JPH0610077A - アルミニウム多孔体の製造方法 - Google Patents

アルミニウム多孔体の製造方法

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JPH0610077A
JPH0610077A JP1932093A JP1932093A JPH0610077A JP H0610077 A JPH0610077 A JP H0610077A JP 1932093 A JP1932093 A JP 1932093A JP 1932093 A JP1932093 A JP 1932093A JP H0610077 A JPH0610077 A JP H0610077A
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光康 久保
Jiro Okuda
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 内部連通空間を有する三次元網状のプラスチ
ック基体に気相めっき法、特にアークイオンプレーティ
ング法によりアルミニウムの蒸着処理を施し、該基体の
表面部から最奥部に至る三次元網状の全格子の表面を覆
って金属アルミニウム層を形成し、更に必要により、上
記基体を除去して、金属アルミニウムの三次元網状格子
からなるアルミニウム多孔体を得ることを特徴とするア
ルミニウム多孔体の製造方法を提供する。 【効果】 本発明によれば、網状プラスチック基体の全
格子表面を覆って均一にかつ厚く強度のあるアルミニウ
ム層を形成し得、アルミニウム多孔体を簡単かつ確実に
効率よく製造することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内部連通空間を有する
三次元網状構造を持ち、この三次元網状格子の少なくと
も表面が金属アルミニウムにて構成されたアルミニウム
多孔体を製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
内部連通空間を有する三次元網状構造の金属多孔体とし
ては、ニッケルや銅の多孔体が知られている(特開昭5
5−69285号公報、特開平3−30259号公
報)。
【0003】このうち、前者の特開昭55−69285
号公報に記載された金属多孔体(多孔性金属箔)を製造
する方法は、樹脂フィルム支持層を多孔性となした後、
これに導電性を付与し、更に、その表面に金属を電解析
出させ、必要により上記支持層を溶融ないし熱分解によ
り除去するものである。
【0004】また、特開平3−30259号公報に記載
された方法は、連続気泡熱分解性フォーム構造物をニッ
ケルカルボニルガスを含有する雰囲気中に装入し、この
ニッケルカルボニルガスを加熱分解してニッケルメッキ
フォーム構造物を形成し、その後焼結、熱分解により熱
分解性フォーム構造物を除去するものである。
【0005】本発明者らは、安価なアルミニウムに着目
し、これらニッケルや銅の多孔体とは異なるアルミニウ
ムの多孔体につき検討したが、上述したような従来法に
よりアルミニウム多孔体を得ることは困難であった。
【0006】即ち、アルミニウムをめっきする場合は、
ニッケルめっきや銅めっきが水溶液系で電着を行なえば
良いのに対し、非水溶媒系で電着を行なわなければなら
ず、設備も複雑、高価なものになり、作業環境上にも問
題があり、生産技術的に採用し難く、従って従来の特開
昭55−69285号公報の方法はアルミニウム多孔体
を得る方法としては適していない。
【0007】一方、特開平3−30259号公報の方法
はニッケル多孔体を得るのに特有の方法であり、アルミ
ニウム多孔体を得る方法としては採用し得ない。
【0008】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明者は、上
記事情に鑑み、内部連通空間を有する三次元網状構造の
アルミニウム多孔体を簡単かつ確実に製造する方法につ
き種々検討を行った結果、気相めっき法、特にアークイ
オンプレーティング法を採用することにより、内部連通
空間を有する三次元網状のプラスチック基体の全格子表
面に強度の高い金属アルミニウム層を均一に蒸着したア
ルミニウム多孔体が効率よく製造できることを見い出し
た。
【0009】即ち、このような内部連通空間を有する三
次元網状のプラスチック基体(以下、網状プラスチック
基体と略す場合がある)の格子表面にアルミニウム層を
形成、被覆したアルミニウム多孔体を得る場合、該アル
ミニウム層は網状プラスチック基体の表面部から最奥部
に至る格子にまで均一に形成、被覆される必要がある。
【0010】この場合、アルミニウムの気相めっき法と
しては種々の方法が知られているが、その多くは、網状
