JPH0599614A - 透過波面測定用干渉計 - Google Patents
透過波面測定用干渉計Info
- Publication number
- JPH0599614A JPH0599614A JP3262381A JP26238191A JPH0599614A JP H0599614 A JPH0599614 A JP H0599614A JP 3262381 A JP3262381 A JP 3262381A JP 26238191 A JP26238191 A JP 26238191A JP H0599614 A JPH0599614 A JP H0599614A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- optical
- light source
- optical system
- light
- interferometer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Instruments For Measurement Of Length By Optical Means (AREA)
- Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)
- Testing Of Optical Devices Or Fibers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 光源の空間的コヒーレンシーがある程度悪く
ても、必要な明るさでコントラストの高い干渉縞が得ら
れる透過波面測定用干渉計を提供する。 【構成】 時間的コヒーレンスの要請から決まる参照光
路の波動光学的光路長を変えず、参照光路を経由して見
たときの光源7′と観測面14の幾何光学的関係と、被
検光路を経由して見たときの光源7′と観測面14の幾
何光学的関係との関係を等価にするため、参照光路に補
正光学系としてアフォーカル光学系22を添装した。こ
の結果、参照光路を経由したある光線と被検光路を経由
したある光線が、観測面上のある1点でコヒーレントに
重ね合わされときの位相差が、光源上の発光点の位置に
関係なく揃う。
ても、必要な明るさでコントラストの高い干渉縞が得ら
れる透過波面測定用干渉計を提供する。 【構成】 時間的コヒーレンスの要請から決まる参照光
路の波動光学的光路長を変えず、参照光路を経由して見
たときの光源7′と観測面14の幾何光学的関係と、被
検光路を経由して見たときの光源7′と観測面14の幾
何光学的関係との関係を等価にするため、参照光路に補
正光学系としてアフォーカル光学系22を添装した。こ
の結果、参照光路を経由したある光線と被検光路を経由
したある光線が、観測面上のある1点でコヒーレントに
重ね合わされときの位相差が、光源上の発光点の位置に
関係なく揃う。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、レンズ等の光学部品の
性能を、光学部品の透過波面で測定するのに用いるトワ
イマン‐グリーン型、マイケルソン型及びマッハ‐ツェ
ンダー型等の干渉計の構成に関するものである。
性能を、光学部品の透過波面で測定するのに用いるトワ
イマン‐グリーン型、マイケルソン型及びマッハ‐ツェ
ンダー型等の干渉計の構成に関するものである。
【0002】
【従来の技術】干渉計は古くから光学的測定に用いられ
てきたが、He‐Ne(ヘリウム−ネオン)レーザーの
ように、時間的にも空間的にもコヒーレンシーのよい光
源が出現してから、特にその適用範囲は広まり、今日で
は光学部品の測定、検査に不可欠なものになっている。
干渉計の構成にはいろいろあるが、現在最も用いられ
ているのは、He‐Neレーザーを光源としたフィゾー
干渉計である。その理由は、参照光路と被検光路で共通
光路となる部分が多く、干渉計に用いる光学部品に要求
される精度がきびしくなく、また、空気のじょう乱や振
動に強いことなどによる。
てきたが、He‐Ne(ヘリウム−ネオン)レーザーの
ように、時間的にも空間的にもコヒーレンシーのよい光
源が出現してから、特にその適用範囲は広まり、今日で
は光学部品の測定、検査に不可欠なものになっている。
干渉計の構成にはいろいろあるが、現在最も用いられ
ているのは、He‐Neレーザーを光源としたフィゾー
干渉計である。その理由は、参照光路と被検光路で共通
光路となる部分が多く、干渉計に用いる光学部品に要求
される精度がきびしくなく、また、空気のじょう乱や振
動に強いことなどによる。
【0003】ところで、レンズの透過波面を干渉縞とし
て観測する場合、被検レンズに対して適正な波長の光を
発生する光源を、干渉計用光源とすべきであるが、波長
が適正でしかも十分にコヒーレンシーのよい光を発生す
る光源が得られないことが少なくない。その場合は、例
えば、Na(ナトリウム)ランプや水銀ランプ等の適当
な中心波長の輝線スペクトルを有する光源を準単色光源
として用い、コヒーレンス長の関係から、干渉計の構成
としてはトワイマン‐グリーン型、あるいはマッハ‐ツ
ェンダー型を採用している。
て観測する場合、被検レンズに対して適正な波長の光を
発生する光源を、干渉計用光源とすべきであるが、波長
が適正でしかも十分にコヒーレンシーのよい光を発生す
る光源が得られないことが少なくない。その場合は、例
えば、Na(ナトリウム)ランプや水銀ランプ等の適当
な中心波長の輝線スペクトルを有する光源を準単色光源
として用い、コヒーレンス長の関係から、干渉計の構成
としてはトワイマン‐グリーン型、あるいはマッハ‐ツ
ェンダー型を採用している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】Naランプや水銀ラン
プ等の適当な中心波長の輝線スペクトルを有する光源
を、干渉計用光源として用いた場合、時間的コヒーレン
ス、すなわち、コヒーレンス長(可干渉距離)の問題
は、干渉計の構成をトワイマン‐グリーン型やマッハ‐
ツェンダー型とすることで解決できる。しかし、これら
のランプ光源は、発光点がある大きさを有し、空間的コ
ヒーレンシーも悪いので、干渉計用光源としたとき、コ
ントラストの高い干渉縞が得られず、被検物である光学
部品によっては、測定ができないという問題がある。
プ等の適当な中心波長の輝線スペクトルを有する光源
を、干渉計用光源として用いた場合、時間的コヒーレン
ス、すなわち、コヒーレンス長(可干渉距離)の問題
は、干渉計の構成をトワイマン‐グリーン型やマッハ‐
ツェンダー型とすることで解決できる。しかし、これら
