JPH06101733A - 収縮ガススプリング - Google Patents

収縮ガススプリング

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JPH06101733A
JPH06101733A JP27529792A JP27529792A JPH06101733A JP H06101733 A JPH06101733 A JP H06101733A JP 27529792 A JP27529792 A JP 27529792A JP 27529792 A JP27529792 A JP 27529792A JP H06101733 A JPH06101733 A JP H06101733A
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JP
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cylinder
rod
diameter
piston
end side
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Application number
JP27529792A
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English (en)
Inventor
Tomizo Azuma
富造 東
Hiromitsu Tanioka
裕充 谷岡
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Tokico Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ピストンロッドの全行程に亘り縮小方向の復
元力を所望の大きさに設定できるようにする。 【構成】 シリンダ1の蓋部1Aとロッドガイド4との
間に大気に開放された大気室Aを形成し、ロッドガイド
2,4間にはピストン6によってガス室B,Cを画成
し、ピストン6に大径ロッド10のねじ部10Aにより
固着したピストンロッド8をロッドガイド2を介してシ
リンダ1外に突出させ、大径ロッド10をロッドガイド
4を介して大気室A内に突出させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばドアなどを開閉
するときに引張り方向の外力に対してピストンロッドを
収縮させる方向に復元力を生じさせるようにした収縮ガ
ススプリングに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、一端側が上蓋等によって閉塞さ
れ、他端側に下蓋等のロッドガイドが設けられたシリン
ダと、該シリンダ内に摺動可能に挿嵌され、該シリンダ
内を2つのガス室に画成したピストンと、一端側が該ピ
ストンに固着され、他端側が前記ロッドガイドを介して
シリンダ外に突出したピストンロッドとからなるガスス
プリングは、例えば特公昭53−3476号公報によっ
て知られている。
【0003】この種の従来技術によるガススプリングで
は、ピストンによってシリンダ内に画成された各ガス室
のうち、ピストンロッド側のガス室に高圧ガスを封入し
て高圧ガス室とし、他方のガス室に低圧ガスを封入して
低圧ガス室とし、シリンダ内でピストンを高圧ガス室か
ら低圧ガス室に向けて付勢することにより、ピストンロ
ッドをシリンダ内へと収縮させるようにしている。
【0004】そして、ピストンロッドをシリンダ外に伸
長させるように引張り方向の外力を加えたときには、ピ
ストンロッド側に位置する高圧ガス室がピストンによっ
て圧縮され、より高い圧力状態となるから、ピストンを
低圧ガス室に向けて高いガス圧で押圧でき、ピストンロ
ッドを常時収縮させる方向に復元力を生じさせることが
できる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術では、シリンダ内の高圧ガス室と低圧ガス(大気
圧を含む)室とをピストン等で常に遮断しており、ピス
トンロッドをシリンダから伸縮させるときに、高圧ガス
室の容積を変化させることによって、該高圧ガス室のガ
ス圧で収縮方向の復元力を生じさせる構成であるから、
