的な、内面側の耐磨耗
特性に優れた溶接鋼管の製造方法を提供するものであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨とする処
は、外層成分材をC:0.2〜0.6wt%、Mn:0.
1〜3.0wt%を基本成分とした耐磨耗特性に優れた高
炭素成分の低合金鋼とし、内層成分材をC:0.01〜
0.3wt%、Mn:0.1〜3.0wt%を基本成分と
し、Nb:0.01〜0.10wt%、V:0.01〜
0.10wt%、Mo:0.05〜0.50wt%、Ti:
0.005〜0.10wt%の1種または2種以上を含有
した低合金鋼からなるスラブとし、該複層スラブを熱間
圧延し溶接鋼管用素材を製造し、該溶接鋼管用素材を用
いて円形に成形後、溶接して溶接鋼管とし、次いで管全
体を800℃〜1000℃に加熱、その後冷却すること
を特徴とする耐磨耗特性に優れた溶接鋼管の製造方法、
及び、外層成分材をC:0.2〜0.6wt%、Mn:
0.1〜3.0wt%を基本成分とした耐磨耗特性に優れ
た高炭素成分の低合金鋼とし、内層成分材をC:0.0
1〜0.3wt%、Mn:0.1〜3.0wt%を基本成分
とし、Nb:0.01〜0.10wt%、V:0.01〜
0.10wt%、Mo:0.05〜0.50wt%、Ti:
0.005〜0.10wt%の1種または2種以上を含有
した低合金鋼からなるスラブとし、該複層スラブを熱間
圧延し溶接鋼管用素材を製造し、該溶接鋼管用素材を用
いて円形に成形後、溶接して溶接鋼管とし、次いで管全
体を800℃〜1000℃に加熱、その後冷却し、さら
に、管全体を200℃〜600℃で再加熱することを特
徴とする耐磨耗特性に優れた溶接鋼管の製造方法にあ
る。
は、外層成分材をC:0.2〜0.6wt%、Mn:0.
1〜3.0wt%を基本成分とした耐磨耗特性に優れた高
炭素成分の低合金鋼とし、内層成分材をC:0.01〜
0.3wt%、Mn:0.1〜3.0wt%を基本成分と
し、Nb:0.01〜0.10wt%、V:0.01〜
0.10wt%、Mo:0.05〜0.50wt%、Ti:
0.005〜0.10wt%の1種または2種以上を含有
した低合金鋼からなるスラブとし、該複層スラブを熱間
圧延し溶接鋼管用素材を製造し、該溶接鋼管用素材を用
いて円形に成形後、溶接して溶接鋼管とし、次いで管全
体を800℃〜1000℃に加熱、その後冷却すること
を特徴とする耐磨耗特性に優れた溶接鋼管の製造方法、
及び、外層成分材をC:0.2〜0.6wt%、Mn:
0.1〜3.0wt%を基本成分とした耐磨耗特性に優れ
た高炭素成分の低合金鋼とし、内層成分材をC:0.0
1〜0.3wt%、Mn:0.1〜3.0wt%を基本成分
とし、Nb:0.01〜0.10wt%、V:0.01〜
0.10wt%、Mo:0.05〜0.50wt%、Ti:
0.005〜0.10wt%の1種または2種以上を含有
した低合金鋼からなるスラブとし、該複層スラブを熱間
圧延し溶接鋼管用素材を製造し、該溶接鋼管用素材を用
いて円形に成形後、溶接して溶接鋼管とし、次いで管全
体を800℃〜1000℃に加熱、その後冷却し、さら
に、管全体を200℃〜600℃で再加熱することを特
徴とする耐磨耗特性に優れた溶接鋼管の製造方法にあ
る。
【0006】複層スラブの製造方法としては周知の連続
鋳造法、造塊法などの鋳造方法によればよく、例えば特
開昭63−108947号公報に記載されている連続鋳
造方法によって複層鋼材としてもよく、その手段は特に
こだわるものでない。
鋳造法、造塊法などの鋳造方法によればよく、例えば特
開昭63−108947号公報に記載されている連続鋳
造方法によって複層鋼材としてもよく、その手段は特に
こだわるものでない。
【0007】複層スラブとは、図1に示すように、外層
部1と内層部2の成分が異なるスラブ3である。本発明
では、外層部1を内層部2よりも高C系成分として、耐
磨耗特性を高めることにより、鋼全体を硬化させること
