JPH06100314B2 - スチームトラップ - Google Patents

スチームトラップ

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JPH06100314B2
JPH06100314B2 JP63062848A JP6284888A JPH06100314B2 JP H06100314 B2 JPH06100314 B2 JP H06100314B2 JP 63062848 A JP63062848 A JP 63062848A JP 6284888 A JP6284888 A JP 6284888A JP H06100314 B2 JPH06100314 B2 JP H06100314B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 この発明は、蒸気を使用する装置から排出された凝縮さ
れた蒸気、即ちドレンを主に排出するためのスチームト
ラップに関する。
〈従来技術〉 一般に、上記のスチームトラップは、開弁と閉弁とを交
互に繰返して、例えば熱交換器等の蒸気使用装置から排
出されたドレンを断続的に排出するもので、作動原理か
らメカニカル・トラップ、サーモスタチック・トラッ
プ、サーモダイナミック・トラップ等に分類されてい
る。サーモスタチック・トラップでは、閉弁期間中にト
ラップ直前に滞留したドレンが温度降下し、このドレン
の温度が或る温度まで下がると開弁し、これによってド
レンの温度が上昇し、ドレンの温度が他の或る温度まで
上昇すると閉弁することを繰返すものである。メカニカ
ル・トラップ、サーモダイナミック・トラップの作動原
理は、上記の原理とは異なるが、現象的に見ればサーモ
スタチック・トラップと全く変わりはない。ただ、トラ
ップの形式、種類によって開閉弁時のドレン温度または
過冷却度(蒸気使用装置に供給される蒸気の温度tSとド
レンの温度との差)が異なるにすぎないと考えられる。
〈発明が解決しようとする課題〉 このように作動現象的には、どのトラップも大差がない
にも拘らず、各トラップの構成はその作動原理によって
大きくことなっており、製造メーカとしては様々な構成
のものを製造しなければならず、その製造が面倒である
という問題点があった。また、ユーザは、トラップを使
用するに際して、どのトラップを使用すればよいか、そ
の選定に迷うという問題点があった。
この発明は上記の各問題点に鑑みなされたものであり、
トラップの構造が簡単になり、選定及び製造が容易なス
チームトラップを提供することを目的とする。
〈課題を解決するための手段〉 上記の目的を達成するため、請求項1記載の発明は、蒸
気使用装置の排出側に設けられ、制御信号に応じて開閉
される開閉弁と、蒸気使用装置の供給側に設けられ、蒸
気使用装置に供給される蒸気の温度を測定する蒸気温度
測定手段と、開閉弁の供給側に設けられ、その設置位置
の温度を測定する排出温度測定手段とを、具備してい
る。
さらに、開閉弁を開弁する時の過冷却度を表す開弁時過
冷却度信号と、開閉弁を閉弁する時の過冷却度を表す閉
弁時過冷却度信号とを記憶している記憶手段と、蒸気温
度測定手段と排出温度測定手段とからの信号に基づいて
過冷却度信号を生成する手段と、この過冷却度信号が開
閉弁過冷却度信号よりも大きくなったとき、開閉弁が開
くように開制御信号を供給し過冷却度信号が閉弁時過冷
却度信号よりも小さくなったとき、開閉弁が閉じるよう
に閉制御信号を供給する制御信号生成手段を設けてあ
る。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明と同様に、
開閉弁と、蒸気温度測定手段と、排出温度測定手段とを
有し、さらに、開閉弁を閉弁する時の過冷却度を表す閉
弁時過冷却度信号を記憶している記憶手段と、蒸気温度