のランプ光源は、発光点がある大きさを有し、空間的コ
ヒーレンシーも悪いので、干渉計用光源としたとき、コ
ントラストの高い干渉縞が得られず、被検物である光学
部品によっては、測定ができないという問題がある。
【0005】実効的に光源の大きさを小さくするため、
レンズでランプ光源の発光点をピンホール上に結像し、
このピンホールを通過した光を用いる方法も考えられる
が、得られる干渉縞が観測不可能な程度に暗いという欠
点がある。また近年、光学系の解像限界を高める目的か
ら、紫外領域で発振するエキシマーレーザー(XeF,
XeCl,KrF,ArF等)がその光源として、しば
しば用いられるようになった。この光学系の光学部品を
透過波面で測定する場合、他に適当な代替光源が得られ
ないことが多いので、該エキシマーレーザーを光源とし
干渉計を構成することになる。しかし、レーザーである
にもかかわらず、エキシマーレーザーも空間的コヒーレ
ンシーが悪く、得られる干渉縞のコントラストが低く、
必要精度の測定ができないという問題がある。前述のよ
うに、エキシマーレーザー光源をピンホール上に結像す
る案も考えられるが、エキシマーレーザーの高いパルス
エネルギーにより、ピンホールの著しい損傷を生じる。
ピンホールの損傷を防ぐため、エキシマーレーザーのパ
ルスエネルギーを下げると、必要な明るさで干渉縞を観
測できないという二律背反になる。
レンズでランプ光源の発光点をピンホール上に結像し、
このピンホールを通過した光を用いる方法も考えられる
が、得られる干渉縞が観測不可能な程度に暗いという欠
点がある。また近年、光学系の解像限界を高める目的か
ら、紫外領域で発振するエキシマーレーザー(XeF,
XeCl,KrF,ArF等)がその光源として、しば
しば用いられるようになった。この光学系の光学部品を
透過波面で測定する場合、他に適当な代替光源が得られ
ないことが多いので、該エキシマーレーザーを光源とし
干渉計を構成することになる。しかし、レーザーである
にもかかわらず、エキシマーレーザーも空間的コヒーレ
ンシーが悪く、得られる干渉縞のコントラストが低く、
必要精度の測定ができないという問題がある。前述のよ
うに、エキシマーレーザー光源をピンホール上に結像す
る案も考えられるが、エキシマーレーザーの高いパルス
エネルギーにより、ピンホールの著しい損傷を生じる。
ピンホールの損傷を防ぐため、エキシマーレーザーのパ
ルスエネルギーを下げると、必要な明るさで干渉縞を観
測できないという二律背反になる。
【0006】前述した課題を図解したものが、トワイマ
ン‐グリーン干渉計を例にとり図6〜図10で示してあ
る。図6で、1は輝線スペクトルを有するNaランプや
水銀ランプ等の光源、2は光源1の発光部で、ある大き
さを有する。3は集光レンズ、4は所定の穴径のピンホ
ール、5はコリメーターレンズ、6は所望の中心波長の
輝線スペクトルのみを通過させるフィルターである。光
源1〜フィルター6で、光源系7を構成する。9は半透
鏡、12は参照側平面鏡、13はレンズ、14は観測
面、15は被検物である被検レンズ、16は被検側球面
鏡である。半透鏡9は、2個の直角三角プリズムの斜面
を半透明膜を介在させ接合し構成した直方体または立方
体型のプリズムビームスプリッター、あるいは両面平面
のガラス基板の片面に半透明膜をはりつけたビームスプ
リッターなどであるが、ここでは議論を簡単で容易なも
のにするため、膜厚の極めて薄い半透明膜ビームスプリ
ッターとする。被検側球面鏡16は、その球心が被検レ
ンズ15の後側(射出側)焦点と一致するよう配置して
ある。なお、観測面14は、例えば写真フィルム、テレ
ビカメラ撮像面、すりガラス等であり、光源系7より射
出する光の波長が紫外領域の場合は、可視化できる蛍光
面としてもよい。
ン‐グリーン干渉計を例にとり図6〜図10で示してあ
る。図6で、1は輝線スペクトルを有するNaランプや
水銀ランプ等の光源、2は光源1の発光部で、ある大き
さを有する。3は集光レンズ、4は所定の穴径のピンホ
ール、5はコリメーターレンズ、6は所望の中心波長の
輝線スペクトルのみを通過させるフィルターである。光
源1〜フィルター6で、光源系7を構成する。9は半透
鏡、12は参照側平面鏡、13はレンズ、14は観測
面、15は被検物である被検レンズ、16は被検側球面
鏡である。半透鏡9は、2個の直角三角プリズムの斜面
を半透明膜を介在させ接合し構成した直方体または立方
体型のプリズムビームスプリッター、あるいは両面平面
のガラス基板の片面に半透明膜をはりつけたビームスプ
リッターなどであるが、ここでは議論を簡単で容易なも
のにするため、膜厚の極めて薄い半透明膜ビームスプリ
ッターとする。被検側球面鏡16は、その球心が被検レ
ンズ15の後側(射出側)焦点と一致するよう配置して
ある。なお、観測面14は、例えば写真フィルム、テレ
ビカメラ撮像面、すりガラス等であり、光源系7より射
出する光の波長が紫外領域の場合は、可視化できる蛍光
面としてもよい。
【0007】上述した図6のトワイマン‐グリーン干渉
計で、発光部2は集光レンズ3によりピンホール4の上
に結像される。ピンホール4は、干渉縞が光量不足にな
らない程度に、十分大きいものである。ピンホール4を
通過した光は、コリメーターレンズ5によりほぼ平行な
光線となり、更にフィルター6を通過して準単色光とし
て干渉計本体に入る。光源系7より射出した準単色光の
ほぼ平行な光線8は、半透鏡9で参照光10と被検光1
1に分割され、参照光10は、参照側平面鏡12で反射
して再び半透鏡9に入り、更にレンズ13を透過し観測
面14に至る。一方、被検光11は、被検レンズ15を
透過してから被検側球面鏡16で反射して往路と同一の
光路を戻り、再び被検レンズ15,半透鏡9,更にレン
ズ13を経て観測面14に至る。上述のごとくそれぞれ
の光路を経由した参照光10と被検光11は、観測面1
4で重なり合って干渉縞を生ずる。生じた干渉縞にゆが
みがあれば、そのゆがみは、被検レンズ15の収差に対
応するので、干渉縞のゆがみを解析することにより、被
検レンズ15の検査、測定が可能になる。
計で、発光部2は集光レンズ3によりピンホール4の上
に結像される。ピンホール4は、干渉縞が光量不足にな
らない程度に、十分大きいものである。ピンホール4を
通過した光は、コリメーターレンズ5によりほぼ平行な
光線となり、更にフィルター6を通過して準単色光とし
て干渉計本体に入る。光源系7より射出した準単色光の
ほぼ平行な光線8は、半透鏡9で参照光10と被検光1
1に分割され、参照光10は、参照側平面鏡12で反射
して再び半透鏡9に入り、更にレンズ13を透過し観測