なく、効果的に耐磨耗特性を高めることが可能となる。
また、この時の外層部tの厚みは、最終製品の厚みによ
って適宜設定することができるが、一般的には全厚みw
の5%〜20%程度が適当である。
部1と内層部2の成分が異なるスラブ3である。本発明
では、外層部1を内層部2よりも高C系成分として、耐
磨耗特性を高めることにより、鋼全体を硬化させること
なく、効果的に耐磨耗特性を高めることが可能となる。
また、この時の外層部tの厚みは、最終製品の厚みによ
って適宜設定することができるが、一般的には全厚みw
の5%〜20%程度が適当である。
【0008】以下に本発明について詳細に説明する。本
発明は、外層成分材を耐磨耗特性に優れた高炭素成分の
低合金鋼とした複層鋼材を素材とした溶接鋼管を、80
0℃以上900℃以下の温度に加熱した後、急速冷却す
ることにより、焼入れすることで外層の高炭素成分層の
み硬化させることが特徴である。また、必要に応じて急
速冷却後、200℃以上600℃以下の温度で再加熱す
ることも効果的である。
発明は、外層成分材を耐磨耗特性に優れた高炭素成分の
低合金鋼とした複層鋼材を素材とした溶接鋼管を、80
0℃以上900℃以下の温度に加熱した後、急速冷却す
ることにより、焼入れすることで外層の高炭素成分層の
み硬化させることが特徴である。また、必要に応じて急
速冷却後、200℃以上600℃以下の温度で再加熱す
ることも効果的である。
【0009】また、本発明では内層成分材を、比較的低
炭素成分材とすることにより、管全体の強度を必要以上
に上昇することを回避することが可能で、これにより耐
腐食特性や低温高靭性の確保が可能である。
炭素成分材とすることにより、管全体の強度を必要以上
に上昇することを回避することが可能で、これにより耐
腐食特性や低温高靭性の確保が可能である。
【0010】次に、本発明における鋼の成分の限定理由
について説明する。外層成分材の成分は、高硬度による
耐磨耗特性をねらったものである。熱間圧延および圧延
後の冷却条件、または、製管後の管体熱処理条件が同じ
場合、得られる硬度はそのC量に支配されるといわれて
いる。本発明の耐磨耗鋼管では硬度をビッカース硬度で
400ポイント以上を狙うものであり、その点からC量
は0.2%以上必要である。一方、C量が0.6%を超
えると熱間圧延の際の割れや鋼管成形時の割れをきた
す。
について説明する。外層成分材の成分は、高硬度による
耐磨耗特性をねらったものである。熱間圧延および圧延
後の冷却条件、または、製管後の管体熱処理条件が同じ
場合、得られる硬度はそのC量に支配されるといわれて
いる。本発明の耐磨耗鋼管では硬度をビッカース硬度で
400ポイント以上を狙うものであり、その点からC量
は0.2%以上必要である。一方、C量が0.6%を超
えると熱間圧延の際の割れや鋼管成形時の割れをきた
す。
【0011】Mnも硬度の上昇に寄与する。Mn量の下
限0.1wt%はこれより低い量では硬化能力が小さく、
かつ製鋼コストが高くなるためで、一方、Mn量が3%
を超えると鋼管成形性が劣化し、かつコストが高くな
る。
限0.1wt%はこれより低い量では硬化能力が小さく、
かつ製鋼コストが高くなるためで、一方、Mn量が3%
を超えると鋼管成形性が劣化し、かつコストが高くな
る。
【0012】Nb,V,Mo,Ti,Cu,Ni,C
r,Bの添加は本発明の必須の条件ではないが、これら
の元素の添加は組織の微細化や焼入れ性の向上に寄与す
るので、選択的に添加することは本発明の主旨に反しな
い。また、脱酸を目的としたAl,Siの添加や、非金
属介在物の形態制御を目的としたCa,Zrの添加も本
発明の主旨に反しない。
r,Bの添加は本発明の必須の条件ではないが、これら
の元素の添加は組織の微細化や焼入れ性の向上に寄与す
るので、選択的に添加することは本発明の主旨に反しな
い。また、脱酸を目的としたAl,Siの添加や、非金
属介在物の形態制御を目的としたCa,Zrの添加も本
発明の主旨に反しない。