測定手段と排出温度測定手段とからの信号に基づいて過
冷却度信号を生成する手段と、開閉弁に開制御信号が供
給されている状態において、過冷却度信号が閉弁時過冷
却度信号よりも小さくなったとき、開閉弁に閉制御信号
を供給する制御信号生成手段と、閉制御信号が生成され
てから所定時間経過後に、開閉弁に開制御信号を供給す
る開制御信号生成手段とを、設けたものである。
また、請求項3記載の発明は、請求項2記載の発明に、
開制御信号が供給されていた開時間を測定する手段と、
この開時間が予め定めた範囲内であるか否かを判定する
時間判定手段と、開時間が上記範囲外のとき、開閉弁の
閉時間である上記の所定時間を変更する変更手段を設け
たものである。
請求項4記載の発明は、請求項1記載の発明と同様に、
開閉弁と、蒸気温度測定手段と、排出温度測定手段とを
有し、さらに、開閉弁を開弁する時の過冷却度を表す開
弁時過冷却度信号を記憶している記憶手段と、蒸気温度
測定手段と排出温度測定手段とからの信号に基づいて過
冷却度信号を生成する手段と、開閉弁に閉制御信号が供
給されている状態において、過冷却度信号が開弁時過冷
却度信号よりも大きくなったとき、開閉弁に開制御信号
を供給する制御信号生成手段と、開制御信号が供給され
てから所定時間経過後に、開閉弁に閉制御信号を供給す
る閉制御信号生成手段とを、設けたものである。
請求項5記載の発明は、請求項4記載の発明に、閉制御
信号が供給されていた閉時間を測定する手段と、この閉
時間が予め定めた範囲内であるか否かを判定する時間判
定手段と、閉時間が上記範囲外のとき、開閉弁の開時間
である上記所定時間を変更する変更手段を設けたもので
ある。
〈作用〉 請求項1記載の発明によれば、蒸気温度測定手段が測定
した蒸気温度と、排出温度測定手段が主に測定したドレ
ン温度とに基づいて、過冷却度信号生成手段が過冷却度
信号を生成する。
閉弁状態では、ドレンが滞留し、ドレン温度が下がるの
で、過冷却度信号生成手段が生成した過冷却度信号が大
きくなっていく。そして、過冷却度信号が開弁時過冷却
度信号よりも大きくなったとき、開制御信号が開閉弁に
供給されて、開閉弁が開かれ、ドレンが排出される。開
閉弁が開かれている間に、ドレン温度が上昇し、過冷却
度信号が下がり、閉弁時過冷却度信号よりも小さくなる
と、閉制御信号が開閉弁に供給されて、開閉弁が閉じら
れる。以下、同様に動作する。
請求項2記載の発明では、開弁状態では請求項1記載の
発明と同様に、ドレン温度が上昇し、過冷却度信号は小
さくなっていき、閉弁時過冷却度信号よりも小さくなる
と、開閉弁が閉じられる。そして、所定時間が経過する
と、過冷却度信号とは無関係に、開制御信号発生手段
が、開制御信号を発生し、開閉弁を強制的に開く。即
ち、閉弁時間が一定にされる。
請求項3記載の発明では、請求項2記載の発明と同様
に、閉弁時間を一定にする制御が行われた後、開閉弁の
実際の開時間が予め定めた範囲内であるか否かを時間判
定手段によって判定し、範囲外であると、一定時間とし
ていた閉弁時間を変更手段によって変更している。
請求項4記載の発明では、請求項2記載の発明とは逆
に、過冷却度信号が、開弁時過冷却度信号よりも大きく
なると、開閉弁が開かれ、所定時間が経過すると、過冷
却度とは無関係に、強制的に開閉弁が閉じられる。即
ち、開弁時間が常に一定とされている。
請求項5記載の発明では、請求項4記載の発明と同様
に、開弁時間を一定にする制御が行われた後、開閉弁の
実際の閉時間が予め定めた範囲内であるか否かを時間判
定手段によって判定し、範囲外であると、一定時間とし
ていた開時間を変更手段によって変更している。
〈実施例〉 請求項1記載の発明に対応する第1の実施例を第1図及
び第2図に示す。第1図において、2は例えば熱交換器
のような蒸気使用装置で、加熱用の飽和蒸気が蒸気供給
弁4を介して供給される。一方、被加熱用の流体もこの
