JPH0610321U - 小型偏平状物体収納用ポケットを有する衣服及びポケット - Google Patents

小型偏平状物体収納用ポケットを有する衣服及びポケット

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JPH0610321U
JPH0610321U JP4804492U JP4804492U JPH0610321U JP H0610321 U JPH0610321 U JP H0610321U JP 4804492 U JP4804492 U JP 4804492U JP 4804492 U JP4804492 U JP 4804492U JP H0610321 U JPH0610321 U JP H0610321U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 小型偏平状物体の収納、取り出し操作が簡単
にでき、且つ収納された小型偏平状物体が日常活動中に
抜け落ちることのない、小型偏平状物体収納用ポケット
およびそれを有する衣服を提供する。 【構成】 ランニングシャツの背中の本体布表側に縫製
部4により取り付けられ、ポケット開口部3の幅が、高
周波治療器などの小型偏平状物体6の挿入方向最大幅よ
りも小さい、パワーネット編み地からなる小型偏平状物
体収納用ポケット2を有するランニングシャツ。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は小型偏平状物体を収納するためのポケット、ならびに当該ポケットを 有する衣服に関するものである。
【0002】 特に本考案は、ポケット開口部を塞ぐためのボタンやホック、ファスナーなど 、あるいは、ポケットのフタなどをもたない、小型の偏平状物体を収納するため のポケット、ならびに当該ポケットを有する衣服に関するものである。
【0003】
【従来の技術】
近年、冷えを防止したり、風邪の予防のため身体を暖めたり、筋肉の寒さによ る硬直化を防止して筋肉をほぐしたり、凝りの防止ないしは治療目的で血液の循 環を良くするためなどに小型の使い捨て懐炉や、小型の固形状の懐炉などが手軽 に利用できるため頻繁に使用されている。また、医療分野においても心拍などの 測定や監視のための面状のセンサー等のコンパクトなもので常に身につけて日常 活動をしながらも心拍や脈拍数を検出、監視する目的の面状のセンサーなども使 用されている。また、血液の循環を良くし、肩凝り、筋肉痛などの治療または予 防などに、偏平状の小型の高周波治療器、低周波治療器、磁気治療器等が、また 、冷え症、肩凝りなどの治療または防止に赤外線を反射する小型のセラミック板 を用いたセラミック治療器等が人体の治療または予防を必要とする部位や、いわ ゆる東洋医学で言われているを“つぼ”などの部位に装着テープ等で貼りつけら れる等の手段で人体に取り付けられて使用されている。
【0004】 これらの懐炉や面状センサーあるいは治療器等は比較的小型で、偏平な形状、 あるいは比較的小さな形をしており、ポケットに入れて使用したり、前述したよ うな装着方法で使用しても、身体のプロポーション等の外観があまり低下せず、 目立たないし、また、仕事や場合によってはスポーツなどの日常活動をしながら でも適用できることから、近年盛んに使用されるようになってきている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
現在これらの偏平状物体は、例えば懐炉などはポケット等に入れられて使用さ れたり、面状センサーや前述の各種偏平状小型治療器などは、前述したように粘 着剤を有する装着テープ等で身体などに貼りつけて使用されており、この場合、 これら治療器などの偏平状物体本体は繰り返し使用可能であるが、それを必要な 箇所に貼りつけるための装着テープは、入浴などの際に1度剥がした場合には、 次に装着する場合に新たな装着テープを使用する必要があり、常に装着テープを 用意しておく必要がある。また、装着の際にいちいち装着テープを持ってこなく てはならず装着が面倒であることや、日常活動中に治療器などの偏平状物体が剥 がれ落ちてしまう恐れもある。また、一般にこれらの治療器は比較的長期間に渡 って使用されることが多く、従って、肌にかゆみが生じたり、かぶれたりするこ とも多い。
【0006】 また、小型の使い捨て懐炉などはポケットや懐等に入れられて使用されている が、しばしば、運動したり、屈んだりするとポケットから外に落ちたり、懐など にいれて使用している場合には、日常の通常活動中にも位置がずれてしまうこと など、よく経験するところである。そのためポケットにフタを設けたり、ボタン やホック、ファスナー等のポケット開口部を塞ぐことも考えられるが、ボタンや ホック、ファスナー等による肌への当たりによる不快感が生じたり、また、それ らを設けたことによる嵩の増大等で身体のプロポーション等の外観の低下が避け られないと言った問題が生ずる。
【0007】 また、ポケットの蓋などを設けた場合には、蓋を設けたことによる嵩の増大や 、また、偏平状物体の種類によっては電線コードなどが接続されているものもあ り、コードが蓋によって折り曲げられやすく、その部分が断線しやすくなると言 う問題も生じる。
【0008】 本考案は、かかる偏平状物体をポケットに入れるだけで、偏平状物体が日常活 動中にポケットから抜け落ちることがなく、且つポケットへの収納操作が簡単に でき、また、洗濯などの際にこれらの小型偏平状物体をポケットから容易に取り 出すことができ、嵩の増大による外観の低下の少ない小型偏平状物体収納用ポケ ット、および当該ポケットを有する衣服を提供することを目的とするものである 。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前記課題を達成するために本考案の小型偏平状物体収納用ポケットを有する衣 服は次の構成を有するものである。
【0010】 (1)小型偏平状物体収納用ポケットを有する衣服であって、ポケット布、ま たは、前記衣服を構成する本体布であって少なくとも前記ポケット布が取り付け られる部分の布地のうち、少なくともいずれかが伸縮性生地からなり、ポケット 開口部の幅が、前記偏平状物体の挿入方向最大幅よりも小さいことを特徴とする 小型偏平状物体収納用ポケットを有する衣服。
【0011】 (2)小型偏平状物体が、小型懐炉、小型面状センサー、高周波治療器、低周 波治療器、磁気治療器、セラミック治療器から選ばれた小型偏平状物体である前 記(1)項に記載の小型偏平状物体収納用ポケットを有する衣服。