【0013】内層成分材の成分は、油井用鋼管や、スラ
リー管(ラインパイプ)としての基本性能を維持するこ
とを前提としたものである。Cは強度を得るのに必要な
元素で、C量が0.01wt%未満では十分な強度が得ら
れない。一方、C量が0.3wt%を超えると耐腐食特性
や低温靭性の確保が困難となる。
リー管(ラインパイプ)としての基本性能を維持するこ
とを前提としたものである。Cは強度を得るのに必要な
元素で、C量が0.01wt%未満では十分な強度が得ら
れない。一方、C量が0.3wt%を超えると耐腐食特性
や低温靭性の確保が困難となる。
【0014】Mnも強度を得るのに必要な元素で、Mn
量の下限0.1wt%はこれより低い量では強化能力が小
さく、かつ製鋼コストが高くなる。一方、Mn量が3%
を超えると鋼管成形性が劣化し、かつコストが高くな
り、また中心偏析部が硬化し、耐腐食特性や低温靭性を
劣化させる。
量の下限0.1wt%はこれより低い量では強化能力が小
さく、かつ製鋼コストが高くなる。一方、Mn量が3%
を超えると鋼管成形性が劣化し、かつコストが高くな
り、また中心偏析部が硬化し、耐腐食特性や低温靭性を
劣化させる。
【0015】さらに、組織の微細化や、強度上昇の目的
で、Nb,V,Mo,Tiの1種または2種以上を添加
することが有効である。Nbは熱間圧延時のオーステナ
イト粒の微細化に効果的であり、その後の変態により生
成するフェライト粒の微細化をもたらし、耐腐食性の向
上や、低温靭性の向上に有効である。このようなNb添
加効果を得るには、0.01wt%以上の添加が必要であ
る。また、0.10wt%を超えて添加しても効果は変わ
らないため、上限は0.10wt%とした。
で、Nb,V,Mo,Tiの1種または2種以上を添加
することが有効である。Nbは熱間圧延時のオーステナ
イト粒の微細化に効果的であり、その後の変態により生
成するフェライト粒の微細化をもたらし、耐腐食性の向
上や、低温靭性の向上に有効である。このようなNb添
加効果を得るには、0.01wt%以上の添加が必要であ
る。また、0.10wt%を超えて添加しても効果は変わ
らないため、上限は0.10wt%とした。
【0016】Vはフェライト変態後に炭窒化物として析
出し、フェライト粒の粗大化を抑制する効果と、析出物
による強化の効果をもつ。V量の下限0.01wt%はこ
れより低い量では効果がなく、一方、V量が0.10wt
%を超えても効果は変わらないため上限は、0.10wt
%とした。
出し、フェライト粒の粗大化を抑制する効果と、析出物
による強化の効果をもつ。V量の下限0.01wt%はこ
れより低い量では効果がなく、一方、V量が0.10wt
%を超えても効果は変わらないため上限は、0.10wt
%とした。
【0017】Moは固溶強化元素として強度確保に有効
であり、耐腐食特性や低温靭性の劣化を伴わずに強度を
高めるのに有効な元素である。Mo量の下限の0.05
wt%は、これより低い量では強化能力が小さいためであ
る。一方、Mo量が、0.50wt%を超えると必要以上
に強度が上昇し、かつコストが高くなる。
であり、耐腐食特性や低温靭性の劣化を伴わずに強度を
高めるのに有効な元素である。Mo量の下限の0.05
wt%は、これより低い量では強化能力が小さいためであ
る。一方、Mo量が、0.50wt%を超えると必要以上
に強度が上昇し、かつコストが高くなる。
【0018】Tiは、炭窒化物として析出し、熱間圧延
前のスラブ再加熱時のオーステナイト粒の粗大化を抑制
する効果や、フェライト変態後のフェライト粒の粗大化
を抑制する効果をもつ。Ti量の下限0.005wt%は
これより低い量では、効果がなく、一方、Ti量が0.
10wt%を超えても効果は変わらないため、上限は、
0.10wt%とした。
前のスラブ再加熱時のオーステナイト粒の粗大化を抑制
する効果や、フェライト変態後のフェライト粒の粗大化
を抑制する効果をもつ。Ti量の下限0.005wt%は
これより低い量では、効果がなく、一方、Ti量が0.