面14に至る。一方、被検光11は、被検レンズ15を
透過してから被検側球面鏡16で反射して往路と同一の
光路を戻り、再び被検レンズ15,半透鏡9,更にレン
ズ13を経て観測面14に至る。上述のごとくそれぞれ
の光路を経由した参照光10と被検光11は、観測面1
4で重なり合って干渉縞を生ずる。生じた干渉縞にゆが
みがあれば、そのゆがみは、被検レンズ15の収差に対
応するので、干渉縞のゆがみを解析することにより、被
検レンズ15の検査、測定が可能になる。
【0008】ここで、光源系7より射出する光束につい
て考察する。必要な明るさの干渉縞を得るためには、ピ
ンホール4の穴径は相当に大きくなければならず、その
結果コリメーターレンズ5を透過した後、ある拡がり角
を有する光束として干渉計本体に入ることになるが、こ
のわずかに拡がる光束が干渉縞のコントラスト低下の原
因となる。なお、発光源がエキシマーレーザーの場合、
一般にエキシマーレーザーは空間的コヒーレンシーが悪
く、射出ビームもある拡がり角を持つので、光源系7全
体をエキシマーレーザーに置き換えても、同じことがい
える。
て考察する。必要な明るさの干渉縞を得るためには、ピ
ンホール4の穴径は相当に大きくなければならず、その
結果コリメーターレンズ5を透過した後、ある拡がり角
を有する光束として干渉計本体に入ることになるが、こ
のわずかに拡がる光束が干渉縞のコントラスト低下の原
因となる。なお、発光源がエキシマーレーザーの場合、
一般にエキシマーレーザーは空間的コヒーレンシーが悪
く、射出ビームもある拡がり角を持つので、光源系7全
体をエキシマーレーザーに置き換えても、同じことがい
える。
【0009】拡がり角を持つ光束が干渉計本体に入った
場合、生ずる干渉縞のコントラストが悪い理由を、図7
〜図10を用いて細述する。図7に示す構成は、基本的
に図6で示した構成と同じであるが、光源系7′は、あ
る大きさを持つ発光面17,前側焦平面に発光面17が
位置するコリメーターレンズ5′から構成してある。1
8は干渉計の光軸であり、図6と対比すれば、発光面1
7は図6のピンホール4に相当するものである。いま、
発光面17上で光軸18から外れた一点であるQ点より
発し、それぞれ参照光路と被検光路を経由して、観測面
14と光軸18との交点であるP点に到達する2本の光
線について考察する。19はQ点を発し参照光路を経由
してP点に到達する光線、20はQ点を発し被検光路を
経由してP点に到達する光線である。光軸18に対し
て、参照側平面鏡12は垂直、被検レンズ15と被検側
球面鏡16は偏心がないとする。光線19と光線20
は、それぞれ参照側平面鏡12,被検側球面鏡16で反
射して、再び半透明鏡9に到達する際にC点で交差し、
以後は同一光路を経由してP点に到達する。光線19と
光線20はともに同じQ点より発した光線であり、互い
にコヒーレントであるので、被検側光路長に対し参照側
光路長が、時間的コヒーレンスの観点から適切に設定さ
れていれば、つまり、参照側平面鏡12の位置が適切で
あれば、P点において干渉を生じる。この干渉によるP
点での明暗は、P点における光線19と光線20との位
相差によって決まる。
場合、生ずる干渉縞のコントラストが悪い理由を、図7
〜図10を用いて細述する。図7に示す構成は、基本的
に図6で示した構成と同じであるが、光源系7′は、あ
る大きさを持つ発光面17,前側焦平面に発光面17が
位置するコリメーターレンズ5′から構成してある。1
8は干渉計の光軸であり、図6と対比すれば、発光面1
7は図6のピンホール4に相当するものである。いま、
発光面17上で光軸18から外れた一点であるQ点より
発し、それぞれ参照光路と被検光路を経由して、観測面
14と光軸18との交点であるP点に到達する2本の光
線について考察する。19はQ点を発し参照光路を経由
してP点に到達する光線、20はQ点を発し被検光路を
経由してP点に到達する光線である。光軸18に対し
て、参照側平面鏡12は垂直、被検レンズ15と被検側
球面鏡16は偏心がないとする。光線19と光線20
は、それぞれ参照側平面鏡12,被検側球面鏡16で反
射して、再び半透明鏡9に到達する際にC点で交差し、
以後は同一光路を経由してP点に到達する。光線19と
光線20はともに同じQ点より発した光線であり、互い
にコヒーレントであるので、被検側光路長に対し参照側
光路長が、時間的コヒーレンスの観点から適切に設定さ
れていれば、つまり、参照側平面鏡12の位置が適切で
あれば、P点において干渉を生じる。この干渉によるP
点での明暗は、P点における光線19と光線20との位
相差によって決まる。
【0010】P点における光線19と光線20との位相
差は、次のようになる。参照側平面鏡12の位置は、被
検光学系の構成・位置が決まれば、時間的コヒーレンス
の観点からおのずから確定する。一方、被検光学系をみ
ると、往復を考えればアフォーカル比が1倍のアフォー
カル光学系を構成しており、被検レンズ15に関する被
検側球面鏡16の共役面に、仮想平面鏡21がちょうど
存在しているかのように光線20は進行する。図8に、
仮想平面鏡21から被検側球面鏡16までの光路を無視
し、被検側を経由して見たときの、光源系7′から観測
面14までの光路を展開して示した。図9には、参照側
を経由して見たときの、光源系7′から観測面14まで
の光路を展開して示した。図8、図9に示すように見か
け上、両光路はあるずれ(ΔZ)を生ずるのが一般的で
ある。ΔZは参照側平面鏡12の位置にも依存するの
で、直ちにΔZが、仮想平面鏡21から被検側球面鏡1
6までの往復の波動光学的光路長になるとは限らない。
差は、次のようになる。参照側平面鏡12の位置は、被
検光学系の構成・位置が決まれば、時間的コヒーレンス
の観点からおのずから確定する。一方、被検光学系をみ
ると、往復を考えればアフォーカル比が1倍のアフォー
カル光学系を構成しており、被検レンズ15に関する被
検側球面鏡16の共役面に、仮想平面鏡21がちょうど
存在しているかのように光線20は進行する。図8に、
仮想平面鏡21から被検側球面鏡16までの光路を無視
し、被検側を経由して見たときの、光源系7′から観測
面14までの光路を展開して示した。図9には、参照側
を経由して見たときの、光源系7′から観測面14まで
の光路を展開して示した。図8、図9に示すように見か
け上、両光路はあるずれ(ΔZ)を生ずるのが一般的で
ある。ΔZは参照側平面鏡12の位置にも依存するの
で、直ちにΔZが、仮想平面鏡21から被検側球面鏡1
6までの往復の波動光学的光路長になるとは限らない。
【0011】しかし、議論を簡単で容易なものにするた
め、波長λs の単色光における被検光路の波動光学的光