プラスチック基体が比較的薄ければ基体最奥部にまでア
ルミニウム蒸気又はイオンが到達してアルミニウム膜を
形成するものの、基体が厚くなると、基体最奥部の格子
表面にアルミニウム膜が均一に形成し難い場合が生じ
る。
【0011】ところが、アークイオンプレーティング法
を採用する場合にはこのような不利がなく、網状プラス
チック基体が2〜10mm程度の比較的厚いものである
場合でも基体最奥部の格子表面にも均一にかつ数μm〜
十数μmの厚さでアルミニウム膜が形成されるものであ
る。
【0012】更に詳述すると、アークイオンプレーティ
ング法は、真空中でアーク放電により金属ターゲット
(カソード)を蒸発させて被処理物表面に金属膜をコー
ティングする方法であるが、この方法においては、カソ
ード全体は固体状態を保つため、プレーティング装置
(真空チャンバ)内の任意の場所にカソードを配置する
ことができ、またこの場合、カソードは複数個を所望の
場所に配置し得、更に、カソードは丸棒形状等の所望の
形状に形成し得ると共にカソードはその全面から金属蒸
気を蒸発させるように作用するので、アルミニウムカソ
ードの配置場所、アルミニウムカソードの形状を選定
し、カソードからアルミニウムをいわばランダム状乃至
三次元的に蒸発させることにより、被処理物として厚さ
2〜10mm程度の発泡プラスチック、プラスチック繊
維不織布等の網状プラスチック基体を用いた場合におい
ても、該基体表面部の格子表面は勿論、基体最奥部の格
子表面にも金属アルミニウム層が均一に沈着することを
本発明者らは知見したものである。
【0013】また、このようなアルミニウム多孔体にお
いては、アルミニウムの効果を有効に発揮するためには
そのアルミニウム層がある程度厚いことが要求され、特
に網状プラスチック基体にアルミニウム層を形成した
後、該基体を除去し、格子がアルミニウムのみからなる
アルミニウム多孔体を形成する場合には、使用に当って
の強度等の点から数μm以上の厚さが必要である。
【0014】この場合、通常の気相めっき法では、数回
の処理の繰り返しをして数μm以上の厚さとする必要が
あるが、アークイオンプレーティング法によれば、上記
処理法により、一度の処理で比較的厚い2〜10mm程
度の網状プラスチック基体の最奥部の格子に対しても数
μm以上のアルミニウム層を形成することができ、この
ように厚付けが容易である上、上述したようにこのよう
に厚いアルミニウム層を均一に形成し得、しかも析出速
度も速く、従ってアークイオンプレーティング法によ
り、網状プラスチック基体の全格子表面に均一かつ厚い
アルミニウム層を簡単かつ確実に効率よく形成できるこ
と、それ故このアークイオンプレーティング法がアルミ
ニウム多孔体の製造に非常に有効に採用し得ることを知
見した。
【0015】更に、意外なことに、このアークイオンプ
レーティング法により形成されたアルミニウム層は素材
との密着性が良好であること、また強度が一番強く、網
状プラスチック基体を除去しても十分な強度を有するこ
とを知見した。
【0016】そして、このようにして得られたアルミニ
ウム多孔体は、上記網状プラスチック基体にアルミニウ
ム層を形成、被覆した状態のまま、或いは該基体を熱分
解、化学的溶解等の方法で除去した状態で種々の用途に
使用し得、この場合、アークイオンプレーティング法に
よるアルミニウム層は表面が粗な状態であるので、被担
持物質に対する保持性、密着性が非常によく、特に電池
の電極用材料として好適に用いられること、また、防音
材等としても非常に有用であることを見い出し、本発明
をなすに至ったものである。
【0017】従って、本発明は、内部連通空間を有する
三次元網状のプラスチック基体に気相めっき法、特にア
ークイオンプレーティング法によりアルミニウムの蒸着
処理を施し、該基体の表面部から最奥部に至る三次元網
状の全格子の表面を覆って金属アルミニウム層を形成す
ることを特徴とするアルミニウム多孔体の製造方法、及
び、内部連通空間を有する三次元網状のプラスチック基
体に気相めっき法、特にアークイオンプレーティング法
によりアルミニウムの蒸着処理を施し、該基体の表面部
から最奥部に至る三次元網状の全格子の表面を覆って金
属アルミニウム層を形成し、次いで上記基体を除去し
て、金属アルミニウムの三次元網状格子からなるアルミ
ニウム多孔体を得ることを特徴とするアルミニウム多孔
体の製造方法を提供する。
【0018】以下、本発明につき更に詳しく説明する。
本発明において、アルミニウム多孔体の製造に用いるプ
ラスチック基体は、内部連通空間を持つ三次元網状構造
を有しているものであり、このようなものとして発泡プ
ラスチック、プラスチック繊維不織布等が挙げられる
が、勿論これらに限定されるものではない。発泡プラス
チックとしては連続気泡構造を有していればいずれのも