10wt%を超えても効果は変わらないため、上限は、
0.10wt%とした。
【0019】Cu,Ni,Bの添加は本発明の必須の条
件ではないが、これらの元素の添加は強度の上昇や焼入
れ性の向上に寄与するので、選択的に添加することは本
発明の主旨に反しない。
件ではないが、これらの元素の添加は強度の上昇や焼入
れ性の向上に寄与するので、選択的に添加することは本
発明の主旨に反しない。
【0020】脱酸を目的としたAl,Siの添加や、非
金属介在物の形態制御を目的としたCa,Zrの添加は
本発明の主旨に反するものではない。
金属介在物の形態制御を目的としたCa,Zrの添加は
本発明の主旨に反するものではない。
【0021】また、耐腐食特性の改善や低温靭性の改善
の目的で、できるだけP,Sの有害元素は低減すること
が望ましい。
の目的で、できるだけP,Sの有害元素は低減すること
が望ましい。
【0022】次に、複層スラブの熱間圧延条件について
説明する。加熱条件は、適宜添加した合金元素の固溶を
考慮して設定する必要があるが、特に限定しない。仕上
げ圧延温度や仕上げ圧延後の冷却速度は、外層、内層の
成分と、ねらいとする全体の強度、耐腐食特性、低温靭
性を考慮して設定する必要があるが、特に限定しない。
説明する。加熱条件は、適宜添加した合金元素の固溶を
考慮して設定する必要があるが、特に限定しない。仕上
げ圧延温度や仕上げ圧延後の冷却速度は、外層、内層の
成分と、ねらいとする全体の強度、耐腐食特性、低温靭
性を考慮して設定する必要があるが、特に限定しない。
【0023】熱間圧延後の鋼帯を素材とし、成形、溶接
して鋼管を製造し、その後管全体の熱処理を施すが、以
下にこの時の条件について述べる。加熱条件について
は、オーステナイト域まで加熱される必要があり、その
点から下限温度を800℃とした。また、1000℃を
超える場合、冷却時に割れが発生する可能性が有るた
め、上限を1000℃とした。
して鋼管を製造し、その後管全体の熱処理を施すが、以
下にこの時の条件について述べる。加熱条件について
は、オーステナイト域まで加熱される必要があり、その
点から下限温度を800℃とした。また、1000℃を
超える場合、冷却時に割れが発生する可能性が有るた
め、上限を1000℃とした。
【0024】次に、冷却条件についてであるが、冷却速
度、冷却停止温度についての制約は特にないが、外層部
を効果的に硬化させるには、10℃/秒以上の冷却速度
が望ましい。また、冷却停止温度については、復熱によ
る軟化を防止するため、400℃以下程度が望ましい。
以上のような冷却速度、冷却停止温度については、要求
される特性(耐磨耗性)や成分により異なり、適宜その
条件を選択すれば良い。
度、冷却停止温度についての制約は特にないが、外層部
を効果的に硬化させるには、10℃/秒以上の冷却速度
が望ましい。また、冷却停止温度については、復熱によ
る軟化を防止するため、400℃以下程度が望ましい。
以上のような冷却速度、冷却停止温度については、要求
される特性(耐磨耗性)や成分により異なり、適宜その
条件を選択すれば良い。
【0025】また、冷却した後必要に応じて再加熱する
ことが効果的である。急速冷却されたままでは、硬度が
高すぎることがあり、これを調整するため、再加熱、即
ち、焼戻しすることが効果的である。この場合の温度に
ついては、200℃未満では、焼戻し効果がなく、また
600℃を超える温度では、外層部が軟化することが考
えられるため、200℃以上600℃以下の温度範囲が
適当である。
ことが効果的である。急速冷却されたままでは、硬度が
高すぎることがあり、これを調整するため、再加熱、即
ち、焼戻しすることが効果的である。この場合の温度に
ついては、200℃未満では、焼戻し効果がなく、また
600℃を超える温度では、外層部が軟化することが考
えられるため、200℃以上600℃以下の温度範囲が
適当である。
【0026】
【実施例】表1の1〜8は本発明の実施例である。1〜
8の複層スラブを圧延後溶接鋼管としさらに、管全体を
熱処理の熱処理を施すことにより、高炭素成分の外層部
のみ効果的に硬化しており、鋼管全体の硬度(強度)を
必要以上に高めることなく、耐磨耗特性に優れた溶接鋼
管が得られている。
8の複層スラブを圧延後溶接鋼管としさらに、管全体を
熱処理の熱処理を施すことにより、高炭素成分の外層部
のみ効果的に硬化しており、鋼管全体の硬度(強度)を
必要以上に高めることなく、耐磨耗特性に優れた溶接鋼
管が得られている。
【0027】一方、表1の9,10は、本発明に対する
比較材の単層鋼管の例である。9は炭素含有量が低いた
め、硬度が不十分である。また、10は炭素量が高いた
め、熱処理により全体が高硬度化してしまうため、実使
用上適さない。
比較材の単層鋼管の例である。9は炭素含有量が低いた
め、硬度が不十分である。また、10は炭素量が高いた
め、熱処理により全体が高硬度化してしまうため、実使
用上適さない。
【0028】
【表1】
【0029】
【発明の効果】本発明は、鋼管全体の硬度(強度)を必
要以上に高めることなく耐磨耗特性に優れた溶接鋼管を
製造可能にした。また、本発明の生産性は高く、且つ製
造コストも安価なことから、産業上極めて大きな効果が
期待される。
要以上に高めることなく耐磨耗特性に優れた溶接鋼管を
製造可能にした。また、本発明の生産性は高く、且つ製
造コストも安価なことから、産業上極めて大きな効果が
期待される。