【0012】 (3)ポケット布、および衣服を構成する本体布であって少なくとも前記ポケ ット布が取り付けられる部分の布地のいずれもが伸縮性生地からなる前記(1) または(2)項のいずれかに記載の小型偏平状物体収納用ポケットを有する衣服 。
【0013】 (4)伸縮性生地がパワーネット、ベアー天竺、ツーウェイトリコット、トリ コネットまたはストレッチ織物のいずれかである前記(1)〜(3)項のいずれ かに記載の小型偏平状物体収納用ポケットを有する衣服。
【0014】 (5)伸縮性生地が10%以上の伸びを有する伸縮性生地である前記(1)〜 (4)項のいずれかに記載の小型偏平状物体収納用ポケットを有する衣服。 (6)ポケット布が、ポケットの開口部部分に伸縮性補助材が積層されてなる ポケット布である前記(1)または(2)項のいずれかに記載の小型偏平状物体 収納用ポケットを有する衣服。
【0015】 (7)ポケット布が、弾力性重合体シートからなるポケット布である前記(1 )または(2)項のいずれかに記載の小型偏平状物体収納用ポケットを有する衣 服。
【0016】 (8)小型偏平状物体が固形状物体である前記(1)〜(7)項のいずれかに 記載の小型偏平状物体収納用ポケットを有する衣服。 (9)衣服が肌着、腰部保護用ベルト、スポーツウェアー、ワーキングウェア ーから選ばれた衣服である前記(1)〜(8)項のいずれかに記載の小型偏平状 物体収納用ポケットを有する衣服。
【0017】 また、前記課題を達成するために本考案の小型偏平状物体収納用ポケットは次 の構成を有するものである。 (10)ポケット表側布とポケット裏側布とからなる小型偏平状物体収納用ポ ケットであって、少なくともポケット表側布が伸縮性生地または弾力性重合体シ ートからなり、ポケット開口部の幅が、前記小型偏平状物体の挿入方向最大幅よ りも小さいことを特徴とする小型偏平状物体収納用ポケット。
【0018】 (11)ポケット裏側布が不織布、または編物ないし織物と不織布とからなる 積層体である前記(10)に記載の小型偏平状物体収納用ポケット。
【0019】
【作用】
本考案の小型偏平状物体収納用ポケットを有する衣服は、ポケット布、または 、前記衣服を構成する本体布であって少なくとも前記ポケット布が取り付けられ る部分の布地のうち、少なくともいずれかが伸縮性生地からなり、ポケット開口 部の幅が、前記偏平状物体の挿入方向最大幅よりも小さいので、前記偏平状物体 をポケットに挿入する場合は、伸縮性生地を手で引っ張り、ポケット開口部およ び/またはその部分の衣服の本体布の幅を広げることにより容易に挿入でき、小 型偏平状物体がポケット内に挿入された後は、伸縮性生地がその伸縮力で縮むの で、ポケット開口部付近の幅が、前記小型偏平状物体の挿入方向最大幅よりも小 さくなり、偏平状物体がポケットから脱落することを防止できる。従って、この ポケットにはボタンやホック、ファスナーなどのポケット開口部を塞ぐための別 の手段を設ける必要がなく、下着の裏側または表側或るいはブラウスやカッター シャツ、ワーキングウェアー等の外衣の裏側などにこれらのポケットを設けても 、ボタンやホック、ファスナー等による肌への当たりによる不快感がなく、また 、それらによる嵩の増大もないので外観の低下も防止できる。
【0020】 また、ポケットの蓋なども必要とせず、蓋を設けたことによる嵩の増大や、ま た、小型偏平状物体の種類によっては電線コードなどが接続されている場合であ っても、コードが蓋によって折り曲げられやすく、その部分が断線しやすくなる と言う問題も解消される。また、下着に本考案のポケットが設けられた場合であ っても、前記偏平状物体はポケット内に収納されているので、偏平状物体が直接 肌に接触することはなく、肌触りも良好に保つことができる。
【0021】 また、前記(2)項に記載したように、小型偏平状物体が、小型懐炉、小型面 状センサー、高周波治療器、低周波治療器、磁気治療器、セラミック治療器から 選ばれた小型偏平状物体である好ましい態様とすることにより、これらの小型偏 平状物体は、冷えを防止したり、風邪の予防のため身体を暖めたり、筋肉の寒さ による硬直化を防止して筋肉をほぐしたり、肩凝りなどの凝りの予防、治療、そ の他血液循環を良くしたり、心拍や脈拍数を検出、監視する等の目的で使用され るものであり、身体の所用部位に相当する部分にあてがって比較的長期間に渡っ て使用する偏平状物体であり、且つ小型で偏平な形状のものが大部分であるので 、本考案の衣服のポケットに収納して使用することにより、日常活動に不都合を 起こすことなく、長期間に渡って本考案の衣服のポケットに収納して使用するの に極めて好適である。
【0022】 また、前記(3)項に記載したように、ポケット布、および衣服を構成する本 体布であって少なくとも前記ポケット布が取り付けられる部分の布地のいずれも 伸縮性生地を用いて構成する本考案の好ましい態様にすることにより、いずれか 一方のみが伸縮性生地の場合に比べて、より収納操作が容易になり、また、より しっかりと小型偏平状物体をポケット内に保持することができ、好ましい。
【0023】 また、前記(4)項に記載したように、伸縮性生地がパワーネット、ベアー天 竺、ツーウェイトリコット、トリコネットまたはストレッチ織物のいずれかであ る本考案の好ましい態様にすることにより、これらの編物または織物は適度の伸 縮性を有するものが容易に提供されるので、本考案の衣服の所用部分の生地とし て好適である。
【0024】 また、前記(5)項に記載したように、伸縮性生地が10%以上の伸びを有す る伸縮性生地である本考案の好ましい態様にすることにより、より収納操作がし やすく、また、収納後の小型偏平状物体の保持をより確実にすることができ、好 ましい。
【0025】 また、前記(6)項に記載したように、ポケット布が、ポケットの開口部部分 に伸縮性補助材が積層されてなるポケット布である本考案の好ましい態様にする ことにより、伸縮性がほとんどない生地とか、引っ張ることにより伸ばすことは できるが、元の状態に縮む復元力の小さい生地(例えば木綿のみからなる編物の 一部のものなど)などが用いられた場合でも、収納後の小型偏平状物体の脱落を 防止し、前記偏平状物体をしっかり保持することができ、好ましい。
【0026】 また、前記(7)項に記載したように、ポケット布が、弾力性シートからなる ポケット布である本考案の好ましい態様にすることにより、ポケット布のコスト を比較的安価にすることができ、且つ、前述したと同様に小型偏平状物体のポケ ットへの挿入も容易にでき、前記偏平状物体がポケット内に挿入された後は、ポ ケット開口部付近の幅が、前記小型偏平状物体の挿入方向最大幅よりも小さくな り、前記偏平状物体がポケットから脱落することを防止できる。
