JPH0610158A - ダイヤフラム式静電バルブの製造方法 - Google Patents

ダイヤフラム式静電バルブの製造方法

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JPH0610158A
JPH0610158A JP16915092A JP16915092A JPH0610158A JP H0610158 A JPH0610158 A JP H0610158A JP 16915092 A JP16915092 A JP 16915092A JP 16915092 A JP16915092 A JP 16915092A JP H0610158 A JPH0610158 A JP H0610158A
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JP
Japan
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diaphragm
substrate
etching
manufacturing
dopant
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JP16915092A
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English (en)
Inventor
Hisahiro Nishimoto
尚弘 西本
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Shimadzu Corp
Original Assignee
Shimadzu Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 感圧部となるダイヤフラムを高精度でかつ再
現性よく作製することができ、しかも回路集積等が可能
な圧力センサを製造する方法を提供する。 【構成】 200keV以上の高エネルギイオン注入法を採用
して、単結晶Si基板に、ドーパントを、エッチングス
ピードが桁違いに遅くなる条件まで導入した後、このS
i基板を所定パターンのマスク材で覆った状態でエッチ
ングを行うことによって、ダイヤフラムを形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、厚さが数μmのSi製
ダイヤフラムを可動部とする静電バルブを製造する方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】静電バルブに利用されるダイヤフラム
は、Si異方性エッチング技術を用いて製作されてい
る。その方法としては、現在、以下に列記する四つの方
法がある。
【0003】エッチング量を時間制御によって管理す
る。 ポリSi等の成膜によりSi基板上に数μm厚さのダ
イヤフラムを得る。 ドーパント濃度を、エッチングスピードが桁違いに遅
くなる(以下、エッチストップと称する)条件〔例えば
KOH水溶液をエッチャントとした場合、1×1020io
ns/cm3以上〕にまで高めたエピタキシャルSi薄膜をS
i基板上に厚さ数μm程度に成膜し、次いでフォトリソ
グラフィ技術等によりSi基板に所定のマスクパターン
を形成した後に、基板エッチングを行って、エピタキシ
ャルSi膜製のダイヤフラムを得る。
【0004】熱拡散法によって、Si基板の表面層に
ドーパントをエッチストップとなる条件まで導入した
後、先のの方法と同様なエッチングを行ってSi製の
ダイヤフラムを得る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した
の方法によれば、エッチング条件の他のパラメータ(温
度,エッチャント濃度等)の制御が困難であるため、数
μmの薄膜を再現性よく得ることができない。また、
の方法によると、ポリSi等の成膜条件を再現性よく制
御することが困難なため、ダイヤフラムの物理的特性が
揃わない。
【0006】次に、の方法によると、まず、エピタキ
シャルSiの成膜工程がコストアップの要因となる。ま
た、膜全体が高濃度にドーピングされているため、同一
の基板上にIC回路を集積する場合には使えない。
【0007】さらに、の方法によれば、熱拡散が長時
間に及ぶのでスループットが悪い。また、先のと同様
にIC回路を集積できない。さらには、拡散深さを正確
に制御することが困難である。
【0008】本発明は、上記の従来の諸問題点に鑑みて
なされたもので、その目的とするところは、可動部とな
るμmオーダ厚さのダイヤフラムを高精度でかつ再現性
よく作製することができ、しかも回路集積等が可能なダ
イヤフラム式静電バルブを製造することができる方法を
提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明方法では、実施例に対応する図1に示すよ
うに、200keV以上の高エネルギイオン注入法を採用し
て、単結晶Si基板1にドーパントを、エッチストップ
条件まで導入した後に(a) 、Si基板1に所定パターン
