JPH0610233A - 超高分子量ポリエチレン織布及び製造方法 - Google Patents

超高分子量ポリエチレン織布及び製造方法

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JPH0610233A
JPH0610233A JP3285215A JP28521591A JPH0610233A JP H0610233 A JPH0610233 A JP H0610233A JP 3285215 A JP3285215 A JP 3285215A JP 28521591 A JP28521591 A JP 28521591A JP H0610233 A JPH0610233 A JP H0610233A
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weight polyethylene
high molecular
film
woven fabric
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JP3285215A
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Hiroo Yamaguchi
博生 山口
Takaharu Omori
隆治 大森
Takeshi Shiraki
武 白木
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SAN RETSUKUSU KOGYO KK
Mitsui Petrochemical Industries Ltd
Original Assignee
SAN RETSUKUSU KOGYO KK
Mitsui Petrochemical Industries Ltd
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  • Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 超高分子量ポリエチレンからなる高強度な織
布を提供する。 【構成】 極限粘度(η)が5dl/g以上の超高分子量ポ
リエチレンのフィルムをスリットし、100℃〜150
℃の温度下でこのスリットフィルムを少なくとも縦方向
に2倍以上延伸して延伸テープを得る工程と、前記延伸
テープを80℃以下に冷却した後、解繊比(ロール周速
/テープ速度)0.5〜4.0で解繊する工程と、製織
工程とにより、織布を製造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、超高分子量ポリエチレ
ン織布に関する。
【0002】
【従来の技術】超高分子量ポリエチレンは、汎用のポリ
エチレンに比べて、耐衝撃性、耐摩耗性、耐薬品性、引
張強度等に優れており、エンジニアプラスチックのみな
らず繊維材料としての用途が期待されている。
【0003】ところで、この超高分子量ポリエチレン
は、成形性が悪く、通常のポリエチレン、ポリプロピレ
ンにおいて実施される成形方法(押出成形、射出成形)
では成形が困難であった。
【0004】このような点に鑑みて、本出願人等は、超
高分子量ポリエチレンのフィルム製造技術および延伸技
術等を種々提案している。例えば、本出願人による特開
昭62−122736号公報ではフィルムの製造方法を
提案し、特開昭63−203816号公報では、このフ
ィルムの延伸方法を提案している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記従来技
術において、解繊技術については言及しておらず、前記
従来技術によって得られた延伸テープを如何にして解繊
するかが技術的な課題となっており、超高分子量ポリエ
チレンを原料とするスプリットヤーンは実現されておら
ず、これを用いた織布も知られていない。また、前記延
伸テープの延伸方法は提案されてはいるが、これを材料
とする織布は知られていない。
【0006】本発明はこのような点に鑑みてなされたも
のであり、その目的は、超高分子量ポリエチレンを原料
とする、耐衝撃性、耐摩耗性、耐薬品性、引張強度等に
優れた織布を実現する技術を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、極限粘度
(η)が5dl/g以上の超高分子量ポリエチレンのフィル