【0027】 また、前記(8)項に記載したように、小型偏平状物体が固形状物体である本 考案の好ましい態様にすることにより、これらの小型偏平状固形物体は、固形物 であるので、身体への感触が良くないが、これを本考案のポケットに収納した場 合には、直接固形物が身体に接触しないので、感触の低下を軽減でき、しかも小 型偏平状であるので、ポケットが大きく膨らんで外側に突出することがなく、衣 服の外観の低下も少なくすることができ、好適である。
【0028】 また、前記(9)項に記載したように、衣服が肌着、腰部保護用ベルト、スポ ーツウェアー、ワーキングウェアーから選ばれた衣服である本考案の好ましい態 様にすることにより、肌着とワーキングウェアーに於いては通常毎日着用するも のであり、これらの偏平状物体を長期間に渡って使用する場合、例えば長期の治 療用等に適用するのに好適な衣服である。また、スポーツウェアーに適用する場 合には、スポーツで生じやすい筋肉痛や凝りなどをスポーツをしながら予防でき るし、懐炉などを用いる場合には寒い日の屋外のスポーツ等において、身体の冷 えを防止できるなど本考案の目的が有効に発揮される衣服の一つである。また、 腰部保護用ベルトは、腰痛などの治療に用いられる衣服であるので、腰痛などは 一般的に長期の治療を必要とするので、本考案のポケットを設けて小型治療器な どの偏平状物体を収納して用いる衣服として好適である。
【0029】 また、前記(10)項に記載した、本考案のポケットは、ポケット表側布とポ ケット裏側布とからなる小型偏平状物体収納用ポケットであって、少なくともポ ケット表側布が伸縮性生地または弾力性重合体シートからなり、ポケット開口部 の幅が、前記小型偏平状物体の挿入方向最大幅よりも小さいことを特徴とする小 型偏平状物体収納用ポケットであるので、前述した作用のほかに、例えば、需要 者が、このポケットを入手して、当該需要者の好みの衣服の好みの部位に、好み の大きさまたは形のポケットを自由に取り付けることができ、あるいは店頭で個 人、個人のそれぞれの要求に応じて、当該需要者の好みの衣服の好みの部位に、 好みの大きさまたは形のポケットを自由に取り付けて、需要者にわたすことが可 能となる。
【0030】 また、前記(11)項に記載したように、ポケット裏側布が不織布、または編 物ないし織物と不織布とからなる積層体である好ましい態様とすることにより、 ポケット裏側布に不織布が存在するので、ポケットの形状が安定しており、衣服 への取り付けがしやすくなる。
【0031】
【実施例】
本考案で言う小型偏平状物体としては、小型で偏平状の物体であり、例えば人 体の上に置いて、その近辺をあたためたり、血液循環の促進、凝りや筋肉痛ある いは冷え防止などの治療または予防に使用するものや、心拍や脈拍数を検出、監 視する目的の面状のセンサーなどの小型の偏平状物体など、いわゆる人体の上に あてがって、より具体的には、例えば、ツボや、筋肉痛、凝りなどを生じやすい 部位や人体を暖める必要が生じた部位、医学的測定が必要な部位などに相当する 部分にあてがって使用する小型の偏平状物体などである。
【0032】 これらの小型偏平状物体の具体例としては、小型の使い捨て懐炉や、特に形が 固定されていて堅い固形状物としては小型の固形状の懐炉、心拍や脈拍数の検出 や監視用の面状のセンサー、高周波治療器、低周波治療器、磁気治療器、セラミ ック治療器等が挙げられ、高周波治療器は発信された高周波により、また、低周 波治療器は発信された低周波により、磁気治療器は発生する磁界により血液の循 環を良好にし、筋肉痛、凝りなどの予防、治療に用いられている治療器である。 また、セラミック治療器は、赤外線反射性のセラミック等からなり、身体から発 生する熱線である赤外線を反射することにより、その熱を利用して、患部を暖め 、冷え症などの予防や治療、暖めることによる血液の循環の促進、筋肉痛、凝り などの予防、治療に用いられているものである。高周波治療器は、充電式のもの は通常、電線コードなどがないものが好ましいが、電線コードがついているもの でもさしつかえない。低周波治療器は電線コードがついているものが市販品の大 部分であるが、特にこれのみに限定されるものではない。セラミック治療器は、 通常、電線コード等は具備していないが、特にこの点を制限するものではない。
【0033】 このほか比較的小型で、ほぼ偏平な形をしており、身体にあてがって、身体を 暖めたり、冷やしたり、その他患部の治療ないし予防をするもの等は好適に利用 できる。
【0034】 これらの小型偏平状物体の形については、偏平な板状のものが好ましく、その 平面形状は特に限定はない。通常平面形状が丸形のものが最もよく用いられてい るが、楕円形、長方形、正方形、三角形、5角形以上の多角形、瓢箪形、星形な ど適宜の形のものが用いられる。
【0035】 寸法も特に限定するものではないが、最大方向の長さが1〜10cm、好まし くは2〜5cm、厚さが2〜7mm程度のものが一般的に使用するにあたっては 便利である。
【0036】 図1〜3に平面形状が丸形の小型偏平状物体、例えば高周波治療器などを用い た場合の一実施例を示した。 図1は本考案の衣服の一例の肌着であるランニングシャツの後ろ側から見た平 面略図であり、1がシャツの本体布、2がその表側に縫製により設けられたポケ ットであり、この場合は背部の左右の肩甲骨の近辺とその下部に相当する位置に ポケット2が合計4つ設けられている衣服の例である。ポケット2の一つのポケ ット部分のみを模式的に示した平面図が図2であり、図3は図2のポケット部分 の断面模式図である。
【0037】 図2、図3に於いて3はポケット開口部、4は縫製部、5はポケット布、6は ポケット2に収納されている小型偏平状物体である。ここではポケット2は縫製 によって設けられている例を示したが、生地の種類によっては、高周波加熱、超 音波加熱などの熱接着や、接着剤、熱融着剤などによる接着によってポケットを 取り付けてもよい。この点については、他の例についても同様である。
【0038】 そして、ポケット布5、または、衣服であるランニングシャツを構成する本体 布1の少なくとも前記ポケット布5が取り付けられる部分の布地のいずれか、ま たは両者が伸縮性生地からなっている。図1〜3に示した実施例に於いては、ラ ンニングシャツ本体布1として木綿の丸編み地を用い、ポケット2のポケット布 5としてはナイロン繊維とポリウレタン繊維からなるパワーネット編物を使用し た。
