JPH0610135A - 炭素膜の製造方法 - Google Patents

炭素膜の製造方法

Info

Publication number
JPH0610135A
JPH0610135A JP4170346A JP17034692A JPH0610135A JP H0610135 A JPH0610135 A JP H0610135A JP 4170346 A JP4170346 A JP 4170346A JP 17034692 A JP17034692 A JP 17034692A JP H0610135 A JPH0610135 A JP H0610135A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
silicon
carbon film
carbon
substrate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4170346A
Other languages
English (en)
Inventor
Yuichi Nakagami
裕一 中上
Hideo Kurokawa
英雄 黒川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP4170346A priority Critical patent/JPH0610135A/ja
Publication of JPH0610135A publication Critical patent/JPH0610135A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Silicon Compounds (AREA)
  • Chemical Vapour Deposition (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、潤滑性に優れた硬質炭素膜の製造
方法を提供することを目的とする。 【構成】 真空槽11内の中央に熱フィラメントを設置
しその上部にメッシュ状電極2を設ける。この間に炭素
源として、CH4、C6H6などの炭化水素を、Si源に(CH3)4S
iなど炭素と珪素からなる有機化合物を導入し同時にイ
オン化する。基体側に負バイアスを印加し、イオンを加
速し基体上に硬質のSi含有DLC膜を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、耐摩耗性や潤滑性に優
れた特性を有する潤滑性炭素膜の製造方法と、これを被
覆した金属摺動部材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、各種の機構部品の摺動部材や切削
工具などの表面に硬質膜を被覆し、その材料自体の耐摩
耗性を向上することが行われている。硬質膜としては、
例えばTiN,TiC、Al2O3などの材料をイオンプ
レーティングやCVD等の方法を用いて部材表面に被覆
し、部材の長寿命化を図っている。
【0003】ところが、摺動部などの耐摩耗膜には、硬
さ以外に潤滑性が必要な要素であり、膜に潤滑性が欠け
ると摺動部分におけるせん断力が増えて摩耗しやすくな
る。この潤滑性を向上するには膜表面の滑り性が優れる
こと、すなわち、摩擦係数が低いことが望まれる。膜の
硬さと潤滑性を兼ね備える代表例に、非晶質の硬質炭素
膜(DLC膜)がある。硬質炭素膜の硬さはダイヤモン
ドと類似してビッカース硬度10000までの優れた膜硬度
を有している。また、硬質炭素膜の潤滑性は、膜中に含
まれるグラファイト成分により、摩擦係数が低いといわ
れている。
【0004】しかし、この炭素膜は真空中では摩擦係数
が0.1以下と低く、滑り性に優れるが、空気中では摩擦
係数が増加して潤滑性が低下することが報告されてい
る。
【0005】そこで、最近、炭素膜中に珪素を添加する
ことで、空気中でも滑り性の低下を低減する取り組みが
なされている。珪素を含有する炭素膜が空気中でも滑り
性を維持できる原因はまだ完全に明らかにされていない
が、空気中の水分による炭素膜表面への吸着が関係して
いるといわれている。
【0006】この珪素含有炭素膜の作製は、例えば、特
開平3−240957号公報に開示されている。以下、
ここに示される方法を例にとり従来技術を説明する。こ
の例に示されている方法は、炭化水素系ガスのプラズマ
化に直流放電を利用したプラズマCVDである。