蒸気使用装置2に供給され、この被加熱用流体は、蒸気
から熱伝達を受けて昇温される。被加熱用流体に熱伝達
して凝縮した蒸気、即ちドレンは、蒸気使用装置2から
配管を介して排出されるが、その配管の所定位置には電
磁開閉弁6が設けられている。この開閉弁6は、マイク
ロコンピュータ8からの制御信号に応じて開閉を行なう
ものである。マイクロコンピュータ8は、蒸気使用装置
2の蒸気の供給側に設けた蒸気温度測定器10から得られ
る蒸気温度信号と、開閉弁6の供給側に設けた排出温度
測定器12から得られる温度信号(これは主にドレンの温
度を表わすが、配管内に空気が蓄積しているときは、そ
の温度も表わす。以下、ドレン温度信号と称する。)と
に基づいて、開閉弁6に対する制御信号を生成する。
マイクロコンピュータ8が行なう制御の概略を説明する
と、今、開閉弁6を閉弁している状態とすると、ドレン
が滞留し、ドレンの温度は下がってくる。その結果、蒸
気温度とドレン温度との差である過冷却度δは大きくな
る。やがて、この過冷却度δは、開閉弁6を開くときの
過冷却度として予め定めた開弁時過冷却度δ1より大き
くなる。このとき、マイクロコンピュータ8が開閉弁6
を開弁し、ドレンを排出する。この結果、ドレン温度は
上昇し、過冷却度δは小さくなる。やがて、この過冷却
度δは、開閉弁6を閉弁するときの過冷却度として予め
定めた閉弁時過冷却度δ2より小さくなる。このとき、
マイクロコンピュータ8が開閉弁6を閉弁し、ドレンの
排出が停止され、ドレンは再び滞留を開始する。その結
果、ドレン温度は下がり始め、過冷却度δが大きくな
る。そして、上述したように過冷却度δが開弁時過冷却
度δ1より大きくなると、開閉弁6は開弁される。以
下、上述した動作を繰返す。
第2図はこの実施例の動作フローチャートで、まず上述
した開弁時過冷却度δ1と、閉弁時過冷却度δ2とを、
キーボード(図示せず)を用いてマイクロコンピュータ
8内のメモリに記憶させる(ステップS2)。なお、上記
の説明から明らかなようにδ1>δ2である。
これに続いて、開閉弁6を閉弁し(ステップS4)、蒸気
温度tSとドレン温度tCとを蒸気温度測定器10と排出温度
測定器12とを用いて測定し(ステップS6、8)、tSから
tCを減算して過冷却度δを算出する(ステップS10)。
そして、過冷却度δが開弁時過冷却度δ1より大きいか
否か判断し(ステップS12)、δがδ1よりも小さい
と、ステップS6に戻り、δがδ1より大きくなるまで、
ステップS6、8、10、12を繰返す。即ち、開閉弁6は閉
弁状態を維持する。
閉弁していることにより、ドレンが滞留し、ドレン温度
は下がっていくので、やがてδがδ1よりも大きくな
る。このとき、開閉弁6が開弁され(ステップS14)、
開閉弁6の直前に滞留しているドレンが排出される。こ
れに続いて、蒸気温度及びドレン温度を測定し、過冷却
度δを上記と同様にして算出する(ステップS6′、
8′、10′)。そして、δが閉弁時過冷却度δ2よりも
小さいか否か判断し(ステップS16)、δがδ2よりも
大きいと、δがδ2よりも小さくなるまでステップS
6′、8′、10′、16を繰返す。即ち、開弁状態が維持
される。
開弁されていることによりドレン温度は上昇し、δは小
さくなり、やがてδ2よりも小さくなる。その結果、ス
テップS4が実行されて、閉弁される。以下、上記と同様
にしてδがδ1より大きくなると開弁され、δがδ2よ
り小さくなると閉弁されることが繰返される。
請求項2記載の発明に対応する第2の実施例の動作フロ
ーチャートを第3図に示す。使用する装置等は第1の実
施例と同一であるので詳細な説明は省略する。この実施
例では、過冷却度δが閉弁時過冷却度δ2よりも小さく
なると閉弁するのは、第1の実施例と同一であるが、開
弁はδが開弁時過冷却度δ1より大きくなると行なうの
ではなく、過冷却度とは無関係に閉弁してから予め定め