のマスク11を形成し(b) 、この状態でSi基板1のエ
ッチングを行うことによって可動部となるダイヤフラム
2を得る。
【0010】
【作用】例えば図2に示すように、単結晶Siをターゲ
ットとして、1012keV のB(ホウ素)イオンを注入する
と、その注入イオンは、ターゲット表面から深さが深く
なるにつれ濃度が上昇してゆき、深さ約2μmでピーク
に達し、ピーク深さより深いところでは濃度が急激に低
下する。
【0011】ここで、KOHをエッチャントとして単結
晶Siのエッチングを行った場合、Bの濃度が1×10
20ions/cm3を超えると、そのエッチングスピードが他の
部位に対して1/40程度に遅くなるということが知ら
れている〔K.E.Petersen:Sias a Mechanical Material
Proc.IEEE vol.70,no.5,pp420-457(1982)〕。
【0012】従って、上記した高エネルギイオン注入を
行った後に、単結晶Si基板1をイオン注入面の裏面側
からエッチングすることで、例えば厚さ約 2.1μmのダ
イヤフラム2を得ることができる。
【0013】しかも、イオン注入法は、ドーパント分布
を正確に計算できることから、ダイヤフラム2の厚さを
正確かつ容易に制御できる。また、高エネルギイオン注
入法によりドーパントを高濃度に注入しても、単結晶S
i基板1の表層のドーパント濃度は低くてすむので、S
i基板1への回路集積が可能となる。
【0014】
【実施例】本発明の実施例を、以下、図面に基づいて説
明する。図1は本発明方法の実施例の手順を説明する図
である。
【0015】まず、(a) に示すように、単結晶Si<1
00>ウェハ1に、ドーズ量が1×1016ions/cm2のB
を1012keV でイオン注入する。この高エネルギイオン注
入によって、単結晶Siウェハ1中には、先の図2で示
したように、下面がウェハ表面から 2.1μmの深さに位
置し、かつドーパント濃度が1×1020ions/cm3以上の
高濃度層1aが形成される。
【0016】次に、ウェハ1の片面(イオン注入面の裏
面)を、KOH水溶液では、ほとんど溶けないSiN膜
で覆った後、フォトリソグラフィ技術を利用してパター
ニングを行って、ダイヤフラム形成部に相応する部分に
窓部11aを有するSiNマスク11を形成する(b) 。
なお、SiNマスク11は、次の工程のエッチングによ
って形成されるダイヤフラムが円環状となるような形状
パターンとする。
【0017】次いで、KOH水溶液でウェハ1の裏面側
からの片面エッチングを行う。このエッチング過程にお
いて、エッチングの進行は高濃度層1aに達した時点
で、極端に遅くなりほぼ停止の状態となる(c) 。従っ
て、その時点でエッチングを終了し、この後にSiNマ
スク11を除去することによって、(d) に示すような、
厚さが 2.1μmの単結晶Si構造体つまりダイヤフラム
2と、これに一体に繋がる弁3を得る。なお、このマス
ク膜11の除去時、および先のフォトリソグラフィ工程
時のSiNのエッチャントとしては、例えば熱リン酸等
を使用する。
【0018】そして、(e) に示すように、弁3の上面に
電極4を形成する。なお、この電極4は、Au等の金属
膜で、その形成はフォトリソグラフィ,蒸着さらにリフ
トオフ等の技術によって行う。
【0019】以上のような高エネルギイオン注入法によ
ってドーパントを導入すると、先の図2に示したよう
に、ドーパント分布のピークより深いところではドーパ
ント濃度は急激に減少する。すなわち、イオン注入面の
裏面よりエッチングを施した場合、エッチングスピード
を変化させるドーパントの濃度変化が急峻となるため、
エッチング面が平坦つまり面内均一性が優れたダイヤフ
ラム2を得ることができる。
【0020】次に、以上の手順によって得られるダイヤ
フラムを装着するバルブ本体の作製手順を、以下、図3
を参照しつつ説明する。まず、(a) に示すように、耐熱
性ガラス5の上面に、この(a) の平面図に示すようなパ
ターンのマスク材12を形成する。このマスク材12
は、AuとCuおよびフォトレジスト積層膜等による多
層膜で、そのパターニングは、フォトリソグラフィ,成
膜さらにリフトオフ等の技術によって行う。
【0021】次いで、HFをエッチャントとして、耐熱
性ガラス5の片面エッチングを行って、耐熱性ガラス5
を(b) に示すような形状に加工する。この後に、耐熱性
ガラス5の中央部に、出口としての孔5aを放電加工に
よって開孔する。
【0022】そして、この工程で得られた図3(c) の構
造のものと、先の工程で得られた図1(e) の構造のもの
を、その基板同士1と5とを互いにはり合わせ、さら
に、弁3の電極4の上方に、所定の間隔を隔てて対向す
る電極6を配置することによって、図4に示す構造のダ
イヤフラム式静電バルブを得る。なお、その基板同士1
と5とのはり合わせには、マイクロマシニング技術など
で利用されている陽極接合法を採用する。また、対向電
極6は、耐熱性ガラス7に、エッチング等の加工により
凹部7aを形成し、その凹部7aの内面に、Au等の金
属を蒸着することによって得る。なお、この耐熱性ガラ