ムをスリットし、100℃〜150℃の温度下でこのス
リットフィルムを少なくとも縦方向に2倍以上延伸して
得た延伸テープ(以下、単に延伸テープという。)を製
織した織布、及び、前記延伸テープを80℃以下に冷却
した後、解繊比(ロール周速/テープ速度)0.5〜
4.0で解繊して得たスプリットヤーン(以下、単にス
プリットヤーンという。)を製織した織布、及びこれら
の製造方法を提供する。
【0008】すなわち本発明の織布は、超高分子量ポリ
エチレンからなる延伸テープあるいはこれを解繊したス
プリットヤーンを製造する工程と、これらを製織する工
程により製造される。以下、本発明を詳細に説明する。
【0009】<1>本発明に用いる超高分子量ポリエチ
レン 本発明に用いる超高分子量ポリエチレンは、デカリン溶
媒中、135℃で測定した極限粘度(η)が5dl/g以
上、好適には8〜25dl/gで且つメルトフローレート
(MFR:ASTMD1238、F)が0.01g/10
min以下のエチレンの単独重合体もしくはエチレンと他
のα−オレフィン例えばプロピレン、1−ブテン、1−
ヘキセン、1−オクテン、4−メチル−1−ペンテン等
のエチレンを主体とした共重合体で結晶性のものであ
る。
【0010】この超高分子量ポリエチレンには必要に応
じて、各種の安定剤を配合してもよい。この安定剤とし
ては、例えば、テトラキス〔メチレン(3,5−ジ−t
−ブチル−4−ヒドロキシ)ヒドロシンナメート〕メタ
ン、ジステアリルチオジプロピオネート等の耐熱安定
剤、あるいはビス(2,2’,6,6’−テトラメチル
−4−ピペリジン)セバケート、2−(2−ヒドロキシ
−t−ブチル−5−メチルフェニル)−5−クロロベン
ゾトリアゾル等の耐候安定剤などが挙げられる。
【0011】また、着色剤として無機系、有機系のドラ
イカラーを添加してもよい。 <2>本発明の織布に用いる延伸テープ及びスプリット
ヤーン 本発明に用いる延伸テープは前記超高分子量ポリエチレ
ンを後述の方法で延伸することにより得られるものであ
って、極限粘度(η)が5dl/g以上、好ましくは7〜2
5dl/gの延伸テープである。
【0012】本発明に用いるスプリットヤーンはこの延
伸テープを後述の方法で解繊して得られるものであっ
て、極限粘度(η)が5dl/g以上、好ましくは7〜25
dl/g、引張強度が7g/デニール以上、好ましくは10g/
デニール以上の通常30〜20000デニール、好まし
くは100〜5000デニールのスプリットヤーンであ
る。
【0013】本発明に用いる延伸テープは、前記した極
限粘度(η)が5dl/g以上の超高分子量ポリエチレンか
らフィルムを製造し、次に、このフィルムをスリットし
た後、100℃〜150℃の温度下で少なくとも縦方向
に2倍以上、好ましくは4〜10倍に延伸してすること
により得られる。
【0014】本発明に用いるスプリットヤーンは、前記
延伸テープを80℃以下に冷却した後、解繊比(ロール
周速/テープ速度)0.5〜4.0、好ましくは1.0
〜2.0で解繊することにより得られる。
【0015】延伸に用いるフィルムの製造方法として
は、次のような方法がある。第一の方法では、極限粘度
(η)が5dl/g以上の超高分子量ポリエチレンをス
クリュー押出機、好ましくは溝付シリンダー(バレル)
を具備するスクリュー押出機で溶融し、次いでマンドレ
ルがスクリューの回転に伴って回転する少なくともL/
Dが5以上、好ましくは10以上、更に好ましくは20
〜70のチューブダイから押出した後、溶融状態のチュ
ーブ状フィルムの内部に気体を吹き込んで膨比1.1〜
20倍、好ましくは1.5〜12倍に膨張させて融点−
5℃の温度で横方向に10%以上熱収縮するフィルムを
得る。
【0016】極限粘度(η)が5dl/g未満のものは破断
点抗張力、衝撃強度等の機械的強度が十分ではなくまた
加熱収縮させた場合に、フィルムが軟化してフィルムと
しての形状を失ってしまう。また、溶融粘度が低いため
にチューブダイ中で超高分子量ポリエチレンの溶融物と
マンドレルとの共廻りによる捩れや、マンドレルの撓み
による偏肉が生じ易く成形性が不均一となる。
【0017】超高分子量ポリエチレンの溶融物は、汎用
のポリエチレンの溶融物に比べると極めて粘度が高く、
ゴム状の粘性体であるため、L/Dが5未満のチューブ
ダイではダイより押出される前に完全に均一融合された
溶融物とならないため、ダイから押出されたチューブ状