【0039】 本考案においては、ポケット開口部3の幅は、ポケットに挿入される小型偏平 状物体の挿入方向最大幅よりも小さくしてある。ここで前記偏平状物体の挿入方 向最大幅とは、偏平状物体の形状とポケットの形状、ポケットの開口部3の設け られた位置によって異なるが、図10〜13に少数の小型偏平状物体の平面図の 例を、また図14〜19にこれらの偏平状物体が、それぞれ異なる形状のポケッ トで、異なる位置に開口部3を有するポケット2に収納されている状態の模式的 平面図を示したので、これらの図面を参照しながら説明する。尚、これらの図に 於いて、2はポケット、3はポケット開口部、4は縫製部、6は小型偏平状物体 を示す。
【0040】 図10に示したような平面形状が丸形の場合はAが挿入方向最大幅であり、例 えば矢印X方向が挿入方向である。 図11は平面形状が正方形の場合の小型偏平状物体の例であり、図11の正方 形の対角線の長さBは正方形の一辺の長さAよりも長い。このような場合、この 偏平状物体の挿入方向最大幅とは、偏平状物体をポケット開口部からポケットに 挿入する場合、ポケットの形状やポケット開口部3の設けられている位置にもよ るが、図14に示したようなポケット2の形のポケットで、ポケット開口部3の 位置が図14に示された位置にある場合には、図11の矢印X方向に挿入される のが一般的であるから、矢印X方向に挿入する場合にその方向の側面から見た偏 平状物体の最大幅はAであり、この場合はAがその偏平状物体の挿入方向最大幅 と定義される。
【0041】 もし、図15に示したようなポケット2の形のポケットで、ポケット開口部3 の位置が図15に示された位置にある場合には、図11の小型偏平状物体は図1 1の矢印Y方向に挿入されるのが一般的であるから、矢印Y方向に挿入する場合 にその方向の側面から見たこの偏平状物体の最大幅はBであり、この場合はBが 本考案で言う偏平状物体の挿入方向最大幅と定義される。
【0042】 図12は平面形状がほぼ楕円形の場合の小型偏平状物体の例であり、図16と 図17がこの偏平状物体がそれぞれの形状のポケット3に収納されている状態の 模式的平面図である。
【0043】 この場合も、上述したと同様の関係であり、図16に示したようなポケット2 の形のポケットで、ポケット開口部3の位置が図16に示された位置にある場合 には、図12の矢印X方向に挿入されるのが一般的であるから、矢印X方向に挿 入する場合にその方向の側面から見た偏平状物体の最大幅はAであり、この場合 はAが偏平状物体の挿入方向最大幅と定義される。また、前記と同様に、もし、 図17に示したようなポケット2の形のポケットで、ポケット開口部3の位置が 図17に示された位置にある場合には、図12の偏平状物体は図12の矢印Y方 向に挿入されるのが一般的であるから、矢印Y方向に挿入する場合にその方向の 側面から見た偏平状物体の最大幅はBであり、この場合はBが偏平状物体の挿入 方向最大幅と定義される。
【0044】 図13は平面形状がほぼ瓢箪形の場合の小型偏平状物体の例であり、図18と 図19がこの偏平状物体をそれぞれの形状のポケット3に収納されている状態の 模式的平面図である。
【0045】 この場合も、上述したと同様の関係であり、図18に示したようなポケット2 の形のポケットで、ポケット開口部3の位置が図18に示された位置にある場合 には、図13の矢印X方向に挿入されるのが一般的であるから、矢印X方向に挿 入する場合にその方向の側面から見た偏平状物体の最大幅はAであり、この場合 はAが偏平状物体の挿入方向最大幅と定義される。また、前記と同様に、もし、 図19に示したようなポケット2の形のポケットで、ポケット開口部3の位置が 図19に示された位置にある場合には、図13の偏平状物体は図13の矢印Y方 向に挿入されるのが一般的であるから、矢印Y方向に挿入する場合にその方向の 側面から見た偏平状物体の最大幅はBであり、この場合はBが偏平状物体の挿入 方向最大幅と定義される。
【0046】 以上、少数の例で説明したが、これらの例に限られるものではなく、小型偏平 状物体の挿入方向最大幅とは、この偏平状物体をポケット開口部からポケットに 挿入する場合、偏平状物体の形状とポケットの形状やポケット開口部の設けられ ている位置を考慮して最適と考えられる方向に挿入されるのが一般的であるから 、その最適挿入方向の側面から見た小型偏平状物体の最大幅が、この偏平状物体 の挿入方向最大幅と定義される。
【0047】 ただし、上記で説明した小型偏平状物体の挿入方向最大幅の定義は、例えば図 14〜図19で説明したように、小型偏平状物体とポケットの形状、大きさが比 較的よく整合しており、ポケットに収納された小型偏平状物体が日常活動しなが らの使用中にポケット内でその方向、位置などがあまり変化しない場合に適用さ れる。もし、収納される小型偏平状物体よりもポケットの形状が極めて大きい場 合には、収納された小型偏平状物体は日常活動中にポケット内でその方向、位置 などが変化することが考えられる。例えば、図12に示したような形状の小型偏 平状物体を、それより遥かに大きな形状のポケットに収納する場合を考えてみる と、もしポケットの開口部の幅が図12におけるBよりも狭く、Aよりも広い場 合には、収納された小型偏平状物体はポケットの開口部に対して矢印Yの方向で 抜け出ようとする場合には、ポケット開口部の幅は前述のように伸縮力により幅 Bよりも小さくなっているのでこの小型偏平状物体がポケットから外に抜け出る ことは防止される。しかし、もし、小型偏平状物体が図12の矢印X方向に抜け 出ようとする場合には、ポケット開口部の幅は、小型偏平状物体の幅Aよりも広 いので、小型偏平状物体がポケットから抜け出てしまう恐れがある。
【0048】 このように収納される小型偏平状物体に比べて、ポケットの形状が極めて大き い場合には、小型偏平状物体がポケットから抜け出る場合に最も抜けだし易い方 向を向けた場合のその方向の側面から見た小型偏平状物体の最大幅が、本考案で 言う小型偏平状物体の挿入方向最大幅となる。
【0049】 より具体的に説明するならば、例えば図11〜13の形の小型偏平状物体を例 に取って説明すると、このような形の小型偏平状物体をポケットに収納する場合 であって、もし、収納される小型偏平状物体よりもポケットの形状が極めて大き い場合で、収納された小型偏平状物体が日常活動中にポケット内でその方向、位 置などが変化することが考えられる場合には、これらの小型偏平状物体の本考案 で言う挿入方向最大幅とは、図11〜13の小型偏平状物体では幅Aが挿入方向 最大幅と言うことになる。従ってこのような場合の本考案で言うポケット開口部 の幅は、幅Aよりも小さくしておくことが必要であることは、容易に理解される ところである。