た閉弁時間Tcが経過すると強制的に開弁するものであ
る。
即ち、まず、閉弁時間Tc及び閉弁時過冷却度δ2をキー
ボードによって設定し、マイクロコンピュータ8内のメ
モリに格納する(ステップS18、20)。
次いで、開閉弁6を開弁し(ステップS22)、蒸気温度t
S及びドレン温度tCを測定し(ステップS24、26)、過冷
却度δを算出する(ステップS28)。そして、過冷却度
δが閉弁時過冷却度δ2よりも小さいか否か判断し(ス
テップS30)、δがδ2よりも大きいと、小さくなるま
でステップS24、26、28を繰返す。即ち、開弁状態を維
持する。
開弁状態であるのでドレン温度が上昇し、過冷却度δは
徐々に小さくなる。やがて、δがδ2よりも小さくなる
と、閉弁され(ステップS32)、閉弁時間Tcが経過する
のを待ち(ステップS34)、その後にステップS22を実行
して開弁する。即ち、閉弁してから閉弁時間Tcの経過後
に、過冷却度δとは無関係に開弁される。開弁後は、上
記と同様にしてδがδ2よりも小さくなると閉弁し、閉
弁時間Tcが経過すると開弁することを繰返す。
請求項3記載の発明に対応する第3の実施例の動作フロ
ーチャートを第4図に示す。この実施例は、第2の実施
例の変形であって、蒸気使用装置2の負荷の変動によっ
て開弁時間が長くなったり、短くなったりしたときに、
閉弁時間Tcを修正して、負荷の変動に対応するものであ
る。
即ち、第2の実施例において、ステップS34の後、ステ
ップS22に戻らないで、開弁し(ステップS22′)、蒸気
温度tS及びドレン温度tCを測定し、過冷却度δを算出
し、δがδ2より小さいか否か判断する(ステップS2
4′、26′、28′、30′)。そして、δがδ2より小さ
くなるまで、ステップS24′、26′、28′、30′を繰返
す。そして、δがδ2より小さくなると、閉弁する(ス
テップS32′)。次に、開弁時間Toを測定する(ステッ
プS36)。これは、例えばステップS22′で開弁したと
き、図示しないカウンタに一定周波数のクロックのカウ
ントを開始させ、ステップS32′で閉弁したときに、カ
ウントを中止させ、そのカウント値を読取ることによっ
て行なえる。
そして、この開弁時間Toが予め定めた時間、例えば当初
に設定した閉弁時間Tcの1/2よりも短いか否か判断する
(ステップS38)。もし短ければ、その閉弁時間Tcでは
過冷却度が小さすぎるので、閉弁時間Tcを長くして、過
冷却度を大きくする必要がある。しかし、無闇に長くす
ることもできないので、この実施例では100秒という制
限を設けている。即ち、現在の閉弁時間を1.2倍した値
が100秒より短いか否か判断し(ステップS40)、短けれ
ば新たな閉弁時間を現在の閉弁時間の1.2倍とし(ステ
ップS42)、この新たな閉弁時間Tcだけ時間待ちし(ス
テップS44)、その後にステップS22′を実行して、開弁
する。また、現在の閉弁時間を1.2倍にした値が100秒以
上であると(ステップS40の答えがNO)、これ以上閉弁
時間を延長することはできないので、現在の閉弁時間Tc
を修正しないで、そのままステップS44を実行して、Tc
だけ時間待ちしてから、ステップS22′を実行して開弁
する。
また、開弁時間Toが閉弁時間Tcの1/2以上であると(ス
テップS38の答がNO)、開弁時間Toが予め定めた時間、
例えば当初に設定した閉弁時間Tcの1.5倍よりも長いか
否か判断する(ステップS46)。もし長いと、現在の閉
弁時間Tcでは過冷却度δが大きすぎるので、閉弁時間Tc
を短くして、過冷却度δを小さくする必要がある。しか
し、無闇に短くすることもできないので、この実施例で
は10秒という制限を設けている。即ち、現在の閉弁時間
tCの0.8倍が10秒より大きいか否か判断し(ステップS4
8)、大きいと閉弁時間をまだ短くできるので現在の閉
弁時間tCの0.8倍を新たな閉弁時間Tcとし(ステップS5