フィルムの内部に気体を吹き込んだ際にチューブが均一
に膨らまなかったり、破れたりして良好なフィルムが得
られない。
【0018】チューブダイのマンドレルは、押出機のス
クリューの回転に伴って回転させる必要がある。マンド
レルの回転数は必ずしもスクリューの回転数と同じであ
る必要はない。
【0019】チューブ状フィルムの内部に吹き込む気体
は通常空気であるが窒素等を用いてもよい。融点−5℃
の温度での横方向の熱収縮率が10%未満のフィルムは
引張強度が7g/デニール以上のものは得られるが、縦裂
強度が150g/mmに満たないおそれがある。また延伸倍
率が2倍未満では引張強度が7g/デニール以上にならな
いおそれがある。
【0020】また、延伸に用いるフィルムの製造方法と
しては、圧縮成形法あるいは押出成形法によって得られ
る丸棒の外皮部から連続的に刃物で削り出す方法と、ワ
ックス等の流動性改良剤を添加した超高分子量ポリエチ
レンから得られるTダイフィルム成形法がある。
【0021】しかし、刃物で削り出す方法は延伸用原反
として不定長の原反が得られない。また、Tダイフィル
ム成形法は成形工程が煩雑である。したがって延伸テー
プに用いる原反は経済性の点でチューブ状フィルムが好
ましい。
【0022】また解繊処理においては、80℃を越えた
温度条件で解繊した場合、解繊がしにくくなり、未解繊
または不均一な解繊となる可能性がある。また、解繊比
が前記数値よりも小さい場合には、繊維があらくなり、
大きい場合には網目が細かく、かつ羽毛状になりやすく
強度が低下しやすい。
【0023】前記解繊処理はポーキュパインカッターあ
るいはスパイラルカッター等で行う。ここで、前記工程
で得られた超高分子量ポリエチレンの延伸テープは、強
度が高いため、ポーキュパインカッターでの解繊処理が
好ましい。
【0024】このとき、ポーキュパイン針は幅方向に
0.5〜2mm、流れ方向に1〜10mmの間隔で、流れ方
向に千鳥状または螺子状に植針するのが好ましい。また
針先長は1〜10mmが好適である。
【0025】<3>超高分子量ポリエチレン織布 本発明の織布は、上記の延伸テープあるいはスプリット
ヤーンを材料として製織することにより得られる。
【0026】また、これらと、例えば汎用ポリエチレン
やポリプロピレン等を原料とする延伸テープあるいはス
プリットヤーンとの混織を行ってもよい。スプリットヤ
ーンを材料とする場合には、縦糸、横糸を構成する繊維
を束として用いてもよいし、又、延伸テープを解繊した
テープ状のまま用いてもよい。
【0027】また、製織の方法は特に問わず、織物組織
として平織、綾織、繻子織の他、これらを組み合わせた
あるいは変化させたパイル織、二重織、紋織等を採用す
ることができるが、十分な強度や耐摩耗性を有する製品
を得るためには、縦糸、横糸の打ち込み本数を、5本/
インチ以上とすることが好ましい。
【0028】上記のようにして得られた織布は、耐熱
性、耐寒性、耐薬品性に優れたフィルターとして使用す
ることができる。例えば、バッテリーの隔膜のように耐
薬品性とともに使用時に耐熱性を必要とする部材として
好適である。また、耐寒性の特徴を生かして、血小板の
凍結防止用フィルターとしても好適である。
【0029】さらに、強度、耐摩耗性において特に優れ
ているので、織物として広汎に使用することができる。
例えば、帆布、防爆シート、切傷防止用保護衣、安全手
袋等の布類、各種重布類、電気ケーブル、テンションメ
ンバー等を例示できる。
【0030】また、本発明の織布は、複合材を構成する
1材料としても使用できる。例えば、ヘルメット、セイ
ルボード、スキー等のスポーツ用品、スピーカー振動板
等の音響材料、工業用ヘルメット等の産業資材、建材補
強材等の建設土木材料、自動車、装甲板、船舶部材等の
輸送機器、レーダードーム等の電気通信部材の材料とし
て使用することができる。
【0031】
【実施例】次に、本発明を実施例に基づいて説明する
が、本発明はその要旨を逸脱しない限り下記の実施例に
限定されないことはいうまでもない。 <超高分子量ポリエチレンフィルムの製造工程>超高分
子量ポリエチレン粉末((η):13.8dl/g、MF
R:0.01g/10min未満、融点:136℃、嵩密
度:0.45g/cc)を用い、アウターダイ/マンドレル
=20/17mmφからなるダイを接続した30mmφ押出
機を、シリンダ温度280℃、ダイ温度170℃、スク
リュー回転数を15rpmに設定し、ピンチロールで1.