路長が、参照光路の波動光学的光路長に等しいとした場
合、ΔZは、仮想平面鏡21から被検側球面鏡16まで
の往復の波動光学的光路長に等しくなる。図10は、こ
の条件で被検側を経由する場合と参照側を経由する場合
とを重ねて、展開図として示したものである。往復を考
えれば、被検側光学系がアフォーカル光学系になるの
で、図8で無視した光路の波動光学的光路長は、仮想平
面鏡21から被検側球面鏡16までの光軸18に沿った
往復の波動光学的光路長に等しくなる。ゆえに、図8の
光線20′の波動光学的光路長にΔZを加えたものが、
実際の光線20(図10)の波動光学的光路長となる。
したがって、図10から、P点における光線19と光線
20との位相差を求めることができる。
め、波長λs の単色光における被検光路の波動光学的光
路長が、参照光路の波動光学的光路長に等しいとした場
合、ΔZは、仮想平面鏡21から被検側球面鏡16まで
の往復の波動光学的光路長に等しくなる。図10は、こ
の条件で被検側を経由する場合と参照側を経由する場合
とを重ねて、展開図として示したものである。往復を考
えれば、被検側光学系がアフォーカル光学系になるの
で、図8で無視した光路の波動光学的光路長は、仮想平
面鏡21から被検側球面鏡16までの光軸18に沿った
往復の波動光学的光路長に等しくなる。ゆえに、図8の
光線20′の波動光学的光路長にΔZを加えたものが、
実際の光線20(図10)の波動光学的光路長となる。
したがって、図10から、P点における光線19と光線
20との位相差を求めることができる。
【0012】光線19と光線20はともに同じQ点より
発しているので、E点、F点までは同位相である。一
方、G点からP点までは、光線19と光線20は同じ光
路を進行するので、この間は位相差を生じない。その結
果、光線19のFG間(ΔZ)と光線20のEG間(Δ
Z′)で生じる位相差が、求める位相差(P点における
光線19と光線20との位相差)Δφとなる。すなわ
ち、
発しているので、E点、F点までは同位相である。一
方、G点からP点までは、光線19と光線20は同じ光
路を進行するので、この間は位相差を生じない。その結
果、光線19のFG間(ΔZ)と光線20のEG間(Δ
Z′)で生じる位相差が、求める位相差(P点における
光線19と光線20との位相差)Δφとなる。すなわ
ち、
【0013】 Δφ=(2π/λs )(ΔZ−ΔZ′) =(2π/λs )ΔZ(1−cosθ)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(1)
【0014】ここで、θは光束の拡がり角である。式
(1)より、位相差Δφは光源系7′から射出した光束
の拡がり角θに依存し、これによりコントラストが低下
することが分かる。例えば、被検レンズ15が回路パタ
ーン露光用撮影レンズのように大型のものになると、Δ
Zは1mから2mにも及ぶ。光源がKrFエキシマーレ
ーザー、スペクトルの中心波長λs が248nm,光束
の拡がり角θが1mrad,ΔZが1mとして計算する
と、Δφは約2πとなる。つまり、光束の拡がり角θ=
0〜1mradの間で、位相は一回りすることになり、
コントラストのついた干渉縞は、ほとんど得られないこ
とになる。ここまでは、理解しやすいように、観測面1
4の軸上の点Pについて説明してきたが、軸外の観測点
についても同様な方法により、同じ結果が得られる。
(1)より、位相差Δφは光源系7′から射出した光束
の拡がり角θに依存し、これによりコントラストが低下
することが分かる。例えば、被検レンズ15が回路パタ
ーン露光用撮影レンズのように大型のものになると、Δ
Zは1mから2mにも及ぶ。光源がKrFエキシマーレ
ーザー、スペクトルの中心波長λs が248nm,光束
の拡がり角θが1mrad,ΔZが1mとして計算する
と、Δφは約2πとなる。つまり、光束の拡がり角θ=
0〜1mradの間で、位相は一回りすることになり、
コントラストのついた干渉縞は、ほとんど得られないこ
とになる。ここまでは、理解しやすいように、観測面1
4の軸上の点Pについて説明してきたが、軸外の観測点
についても同様な方法により、同じ結果が得られる。
【0015】本発明は、透過波面測定用干渉計がかかえ
る上述の課題に鑑みて、用いる光源の空間的コヒーレン
シーがある程度悪くても、被検物である光学部品の測定
ができる明るさ、コントラストを有する干渉縞を生じる
透過波面測定用干渉計を提供することを目的とする。
る上述の課題に鑑みて、用いる光源の空間的コヒーレン
シーがある程度悪くても、被検物である光学部品の測定
ができる明るさ、コントラストを有する干渉縞を生じる
透過波面測定用干渉計を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明による透過波面測
定用干渉計は、光源よりある拡がり角をもって射出する
略平行光束を二分割し、一方を参照光束、他方を被検光
束とし、該被検光束中に、光学材料素子で構成された被
検物たる光学部品を配置し、参照光学系を通過した該参
照光束と被検光学系を通過した該被検光束を再び重ね合
わせ、所定の観測面で干渉縞を形成するよう構成した干
渉計において、該参照光学系を経由して見たときの該光
源と該観測面の間の幾何光学的関係と、該被検光学系を
経由して見たときの該光源と該観測面の間の幾何光学的
関係とが等価になるように、該参照光学系を構成したこ
とを特徴としたものである。
定用干渉計は、光源よりある拡がり角をもって射出する
略平行光束を二分割し、一方を参照光束、他方を被検光
束とし、該被検光束中に、光学材料素子で構成された被
検物たる光学部品を配置し、参照光学系を通過した該参
照光束と被検光学系を通過した該被検光束を再び重ね合
わせ、所定の観測面で干渉縞を形成するよう構成した干
渉計において、該参照光学系を経由して見たときの該光
源と該観測面の間の幾何光学的関係と、該被検光学系を
経由して見たときの該光源と該観測面の間の幾何光学的
関係とが等価になるように、該参照光学系を構成したこ
とを特徴としたものである。
【0017】
【作用】前述した構成によれば、光源がある大きさを有
し、空間的コヒーレンシーが悪い場合でも、光源の任意
の点を発した光線のうち、参照光路を経由したある光線
と、被検光路を経由したある光線とが、観測面上のある
一点でコヒーレントに重ね合わさるときの位相差が、光
源上の発光点の位置に関係なく揃うので、観測される干
渉縞のコントラストが高くなり、高精度の測定、検査が
可能になる。
し、空間的コヒーレンシーが悪い場合でも、光源の任意
の点を発した光線のうち、参照光路を経由したある光線