0)、ステップS44を実行して、新たな閉弁時間Tcだけ時
間待ちしてからステップS22′を実行して開弁する。も
し、現在の閉弁時間Tcの0.8倍が10秒よりも小さいと
(ステップS48の答がNO)、これ以上閉弁時間Tcを短縮
することはできないので、現在の閉弁時間を修正せず、
ステップS44を実行して、現在の閉弁時間Tcだけ時間待
ちした後、ステップS22′を実行して開弁する。
また、開弁時間Toが閉弁時間Tcの1.5倍よりも短いと
(ステップS46の答がNO)、既にステップS38の答がNOで
あるので、現在の閉弁時間Tcは閉弁時間Tcの0.5倍と1.5
倍の間にあり、なんら修正を要旨ないことになる。よっ
て、現在の閉弁時間のままステップS44を実行して、現
在の閉弁時間Tcだけ時間待ちした後、ステップS22′を
実行して開弁する。以下、上述した動作を繰返す。も
し、1度だけ閉弁時間Tcを0.8倍または1.2倍しただけで
は、開弁時間Toが当初に設定した閉弁時間Tcの1/2より
小さくならなかったり、当初に設定した閉弁時間のTcの
1.5倍にならなければ、修正された閉弁時間がさらに0.8
倍または1.2倍される。これを繰返す内に開弁時間Toは
当初に設定した閉弁時間Tcの0.5乃至1.5倍となる。
請求項4記載の発明に対応する第4の実施例の動作フロ
ーチャートを第5図に示す。この実施例は過冷却度δが
開弁時過冷却度δ1よりも大きくなると開弁するのは、
第1の実施例と同一であるが、閉弁はδが閉弁時過冷却
度δ2より小さくなると行なうのではなく、過冷却度と
は無関係に開弁してから予め定めた開弁時間Toが経過す
ると強制的に閉弁するものである。
即ち、まず、開弁時間To及び開弁時過冷却度δ1をキー
ボードによって設定し、マイクロコンピュータ8内のメ
モリに格納する(ステップS52、54)。
次いで、開閉弁6を開弁し(ステップS56)、蒸気温度t
S及びドレン温度tCを測定し(ステップS58、60)、過冷
却度δを算出する(ステップS28)。そして、過冷却度
δが開弁時過冷却度δ1よりも小さいか否か判断し(ス
テップS64)、δがδ1よりも大きいと、小さくなるま
でステップS58、60、62を繰返す。即ち、開弁状態を維
持する。
開弁状態であるのでドレン温度は上昇し、過冷却度δは
徐々に小さくなる。やがて、δがδ1よりも小さくなる
と、閉弁される(ステップS66)。そして、再び蒸気温
度tS及びドレン温度tCを測定し(ステップS68、70)、
過冷却度δを算出する(ステップS72)。そして、過冷
却度δが開弁時過冷却度δ1よりも大きいか否か判断し
(ステップS74)、δがδ1よりも小さいと、大きくな
るまでステップS66、68、70、72、74を繰返す。即ち、
閉弁状態を維持する。閉弁状態であるので、ドレン温度
は下がり、過冷却度δは大きくなる。やがて、過冷却度
δが開弁時過冷却度δ1よりも大きくなると、開弁し
(ステップS76)、開弁時間Toが経過するのを待ち(ス
テップS78)、その後にステップS66を実行して閉弁す
る。即ち、開弁してから開弁時間Toが経過したとき、強
制的に閉弁される。閉弁後は、上記と同様にしてδがδ
1よりも大きくなると、開弁し、開弁時間Toが経過する
と閉弁することを繰返す。
この実施例においても、第3の実施例と同様に蒸気使用
装置2の負荷の変動によって閉弁時間が長くなったり、
短くなったりしたときに、開弁時間Toを修正して、負荷
の変動に対応させることができる。この場合、第4図の
動作フローチャートにおけるステップS34をステップS78
に変更し、ステップS22′を「閉弁」に変更し、ステッ
プS30′をステップS74と同様に「δがδ1より大きいか
否かの判断」に変更し、ステップS32′を「開弁」に変
更し、ステップS36を「閉弁時間Tcの測定」に変更し、
ステップS38、46における「開弁時間To」を「閉弁時間T