【0007】図8にここに示されているプラズマCVD
による炭素膜の製膜装置の概略図を示す。電極を兼ねた
真空チャンバー22内部中央に基板ホルダー21が設置
され、チャンバー外壁22と基板ホルダー21がそれぞ
れ陽極と陰極を兼ねている。チャンバー外壁22はアー
スに接続されている。膜を合成すべき基体は基板ホルダ
ー22上へセッティングされる。
【0008】真空ポンプにより、真空排気した後、水素
ガス等を導入して、電極間に数百ボルトの直流放電を起
こし、イオン衝撃によって基板温度を500℃程度まで
昇温する。この後、炭素を含むガスとして、例えばメタ
ン、アセチレンなどの炭化水素を、また、珪素源として
四塩化珪素等のガスを導入し、雰囲気ガスとして水素や
アルゴンを導入する。これらによるチャンバー内圧力は
約10-2〜10Torrの状態で、直流放電により原料
のガスが分解されて、基体上に珪素含有炭素膜が形成さ
れるのである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記方法に
よって耐摩耗性を有する炭素膜およびこれを被覆する金
属性の摺動部材を製造しようとするとき、以下のような
課題を有していた。
【0010】まず、上記のようなプラズマCVD法で形
成される炭素膜の膜質は水素を多く含有しており、良質
の硬質炭素膜に比べて硬さが低くくなる傾向にあった。
また、圧力10-2〜10Torrの低真空では、膜を造
る反応種はイオンに比べて中性ラジカルが大多数を占め
ており、これらの化学反応が主体となって膜が作製され
る。この結果、硬さは低下し、耐摩耗性が低下するので
ある。また、硬質炭素膜は成膜温度が高くなるほど膜質
が低下する傾向がある。
【0011】次に、珪素源として、例えば珪素の水素化
物やハロゲン化物はいずれも反応性が高い。そのため、
たとえば、シラン、ジシラン等は爆発性であり、使用に
際しては危険防止の特殊設備、たとえば、毒性の除外装
置、ガス探知機、特殊ガス用ボンベ収納箱などが必要と
なってくる他、操作に関しても十分な危険性が伴う。
【0012】また、爆発性を有さなくても、ハロゲン化
物(塩素系、フっ素系材料)はそれ自体腐食性ガスであ
ったり、あるいは他の材料、ガスとの化学反応などによ
って腐食性の物質を発生することがあるので使用は望ま
しくない。このような腐食性の物質を使用する場合、装
置、配管などに特殊な処理を施すことが必要であること
は言うまでもない。
【0013】さらに、基体自身が例えば、金属材料であ
る場合、その基体自身が損傷する可能性がある。たとえ
ば、軸受けなどの金属摺動部材に膜を製膜する場合や、
磁気記録用の金属蒸着テープ上に製膜する場合など、も
ともとの基体を損傷し、特性を著しく劣化させる恐れが
あるのである。
【0014】また、珪素の有機化合物をプラズマCVD
のような方法で用いる場合にも課題が発生する。珪素を
含有する有機化合物は比較的、分子量が大きく、常温で
液体である場合が多く、蒸気圧の低いものが多い。この
ような有機化合物のチャンバーへの導入には、キャリア
ガスによりバブリングする方法が広く行われている。
【0015】しかし、例えば、アルゴンや水素を有機化
合物のキャリアガスとして原料ガスと同時に導入した場
合、作製した炭素膜は著しく膜質が低下するという課題
があった。これに対し、キャリアガスを使用しないで直
接導入しようとすると、CVDのような比較的真空度は
低い領域で使用するとすると、その蒸気圧の低さから十
分な量を導入することが難しいという課題が発生する。
【0016】以上に述べたように、生産性やコスト、基
体の特性劣化などの多くの点で製膜に制約が課せられる
という課題を有するのである。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明は、以上のような
課題を解決するために考案されたものである。すなわ
ち、上記課題は、炭素を含むガスと珪素を含む有機化合
物を同時にイオン化し、これらのイオンをビーム状に引
き出して、基体方向へ加速し、基体上に合成することに
より解決される。さらに詳細に述べると、炭素源として
炭素と水素から構成されるガスを用い、珪素源には炭素
と水素と珪素のみからなる有機化合物を同時に真空槽内
に導入し、これをプラズマ化することによって、発生し
たイオンを基体方向に加速させ基体上に合成することよ
り解決される。
【0018】
【作用】上記手段における作用は、次の通りである。1
