JPH06100228B2 - 玉軸受の保持器 - Google Patents

玉軸受の保持器

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JPH06100228B2
JPH06100228B2 JP62151419A JP15141987A JPH06100228B2 JP H06100228 B2 JPH06100228 B2 JP H06100228B2 JP 62151419 A JP62151419 A JP 62151419A JP 15141987 A JP15141987 A JP 15141987A JP H06100228 B2 JPH06100228 B2 JP H06100228B2
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邦武 安延
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有限会社藤マイクロ製作所
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、玉軸受の保持器、特にミニチュアのアンギュ
ラコンタクト玉軸受、ピボット玉軸受の保持器に関す
る。
(従来技術) 従来のアンギュラコンタクト玉軸受の保持器1(第34図
〜第35図)は、一般にもみ抜き形保持器と称し、金属
(鉄、黄銅など)または布入りベークライト(フェノー
ルレジン)などの円筒形リング2の周面に機械加工によ
り半径方向に貫通する、玉3の径よりやや大きい複数の
円形断面の孔4をあけてこれらの孔をボールポケットと
して用いている。しかしながら、この型式の保持器は、
機械加工のため製造費用が高くなる欠点がある。最近で
は、成形加工により製造された保持器も市場に出ている
が、この場合金型が第35図に示すように二つに割った金
型部分5、6と、これらの金型の孔に支持されるボール
ポケット成形ピン7とからなる複雑な金型になり、しか
も成形後この金型を分解する際には、ピン7を全て外方
に引き抜いた後、金型5と6を上下に引き離して分解す
るので、非常に面倒であり、分解、組立の作業コストが
高くなる欠点があった。
また、従来のこのような保持器1をアンギュラコンタク
ト玉軸受に組み込んだ例を第36図に示す。第37図のアン
ギュラコンタクト玉軸受に組み込んだ保持器1′は、特
に高速用として玉3に油が行きやすくするために保持器
の幅を半分にしてある。これらのアンギュラコンタクト
玉軸受の保持器1、1′は、外輪8や内輪9で案内され
るレース案内型であるから、玉3と内外輪8、9の間に
比較的大きい摩擦が発生し、走行が不安定になる欠点が
ある。
(発明の目的) 本発明の目的は、製造がいっそう容易でかつ製造費用が
いっそう安くなるように構成された玉軸受の保持器を提
供することである。
(発明の構成) 上記の目的を達成するには、本発明により、円筒形リン
グの内周面と外周面に、それぞれリングの軸方向両端面
で反対方向に開口する一対のU字状溝形の切込みを有
し、この一対のU字状溝形切込みを内周面と外周面の間
のほぼ中間の仮想円筒面で互いに相接するように形成し
て、この対の溝形切込みを円周方向に複数個配置し、外
側と内側の溝形切込みの互い違いに対向する底部分を前
記中間の仮想円筒面の軸方向中央に中心を有する玉支持
面に形成し、かつ隣接する内側と外側の溝形切込みの直
線部分を、保持器の軸方向長さの中央付近にある軸方向
に延びる共通の面部分と、この面部分と互い違いに軸方
向に延びるように連結される面部分とにより形成すれば
よい。
(実施例) 以下、本発明の実施例について図面により詳細に説明す
る。
第1図と第2図にミニチュア型アンギュラコンタクト玉
軸受用の本発明の保持器の代表的な例を示す。長方形断
面の円筒型リング12の内周面と外周面に、それぞれ上方
と下方に反対方向に開口する一対のU字状の溝型切込み
14、14′(第3図と第4図参照)が、内周面と外周面の
ほぼ中間の仮想円筒面16で相接するように形成され、こ
の対の溝型切込み14、14′が円周方向に複数個配置され
ている。上下に互い違いに対向する隣接する内側と外側
の溝型切込み14、14′の円弧形の底部分18、18′が前記
中間の仮想円筒面16上の軸方向中央に中心を有する玉支
持面に形成され、これらの玉支持面は、この実施例では
玉の直径より若干大きい直径の球面の一部を形成する。
また、隣接する内側と外側の溝形切込み14、14′の直線
部分20、20′が、軸方向長さの中央付近にある軸方向に
延びる共通の円筒面部分Aを有する。この共通の円筒面
部分Aにより溝形切込み14、14′の強度が確保される。
溝形切込み14、14′の直線部分20、20′は、それぞれ、
前記中間の仮想円筒面16上の軸方向中央に中心を有す