2m/minの速度で引取りながら、スクリュー内部および
チューブダイのマンドレル内部に延在してなる6mmφの
気体流通路から圧搾空気を吹き込んでチューブを冷却リ
ング内径82mmφに接触する大きさに膨らませて(膨比
=4.1)、折り幅128mm、厚み60μmからなる超
高分子量ポリエチレンフィルムを製造した。このフィル
ムの131℃での熱収縮率は横方向が20.4%、縦方
向が10.6%であった。
【0032】<超高分子量ポリエチレン延伸テープの製
造>前記フィルムを縦方向に幅30mmでスリットし、こ
れを原反とした。次いで、この原反を140℃のエアオ
ーブン延伸槽で6倍(1段延伸)に延伸した。
【0033】<延伸テープの解繊処理>前記で得られた
延伸テープを冷却し、延伸テープ自体の温度を80℃以
下とした後、ポーキュパインカッターで解繊処理した。
【0034】このようにして得られたスプリットヤーン
の特性を他の比較例とともに表1に示す。
【0035】
【表1】
【0036】この結果から明らかなように、超高分子量
ポリエチレンを原料とする延伸テープ及びスプリットヤ
ーンは、汎用ポリエチレンを原料とするものよりも格段
に引張強度に優れている。
【0037】<織布の製造> (製造例1)初めに、上記のようにして得られた延伸テ
ープを、スルーザー織機を用いて製織した。このように
して得られた織布は、スプリットヤーンを材料とするも
のよりも風合いは粗くなるが、引張強度において一層優
れている。
【0038】(製造例2)次に、スプリットヤーンを縦
糸及び横糸とした織布の製造例を示す。1000dのス
プリットヤーンを、スルーザー織機を用いて製織した。
【0039】(製造例3)又、延伸テープを解繊したテ
ープ状のスプリットヤーンを用いた製造例を図1に示
す。これは縦糸、横糸ともに1000dのものを使用
し、製織したものである。
【0040】表2に、上記製造例1、2の織布、及び比
較品としてポリプロピレン解繊糸を用いた織布の強度を
示す。
【0041】
【表2】
【0042】
【発明の効果】本発明の超高分子量ポリエチレン織布
は、強度、耐摩耗性において特に優れている。また、低
温特性に優れており、特に低温下での強度は極めて大き
い。本発明により、耐薬品性、すべり特性が良い織布を
提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】解繊した延伸テープを単位とする縦糸及び横糸
を平織りした織布の例を示す図。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 D02J 1/22 J (72)発明者 白木 武 山口県玖珂郡和木町六丁目1番2号三井石 油化学工業株式会社岩国高分子研究所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 極限粘度(η)が5dl/g以上の超高分子
    量ポリエチレンのフィルムをスリットし、100℃〜1
    50℃の温度下でこのスリットフィルムを少なくとも縦
    方向に2倍以上延伸して得られる延伸テープを製織した
    超高分子量ポリエチレン織布。
  2. 【請求項2】 極限粘度(η)が5dl/g以上の超高分子
    量ポリエチレンのフィルムをスリットし、100℃〜1
    50℃の温度下でこのスリットフィルムを少なくとも縦
    方向に2倍以上延伸して得られる延伸テープを80℃以
    下に冷却した後、解繊比(ロール周速/テープ速度)
    0.5〜4.0で解繊して得られるスプリットヤーンを
    製織した超高分子量ポリエチレン織布。
  3. 【請求項3】 極限粘度(η)が5dl/g以上の超高分子
    量ポリエチレンのフィルムをスリットし、100℃〜1
    50℃の温度下でこのスリットフィルムを少なくとも縦
    方向に2倍以上延伸して延伸テープを得る工程と、 この延伸テープを製織する工程とを含む超高分子量ポリ
    エチレン織布の製造方法。
  4. 【請求項4】 極限粘度(η)が5dl/g以上の超高分子
    量ポリエチレンのフィルムをスリットし、100℃〜1
    50℃の温度下でこのスリットフィルムを少なくとも縦
    方向に2倍以上延伸して延伸テープを得る工程と、 前記延伸テープを80℃以下に冷却した後、解繊比(ロ
    ール周速/テープ速度)0.5〜4.0で解繊する工程
    と、 前記解繊により得られるスプリットヤーンを製織する工
    程とを含む超高分子量ポリエチレン織布の製造方法。
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