と、被検光路を経由したある光線とが、観測面上のある
一点でコヒーレントに重ね合わさるときの位相差が、光
源上の発光点の位置に関係なく揃うので、観測される干
渉縞のコントラストが高くなり、高精度の測定、検査が
可能になる。
【0018】
【実施例】図1は、本発明の第1実施例であり、トワイ
マン‐グリーン干渉計に適用した場合を示す。基本的構
成は、図6及び図7に関し既述した構成と同様であり、
以降のすべての記述において、同じ機能に係る部分は、
同一符号を用いており、再述しない。22はアフォーカ
ル光学系であって、補正光学系として参照光路に添装し
たものである。アフォーカル光学系22を添装すること
で、時間的コヒーレンスの要請から決まる参照光路の波
動光学的光路長の変化なしに、参照光路を経由して見た
ときの光源と観測面の幾何光学的関係と、被検光路を経
由して見たときの光源と観測面の幾何光学的関係とが等
価になることを図った。より具体的には、参照側平面鏡
12と実質無収差のアフォーカル光学系22に関して共
役である仮想平面鏡23が、被検側の仮想平面鏡21の
位置に対して、参照側において観測面14上のP点から
見て等価な位置に来るようにアフォーカル光学系22を
参照光路に添装する。このように構成することにより、
光束の拡がり角θが存在しても、図10において光線1
9は光線20に一致するので、位相差Δφは、光束の拡
がり角θに依存せずに一定となる。したがって、コント
ラストの高い干渉縞が得られるのである。
マン‐グリーン干渉計に適用した場合を示す。基本的構
成は、図6及び図7に関し既述した構成と同様であり、
以降のすべての記述において、同じ機能に係る部分は、
同一符号を用いており、再述しない。22はアフォーカ
ル光学系であって、補正光学系として参照光路に添装し
たものである。アフォーカル光学系22を添装すること
で、時間的コヒーレンスの要請から決まる参照光路の波
動光学的光路長の変化なしに、参照光路を経由して見た
ときの光源と観測面の幾何光学的関係と、被検光路を経
由して見たときの光源と観測面の幾何光学的関係とが等
価になることを図った。より具体的には、参照側平面鏡
12と実質無収差のアフォーカル光学系22に関して共
役である仮想平面鏡23が、被検側の仮想平面鏡21の
位置に対して、参照側において観測面14上のP点から
見て等価な位置に来るようにアフォーカル光学系22を
参照光路に添装する。このように構成することにより、
光束の拡がり角θが存在しても、図10において光線1
9は光線20に一致するので、位相差Δφは、光束の拡
がり角θに依存せずに一定となる。したがって、コント
ラストの高い干渉縞が得られるのである。
【0019】本実施例において、参照側平面鏡12の位
置は、時間的コヒーレンスの要請からおのずと決まる
が、アフォーカル光学系22は光軸に沿って自由に移動
してもよい。その際、参照側の仮想平面鏡23の位置も
移動するので、実際に干渉縞を見ながら、容易に最適位
置を選択できる。このように操作しやすいのは、参照側
反射鏡を平面鏡とし、アフォーカル光学系と組み合わせ
て構成したからである。なお、アフォーカル光学系(補
正光学系)22は、往復として見れば必ずアフォーカル
比は1となるので、片道として見たときのアフォーカル
比は、理論的には何倍であってもよい。また、アフォー
カル光学系(補正光学系)22は参照光路に添装される
ので、無収差でなければならないが、原理的には球面収
差だけが問題となるに過ぎないので(場合によっては、
光源系より射出される光の波長スペクトルの範囲の軸上
色収差も考える必要があるが)、設計的にはもちろん製
作的にも、今日の進んだ精密光学素子製造技術をもって
すれば,少ない素子数で容易に無収差を実現できる。
置は、時間的コヒーレンスの要請からおのずと決まる
が、アフォーカル光学系22は光軸に沿って自由に移動
してもよい。その際、参照側の仮想平面鏡23の位置も
移動するので、実際に干渉縞を見ながら、容易に最適位
置を選択できる。このように操作しやすいのは、参照側
反射鏡を平面鏡とし、アフォーカル光学系と組み合わせ
て構成したからである。なお、アフォーカル光学系(補
正光学系)22は、往復として見れば必ずアフォーカル
比は1となるので、片道として見たときのアフォーカル
比は、理論的には何倍であってもよい。また、アフォー
カル光学系(補正光学系)22は参照光路に添装される
ので、無収差でなければならないが、原理的には球面収
差だけが問題となるに過ぎないので(場合によっては、
光源系より射出される光の波長スペクトルの範囲の軸上
色収差も考える必要があるが)、設計的にはもちろん製
作的にも、今日の進んだ精密光学素子製造技術をもって
すれば,少ない素子数で容易に無収差を実現できる。
【0020】なお、図6〜図10において、集光レンズ
3,コリメーターレンズ5,5′,レンズ13,被検レ
ンズ15,アフォーカル光学系(補正光学系)22の各
群、を単レンズとして図示してあるが、当然のことなが
ら、実際には場合と必要により複数のレンズ素子より構
成される。
3,コリメーターレンズ5,5′,レンズ13,被検レ
ンズ15,アフォーカル光学系(補正光学系)22の各
群、を単レンズとして図示してあるが、当然のことなが
ら、実際には場合と必要により複数のレンズ素子より構
成される。
【0021】第2実施例は、図1において光源系7′の
空間的コヒーレンシーは悪いが、時間的コヒーレンシー
は十分に良いと見なせる場合に適用し、参照側平面鏡1
2を仮想平面鏡23の位置に配置する。これにより、第
1実施例で説明したように、空間的コヒーレンシーに起
因する干渉縞コントラストの低下は解消する。
空間的コヒーレンシーは悪いが、時間的コヒーレンシー
は十分に良いと見なせる場合に適用し、参照側平面鏡1
2を仮想平面鏡23の位置に配置する。これにより、第
1実施例で説明したように、空間的コヒーレンシーに起
因する干渉縞コントラストの低下は解消する。
【0022】第3実施例群も、トワイマン‐グリーン干
渉計に適用した例である。第1実施例では、被検光学系
で被検レンズ15を全体として凸レンズ、被検側球面鏡
16を凹面鏡とした。他の組み合わせとしては、被検レ
ンズが全体として凸レンズ−被検側球面鏡が凸面鏡、被
検レンズが全体として凹レンズ−被検側球面鏡が凹面鏡
の場合がある。この被検光学系の3種類の組み合わせを
上述した順に(1),(2)及び(3)とし、その各々
に好適であり、本発明の適用により構成した参照光学系
を、図2に一覧表的に示した。しかし、これらの組み合
わせが、常に最適であるとは限らない。参照光学系