この復元力はピストンロッドの収縮時に比べ最大伸長時
には限りなく大きくなって、ピストンロッドの全行程に
亘り所望の復元力を得ることが難しいという問題があ
る。
【0006】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、本発明はピストンロッドの最収縮時から
最大伸長時に亘って所望の復元力を生じさせることがで
き、ばね定数を小さく設定することができるようにした
収縮ガススプリングを提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために第1の発明は、一端側に取付部が設けられ、他端
側にロッドガイドが設けられたシリンダと、該シリンダ
の一端側と他端側との間に位置して該シリンダ内に設け
られ、該シリンダの一端側との間に大気に開放される大
気室を形成した他のロッドガイドと、前記シリンダ内の
各ロッドガイド間に封入された加圧ガスと、一側が大径
に他側が小径に形成され、小径部がロッドガイドに大径
部が他のロッドガイドに摺動可能に案内され、前記シリ
ンダから突出する小径部の突出端側に取付部が設けられ
たロッドとからなる構成を採用している。
【0008】また、第2の発明は、一端側に取付部が設
けられ、他端側にロッドガイドが設けられたシリンダ
と、該シリンダの一端側と他端側との間に位置して該シ
リンダ内に設けられ、該シリンダの一端側との間に大気
に開放される大気室を形成した他のロッドガイドと、前
記シリンダ内に摺動可能に挿嵌され、前記各ロッドガイ
ド間でシリンダ内に少なくとも加圧ガスが封入される2
つの圧力室を画成したピストンと、一端側が該ピストン
に固着され、他端側が前記ロッドガイドを介して前記シ
リンダ外に突出したピストンロッドと、該ピストンロッ
ドよりも大径に形成され、一端側が前記他のロッドガイ
ドを介して前記大気室内に突出し、他端側が前記ピスト
ンに固着された大径ロッドと、前記ピストンによってシ
リンダ内に画成された前記各圧力室間を連通させる連通
路とからなる構成を採用している。
【0009】さらに、第3の発明は、一端側が小径ガイ
ド部を有して閉塞され、他端側が大径ガイド部となって
ロッドガイドを備えたシリンダと、該シリンダの小径ガ
イド部および大径ガイド部に摺動可能に挿嵌される小径
ピストン部および大径ピストン部を有する画成部材と、
該画成部材により前記シリンダの大径ガイド部とロッド
ガイドとの間および前記シリンダの小径ガイド部と閉塞
端との間にそれぞれ画成され、少なくとも加圧ガスが封
入される複数の圧力室と、前記画成部材の小径ピストン
部と大径ピストン部との間に位置して前記シリンダ内に
形成され、常時に大気に開放された大気室と、一端側が
前記画成部材に固着され、他端側が前記ロッドガイトを
介してシリンダ外に突出したピストンロッドと、前記画
成部材によってシリンダ内に画成された前記各圧力室間
を連通させる連通路とからなる構成を採用している。
【0010】この場合、前記連通路には、前記シリンダ
の外部から操作され、該連通路を開閉することにより、
前記各圧力室間を選択的に連通、遮断する開閉弁機構を
設けるようにしてもよい。
【0011】
【作用】上記構成により、第1の発明では、ロッドの小
径部をシリンダから伸縮させるときに、大径部の進入体
積から小径部の進入体積分を差引いた容積分だけ加圧ガ
スの圧力を変化させることができ、ロッドの小径部と大
径部との径を適宜に選定することによって、ロッドの全
行程に亘り復元力(ばね力)が大きく変化するのを防止
でき、ロッドの最大伸長時にガス圧(復元力)が無限に
大きくなることはなくなる。
【0012】また、第2の発明では、ピストンロッドを
シリンダから伸縮させるときに、大径ロッドの進入体積
からピストンロッドの進入体積分を差引いた容積分だけ
圧力室全体の容積を変化させることができ、ピストンロ
ッドと大径ロッドの径を適宜に選定することによって、
ピストロッドの全行程に亘って収縮方向の復元力(ばね
力)が大きく変化するのを防止でき、ピストンロッドの
最大伸長時にガス圧(復元力)が無限に大きくなること
はなくなる。
【0013】さらに、第3の発明では、シリンダの小径
ガイド部と大径ガイド部との径をピストンロッドの径に