【図1】複層スラブの概観を示した斜視図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C22C 38/14
Claims (2)
- 【請求項1】 外層成分材を、 C :0.2〜0.6wt%、 Mn:0.1〜3.0wt% を基本成分とした耐磨耗特性に優れた高炭素成分の低合
金鋼とし、内層成分材を、 C :0.01〜0.3wt%、 Mn:0.1〜3.0wt% を基本成分とし、 Nb:0.01〜0.10wt%、 V :0.01〜0.10wt%、 Mo:0.05〜0.50wt%、 Ti:0.005〜0.10wt% の1種または2種以上を含有した低合金鋼からなるスラ
ブとし、該複層スラブを熱間圧延し溶接鋼管用素材を製
造し、該溶接鋼管用素材を用いて円形に成形後、溶接し
て溶接鋼管とし、次いで管全体を800℃〜1000℃
に加熱、その後冷却することを特徴とする耐磨耗特性に
優れた溶接鋼管の製造方法。 - 【請求項2】 管全体を800℃〜1000℃に加熱後
冷却し、さらに、管全体を200℃〜600℃で再加熱
することを特徴とする請求項1記載の耐磨耗特性に優れ
た溶接鋼管の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3259239A JP2721761B2 (ja) | 1991-10-07 | 1991-10-07 | 耐磨耗特性に優れた溶接鋼管の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3259239A JP2721761B2 (ja) | 1991-10-07 | 1991-10-07 | 耐磨耗特性に優れた溶接鋼管の製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0598351A true JPH0598351A (ja) | 1993-04-20 |
| JP2721761B2 JP2721761B2 (ja) | 1998-03-04 |
Family
ID=17331343
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3259239A Expired - Lifetime JP2721761B2 (ja) | 1991-10-07 | 1991-10-07 | 耐磨耗特性に優れた溶接鋼管の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2721761B2 (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN103320695A (zh) * | 2013-06-19 | 2013-09-25 | 侯宇岷 | 一种大直径耐磨钢球及其生产工艺 |
| KR20140100570A (ko) | 2012-01-10 | 2014-08-14 | 제이에프이 스틸 가부시키가이샤 | 내마모 용접 강관 및 그의 제조 방법 |
Citations (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS57192242A (en) * | 1981-05-20 | 1982-11-26 | Sumitomo Metal Ind Ltd | Clad steel pipe excellent in abrasion resistance and weldability |
| JPS57192243A (en) * | 1981-05-20 | 1982-11-26 | Sumitomo Metal Ind Ltd | Clad steel pipe excellent in abrasion resistance and weldability |
| JPH01242720A (ja) * | 1988-03-23 | 1989-09-27 | Sumitomo Metal Ind Ltd | クラッド鋼管の製造方法 |
| JPH02225622A (ja) * | 1989-02-23 | 1990-09-07 | Kubota Ltd | クラッド管の熱処理方法 |
-
1991
- 1991-10-07 JP JP3259239A patent/JP2721761B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (4)
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| KR20140100570A (ko) | 2012-01-10 | 2014-08-14 | 제이에프이 스틸 가부시키가이샤 | 내마모 용접 강관 및 그의 제조 방법 |
| CN103320695A (zh) * | 2013-06-19 | 2013-09-25 | 侯宇岷 | 一种大直径耐磨钢球及其生产工艺 |
| CN103320695B (zh) * | 2013-06-19 | 2016-04-13 | 侯宇岷 | 一种大直径耐磨钢球及其生产工艺 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2721761B2 (ja) | 1998-03-04 |
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