【0050】 次に、ポケットの形状について説明すると、ポケットの形状は、同じ形状の小 型偏平状物体であっても、必ずしも1種類ではなく、前記のような条件を満たす ものであって、且つ、小型偏平状物体がポケットからはみ出さない大きさ、形状 のポケットであればよく、高周波治療器や低周波治療器などで最もよく用いられ る平面形状が丸形の偏平状物体を収納した状態の各種ポケットの模式的平面図を 図4〜図9に示した。これらの図に於いて、各符号は、先に説明したものと同一 の符号は同一の部分を示すので、詳細な説明は省略する。尚、図9は小型偏平状 物体6が3個一つのポケット2に収納された態様のポケットを示している。
【0051】 このようにポケットの形状は、小型偏平状物体の形状に応じて変わるが、前記 のような条件を満たすものであって、且つ、偏平状物体がポケットからはみ出さ ない大きさ、形状のポケットで本考案の目的を達成できるものであればいかなる ものでもよい。
【0052】 本考案の衣服においては、ポケット布、または、前記衣服を構成する本体布で あって少なくとも前記ポケット布が取り付けられる部分の布地のいずれかに伸縮 性生地を用いるが、両者とも伸縮性生地を用いるのが好ましい。
【0053】 伸縮性生地としては特に限定するものではないが、パワーネット、ベアー天竺 、ツーウェイトリコット、トリコネットなどの編物やストレッチ織物等が好まし く用いられる。
【0054】 これらの伸縮性生地の伸縮性は10%以上の伸びを有する伸縮性生地である事 が好ましい。伸びの上限は特に制限はなく、いくら大きくてもかまわないが、通 常200%程度で十分である。
【0055】 これらの伸縮性生地を構成する繊維は編物、織物の組織に応じて伸縮性が発揮 できればよく、特に制限はなく、ポリアミド系繊維、ポリエステル系繊維、ポリ オレフィン系繊維、アクリル系繊維、ビニロン繊維、ポリウレタン系繊維、レー ヨン、アセテート繊維、獣毛繊維、絹、木綿その他各種の合成繊維、半合成繊維 、天然繊維など、またはこれらを混合して用いることができる。特にポリウレタ ン系繊維その他の弾力性を有する繊維を混合ないし併用して用いると伸縮性が良 好になり好ましい。
【0056】 また、伸縮性が小さい場合には、ポケットの開口部部分に伸縮性の生地や、ポ リウレタンや各種ゴムその他の弾性フイルム等のシート類、ゴム紐などの伸縮性 補助材を積層して用いてもよい。
【0057】 更にまた、ホケット布としては編物、織物に限らず、弾力性重合体シートを用 いてもよい。 弾力性重合体シートとしては、特に限定するものではないが、例えばポリウレ タンフィルムまたはシート、ポリブチレンテレフタレート共重合体フイルムまた はシート、ポリオレフィン共重合体フイルムまたはシート、あるいは各種ゴムの フイルムまたはシートなど伸縮性を有するフイルムまたはシート状物であれば特 に制限されない。これら弾力性重合体シートの伸縮性についても、10%以上の 伸びを有する伸縮性重合体シートである事が好ましい。伸びの上限については、 特に限定はなく、いくら大きくてもかまわないが、通常200%程度で十分であ る。
【0058】 ポケット開口部の幅(ポケットおよび衣服本体に外部から力を作用させない状 態、つまりフリーの状態における幅)は、ポケットに収納する小型偏平状物体の 挿入方向最大幅よりも小さい事が必要である。どの位まで小さくできるかは、ポ ケット布および、衣服を構成する本体布であって少なくとも前記ポケット布が取 り付けられる部分の布地の伸縮性(伸び率)によって異なり、理論的には、両者 の伸び率の平均値をN%とすると、偏平状固形物体の挿入方向最大幅の{100 ÷(100+N)}×100%の幅以上にすることができる。要するに、引き伸 ばすことによって、最大までポケット開口幅を広げたときに、所定の挿入方向に 目的の小型偏平状物体が入れられる大きさ(つまり、小型偏平状物体の挿入方向 最大幅)以上にすればよいということを示している。
【0059】 また、本考案の衣服としては、特に制限はないが、例えば、肌着、腰部保護用 ベルト、スポーツウェアー、ワーキングウェア等が好ましく、肌着としては上半 身主体のものに限らず、ブリーフ、ズボン下(いわゆるステテコやももひき等) やガードル等の下半身主体の肌着も含まれる。また、カッターシャツ、ブラウス 等の中間に着用されるものでもよい。スポーツウェアー、ワーキングウェアにつ いても上半身主体のものに限らず、ズボン、タイツその他の下半身主体のウェア ーにも適用できることは勿論である。特に身体に近いものほど一般に治療効果が 大きいと言う点や、偏平状物体を装着していることが目立ちにくい点からは肌着 が好ましい。また、高周波治療器の場合などの様に、身体から多少離れてもその 効果が発揮されるような固形の小型偏平状物体を用いる場合は、着用感の点から は身体から離れる方がよく、その意味からは肌着より外側に着用されるアウター ウェアー類が好ましい。
【0060】 ポケットの装着は、衣服の表側でも裏側でもよいが、アウターウェアーの場合 は外観上から裏側に装着しておくことが好ましい。 また、ポケットの位置は、小型偏平状物体の使用目的に応じて必要なところに 設ければ良く、例えば、暖めたり、冷やしたり、あるいは患部の治療や予防が目 的であればその目的部位に近いところに設ければよく、特に制限はない。すなわ ち肩凝りの治療が目的であれば肩の近辺に、腰の治療が目的であれば腰の近辺に 、腕の場合には袖に、足のふくらはぎや腿の場合にはそれぞれその近辺にポケッ トを設ければよく、勿論これらの複数の位置にポケットを設けておいて、暖めた り、冷やしたり、あるいは治療や予防をしたい部位のみに小型偏平状物体を収納 し、さしあたっては、暖めたり、冷やしたり、あるいは治療や予防をしなくても よい部位のポケットには偏平状物体を収納しないようにしてもよい。
【0061】 図20は本考案の衣服である腰部保護ベルトの斜視図である。このような腰部 保護ベルトは、通常、ベルトの中央部20は、かなりしっかりした伸びのない素 材(この実施例ではネット状のナイロン芯地がポリエステル平織物でカバーされ ている)で構成されており、ポケット2が、ベルトの内側表面に2つ取り付けら れており、ポケット2の内部に平面形状がほぼ楕円形の偏平状物体6(例えば高 周波治療器)が収納されている例である。この実施例ではポケット2のポケット 布としてポリエステル繊維とポリウレタン繊維からなるツーウェイトリコットを 用いた。