0-4〜10-2Torrに真空度の高い状態で、炭素を含
むガスと珪素の有機化合物のみをプラズマ化する。基体
には数千ボルトの負のバイアスを印加すると、プラズマ
中のイオンは電界により加速される。この真空中での平
均自由工程は約1cmから約1mと十分な距離があるた
め、イオンが基体に到達する間に他の粒子と衝突するこ
とはほとんどない。
【0019】したがって、イオンのもつエネルギーが途
中で失われることなく、ダイヤモンド結合の生成に有効
に用いられる。また、珪素有機化合物は炭化水素と珪素
を基本構成として有しており、空気中でも非常に安定で
あるため、特に課題で述べたような特殊設備は不要であ
り、危険性も少ない。この安定性の高い珪素有機化合物
も、熱フィラメントによる熱電子衝撃を利用すること
で、イオン化率を高めて分解し、炭素および珪素を含む
イオンを生成することができる。
【0020】また、特にその他の不純物が膜中に混入さ
れることは最大限に抑制することができ、良質の炭素膜
が作製できるのである。さらに、使用するガス、生成さ
れると考えられるガスはまったく金属基材へ悪影響を及
ぼさないため、基体の損傷などの心配もない。
【0021】
【実施例】以下に、本発明の実施例について図面を参照
しながら説明する。図1は本発明の実施に使用した炭素
膜製膜装置の概略を示すものである。真空チャンバー1
1の内部中央にフィラメント5を有した金属製容器6が
アースと絶縁されて設置され、原料ガス導入口8を介し
て外部の原料ガスボンベと接続されている。また、フィ
ラメント5には加熱用電源が、また、容器の上部にはメ
ッシュ電極2が配置され、さらに直流電源10に接続さ
れている。また、容器6上方には基板ホルダ−1があ
り、これに外部電源9が接続されている。
【0022】原料ガスは、炭素源にベンゼンを、珪素源
にTEOS;Si(OC2H5)4およびテトラメチルシ
ラン;Si(CH3)4を用いた。これらの材料は常温で
液体であるため、ボンベは恒温槽の中に固定し、各原料
ガスの蒸気圧が一定になるようにしている。これらのガ
スは、すべて空気中で安定な材料であるので、装置配管
への特殊な設備は最小限度のものでよい。これらのガス
の流量制御はマスフローコントローラーで行っている。
【0023】次に、炭素膜の形成方法について説明す
る。まず、基板ホルダー1に炭素膜を被覆すべき基体を
固定し、チャンバー内にセティングした。次に、ロータ
リーポンプならびにターボポンプからなる系によって、
チャンバー内を10-6Torrまで真空排気した。この
時の到達真空度はできるだけ高真空まで排気しておくこ
とが望ましく、残留ガス成分が多いと膜質とともに膜の
付着性が低下する。真空排気後、フィラメント5を通電
加熱するとともにアルゴンガスを導入する。
【0024】つぎに、基体ホルダー1に高圧電源から−
0.5から−3.0kVまでの直流バイアスを印加し
た。この状態で、メッシュ状電極2へ+100Vの直流
電圧を印加すると、容器内では一様なアルゴンのプラズ
マが発生し、プラズマ中からアルゴンイオンが引き出さ
れる。イオンは基体バイアスによる電界に沿って加速さ
れる。このアルゴンイオンのイオン衝撃効果により、基
体表面のクリーニングを約20分間おこなった。
【0025】次に、アルゴン導入を停止し、再び10-6
Torrまで真空排気後、原料ガスを導入した。チャン
バー内圧力は10-3Torrとした。本発明においての
適正なチャンバー内圧力は10-4から10-2Torrが
望ましく、この範囲より圧力が小さくなると、プラズマ
の放電が維持し難くなる。また、圧力が高くなり過ぎる
と、前述したようにイオンのエネルギーが製膜に十分生
かせないことにより膜質や付着性が低下する。このよう
な手順によって、炭素および珪素を含むイオンが基体上
へ加速され珪素含有炭素膜が形成される。基板にシリコ
ン基板を用い、成膜時間は30分として0.8μmの厚
さの炭素膜を作製した。
【0026】また、比較例として、導入ガス条件を変化
し、炭素膜を作製した。さらに、図6に示されるような
同型の装置によって、平行平板形の直流プラズマCVD
により、炭素膜を形成し比較を行った(No.6)。成
膜条件表を(表1)に示す。
【0027】
【表1】
【0028】比較例の成膜条件は、導入ガスをベンゼン
のみで3.0sccm導入したもの(No.3)、水素
を導入したもの(No.4)、アルゴンを導入したもの
(No.5)で同様に炭素膜を作製し、おのおのの場合