(a)は、平面鏡とアフォーカル光学系(凸+凸、凸+
凹、凹+凸)の組み合わせ、(b)は、球面鏡(凸、
凹)とレンズ(凸、凹)の組み合わせである。また、図
示はしてないが、被検光学系がアフォーカル光学系と平
面鏡の組み合わせであってもよい。図2で示す構成で、
(1)−(a)の組み合わせは、第1実施例として既述
した。いずれの場合も、被検側の仮想平面鏡と参照側の
仮想平面鏡が等価な位置に来るように、参照光学系を構
成する。参照光学系としては、(a)、(b)いずれも
効果は同じであるが、既述したように調整が容易な点か
ら、(a)の平面鏡との組み合わせが実用的で便利であ
る。
渉計に適用した例である。第1実施例では、被検光学系
で被検レンズ15を全体として凸レンズ、被検側球面鏡
16を凹面鏡とした。他の組み合わせとしては、被検レ
ンズが全体として凸レンズ−被検側球面鏡が凸面鏡、被
検レンズが全体として凹レンズ−被検側球面鏡が凹面鏡
の場合がある。この被検光学系の3種類の組み合わせを
上述した順に(1),(2)及び(3)とし、その各々
に好適であり、本発明の適用により構成した参照光学系
を、図2に一覧表的に示した。しかし、これらの組み合
わせが、常に最適であるとは限らない。参照光学系
(a)は、平面鏡とアフォーカル光学系(凸+凸、凸+
凹、凹+凸)の組み合わせ、(b)は、球面鏡(凸、
凹)とレンズ(凸、凹)の組み合わせである。また、図
示はしてないが、被検光学系がアフォーカル光学系と平
面鏡の組み合わせであってもよい。図2で示す構成で、
(1)−(a)の組み合わせは、第1実施例として既述
した。いずれの場合も、被検側の仮想平面鏡と参照側の
仮想平面鏡が等価な位置に来るように、参照光学系を構
成する。参照光学系としては、(a)、(b)いずれも
効果は同じであるが、既述したように調整が容易な点か
ら、(a)の平面鏡との組み合わせが実用的で便利であ
る。
【0023】図3は、本発明の第4実施例であり、物点
が有限位置にあるレンズを被検レンズとした場合で、ト
ワイマン‐グリーン干渉計の被検光学系の構成を示して
ある。15′は被検レンズ、24は鏡筒レンズである。
鏡筒レンズ24が被検レンズ15′の物点位置Q点にス
ポットをつくる。鏡筒レンズ24は、実質無収差である
ことを要するが、原理的には球面収差と、場合により光
源の波長スペクトルの範囲の軸上色収差さえ考えればよ
いので、少ないレンズ素子数で容易に実質無収差を実現
できる。鏡筒レンズ24と被検レンズ15′を組み合わ
せて、被検レンズ15と考えれば、これは図2における
(3)に相当する。しかし、被検レンズ15′が、回路
パターン露光用投影レンズのように大型の場合、対応で
きる参照光学系としては、図2における(1)−(a)
の凸凸アフォーカル光学系と平面鏡の組み合わせが好適
である。
が有限位置にあるレンズを被検レンズとした場合で、ト
ワイマン‐グリーン干渉計の被検光学系の構成を示して
ある。15′は被検レンズ、24は鏡筒レンズである。
鏡筒レンズ24が被検レンズ15′の物点位置Q点にス
ポットをつくる。鏡筒レンズ24は、実質無収差である
ことを要するが、原理的には球面収差と、場合により光
源の波長スペクトルの範囲の軸上色収差さえ考えればよ
いので、少ないレンズ素子数で容易に実質無収差を実現
できる。鏡筒レンズ24と被検レンズ15′を組み合わ
せて、被検レンズ15と考えれば、これは図2における
(3)に相当する。しかし、被検レンズ15′が、回路
パターン露光用投影レンズのように大型の場合、対応で
きる参照光学系としては、図2における(1)−(a)
の凸凸アフォーカル光学系と平面鏡の組み合わせが好適
である。
【0024】図4は本発明の第5実施例であり、被検レ
ンズの軸外物点に対する測定に応用する場合で、トワイ
マン‐グリーン干渉計の被検光学系の構成を示してあ
る。基本的には、図1で示した第1の実施例の構成と同
様であるが、光軸18に対して被検レンズ15が所定の
角度で傾いて設置されている。被検レンズ15は薄肉レ
ンズで、その節点は光軸18上にあるとして示した。厚
肉レンズの場合は、その後側主点(節点)を中心に傾け
た場合を除き、被検レンズ15による集光点が大きく移
動するので、被検側球面鏡16の球心も集光点に一致さ
せて動かす必要がある。この状態で、被検側球面鏡16
の球心を通り光軸18に平行な直線が被検側球面鏡16
と交わる点を定め、この点の被検レンズ15に関する共
役点(図示のJ点)を通り光軸18に垂直な面に、既述
したような仮想平面鏡21′を考え、参照光学系を第1
〜第3実施例で示したように構成する。厳密にいえば、
光軸18に対してある角度で被検光学系に入ったすべて
の光線が、仮想平面鏡21′で反射するように見えるわ
けではない。しかし、本実施例のように構成することに
より、本発明を適用しない場合に比べて、実用上、大き
な改善が得られる。
ンズの軸外物点に対する測定に応用する場合で、トワイ
マン‐グリーン干渉計の被検光学系の構成を示してあ
る。基本的には、図1で示した第1の実施例の構成と同
様であるが、光軸18に対して被検レンズ15が所定の
角度で傾いて設置されている。被検レンズ15は薄肉レ
ンズで、その節点は光軸18上にあるとして示した。厚
肉レンズの場合は、その後側主点(節点)を中心に傾け
た場合を除き、被検レンズ15による集光点が大きく移
動するので、被検側球面鏡16の球心も集光点に一致さ
せて動かす必要がある。この状態で、被検側球面鏡16
の球心を通り光軸18に平行な直線が被検側球面鏡16
と交わる点を定め、この点の被検レンズ15に関する共
役点(図示のJ点)を通り光軸18に垂直な面に、既述
したような仮想平面鏡21′を考え、参照光学系を第1
〜第3実施例で示したように構成する。厳密にいえば、
光軸18に対してある角度で被検光学系に入ったすべて
の光線が、仮想平面鏡21′で反射するように見えるわ
けではない。しかし、本実施例のように構成することに
より、本発明を適用しない場合に比べて、実用上、大き
な改善が得られる。
【0025】図5は、本発明の第6実施例で、マッハ‐
ツェンダー型の干渉計に応用した場合の構成を示す。2
6は被検側平面鏡、27は第2半透鏡、28は参照側平
面鏡である。光源系7′より射出した略平行光束8は、
第1半透鏡9により参照光10と被検光11に分割され
る。被検光11は、実質無収差の鏡筒レンズ24′で絞
られ、スポット25を形成する。スポット25が被検レ
ンズ15′の物点となる。なお、鏡筒レンズ24′と被
検レンズ15′の位置は、逆であってもよい。鏡筒レン
ズ24′と被検レンズ15′を組み合わせて被検レンズ
系15とすると、被検レンズ系15はアフォーカル系と