る。玉3よりやや大きめの半径の軸方向に延びる円筒面
の一部BA、B′Aを形成している。すなわち、上下に互
い違いの円筒面の一部B、B′が形成され、これらの上
下の円筒面部分B、B′が軸方向中央付近の共通の円筒
面部分Aにより連結されている。このようにして、ボー
ルポケットが形成されている。
前述した構造の玉軸受の保持器10は、成形可能なエラス
トマー材料により成形される。金型は、第2図の左側に
仮想線で示したように、上方に開口する溝型切込み14を
円筒形の上型22により、かつ下方に開口する溝形切込み
14′を円筒形の下型24により成形できるので、金型が単
純化され、分解の際には上型22と下型24を上下に引き離
すだけで容易に分解できるので、製造費用が低減され
る。従って、従来に比べて保持器の成形が容易になり、
量産が可能になる。また、玉を保持器に組み込む場合
も、エラストマー製の保持器を容易に変形させることが
できるので、玉をボールポケットに押し込むだけで簡単
に組み込むことができる。
この実施例の保持器10をアンギュラコンタクト玉軸受に
組み込んだ例を第5図と第6図に示す。保持器10を組み
込んだ状態で、従来に比べて図示のように玉の露出面が
大きくなるので、油霧潤滑で高速に使用する場合に有利
である。
次に、第7図と第8図にピボット玉軸受に適するように
形成された保持器30を示す。同様な部品には、第1図と
第2図の部品に20をプラスした参照数字を付けてある。
第7図と第8図の実施例が第1図と第2図の実施例と異
なる所は、ピボット玉軸受に適するように保持器の内周
面上端と外周面下端が大きく面取りされている点であ
る。
第9図は、第8図のH−H線に沿って断面した部分断面
図であり、第10図は第8図の矢印J方向から見た部分図
である。
第11図には、第7、8図の保持器30がピボット玉軸受42
に組み込まれた例を示す。なお、44はストップリング、
46は仮想線で示したピボット軸である。
第12図と第13図のアンギュラコンタクト玉軸受の保持器
50では、上下に互い違いに対向する溝形切込み54、54′
の底部分58、58′の玉支持面が、玉の直径よりやや大き
い直径を有する、保持器の半径方向に延びる円筒面の一
部に形成され、かつ直線状部分60、60′が、保持器の中
心と、互い違いに相対する底部分58と58′の中心とを結
ぶ半径線に平行に垂直に延びる平らな面BA、AB′に形成
されている。
第14図と第15図の玉軸受の保持器70の実施例が第12図と
第13図の実施例と異なる点は、溝形切込み74、74′の底
部分78、78′の玉支持面の縁および直線部分80、80′の
平らな面の縁にそれぞれ玉の直径より小さい孔を形成す
る張り出し部82、82′が形成され、従って球面以外の玉
支持面を有するボールポケットでも玉を保持できる構造
が得られる。
第16図と第17図の保持器90の実施例は、溝形切込み94、
94′の底部分98、98′の玉支持面および直線部分100、1
00′の垂直面にそれぞれ半径方向内側と外側に向かって
先細になるようなテーパーが形成されている。
第18図〜第23図は、ピボット玉軸受のための保持器の実
施例を示す。
第18図、第19図の保持器110は、ピボット玉軸受に組み
込むためにその内周面上端と外周面下端が大きく面取り
されている。外側の溝形切込み114′の底部分118′が、
半径方向に延びる円筒状の玉支持面にかつ直線部分12
0′が平らな垂直面に形成されているが、内側の溝形切
込みの底部分118の玉支持面および直線部分120の平らな
面の内縁のみに玉の直径より小さい孔を形成する張り出
し部122が形成されている。これは、第11図からより分
かるように、玉の外側が外輪の転動溝により支持されて
いるので、少なくとも玉の内側を保持器の張り出し部12
2により保持すれば、保持器の位置が決まるからであ
る。従って、この保持器も玉案内形の保持器である。
第20図、第21図のピボット玉軸受の保持器130では、溝
形切込み140、140′の互い違いに対向する底部分138、1
38′の玉支持面および直線部分140、140′の平らな面の
内縁と外縁の両方に同様な張り出し部142、142′が形成
され、従ってボールポケット内に玉を保持する構造が形
成されている。
第22図、第23図のピボット玉軸受の保持器150では、互
い違いに対向する底部分158、158′の玉支持面および直
線部分160、160′の面がそれぞれ半径方向内方と外方に
向かって先細になるようなテーパー面に形成されてい
る。この場合も、ボールポケット内に玉を保持する構造
である。
第24図、第25図のアンギュラコンタクト玉軸受の保持器
170は、第12図と第13図に示した保持器50の溝形切込み
の底部分58、58′を178、178′のように平らな面に形成