について、膜厚と硬さ摩擦係数と比較した。膜厚は触針
式の表面断差測定器を用いて、また膜の硬さはマイクロ
ビッカース硬度計を使用した。また、摩擦係数はステン
レス性鋼球によるすべり摩擦の測定を行った。図2に摺
動試験器測定系の概略を示す。測定荷重は30g、鋼球
滑り速度は200mm/secで測定を行った。その結
果を(表2)に示す。
【0029】
【表2】
【0030】(表1)の結果からわかるように、本実施
例No.1およびNo.2における炭素膜の硬さと摩擦
係数は他に比較して優れている。特に、テトラメチルシ
ランを用いた場合、珪素元素が炭素膜中に適度に含有さ
れ低摩擦係数を示したと考えられる。
【0031】一方、TEOSは珪素の効果により摩擦係
数は低下するが、膜質はNo.1のものに比べてやや劣
る。水素を混合ガスとして導入したものNo.3は、膜
の硬さは柔らかく、摩擦係数は高い。これは、膜中にC
−Hをはじめ有機的な結合成分が増加しているものと考
えられる。また、アルゴンを導入したものも摩擦係数は
高く膜質も悪い。これは、製膜中におけるアルゴンイオ
ンのイオン衝撃が膜質低下に影響しているものと考えら
れる。
【0032】さらに、プラズマCVDで作製した炭素膜
は、製膜中の圧力が本実施例の場合に比べて、3桁違い
膜質の低下は著しくなる。したがって、この結果から導
入ガスとして炭素膜の製膜に寄与しないものは、膜質の
低下を引き起こすことがわかった。したがって、硬質炭
素膜に珪素が含有されることで、優れた膜質と低い摩擦
係数が実現できた。
【0033】珪素源であるTEOS、テトラメチルシラ
ン(TMS)と、さらに分子量の多いテトラエチルシラ
ン(TES)についてベンゼンに対する導入比と膜質お
よび摩擦係数の関係について調べた。図3は原料ガス導
入比と膜硬度の関係を示す。
【0034】TEOS/(C6H6+TEOS)が約10
%以上で膜質が低下しはじめるの対し、TMS/(C6
H6+TMS)およびTES/(C6H6+TES)では
約30〜40%まで膜質が低下しない。これは、TEO
Sに多く含まれる酸素等の不純物が影響をおよぼしてい
ると考えられる。
【0035】一方、摩擦係数に対しては、TEOS、テ
トラメチルシラン、テトラエチルシランともに同様な傾
向を示した。
【0036】
【表3】
【0037】次は基体を立体形状にして、第1の実施例
と同様の実験を行った。使用基体にはステンレス性の円
柱ポスト直径30mm、長さ100mmのものを用い
た。図1に示す基板ホルダーの代わりに、真空モーター
と直結した基体保持用回転治具を作製し、このポストを
取り付けて回転させながら、炭素膜の成膜を行った。図
5に真空チャンバー内の概略図を示す。
【0038】第1の実施例と同様の条件内容で炭素膜被
覆の摺動ポストを作製した。試料番号および製膜条件を
(表3)に示す。
【0039】上記の製膜条件で12分間製膜を行い、作
製した試料について、膜厚と摩擦係数の評価を行った。
膜厚は、断面のSEM観察により測定を行った。摩擦係
数の測定は、円柱ポストに金属蒸着テープを180度巻
き付け、テープにかかるテンションから求めた。
【0040】
【表4】
【0041】図6に摩擦係数の測定系の概略構成図を示
す。テープにかかっているテンション値からオイラーの
式を利用し、摺動ポストとしての摩擦係数を算出した。
さらに、このテープによる摺動を数百回繰り返し、その
摩擦係数の変化とポスト表面の摺動痕の観察を行った。
これらの結果を(表4)にまた、摩擦係数の変化を図7
に示す。
【0042】(表4)の結果から、やはり珪素含有炭素
膜はもっとも摩擦係数が低くなっている。しかしなが
ら、さらにその耐摩耗性も優れており、数百回の繰り返
し摺動においても安定な摩擦係数を保ったままで、ポス
ト表面の摩耗も起こらない。
【0043】一方、ベンゼンのみのNo.9は耐摩耗性
は優れているが、摩擦係数は高い。また、No.10、
No,11、No.12の水素およびアルゴンを導入し
たもの,プラズマCVDで作製したものいずれも摺動試
験の後、膜が摩耗しているのが観察された。特に、N
o.12は膜が完全に摩耗して、ポストの下地が観察さ
れた。これは、膜の硬さだけでなく、基体との付着性が
弱いため、大きな荷重に対し膜と基板の界面から剥離が
生じたと考えられる。
【0044】
【表5】
【0045】さらに、No.7〜No.12の試料につ
いて膜の付着力を評価するために、熱衝撃試験を実施し
た。試験温度は、−40℃から+80℃の間、50回の