基づき適宜に選定することによって、ピストンロッドの
全行程に亘り圧力室全体の容積が大きく変化するのを防
止でき、収縮方向の復元力を所望の大きさに設定でき
る。
【0014】さらにまた、開閉弁機構によりシリンダの
外部から連通路を開閉するようにすれば、各圧力室間を
遮断したときに、シリンダ内でのピストンまたは画成部
材の摺動変位を規制でき、ピストンロッドを所望のスト
ローク長でロックすることができる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1ないし図4に基
づき説明する。
【0016】図1は本発明の第1の実施例を示してい
る。
【0017】図において、1はガススプリング本体を構
成するシリンダを示し、該シリンダ1は長尺のチューブ
により形成され、上端側が蓋部1Aとなって閉塞され、
下端側にはロッドガイド2が固着されている。そして、
該シリンダ1には蓋部1Aから所定寸法下側に位置して
環状のストッパ部1Bが形成され、ロッドガイド2より
も一定寸法上側には他のストッパ部1Cが形成されてい
る。また、該シリンダ1には蓋部1Aの上面側に取付部
としての取付ブラケット3が溶接により固着され、蓋部
1Aとストッパ部1Bとの間には径方向の通気孔1Dが
穿設されている。
【0018】4はストッパ部1Bを介してシリンダ1内
に位置決めされた他のロッドガイドを示し、該ロッドガ
イド4は後述の大径ロッド10が摺動可能に挿通される
挿通穴4Aを有すると共に、その上面側には挿通穴4A
の周囲に位置してグリース溜め4Bが形成され、該グリ
ース溜め4Bは内部に充填したグリースGによりロッド
ガイド4と大径ロッド10との間を潤滑している。そし
て、該ロッドガイド4はシリンダ1の蓋部1Aとの間で
シリンダ1内に大気室Aを形成し、該大気室Aは通気孔
1Dを介して常時大気に開放されている。
【0019】5はシリンダ1と大径ロッド10との間に
位置してロッドガイド4の下面側に設けられたシール部
材を示し、該シール部材5は後述するガス室B内の加圧
ガスが大気室A側に漏洩するのを防止している。
【0020】6はシリンダ1内に摺動可能に挿嵌された
ピストンを示し、該ピストン6はロッドガイド2,4間
でシリンダ1内に圧力室としてのガス室B,Cを画成
し、該ガス室B,C内には加圧ガスが封入されている。
また、該ピストン6にはガス室B,C間を常時連通させ
る連通路としての絞り通路7が形成され、該絞り通路7
はガス室B,C内の加圧ガスが流通するときに、この加
圧ガスに絞り作用を与えることにより所定の減衰力を発
生させる。
【0021】8は上端側がピストン6に固着され、下端
側がロッドガイド2を介してシリンダ1外に突出したピ
ストンロッドを示し、該ピストンロッド8は有効断面積
S1をもって長尺のロッド状に形成され、その突出端側
には取付ブラケット9が溶接等の手段で固着されてい
る。ここで、該ピストンロッド8はロッドの小径部を構
成し、大径ロッド10がロッドの大径部を構成してい
る。
【0022】10は下端側がピストン6に固着され、上
端側がロッドガイド4を介して大気室A内に突出した大
径ロッドを示し、該大径ロッド10は有効断面積S2 を
もってロッド状に形成され、この有効断面積S2 はピス
トンロッド8の有効断面積S1 に対して、例えば2倍程
度(S2 ≒2×S1 )に設定されている。また、該大径
ロッド10の下端側にはねじ部10Aが形成された小径
部10Bが一体に設けられ、該小径部10Bはピストン
6に挿嵌した状態でねじ部10Aをピストンロッド8の
上端側に螺着することにより、ピストンロッド8と大径
ロッド10とをピストン6に一体的に固着している。
【0023】さらに、11はシリンダ1とピストンロッ
ド8との間に位置してロッドガイド2の上面側に設けら
れた他のシール部材を示し、該シール部材11はシリン
ダ1とロッドガイド2との間をシールすると共に、ピス
トンロッド8とロッドガイド2との間をシールし、ガス
室C内の加圧ガスが外部に漏洩するのを油液12を介し
て防止している。また、この油液12はストッパ部1C
のレベルまでシリンダ1内に収容され、シール部材1
1、ロッドガイド2とピストンロッド8との間を潤滑す
ることにより該ピストンロッド8の摺動性を高めるよう
になっている。
【0024】本実施例による収縮ガススプリングは上述