ス7の接着にも陽極接合法を採用する。
【0023】ここで、本発明実施例では、図1に示した
手順によって、厚さが 2.1μmと非常に薄いダイヤフラ
ム2を得ることができるので、そのバルブの駆動電圧は
きわめて小さい値で済む。その理由を、以下、図5に示
す解析モデルを参照して述べる。
【0024】まず、このモデルは、外周直径が2a,厚
さがhの円環板Dと、その内方に一体固定された固定片
(直径2b)Tによって構成されている。このモデルに
おいて、固定片Tに荷重Pをかけたときの最大たわみW
max は、
【0025】
【数1】
【0026】と表される。ただし、α12は(b/a) によっ
て決まる定数で、Eは材料の縦弾性係数である。この
(1)式から、最大たわみを得るのに必要な荷重Pは、
【0027】
【数2】
【0028】となる。ここで、円環板Dの厚さh、つま
りダイヤフラムの厚さが、例えば20μm→2μmと1/
10に変化したとすると、同じたわみ量を得るのに必要な
荷重Pは、先の (2)式から1/1000で済む。
【0029】一方、上記の荷重Pを得るために必要な静
電力、すなわち駆動電極eへの印加電圧Vは、
【0030】
【数3】
【0031】となる。ここで、ダイヤフラムの厚さh
を、一般的な厚さ20μmから2μmまで薄くすると、
同じたわみを得るための必要荷重Pは、先に述べたよう
に1/1000で済むことから、その駆動電圧Vは、(3) 式か
ら(1/1000)1/2 つまり1/32程度と極めて小さな値で済
む。
【0032】なお、本発明において、単結晶Siウェハ
に注入するドーパントとしては、エッチストップ効果を
示すイオン種であれば特に限定されない。また、単結晶
SiのエッチャントとしてはKOHのほか、例えばED
P(Ethylene diamine Pyroc-atechol)、あるいはヒドラ
ジン(H2N2)溶液等の他の溶液を使用してもよい。さら
にまた、ダイヤフラムの厚さや形状は先の実施例に限定
されない。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、本発明方法によれ
ば、可動部となるダイヤフラムを、数μmの厚さに正確
にかつ再現性良く加工することができので、駆動電圧が
極めて小さな静電バルブを製作することができる。しか
も、Si基板を使用し、かつその表層のドーパント濃度
は低く抑えることができることから、静電バルブとその
駆動制御等を行うIC回路を同一基板中に集積すること
が可能となる。さらに、ダイヤフラムを、機械的・電気
的特性の優れた単結晶Siで作製することができるとい
った点の効果も大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法の実施例の手順を説明する図
【図2】単結晶Siに1012keV のBを注入した場合のド
ーパントプロファイルの例を示すグラフ
【図3】本発明実施例のバルブ本体を作製する手順を説
明する図
【図4】本発明方法の実施例で得られた静電容量型静電
バルブの構造を示す図
【図5】ダイヤフラムのたわみと駆動電圧との関係を説
明するための図
【符号の説明】
1・・・・単結晶Siウェハ(基板) 1a・・・・高濃度層 11・・・・SiNマスク 2・・・・ダイヤフラム 3・・・・弁 4,6・・・・電極

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可動部となるダイヤフラムをSi基板に
    形成するとともに、そのダイヤフラムに変形を与える駆
    動電極を作製することによって、静電バルブを得る方法
    であって、200keV以上の高エネルギイオン注入法を採用
    して、単結晶Si基板の所定領域にドーパントを、異方
    性エッチングのエッチングスピードが桁違いに遅くなる
    条件まで導入した後、このSi基板を所定パターンのマ
    スク材で覆った状態で異方性エッチングを行うことによ
    って、上記ダイヤフラムを形成することを特徴とするダ
    イヤフラム式静電バルブの製造方法。
JP16915092A 1992-06-26 1992-06-26 ダイヤフラム式静電バルブの製造方法 Pending JPH0610158A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2024224819A1 (ja) * 2023-04-28 2024-10-31 株式会社フジキン ダイヤフラム、これを備えるバルブ、及びダイヤフラムの製造方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2024224819A1 (ja) * 2023-04-28 2024-10-31 株式会社フジキン ダイヤフラム、これを備えるバルブ、及びダイヤフラムの製造方法
TWI903460B (zh) * 2023-04-28 2025-11-01 日商富士金股份有限公司 隔膜、具備該隔膜的閥、以及隔膜的製造方法

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