温度サイクルを実施した。その結果を(表5)に示す。
【0046】(表5)の結果から、導入ガスとして炭素
膜の製膜に寄与しないものを導入した場合やイオン主体
の炭素膜形成が行われていない場合、付着性がきわめて
低下することがわかった。イオンのエネルギーを有効に
利用することで、基材への打ち込み効果による付着性の
向上が実現できる。さらに、ここに珪素を導入すること
で基材との付着力はより強固なものになることがわかっ
た。
【0047】以上に述べたように、本発明によって優れ
た硬さを実現しながら、摩擦係数を低下させることがで
き、さらには、基体との付着力も向上することができ
る。
【0048】このことにより、潤滑性と硬さを兼ね備え
ることができ、耐摩耗性に優れた炭素膜が製造できる。
また、この炭素膜を表面に被覆することで、耐摩耗性に
優れまた摩擦係数の低い金属摺動部材を作製することが
できる。
【0049】
【発明の効果】本発明により、潤滑性に富み硬さの優れ
た炭素膜を実現できる。さらに、これを応用することに
よって、コストを抑え、耐摩耗性に優れた摺動部材を提
供することができるため工業的な効果はきわめて高いも
のである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の炭素膜の製造方法を具現化した製造装
置の構成を示す概略図
【図2】同製造装置により得られた炭素膜の摺動試験の
原理図
【図3】同製造装置における膜質と原料ガス導入比の関
係図
【図4】同製造装置における摩擦係数と原料ガス導入比
の関係図
【図5】本発明の製造方法の第2の実施例を具現化した
製造装置の構成図
【図6】同製造装置におけるおける摩擦係数測定系の概
略図
【図7】同製造装置により得られた炭素膜被覆の摩擦係
数と繰り返し摺動回数との関係図
【図8】従来例における炭素膜の作製装置の説明図
【符号の説明】
1 基体ホルダー 2 メッシュ電極 3 絶縁部材 4 プラズマ 5 フィラメント 6 容器 7 絶縁部材 8 原料ガス導入口 9 直流電源 10 直流電源 11 真空チャンバー 12 金属性摺動部材 21 基体ホルダー兼電極(陰極) 22 電極(陽極) 23 ガス導入口 24 直流電源 25 プラズマ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも炭素を含むガスと珪素を含む有
    機化合物をプラズマ化し、プラズマ中のイオンを引出し
    て基板に加速衝突させる珪素含有炭素膜の製造方法。
  2. 【請求項2】少なくとも炭素を含むガスが炭素と水素を
    構成元素とし、珪素を含む有機化合物が炭素と水素と珪
    素のみから構成される請求項1記載の珪素含有炭素膜の
    製造方法。
  3. 【請求項3】珪素含む有機化合物がテトラメチルシラ
    ン、テトラエチルシランである請求項1または2項記載
    の珪素含有炭素膜の製造方法。
JP4170346A 1992-06-29 1992-06-29 炭素膜の製造方法 Pending JPH0610135A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4170346A JPH0610135A (ja) 1992-06-29 1992-06-29 炭素膜の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4170346A JPH0610135A (ja) 1992-06-29 1992-06-29 炭素膜の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0610135A true JPH0610135A (ja) 1994-01-18

Family

ID=15903228

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4170346A Pending JPH0610135A (ja) 1992-06-29 1992-06-29 炭素膜の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0610135A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000144426A (ja) * 1998-11-17 2000-05-26 Kawasaki Heavy Ind Ltd 高硬度高密着性dlc膜の成膜方法