の如き構成を有するもので、次にその組立て工程につい
て説明する。
【0025】まず、シリンダ1の蓋部1Aに取付ブラケ
ット3を溶接等で固着し、蓋部1Aから所定寸法だけ下
側の位置に環状のストッパ部1Bを形成しておく。
【0026】また、ピストンロッド8に取付ブラケット
9を固着した状態で、ピストンロッド8の上端側から該
ピストンロッド8の外周側にロッドガイド2をシール部
材11と共に挿通する。そして、大径ロッド10の小径
部10Bをピストン6に挿通してねじ部10Aをピスト
ンロッド8の上端側に螺着し、該ピスロンロッド8をピ
ストン6および大径ロッド10に一体化する。
【0027】次に、大径ロッド10の上端側からロッド
ガイド4をシール部材5と共に大径ロッド10の外周側
に挿通し、この状態でロッドガイド4のグリース溜め4
B内にグリースGを充填した後に、これらの大径ロッド
10、ピストン6およびピストンロッド8等からなる組
立体をシリンダ1内に装入し、ピストン6等の抜止めを
行うためにシリンダ1に環状のストッパ部1Cを形成す
る。
【0028】次に、この状態でシリンダ1を逆向きに反
転してシリンダ1の開口端1E側を上側に向け、ロッド
ガイド2およびシール部材11をシリンダ1内に嵌合さ
せる前の状態で、該シリンダ1内に開口端1E側から所
定量の油液12を注入する。そして、シリンダ1内にロ
ッドガイド2等を嵌合し、開口端1E側を図1に示す如
くカシメることにより、ロッドガイド2等の抜止めを行
う。その後、ガス封入装置(図示せず)等を用いてロッ
ドガイド2の挿通穴2Aとピストンロッド8との間の微
小隙間からシリンダ1のガス室B,C内に所定量の加圧
ガスを充填し、図1に示す如く当該ガススプリングを組
立てる。
【0029】次に、当該ガススプリングをドアの開閉装
置として用いる場合には、例えばドアの枠体(図示せ
ず)側にシリンダ1の取付ブラケット3を回動可能にピ
ン結合し、ピストンロッド8の取付ブラケット9をドア
側にピン結合する。
【0030】そして、ドアを開扉すべくピストンロッド
8に外部から矢示X方向の引張り力を加えてピストンロ
ッド8をシリンダ1から、例えば変位量Lだけ伸長させ
ると、大径ロッド10がガス室B内に進入体積(S2 ×
L)をもって進入し、ピストンロッド8はシリンダ1外
に進入体積(S1 ×L)分だけ突出するので、ガス室
B,Cは、
【0031】
【数1】ΔV=(S2 −S1 )×L なる容積変化量ΔVをもって全体の容積が減少し、ガス
室B,C内の初期ガス圧Pはこの容積変化量ΔVに対応
してΔP分だけ圧力が増大する。
【0032】この結果、前記矢示X方向の外力を解除し
たときには、ピストン6に受圧面積差(S2 −S1 )を
もってガス圧(P+ΔP)が作用し、ピストンロッド8
は、
【0033】
【数2】F=(S2 −S1 )×(P+ΔP) なる収縮方向の復元力Fをもって自動的に収縮し、ドア
を閉扉させるようになる。
【0034】一方、このときにガス室B内の加圧ガスは
絞り通路7を介してガス室C内に流入し、絞り通路7に
より絞り作用が与えられるので、このときに所定の減衰
力が発生し、ピストンロッド8の収縮速度をこの減衰力
に基づいて遅くし、ドアを比較的ゆっくりと閉扉させ
る。
【0035】かくして、本実施例によれば、ピストンロ
ッド8の伸縮時に前記数1の式による容積変化量ΔVを
もってガス室B,C全体の容積が変位量Lに比例して変
化するから、例えばピストン6がストッパ部1Cに当接
するピストンロッド8の最大伸長時に、ガス室B,C内
のガス圧Pが限りなく大きくなるのを効果的に防止で
き、ばね定数を小さく設定できると共に、ピストンロッ
ド8の最収縮時から最大伸長時に亘る全行程でばね力と
しての復元力Fが大きく変化するのを防止でき、この復
元力Fを所望範囲の大きさに調整することができる。
【0036】また、ピストンロッド8を矢示X方向に外
力を加えて伸長させるときには、ガス室C内の加圧ガス
が絞り通路7を介してガス室B内に流通することによ
り、所定の減衰力を発生させて抵抗感を与えることがで
きる。そして、前述の如くピストンロッド8の収縮時に
は、ガス室Bからガス室Cに絞り通路7を介して加圧ガ
スが流通するときに所定の減衰力を発生させて、ピスト