【0062】 図21は本考案の衣服であるワーキングウェアーの後ろ側から見た平面図であ る。この実施例ではワーキングウェアーの本体布21はポリエステルと木綿の混 紡糸からなる平織物で構成されており、ポケット2は肩の部分と背中の部分の本 体布の裏側にそれぞれ4個づつ合計8個取り付けられている。この実施例ではポ ケット2のポケット布としてナイロン繊維とポリウレタン繊維からなるトリコネ ットを用いた。この各ポケット2の中には小型偏平状物体、例えば高周波治療器 が収納されて用いられる。
【0063】 図22は本考案の衣服であるブラジャーの後ろ側から見た平面図である。この 実施例ではブラジャーの肩紐布22aおよびバック布22bはナイロン繊維とポ リウレタン繊維からなるトリコネット編物で構成されており、図9に示したと同 様な形状のポケット2aは肩紐布22aの部分の表側に設けられており、図2に 示したような形状のポケット2bが、バック布22bの部分の表側に設けられて いる。この実施例ではポケット2a、2bのポケット布としてナイロン繊維とポ リウレタン繊維からなるトリコネットを用いた。この各ポケット2a、2bの中 には小型偏平状物体、例えば高周波治療器が収納されて用いられる。
【0064】 図23は本考案の衣服であるガードルを後ろ側から見た平面図である。この実 施例ではガードルの本体布23はナイロン繊維とポリウレタン繊維からなるパワ ーネット編物で構成されており、図4に示したと同様な形状のポケット2はウエ スト部分の本体布の表側に4個取り付けられている。この実施例ではポケット2 のポケット布としてナイロン繊維とポリウレタン繊維からなるパワーネット編物 を用いた。この各ポケット2の中には小型偏平状物体、例えば高周波治療器が収 納されて用いられる。
【0065】 図24は本考案の衣服であるスポーツウエアーの一種であるタイツを前側から 見た平面図である。この実施例ではタイツの本体布24はナイロン繊維と木綿お よびポリウレタン繊維からなるツーウェイトリコット編物で構成されており、図 2に示した形状に類似の形状のポケット2は足の腿に相当する部分と、ふくらは ぎに相当する部分にそれぞれ左右各2個づつ合計8個タイツの本体布24の表側 に取り付けられている。この実施例ではポケット2のポケット布としてナイロン 繊維とポリウレタン繊維からなるパワーネット編物を用いた。この各ポケット2 の中には小型偏平状物体、例えば高周波治療器が収納されて用いられる。
【0066】 図25は本考案の衣服であるズボンを後ろ側から見た平面図である。この実施 例ではズボンの本体布25はポリエステル繊維からなる平織物で構成されており 、図7に示したと同様な形状のポケット2はウエスト部分の本体布25の裏側に 4個取り付けられている。この実施例ではポケット2のポケット布としてポリエ ステル繊維とポリウレタン繊維からなるツーウェイトリコット編物を用いた。こ の各ポケット2の中には小型偏平状物体、例えば高周波治療器が収納されて用い られる。
【0067】 これらの図1、図20〜25に示した本考案の衣服のポケットには、それぞれ 目的に応じた前述したような小型偏平状物体を収納して使用することができる。 いずれの場合もポケットの開口部付近を横に引っ張って幅を広げ、所定の小型偏 平状物体を所定の方向で挿入した後、ポケットの開口部付近にかけた力を取り去 ることにより、伸縮力によりポケットの開口部付近の幅が狭められ、小型偏平状 物体がポケット開口部から抜け出ないようになる。洗濯その他の理由でこれらの 衣服から、偏平状物体を取り出したい場合には、ポケットの開口部付近を横に引 っ張って幅を広げて容易に取り出すことができる。
【0068】 次に、例えば、需要者が、当該需要者の好みの衣服の好みの部位に、好みの大 きさまたは形の本考案のポケットを自由に取り付けて使用したい場合とか、ある いは衣類販売店の店頭で、需要者からの要求があり、需要者個人個人のそれぞれ の要求に応じて、当該需要者の好みの衣服の好みの部位に、好みの大きさまたは 形のポケットを自由に取り付けて、需要者に販売するような場合には、本考案の ポケットその物も、極めて利用価値が高いものとなる。
【0069】 このようなポケットとしては、ポケット表側布とポケット裏側布とからなる小 型偏平状物体収納用ポケットであって、少なくともポケット表側布が伸縮性生地 または弾力性重合体シートからなり、ポケット開口部の幅が、前記小型偏平状物 体の挿入方向最大幅よりも小さいポケットが挙げられる。ポケット表側布とポケ ット裏側布はポケット開口部を除いて、その周辺部が縫製または接着されてポケ ットが形成されている。 図26〜図27を用いて、このようなポケットの少数の例を挙げて説明する。
【0070】 図26はこのようなポケットの平面図の一例であり、ポケットの平面形状とし ては図2に示したものと同一である。図27は、図26のP−P´方向の断面略 図を示したものである。3はポケット開口部、4は縫製部、27はポケット表側 布、28はポケット裏側布である。この場合ポケット表側布27が伸縮性生地ま たは弾力性重合体シートからなり、ポケット裏側布28は、ポケット表側布と同 様の伸縮性あるいは弾力性を有する布であってもよいし、伸縮性や弾力性のない 布(織物、編物、不織布など)であってもよい。伸縮性生地または弾力性重合体 シートの具体例は、前述したものと同様のものが使用できるので、詳細説明は省 略する。ポケット裏側布28として、不織布を用いると、一般に不織布は、織物 や編物に比べて腰が強いので、このポケットを衣服に取り付ける場合に、取り扱 いやすく、従って取り付けがしやすくなるので好ましい。
【0071】 図28は図27と同様のポケットの別の一例の断面略図である。図27と異な る点は、ポケット裏側布28が2枚の布29と30の積層体から構成されている 点のみである。
【0072】 図28に於いて、ポケット裏側布28を構成する2枚の布29と30は、例え ば布29が織物または編物で布30を不織布とすることも好ましい。すなわちこ の場合には、ポケットに収納される物体と接触する布29が織物または編物であ る方が不織布よりも、耐摩耗性が良く、また、布30を不織布とすることによっ て、前述したようにポケットの腰が強くなり、このポケットを衣服に取り付ける 場合に、取り扱いやすく、取り付けがしやすくなる。
【0073】 尚、ポケット表側布および裏側布はいずれも、上記の具体例に限られるもので はなく必要に応じて2枚またはそれ以上の積層体を用いてもよいことは勿論であ る。また、ポケット表側布に用いられる伸縮性生地とは、基本となる生地の伸縮 性が小さいか、ほとんど伸縮性がないが、その生地の少なくともポケットの開口 部部分に伸縮性の生地や、ポリウレタンや各種ゴムその他の弾性フイルム等のシ ート類、ゴム紐などの伸縮性補助材を積層して伸縮性を持たせたものも含まれる 。