のでもよいが、セル膜がなく、実質的に骨格格子のみか
ら構成されているものが好ましい。例えば、セル膜を除
去したポリウレタンフォームが好ましく用いられるが、
ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリイ
ソシアヌレート、ポリフェノール、ポリプロピレン等の
連続気泡発泡体も好適に使用される。また、プラスチッ
ク繊維不織布としては、ポリプロピレン、ポリエステル
等の各種プラスチック繊維の不織布を用いることができ
る。
【0019】この場合、網状プラスチック基体の性状
は、アルミニウム多孔体の用途等に応じ種々選定される
が、一般的にその平均孔径が100μm程度以上である
ことが好ましい。更に、基体の形状等にも限定はない
が、その厚さは通常2〜10mmとされ、アークイオン
プレティング法によれば、平均孔径、空隙率が小さく、
厚さが比較的厚い基体を用いた場合も、その最奥部の格
子表面に対しても良好にアルミニウム層を形成し得る。
【0020】本発明は、上記網状のプラスチック基体に
対し、アルミニウムの蒸着処理を気相めっき法によって
施すものである。この場合、気相めっき法としては、真
空蒸着法、スパッタリング法、イオンプレーティング
法、イオンビーム蒸着法、イオン注入法等のPVD法、
各種CVD法を採用し得るが、本発明ではとりわけアー
クイオンプレーティング法を採用することが有効であ
り、アークイオンプレーティング法の採用により上述し
たように一度の処理で比較的厚さの厚い網状のプラスチ
ック基体の表面部から最奥部に至る全格子の表面に高析
出速度で均一にかつ厚い膜厚でアルミニウム層をプラス
チック基体に密着よく形成、被覆することができる。
【0021】ここで、アークイオンプレーティング法
は、上記の通り真空中でアーク放電によりアルミニウム
をターゲット(カソード)として蒸発させ、網状プラス
チック基体に金属アルミニウムを蒸着させるものであ
り、かかるアークイオンプレーティング法としては特公
昭62−5228号公報記載の方法を採用し得る。
【0022】図1は、アークイオンプレーティング法に
より網状プラスチック基体にアルミニウムを蒸着する装
置の一例を示すもので、図中1は反応装置(真空チャン
バ)、2はアーク電源3に接続されたアルミニウムター
ゲット(カソード)、4はバイアス電源5に接続された
回転テーブルで、網状プラスチック基体6はこの回転テ
ーブル4上に配置され、上記アルミニウムターゲット2
より蒸発したアルミニウム蒸気が網状プラスチック基体
6に蒸着するものである。なお、図中7はガス導入口、
8は排気口であるが、ガス導入口7は本発明においては
必須ではない。
【0023】この場合、アルミニウムターゲット2の配
置位置及び形状は、基体6に対しランダム状乃至三次元
状に蒸着し得るように選定され、例えばターゲット2は
丸棒状等に形成され、またターゲット2は基体6を取り
囲むように配置することができる。
【0024】図2及び図3は、基体6に連続的にアルミ
ニウム蒸着を行なう例を示したもので、ロール状に保持
した基体6を連続的に繰り出すと共に、その途上Aで連
続的にアルミニウム蒸着を行ない、アルミニウム蒸着さ
れた基体を巻き戻すようにしたものである。
【0025】ここで、アークイオンプレーティングの条
件は、適宜選定することができるが、真空度10-3 〜1
-4 Torrで、典型的にはアーク電流約100AH、
バイアス電圧約30Vとすることができる。
【0026】本発明においては、上記アークイオンプレ
ーティング法により網状プラスチック基体の全格子表面
に2〜20μm、特に8〜12μmのアルミニウム層を
形成することが好ましい。
【0027】このようにして得られた本発明のアルミニ
ウム多孔体はそのまま、即ち網状プラスチック基体の格
子表面にアルミニウム層を形成したままその使用に供す
ることができるが、必要により網状プラスチック基体を
除去し、格子がアルミニウムのみからなるアルミニウム
多孔体、即ち網状プラスチック基体と同一の格子態様を
有するアルミニウムのみから構成されたアルミニウム多
孔体として使用に供することができる。
【0028】この場合、網状プラスチック基体を除去す
る方法としては、プラスチックの種類(溶融温度或いは
熱分解温度、化学的溶解性等)に応じて適宜選定し得、
例えば溶融或いは熱分解によりプラスチック基体を除去
する方法、プラスチックを適宜な有機溶媒で溶解する方
法等が採用される。ここで、プラスチックを適宜な有機
溶媒で溶解する場合は、基体の格子表面を被覆するアル
ミニウム層にある程度のピンホールが必要であり、この
ためまずプラスチック層を薄く形成した後、プラスチッ
クを有機溶媒で溶解除去し、次いで再度アークイオンプ
レーティング法による蒸着を行ない、所定の膜厚とする