ンロッド8の収縮速度を遅くでき、このときの速度を絞
り通路7の径に基づき調整できる。
【0037】次に、図2は本発明の第2の実施例を示
し、本実施例の特徴は、シリンダを小径部と大径部とか
ら段付筒状に形成し、該シリンダ内に画成部材を設ける
ことによって小径部側と大径部側とにそれぞれ圧力室と
してのガス室を画成し、該各ガス室間にはシリンダと画
成部材との間で大気室を形成する構成としたことにあ
る。
【0038】図中、21はガススプリング本体を構成す
るシリンダを示し、該シリンダ21は、上端側が蓋部2
1Aによって閉塞された小径ガイド部としての小径部2
1Bと、該小径部21Bの下側に位置する大径ガイド部
としての大径部21Cとから段付筒状に形成され、小径
部21Bと大径部21Cとの間には環状の段部21Dが
一体形成されている。そして、大径部21Cの下端側は
開口端21Eとなり、ロッドガイド22およびシール部
材23を大径部21C内に嵌合した後に開口端21E側
はカシメによりロッドガイド22等を抜止めしている。
また、シリンダ21の蓋部21A上には取付部としての
取付アイ24が溶接等により固着され、大径部21Cに
は段部21Dの僅かに下側に位置して通気孔21Fが径
方向に穿設されている。
【0039】25はシリンダ21内に摺動変位可能に設
けられた画成部材を示し、該画成部材25は、シリンダ
21の小径部21B内に摺動可能に挿嵌され、小径部2
1B内にガス室Dを画成した小径ピストン部25Aと、
該小径ピストン部25Aに連結ロッド部25Bを介して
連結され、大径部21C内に摺動可能に挿嵌された大径
ピストン部25Cと、該大径ピストン部25Cから軸方
向下向きに突出し、後述のピストンロッド26にカシメ
固定されたボス部25Dとからなり、大径ピストン部2
5Cはロッドガイド22との間でシリンダ21の大径部
21C内にガス室Eを画成している。
【0040】ここで、画成部材25には軸方向に伸長す
る軸穴25Eと、該軸穴25Eの下端側から径方向に伸
びる小孔25Fとが形成され、該小孔25Fは軸穴25
Eと共にガス室D,E間を連通させる連通路を構成して
いる。また、画成部材25は小径ピストン部25Aと大
径ピストン部25Cとの間でシリンダ21内に大気室A
を形成し、この大気室Aはシリンダ21の通気孔21F
を介して常時大気に開放されている。
【0041】さらに、26は上端側が画成部材25のボ
ス部25Dに固着され、下端側がロッドガイド22を介
してシリンダ21外に突出したピストンロッドを示し、
該ピストンロッド26は長尺のロッドとして形成され、
その突出端側には取付アイ27が溶接等の手段で固着さ
れている。
【0042】ここで、シリンダ21の小径部21Bの有
効断面積S3 、大径部21Cの有効断面積S4 、ピスト
ンロッド26の有効断面積S5 とし、ガス室D,E内に
封入された加圧ガスのガス圧Pとすると、小径ピストン
部25Aは、
【0043】
【数3】F1 =S3 ×P なる力F1 で下向きに押圧され、大径ピストン部25C
は、
【0044】
【数4】F2 =(S4 −S5 )×P なる力F2 で上向きに押圧されるから、画成部材25を
介してピストンロッド26に収縮方向の復元力Fを常時
作用させるには、
【0045】
【数5】F=F2 −F1 =(S4 −S5 −S3 )×P>0 なる関係とすればよく、有効断面積S3 ,S4 ,S5 の
関係を、
【0046】
【数6】S4 >S3 +S5 とすることにより、ピストンロッド26の収縮方向の復
元力Fを画成部材25に常時作用させることができる。
【0047】そして、ピストンロッド26が変位量Lだ
け伸縮するときには、
【0048】
【数7】ΔV=(S4 −S3 −S5 )×L なる容積変化量ΔVをもってガス室D,E全体の容積が
変化するようになり、大径部21Cの有効断面積S4 と
他の合計の有効断面積(S3 +S5 )とを前記数5の式
を満たす範囲内で近付けるようにすれば、ピストンロッ
ド26の全行程に亘る容積変化量ΔVを可及的に小さく
することができ、前記数5の式による復元力Fが大きく
変化するのを防止できる。
【0049】かくして、このように構成される本実施例
でも、前記第1の実施例とほぼ同様の作用効果を得るこ
とができるが、特に本実施例では、前記有効断面積S3
,S4 ,S5 の関係を適宜に選定することにより、復
元力Fを所望の大きさに設定できる。
【0050】次に、図3および図4は本発明の第3の実
施例を示し、本実施例では前記第2の実施例と同一の構
成要素に同一の符号を付し、その説明を省略するものと
するに、本実施例の特徴は、画成部材31およびピスト
ンロッド32内に、オリフィス筒33と弁棒34とから
なる開閉弁機構を設け、スプール弁体を構成する弁棒3
4をピストンロッド32の突出端側から押動操作するこ
とにより、弁棒34の小径軸部34AをOリングシール
38から離して、オリフィス筒33のオリフィス孔33
Aを弁棒34の小径軸部34Aで図4に示す如く開閉
し、ガス室D,E間を連通、遮断する構成としたことに
ある。
【0051】ここで、画成部材31は前記第2の実施例
で述べた画成部材25とほぼ同様に小径ピストン部31
A、連結ロッド部31B、大径ピストン部31C、ボス
部31D、軸穴31Eおよび小孔31Fを有しているも
のの、該画成部材31は軸穴31Eが段付穴として形成
され、軸穴31Eの下端側は大径穴31Gとなってい
る。また、ピストンロッド32には上端側の大径穴32
Aと長尺の小径穴32Bとが軸方向に穿設され、ピスト
ンロッド32の大径穴32Aと画成部材31の大径穴3
1Gとの間にはオリフィス筒33が嵌合して設けられて
いる。そして、該オリフィス筒33のオリフィス孔33
Aは小孔31Fを介してガス室E内に常時連通し、ガス
室Dに対しては弁棒34により連通、遮断されるように
なっている。
【0052】また、弁棒34と軸穴31Eとの間には連
通路を構成する環状通路35が形成され、弁棒34の上
端側には小径ピストン部31Aの端面に当接し、弁棒3
4の抜止めを行う止め輪36が装着されている。そし
て、弁棒34はピストンロッド32の突出端側から図4
中の矢示H方向に押動されることにより、小径軸部34
A側でオリフィス孔33Aを環状通路35に対して開い
てガス室D,E間を連通させ、ガス室D,E内に加圧ガ
スと共に封入した油液37がオリフィス孔33Aを介し
てガス室D,Eに連通するときに所定の減衰力を発生さ
せる。
【0053】この場合、シリンダ21の小径部21Bの
有効断面積S3 、大径部21Cの有効断面積S4 、ピス
トンロッド32の有効断面積S5 、弁棒34の有効断面
積S6 とし、ガス室D,Eのガス圧Pとすると、小径ピ
ストン部31Aは弁棒34が図4に示す如く開弁してい
る状態で、ガス室Dに対する受圧面積が弁棒34の有効
断面積S6 分だけ減少するので、
【0054】
【数8】F1 =(S3 −S6 )×P なる力F1 で下向きに押圧され、大径ピストン部25C
は前記数4の式による力F2 で上向きに押圧される。そ
して、前記数4、数8の式から、画成部材31を介して
ピストンロッド32に収縮方向の復元力Fを常時作用さ
せるには、
【0055】
【数9】F=F2 −F1 =(S4 +S6 −S3 −S5 )×P>0 なる関係とすればよく、有効断面積S3 ,S4 ,S5 ,
S6 の関係を、
【0056】
【数10】S4 +S6 >S3 +S5 とすることにより、ピストンロッド32の収縮方向の復
元力Fを画成部材31に常時作用させることができ、ガ
ス室D,E全体の容積変化量ΔVを、変位量Lに対し
て、
【0057】
【数11】ΔV=(S4 +S6 −S3 −S5 )×L として、容積変化量ΔVをできるだけ小さくとれば、ピ
ストンロッド32の全行程に亘りガス圧P、即ち復元力
Fが大きく変化するのを防止できる。
【0058】かくして、このように構成される本実施例
でも、前記第2の実施例とほぼ同様の作用効果を得るこ
とができるが、特に本実施例では、ガス室D,E間をオ
リフィス筒33、弁棒34からなる開閉弁機構で連通、
遮断するようにしたから、ガス室D,E間を遮断したと
きに画成部材31の変位を規制でき、ピストンロッド3
2を所望のストローク長で適宜にロックすることができ
る。
【0059】また、ガス室D,E内に加圧ガスと共に油
液37を封入することにより、ガス室D,E間を連通さ
せたときの減衰力特性を大きく設定できる上に、ガス室
D,E間を遮断したときにはオリフィス筒33と弁棒3
4との間のシール性を向上でき、ピストンロッド32を
所望のストローク長で効果的にロックすることができ
る。
【0060】なお、前記第1の実施例では、ピストン6
に穿設した絞り通路7でガス室B,C間を連通させるも
のとして述べたが、本発明はこれに限らず、例えば絞り
通路7をシリンダ1の外部から開閉する開閉弁機構を設
けるようにしてもよい。
【0061】また、前記第1の実施例では、ピストンロ
ッド8と大径ロッド10との間にピストン6を設け、該
ピストン6によりシリンダ1内をガス室B,Cに画成す
るものとして述べたが、本発明はこれに限らず、例えば
ピストン6を廃止し、シリンダ1内に単一のガス室と大
気室Aとを形成するようにしてもよく、この場合には、
ピストンロッド8と大径ロッド10とによってロッドの
小径部と大径部とを構成するようにすればよい。
【0062】さらに、前記第2、第3の実施例では、シ
リンダ21を小径部21Bと大径部21Cとから段付筒
状に形成するものとして述べたが、これに替えて、例え
ばシリンダを円筒状に形成し、このシリンダ内に小径ピ
ストン部25A用の小径ガイド部と大径ピストン部25
C用の大径ガイド部とを設ける構成としてもよい。
【0063】さらにまた、前記第2、第3の実施例で
は、シリンダ21の通気孔21Fを介して大気室A内を
外部の圧力源に接続するようにしてもよく、この場合に
は大気室A内にガス室D,Eよりも高い圧力を導入する
ことにより、伸長ガススプリングとして使用でき、圧力
源からの圧力を変化させることにより伸長、収縮を繰り
返すガススリングとすることができる。
【0064】
【発明の効果】以上詳述した通り第1の発明によれば、
収縮ガススプリングを、一端側に取付部が設けられ、他
端側にロッドガイドが設けられたシリンダと、該シリン
ダの一端側と他端側との間に位置して該シリンダ内に設
けられ、該シリンダの一端側との間に大気に開放される
大気室を形成した他のロッドガイドと、前記シリンダ内
の各ロッドガイド間に封入された加圧ガスと、一側が大
径に他側が小径に形成され、小径部がロッドガイドに大
径部が他のロッドガイドに摺動可能に案内され、前記シ
リンダから突出する小径部の突出端側に取付部が設けら
れたロッドとから構成したから、ロッドの小径部をシリ
ンダから伸縮させるときに、大径部の進入体積と小径部
の進入体積との差分だけ、加圧ガスが封入された室の容
積を変化させて容積変化量が大きくなるのを防止でき、
ロッドの全行程に亘って所望の復元力を生じさせること
ができると共に、ばね定数を小さくすることができ、収
縮ガススプリングとしての信頼性を向上できる。
【0065】また、第2の発明では、シリンダ内に摺動
可能に挿嵌したピストンの両端側にピストンロッドと大
径ロッドとを固着して設け、該大径ロッド側とピストン
ロッド側とに少なくとも加圧ガスが封入された2つの圧
力室をピストンにより画成し、該各圧力室間を連通路を
介して連通させる構成としたから、ピストンロッドをシ
リンダから伸縮させるときに、大径ロッドの進入体積と
ピストンロッドの進入体積との差分だけ圧力室全体の容
積を変化させて容積変化量が大きくなるのを防止でき、
ピストンロッドの全行程に亘って所望の復元力を生じさ
せることができると共に、ばね定数を小さくすることが
でき、収縮ガススプリングとしての信頼性を向上でき
る。
【0066】また、第3の発明では、シリンダの小径部
と大径部との径(有効断面積)をピストンロッドの径に
基づいて適宜に選定することにより、ピストンロッドの
全行程に亘り圧力室全体の容積変化量を小さくすること
ができ、所望の大きさの復元力を効果的に生じさせるこ
とができる。
【0067】さらに、開閉弁機構によりシリンダの外部
から連通路を開閉する構成とすれば、ピストンロッドを
所望のストローク長で適宜にロックすることができ、ピ
ストンや画成部材をシリンダ内の所望位置で停止させる
ことができる等、種々の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例によるガススプリングを
示す縦断面図である。
【図2】第2の実施例によるガススプリングを示す縦断
面図である。
【図3】第3の実施例によるガススプリングを示す縦断
面図である。
【図4】弁棒でオリフィス孔を開いた状態を示す図3中
の要部拡大断面図である。
【符号の説明】
1,21 シリンダ 1D,21F 通気孔 2,4,22 ロッドガイド 3,9 取付ブラケット(取付部) 6 ピストン 7 絞り通路(連通路) 8,26,32 ピストンロッド 10 大径ロッド 21B 小径部(小径ガイド部) 21C 大径部(大径ガイド部) 24 取付アイ(取付部) 25,31 画成部材 25A,31A 小径ピストン部 25C,31C 大径ピストン部 25E,31E 軸穴(連通路) 25F,31F 小孔 33 オリフィス筒 34 弁棒(開閉弁機構) A 大気室 B,C,D,E ガス室(圧力室)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端側に取付部が設けられ、他端側にロ
    ッドガイドが設けられたシリンダと、該シリンダの一端
    側と他端側との間に位置して該シリンダ内に設けられ、
    該シリンダの一端側との間に大気に開放される大気室を
    形成した他のロッドガイドと、前記シリンダ内の各ロッ
    ドガイド間に封入された加圧ガスと、一側が大径に他側
    が小径に形成され、小径部がロッドガイドに大径部が他
    のロッドガイドに摺動可能に案内され、前記シリンダか
    ら突出する小径部の突出端側に取付部が設けられたロッ
    ドとから構成してなる収縮ガススプリング。
  2. 【請求項2】 一端側に取付部が設けられ、他端側にロ
    ッドガイドが設けられたシリンダと、該シリンダの一端
    側と他端側との間に位置して該シリンダ内に設けられ、
    該シリンダの一端側との間に大気に開放される大気室を
    形成した他のロッドガイドと、前記シリンダ内に摺動可
    能に挿嵌され、前記各ロッドガイド間でシリンダ内に少
    なくとも加圧ガスが封入される2つの圧力室を画成した
    ピストンと、一端側が該ピストンに固着され、他端側が
    前記ロッドガイドを介して前記シリンダ外に突出したピ
    ストンロッドと、該ピストンロッドよりも大径に形成さ
    れ、一端側が前記他のロッドガイドを介して前記大気室
    内に突出し、他端側が前記ピストンに固着された大径ロ
    ッドと、前記ピストンによってシリンダ内に画成された
    前記各圧力室間を連通させる連通路とから構成してなる
    収縮ガススプリング。
  3. 【請求項3】 一端側が小径ガイド部を有して閉塞さ
    れ、他端側が大径ガイド部となってロッドガイドを備え
    たシリンダと、該シリンダの小径ガイド部および大径ガ
    イド部に摺動可能に挿嵌される小径ピストン部および大
    径ピストン部を有する画成部材と、該画成部材により前
    記シリンダの大径ガイド部とロッドガイドとの間および
    前記シリンダの小径ガイド部と閉塞端との間にそれぞれ
    画成され、少なくとも加圧ガスが封入される複数の圧力
    室と、前記画成部材の小径ピストン部と大径ピストン部
    との間に位置して前記シリンダ内に形成され、常時に大
    気に開放された大気室と、一端側が前記画成部材に固着
    され、他端側が前記ロッドガイトを介してシリンダ外に
    突出したピストンロッドと、前記画成部材によってシリ
    ンダ内に画成された前記各圧力室間を連通させる連通路
    とから構成してなる収縮ガススプリング。
  4. 【請求項4】 前記連通路には、前記シリンダの外部か
    ら操作され、該連通路を開閉することにより、前記各圧
    力室間を選択的に連通、遮断する開閉弁機構を設けてな
    る請求項2または3に記載の収縮ガススプリング。
JP27529792A 1992-09-18 1992-09-18 収縮ガススプリング Pending JPH06101733A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001295499A (ja) * 2000-04-17 2001-10-26 Oiles Ind Co Ltd 構造物の免震機構
CN115289162A (zh) * 2022-07-25 2022-11-04 江门市新昊玮五金科技有限公司 一种可调节双向气弹簧

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