c」に、「閉弁時間Tc」を「開弁時間To」に変更し、ス
テップS40、42、44、48、50における「閉弁時間Tc」を
「開弁時間To」に変更すればよい。このような変更が請
求項5記載の発明に対応する。
〈発明の効果〉 請求項1記載の発明によるスチームトラップでは、過冷
却度δが開弁時過冷却度δ1よりも大きくなったとき開
弁し、閉弁時過冷却度δ2よりも小さくなったとき閉弁
するので、δ1またはδ2の値を変更することによっ
て、1台のスチームトラップでありながら、従来周知の
様々なスチームトラップと同一の特性とすることができ
る。例えば、δ1を大きくすると、作動周期(開弁時間
+閉弁時間)が長くなり、サーモスタチック・トラップ
の特性とすることができ、δ1を小さく、例えば摂氏5
度乃至8度に選択して、作動周期を小さくすると、サー
モダイナミック・トラップの特性とすることができる。
また、δ1を大きくとると、蒸気の顕熱を利用するラジ
エータトラップとして使用することができる。
従って、製造メーカとしては請求項1記載の発明による
スチームトラップ1種類のみ製造すればよく、製造が容
易になる。また、ユーザも、スチームトラップの選定に
迷う必要がなく、開弁時及び閉弁時過冷却度信号の設定
さえ変更すれば、所望の特性のスチームトラップを得る
ことができる。
請求項2記載の発明によるスチームトラップでは、請求
項1記載の発明と同様な効果が発生する上に、過冷却度
とは無関係に、閉弁時間を一定時間としているので、閉
弁してから一定時間が経過したときに、強制的に開閉弁
を開弁させることができ、スチームロッキングが生じる
のを防止することができる。
さらに、請求項3記載の発明によるスチームトラップで
は、請求項2記載の発明のように閉弁時間を一定とする
場合に、実際の開弁時間を測定し、この開弁時間に応じ
て一定の時間とする閉弁時間を変更しているので、蒸気
使用装置の負荷に変動があっても、これに対応すること
ができる。
請求項4記載の発明によるスチームトラップでは、請求
項1記載の発明と同様な効果が発生する上に、過冷却度
とは無関係に、開弁時間を一定時間としているので、開
弁してから一定時間が経過したときに、強制的に開閉弁
を閉弁することができ、スチームロッキングが生じるの
を防止することができる。
請求項5記載の発明によるスチームトラップでは、請求
項4記載の発明のように開弁時間を一定とする場合に、
実際の閉弁時間を測定し、この閉弁時間に応じて一定の
時間とする開弁時間を変更しているので、蒸気使用装置
の負荷に変動があっても、これに対応することができ
る。
また、従来のサーモスタチック型トラップの中には、感
温体としてバイメタルやベローズを使用したものがある
が、このような感温体を使用しているので、応答性が悪
い。しかし、第1乃至第5の請求項に記載の発明による
スチームトラップでは、実際に蒸気温度やドレン温度を
測定して、それに基づいて過冷却度を求め、この過冷却
度に応じて開閉弁を制御しているので、応答性を良好に
することができる。しかも、請求項1乃至5記載の発明
によるスチームトラップは、蒸気スペース内に空気が蓄
積したとき、これを排出する排気用エアベントとしても
使用できる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明によるスチームトラップの第1の実施
例の概略構成図、第2図は同第1の実施例の動作フロー
チャート、第3図は同第2の実施例の動作フローチャー
ト、第4図は同第3の実施例の動作フローチャート、第
5図は同第4の実施例の動作フローチャートである。 2……蒸気使用装置、6……開閉弁、8……マイクロコ
ンピュータ(制御手段)、10……蒸気温度測定器(蒸気
温度測定手段)、12……排出温度測定器(排出温度測定