ことができる。
【0029】本発明により得られたアルミニウム多孔体
は、軽量で高耐食性を有し、廉価であるため種々の用途
に用いられ、例えばリチウム電池において、リチウムを
担持し、場合によってはリチウムと合金化して用いられ
る電池の電極用材料として、或いは、高速道路等での防
音壁材料、内装材、音響材等、各種の防音材(消音材)
として使用できる。
【0030】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
るが、本発明は下記の実施例に制限されるものではな
い。
【0031】[実施例1]厚さ2mm、孔数80個/イ
ンチの板状のポリウレタンフォームにアークイオンプレ
ーティング法によりアルミニウム蒸着を行なった。この
場合、アークイオンプレーティングの条件は、真空度1
-4Torr、アーク電流100AHの条件で20分間
処理を行なった。
【0032】その結果、上記ポリウレタンフォームの全
格子表面を覆って厚さ約10μmのアルミニウム膜が最
奥部まで形成されていることが認められた。
【0033】[実施例2]空隙率15%、厚さ1.5m
mのポリプロピレン繊維不織布に実施例1と同様にして
アークイオンプレーティング法によりアルミニウム蒸着
を行ない。上記不織布の全格子表面を覆って約10μm
のアルミニウム膜を形成した。
【0034】次に、このアルミニウム蒸着不織布を15
0℃の加熱炉中で10分間放置し、ポリプロピレン繊維
の大半を溶融除去し、更に250℃の微酸化性雰囲気に
保持した加熱炉中で5分間放置し、残留するポリプロピ
レンを酸化除去し、上記不織布と同じ格子態様のアルミ
ニウムのみからなるアルミニウム板を製造した。
【0035】[実施例3]ポリエステル不織布(繊維径
約12μm,厚さ0.1mm,重量36g/m2)に対
し、アーク方式によるイオンプレーティング法と真空蒸
着法(エラメット法)をそれぞれ用いて下記条件で金属
アルミニウム層を形成した。
【0036】アークイオンプレーティング法 真空度 10-4Torr アーク電流 100AH 処理時間 20分
【0037】真空蒸着法 真空度 1.5×10-4Torr 処理時間 20分
【0038】上で得られた金属アルミニウム層の顕微鏡
写真を図4〜7に示す。ここで、図4はポリエステル不
織布の790倍の顕微鏡写真、図5,6はアークイオン
プレーティング法による金属アルミニウム層を示し、図
5は790倍、図6は4000倍の顕微鏡写真、図7は
真空蒸着法による金属アルミニウム層の790倍の顕微
鏡写真である。
【0039】図4〜7から認められるように、アークイ
オンプレーティング法のアルミニウムの析出速度は真空
蒸着法に比べてかなり早い(図4,5,7から明らかな
ように同一倍率の顕微鏡写真で図5のアークイオンプレ
ーティング法のものは非常に太い)。実際、アークイオ
ンプレーティング法と真空蒸着法とによる析出アルミニ
ウムの表面抵抗は前者が1.08×10-2Ω/cm2
後者が4.07×10-2Ω/cm2であった。なお、こ
の比較は析出速度の相違に基づく析出アルミニウム膜厚
の大小を示すものであるが、アークイオンプレーティン
グ法による皮膜は緻密であり、同一膜厚で比較してもア
ークイオンプレーティング法によるアルミニウム皮膜の
表面抵抗は真空蒸着法によるよりも低いものであった。
【0040】更に、アークイオンプレーティング法と真
空蒸着法とによる析出アルミニウムとポリエステル不織
布との密着性を下記の通り実施した結果、アークイオン
プレーティング法によるアルミニウム皮膜は素材との密
着性が良好なものであった。
【0041】(1)折り曲げテスト ポリエステル不織布上に実施例3の条件で、アーク方式
イオンプレーティング法と真空蒸着法(エラメット法)
により金属アルミニウムをコーティングしたテストピー
スについて、180°折り曲げテストを表裏10回(計
20回)繰り返し、折り曲げ部のコーティングアルミニ
ウムと不織布との密着程度を比較した。その結果、アー
ク方式イオンプレーティング法による試験片は、ほとん
どアルミニウムと不織布の分離を生じないのに対し、真
空蒸着法による試験片は一部アルミニウム粉状に分離す
るものであった。
【0042】(2)テープテスト 実施例3の条件で金属アルミニウムをコーティングした
試験片と不織布素材について市販セロハンテープで90
°のテープテストを行ない、テープに付着する繊維状の
付着物量とアルミニウム粉付着物量の比較を行なった
(×40拡大鏡)。その結果を表1に示す。
【0043】
【表1】
【0044】[用途例]リチウム電池の電極用材料としての応用例 実施例3のアルミニウム多孔体からなる電極支持体に正
極活物質(2酸化マンガン、酸化コバルト、硫化チタン
等)を充填した正極電極を用い、負極としてリチウムを