JP2006283134A (ja) * 2005-03-31 2006-10-19 Jtekt Corp アモルファス炭素膜の成膜方法
JP4768709B2 (ja) * 2004-03-05 2011-09-07 ウオーターズ・テクノロジーズ・コーポレイシヨン 低摩擦コーティングを備えた弁
JPWO2016167170A1 (ja) * 2015-04-16 2018-04-05 イーグル工業株式会社 摺動部品
JPWO2018070265A1 (ja) * 2016-10-14 2019-08-08 イーグル工業株式会社 摺動部品

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000144426A (ja) * 1998-11-17 2000-05-26 Kawasaki Heavy Ind Ltd 高硬度高密着性dlc膜の成膜方法
JP4768709B2 (ja) * 2004-03-05 2011-09-07 ウオーターズ・テクノロジーズ・コーポレイシヨン 低摩擦コーティングを備えた弁
JP2006283134A (ja) * 2005-03-31 2006-10-19 Jtekt Corp アモルファス炭素膜の成膜方法
JPWO2016167170A1 (ja) * 2015-04-16 2018-04-05 イーグル工業株式会社 摺動部品
JPWO2018070265A1 (ja) * 2016-10-14 2019-08-08 イーグル工業株式会社 摺動部品

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3105962B2 (ja) 固体潤滑性を有する非晶質薄膜およびその製造方法
US6372303B1 (en) Method and device for vacuum-coating a substrate
US6086962A (en) Method for deposition of diamond-like carbon and silicon-doped diamond-like carbon coatings from a hall-current ion source
US7629031B2 (en) Plasma enhanced bonding for improving adhesion and corrosion resistance of deposited films
JPH0352433B2 (ja)
JP2003147508A (ja) 炭素膜、炭素膜の成膜方法、および炭素膜被覆部材
JP4122387B2 (ja) 複合硬質皮膜、その製造方法及び成膜装置
JP3225576B2 (ja) 自己修復性硬質固体潤滑膜で被覆した摺動機械部品
JP2003082458A (ja) 非晶質炭素被膜の形成装置及び形成方法
JPH07268607A (ja) ダイヤモンドライクカーボン薄膜を有する物品およびその製造方法
JP3355892B2 (ja) 炭素膜の形成方法
JP3034241B1 (ja) 高硬度高密着性dlc膜の成膜方法
JP3187487B2 (ja) ダイヤモンド様薄膜の保護膜付き物品
JP3453337B2 (ja) 炭素または炭素を主成分とする被膜を形成する反応室のクリーニング方法
JP2014125670A (ja) プラズマcvd法による保護膜の形成方法
JP3513811B2 (ja) 炭素または炭素を主成分とする被膜の形成方法
JP2744970B2 (ja) 磁気記録媒体
JPH02182880A (ja) バッファ層を介した炭素または炭素を主成分とする被膜及びその作製方法
EP0651385A2 (en) Method for producing diamond-like carbon film and tape driving apparatus
JP3180332B2 (ja) 炭素または炭素を主成分とする被膜を形成する装置のクリーニング方法
JPH04337064A (ja) 窒化硼素被覆部材
JP3016748B2 (ja) 電子ビーム励起プラズマcvdによる炭素系高機能材料薄膜の成膜方法
JP2003013200A (ja) 硬質炭素膜およびその製造方法
JPH05124825A (ja) ダイヤモンド様薄膜保護膜を有する金型
JPH04103777A (ja) カーボン硬質膜を形成した基材