なる。被検レンズ系15より射出した光束は、被検側平
面鏡26で反射し、第2半透鏡27へ進む。
ツェンダー型の干渉計に応用した場合の構成を示す。2
6は被検側平面鏡、27は第2半透鏡、28は参照側平
面鏡である。光源系7′より射出した略平行光束8は、
第1半透鏡9により参照光10と被検光11に分割され
る。被検光11は、実質無収差の鏡筒レンズ24′で絞
られ、スポット25を形成する。スポット25が被検レ
ンズ15′の物点となる。なお、鏡筒レンズ24′と被
検レンズ15′の位置は、逆であってもよい。鏡筒レン
ズ24′と被検レンズ15′を組み合わせて被検レンズ
系15とすると、被検レンズ系15はアフォーカル系と
なる。被検レンズ系15より射出した光束は、被検側平
面鏡26で反射し、第2半透鏡27へ進む。
【0026】一方、参照光路には、補正光学系であるア
フォーカル光学系22′が添装される。アフォーカル光
学系22′は、幾何光学的に被検レンズ系15と等価な
光学系であり、同じアフォーカル比を有するよう構成す
る。また、アフォーカル光学系22′の参照光路におけ
る位置は、被検レンズ系15の被検光路における位置と
等価にするのが望ましいが、原理的には、必ずしも厳密
に等価である必要はない。なお、アフォーカル光学系2
2′の群構成は、被検レンズ系15の構成に対し幾何光
学的に等価に構成しやすいものを選択する。参照光10
は、アフォーカル光学系22′を透過し、参照側平面鏡
28で反射してから第2半透鏡27へ進み、一部が反射
してレンズ13を通過し観測面14に至り、観測面14
上で被検光と重なり合って、被検レンズ15′の性能を
反映した干渉縞を形成する。このように構成することに
より、第1実施例で既述したのと同様の効果で、光源系
7′より射出した光束にある程度の拡がり角があって
も、干渉縞のコントラストを損なうことなく、高精度の
測定を行うことができる。
フォーカル光学系22′が添装される。アフォーカル光
学系22′は、幾何光学的に被検レンズ系15と等価な
光学系であり、同じアフォーカル比を有するよう構成す
る。また、アフォーカル光学系22′の参照光路におけ
る位置は、被検レンズ系15の被検光路における位置と
等価にするのが望ましいが、原理的には、必ずしも厳密
に等価である必要はない。なお、アフォーカル光学系2
2′の群構成は、被検レンズ系15の構成に対し幾何光
学的に等価に構成しやすいものを選択する。参照光10
は、アフォーカル光学系22′を透過し、参照側平面鏡
28で反射してから第2半透鏡27へ進み、一部が反射
してレンズ13を通過し観測面14に至り、観測面14
上で被検光と重なり合って、被検レンズ15′の性能を
反映した干渉縞を形成する。このように構成することに
より、第1実施例で既述したのと同様の効果で、光源系
7′より射出した光束にある程度の拡がり角があって
も、干渉縞のコントラストを損なうことなく、高精度の
測定を行うことができる。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように本発明の透過波面測
定用干渉計は、光源の空間的コヒーレンシーが悪く、光
源より射出される光束にある程度の拡がり角があって
も、コントラストの高い明瞭な干渉縞が得られるので、
高精度で光学部品の検査、測定を行うことができる。
定用干渉計は、光源の空間的コヒーレンシーが悪く、光
源より射出される光束にある程度の拡がり角があって
も、コントラストの高い明瞭な干渉縞が得られるので、
高精度で光学部品の検査、測定を行うことができる。
【図1】本発明による透過波面測定用干渉計の第1実施
例の説明図である。
例の説明図である。
【図2】本発明による透過波面測定用干渉計の第3実施
例の諸態様の一覧図である。
例の諸態様の一覧図である。
【図3】本発明による透過波面測定用干渉計の第4実施
例の説明図である。
例の説明図である。
【図4】本発明による透過波面測定用干渉計の第5実施
例の説明図である。
例の説明図である。
【図5】本発明による透過波面測定用干渉計の第6実施
例の説明図である。
例の説明図である。
【図6】トワイマン‐グリーン干渉計を例にした干渉計
の説明図である。
の説明図である。
【図7】トワイマン‐グリーン干渉計を例にした課題の
説明図である。
説明図である。
【図8】トワイマン‐グリーン干渉計を例にした課題の
説明図である。
説明図である。
【図9】トワイマン‐グリーン干渉計を例にした課題の
説明図である。
説明図である。
【図10】トワイマン‐グリーン干渉計を例にした課題
の説明図である。
の説明図である。
1 光源 8 略平行光束線 10 参照光 12 参照側平面鏡 14 観測面 15 被検レンズ 22 アフォーカル光学系
Claims (2)
- 【請求項1】 光源よりある拡がり角をもって射出する
略平行光束を二分割し、一方を参照光束、他方を被検光
束とし、該被検光束中に、光学材料素子で構成された被
検物たる光学部品を配置し、参照光学系を通過した該参
照光束と被検光学系を通過した該被検光束を再び重ね合
わせ、所定の観測面で干渉縞を形成するよう構成した干
渉計において、 該参照光学系を経由して見たときの該光源と該観測面の
間の幾何光学的関係と、該被検光学系を経由して見たと
きの該光源と該観測面の間の幾何光学的関係とが等価に
なるように、該参照光学系を構成したことを特徴とする
透過波面測定用干渉計。 - 【請求項2】 干渉計がトワイマン‐グリーン型、又は
マッハ‐ツェンダー型干渉計であり、該参照光学系が平
面鏡とアフォーカル光学系の組み合わせより構成されこ
とを特徴とする請求項1の透過波面測定用干渉計。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP03262381A JP3072925B2 (ja) | 1991-10-09 | 1991-10-09 | 透過波面測定用干渉計 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP03262381A JP3072925B2 (ja) | 1991-10-09 | 1991-10-09 | 透過波面測定用干渉計 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0599614A true JPH0599614A (ja) | 1993-04-23 |
| JP3072925B2 JP3072925B2 (ja) | 2000-08-07 |
Family
ID=17374969
