JPH06100959A - 多孔質層を有する材料 - Google Patents
多孔質層を有する材料Info
- Publication number
- JPH06100959A JPH06100959A JP25265492A JP25265492A JPH06100959A JP H06100959 A JPH06100959 A JP H06100959A JP 25265492 A JP25265492 A JP 25265492A JP 25265492 A JP25265492 A JP 25265492A JP H06100959 A JPH06100959 A JP H06100959A
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- Japan
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 Cu−Fe系合金の表面を多孔質化すること
により、消音、脱臭等の機能を付与した部材が提供でき
る。 【構成】 重量比でFe30〜70%、Al4〜11
%、選択元素としてCrがFe量に対して18%、Si
0.5〜10%添加した残部Cuよりなり、薄板、部
品、部材等に加工した後、Cu母相を選択的に腐食溶解
せしめ、デンドライト状のFe相を残すことにより、表
層に表面積の大なる多孔質層を形成させる。
により、消音、脱臭等の機能を付与した部材が提供でき
る。 【構成】 重量比でFe30〜70%、Al4〜11
%、選択元素としてCrがFe量に対して18%、Si
0.5〜10%添加した残部Cuよりなり、薄板、部
品、部材等に加工した後、Cu母相を選択的に腐食溶解
せしめ、デンドライト状のFe相を残すことにより、表
層に表面積の大なる多孔質層を形成させる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はガス反応触媒用担体、吸
音材、制振材に最適な多孔質を有する材料に関するもの
である。
音材、制振材に最適な多孔質を有する材料に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】多孔金属体は、文字どおり多くの孔を有
しており、孔を持たない通常の金属と比べ、優れた多く
の特徴と各種の機能を持っている。例えば、粉体を成形
焼結した焼結金属は、孔に潤滑油を貯蔵させ、含油軸受
けとしてあらゆる回転機械に利用されている。また、球
状粉をパイプ状に成形したものは、各種のフィルターや
消音部品材料としても活用されている。
しており、孔を持たない通常の金属と比べ、優れた多く
の特徴と各種の機能を持っている。例えば、粉体を成形
焼結した焼結金属は、孔に潤滑油を貯蔵させ、含油軸受
けとしてあらゆる回転機械に利用されている。また、球
状粉をパイプ状に成形したものは、各種のフィルターや
消音部品材料としても活用されている。
【0003】焼結金属に比べて多孔率を増大したもの
に、発泡金属がある。発泡金属は、その製法に電気メッ
キ法や鋳造法、粉体焼結法が知られており、いずれにし
ても複雑な製造工程を踏んで製品にしている。その用途
は気体や液体の濾過から液体の移送、流速制御にまでお
よんでいる。
に、発泡金属がある。発泡金属は、その製法に電気メッ
キ法や鋳造法、粉体焼結法が知られており、いずれにし
ても複雑な製造工程を踏んで製品にしている。その用途
は気体や液体の濾過から液体の移送、流速制御にまでお
よんでいる。
【0004】以上のように、多くの用途が期待されてい
るにも関わらず、焼結あるいは発泡金属はその製造工程
から、必然的に小型部品として製造供給されており、大
面積の薄板状あるいは各種部品の表面を多孔層で覆われ
ているような機能的材料の製造は困難である。
るにも関わらず、焼結あるいは発泡金属はその製造工程
から、必然的に小型部品として製造供給されており、大
面積の薄板状あるいは各種部品の表面を多孔層で覆われ
ているような機能的材料の製造は困難である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は消音、脱臭等
の機能を有する多孔質層を有する材料を提供するもので
ある。
の機能を有する多孔質層を有する材料を提供するもので
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨は次の通り
である。
である。
【0007】(1)Fe:30〜70%、Al:4〜1
1%を含有し、残部Cuおよび不可避的不純物よりなる
合金材料を、Fe相領域を残してCu母相を選択的に腐
食して多孔質層を形成したことを特徴とする材料。
1%を含有し、残部Cuおよび不可避的不純物よりなる
合金材料を、Fe相領域を残してCu母相を選択的に腐
食して多孔質層を形成したことを特徴とする材料。
【0008】(2)Fe:30〜70%、Al:4〜1
1%、Cr:Feに対して18%以下を含有し、残部C
uおよび不可避的不純物よりなる合金材料を、Fe相領
域を残してCu母相を選択的に腐食して多孔質層を形成
したことを特徴とする材料。 (3)Fe:30〜70%、Al:4〜11%、Cr:
Feに対して18%以下、Si:0.5〜1.0%を含
有し、残部Cuおよび不可避的不純物よりなる合金材料
を、Fe相領域を残してCu母相を選択的に腐食して多
孔質層を形成したことを特徴とする材料。
1%、Cr:Feに対して18%以下を含有し、残部C
uおよび不可避的不純物よりなる合金材料を、Fe相領
域を残してCu母相を選択的に腐食して多孔質層を形成
したことを特徴とする材料。 (3)Fe:30〜70%、Al:4〜11%、Cr:
Feに対して18%以下、Si:0.5〜1.0%を含
有し、残部Cuおよび不可避的不純物よりなる合金材料
を、Fe相領域を残してCu母相を選択的に腐食して多
孔質層を形成したことを特徴とする材料。
【0009】以下に本発明を詳述する。Cu−Fe合金
は平衡状態図から明らかなように、双方の元素の固溶量
は小さいのが特徴で、溶融状態から温度を下げてくる
と、凝固開始点でFeが晶出し始め、温度の低下と共に
Feの晶出が増加し、1093℃でそれまで溶融してい
たCuが一気に凝固するという過程を持つ。
は平衡状態図から明らかなように、双方の元素の固溶量
は小さいのが特徴で、溶融状態から温度を下げてくる
と、凝固開始点でFeが晶出し始め、温度の低下と共に
Feの晶出が増加し、1093℃でそれまで溶融してい
たCuが一気に凝固するという過程を持つ。
【0010】この時Feはデンドライト状に晶出する。
したがって本発明はこうして凝固した合金の表面からC
uを選択的に腐食溶解することにより、デンドライト状
のFeが残留し、表面積の大きい多孔質層の形成を見い
だしたものである。
したがって本発明はこうして凝固した合金の表面からC
uを選択的に腐食溶解することにより、デンドライト状
のFeが残留し、表面積の大きい多孔質層の形成を見い
だしたものである。
【0011】次に本発明の合金元素の役割を説明する。
Feはデンドライト状に晶出し、その表面積を利用する
もので30%未満ではデンドライト状の晶出が困難にな
り、アームがちぎれて島状に取り残される。また晶出が
粗になり、表面積の拡大が期待できない。70%超では
デンドライトアームが太くなり過ぎて表面積に寄与しな
くなると共に熱間冷間等の加工性が低下し、薄板等の製
造が不可能になる。
Feはデンドライト状に晶出し、その表面積を利用する
もので30%未満ではデンドライト状の晶出が困難にな
り、アームがちぎれて島状に取り残される。また晶出が
粗になり、表面積の拡大が期待できない。70%超では
デンドライトアームが太くなり過ぎて表面積に寄与しな
くなると共に熱間冷間等の加工性が低下し、薄板等の製
造が不可能になる。
【0012】CuはFeがデンドライト状に自由に晶出
成長する海にあたる。AlはCu−Fe合金の劣悪な加
工性の改善のための重要な元素であり、4%未満では加
工性が低下し、11%超ではCuとの間で加工性が劣悪
なβ相が晶出する恐れがある。
成長する海にあたる。AlはCu−Fe合金の劣悪な加
工性の改善のための重要な元素であり、4%未満では加
工性が低下し、11%超ではCuとの間で加工性が劣悪
なβ相が晶出する恐れがある。
【0013】Crは、Cu−Fe合金がCu相とFe相
の間で局部電池を作ることにより、Fe相が発錆しやす
いのでこれを防止するための元素である。したがってC
r/Feの比で18%以下であれば充分である。Siは
Feのデンドライト成長を促進する元素であるが、1%
超では効果が飽和する。また、0.5%未満ではデンド
ライト成長促進の作用がない。
の間で局部電池を作ることにより、Fe相が発錆しやす
いのでこれを防止するための元素である。したがってC
r/Feの比で18%以下であれば充分である。Siは
Feのデンドライト成長を促進する元素であるが、1%
超では効果が飽和する。また、0.5%未満ではデンド
ライト成長促進の作用がない。
【0014】
【実施例】30kg大気溶解炉で表1の成分の合金を溶解
し、900℃で熱間圧延を行い、冷間圧延にて厚さ2mm
の板に仕上げ、850℃で1時間焼鈍した。この材料を
50%硝酸水溶液中に1時間浸漬させ選択腐食を行い多
孔層を形成させた後、多孔層厚さと面積倍率を測定し
た。発錆試験は多孔質層形成後の材料を塩水雰囲気中で
5時間放置した後、真空チャンバー内で多孔質層内部に
まで樹脂が入るように工夫し、断面を研磨観察し多孔質
層10mm長さ内の発錆個数を調べた。
し、900℃で熱間圧延を行い、冷間圧延にて厚さ2mm
の板に仕上げ、850℃で1時間焼鈍した。この材料を
50%硝酸水溶液中に1時間浸漬させ選択腐食を行い多
孔層を形成させた後、多孔層厚さと面積倍率を測定し
た。発錆試験は多孔質層形成後の材料を塩水雰囲気中で
5時間放置した後、真空チャンバー内で多孔質層内部に
まで樹脂が入るように工夫し、断面を研磨観察し多孔質
層10mm長さ内の発錆個数を調べた。
【0015】
【表1】
【0016】表1から薄板材表面に倍率の高い多孔質層
を形成させることが可能となった。材料1,2はCrの
添加なしで発錆があった。材料5,6はSi添加により
面積倍率が大きい。
を形成させることが可能となった。材料1,2はCrの
添加なしで発錆があった。材料5,6はSi添加により
面積倍率が大きい。
【0017】板材以外にも複雑な形状の部品表面にも多
孔質層の形成が可能であり、例えば自動車のエンジンお
よびエンジン廻りの部品として用いることにより、消
音、制振効果を高めることができる。また多孔質デンド
ライト状Fe表面に活性炭等の脱臭材を塗布することに
より、環境浄化の機能性部材にも利用可能である。
孔質層の形成が可能であり、例えば自動車のエンジンお
よびエンジン廻りの部品として用いることにより、消
音、制振効果を高めることができる。また多孔質デンド
ライト状Fe表面に活性炭等の脱臭材を塗布することに
より、環境浄化の機能性部材にも利用可能である。
【0018】
【発明の効果】本発明の合金材料は消音、制振効果があ
り、自動車のエンジン、エンジン廻りの部品とすること
ができる。また、脱臭、ガス反応触媒用担体としても広
く利用することができる。
り、自動車のエンジン、エンジン廻りの部品とすること
ができる。また、脱臭、ガス反応触媒用担体としても広
く利用することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C23F 1/18 8414−4K
Claims (3)
- 【請求項1】 重量比で Fe:30〜70%、 Al:4〜11%、 残部Cuおよび不可避的不純物よりなる合金材料を、F
e相領域を残してCu母相を選択的に腐食して多孔質層
を形成したことを特徴とする材料。 - 【請求項2】 Cr:Feに対して18%以下を含有す
ることを特徴とする請求項1記載の材料。 - 【請求項3】 Si:0.5〜1.0%を含有すること
を特徴とする請求項2記載の材料。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP25265492A JPH06100959A (ja) | 1992-09-22 | 1992-09-22 | 多孔質層を有する材料 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP25265492A JPH06100959A (ja) | 1992-09-22 | 1992-09-22 | 多孔質層を有する材料 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06100959A true JPH06100959A (ja) | 1994-04-12 |
Family
ID=17240369
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP25265492A Withdrawn JPH06100959A (ja) | 1992-09-22 | 1992-09-22 | 多孔質層を有する材料 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06100959A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2004244689A (ja) * | 2003-02-14 | 2004-09-02 | Univ Osaka | 多孔体の製造方法、及び多孔体 |
| WO2015125350A1 (ja) * | 2014-02-18 | 2015-08-27 | 住友電気工業株式会社 | コネクタ端子用銅合金材料、及びコネクタ端子用銅合金材料の製造方法 |
-
1992
- 1992-09-22 JP JP25265492A patent/JPH06100959A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2004244689A (ja) * | 2003-02-14 | 2004-09-02 | Univ Osaka | 多孔体の製造方法、及び多孔体 |
| WO2015125350A1 (ja) * | 2014-02-18 | 2015-08-27 | 住友電気工業株式会社 | コネクタ端子用銅合金材料、及びコネクタ端子用銅合金材料の製造方法 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19991130 |