手段)。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】蒸気使用装置の排出側に設けられ制御信号
    に応じて開閉される開閉弁と、上記蒸気使用装置の供給
    側に設けられ上記蒸気使用装置に供給される蒸気の温度
    を測定する蒸気温度測定手段と、上記開閉弁の供給側に
    設けられその設置位置の温度を測定する排出温度測定手
    段と、上記開閉弁を開弁する時の過冷却度を表わす開弁
    時過冷却度信号と、上記開閉弁を閉弁する時の過冷却度
    を表わす閉弁時過冷却度信号とを記憶している記憶手段
    と、上記蒸気温度測定手段と上記排出温度測定手段とか
    らの信号に基づいて過冷却度信号を生成する手段と、こ
    の過冷却度信号が上記開弁時過冷却度信号よりも大きく
    なったとき上記開閉弁が開くように開制御信号を供給
    し、上記過冷却度信号が上記閉弁時過冷却度信号よりも
    小さくなったとき上記開閉弁が閉じるように閉制御信号
    を供給する制御信号生成手段とを、具備するスチームト
    ラップ。
  2. 【請求項2】蒸気使用装置の排出側に設けられ制御信号
    に応じて開閉される開閉弁と、上記蒸気使用装置の供給
    側に設けられ上記蒸気使用装置に供給される蒸気の温度
    を測定する蒸気温度測定手段と、上記開閉弁の供給側に
    設けられその設置位置の温度を測定する排出温度測定手
    段と、上記開閉弁を閉弁する時の過冷却度を表わす閉弁
    時過冷却度信号を記憶している記憶手段と、上記蒸気温
    度測定手段と上記排出温度測定手段とからの信号に基づ
    いて過冷却度信号を生成する手段と、上記開閉弁に開制
    御信号が供給されている状態において上記過冷却度信号
    が上記閉弁時過冷却度信号よりも小さくなったとき、上
    記開閉弁に閉制御信号を供給する閉制御信号生成手段
    と、上記閉制御信号が生成されてから所定時間経過後に
    上記開閉弁に上記開制御信号を供給する開制御信号生成
    手段とを、具備するスチームトラップ。
  3. 【請求項3】上記開制御信号が供給されていた開時間を
    測定する手段と、この開時間が予め定めた範囲内である
    か否かを判定する時間判定手段と、上記開時間が上記範
    囲外のとき上記所定時間を変更する変更手段とを具備す
    る請求項2記載のスチームトラップ。
  4. 【請求項4】蒸気使用装置の排出側に設けられ制御信号
    に応じて開閉される開閉弁と、上記蒸気使用装置の供給
    側に設けられ上記蒸気使用装置に供給される蒸気の温度
    を測定する蒸気温度測定手段と、上記開閉弁の供給側に
    設けられその設置位置の温度を測定する排出温度測定手
    段と、上記開閉弁を開弁する時の過冷却度を表わす開弁
    時過冷却度信号を記憶している記憶手段と、上記蒸気温
    度測定手段と上記排出温度測定手段とからの信号に基づ
    いて過冷却度信号を生成する手段と、上記開閉弁に閉制
    御信号が供給されている状態において上記過冷却度信号
    が上記開弁時過冷却度信号よりも大きくなったとき、上
    記開閉弁に開制御信号を供給する開制御信号生成手段
    と、上記開制御信号が供給されてから所定時間後に上記
    開閉弁に上記閉制御信号を供給する閉制御信号生成手段
    とを、具備するスチームトラップ。
  5. 【請求項5】上記閉制御信号が供給されていた閉時間を
    測定する手段と、この閉時間が予め定めた範囲内である
    か否か判定する時間判定手段と、上記閉時間が上記範囲
    外のとき上記所定時間を変更する手段とを、具備する請
    求項4記載のスチームトラップ。
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