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP03262381A Expired - Fee Related JP3072925B2 (ja) | 1991-10-09 | 1991-10-09 | 透過波面測定用干渉計 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3072925B2 (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2016016407A (ja) * | 2014-07-04 | 2016-02-01 | 株式会社ディスコ | レーザー加工装置 |
| JP2020531941A (ja) * | 2017-09-19 | 2020-11-05 | グーグル エルエルシー | 時間的近接性ベースの地図ユーザインタラクション |
| CN113686552A (zh) * | 2021-08-26 | 2021-11-23 | 复旦大学 | 一种微透镜阵列光学功能的一体化测量方法和装置 |
-
1991
- 1991-10-09 JP JP03262381A patent/JP3072925B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2016016407A (ja) * | 2014-07-04 | 2016-02-01 | 株式会社ディスコ | レーザー加工装置 |
| JP2020531941A (ja) * | 2017-09-19 | 2020-11-05 | グーグル エルエルシー | 時間的近接性ベースの地図ユーザインタラクション |
| CN113686552A (zh) * | 2021-08-26 | 2021-11-23 | 复旦大学 | 一种微透镜阵列光学功能的一体化测量方法和装置 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3072925B2 (ja) | 2000-08-07 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US4201473A (en) | Optical interferometer system with CCTV camera for measuring a wide range of aperture sizes | |
| US6804011B2 (en) | Apparatus and method(s) for reducing the effects of coherent artifacts in an interferometer | |
| US3958884A (en) | Interferometric apparatus | |
| JP5087186B1 (ja) | 等光路干渉計 | |
| JP3237309B2 (ja) | システムエラー測定方法及びそれを用いた形状測定装置 | |
| US6643024B2 (en) | Apparatus and method(s) for reducing the effects of coherent artifacts in an interferometer | |
| US5493398A (en) | Device for observing test-piece surfaces by the speckle-shearing-method for the measurement of deformations | |
| CN101788263A (zh) | 可调扩展光源照明的同轴斐索型同步移相干涉仪 | |
| US4983042A (en) | Method and system for measuring the microstructure of surfaces | |
| JP2002013908A (ja) | 干渉装置及びそれを搭載した半導体露光装置 | |
| JPH02161332A (ja) | 曲率半径測定装置及び方法 | |
| US5737081A (en) | Extended-source low coherence interferometer for flatness testing | |
| JP2003302205A (ja) | シアリング干渉測定方法及びシアリング干渉計、投影光学系の製造方法、投影光学系、及び投影露光装置 | |
| JP3072925B2 (ja) | 透過波面測定用干渉計 | |
| EP1384044B1 (en) | Reducing coherent artifacts in an interferometer | |
| JP3410802B2 (ja) | 干渉計装置 | |
| JP3533195B2 (ja) | 試料観察計測用可干渉ビーム装置 | |
| JP3212353B2 (ja) | シリンドリカル面測定時の被検試料の位置合わせ方法および位置合わせ用スクリーン | |
| JP3150761B2 (ja) | 簡易位相シフト干渉計 | |
| JPH08233513A (ja) | 干渉システム | |
| JPH0599613A (ja) | 透過波面測定用干渉計 | |
| JPS59154309A (ja) | 面形状測定用干渉計 | |
| Parks | The point source microscope: a unique autocollimator | |
| JP2902417B2 (ja) | 波面収差測定用干渉装置 | |
| JPH11109253A (ja) | 干渉顕微鏡 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20000509 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080602 Year of fee payment: 8 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090602 Year of fee payment: 9 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090602 Year of fee payment: 9 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100602 Year of fee payment: 10 |
|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |