JPH06101954B2 - 誘導電動機のベクトル制御装置 - Google Patents
誘導電動機のベクトル制御装置Info
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- JPH06101954B2 JPH06101954B2 JP62293984A JP29398487A JPH06101954B2 JP H06101954 B2 JPH06101954 B2 JP H06101954B2 JP 62293984 A JP62293984 A JP 62293984A JP 29398487 A JP29398487 A JP 29398487A JP H06101954 B2 JPH06101954 B2 JP H06101954B2
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Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は誘導電動機のベクトル制御装置に関し、特に、
電圧制御型周波数変換器(インバータ)を用いて誘導電
動機に印加される電圧をその電圧指令値に追従するよう
に誘導電動機を制御する誘導電動機のベクトル制御装置
に関する。
電圧制御型周波数変換器(インバータ)を用いて誘導電
動機に印加される電圧をその電圧指令値に追従するよう
に誘導電動機を制御する誘導電動機のベクトル制御装置
に関する。
[従来の技術] 誘導電動機は、直流電動機に比較して、構造が堅牢でメ
ンテナンスが不要であるという特長があるため、制御用
としても直流電動機に置換えられることが多くなってき
ている。しかしながら、誘導電動機では、励磁に寄与す
る一次電流(d軸一次電流)とこれと直交したトルク発
生に寄与する一次電流(q軸一次電流)を直接には制御
することができない。そのため、誘導電動機を用いて、
直流電動機と同等の高い応答性で制御を行う場合、周知
のように、ベクトル制御と呼ばれる手法が、現在広く採
用されている。ここで、ベクトル制御とは、誘導電動機
の内部定数(一次巻線抵抗、二次巻線抵抗等)を、予め
誘導電動機の制御装置に与えることにより、誘導電動機
を制御するものである。
ンテナンスが不要であるという特長があるため、制御用
としても直流電動機に置換えられることが多くなってき
ている。しかしながら、誘導電動機では、励磁に寄与す
る一次電流(d軸一次電流)とこれと直交したトルク発
生に寄与する一次電流(q軸一次電流)を直接には制御
することができない。そのため、誘導電動機を用いて、
直流電動機と同等の高い応答性で制御を行う場合、周知
のように、ベクトル制御と呼ばれる手法が、現在広く採
用されている。ここで、ベクトル制御とは、誘導電動機
の内部定数(一次巻線抵抗、二次巻線抵抗等)を、予め
誘導電動機の制御装置に与えることにより、誘導電動機
を制御するものである。
ところで、ベクトル制御には、電流制御型インバータと
電圧制御型インバータを用いる方法の2種類があるが、
応答性の点で電圧制御型インバータを用いる方が優れて
いる。次に、電圧制御型インバータを用いる従来のベク
トル制御装置について説明する。
電圧制御型インバータを用いる方法の2種類があるが、
応答性の点で電圧制御型インバータを用いる方が優れて
いる。次に、電圧制御型インバータを用いる従来のベク
トル制御装置について説明する。
誘導電動機の等価回路は、第2図に示されている。第2
図において、r1は一次巻線抵抗、σL1は一次巻線漏れイ
ンダクタンス、Mは相互インダクタンス、r2/sは等価二
次巻線抵抗で、σは漏れ係数(σ=1−M2/L1L2)、s
はすべり、L1は一次巻線インダクタンス、L2は二次巻線
インダクタンス、r2は二次巻線抵抗である。また、V1は
誘導電動機の一次巻線に印加される一次電圧、I1は誘導
電動機の一次巻線を流れる一次電流、E1は励磁に関する
インダクタンス成分(相互インダクタンスM)に印加さ
れる電圧である。一次電圧V1は互いに直交するd軸一次
電圧V1dとq軸一次電圧V1qの2つの成分で表され、同様
に一次電流I1は互いに直交するd軸一次電流、即ち励磁
に寄与する一次電流I1dとq軸一次電流、即ちトルク発
生に寄与する一次電流I1qの2つの成分で表される。
図において、r1は一次巻線抵抗、σL1は一次巻線漏れイ
ンダクタンス、Mは相互インダクタンス、r2/sは等価二
次巻線抵抗で、σは漏れ係数(σ=1−M2/L1L2)、s
はすべり、L1は一次巻線インダクタンス、L2は二次巻線
インダクタンス、r2は二次巻線抵抗である。また、V1は
誘導電動機の一次巻線に印加される一次電圧、I1は誘導
電動機の一次巻線を流れる一次電流、E1は励磁に関する
インダクタンス成分(相互インダクタンスM)に印加さ
れる電圧である。一次電圧V1は互いに直交するd軸一次
電圧V1dとq軸一次電圧V1qの2つの成分で表され、同様
に一次電流I1は互いに直交するd軸一次電流、即ち励磁
に寄与する一次電流I1dとq軸一次電流、即ちトルク発
生に寄与する一次電流I1qの2つの成分で表される。
ここで、誘導電動機を直流電動機と同等の高い応答性で
制御を行う場合、上述したように、d軸一次電流I1dと
q軸一次電流I1qを独立に制御しなければならない。こ
の様に、d軸一次電流I1dとq軸一次電流I1qを独立に制
御する方式をベクトル制御という。換言すると、直流電
動機と同等に誘導電動機を制御するということは、励磁
に関するインダクタンス(相互インダクタンス)Mに流
れる一次電流(d軸一次電流)I1dをトルク発生に関す
る等価二次巻線抵抗r2/sに流れるで一次電流(q軸一次
電流)I1qと関係なく制御することに等しい。
制御を行う場合、上述したように、d軸一次電流I1dと
q軸一次電流I1qを独立に制御しなければならない。こ
の様に、d軸一次電流I1dとq軸一次電流I1qを独立に制
御する方式をベクトル制御という。換言すると、直流電
動機と同等に誘導電動機を制御するということは、励磁
に関するインダクタンス(相互インダクタンス)Mに流
れる一次電流(d軸一次電流)I1dをトルク発生に関す
る等価二次巻線抵抗r2/sに流れるで一次電流(q軸一次
電流)I1qと関係なく制御することに等しい。
以下、このベクトル制御について、第3図に示されるよ
うな、磁束の回転角速度ωに同期して回転する直交座標
系のベクトル図を参照して説明する。d軸一次電流I1d
をq軸一次電流I1qと関係なく制御するということは、
第3図において、相互インダクタンスMに印加される電
圧E1を、一次電圧V1と磁束の回転角速度ωとを制御する
ことにより、q軸に一致させることに等しい。
うな、磁束の回転角速度ωに同期して回転する直交座標
系のベクトル図を参照して説明する。d軸一次電流I1d
をq軸一次電流I1qと関係なく制御するということは、
第3図において、相互インダクタンスMに印加される電
圧E1を、一次電圧V1と磁束の回転角速度ωとを制御する
ことにより、q軸に一致させることに等しい。
次に、誘導電動機のモデルである周知の電圧方程式を示
す。
す。
V1d=(r1+PσL1)I1d−ωσL1I1q+P(M/L2)φ2d
−ω(M/L2)φ2q (1) V1q=ωσL1I1d+(r1+PσL1)I1q+ω(M/L2)φ2d
+P(M/L2)φ2q (2) 0=−r2(M/L2)I1d +(P+r2/L2)φ2d−(ω−pωr)φ2q (3) 0=−r2(M/L2)I1q +(ω−pωr)φ2d+(P+r2/L2)φ2q (4) ここで、φ2dはd軸二次鎖交磁束、φ2qはq軸二次鎖交
磁束、ωrは回転子回転角速度、pは対極数、Pは微分
演算子(d/dt)である。
−ω(M/L2)φ2q (1) V1q=ωσL1I1d+(r1+PσL1)I1q+ω(M/L2)φ2d
+P(M/L2)φ2q (2) 0=−r2(M/L2)I1d +(P+r2/L2)φ2d−(ω−pωr)φ2q (3) 0=−r2(M/L2)I1q +(ω−pωr)φ2d+(P+r2/L2)φ2q (4) ここで、φ2dはd軸二次鎖交磁束、φ2qはq軸二次鎖交
磁束、ωrは回転子回転角速度、pは対極数、Pは微分
演算子(d/dt)である。
式(1)及び(2)において、定常状態を考え、前述し
たように、相互インダクタンスMに印加される電圧E1を
q軸に一致させることを考える。換言すると、微分演算
子Pが零(P=0)でφ2qが零(φ2q=0)となる条件
を求めると、 V1d *=r1 *I1d *−ωσL1I1q (5) V1q *=ωσL1I1d *+r1 *I1q +ω(M/L2)φ2d * (6) が得られる。ここで、式(3)より、φ2d=MI1dであ
り、かつ漏れ係数σの定義(σ=1−M2/L1L2)より、
式(6)は、次の式に変形される。
たように、相互インダクタンスMに印加される電圧E1を
q軸に一致させることを考える。換言すると、微分演算
子Pが零(P=0)でφ2qが零(φ2q=0)となる条件
を求めると、 V1d *=r1 *I1d *−ωσL1I1q (5) V1q *=ωσL1I1d *+r1 *I1q +ω(M/L2)φ2d * (6) が得られる。ここで、式(3)より、φ2d=MI1dであ
り、かつ漏れ係数σの定義(σ=1−M2/L1L2)より、
式(6)は、次の式に変形される。
V1q *=r1 *I1q+ωL1I1d * (7) この式(5)及び(7)で表されるアルゴリズムに従っ
て誘導電動機を制御する従来のベクトル制御装置の構成
を第4図に示す。
て誘導電動機を制御する従来のベクトル制御装置の構成
を第4図に示す。
第4図を参照すると、従来の誘導電動機のベクトル制御
装置は、指令値として、励磁に寄与するd軸一次電流指
令値I1d *とこれと直交したトルク発生に寄与するq軸一
次電流指令値I1q *とを入力し、q軸一次電流I1qを検出
して、電圧制御型PWM(パルス幅変調)インバータを用
いて誘導電動機を制御するものである。
装置は、指令値として、励磁に寄与するd軸一次電流指
令値I1d *とこれと直交したトルク発生に寄与するq軸一
次電流指令値I1q *とを入力し、q軸一次電流I1qを検出
して、電圧制御型PWM(パルス幅変調)インバータを用
いて誘導電動機を制御するものである。
誘導電動機1の一次電流は、電流検出器2によって、U
相、V相、及びW相一次電流IU、IV、及びIWとして検出
される。これら検出されたU相、V相、及びW相一次電
流IU、IV、及びIWは、3相2相変換器3に供給される。
3相2相変換器3は、U相、V相、及びW相一次電流
IU、IV、及びIWから、後述するように求められるd軸と
U相巻線軸の夾角θの写像として、d軸及びq軸一次電
流I1d及びI1qを発生する。尚、この従来の誘導電動機の
ベクトル制御装置においては、q軸一次電流I1qしか用
いない。
相、V相、及びW相一次電流IU、IV、及びIWとして検出
される。これら検出されたU相、V相、及びW相一次電
流IU、IV、及びIWは、3相2相変換器3に供給される。
3相2相変換器3は、U相、V相、及びW相一次電流
IU、IV、及びIWから、後述するように求められるd軸と
U相巻線軸の夾角θの写像として、d軸及びq軸一次電
流I1d及びI1qを発生する。尚、この従来の誘導電動機の
ベクトル制御装置においては、q軸一次電流I1qしか用
いない。
減算器4は、q軸一次電流指令値I1q *からq軸一次電流
I1qを減算し、q軸一次電流偏差信号ΔI1qを発生する。
このq軸一次電流偏差信号ΔI1qは電流制御装置5に供
給される。電流制御装置5は、q軸一次電流偏差信号Δ
I1qをPI補償して、磁束の回転角速度ωを発生する。こ
の磁束の回転角速度ωは位相制御装置6に供給される。
位相制御装置6は、磁束の回転角速度ωを積分して、上
述したd軸とU相巻線軸の夾角θを発生する。
I1qを減算し、q軸一次電流偏差信号ΔI1qを発生する。
このq軸一次電流偏差信号ΔI1qは電流制御装置5に供
給される。電流制御装置5は、q軸一次電流偏差信号Δ
I1qをPI補償して、磁束の回転角速度ωを発生する。こ
の磁束の回転角速度ωは位相制御装置6に供給される。
位相制御装置6は、磁束の回転角速度ωを積分して、上
述したd軸とU相巻線軸の夾角θを発生する。
d軸一次電流指令値I1d *は、増幅器7により、一次巻線
抵抗指令値r1 *倍されて、減算器8の一方の入力(+入
力)に供給される。q軸一次電流I1qは、増幅器9で一
次巻線漏れインダクタンスσL1倍された後、掛算器10で
磁束の回転角速度ωと掛算されて、減算器8の他方の入
力(−入力)に供給される。これにより、減算器8の出
力からは、d軸一次電圧指令値V1d *が発生する。このd
軸一次電圧指令値V1d *は2相3相変換器11に供給され
る。
抵抗指令値r1 *倍されて、減算器8の一方の入力(+入
力)に供給される。q軸一次電流I1qは、増幅器9で一
次巻線漏れインダクタンスσL1倍された後、掛算器10で
磁束の回転角速度ωと掛算されて、減算器8の他方の入
力(−入力)に供給される。これにより、減算器8の出
力からは、d軸一次電圧指令値V1d *が発生する。このd
軸一次電圧指令値V1d *は2相3相変換器11に供給され
る。
また、d軸一次電流指令値I1d *は、増幅器12により、一
次巻線インダクタンスL1倍された後、掛算器13で磁束の
回転角速度ωと掛算されて、加算器14の一方の入力に供
給される。q軸一次電流I1qは、増幅器15で一次巻線抵
抗指令値r1 *倍されて、加算器14の他方の入に供給され
る。これにより、加算器14の出力からは、q軸一次電圧
指令値V1q *が発生する。このq軸一次電圧指令値V1q *は
2相3相変換器11に供給される。
次巻線インダクタンスL1倍された後、掛算器13で磁束の
回転角速度ωと掛算されて、加算器14の一方の入力に供
給される。q軸一次電流I1qは、増幅器15で一次巻線抵
抗指令値r1 *倍されて、加算器14の他方の入に供給され
る。これにより、加算器14の出力からは、q軸一次電圧
指令値V1q *が発生する。このq軸一次電圧指令値V1q *は
2相3相変換器11に供給される。
2相3相変換器11は、d軸及びq軸一次電圧指令値V1d *
及びV1q *から、d軸とU相巻線軸の夾角θの写像とし
て、U相、V相、及びW相一次電圧指令値VU *、VV *、及
びVW *を発生する。これらU相、V相、及びW相一次電
圧指令値VU *、VV *、及びVW *は、電圧制御型PWMインバー
タ16に供給される。電圧制御型PWMインバータ16は、電
源17からの電力の供給を受け、誘導電動機1に印加され
るU相、V相、及びW相一次電圧VU、VV、及びVWをU
相、V相、及びW相一次電圧指令値VU *、VV *、及び,VW *
に追従するように誘導電動機1を制御する。
及びV1q *から、d軸とU相巻線軸の夾角θの写像とし
て、U相、V相、及びW相一次電圧指令値VU *、VV *、及
びVW *を発生する。これらU相、V相、及びW相一次電
圧指令値VU *、VV *、及びVW *は、電圧制御型PWMインバー
タ16に供給される。電圧制御型PWMインバータ16は、電
源17からの電力の供給を受け、誘導電動機1に印加され
るU相、V相、及びW相一次電圧VU、VV、及びVWをU
相、V相、及びW相一次電圧指令値VU *、VV *、及び,VW *
に追従するように誘導電動機1を制御する。
尚、実際の一次電圧V1と目標値としての一次電圧指令値
V1 *との間に角度誤差があった際の座標系の回転につい
ては、トルク発生に寄与するq軸一次電流指令値I1q *と
実際のトルク発生に寄与するq軸一次電流I1qの差分に
基づいて行われる。
V1 *との間に角度誤差があった際の座標系の回転につい
ては、トルク発生に寄与するq軸一次電流指令値I1q *と
実際のトルク発生に寄与するq軸一次電流I1qの差分に
基づいて行われる。
ところで、このような従来の誘導電動機のベクトル制御
装置では、誘導電動機の温度変動に伴って、誘導電動機
の内部定数(一次巻線抵抗r1、二次巻線抵抗r2等)の値
が20%〜30%も変化するので、q軸二次鎖交磁束φ2qの
値が零からずれてきて、結果として高精度のトルク制御
を行うことが困難になるという欠点がある。
装置では、誘導電動機の温度変動に伴って、誘導電動機
の内部定数(一次巻線抵抗r1、二次巻線抵抗r2等)の値
が20%〜30%も変化するので、q軸二次鎖交磁束φ2qの
値が零からずれてきて、結果として高精度のトルク制御
を行うことが困難になるという欠点がある。
従来、この誘導電動機の内部定数を補償するため、誘導
電動機の内部に温度センサを埋め込み、誘導電動機の温
度を測定することにより、誘導電動機の内部定数の変動
を検出し、それを補正するという方法がとられていた。
電動機の内部に温度センサを埋め込み、誘導電動機の温
度を測定することにより、誘導電動機の内部定数の変動
を検出し、それを補正するという方法がとられていた。
[発明が解決しようとする問題点] しかしながら、この方法では、温度センサを必要とする
ため、制御装置が高価で複雑なものとなった。また、温
度センサと制御装置とを接続するための信号線が存在す
ることにより、誘導電動機の信頼性を低下させてしまう
という欠点がある。
ため、制御装置が高価で複雑なものとなった。また、温
度センサと制御装置とを接続するための信号線が存在す
ることにより、誘導電動機の信頼性を低下させてしまう
という欠点がある。
本発明の目的は、温度センサを用いることなく、一次巻
線抵抗を補正することができる誘導電動機のベクトル制
御装置を提供することにある。
線抵抗を補正することができる誘導電動機のベクトル制
御装置を提供することにある。
[問題点を解決するための手段] 本発明による誘導電動機のベクトル制御装置は、励磁に
寄与するd軸一次電流指令値とこれと直交したトルク発
生に寄与するq軸一次電流指令値とを入力し、q軸一次
電流を検出し、該検出されたq軸一次電流と前記q軸一
次電流指令値とから磁束の回転角速度を求め、該求めら
れた磁束の回転角速度、前記d軸一次電流指令値、一次
巻線抵抗指令値、一次巻線インダクタンス、及び一次巻
線漏れインダクタンスを用いて、d軸及びq軸一次電圧
指令値を算出し、該算出されたd軸及びq軸一次電圧指
令値を2相3相変換してU相、V相、及びW相一次電圧
指令値を求め、該求められたU相、V相、及びW相一次
電圧指令値を指令値として入力する電圧制御型周波数変
換器を用いて誘導電動機を制御する誘導電動機のベクト
ル制御装置において、d軸一次電流を検出する手段と、
前記d軸一次電流指令値と前記検出されたd軸一次電流
の偏差を求め、d軸一次電流偏差信号を発生する手段
と、該d軸一次電流偏差信号に応答して、予め定められ
た演算式により、前記一次巻線抵抗指令値を補正する手
段とを有することを特徴とする。
寄与するd軸一次電流指令値とこれと直交したトルク発
生に寄与するq軸一次電流指令値とを入力し、q軸一次
電流を検出し、該検出されたq軸一次電流と前記q軸一
次電流指令値とから磁束の回転角速度を求め、該求めら
れた磁束の回転角速度、前記d軸一次電流指令値、一次
巻線抵抗指令値、一次巻線インダクタンス、及び一次巻
線漏れインダクタンスを用いて、d軸及びq軸一次電圧
指令値を算出し、該算出されたd軸及びq軸一次電圧指
令値を2相3相変換してU相、V相、及びW相一次電圧
指令値を求め、該求められたU相、V相、及びW相一次
電圧指令値を指令値として入力する電圧制御型周波数変
換器を用いて誘導電動機を制御する誘導電動機のベクト
ル制御装置において、d軸一次電流を検出する手段と、
前記d軸一次電流指令値と前記検出されたd軸一次電流
の偏差を求め、d軸一次電流偏差信号を発生する手段
と、該d軸一次電流偏差信号に応答して、予め定められ
た演算式により、前記一次巻線抵抗指令値を補正する手
段とを有することを特徴とする。
[実施例] 以下、本発明の実施例について図面を参照して説明す
る。
る。
本発明では、温度センサを用いることなく、一次巻線抵
抗r1を補正するため、誘導電動機の温度変動(熱)によ
る一次巻線抵抗r1の変化分(一次巻線抵抗偏差)Δr
1を、d軸一次電流指令値I1d *とd軸一次電流I1dの偏差
ΔI1dを用い、後述する演算式の基づいて算出する。以
下、この演算式、即ち、一次巻線抵抗r1の熱変動による
一次巻線抵抗偏差Δr1を相殺するためのd軸一次電流I
1dの条件を導出する。
抗r1を補正するため、誘導電動機の温度変動(熱)によ
る一次巻線抵抗r1の変化分(一次巻線抵抗偏差)Δr
1を、d軸一次電流指令値I1d *とd軸一次電流I1dの偏差
ΔI1dを用い、後述する演算式の基づいて算出する。以
下、この演算式、即ち、一次巻線抵抗r1の熱変動による
一次巻線抵抗偏差Δr1を相殺するためのd軸一次電流I
1dの条件を導出する。
先ず、式(1)と式(5)を比較し、定常状態の場合を
考える。電圧制御型インバータの持つ制御特性、即ち、
電圧指令値に対して瞬時に電圧が応答する特性を考慮す
ると、d軸一次電圧指令値 V1d *とd軸一次電圧V1dとは等しい (V1d *=V1d)ものとして考えて良く、また、定常状態
を考えているので、P=0である故に、次式が成立つ。
考える。電圧制御型インバータの持つ制御特性、即ち、
電圧指令値に対して瞬時に電圧が応答する特性を考慮す
ると、d軸一次電圧指令値 V1d *とd軸一次電圧V1dとは等しい (V1d *=V1d)ものとして考えて良く、また、定常状態
を考えているので、P=0である故に、次式が成立つ。
r1I1d=ω(M/L2)φ2q =r1 *I1d * (8) 完全にベクトル制御されている場合には、φ2q=0、r1
=r1 *、I1d=I1d *である。今、一次巻線抵抗r1の変動に
伴い、 r1→r1+Δr1、 I1d→I1d+ΔI1d、 φ2q→Δφ2q (9) となった場合を考える。式(9)を式(8)に代入し、
(Δ)2の項は零として、近似すると、 Δr1I1d+r1ΔI1d =ω(M/L2)Δφ2q (10) が得られる。Δφ2qを零にするには、 Δr1=−(r1 */I1d *)ΔI1d (11) とすれば良い。
=r1 *、I1d=I1d *である。今、一次巻線抵抗r1の変動に
伴い、 r1→r1+Δr1、 I1d→I1d+ΔI1d、 φ2q→Δφ2q (9) となった場合を考える。式(9)を式(8)に代入し、
(Δ)2の項は零として、近似すると、 Δr1I1d+r1ΔI1d =ω(M/L2)Δφ2q (10) が得られる。Δφ2qを零にするには、 Δr1=−(r1 */I1d *)ΔI1d (11) とすれば良い。
従って、式(11)に従って一次巻線抵抗指令値r1 *に補
正を加えれば、ベクトル制御状態(式(5)、式
(7))を最適に維持することができる。
正を加えれば、ベクトル制御状態(式(5)、式
(7))を最適に維持することができる。
第1図を参照すると、本発明の一実施例による誘導電動
機のベクトル制御装置は、減算器18が付加され、増幅器
7及び15の利得が可変であることを除いて第4図に示さ
れたものと同様の構成を有する。
機のベクトル制御装置は、減算器18が付加され、増幅器
7及び15の利得が可変であることを除いて第4図に示さ
れたものと同様の構成を有する。
減算器18は、d軸一次電流指令値I1d *から3相2相変換
器3で得られたd軸一次電流I1dを引いて、d軸一次電
流偏差信号ΔI1dを発生する。増幅器7及び15は、d軸
一次電流偏差信号ΔI1dを受け、式(11)に従ってその
利得(一次巻線抵抗指令値r1 *)を補正する。
器3で得られたd軸一次電流I1dを引いて、d軸一次電
流偏差信号ΔI1dを発生する。増幅器7及び15は、d軸
一次電流偏差信号ΔI1dを受け、式(11)に従ってその
利得(一次巻線抵抗指令値r1 *)を補正する。
このように、一次巻線抵抗指令値r1 *を補正することに
より、高精度のトルク制御を行うことが可能になる。
より、高精度のトルク制御を行うことが可能になる。
[発明の効果] 以上の説明で明らかなように、本発明によれば、d軸一
次電流を検出し、この検出されたd軸一次電流とd軸一
次電流指令値との偏差を求め、この偏差を用いて予め定
められた演算式により一次巻線抵抗指令値を補正してい
るので、温度センサを用いることなく、一次巻線抵抗を
補正することができ、高精度のトルク制御を行うことが
できるという効果がある。
次電流を検出し、この検出されたd軸一次電流とd軸一
次電流指令値との偏差を求め、この偏差を用いて予め定
められた演算式により一次巻線抵抗指令値を補正してい
るので、温度センサを用いることなく、一次巻線抵抗を
補正することができ、高精度のトルク制御を行うことが
できるという効果がある。
第1図は本発明の一実施例による誘導電動機のベクトル
制御装置の構成を示すブロック図、第2図は誘導電動機
の等価回路を示す回路図、第3図は誘導電動機の磁束の
回転角速度に同期して回転する直交座標系のベクトル
図、第4図は従来の誘導電動機のベクトル制御装置の構
成を示すブロック図である。 1…誘導電動機、2…電流検出器、3…3相2相変換
器、4…減算器、5…電流制御装置、6…位相制御装
置、7…増幅器、8…減算器、9…増幅器、10…掛算
器、11…3相2相変換器、12…増幅器、13…掛算器、14
…加算器、15…増幅器、16…電圧制御型PWMインバー
タ、17…電源、18…減算器。
制御装置の構成を示すブロック図、第2図は誘導電動機
の等価回路を示す回路図、第3図は誘導電動機の磁束の
回転角速度に同期して回転する直交座標系のベクトル
図、第4図は従来の誘導電動機のベクトル制御装置の構
成を示すブロック図である。 1…誘導電動機、2…電流検出器、3…3相2相変換
器、4…減算器、5…電流制御装置、6…位相制御装
置、7…増幅器、8…減算器、9…増幅器、10…掛算
器、11…3相2相変換器、12…増幅器、13…掛算器、14
…加算器、15…増幅器、16…電圧制御型PWMインバー
タ、17…電源、18…減算器。
Claims (1)
- 【請求項1】励磁に寄与するd軸一次電流指令値
(I1d *)とこれと直交したトルク発生に寄与するq軸一
次電流指令値(I1q *)とを入力して誘導電動機(1)を
制御する誘導電動機のベクトル制御装置であって、q軸
一次電流(I1q)を検出する手段(2,3)と、該検出され
たq軸一次電流(I1q)と前記q軸一次電流指令値(I1q
*)とから磁束の回転角速度(ω)を求める手段(4,5)
と、該求められた磁束の回転角速度(ω)、前記d軸一
次電流指令値(I1d *)、一次巻線抵抗指令値(r1 *)、
一次巻線インダクタンス(L1)、及び一次巻線漏れイン
ダクタンス(σL1)を用いて、d軸及びq軸一次電圧指
令値(V1d *及びV1q *)を算出する手段(7,8,9,10,12,1
3,14,15)と、該算出されたd軸及びq軸一次電圧指令
値(V1d *及びV1q *)を2相3相変換してU相、V相、及
びW相一次電圧指令値(VU *、VV *、及びVW *)を求める
手段(11)と、該求められたU相、V相、及びW相一次
電圧指令値(VU *、VV *、及びVW *)を指令値として入力
する電圧制御型周波数変換器(16)とを用いて誘導電動
機(1)を制御する誘導電動機のベクトル制御装置にお
いて、d軸一次電流(I1d)を検出する手段(2,3)と、
前記d軸一次電流指令値(I1d *)と前記検出されたd軸
一次電流(I1d)の偏差を求め、d軸一次電流偏差信号
(ΔI1d)を発生する手段(18)と、該d軸一次電流偏
差信号(ΔI1d)に応答して、予め定められた演算式に
より、前記一次巻線抵抗指令値(r1 *)を補正する手段
(7,15)とを有することを特徴とする誘導電動機のベク
トル制御装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP62293984A JPH06101954B2 (ja) | 1987-11-24 | 1987-11-24 | 誘導電動機のベクトル制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP62293984A JPH06101954B2 (ja) | 1987-11-24 | 1987-11-24 | 誘導電動機のベクトル制御装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH01136596A JPH01136596A (ja) | 1989-05-29 |
| JPH06101954B2 true JPH06101954B2 (ja) | 1994-12-12 |
Family
ID=17801743
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP62293984A Expired - Lifetime JPH06101954B2 (ja) | 1987-11-24 | 1987-11-24 | 誘導電動機のベクトル制御装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06101954B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP3067659B2 (ja) * | 1996-11-11 | 2000-07-17 | 株式会社日立製作所 | 誘導電動機の制御方法 |
| JP3652084B2 (ja) * | 1997-10-08 | 2005-05-25 | 多摩川精機株式会社 | サーボモータ駆動方法 |
| JP5307578B2 (ja) * | 2009-02-27 | 2013-10-02 | 東芝シュネデール・インバータ株式会社 | 電動機制御装置 |
| JP6144900B2 (ja) * | 2012-12-03 | 2017-06-07 | オークマ株式会社 | ダイナミックブレーキ検査機能を備えたインバータ装置 |
-
1987
- 1987-11-24 JP JP62293984A patent/JPH06101954B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH01136596A (ja) | 1989-05-29 |
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Legal Events
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|---|---|---|---|
| EXPY | Cancellation because of completion of term |