主体とした電極を用いた非水電解液からなる電池と、従
来のステンレス薄板又はアルミニウム薄板を用いた電極
基板上に前記同一の正極活物質と導電体(黒鉛、カーボ
ン等)、これらを結着させる結着剤で混練りしたものを
塗布した正極電極を用い、一方負極として前記同一リチ
ウム極を用いた上記同一非水電解液からなる電池とを特
性的に比較すると、放電電気容量(WH)で115%、
電気出力(W)で122%といずれも本発明によるもの
が優れた特性を示した。
【0045】防音材(消音材)としての応用例 発音体(コンプレッサー)から2m離れた場所でその騒
音を測定したところ、80フォンであり、該発音体に厚
さ3mmの塩化ビニル樹脂製ボックスをかぶせると、同
一条件でも測定値は72フォンであった。このボックス
に実施例1のアルミニウム多孔板を内張りし、騒音を測
定したところ、40フォンまで低下した。
【0046】
【発明の効果】本発明によれば、網状プラスチック基体
の全格子表面を覆って均一にかつ厚く強度のあるアルミ
ニウム層を形成し得、アルミニウム多孔体を簡単かつ確
実に効率よく製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施に用いるアークイオンプレーティ
ング装置の一例を示す概略断面図である。
【図2】網状プラスチック基体を連続的に処理する方法
の一例を説明する概略斜視図である。
【図3】網状プラスチック基体を連続的に処理する方法
の他の例を説明する概略斜視図である。
【図4】ポリエステル不織布の顕微鏡写真(×790)
である。
【図5】同ポリエステル不織布にアークイオンプレーテ
ィング法により形成したアルミニウム層の顕微鏡写真
(×790)である。
【図6】同ポリエステル不織布にアークイオンプレーテ
ィング法により形成したアルミニウム層の顕微鏡写真
(×4000)である。
【図7】同ポリエステル不織布に真空蒸着法により形成
したアルミニウム層の顕微鏡写真(×790)である。
【符号の説明】
1 反応装置(真空チャンバ) 2 アルミニウムターゲット(カソード) 3 アーク電源 4 回転テーブル 5 バイアス電源 6 網状プラスチック基体
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年6月10日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施に用いるアークイオンプレーティ
ング装置の一例を示す概略断面図である。
【図2】網状プラスチック基体を連続的に処理する方法
の一例を説明する概略斜視図である。
【図3】網状プラスチック基体を連続的に処理する方法
の他の例を説明する概略斜視図である。
【図4】ポリエステル不織布の繊維の形状を表す顕微鏡
写真(×790)である。
【図5】アークイオンプレーティング法によりアルミニ
ウム層を形成したポリエステル不織布の繊維の形状を表
す顕微鏡写真(×790)である。
【図6】アークイオンプレーティング法によりアルミニ
ウム層を形成したポリエステル不織布の繊維の形状を表
す顕微鏡写真(×4000)である。
【図7】真空蒸着法によりアルミニウム層を形成したポ
リエステル不織布の繊維の形状を表す顕微鏡写真(×7
90)である。
【符号の説明】 1 反応装置(真空チャンバ) 2 アルミニウムターゲット(カソード) 3 アーク電源 4 回転テーブル 5 バイアス電源 6 網状プラスチック基体

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部連通空間を有する三次元網状のプラ
    スチック基体に気相めっき法によりアルミニウムの蒸着
    処理を施し、該基体の表面部から最奥部に至る三次元網
    状の全格子の表面を覆って金属アルミニウム層を形成す
    ることを特徴とするアルミニウム多孔体の製造方法。
  2. 【請求項2】 内部連通空間を有する三次元網状のプラ
    スチック基体に気相めっき法によりアルミニウムの蒸着
    処理を施し、該基体の表面部から最奥部に至る三次元網
    状の全格子の表面を覆って金属アルミニウム層を形成
    し、次いで上記基体を除去して、金属アルミニウムの三
    次元網状格子からなるアルミニウム多孔体を得ることを
    特徴とするアルミニウム多孔体の製造方法。
  3. 【請求項3】 気相めっき法がアークイオンプレーティ
    ング法である請求項1又は2に記載のアルミニウム多孔
    体の製造方法。
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Cited By (14)

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