して、平らな面の直線部分180、180′と共に四角形のボ
ールポケットが形成されている。
第26図、第27図はピボット玉軸受の保持器190であり、
この保持器は、第20図、第21図の保持器の溝形切込みの
底部分138、138′が円弧状ではなく198、198′のように
平らな玉支持面に形成され、これらの玉支持面が直線部
分200、200′と共に四角形のボールポケットを形成して
いる。
このように、ボールポケットの形状を多角形に形成する
ことにより、ボールポケット内部に油を保持しやすくな
り、従って油だまりができて潤滑に好都合である。
第28図と第29図のアンギュラコンタクト玉軸受の保持器
210では、その内周面上縁が大きく面取りされており、
かつ外側の溝形切込み214′の底部分218′が円筒状玉支
持面にかつ直線部分220′が平らな垂直面に形成されて
いると共に、内側の溝形切込み214の底部分218が球面の
玉支持面にかつ直線部分220が垂直な円筒面に形成され
ている。第30図には、玉軸受の内輪の転動溝が一体に形
成された軸222と外輪224の間に第28図、第29図の保持器
210が組み込まれた状態を示す。
第31図、第32図のアンギュラコンタクト玉軸受の保持器
230は、第1図と第2図に示す互い違いに対向する球面
の玉支持面を有する保持器10の外周面下縁を大きく面取
りすることにより形成された保持器である。第33図に
は、外輪242の内側上部が斜めに削られたアンギュラコ
ンタクト玉軸受にこの保持器230が組み込まれた状態を
示す。
前述した実施例において、特に第1、2図、第7、8
図、第31、32図に示した溝形切込みの互い違いに対向す
る底部分の玉支持面が球面に形成されている保持器、お
よび第14、15図、第16、17図、第18、19図、第20、21
図、第26、27図に示した溝形切込みの互い違いに対向す
る底部分の玉支持面が張り出し部を有するかまたは先細
のテーパー面を有する保持器は、第34図、第35図に示し
た従来の円筒孔のボールポケットに保持されるレース案
内形の保持器と異なり、玉案内形の保持器であるので、
摩擦が少なく、安定した保持器となる。
本発明では、円筒形リングの内周面と外周面に、それぞ
れリングの軸方向両端面で反対方向に開口する一対のU
字状溝形の切込みを有し、この一対のU字状溝形切込み
を内周面と外周面の間のほぼ中間の仮想円筒面で互いに
相接するように形成して、この対の溝形切込みを円周方
向に複数個配置し、外側と内側の溝形切込みの互い違い
に対向する底部分を前記中間の仮想円筒面の軸方向中央
に中心を有する玉支持面に形成し、かつ隣接する内側と
外側の溝形切込みの直線部分を、保持器の軸方向長さの
中央付近にある軸方向に延びる共通の面部分と、この面
部分と互い違いに軸方向に延びるように連結される面部
分とにより形成したので、上記のようなU字状溝形切込
みの互いの逆の組み合わせにより生じた中央の共通の軸
方向に延びる面部分により、一方の側で開口するU字状
溝形切込みの組み合わせにもかかわらず、その強度を充
分に確保することができると共に、この共通の面部分が
半径方向に長くかつ軸方向にも充分な幅をもって広く形
成され、したがって玉案内型の保持器としての玉を押し
てゆく面が従来より広くなるので、保持器の回転方向に
対して安定している利点がある。
また、本発明では、保持器の材料に成形可能な材料を使
用した場合、前述したように金型を上下方向に引き離す
だけで簡単に分解可能な単純な構造に設計することがで
き、従って保持器の成形がきわめて容易になり、量産が
可能になる。
また、本発明では、相接する内側と外側の溝形切込みの
玉支持面を形成する底部分が互い違いに反対方向に開口
しているので、この保持器を玉軸受に組み込んだとき
に、従来の保持器に比較して玉の露出面が大きくなり、
従って油霧潤滑により高速に有利に使用できる。また、
従来の高速用保持器は、第37図のように潤滑をよくする
ために薄い保持器を使用しなければならないが、本発明
の保持器では、玉支持面が互い違いに反対方向に開口
し、玉が大きく露出するので、特別に高速用として薄く
する必要がなく、充分に厚いものが使用でき、従って強
度が増大する利益がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の保持器の一実施例の平面図で、第2図
の線E−Eに沿って切断した部分断面を含む図、第2図
は第1図の線C−Cに沿って切断した断面図、第3図は
第2図の線D−Dに沿って切断した部分断面図、第4図
は第2図の矢印Eの方向より見た部分図、第5図は第
1、2図の保持器を組み込んだアンギュラコンタクト玉
軸受の部分断面図、第6図は第5図の矢印Fの方向から
見た部分平面図、第7図は本発明の保持器の別の実施例
の平面図で、第8図の線I−Iに沿って切断した部分断