【0074】 また、ポケットの形状は図26などに示されたもののみに限定されるものでは なく、例えば、図4〜9や図14〜19に示したと同様な平面形状のものなど、 本考案の目的を達成する限り、形状に何等制限はない。
【0075】 また、これらのポケットを衣服に取り付ける場合には、縫製によってもよいし 、接着によっても良い。接着は通常の接着剤を用いても良いが、ホットメルトタ イプの接着剤、例えばフイルム状のホットメルトタイプの接着剤を用いたり、ホ ットメルトタイプの繊維あるいは不織布を用いて、アイロン、その他の熱プレス 、あるいは超音波加熱、高周波加熱等の手段で取り付けることも可能である。特 に、ポケット裏側布の裏側にあらかじめホットトメルトタイプの繊維または不織 布あるいはフイルムを積層しておくとか、ホットメルトタイプの接着剤をコーテ ィングしておくことも可能である。また、面状ファスナー等を利用してポケット が衣服に対して着脱自在に取り付けられるようにしてもよい。
【0076】
【考案の効果】
本考案の小型偏平状物体収納用ポケットを有する衣服は、前記小型偏平状物体 をポケットに挿入する場合に、容易に挿入でき、且つ、偏平状物体がポケット内 に挿入された後は、偏平状物体がポケットから脱落することを防止できる。しか も、ポケットのボタンやホック、ファスナーなどが不要になり、ボタンやホック 、ファスナー等による肌への当たりによる不快感がなく、また、それらによる嵩 張りの増大もないので外観の低下も防止できる。
【0077】 また、電線コードの断線問題も解消され、肌触りも良好な小型偏平状物体収納 用ポケットを有する衣服を提供できる。 また、小型偏平状物体が、小型懐炉、小型面状センサー、高周波治療器、低周 波治療器、磁気治療器、セラミック治療器から選ばれた小型偏平状物体である好 ましい態様とすることにより、本考案の衣服のポケットに収納して使用すること により、これらの偏平状物体は身体の所用部位に相当する部分にあてがって比較 的長期間に渡って使用する偏平状物体であり、長期間の使用が必要な場合でも、 日常活動に不都合を起こすことなく使用できる衣服を提供できる。
【0078】 また、ポケット布、および衣服を構成する本体布であって少なくとも前記ポケ ット布が取り付けられる部分の布地のいずれも伸縮性生地を用いて構成する本考 案の好ましい態様にすることにより、いずれか一方のみが伸縮性生地の場合に比 べて、より収納操作が容易になり、また、よりしっかりと小型偏平状物体をポケ ット内に保持することができる衣服を提供できる。
【0079】 また、伸縮性生地がパワーネット、ベアー天竺、ツーウェイトリコット、トリ コネットまたはストレッチ織物のいずれかである本考案の好ましい態様にするこ とにより、これらの編物または織物は適度の伸縮性を有するものが容易に提供さ れるので、より収納操作が容易になり、また、よりしっかりと小型偏平状物体を ポケット内に保持することができる衣服を容易に実現できる。
【0080】 また、伸縮性生地が10%以上の伸びを有する伸縮性生地である本考案の好ま しい態様にすることにより、より収納操作がしやすく、また、収納後の小型偏平 状物体の保持をより確実にすることができる衣服を提供できる。
【0081】 また、ポケット布が、ポケットの開口部部分に伸縮性補助材が積層されてなる ポケット布である本考案の好ましい態様にすることにより、伸縮性がほとんどな い生地とか、引っ張ることにより伸ばすことはできるが、元の状態に縮む復元力 の小さい生地などが用いられた場合でも、収納後の小型偏平状物体の脱落を防止 し、小型偏平状物体をしっかり保持することができる衣服を提供できる。
【0082】 また、ポケット布が、弾力性シートからなるポケット布である本考案の好まし い態様にすることにより、ポケット布のコストを比較的安価にすることができ、 且つ、前述したと同様に小型偏平状物体のポケットへの挿入が容易で、且つ、小 型偏平状物体がポケットから脱落することを防止できる衣服を提供できる。
【0083】 また、小型偏平状物体が固形状物体である本考案の好ましい態様にすることに より、これらの小型偏平状固形物体は、固形物であるので、身体への感触が良く ないが、これを本考案のポケットに収納した場合には、直接固形物が身体に接触 しないので、感触の低下を軽減でき、しかも小型偏平状であるので、ポケットが 大きく膨らんで外側に突出することがなく、衣服の外観の低下も少なくすること ができる。
【0084】 また、衣服が肌着、腰部保護用ベルト、スポーツウェアー、ワーキングウェア ーから選ばれた衣服である本考案の好ましい態様にすることにより、肌着とワー キングウェアーに於いては通常毎日着用するものであり、長期間に渡って小型偏 平状物体を使用する必要がある場合にに好適な衣服である。また、スポーツウェ アーは、スポーツで生じやすい筋肉痛や凝りなどをスポーツをしながら予防した り、寒い日の屋外でのスポーツ等の際に身体の冷えを防止するなど、スポーツを しながら、所用目的の小型偏平状物体を使用する事ができるので有用である。ま た、腰部保護用ベルトは、腰痛などの治療に用いられる衣服であるので、腰痛な どは一般的に長期の治療を必要とするので、本考案のポケットを設けて所用目的 の小型偏平状物体を収納して用いる衣服として好適である。
【0085】 また、ポケット表側布とポケット裏側布とからなる小型偏平状物体収納用ポケ ットであって、少なくともポケット表側布が伸縮性生地または弾力性重合体シー トからなり、ポケット開口部の幅が、前記小型偏平状物体の挿入方向最大幅より も小さいことを特徴とする本考案の小型偏平状物体収納用ポケットは、需要者が 、このポケットを入手して、当該需要者の好みの衣服の好みの部位に、好みの大 きさまたは形のポケットを自由に取り付けることができ、あるいは店頭で個人、 個人のそれぞれの要求に応じて、当該需要者の好みの衣服の好みの部位に、好み の大きさまたは形のポケットを自由に取り付けて、需要者にわたすことが可能と なり、個別の要求を満たすことができる。
【0086】 また、ポケット裏側布が不織布、または編物ないし織物と不織布とからなる積 層体である好ましい態様とすることにより、ポケットの形状が安定して、衣服へ の取り付けがしやすいポケットが提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の衣服の一実施例のランニングシャツの
後ろ側から見た平面略図である。
【図2】本考案の一実施例のポケット部分の小型偏平状
物体を収納した状態の模式的平面図である。
【図3】本考案の一実施例の衣服のポケット部分の小型
偏平状物体を収納した状態の断面模式図である。
【図4】小型偏平状物体を収納した状態の本考案の一実
施例のポケットの模式的平面図である。
【図5】小型偏平状物体を収納した状態の本考案の一実
施例のポケットの模式的平面図である。
【図6】小型偏平状物体を収納した状態の本考案の一実
施例のポケットの模式的平面図である。
【図7】小型偏平状物体を収納した状態の本考案の一実
施例のポケットの模式的平面図である。
【図8】小型偏平状物体を収納した状態の本考案の一実
施例のポケットの模式的平面図である。
【図9】小型偏平状物体を収納した状態の本考案の一実
施例のポケットの模式的平面図である。
【図10】小型偏平状物体の一例の平面図である。
【図11】小型偏平状物体の一例の平面図である。
【図12】小型偏平状物体の一例の平面図である。
【図13】小型偏平状物体の一例の平面図である。
【図14】小型偏平状物体を収納した状態の本考案の一
実施例のポケットの模式的平面図である。
【図15】小型偏平状物体を収納した状態の本考案の一
実施例のポケットの模式的平面図である。
【図16】小型偏平状物体を収納した状態の本考案の一
実施例のポケットの模式的平面図である。
【図17】小型偏平状物体を収納した状態の本考案の一
実施例のポケットの模式的平面図である。
【図18】小型偏平状物体を収納した状態の本考案の一
実施例のポケットの模式的平面図である。
【図19】小型偏平状物体を収納した状態の本考案の一
実施例のポケットの模式的平面図である。
【図20】本考案の一実施例の腰部保護ベルトの斜視図
である。
【図21】本考案の一実施例のワーキングウェアーを後
ろ側から見た平面図である。
【図22】本考案の一実施例のブラジャーを後ろ側から
見た平面図である。
【図23】本考案の一実施例のガードルを後ろ側から見
た平面図である。
【図24】本考案の一実施例のタイツを前側から見た平
面図である。
【図25】本考案の一実施例のズボンを後ろ側から見た
平面図である。
【図26】本考案のポケットの一実施例の平面図であ
る。
【図27】本考案のポケットの一実施例の断面略図であ
る。
【図28】本考案のポケットの一実施例の断面略図であ
る。
【符号の説明】
1 ランニングシャツの本体布 2 ポケット 2a ポケット 2b ポケット 3 ポケット開口部 4 縫製部 5 ポケット布 6 小型偏平状物体 20 ベルトの中央部 21 ワーキングウェアーの本体布 22a ブラジャーの肩紐布 22b ブラジャーのバック布 23 ガードルの本体布 24 タイツの本体布 25 ズボンの本体布 27 ポケット表側布 28 ポケット裏側布 29 布 30 布

Claims (11)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 小型偏平状物体収納用ポケットを有する
    衣服であって、ポケット布、または、前記衣服を構成す
    る本体布であって少なくとも前記ポケット布が取り付け
    られる部分の布地、のうち少なくともいずれかが伸縮性
    生地からなり、ポケット開口部の幅が、前記小型偏平状
    物体の挿入方向最大幅よりも小さいことを特徴とする小
    型偏平状物体収納用ポケットを有する衣服。
  2. 【請求項2】 小型偏平状物体が、小型懐炉、小型面状
    センサー、高周波治療器、低周波治療器、磁気治療器、
    セラミック治療器から選ばれた小型偏平状物体である請
    求項1に記載の小型偏平状固形物体収納用ポケットを有
    する衣服。
  3. 【請求項3】 ポケット布、および衣服を構成する本体
    布であって少なくとも前記ポケット布が取り付けられる
    部分の布地のいずれもが伸縮性生地からなる請求項1〜
    2のいずれかに記載の小型偏平状物体収納用ポケットを
    有する衣服。
  4. 【請求項4】 伸縮性生地がパワーネット、ベアー天
    竺、ツーウェイトリコット、トリコネットまたはストレ
    ッチ織物のいずれかである請求項1〜3のいずれかに記
    載の小型偏平状物体収納用ポケットを有する衣服。
  5. 【請求項5】 伸縮性生地が10%以上の伸びを有する
    伸縮性生地である請求項1〜4のいずれかに記載の小型
    偏平状物体収納用ポケットを有する衣服。
  6. 【請求項6】 ポケット布が、ポケットの開口部部分に
    伸縮性補助材が積層されてなるポケット布である請求項
    1〜2のいずれかに記載の小型偏平状物体収納用ポケッ
    トを有する衣服。
  7. 【請求項7】 ポケット布が、弾力性重合体シートから
    なるポケット布である請求項1〜2のいずれかに記載の
    小型偏平状物体収納用ポケットを有する衣服。
  8. 【請求項8】 小型偏平状物体が固形状物体である請求
    項1〜7のいずれかに記載の小型偏平状物体収納用ポケ
    ットを有する衣服。
  9. 【請求項9】 衣服が肌着、腰部保護用ベルト、スポー
    ツウェアー、ワーキングウェアーから選ばれた衣服であ
    る請求項1〜8のいずれかに記載の小型偏平状物体収納
    用ポケットを有する衣服。
  10. 【請求項10】 ポケット表側布とポケット裏側布とか
    らなる小型偏平状物体収納用ポケットであって、少なく
    ともポケット表側布が伸縮性生地または弾力性重合体シ
    ートからなり、ポケット開口部の幅が、前記小型偏平状
    物体の挿入方向最大幅よりも小さいことを特徴とする小
    型偏平状物体収納用ポケット。
  11. 【請求項11】 ポケット裏側布が不織布、または編物
    ないし織物と不織布とからなる積層体である請求項10
    に記載の小型偏平状物体収納用ポケット。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100408970B1 (ko) * 2001-03-15 2003-12-06 주식회사 뷰닉스 저주파 맛사아지 기능이 부가된 브래지어
JP2017070599A (ja) * 2015-10-08 2017-04-13 日本電信電話株式会社 ウエアラブル生体センサ
JP2019031768A (ja) * 2017-08-09 2019-02-28 美津濃株式会社 身体冷却用衣服
JP2019187786A (ja) * 2018-04-25 2019-10-31 株式会社シーリング 下着装着体
JP2024013361A (ja) * 2022-07-20 2024-02-01 株式会社ザックコーポレーション 衣服

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