面を含む図、第8図は第7図の線G−Gに沿って切断し
た断面図、第9図は第8図の線H−Hに沿って切断した
部分断面図、第10図は第8図の矢印Jの方向より見た
図、第11図は第7、8図の保持器を組み込んだピボット
玉軸受の断面図、第12図は本発明の保持器の他の実施例
を示す図で、第13図の線K−Kに沿って切断した部分断
面図、第13図は第12図の矢印Lの方向より見た図、第14
図は本発明の別の実施例を示す図で、第15図の線M−M
に沿って切断した部分断面図、第15図は第14図の矢印N
の方向より見た図、第16図は本発明の他の実施例を示す
図で、第17図の線P−Pに沿って切断した部分断面図、
第17図は第16図の矢印Qの方向から見た図、第18図は本
発明の保持器のさらに別の実施例を示す、第19図の線R
−Rに沿って切断した部分断面図、第19図は第18図の矢
印Sの方向より見た図、第20図は本発明の他の実施例を
示す図で、第21図の線T−Tに沿って切断した部分断面
図、第21図は第20図の矢印Uの方向から見た図、第22図
は本発明の保持器の別の実施例を示す図で、第23図の線
V−Vに沿って切断した断面図、第23図は第22図の矢印
Wの方向から見た図、第24図は本発明の保持器の他の実
施例を示す図で、第25図の線X−Xに沿って切断した部
分断面図、第25図は第24図の矢印Yの方向から見た図、
第26図は本発明の保持器の他の実施例を示す図で、第27
図の線Z−Zに沿って切断した部分断面図、第27図は第
26図の矢印aの方向から見た図、第28図は本発明の保持
器の別の実施例を示す図で、第29図の線b−bに沿って
切断した部分断面図、第29図は第28図の矢印cの方向か
ら見た図、第30図は第28、29図の保持器が組み込まれた
玉軸受の部分断面図、第31図は本発明の保持器の他の実
施例を示す図で、第32図の線d−dに沿って切断した部
分断面図、第32図は第31図の矢印eの方向から見た図、
第33図は第31、32図の保持器が組み込まれたアンギュラ
コンタクト玉軸受の部分断面図、第34図は従来の保持器
の平面図で、第35図の線f−fに沿って切断した部分断
面図を含む図、第35図は第34図の線g−gに沿って切断
した断面図、第36図は第34、35図の従来の保持器を組み
込んだアンギュラコンタクト玉軸受の部分断面図、第37
図は特に高速用のために幅が半分の保持器を組み込んだ
アンギュラコンタクト玉軸受の部分断面図である。 図中符号 14′,34′,54′,74′,94′,114′,134′,154′,174′,1
94′,214′,234′……外側溝形切込み 14,34,54,74,94,114,134,154,174,194,214,234……内側
溝形切込み 16……中間の円筒面 18,18′,38,38′,58,58′,78,78′,98,98′,118,118′,
138,138′,158,158′,178,178′,198,198′,218,218′,
238,238′……底部分 20,20′,40,40′,60,60′,80,80′,100,100′,120,12
0′,140,140′,160,160′,180,180′,200,200′,220,22
0′,240,240′……直線部分 A……共通の面

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エラストマー材料で一体に成形される玉軸
    受の保持器において、円筒形リングの内周面と外周面
    に、それぞれリングの軸方向両端面で反対方向に開口す
    る一対のU字状溝形の切込みを有し、この一対のU字状
    溝形切込みを内周面と外周面の間のほぼ中間の仮想円筒
    面で互いに相接するように形成して、この対の溝形切込
    みを円周方向に複数個配置し、外側と内側の溝形切込み
    の互い違いに対向する底部分を前記中間の仮想円筒面の
    軸方向中央に中心を有する玉支持面に形成し、かつ隣接
    する内側と外側の溝形切込みの直線部分を、保持器の軸
    方向長さの中央付近にある軸方向に延びる共通の面部分
    (A)と、この面部分と互い違いに軸方向に延びるよう
    に連結される面部分(B,B′)とにより形成することを
    特徴とする玉軸受の保持器。
JP62151419A 1987-06-19 1987-06-19 玉軸受の保持器 Expired - Lifetime JPH06100228B2 (ja)

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JPS53163450U (ja) * 1977-05-30 1978-12-21

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